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大腿骨頭壊死と再生医療|手術・保存療法など治療法を解説

大腿骨頭壊死(だいたいこっとうえし)は、太ももの先端部分である大腿骨頭と呼ばれる部位の血流が悪くなり骨が壊死してしまう病気です。
大腿骨頭壊死は、再生医療の治療対象です。再生医療は手術や入院をせずに治療できる可能性があるため、人工関節の置換を避けたい方にも選ばれています。
この記事では、大腿骨頭壊死の再生医療について詳しく知りたい方に向けて、治療の特徴や流れなどを解説します。
大腿骨頭壊死の治療法をお探しの方は参考にしてください。
目次
大腿骨頭壊死の治療と再生医療について
大腿骨頭壊死は、太ももの付け根にある骨の先端部分である大腿骨頭の血流が滞ることで、骨の組織が壊死する疾患です。
初期症状がほとんど現れず静かに進行する場合が多く、突然の強い痛みや歩行困難をもたらし、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。そのため、大腿骨頭壊死は早期に発見し適切な治療を受けるのが重要です。
大腿骨頭壊死の治療は、保存療法や手術、再生医療などが挙げられ、患者様の症状や年齢、生活状況に応じて選択されます。とくに、再生医療は手術や入院を必要とせず、通院のみで治療できる場合もあるため、身体への負担が少ない点が特徴です。
大腿骨頭壊死に対する再生医療の可能性
大腿骨頭壊死の再生医療は、薬物療法や手術などの一般的な治療法とは異なるアプローチが可能です。
壊死した部位は、自然に回復することは難しいとされていますが、再生医療は患者様の細胞や血液を利用して、損傷した組織にアプローチします。また、治療には少量の細胞の採取や採血、点滴によって行われることが多く、手術や入院が不要で身体の負担が少ないのが特徴です。
手術に抵抗がある方や、できるだけ日常生活への影響を抑えたい方にとって、再生医療は有力な選択肢です。
再生医療の詳細については、上記の動画をご覧ください。
再生医療の治療法|幹細胞治療とは?
再生医療の一つである幹細胞治療は、他の細胞に変化する「分化能」という幹細胞の働きを活かした治療法です。
当院「リペアセルクリニック」における、大腿骨頭壊死に対する幹細胞治療の一例を紹介します。
- 1.患者様から米粒2~3粒程度の脂肪組織を採取する
- 2.脂肪から幹細胞を抽出し、培養によって数を増やす
- 3.培養した幹細胞を股関節の損傷部位に注射で投与する
幹細胞治療では、患者様自身の細胞を使用するので、アレルギーのリスクが低い点も特徴です。
手術以外の治療法をお探しの方や、再生医療に関心をお持ちの方は、当院へご相談ください。
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大腿骨頭壊死の一般的な治療法
大腿骨頭壊死の一般的な治療法は、主に以下の2つです。
- 保存療法
- 手術
治療方法は、患者様の症状や生活スタイルなどに応じて検討されます。
順番にみていきましょう。
保存療法
大腿骨頭壊死が初期段階で発見された場合、保存療法が用いられます。
保存療法の主な内容は、以下の通りです。
- 杖や歩行器などを使用して股関節に体重をかけないようにする
- 鎮痛剤を服用して痛みをコントロールする
- ストレッチや軽い筋力トレーニングなどのリハビリを行い、股関節への負担を和らげる
大腿骨頭壊死の保存療法では、日常生活を送る中で症状が進行しないように股関節の負担を軽減するのが重要です。
大腿骨頭壊死のリハビリについて詳細は、以下の記事をご覧ください。
手術
大腿骨頭壊死が進行し、大腿骨頭の形が潰れて本来の球形が失われている場合は、手術が検討されます。患者様の年齢や症状の進行によって手術の方法は異なります。
大腿骨頭壊死に対する主な手術は、以下の通りです。
対象の方 | 手術名 | 内容 |
---|---|---|
|
大腿骨内反骨切り術 | 股関節の骨を一部切除して角度を変え、痛みの少ない部分に体重がかかるようにする |
大腿骨頭回転骨切術 | 股関節の骨を一部切り、大腿骨頭を回転させて、まだ傷んでいない部分で体重を支えるように調整する | |
血管柄付き骨移植 | 血流を促すために、血管がついた自分の骨を別の場所から取り、大腿骨に移植する | |
|
人工関節置換術 | 損傷や変形した股関節の骨を取り除き、人工の関節に置き換える |
症状が中程度の方や中年までの方は、自身の関節を残した手術を行うのが一般的です。一方、高齢の方や重症の方は、損傷した部位を切除して人工関節に置き換える方法が検討されます。
大腿骨頭壊死の手術について詳細は、以下の記事をご覧ください。
まとめ|大腿骨頭壊死に対しては再生医療も治療の選択肢
大腿骨頭壊死に対しては、再生医療も治療の選択肢の一つです。再生医療の幹細胞治療は、患者様自身の細胞を用いて、損傷した組織にアプローチする治療法です。
当院「リペアセルクリニック」では、再生医療について以下のような方にご相談いただいております。
- 股関節の症状があり、手術を検討されている方
- 入院や手術以外の選択肢をお探しの方
- 人工関節以外の治療をご希望の方
- 保存療法や手術とは異なる治療法をお考えの方
再生医療について詳しく知りたい方は、当院までお気軽にお問い合わせください。
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大腿骨頭壊死の治療法についてよくある質問
大腿骨頭壊死になったらやってはいけないことは?
大腿骨頭壊死になったらやってはいけないことは、以下の通りです。
- ジョギングやジャンプなどの激しい運動
- 重量物の運搬
- 長時間の立ち仕事
- 喫煙
- 飲酒
大腿骨頭壊死と診断された場合、症状の進行を防ぐため、股関節に負担をかけないことが重要です。
日常生活では、しゃがみ込む動作や深く前かがみになる動きなどが股関節に負担がかかりやすいので注意が必要です。また、喫煙や飲酒は血流を悪化させるため、大腿骨頭壊死のリスク要因の一つと考えられています。禁煙・禁酒を心掛けましょう。
以下の記事では、大腿骨頭壊死になったらやってはいけないことについてまとめていますので参考にしてください。
大腿骨頭壊死になってしまったら、必ず手術が必要?
大腿骨頭壊死には、手術が必要とは限りません。症状の程度や進行具合によって、手術以外の治療法が選ばれることもあります。
手術しない治療法は、以下の通りです
- 痛み止めの服用やリハビリなどの保存療法
- 損傷した組織に幹細胞を投与する再生医療
保存療法は、大腿骨頭壊死が早期に発見された場合に用いられます。一方、再生医療は、大腿骨頭壊死の症状が進行しても受けられる可能性があるため、再生医療クリニックへご相談ください。
症状の程度やライフスタイルによって、最適な治療法は異なるので、医師に相談して自分に合った治療方法を見つけましょう。
大腿骨頭壊死に対する再生医療にはどのようなものがありますか?
大腿骨頭壊死に対する主な再生医療は、以下の2つです。
治療法 | 特徴 | 当院(リペアセルクリニック)の治療手順 |
---|---|---|
幹細胞治療 | 様々な細胞に分化する能力を持つ幹細胞を用いた治療法 | 患者様から採取した幹細胞を注射で投与する |
PRP療法 | 成長因子を含む血小板を用いた治療法 | 患者様自身の血液から血小板を多く含む血漿を抽出し、患部に注射する |
再生医療は、手術に抵抗がある方や回復を早めたい方にとって新たな治療の選択肢となります。どちらの治療が適しているかは症状や年齢などによって異なるため、専門医にご相談ください。