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腱鞘炎を早く治す食べ物は?注意点やセルフケア方法も徹底解説!

腱鞘炎 早く治す 食べ物
公開日: 2025.06.30

日々腱鞘炎に悩まされているものの、忙しいなどの理由でなかなか専門医の診察を受けられない方もいるのではないでしょうか。

腱鞘炎の改善には適切な治療が最も重要ですが、日常の食生活も回復をサポートする要素の一つです。

本記事では、腱鞘炎を早く治す食べ物を、摂取の際の注意点や他にできるセルフケアの方法とともに解説します。

食べ物の力を活用して、腱鞘炎の回復をサポートしていきましょう。

腱鞘炎を早く治すのに効果的な食べ物

腱鞘炎の治療法といえば、患部を安静にしたり薬を使ったりする保存療法が主流です。しかし、腱鞘炎は摂取する食べ物を見直すことでも、改善の効果が期待できます。

腱鞘炎をなるべく早く治すには、とくに以下の食べ物を意識的に摂るのがポイントです。

  • オメガ3脂肪酸が豊富な食べ物
  • ビタミンCやビタミンEの多い食べ物
  • たんぱく質を多く含む食べ物
  • グルコサミンなどのサプリメント

オメガ3脂肪酸が豊富な食べ物|青魚や亜麻仁油など

オメガ3脂肪酸は、腱鞘炎など関節の炎症を抑える効果が期待できる栄養素です。

オメガ3脂肪酸を意識的に摂取した場合、炎症を誘発する化合物である「サイトカイン」の生成量を減らせます。

オメガ3脂肪酸は青魚や亜麻仁(あまに)油、豆類・木の実類などに豊富に含まれています。より具体的な食べ物は次のとおりです。

  • 青魚類:サーモン・イワシ・サバ・ニシン・マグロなど
  • 植物由来の油:亜麻仁油・キャノーラ油・大豆油・クルミ油など
  • 豆類・木の実類:クルミ・大豆・アマニ・チアシードなど

ビタミンC・ビタミンEの多い食べ物|野菜・果物類など

ビタミンCやビタミンEを多く含む食べ物も、腱鞘炎を早く治す際に効果的とされています。ビタミンCやビタミンEは野菜や果物類に多く含まれる栄養素です。

とくに、以下の食べ物から豊富に摂取できます。

栄養素 野菜類 果物類・ナッツ類
ビタミンC パプリカ・ブロッコリー・キャベツ・トマト など 柑橘類・イチゴ など
ビタミンE ブロッコリー・ホウレンソウ など アボカド・ピーナッツ・アーモンド など

ビタミンCやビタミンEは、ともに抗酸化作用があるため、腱鞘炎を早期に改善する効果が期待されます。

酸化は体内の活性酸素のはたらきによる現象で、酸化が進行すると腱鞘炎の回復に時間がかかりやすくなります。

そのため、抗酸化作用に効果が見込めるビタミンCやビタミンEの摂取も、腱鞘炎を早く治すポイントです。

加えて、ビタミンCやビタミンEの摂取は、腱鞘炎で傷ついた腱の回復を助けます。

たんぱく質を多く含む食べ物|大豆食品や肉類

腱鞘炎を早く治すには、たんぱく質を多く含む食べ物を摂取する必要があります。

たんぱく質は、腱鞘炎の原因である腱や腱鞘、筋肉の損傷を改善するうえで必須の栄養素です。同時にたんぱく質は、腱や腱鞘を構成するコラーゲン繊維の主要な材料の1つでもあるため、腱鞘炎からの早期回復に貢献します。

たんぱく質を多く含む食べ物として、大豆食品や肉類、卵などが代表的です。なかでも、大豆食品に含まれるイソフラボンは、腱鞘炎による痛みを和らげる効果があるとされています。

イソフラボンなどたんぱく質を含む食べ物は、次のとおりです。

  • 大豆食品:納豆・豆腐・豆乳・味噌・油揚げ など
  • 肉類:鶏肉(胸肉・もも肉・ササミ)、豚肉(豚ロース・豚肩肉・豚バラ肉など)、牛肉(牛もも肉・牛ひれ肉 など)
  • 上記以外:卵や低脂肪牛乳 など

グルコサミンなどのサプリメント

グルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントは医療機関の処方薬ほどの効果は見込めません。

しかし、関節痛の初期段階や手や指を使う際の予防や症状の進行を抑える効果が期待されます。

ただし、グルコサミンやエクオールなどのサプリメントの腱鞘炎への効果は医学的に十分実証されておらず、個人差もあるため注意が必要です。

腱鞘炎改善に役立つ食生活の注意点

食べ物で腱鞘炎の改善を図るには、症状に効果的な栄養素を多く摂取することが大切です。その一方で、食生活を通じて腱鞘炎を改善していくには、次の点に注意する必要があります。

脂肪分の多い食べ物は避ける

脂肪分の多い食べ物は腱鞘炎の改善を図るうえで避けるべきです。揚げ物や加工食品などの脂っこい食べ物はカロリーが高い分、体内に余計な熱を持たせることで、炎症のさらなる悪化を招く可能性があります。

加えて、脂肪分の多い食べ物は、胃や腸などでの消化に時間がかかるのも特徴です。胃腸に与える負荷も大きく、腱鞘炎の改善に必要な栄養素を吸収する力が弱まるため、回復に時間がかかります。

なるべく早めに腱鞘炎を改善したいのであれば、まず脂肪分の多い食べ物を過度に摂取する習慣を改善することが大切です。

暴飲暴食は控える

腱鞘炎の改善に効果的な栄養素を多く摂取することは大切ですが、暴飲暴食はNG行為です。暴飲暴食も脂肪分の多い食べ物の過度な摂取と同じく、消化器官に大きな負担をかけてしまいます。

食べすぎや飲み過ぎは、腱や筋肉の回復に欠かせない栄養素の摂取にも時間がかかるとともに、血液など体液の流れにまで悪影響を及ぼす点でも問題です。

体液の流れが悪化すると、腱や筋肉にも栄養素が届きにくくなる分、腱や筋肉が硬くなったり回復に時間がかかったりします。

腱鞘炎に効果がある栄養素を積極的に摂取するのは良いことですが、飲食の量はほどほどにするのがポイントです。

栄養バランスを心掛ける

腱鞘炎を食生活の改善によって早期回復させるためには、バランスの取れた栄養摂取が不可欠です。

腱鞘炎の回復過程では、オメガ3脂肪酸、タンパク質、各種ビタミンなど、多種多様な栄養素が必要となります。

症状が重い場合、患部の修復には通常より多くの栄養素が消費されます。これらの栄養素は細胞内で代謝され、組織修復に必要なタンパク質などの合成材料として利用されるのです。

このように多くの栄養素が通常以上に必要となるため、野菜、肉類、魚類、大豆製品などを幅広くバランス良く摂取することが、腱鞘炎の早期回復において重要な役割を果たします。

冷たい飲み物の飲み過ぎに注意する

冷たい飲み物を飲むと、冷えによって体内の血行が悪化するため、飲みすぎに注意してください。血行が悪化すると、腱や筋肉の修復に必要な栄養素が届きにくくなり、腱や筋肉の柔軟性の低下で回復が遅れます。しかも、腱や筋肉が硬くなるために、痛みが強くなることさえあります。

なお夏場は、暑さの影響でつい冷たい飲み物を摂取しがちになるだけでなく、エアコンの風で体が冷えやすいです。他の季節以上に冷えの影響を受けやすいため、冷たい飲み物の飲み過ぎを控えることがより重要になります。

腱鞘炎を早く治すためのセルフケア

腱鞘炎を早く治す際には、食べ物以外の方法もあります。食べ物の摂取以外にできるセルフケアの主なやり方は、次のとおりです。

なるべく指や手首を安静にする

腱鞘炎のセルフケアでは、極力指や手首を安静にする方法が基本です。腱鞘炎は指や手首の酷使(使いすぎ)で炎症が生まれることで発生します。

そのため、腱鞘炎になったときには、症状が落ち着くまではできる限り指や手首を使わないことが大切です。もし、仕事などでパソコンやスマホを日常的に使う方は、30分から1時間おきに1度は指や手首を休ませてください。

パソコンやスマホの操作が長時間に及ぶと、指や手首に疲労が溜まる分、腱鞘炎を発症するリスクが高まります。

そのため、腱鞘炎のリスクを抑えるためには、こまめな休憩を通じて指や手首に溜まった疲労を少しでも解消することが大切です。なお、スマホを使う際には両手で持つことでも、一方の手の指や手首への負担を減らせます。

サポーターなどで固定するのもおすすめ

指や手首を安静にする際には、サポーターやテーピングによる固定もおすすめです。この方法は、とくに指や手首に痛みが生じているにもかかわらず、仕方なく指などを使わなければいけないときに役に立ちます。

サポーターやテーピングで患部のある指や手首を固定すると、実際に手を使う必要のある状況でも負担を軽減できます。

ストレッチで手指の柔軟性を高める

腱鞘炎のセルフケアでは、ストレッチで手指の柔軟性を高める方法も大切です。腱鞘炎は指の腱や筋肉の柔軟性が下がって血流が悪化した結果、発症します。

逆に手指の柔軟性が高まれば、血流が改善されるとともに、腱や筋肉の回復に必要な栄養素も届きやすくなる分、早期の回復も期待できます。予防の面でも、普段からストレッチで手指や手首の柔軟性を高めておくことが大切です。

手指の柔軟性を高めるストレッチの手順は、以下のとおりです。

  1. 手首を甲・腕側に軽く曲げる
  2. 指を1本ずつなるべく伸ばし、反対側の手でつまんで甲側に軽く反らす

簡単なので、ちょっとしたスキマ時間に試してみてください。

治らないときは医療機関を受診する

腱鞘炎に効果的な食べ物を食べたり、ストレッチなどでセルフケアしたりしても治らないときは、無理せずに医療機関を受診しましょう。

医療機関では専門医の診察・診断を経て、薬物療法やステロイド注射がおこなわれます。薬物療法は以下の方法が代表的です。

  • 外用鎮痛消炎薬:塗り薬や湿布など、痛みのある部位に直接塗ったり巻いたりする
  • 内服薬:飲み薬として服用

もし、薬物療法でも症状の改善が見込めないときは、ステロイド剤を注射します。症状の出ている腱鞘に直接注射する方法で、数日から3週間程度で症状が緩和します。

ステロイド剤注射でもなお、症状が良くならないときは手術も治療の選択肢です。腱鞘炎の場合は、腱鞘を切り開く「腱鞘切開術」がおこなわれます。炎症で厚くなった腱鞘を切り開いて、腱が以前のように円滑に動くようにする方法です。

腱鞘炎を早く治すには「再生医療」も選択肢のひとつ

腱鞘炎を早く治す場合、「再生医療」という選択肢もあります。

再生医療には主に、幹細胞治療とPRP療法があります。

幹細胞治療は、患者様の幹細胞を採取・培養して患部に投与する治療法です。幹細胞の「分化能」という他の細胞に変化する能力を活用します。

PRP療法では、患者様の血液を採取した後、専用の遠心分離器で血小板を濃縮した液体「多血小板血漿(PRP)」を作製し、患部に注射する方法です。 手術をおこなう必要がなく、治療も最短30分程度で終わります。

再生医療に関して詳しくは、以下をご覧ください。

手術しなくても治療できる時代です。

スポーツ外傷は⼿術しなくても治療できる時代です。

まとめ|腱鞘炎を早く治す食べものを取り入れて早期改善を目指そう

腱鞘炎を早く治すには、早く治すうえで効果的な栄養素の摂取が欠かせません。オメガ3脂肪酸やビタミン、たんぱく質などが重要となる分、大豆食品や野菜、肉、魚を盛り込んだバランスの良い食事が大切です。

同時に、腱鞘炎を早く治すときは、指や手首を安静にすることやストレッチなども役に立ちます。食べ物の摂取と組み合わせて、腱鞘炎の早期改善を目指しましょう。

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腱鞘炎を早く治す食べ物の「よくある質問」

腱鞘炎に効く飲み物は?

腱鞘炎に効果的な飲み物は、食べ物と同じようにビタミンC・Eやたんぱく質を豊富に含んだものがおすすめです。具体的には以下のものがあります。

  • ビタミンC:青汁・アセロラジュース・グレープフルーツジュース・緑茶類 など
  • ビタミンE:豆乳・アーモンドミルク・麦芽コーヒー・きな粉飲料 など
  • たんぱく質:牛乳・豆乳・飲むヨーグルト・プロテインドリンク など

ばね指に効く食べ物は?

ばね指は腱鞘炎のうち、指に発症するものです。このため、ばね指に効果的な食べ物を摂取したいときも大豆食品・魚類・野菜などのような、腱鞘炎の改善に効果的とされる栄養素を多く含むものをおすすめします。

腱鞘炎は栄養不足が原因でなるの?

腱鞘炎は栄養不足で発症することもあります。腱や腱鞘は主にコラーゲン繊維で構成されているためです。同時にコラーゲン繊維も、鉄分・たんぱく質・ビタミンEを材料に生成されます。

そのため、体内で鉄分などの栄養分が不足した場合、腱や腱鞘の形成に悪影響を及ぼします。その結果、腱鞘炎を発症しやすくなる仕組みです。

腱鞘炎が治らない理由は?

腱鞘炎がなかなか治らない理由としては、以下のようなものが考えられます。

  • 症状があるにもかかわらず、指や手首を使いすぎている
  • 自己判断による誤ったセルフケア
  • 暴飲暴食による胃腸の働きの低下
  • ホルモンバランスの乱れ

腱鞘炎を確実に治す方法は?

腱鞘炎の治療には個人差がありますが、次の方法が効果的とされています。

  • 症状の出ている指や手首を安静にする・極力負担をかけない
  • 専門医の診察・治療を受ける
  • 指や手首のストレッチ(痛みを感じる場合、無理をしない)
  • 栄養バランスの取れた食事の摂取

症状の悪化や慢性化を防ぐためにも、早めに医療機関を受診しましょう。

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