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小脳梗塞で起こりうる後遺症を医師が解説|治る見込みや予後について紹介

小脳梗塞 後遺症
公開日: 2025.05.30

「小脳梗塞と診断されたが、どんな後遺症が出るのか気になる」

「小脳梗塞の後遺症の治療法を知りたい」

小脳梗塞の後遺症に不安を抱えていませんか。小脳は体のバランスや動きを調整する役割を担っており、発症後はふらつきや手足の震えといった症状が現れるケースがあります。ただし、適切な治療によって後遺症が改善する可能性もあります。

  • 小脳梗塞で起こりうる後遺症
  • 小脳梗塞の後遺症の治る見込みと予後
  • 小脳梗塞における後遺症の治療法

記事の最後には、小脳梗塞の後遺症に関するよくある質問をまとめておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

小脳梗塞で起こりうる後遺症一覧

後遺症の種類 主な症状 日常生活への影響
平衡障害 ふらつき、めまい、酔ったような歩行 階段昇降や人混みでの歩行困難、転倒リスク増加
構音障害 ろれつが回らない、発話の不明瞭さ 会話の不便さによるストレスや社会的孤立
運動失調・協調運動障害 手足や体幹の動作不良、ぎこちなさ 細かい作業や移動動作の困難、生活動作の支障
嚥下障害 飲み込みの難しさ、むせやすさ 誤嚥や栄養摂取の困難、食事内容の制限
目の動きの異常 眼振、複視(物が二重に見える) 視界の不安定による読書・作業の困難
頭痛や吐き気の持続 慢性的な頭痛、吐き気 集中力低下、日常生活の質の低下

小脳梗塞では、体のバランスを取る、スムーズに動かすといった小脳の機能が障害されることで、さまざまな後遺症が現れることがあります。後遺症の現れ方は個人差が大きく、症状の程度や組み合わせもさまざまです。

以下の記事では、脳梗塞の後遺症について詳しく解説しています。

平衡障害

症状の部類 具体的な症状 生活への影響
ふらつき・不安定感 まっすぐ立つ・歩くのが困難。左右や前後に体が揺れる感覚 移動や姿勢保持の困難
めまい 回転性や浮動性のめまい。耳の病気とは異なる出方 視覚の不快感や動作時の不安定感
歩行困難 歩幅の不安定さや開脚歩行。転倒リスクの増加 外出や移動の制限、転倒の恐れ
体幹失調 座位や立位での体幹の揺れや傾き 座っているだけでも不安定さを感じる
眼振(がんしん) 眼球が意図せず揺れ動く症状 視線の定まりにくさによる集中困難
協調運動障害 手足の動きのぎこちなさや目的部位への動作困難 日常動作のぎこちなさによる生活の不便

小脳は姿勢やバランスを保つ役割があり、障害されると平衡感覚が乱れ、まっすぐ歩けない・立っていられないといった症状が特徴です。

ふらつきや転倒のリスクが高まり、移動や入浴などの日常動作に支障をきたすこともあります。また、階段の上り下りや、人混みの中を歩くことが困難になる場合も少なくありません。症状の改善には、リハビリによる反復練習の継続が大切です。

構音障害

項目 内容
発症の原因 発話に関わる筋肉の動きを調整する小脳の機能障害
機能の役割 発音のタイミング・強さ・協調を整える中枢としての調整機能
症状の分類 運動失調性構音障害
呂律の障害 明瞭な発音の困難、言葉の不鮮明さ
発音の不明瞭さ 音の歪みや曖昧さによる聞き取りづらさ
音節の分断 単語や音が途切れ途切れになり、滑らかな会話が困難になる現象(断綴性言語)
声の震え 声の不安定さや震えによる発声の違和感
話す速度の変化 話し方の異常な遅さや急な加速によるリズムの乱れ
呼吸との協調困難 発声と呼吸のタイミング不一致による会話のしづらさ
生活への影響 意図の伝達困難、対人コミュニケーションの不安やストレスの増加

文献1

構音障害とは、言葉の発音が不明瞭になる症状です。小脳が障害されると舌や口の動きがうまく調整できず、ろれつが回らない、息が続かないといった話しづらさが現れます。

聴力には問題がないため、周囲の理解が必要です。また、構音障害は言語聴覚療法で改善が期待できます。

運動失調・協調運動障害

症状の分類 主な症状・特徴 解説
酩酊様歩行 千鳥足のような不安定な歩行 直進困難・ふらつきによる転倒リスクの増加
失調性歩行 足の動きの不規則さや開脚歩行 歩幅の変動によるバランス喪失
体幹失調 座位や立位での不安定さ 体幹バランスの低下による転倒傾向
測定異常(ジスメトリア) 手足が目標に届かない、あるいは通り過ぎる 物を取る動作の正確性の低下
運動分解 一連の動きが滑らかでなく、分割されたぎこちない動きになる 筋肉の協調動作の不良による動作のぎこちなさ
変換運動障害 手のひらと甲を交互に返すなどの動きがスムーズにできない 動きの切り替えの困難さ
企図振戦 手を伸ばすなど目的動作時に出現する震え 静止時には見られず、動作開始時に明瞭になる振戦
構音障害 呂律の回りにくさ、言葉の不明瞭さ、単語が途切れる断綴性言語など 発話に必要な筋肉の協調運動の障害
眼球運動障害 眼振(リズミカルな不随意眼球運動) 視線の安定性の喪失による目の揺れ

文献2)(文献3

運動失調・協調運動障害は、手足や体幹の動きがぎこちなくなる、思うように手足を動かせなくなるといった症状が現れます。筋力は保たれていても、思いどおりに手足が動かせず、日常生活に大きな支障をきたします。

これらの症状に対しては、理学療法による筋力やバランス感覚の訓練、作業療法による日常動作の練習などが効果的であり、継続的なリハビリによって徐々に改善が期待できます。

嚥下障害

症状の分類 内容
飲み込みにくさ 飲食物を塊にまとめる動作や、のどへの送り込みの困難
むせ・せき込み 飲食中のむせや強いせき込み。とくに水分での頻発
湿った声・ガラガラ声 咽頭残留による声の湿りや濁り
食事の遅延 飲み込みの困難による食事時間の長期化
のどのつかえ感 飲食物がのどに引っかかるような不快感
体重減少 十分な栄養・水分摂取の困難による体重の低下
誤嚥性肺炎 誤嚥によって引き起こされる肺炎の発症リスク増加

嚥下障害は、食べ物や飲み物をスムーズに飲み込めなくなる症状です。むせやすくなったり、食事中に咳き込んだりすることが増えます。食事が楽しめなくなるだけでなく、重症化すると誤嚥性肺炎を引き起こすリスクもあるため、注意が必要です。

嚥下障害を改善するためには、食事の形態を工夫するとともに、医師の指示に従いながらリハビリテーションに取り組むことが重要です。

目の動きの異常

症状の部類 内容
眼振(がんしん) 眼球がリズミカル(不随意)に揺れ動く現象。視線の方向によって強まる(方向性眼振)の場合あり
協調運動障害に伴う眼球異常 動く物を追う動作や、視線を目標から目標へ素早く移す動作の障害
視線固定困難 見たい対象に視線を安定して向け続けることの困難
複視(ふくし) 両目の動きの不一致によって物が二重に見える状態
めまい・ふらつきに伴う眼球異常 平衡感覚の障害に伴って起こる反射的な眼球運動の異常
日常生活への影響 視覚の安定性の低下による読書や歩行、運転などに支障が出る

小脳は眼球の動きの調整にも関与しているため、視線がスムーズに移動しない、焦点が合いにくいといった症状が出やすくなります。視界が揺れる、まっすぐ見続けることが難しくなり、不快感やめまいを伴う可能性があります。

視覚の異常は平衡感覚にも影響するため、ふらつきや吐き気と複合的に現れることもあり、日常生活に影響を及ぼすため、注意が必要です。視界の異常が続く場合は、歩行中の転倒や事故を防ぐためにも、早めに医師へ相談しましょう。

頭痛や吐き気などの持続

分類 内容
原因 脳圧上昇、脳幹刺激、平衡感覚障害、炎症や神経過敏による頭痛・吐き気の誘発
頭痛の症状 締め付け感、拍動痛、重だるさ。後頭部や首の違和感。体位変化や咳で悪化
吐き気の症状 食事と無関係な持続的吐き気。嘔吐や乗り物酔いに似た不快感を伴う
生活への影響 読書・外出・睡眠・食事への支障。他の神経症状との併発による日常生活の負担増加

小脳梗塞の直後には、頭痛や吐き気といった症状が続くことがあります。脳内の圧力変化や血流障害に関連する反応と考えられており、これらの症状は、通常時間の経過とともに軽快しますが、なかには慢性的な違和感として残るケースもあります。

症状が長引く場合は、自己判断での無理は禁物です。重症化する前に医療機関を受診しましょう。

小脳梗塞の後遺症の治る見込みと予後

後遺症の種類 回復の見込み 影響する要因
平衡障害(歩行時のふらつき) リハビリによる改善可能。ただし慢性化の恐れあり 損傷部位の広さ、年齢、早期リハビリ開始
協調運動障害(四肢の動作のぎこちなさ) 手足の機能回復は可能。細かい動作の障害が残ることあり リハビリ継続の有無、身体機能の基礎体力
構音障害(ろれつの不明瞭さ) 発話の明瞭さ向上。流暢さの完全回復は難しい場合あり 言語療法の有無、脳の損傷範囲、発症前の会話能力
嚥下障害(飲み込みにくさ) 食事調整と訓練で改善可能。誤嚥予防が重要 医師の指導有無、嚥下筋の損傷度、誤嚥性肺炎の有無
高次脳機能障害(記憶力・注意力) 回復に個人差あり。支援環境で生活の自立維持が可能 年齢、合併症の有無、家族や社会的支援の体制

小脳梗塞の後遺症は、適切なリハビリと時間の経過によって改善が期待できます。とくに発症から3カ月ほどは、神経や身体機能が大きく回復する重要な時期とされています。

実際にデンマークで行われた急性期の脳卒中患者、合計1,197人を対象とした、大規模な研究では、脳卒中患者の約95%が発症後12.5週間以内に機能回復のピークを迎えており、とくに最初の6週間で最も大きな改善が見られました。文献4

項目 回復期間
全体傾向(全患者の95%) 約12.5週間(約3カ月)以内
早期回復(全体の80%) 約6週間(約1カ月半)以内
軽症の患者 約8.5週間(約2カ月)以内
中等度の患者 約13週間(約3カ月)以内
重症の患者 約17週間(約4カ月)以内
非常に重症の患者 約20週間(約5カ月)以内

文献4

回復の速度は発症時の重症度に大きく左右され、軽度な場合は2カ月前後、重度では4〜5カ月で回復が頭打ちになる傾向があると報告されています。

この結果からも、早期からの集中的なリハビリが重要であり、予後の見通しを立てる上でも発症から3カ月以内の経過がひとつの指標です。

以下の記事では、脳梗塞の後遺症について詳しく解説しています。

【関連記事】

BAD(脳梗塞)とは?症状や予後・他のタイプとの違いも解説

脳梗塞の合併症には何がある?起こる原因や対処法を現役医師が解説

小脳梗塞における後遺症の治療法

治療法 目的 主な内容
理学療法 歩行能力・筋力・バランス感覚の回復 歩行訓練、バランス訓練、筋力トレーニング
作業療法 日常生活動作の自立支援 食事・着替え・入浴などの練習。装具や自助具の活用方法の指導
言語聴覚療法 構音障害・嚥下障害への対応 発音訓練、嚥下訓練、コミュニケーション・食事改善の支援
薬物療法 めまい・頭痛・吐き気の緩和、再発予防 症状緩和薬、抗血栓薬や降圧薬などの内服管理
精神的ケア・カウンセリング 不安・抑うつなど精神的負担の軽減 心理士や医師による相談支援。前向きな気持ちでのリハビリへの誘導

小脳梗塞に伴う後遺症の治療は、多角的なリハビリと必要に応じた薬物療法を組み合わせて行われます。症状ごとに理学療法、作業療法、言語聴覚療法を用い、それぞれの機能回復を目指します。

治療を進める際は、必ず医師と方針を相談した上で、自己流ではなく医師の指導に基づいて継続的に取り組むことが大切です。

以下の記事では、脳梗塞のリハビリ方法について詳しく解説しています。

理学療法

理学療法の目的 内容
バランス機能の再獲得 平衡感覚や姿勢制御の改善。立位保持や歩行訓練による体幹・下肢の安定性の向上
転倒リスクの軽減 段差歩行やバランスマット、重心移動訓練による転倒予防の強化
協調運動の再学習 運動失調に対する視覚・触覚フィードバックを用いた動作精度の改善
日常生活動作(ADL)の向上 立ち上がり・着替え・歩行などの自立度向上。生活の質(QOL)の改善

文献5

理学療法は、立つ・歩く・バランスを保つといった基本的な身体機能を改善させるために行われる訓練です。平衡感覚の改善やふらつきの軽減、姿勢や歩行の練習が中心になります。

発症直後から始めることで回復の可能性が高まり、筋力や柔軟性の維持にもつながります。理学療法を行う場合、自己判断で行うのではなく、医師の指導のもと実施するようにしましょう。

作業療法

アプローチ分類 訓練内容 目的・特徴
ADL訓練(基本動作) 食事・着替え・排泄・入浴などの日常動作の練習 自立支援と生活の質(QOL)の向上
上肢機能訓練 手指の巧緻動作、物の把持・離脱練習、両手での動作練習 動作の正確性と日常動作能力の改善
バランス・体幹訓練 座位・立位でのバランス練習、体幹安定のための体操やストレッチ 姿勢保持力と転倒予防の強化
高次脳機能訓練 注意力、遂行機能、記憶力の訓練 認知機能の改善と日常生活への応用力の向上
趣味・レクリエーション活動 手芸、園芸、音楽、ゲームなどの活動 心のリフレッシュと動作応用の練習
応用生活訓練 家事動作訓練(掃除・洗濯・料理)、外出訓練(買い物・交通機関利用など) 実生活への復帰と社会参加に必要なスキルの習得

作業療法は、小脳梗塞の後遺症によって難しくなった着替えや食事、掃除などの日常動作を取り戻し、円滑に行えるよう支援するリハビリです。

小脳障害による運動失調や手先の不器用さには、協調運動の練習や動作の工夫で対応し、注意力や段取りの難しさなどの認知面は、実践的な作業を通じて改善を目指します。作業療法は、生活背景に合わせた支援で自立を促すリハビリです。

言語聴覚療法

対象領域 主な訓練内容 目的・特徴
構音障害の訓練 発音練習、呼吸訓練、口舌機能訓練、話すスピードの調整 発話の明瞭さと滑らかさの向上
嚥下障害の訓練 嚥下体操、姿勢調整、食物形態の調整、摂食訓練、間接訓練 食事動作と誤嚥予防の徹底
言語機能の訓練 話す練習、聞く練習、読む・書く練習、代替コミュニケーション手段(文字盤・ノートなど)の活用練習 表現力と理解力の向上、伝達手段の確保
高次脳機能の訓練 注意・記憶障害への対応、メモや環境調整などの代償手段の指導 コミュニケーション機能と日常生活適応力の改善
家庭・家族支援 自主訓練の方法、介助方法、日常会話での工夫の指導 家庭内でのリハビリ促進と家族のサポート力の向上

小脳梗塞による構音障害や嚥下障害がある場合は、言語聴覚士によるリハビリが必要です。発音の明瞭化や話すスピードの調整、誤嚥を防ぐための嚥下訓練などを通じて、日常生活の質の向上を目指します。

また、会話がしづらくなることで生じる孤立感や不安に対しても、言語聴覚士や周りの適切な支援が不可欠です。言語聴覚療法では、発話や飲み込みだけでなく、文字盤などを活用した代替手段の訓練や、家族への指導も行われます。

薬物療法

治療の目的 内容 主な薬剤例
再発予防 血栓形成の抑制による脳梗塞の再発防止 抗血小板薬(アスピリン、クロピドグレル)抗凝固薬(DOAC、ワルファリン)
動脈硬化・高血圧の進行抑制 高血圧・脂質異常・糖尿病の管理による血管障害の予防 降圧薬(ARB、Ca拮抗薬など)脂質異常治療薬(スタチンなど)
神経保護・浮腫軽減 脳浮腫や炎症の抑制による脳への圧迫軽減と回復促進 利尿薬・血管拡張薬(グリセオール、マンニトールなど)

文献6)(文献7

小脳梗塞の後遺症には、再発予防や症状の緩和を目的とした薬物療法が行われます。抗血小板薬や抗凝固薬で血栓を防ぐほか、高血圧や高脂血症の管理も大切です。脳浮腫や炎症を抑える薬が使われることもあり、神経の保護や回復促進につながります。

頭痛や吐き気が強い場合には対症療法も行われます。薬の服用は医師の指示に従い、自己判断で中止や調整をしないことが大切です。

精神的ケアやカウンセリングを活用する

項目 内容 目的・効果
精神的ストレスの軽減 不安や抑うつの言語化、心理的受容のサポート 感情と整理と心の安定
リハビリ意欲の向上 前向きな気持ちの再構築、回復へのエンゲージメント支援 継続的なリハビリ参加の促進
家族の心理的サポート 介護疲れの予防、ストレス対処法の共有 家族の心身負担の軽減と対応力の強化
情緒変化への対応 涙もろさ、怒りっぽさ、感情爆発への理解と対処支援 高次脳機能障害への適応と生活の安定
小脳障害に伴う感情コントロールの不安定さ 本人・家族の戸惑いへの対応、変化への気づきと受容 社会的孤立や自己否定感の軽減、家庭内の理解の促進

文献6)(文献8

小脳梗塞の後遺症は、ふらつきや話しにくさ、体の動かしにくさだけでなく、心にも影響を及ぼすケースがあります。とくに若い方や元気に活動している方ほど、思うように動けなくなり、落ち込みや不安を感じやすくなります。

後遺症による不安や気持ちの整理が難しいと感じたときは、心理士や医師によるカウンセリングや認知行動療法などの心のケアが欠かせません。感情の変化があっても、適切な支援を受けることで、前向きに治療を続けることができます。

小脳梗塞の後遺症でお悩みなら再生医療もご検討ください

小脳梗塞の後遺症には長期的な治療が大切ですが、リハビリで十分な改善が見られない場合、再生医療も選択肢に入ります。

再生医療では、幹細胞を用いて神経機能の再生を促す治療が行われており、小脳の障害に対してもその研究が進められています。

小脳梗塞の後遺症でお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にて、当院へお気軽にご相談ください。また、電話相談も実施しております。

\無料相談受付中/

通話料無料/受付時間 09:00~18:00

小脳梗塞の後遺症に関するよくある質問

小脳梗塞の後遺症で性格が変わることはありますか?

小脳は感情や性格を直接コントロールする部位ではありませんが、後遺症による不自由さや孤立から、気分の落ち込みや怒りっぽさが見られるケースがあります。

性格が変わったように見える場合も、環境や心理的影響が要因となることがあります。心のケアや家族の理解が大切です。

小脳梗塞の後遺症に対して慣れることはありますか?

小脳梗塞の後遺症が改善しない場合もありますが、少しずつ体と心が適応していくことがあります。

早く慣れようとすると、かえって精神的に負担になることがあります。焦らずに少しずつ適応していくことが大切です。

小脳梗塞の後遺症で介護が必要になったとき利用できる支援制度と申請方法は?

小脳梗塞の後遺症で介護が必要になった場合、公的支援制度として以下の制度が利用できる可能性があります。

  • 介護保険制度
  • 身体障害者手帳
  • 障害年金

介護保険では訪問介護やデイサービス、施設入所などの支援を受けることができ、身体障害者手帳や障害年金は、麻痺や言語障害などの後遺症が一定基準を満たす場合に申請が可能です。

手続きは市区町村の窓口で行い、医師の診断書が必要となることが一般的です。

 

参考記事

(文献1)

生井友紀子.「小脳と構音障害」, pp.1-4, 2012年

https://www.neurology-jp.org/Journal/public_pdf/052110997.pdf(最終アクセス:2025年5月15日)

(文献2)

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA「協調運動障害」MSD マニュアル 家庭版, 2024年2月

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/09-%E8%84%B3-%E8%84%8A%E9%AB%84-%E6%9C%AB%E6%A2%A2%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E9%81%8B%E5%8B%95%E9%9A%9C%E5%AE%B3/%E5%8D%94%E8%AA%BF%E9%81%8B%E5%8B%95%E9%9A%9C%E5%AE%B3(最終アクセス:2025年5月15日)

(文献3)

「事業場における治療と職業生活の両立支援のための ガイドライン 参考資料 脳卒中に関する留意事項」, pp.1-7

https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11303000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu-Roudoueiseika/0000153518.pdf(最終アクセス:2025年5月15日)

(文献4)

NLMNIH(アメリカ国立衛生研究所)保健福祉省USA.gov「Outcome and time course of recovery in stroke. Part II: Time course of recovery. The Copenhagen Stroke Study」PubMed

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7741609/(最終アクセス:2025年5月15日)

(文献5)

「Ⅶ.リハビリテーション」, pp.1-70

https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/nou2009_07.pdf(最終アクセス:2025年5月15日)

(文献6)

小笠原邦昭ほか.「脳卒中治療ガイドライン 2021〔改訂2023〕」, pp.1-180, 2023年

https://www.jsts.gr.jp/img/guideline2021_kaitei2023.pdf(最終アクセス:2025年5月15日)

(文献7)

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA「脳卒中の概要」MSD マニュアル 家庭版, 2023年6月

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/09-%E8%84%B3-%E8%84%8A%E9%AB%84-%E6%9C%AB%E6%A2%A2%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E8%84%B3%E5%8D%92%E4%B8%AD/%E8%84%B3%E5%8D%92%E4%B8%AD%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81(最終アクセス:2025年5月15日)

(文献8)

佐伯覚「脳卒中の 治療と仕事の両立 お役立ちノート」, pp.1-76, 2020年11月19日

https://www.mhlw.go.jp/content/000750637.pdf(最終アクセス:2025年5月15日)

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