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椎間板ヘルニア4番5番の症状とは?痛みの原因や治療法を医師が解説

椎間板ヘルニア 4番5番 症状
公開日: 2025.02.28

病院で4番5番の椎間板ヘルニアといわれ、具体的な症状が知りたい方も多いのではないでしょうか。

4番5番(L4-L5)の椎間板ヘルニアは、お尻や太もも、ふくらはぎの痛みやしびれを感じることが多い疾患です。

進行すると歩行困難や排尿トラブルを引き起こし、日常生活に支障をきたす可能性があるため、早めの対策が重要です。

本記事では、椎間板ヘルニア4番5番の症状・原因・治療法について、医師の視点から詳しく解説します。適切な対策を取るために、ぜひ最後までご覧ください。

椎間板ヘルニア4番5番の主な症状4選

椎間板ヘルニア 4番5番 症状

腰の痛みや足のしびれが続く場合、椎間板ヘルニアの可能性があります。

とくに4番5番(L4-L5)では、さまざまな要因によりヘルニアが発生しやすい傾向にあります。

4番5番のヘルニアで挙げられる、代表的な症状は以下のとおりです。

  • 臀部の痛み・下肢の痛み・しびれなどの知覚障害
  • 筋力低下に伴う歩行障害
  • 排尿困難・排便困難
  • すねの外側に痛みが走る

本章では、これらの症状について詳しく解説し、悪化を防ぐためのポイントも紹介します。

臀部の痛み・下肢の痛み・しびれなどの知覚障害

4番5番の椎間板ヘルニアでは、お尻から太もも、ふくらはぎにかけて痛みやしびれが生じることが多いです。(文献1

これは、ヘルニアによる神経の圧迫が原因です。

痛みは座っているときや長時間歩いたときに強くなる傾向があり、立ち上がる際や階段を降りるときに違和感を覚えるケースもみられます。

また、しびれが続くと、足の感覚が鈍くなることもあります。

症状を軽減するには、医師の指導のもと適切なストレッチを行い、姿勢の改善や休憩を取り入れるなど、専門的な対策が重要です。

筋力低下に伴う歩行障害

4番5番の椎間板ヘルニアが進行すると、足の筋力が低下し、歩行が困難になる場合があります。(文献2

これは、神経の圧迫が続くことで筋肉に十分な指令が伝わらなくなるためです。

主な症状として、歩行時につまずきやすくなる、足が思うように上がらないといった変化が見られます。

進行すると、日常生活に支障をきたす可能性があるため注意が必要です。

早めにリハビリや適切な運動を取り入れることで、筋力低下の予防対策にもつながります。

そのため、症状が悪化する前に、専門医に相談し、適切な治療を受けましょう。

排尿困難・排便困難

4番5番の椎間板ヘルニアが重症化すると、膀胱や直腸をコントロールする神経に影響を及ぼし、排尿や排便がうまくできなくなるケースがあります。(文献1)

具体的には、尿意があっても排尿できない、逆に頻尿になるといった症状です。

また、便秘や便意があるのに排便できないといったトラブルも起こるケースがあります。

これらの症状が見られる場合、緊急性が高いため、速やかに医師の診察を受ける必要があります。

進行すると神経の損傷が回復しにくくなるため、早期の診断と適切な治療が重要です。

少しでも異変を感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう。

すねの外側に痛みが走る

4番5番の椎間板ヘルニアでは、すねの外側や足の甲に鋭い痛みが走ることがあります。(文献2

これは、神経の圧迫が特定の領域に影響を与えるためです。

すねの痛みは、歩行時や長時間立っているときに強くなる傾向があります。

また、感覚が鈍くなったり、触れた際に違和感を感じる場合もあります。

症状が悪化しないよう、医師の指導を受けながら適切なケアを行いましょう。

椎間板ヘルニア4番5番の原因

椎間板ヘルニアは、とくに4番5番(L4-L5)で発生しやすい傾向があります。その理由は以下の3つです。

  • 腰の動きが大きく負担が集中するから
  • 加齢の影響により椎間板が劣化しやすいから
  • 神経を圧迫しやすいから

本章を参考に、4番5番の椎間板ヘルニアが起こる原因について理解しておきましょう。

腰の動きが大きく負担が集中するから

4番5番は、腰の中でもとくに動きが大きい部分です。体を前に曲げたり、ひねったりするときに大きな負担がかかります。

さらに、この部位には上半身の重みが集中するため、椎間板にかかる圧力も強くなります

長時間の座り姿勢や重いものを持ち上げる動作も、腰への負担をさらに増やす要因です。(文献2

無理な動作を避け、日常生活の中でも腰を守る意識を持つようにしましょう。

加齢の影響により椎間板が劣化しやすいから

椎間板は、加齢とともに水分が減少し、弾力を失っていきます。(文献2)その結果、クッションの役割が低下し、ヘルニアが発生しやすくなります。

とくに4番5番は負担が大きく、他の部位よりも早く劣化しやすい傾向にあるのが特徴です。

加齢による影響を最小限に抑えるには、適度な運動やストレッチが重要です。

また、食事や生活習慣の見直しも劣化を遅らせるポイントになります。骨や軟骨の健康を維持するために、カルシウムやビタミンDを意識した食生活を心がけましょう。

神経を圧迫しやすいから

4番5番の椎間板ヘルニアは、神経を圧迫しやすいのが特徴です。

神経が圧迫されると、腰痛だけでなく、足のしびれや筋力低下などの症状が現れます。

とくに、圧迫が長期間続くと症状が慢性化し、回復に時間がかかる場合があります。少しでも異変を感じたら、早めに専門医の診察を受けることが大切です。

また、神経の負担を軽減するために、適切な姿勢を保ち、腰に過度な負担をかけないよう心がけましょう。

\まずは当院にお問い合わせください/

椎間板ヘルニア4番5番の症状を改善する治療法

椎間板ヘルニア4番5番(L4-L5)の症状は、適切な治療を行うことで改善が期待できます。

主な治療法には、薬やストレッチを用いる保存療法、内視鏡手術や固定術などの手術療法、近年注目されている再生医療があります。

治療法

概要

期待される効果

保存療法

薬物療法やストレッチを中心に痛みを軽減

痛みの緩和、炎症の抑制

手術療法

内視鏡手術や固定術により圧迫を除去

神経の圧迫を解消し、症状を根本改善

再生医療

幹細胞やPRP療法で椎間板の回復を促進

自然治癒力を高め、負担を軽減

症状の程度や生活習慣に合わせて、適切な治療法を選びましょう。

保存療法(薬物療法・ストレッチ)

軽度の椎間板ヘルニアは、保存療法によって症状が緩和されるケースが多くあります。(文献3

痛みが強い場合は消炎鎮痛薬や神経ブロック注射が用いられます。

また、腰への負担を減らすストレッチやリハビリも効果的です。体幹を強化する運動や適度なストレッチは、継続することで再発予防にもつながります。

痛みが軽減しない場合や症状が悪化する場合は、医師と相談しながら適切な治療を検討しましょう。

手術療法(内視鏡手術・固定術)

保存療法で改善しない場合や、日常生活に支障をきたす場合は、手術も選択肢に入れます。文献4

代表的な手術は、内視鏡手術と固定術の2つです。

内視鏡手術は、皮膚を大きく切開せずにヘルニアを取り除く方法で、術後の回復が早く、体への負担が少ないのが特徴です。

一方、固定術は不安定になった椎骨を固定し、神経の圧迫を解消する方法です。重度のヘルニアや再発リスクが高い場合に行われる場合が多くあります。

専門医と十分に相談し、どのような手術を受けるべきか検討しましょう。

椎間板ヘルニアの内視鏡手術の1つである「PELD(PED)」について、以下の記事でも解説しています。手術を検討している方は参考にしてください。

【関連記事】

腰椎椎間板ヘルニアのPELD(PED)内視鏡下手術とは

椎間板ヘルニアのPELD(PED)手術のメリット・デメリット

再生医療

近年、椎間板ヘルニアの治療法として、自己の細胞を活用し、傷ついた椎間板の修復を促す「再生医療」が注目されています。

代表的な方法として、幹細胞治療やPRP療法(多血小板血漿療法)があります。手術と比較すると体への負担が少なく、椎間板の機能回復が期待できます。

ただし、再生医療は新しい技術のため、すべての医療機関で受けられるわけではありません。治療を希望する場合は、実績のある医療機関を選び、医師と十分に相談しましょう。

ヘルニアの再生医療については以下の記事もご覧ください。

まとめ|4番5番の椎間板ヘルニアの症状を理解して適切な対策をしよう

椎間板ヘルニア4番5番(L4-L5)の症状は、腰や足の痛み、しびれ、筋力低下など多岐にわたります。

悪化すると日常生活に影響を及ぼすため、早めの対策が重要です。

治療法には、保存療法・手術療法・再生医療などがあり、症状に応じた選択が求められます。また、日々の姿勢改善や適度な運動を取り入れると再発予防につながります。

4番5番の椎間板ヘルニアについて正しい知識を持ち、腰の健康を守りましょう。

また、当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による治療も行っております。お気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。

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椎間板ヘルニア4番5番の症状に関するよくある質問

腰椎の4番5番でヘルニアが起こる原因は何ですか?

椎間板ヘルニアは、腰の動きが大きく負担が集中するため、4番5番で発生しやすい傾向があります。

また、加齢による椎間板の劣化や神経の圧迫も関係しています。

さらに、姿勢の悪化や長時間の座り姿勢もリスクを高める要因です。

椎間板ヘルニア4番5番の症状に効果的なストレッチはありますか?

適度なストレッチは、腰への負担を軽減し、症状の悪化を防ぐのに有効です。

とくに、太もも裏の筋肉を伸ばすハムストリングスストレッチや、体幹を鍛えるプランクがおすすめです。

ただし、痛みが強い場合は無理をせず、医師と相談しながら行いましょう。

椎間板ヘルニアのストレッチは以下の記事でも解説しているので、あわせてチェックしておきましょう。

リペアセルクリニックは「再生医療」に特化した再生医療専門クリニックです。

椎間板ヘルニアの手術や、術後のお悩みがある方は、お気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。

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参考文献

(文献1)
Mindsガイドラインライブラリ_腰のしくみと腰椎椎間板ヘルニアに 関する基本的な話
https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/p00029_chapter1.pdf (最終アクセス:2024年2月22日)

(文献2)
おおつか整形外科_腰椎椎間板ヘルニア
https://otsuka-seikei.com/blog/wp-content/uploads/2024/09/3c57fe49b99a17519e8b8f8c4297e7e4.pdf(最終アクセス:2024年2月22日)

(文献3)
一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会_腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン改訂第3版
https://ssl.jssr.gr.jp/assets/file/member/topics/cervical_spine_200915.pdf(最終アクセス:2024年2月22日)

(文献4)
稲沢市民病院_腰椎椎間板ヘルニア
https://www.inazawa-hospital.jp/media/4-youtuiherunia.pdf(最終アクセス:2024年2月22日)

監修者

坂本 貞範(医療法人美喜有会 理事長)

坂本 貞範 (医療法人美喜有会 理事長)

Sadanori Sakamoto

再生医療抗加齢学会 理事

再生医療の可能性に確信をもって治療をおこなう。

「できなくなったことを、再びできるように」を信条に
患者の笑顔を守り続ける。

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