LINEポップアップ
  • HOME
  • トピックス
  • 朝起きたら肘の外側が痛い原因を医師が解説|治療方法や受診目安も紹介
  • 肘関節、その他疾患
  • 肘関節

朝起きたら肘の外側が痛い原因を医師が解説|治療方法や受診目安も紹介

朝起きたら肘が痛い 外側
公開日: 2025.04.30

「朝起きたら肘が痛い」「肘の外側が痛い原因は?」

上記のように、朝起きたら肘の外側が痛いと悩んでいる方もいるでしょう。肘の痛みは、スポーツによる影響や、日常生活での負荷などさまざまな原因があげられます。

本記事では、朝起きたら肘の外側が痛い場合の原因を詳しく解説します。治療方法や予防方法、受診の目安なども紹介しているので、肘の痛みに悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

朝起きたら肘の外側が痛い原因

「朝起きたら肘の外側が痛い」と感じる場合の原因は、さまざまな疾患や炎症の可能性が考えられます。最近では、長時間のスマートフォン使用による負担で、関節に痛みを抱えている方も少なくありません。

まずは、朝起きたら肘の外側が痛い際に考えられる原因を5つ紹介します。

テニス肘

朝起きた時に肘の外側に痛みを感じる場合の要因として考えられるのが上腕骨外側上顆炎、いわゆるテニス肘です。上腕骨外側上顆炎は、上腕骨外側上顆に付着する腱が炎症を起こすことで発生します。

テニス肘は、日常生活で手首を伸ばしたり、手のひらを上に向けたりする動作を頻繁に行う方に、発症しやすい傾向があります。

パソコン作業や家事、重い物の持ち運びなどの繰り返しにより、腱に微細な損傷が蓄積し、炎症と痛みを引き起こします。

症状は、肘の外側を中心とした痛みが代表的であり、患部の外側を押すと圧痛があり、進行すると、安静時や夜間にも痛みが現れるのが特徴です。

ゴルフ肘

朝起きた際、肘に痛みを感じる場合、上腕骨内側上顆炎、通称ゴルフ肘の可能性も考えられます。ゴルフ肘は、肘の内側にある骨の隆起部分、上腕骨内側上顆に付着する腱が炎症を起こす疾患です。

テニス肘との違いは、上腕骨の内側か外側の炎症を起こす部位にあります。手首を手のひら側に曲げたり、指を強く握ったりする動作を繰り返す方に、発症しやすい傾向です。

主な症状は、肘の内側を中心に痛みが生じますが、関節の外側や前腕にかけて広がるケースもあるため、関節の外側が痛い場合でもゴルフ肘の可能性が考えられます。

野球肘

野球肘は、肘の内側や外側、もしくは後方に痛みや違和感が生じる症状の総称です。投球動作を繰り返すことで関節にストレスがかかるため、野球選手によく見られます。関節にストレスがかかり、靱帯や軟骨が損傷を起こすのが野球肘の原因です。

また、野球肘は、ボールを投げる動作をする際に、痛みが生じるケースが多い傾向にあります。症状が進行すると、日常生活にも痛みや違和感が生じたり、関節を伸ばしきれないなどのトラブルが発生します。

野球をしていない方で、肘が痛い場合は、野球肘以外の要因が当てはまる可能性が高いでしょう。

変形性肘関節症

変形性肘関節症は、肘関節周辺に痛みが生じます。肘関節を動かしたり、ものを持ったりした際に、痛みが生じるのが特徴です。痛みだけでなく、肘を完全に曲げ伸ばしできなかったり、引っかかる感じがしたりなどの違和感も生じます。

変形性肘関節症の主な要因は、スポーツによる反復動作や重い荷物を持つ仕事などによって、肘関節の軟骨がすり減ることがあげられます。加齢により、軟骨細胞の再生力が衰えると、小さな負荷でも変形性肘関節症を引き起こすケースも少なくありません。

スマホ肘

朝起きたら肘が痛い場合は、スマホ肘の可能性も考えられます。スマホ肘とは、長い時間のスマートフォン使用による負担により、関節に痛みが生じる炎症です。スマートフォンを使っている時間が長ければ長いほど、スマホ肘を発症しやすくなります。

スマホ肘は、肘の外側や前腕にかけて、じんじんした痛みが生じるのが特徴です。長時間スマートフォンを利用しており、肘に痛みを抱えている方は、できるだけスマートフォンを使う時間を短くするよう心がけましょう。

肘の外側が痛む疾患の治療法

肘の痛みを放置していると、痛みが慢性化する恐れがあるため、保存療法や手術療法などで治療をする必要があります。軽症であれば、伸ばしたりもみほぐしたりすると、改善を期待できるケースもあるため、早めに医療機関を受診するのがおすすめです。

ここからは、肘の外側が痛む疾患の治療法を3つ紹介します。

保存療法

肘の痛みが軽度である場合は、保存療法が行われます。保存療法とは、手術をせずに症状を改善させる治療法であり、主に以下のような方法があげられます。

  • 患部を冷やす
  • テーピングやベルトで関節の負担を軽減させる
  • 鎮痛剤で痛みや炎症を押さえる

患部を冷やしたり、テーピングで負担を軽減させたりする他に「NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)」を用いて、痛みや炎症を抑えるケースもあります。内服薬や注射などで症状が改善されなかった場合は、手術療法が検討されます。

手術療法

保存療法で関節の痛みが改善されない場合は、手術療法が検討されます。手術療法では、損傷した組織を修復したり、除去したりして改善を目指します。

手術療法には、主に「オープン法」と「関節鏡視下手術」の2種類があり、それぞれメリットやデメリットが異なります。オープン法は、炎症を起こしている部分を切開し、損傷した組織を取り除く手術方法です。一方で、関節鏡視下手術は、内視鏡を使って損傷した組織を取り除くため、傷跡が小さく済みます。

他にも、体外衝撃波や経皮的手術などさまざまな手術療法があるため、担当医とよく話し合った上で手術方法を決めましょう。

再生医療

肘の外側の痛みは、再生医療で改善を期待できるケースもあります。再生医療は、PRP療法(血小板豊富血漿療法)や幹細胞治療などがあげられます。肘に痛みを抱えており、治療を受けているけれど効果を実感できない方は、再生医療も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

リペアセルクリニックでは、肘の痛みに対する再生医療を提供しています。再生医療に興味がある方は、ぜひ一度オンラインカウンセリングやメールにてご相談ください。

\まずは当院にお問い合わせください/

肘の外側が痛む疾患の予防方法

肘が痛む疾患を予防するには、こまめに手首や肘のストレッチをお行ったり、サポーターやテーピングで関節を保護したりするのが効果的です。運動をしている方は、運動時のフォームを見直すのもおすすめです。

ここからは、肘が痛む疾患の予防方法を3つ紹介します。

ストレッチで手首や肘を伸ばす

肘の外側に痛みが生じる疾患を予防するには、日頃から手首と肘の柔軟性を保つストレッチを行うのが効果的です。運動前後のウォーミングアップやクールダウンに加え、日常でもこまめに行いましょう。

手のひらを上に向け腕を伸ばし、反対の手で指先を体側に反らせるストレッチは、手首の伸筋群を伸ばし、肘外側の腱への負担を軽減できます。

痛みを感じない範囲で、ストレッチを毎日続けることで、肘の痛む疾患のリスクを低減できます。柔軟性を維持できると、繰り返しの動作による損傷を防げるため、意識的にストレッチを取り入れましょう。

サポーターやテーピングで関節を保護する

サポーターやテーピングを活用するのも、肘の痛み対策に効果を期待できます。サポーターやテーピングをすると、肘関節や周囲の筋肉、腱にかかる負担を軽減し、運動時や作業時の衝撃を吸収できます。

肘のサポーターは、市販で販売されているものを使用しても問題ありませんが、自分に合ったサポーターが欲しい方は、医療機関に相談するのがおすすめです。サポーターやテーピングは、関節を補強して怪我や痛みを予防する効果もあるため、痛みに悩んでいる方は、積極的に装着しましょう。

運動時のフォームを見直す

肘に負担のかかるテニスや野球、ゴルフなどをしている方は、運動時のフォームを見直すことも重要です。不適切なフォームを続けていると、肘の一部分に過度なストレスを与え、腱や筋肉の損傷、炎症を起こす可能性が高まります。

たとえば、テニスでは全身を使ったフォーム、野球ではスムーズな投球フォーム、ゴルフでは体の回転を意識したスイングを身につけましょう。専門のコーチやトレーナーにフォームのアドバイスをもらい、正しいフォームを身につけるのがおすすめです。

朝起きたら外側の肘が痛い場合の受診目安

朝起きたら外側の肘が日常生活に支障が出るほど痛かったり、2,3日安静にしても痛みが改善されなかったりする場合は、医療機関を受診するのがおすすめです。

ここからは、朝起きたら外側の肘が痛い場合の受信目安を紹介します。

日常生活に支障が出るほど痛いケース

朝起きた際に肘の外側に強い痛みを感じ、日常生活に支障をきたすほどである場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。たとえば、物を持ち上げたり、着替えをしたりする際に、強い痛みを感じる、または痛みによって動作を行えない場合が該当します。

放置してしまうと、症状が悪化し、回復に時間がかかる恐れがあるため、医療機関を受診しましょう。

また、自己判断で無理に動かしたり、誤った対処法を行ったりすると、状態をさらに悪化させるリスクもあるため、注意が必要です。

2,3日安静にしていても痛みが改善しないケース

朝起きた肘の外側の痛みが、2〜3日程度安静にしていたにもかかわらず、まったく改善しない、またはむしろ悪化しているように感じる場合も、医療機関を受診する目安です。

軽度の筋肉痛や一時的な炎症であれば、数日の安静によって症状が軽減しますが、痛みが持続する場合や悪化している場合は、より深刻な要因が潜んでいる可能性があります。

痛みが長引く場合は、自己判断せずに専門医の診察を受けることで、慢性化を防ぎ、早期回復を目指せます。

起床時におこる肘外側の痛みの放置は要注意!

朝起きたら肘の外側が痛い原因は、テニス肘や野球肘、変形性肘関節症などが考えられます。なかには、長時間スマートフォンを使うことで発症する「スマホ肘」の可能性もあります。

肘の外側の痛みによって、日常生活に支障が生じたり、安静にしても改善されなかったりする際は、速やかに医療機関を受診するのがおすすめです。

症状に応じて治療法は異なりますが、保存療法や手術療法などがあげられます。症状が軽度であれば、鎮痛剤やサポーターなどを使用した保存療法で改善を期待できます。また、従来の治療で改善できない場合は、再生医療もおすすめです。

リペアセルクリニックでは、肘の外側の痛みに対する再生医療を提供しています。再生医療に興味がある方は、ぜひ一度オンラインカウンセリングやメールにてご相談ください。

イメージ画像トップ