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腱鞘炎の治し方は?病院での治療と自宅での対処法・予防法を解説

腱鞘炎 治し方
公開日: 2025.04.27 更新日: 2026.01.31

スマホ操作やパソコン作業の増加により、手首や指の痛み、動かしにくさを引き起こす腱鞘炎は、年齢や性別を問わず多くの人にみられる身近な疾患です。

軽症であれば安静やセルフケアで改善することもありますが、症状が長引いたり、再発を繰り返したりするケースも少なくありません。

腱鞘炎の治し方には、医療機関で行う薬物療法や注射、手術といった方法に加え、自宅で取り組める対処法もあります。

この記事では、腱鞘炎の治し方について、病院で行う治療や自宅でできる対処法、予防法などをわかりやすく解説します。ご自身の症状や生活スタイルに合った治療法を検討するための参考にしてください。

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腱鞘炎の治し方(病院で実施する治療法)

腱鞘炎は手や指の使い過ぎで、手指の筋肉と骨をつなぐ腱を包む腱鞘(けんしょう)で炎症が起きる症状です。腱鞘炎になると、手の甲や指に痛みや腫れが生じたり、しなやかな曲げ伸ばしが難しくなったりします。

腱鞘炎は日常生活に支障をきたすケースも多いため、症状を和らげて早く回復するための正しい治し方を知ることが重要です。症状の程度や経過によっては、医療機関での治療が必要となる場合もあります。

ここでは、腱鞘炎に対して病院で行われる以下の治療法を主に解説します。

  • 痛み止めや装具の活用
  • ステロイド剤注射治療
  • 手術による治療

痛み止めや装具の活用

腱鞘炎の治療では、痛み止めや装具も活用される手段です。

痛み止めには、ローションや塗り薬、湿布などの外用鎮痛消炎薬と、飲み薬のような内服薬があります。両方とも腱鞘炎による痛みや炎症を抑える目的で使用され、とくに痛みが増すときは外用鎮痛消炎薬と内服薬を併用するケースも多いです。

一方、装具については、サポーターがよく使われます。ただ、手や指は生活でよく使う部位であるため、完全には固定せず、指や手首の関節を覆うタイプを使用するのが一般的です。

関節を覆うタイプであれば、指や手首を動かせる範囲を限定させながら、関節への負担を軽減します。

ステロイド剤注射治療

もし、痛み止めや装具を活用しても強い痛みが続くときは、ステロイド剤注射による治療も手段の一つです。

ステロイド剤注射は、炎症が見られる腱鞘に直接注射する形で、ステロイド剤を注入します。

ステロイド剤注射を行った場合、個人差はありますが2~3週間程度で症状の緩和が見られ、効果は3カ月から半年にわたって継続するケースが多くあります。

なお、糖尿病を抱えている方については、注射によって血糖値が上昇するリスクがあるため、注意と医師による慎重な判断が不可欠です。

手術による治療

腱鞘炎を痛み止め・装具やステロイド剤注射などの方法を用いても、症状が緩和しなかったり繰り返されたりする場合、手術を検討します。

腱鞘炎向けの手術は「腱鞘切開」が一般的です。症状の進行で腫れて分厚くなった鞘の部分を切り開きます。なお、局所麻酔を施した状態で行われるとともに、所要時間も10〜20分程度と短めです。

自宅でできる!腱鞘炎への対処法を紹介

腱鞘炎の症状が軽い場合や、病院での治療と並行して行う場合には、自宅でのセルフケアも重要です。日常生活の中で手や指への負担を減らし、痛みを和らげるための基本的な対処法を紹介します。

  • 指や手首を安静にする
  • 状況に応じた温冷療法
  • 痛みを緩和するストレッチ

指や手首を安静にする

腱鞘炎の治し方で最も基本的な方法が、指や手首を安静にして過ごすことです。

腱鞘炎は指や手首の使い過ぎによって生じるため、まずは症状が出ている部位に極力負担をかけないようにします。治療に専念しているときは、症状の出ている部位とは逆側の指や手首を使うことが大切です。

例えば、右の親指が患部の場合は、左手を使うようにします。やむを得ず患部のある側の手を使わなければならないときは、できるだけ短い時間で済ませるようにしましょう。

ただし、安静にしている期間が長引くと、筋肉や腱の可動域が狭まる場合があります。ある程度痛みが引いてきたら、少しずつ動かす機会を増やすことが大切です。

状況に応じた温冷療法

腱鞘炎の治療では、症状の段階に合わせた温冷療法が効果的です。

発症から2〜3日の急性期には冷却が推奨されます。氷嚢やアイスパックを薄いタオルで包み、15分程度患部に当てると、炎症による腫れや痛みを抑えられます。

一方、急性期を過ぎて症状が落ち着いてきたら温熱療法に切り替えましょう。温めることで血行が促進され、痛みの緩和や筋肉・腱の柔軟性回復につながります。

個人の症状や体質によって最適な方法は異なるため、判断に迷う場合は必ず医師に相談してください。

痛みを緩和するストレッチ

腱鞘炎になった際、痛みの緩和にストレッチも効果的です。

指や手首のストレッチは筋肉をほぐして痛みを和らげるだけでなく、血行を促す効果があるとされています。ストレッチは、リラックスした状態で行いましょう。

ここでは、指のストレッチと手首のストレッチの2つを紹介します。

指のストレッチ

指の痛みを緩和するストレッチは、次の手順・方法で進めます。

  • 痛みのある手の掌を下に向ける
  • 指を1本ずつ反対側の手で持ち、手の甲側にゆっくり反らす
  • 指が伸びるのを感じたら、10~30秒程度キープ
  • キープ後はゆっくり戻す
  • 他の指も同様に動かす

なお、指のストレッチは1日に2~3セット行うのがおすすめです。ただし、あまりにも痛みが強いときは、無理をせずに安静にしてください。

手首のストレッチ

続いて手首のストレッチは、以下の手順で行います。

  • 痛みのある手を机などの上に置く
  • 反対側の手で痛みの生じている手の指を持ち、10秒程度反らせる
  • 反らした指を元に戻す

手首のストレッチも、1日に複数セットやることが推奨されています。

腱鞘炎の治療には「再生医療」も選択肢の一つとなる

腱鞘炎の治し方の選択肢として、再生医療もあります。

腱鞘炎の治療では、患者様自身から採取した血液の血小板を濃縮した「多血小板血漿(PRP)」を注射するPRP療法が用いられます。PRP療法は、血小板に含まれる成長因子などが炎症を抑え、組織の修復を促す働きを活用した治療法です。

手術によらない方法であるとともに、所要時間も最短30分程度である点も特徴です。

再生医療について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご確認ください。再生医療に関する情報提供のほか、無料相談も受け付けています。

腱鞘炎を予防する方法

指や手首に慢性的な痛みをもたらす腱鞘炎は、できれば事前に予防したいと感じる方もいるかと思います。

腱鞘炎を予防する方法は色々とあり、日常生活の中で簡単に実践できるものばかりです。

スマホ・パソコンの使い方を見直して指・手首の負担を軽減する

腱鞘炎の予防には、スマホやパソコンの使い方を見直すことが重要です。近年では、スマホの操作が原因で発症する「スマホ腱鞘炎」も増えています。

スマホを片手で持ち、親指だけで操作する動作は、特定の指や手首に負担が集中しやすく、腱鞘炎のリスクを高めます。両手でスマホを持ち、操作する指を分散させることで、指や手首への負荷を軽減できます。

また、パソコン作業ではキーボードやマウス操作だけでなく、手首の角度や姿勢にも注意が必要です。手首が反り返った状態が続かないよう、リストレストなどを活用し、自然な角度を保つことが予防につながります。

さらに、スマホやパソコンを長時間使い続けること自体が腱や筋肉の疲労を招くため、定期的に休憩を挟むことも大切です。作業環境や操作方法の工夫が、腱鞘炎の予防につながります。

サポーターやテーピングで筋肉や腱への負担を和らげる

腱鞘炎の予防には、サポーターやテーピングを活用して手首や指への負担を軽減する方法も有効です。手や指を酷使する動作が続くと、知らず知らずのうちに腱や筋肉への負荷が蓄積します。

サポーターは手首を安定させ、過度な動きを抑えることで、日常生活や作業中の負担を和らげる役割があります。一方、テーピングは関節の可動域を適度に制限できるため、腱への過剰な伸びやねじれを防ぎやすい点が特徴です。

こうした対策は、スポーツだけでなく、ピアノ演奏のように指や手首を繰り返し使う動作による腱鞘炎予防にも役立ちます。演奏前後に適切なサポートを行うことで、手首や指への負担を軽減し、症状の予防につながります。

手首や指のストレッチで柔軟性を向上させる

日常生活の中で腱鞘炎を予防するには、手首や指のストレッチを心掛けることも大切です。

日頃からストレッチを行うことで、指や手首の腱の柔軟性を高めるとともに、指の付け根の腱を広げることによって圧迫を和らげる効果も期待できます。

特に指や手首をよく使うスポーツや仕事・作業に従事する方は、始める前の準備体操の時間などにストレッチの癖を付けておくと、腱鞘炎になる可能性を下げられます。

栄養価の高い食べ物を意識的に摂る

腱鞘炎の予防には、指や手首への負担を減らすだけでなく、体の内側から腱や筋肉の回復を支える栄養摂取も重要です。
とくに以下の栄養素は、腱や結合組織の健康維持に役立つとされています。

栄養素 期待されるはたらき 多く含まれる食品例
ビタミンC コラーゲンの生成を助け、腱や結合組織の健康を保つ 野菜、果物(ブロッコリー、ピーマン、柑橘類など)
ビタミンE 血行を促進し、炎症の緩和や組織修復をサポート ナッツ類、植物油、アボカド
たんぱく質 腱や筋肉の材料となり、修復・再生を支える 肉、魚、卵、大豆製品
オメガ3脂肪酸 抗炎症作用が期待され、炎症の慢性化を防ぐ 青魚(サバ、イワシ、サンマなど)

これらの栄養素を偏りなく摂取することで、腱や筋肉の回復力を高め、腱鞘炎の予防につながります。特定の食品だけに頼るのではなく、日々の食事全体のバランスの意識が大切です。

腱鞘炎の症状を和らげるツボを押す

腱鞘炎の痛みや違和感を軽減するセルフケアとして、ツボ押し(指圧・経絡刺激)が役立つ場合があります。ツボは手や手首、腕などに点在し、適度な圧での刺激により血流が促進され、こわばりや不快感の緩和が期待できます

代表的なツボとして、親指の付け根付近にある「陽谿(ようけい)」や、親指と人差し指の間の「合谷(ごうこく)」があります。

痛みを感じるポイントに反対側の手の指を当て、ゆっくり5秒程度押してから離すのを数回繰り返すと良いでしょう。強く押しすぎず、心地良い刺激を目安に行います。

ただし、ツボ押しはあくまで一時的に症状を和らげるためのセルフケアであり、腱鞘炎そのものを治すものではありません。痛みが強い場合や症状が長引く場合は、自己判断せず医療機関を受診しましょう。

まとめ|腱鞘炎を治すには安静にして医療機関を受診しよう

腱鞘炎の治し方は、まず患部を安静に保ち、必要に応じて医療機関への受診が基本です。症状に応じて、温冷療法や痛み止め、装具の使用が行われ、改善が乏しい場合にはステロイド注射や手術が検討されることもあります。

また、日常生活においてスマホやパソコンの使い方を見直すなど、指や手首への負担を減らす工夫を続けることが、再発予防につながります。近年では、体への負担を抑えた治療法として再生医療も選択肢の一つとなっています。

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腱鞘炎の治し方に関するよくある質問

腱鞘炎はどれくらいの期間で治る?

腱鞘炎が治るまでの期間は、症状の重さや原因、治療方法によって異なります。軽度の場合は、安静や湿布、サポーターなどの保存療法で数週間程度で改善することもあります。

一方、痛みが強い、長期間に渡り負担が続いている場合は回復まで数カ月かかることも珍しくありません。症状を悪化させないためにも、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。

腱鞘炎の症状別に治療法は変わる?

腱鞘炎は症状や発生部位によって治療法が異なり、代表的なものにドケルバン病とばね指があります。ドケルバン病は親指側の手首に痛みが出る腱鞘炎で、安静や装具の装着、消炎鎮痛薬、ステロイド注射が一般的な治療法です。

一方、ばね指は指の曲げ伸ばし時に引っかかりや痛みが生じる状態で、軽症であれば安静やストレッチ、症状が強い場合は注射治療や手術が検討されます。

このように腱鞘炎のタイプや症状の程度によって適した治療法は変わるため、自己判断せず医師の診察を受けることが大切です。

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腱鞘炎がなかなか治らない理由は?

腱鞘炎がなかなか治らず症状が長引くのは、いつの間にか指や手首を使いすぎているのが原因です。

特にスマホやパソコンを意識しないままに多く使い、それがきっかけで症状が長期化しているケースがよく見られます。

スマホやパソコンの操作は、タッチパネルやキーボード上でタイプ打ちするため、同じような動作の繰り返しで腱鞘炎につながりやすいです。

スマホなどを長時間操作しがちであれば、まずは操作する時間を減らすことをおすすめします。

腱鞘炎の治し方でやってはいけないことは?

腱鞘炎の治療中は、指や手を無理に動かすことはやってはいけません。

炎症が落ち着かない状態で無理に動かすと、症状がより悪化する可能性があるためです。

指の曲げ伸ばしや重いものの持ち運びはもちろんのこと、患部を押したり無理なストレッチを行ったりすることも避ける必要があります。

腱鞘炎の湿布の貼り方は?

腱鞘炎の治療で湿布を貼る際、患部の場所によって方法はさまざまです。

患部が指である場合は、湿布を小さめの大きさにカットしたうえで、包帯やテープで補強するように貼ります。

特におすすめの場所が指の第二関節です。腱鞘炎の発症時に炎症が起こりやすい靭帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)と呼ばれる部位があるため、湿布によって痛みを和らげられることがあります。

手首が患部であるときは、湿布をX字型に切って患部に交差する場所が来るように貼るのがポイントです。もし湿布だけで貼りつかないときは、上からテープや包帯で補強すると良いでしょう。

腱鞘炎の治し方で親指のマッサージはOKですか?

腱鞘炎の治し方で、親指をマッサージしても問題ありません。

ただし、親指の付け根部分を反対側の指の先ではなく、指の腹の部分や手のひらで優しく押したり揉んだりするのがコツです。