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腱鞘炎の治し方は?自宅でできる対処法や治療法・予防法を解説

腱鞘炎 治し方
公開日: 2025.04.27

スマホ操作やキーボード入力の繰り返しで手首や指に激痛が走る腱鞘炎。日常生活の中で頻繁に起こるこの症状の効果的な治し方を知りたい方も多いのではないでしょうか。

腱鞘炎の治療は安静が基本であるとともに、ストレッチや温冷療法などさまざまな方法があります。
加えて、今後の再発を防ぐために自宅で簡単にできる予防法もあるため、知っておくのがおすすめです。

本記事では腱鞘炎の治し方について徹底解説します。自宅でできる対処法や予防法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

腱鞘炎の治し方

腱鞘炎は手や指の使い過ぎで、手指の筋肉と骨を繋ぐ腱を包む腱鞘(けんしょう)で炎症が起きる症状です。腱鞘炎になると、手の甲や指に痛みや腫れが生じたり、しなやかな曲げ伸ばしが難しくなったりします。

腱鞘炎は日常生活に支障をきたすケースも多いため、症状を和らげて早く回復するための正しい治し方を知ることが重要です。

本章では、腱鞘炎の治し方について解説しますが、腱鞘炎の種類や症状を知りたい方は、あわせてこちらもご覧ください。

指や手首を安静にする

腱鞘炎の治し方で最も基本的な方法が、指や手首を安静にして過ごすことです。

腱鞘炎は指や手首の使い過ぎによって生じるため、まずは症状が出ている部位に極力負担をかけないようにします。治療に専念しているときは、症状の出ている部位とは逆側の指や手首を使うことが大切です。

例えば、右の親指が患部の場合は、左手を使うようにします。やむを得ず患部のある側の手を使わなければならないときは、できるだけ短い時間で済ませるようにしましょう。

ただし、安静にしている期間が長引くと、筋肉や腱の可動域が狭まる場合があります。

ある程度痛みが引いてきたら、少しずつ動かす機会を増やすことが大切です。

状況に応じた温冷療法

腱鞘炎の治療では、症状の段階に合わせた温冷療法が効果的です。

発症から2〜3日の急性期には冷却が推奨されます。氷嚢やアイスパックを薄いタオルで包み、15分程度患部に当てると、炎症による腫れや痛みを抑えられます。

一方、急性期を過ぎて症状が落ち着いてきたら温熱療法に切り替えましょう。温めることで血行が促進され、痛みの緩和や筋肉・腱の柔軟性回復につながります。

個人の症状や体質によって最適な方法は異なるため、判断に迷う場合は必ず医師に相談してください。

痛みを緩和するストレッチ

腱鞘炎になった際、痛みの緩和にストレッチも効果的です。

指や手首のストレッチは筋肉をほぐして痛みを和らげるだけでなく、血行を促す効果があるとされています。ストレッチは、リラックスした状態で行いましょう。

ここでは、指のストレッチと手首のストレッチの2つを紹介します。

指のストレッチ

指の痛みを緩和するストレッチは、次の手順・方法で進めます。

  • 痛みのある手の掌を下に向ける
  • 指を1本ずつ反対側の手で持ち、手の甲側にゆっくり反らす
  • 指が伸びるのを感じたら、10~30秒程度キープ
  • キープ後はゆっくり戻す
  • 他の指も同様に動かす

なお、指のストレッチは1日に2,3セット行うのがおすすめです。

ただし、あまりにも痛みが強いときは、無理をせずに安静にしてください。

手首のマッサージ

続いて手首のマッサージは、以下の手順で行います。

  • 痛みのある手を机などの上に置く
  • 反対側の手で痛みの生じている手の指を持ち、10秒程度反らせる
  • 反らした指を元に戻す

手首のマッサージも、1日に複数セットやることが推奨されています。

痛み止めや装具の活用

腱鞘炎の治療では、痛み止めや装具も活用される手段です。

痛み止めには、ローションや塗り薬、湿布などの外用鎮痛消炎薬と、飲み薬のような内服薬があります。両方とも腱鞘炎による痛みや炎症を抑える目的で使用され、とくに痛みが増すときは外用鎮痛消炎薬と内服薬を併用するケースも多いです。

一方、装具については、サポーターがよく使われます。ただ、手や指は生活でよく使う部位であるため、完全には固定せず、指や手首の関節を覆うタイプを使用するのが一般的です。関節を覆うタイプであれば、指や手首を動かせる範囲を限定させながら、関節への負担を軽減します。

ステロイド剤注射治療

もし、痛み止めや装具を活用しても強い痛みが続くときは、ステロイド剤注射による治療も手段の1つです。

ステロイド剤注射は、炎症が見られる腱鞘に直接注射する形で、ステロイド剤を注入します。

ステロイド剤注射を行った場合、個人差はありますが2~3週間程度で症状の緩和が見られ、効果は3カ月から半年にわたって継続するケースが多くあります。

なお、糖尿病を抱えている方については、注射によって血糖値が上昇するリスクがあるため、注意と医師による慎重な判断が不可欠です。

手術による治療

腱鞘炎を痛み止め・装具やステロイド剤注射などの方法を用いても、症状が緩和しなかったり繰り返されたりする場合、手術を検討します。

腱鞘炎向けの手術は「腱鞘切開」が一般的です。症状の進行で腫れて分厚くなった鞘の部分を切り開きます。なお、局所麻酔を施した状態で行われるとともに、所要時間も10~20分程度と短めです。

腱鞘炎を予防する方法

指や手首に慢性的な痛みをもたらす腱鞘炎は、できれば事前に予防したいと感じる方もいるかと思います。

腱鞘炎を予防する方法は色々とあり、日常生活の中で簡単に実践できるものばかりです。

指や手首への負担を軽減する

腱鞘炎を予防するには、まず指や手首への負担を軽減することが大切です。

特に現代人は日常的にスマホを使う方が非常に多いため、スマホの操作が原因で腱鞘炎になる方も多くいます。

スマホの使用による腱鞘炎を予防するには、スマホを片手ではなく両手で持つのがポイントです。

片手で操作すると、持っている側の親指や手首に継続的な負担がかかるため、腱鞘炎を発症するリスクが高まります。

日頃片手でスマホを使っているのであれば、両手で持ったり操作したりする癖を付けるだけでも、腱鞘炎のリスクを下げられます。

また仕事やプライベートでパソコンを使う際も、手首の部分をクッションで支えるのがポイントです。

加えてスマホやパソコンを長時間利用する時は、こまめな休憩も腱鞘炎の予防に役立ちます。

スマホやパソコンを使う際、タイプ操作だけでなく前かがみの姿勢も腱鞘炎を誘発することがあるためです。

サポーターやテーピングもおすすめ

腱鞘炎の予防には、サポーターやテーピングもおすすめできます。

サポーターやテーピングは、特にテニスや野球のような手や指を使うスポーツ競技の場合、事前に手首などに巻いておくことで筋肉や腱への負担を和らげられる点がメリットです。

加えてテーピングは、関節を動かせる範囲を限定する分、腱を痛めたりけがを防いだりするのに効果を発揮します。

手首や指のストレッチで柔軟性を向上

日常生活の中で腱鞘炎を予防するには、手首や指のストレッチを心掛けることも大切です。

日頃からストレッチを行うことで、指や手首の腱の柔軟性を高めるとともに、指の付け根の腱を広げることによって圧迫を和らげる効果も期待できます。

特に指や手首をよく使うスポーツや仕事・作業に従事する方は、始める前の準備体操の時間などにストレッチの癖を付けておくと、腱鞘炎になる可能性を下げられます。

腱鞘炎の治療選択肢のひとつ「再生医療」について

腱鞘炎の治し方の選択肢として、再生医療もあります。

腱鞘炎の治療では、患者様自身から採取した血液の血小板を濃縮した「多血小板血漿(PRP)」を注射する方法がとられます。

手術によらない方法であるとともに、所要時間も最短30分程度である点も特徴です。

手術しなくても治療できる時代です。

スポーツ外傷は⼿術しなくても治療できる時代です。

当院「リペアセルクリニック」では、腱鞘炎に対する治療として再生医療を行っています。

腱鞘炎の治療に再生医療をご検討の方は、当院へお気軽にご相談ください。

\まずは当院にお問い合わせください/

まとめ|腱鞘炎を治すには安静にして医療機関を受診しよう

腱鞘炎の治し方は、基本的には患部を安静にしつつ、医療機関を受診するのが基本です。

加えて、温冷療法や痛み止め・装具による治療も用いられるほか、症状が深刻な場合はステロイド剤の注射や手術も用いられます。

また、日常生活でもスマホの使い方に気を付けるなどの、腱鞘炎を予防できる方法もさまざまです。

ほかにも、最近では再生医療も腱鞘炎の治療で選べます。

腱鞘炎の治し方は簡単にできるものが非常に多いため、安静を心がけながら医療機関で医師の指導に従いつつ実践してみてください。

腱鞘炎の治し方に関するよくある質問

腱鞘炎がなかなか治らない理由は?

腱鞘炎がなかなか治らず、症状が長引くのは、いつの間にか指や手首を使いすぎているのが原因です。

特にスマホやパソコンを意識しないままに多く使い、それがきっかけで症状が長期化しているケースがよく見られます。

スマホやパソコンの操作は、タッチパネルやキーボード上でタイプ打ちするため、同じような動作の繰り返しで腱鞘炎に繋がりやすいです。

スマホなどを長時間操作しがちであれば、まずは操作する時間を減らすことをおすすめします。

腱鞘炎の治し方でやってはいけないことは?

腱鞘炎の治療中は、指や手を無理に動かすことはやってはいけません。

炎症が落ち着かない状態で無理に動かすと、症状がより悪化する可能性があるためです。

指の曲げ伸ばしや重いものの持ち運びはもちろんのこと、患部を押したり無理なストレッチを行ったりすることも避ける必要があります。

腱鞘炎の湿布の貼り方は?

腱鞘炎の治療で湿布を貼る際、患部の場所によって方法はさまざまです。

患部が指である場合は、湿布を小さめの大きさにカットしたうえで、包帯やテープで補強するように貼ります。

特におすすめの場所が指の第二関節です。腱鞘炎の発症時に炎症が起こりやすい靭帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)と呼ばれる部位があるため、湿布によって痛みを和らげられることがあります。

手首が患部であるときは、湿布をX字型に切って患部に交差する場所が来るように貼るのがポイントです。もし湿布だけで貼りつかないときは、上からテープや包帯で補強すると良いでしょう。

腱鞘炎の治し方で親指のマッサージはOKですか?

腱鞘炎の治し方で、親指をマッサージしても問題ありません。

ただし、親指の付け根部分を反対側の指の先ではなく、指の腹の部分や手のひらで優しく押したり揉んだりするのがコツです。

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