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【医師監修】ブレインフォグの治療法|主な原因・症状・治し方まで解説

ブレインフォグ 治療
公開日: 2025.06.29 更新日: 2026.03.31

「集中力が続かない」「頭がもやもやして仕事に支障が出る」といった症状が続くときは、ブレインフォグが原因かもしれません。

ブレインフォグとは医学的な病名ではなく、脳に霧がかかったようになり、思考や記憶などが正常に働かない状態を指す言葉です。近年は、新型コロナウイルスの罹患後症状の一つとしても注目されており、背景にある原因や治療法は多岐にわたります。

今回は医師監修のもと、ブレインフォグの具体的な症状や原因、治療法について解説します。生活改善のポイントもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

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【前提知識】ブレインフォグとは

ブレインフォグとは、脳に霧がかかったように感じ、思考や判断、記憶の働きが鈍くなった状態を表す言葉です。医学的な疾患名ではなく、あくまで症状の総称として使われます。ブレインフォグの症状が続くと思考が鈍り、日常生活や業務のパフォーマンスが著しく低下します。背景には、神経系のトラブルや内科的疾患が隠れている場合もあり、単なる疲れとして放置せず、症状の経過を慎重に観察することが重要です。

ブレインフォグが起こるメカニズムについては研究が進められていますが、完全には解明されておらず、複数の仮説が提唱されている段階です。

脳や神経に炎症が残ることで認知機能に影響するという神経炎症仮説や、脳血流の低下により酸素や栄養が十分に行き渡らないことで機能低下を招く可能性などが報告されています。

こうしたメカニズムに対し、医療現場では新しいアプローチが取られ始めています。

たとえばTMS治療(経頭蓋磁気刺激療法)は、磁気を用いて脳の神経活動を直接活性化させる手法です。

また、再生医療は幹細胞の働きを利用して、炎症が起きている組織へのアプローチを図る治療選択肢として注目されています。

ブレインフォグの症状

ブレインフォグの症状は多岐にわたり、人によって現れ方が異なります。

具体的には、次のような症状がみられます。

  • 頭がぼんやりして集中できない
  • 物忘れが増えて思い出しにくい
  • 考えがまとまらず判断に時間がかかる
  • 会話や説明の内容が頭に入りにくい
  • やる気が出ず、作業に取りかかりにくい
  • 眠りが浅く、疲労感が続く

これらの症状は、日によって強さが変化する点も大きな特徴です。「朝は比較的仕事ができたが、午後から急に頭が働かない」といった波が生じやすく、周囲に理解されにくい心理的な負担も伴います。

ブレインフォグの主な原因

ブレインフォグの背景には複数の要因があり、主な原因として以下の3つが挙げられます。

  • 脳疲労
  • 更年期
  • 新型コロナウイルス感染

他にも、慢性疲労症候群や睡眠障害、うつ病、自律神経失調症、ADHDなどの疾患によって引き起こされるケースもあります。

ブレインフォグの症状が長引く場合は、専門医への相談を検討してください。

なお、ブレインフォグとADHDとの関係性については、以下の記事もご参照ください。

脳疲労

日常生活における脳の酷使が、ブレインフォグを引き起こす場合があります。

パソコンやスマートフォンの長時間使用は、脳が処理すべき情報量が膨れ上がり、疲労を蓄積しやすい環境です。脳が過剰な情報処理を強いられると、神経伝達の働きが低下し、思考力や記憶力などのパフォーマンス低下を招きます。

とくに、以下の条件に該当する方は、脳疲労のリスクが高まります。

  • スマートフォンの使用時間が長い
  • 業務の大部分をパソコン作業が占めている
  • 休息を取らずにデジタル機器を使い続ける

脳の過労状態が慢性化すると、生活の質を低下させるだけでなく、精神的なストレスや自律神経の乱れにつながるため、適度な休憩が必要です。

更年期

更年期は、女性に多くみられるブレインフォグの原因の一つです。更年期には女性ホルモン(エストロゲン)の変動や低下が起こり、自律神経の調整機能が乱れ、脳の活動に影響を及ぼします。

その結果、記憶力の低下や集中力の散漫、頭のもやもや感といった症状が現れやすくなります。

更年期に伴う症状は、生活習慣の改善やホルモン補充療法などで緩和できる場合もあります。気になる症状がある場合は、婦人科などの専門医へ相談してください。

新型コロナウイルス感染

新型コロナウイルス感染症の罹患後症状として、ブレインフォグが現れる場合があります。感染直後の急性期を過ぎたにもかかわらず、「頭がぼんやりする」「集中できない」といった症状が数週間から数カ月続くケースもあります。

これらは、ウイルスによる神経系への影響や、免疫反応の異常が関係していると考えられており、現時点で標準的な治療法は確立していません。新型コロナウイルス感染後、日常生活に支障をきたす症状が続く場合は、医療機関に相談しましょう。

新型コロナ後遺症については、以下の記事もご参照ください。

ブレインフォグの治療法

ブレインフォグの代表的な治療法を紹介します。

ブレインフォグの治療法は、原因疾患や心身の状態によって異なります。

脳疲労が原因であれば休息が優先されますが、特定の疾患が背景にある場合は適切な治療が必要です。

疾患によっては、薬物療法やTMS治療(経頭蓋磁気刺激療法)などが選択されるケースもあります。

いずれの場合も、安易に自己判断せず、医療機関で原因を特定した上で適切な治療を受けることが大切です。

薬物療法

ブレインフォグの背景にうつ病や不安障害などの精神疾患がある場合、薬物療法が選択される傾向にあります。

精神疾患を原因とするブレインフォグでは、思考の鈍化や集中力の低下、気分の落ち込みなどが特徴です。治療は、抗うつ薬や抗不安薬などを用いて神経伝達物質のバランスを整え、脳機能の回復を図ります。薬物療法は即効性を期待するものではなく、継続的な服用による改善を目的とするため、定期的な通院と服用が重要です。必要に応じて他の治療法との併用も考慮され、総合的なケアが求められます。

精神科や心療内科において診断名に基づいた処方であれば、多くの場合で健康保険が適用されます。

TMS治療

TMS(経頭蓋磁気刺激)療法は、脳の特定部位に磁気刺激を与えて神経活動を活性化させる治療法です。薬を使わないため副作用のリスクが比較的少なく、服薬が困難な方や、薬物療法のみでは十分な改善が見られない方への選択肢となります。

リハビリテーションの一環として、集中力や遂行機能の向上を目的に選択されるケースもあります。(文献1

一定の条件を満たすうつ病に対して保険診療として導入されていますが、ブレインフォグの治療目的とする場合は、自由診療となるのが一般的です。なお、治療を検討する際は、専用の機器を備えた精神科や心療内科への相談が必要です。

再生医療

新型コロナウイルス感染後の後遺症として生じるブレインフォグに対し、新たな選択肢として注目されているのが再生医療です。再生医療には、幹細胞を採取・培養して注射する幹細胞治療や、血液を利用するPRP療法などがあります。

リペアセルクリニックでは、下腹部から採取した脂肪細胞から分離・培養した幹細胞を投与する幹細胞治療を行っています。

以下は、新型コロナウイルス感染後に吐き気や高血糖に悩んでいたものの、再生医療により改善した症例です。

なお、再生医療は、一般に自由診療で行われるため、保険適用外です。

ブレインフォグの治療法でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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ブレインフォグの治し方|自宅でできる3つのセルフケア

ブレインフォグの症状を緩和し、回復を促すためには、日々の生活習慣の見直しが重要です。医療機関での治療と並行して、脳への負荷を軽減しましょう。

とくに、脳の疲労回復には「睡眠」「食事」「運動」の3要素が深く関与しています。

日常生活を整えることで、頭のもやもや感や疲れやすさを軽減する可能性があります。

睡眠

ブレインフォグの改善を目指す上で、見直したいのが睡眠です。

睡眠は脳にとって重要な休養の一つです。

睡眠中には脳内の老廃物を排出するシステムが活性化するため、質の高い睡眠時間の確保が欠かせません。

睡眠の質を整えるには、就寝時間だけでなく起床時間を一定に保つことが大切です。具体的には、平日と休日もできるだけ同じ時刻に起きる、朝は日光を浴びる、寝床でスマートフォンを見続けないといった行動を続けると、生活リズムを整えやすくなります。

脳をリラックスした状態へ導く環境作りが、深い眠り、ひいては脳機能の修復をサポートします。

食事

脳の機能を保つには、エネルギー源となる栄養だけでなく、神経伝達や酸素運搬、細胞の働きに関わるビタミンやミネラルを過不足なく摂ることが欠かせません。

とくに、以下の栄養素を意識的に摂取することが有効です。

ビタミンB群(B1、B6、B12、葉酸など):脳の主要なエネルギー源である糖質の代謝を促し、神経細胞を保護する「髄鞘(ずいしょう)」の維持に寄与します。

ミネラル(マグネシウム・鉄・亜鉛):神経伝達物質(セロトニンやドーパミン等)の合成を助けるほか、鉄分は酸素を脳へ運ぶヘモグロビンの材料となり、脳内の血流や代謝の維持に重要な役割を果たします。

オメガ3脂肪酸(DHA・EPA):脳の神経細胞膜の主要な構成成分であり、情報の伝達をスムーズにするほか、脳内の微細な炎症を抑制する抗炎症作用が報告されています。

これらのビタミンやミネラルが不足すると、脳のパフォーマンス低下を招く要因となります。

日々の食事からの摂取が難しい場合は、サプリメントも活用すると良いでしょう。

運動

適度な有酸素運動は、全身および脳内の血流を改善し、認知機能の回復を促す効果が期待できます。

ウォーキングなどの軽い運動は、神経細胞の活性化に役立ちます。

ただし、新型コロナウイルス感染後のブレインフォグでは、過度な負荷はかえって倦怠感を増長させ、症状を悪化させるリスクがあるため注意が必要です。

ストレッチなど負荷の低い運動から始め、体調を見極めながら、無理のない範囲で行いましょう。

ブレインフォグを知って適切な治療で改善を目指そう

ブレインフォグは、脳疲労、更年期、新型コロナウイルス感染後の影響、睡眠障害、気分の落ち込みなど、複数の原因が関わることがあります。

生活習慣を整えることで改善する場合もありますが、原因疾患によって適切な治療法は異なります。

以下のような変化が見られたら、医療機関の受診を検討してください。

  • 集中力が続かず、業務や日常生活に具体的な支障が出ている
  • 以前に比べて明らかに物忘れの頻度が増えた
  • 気分の落ち込みが激しく、何事にも意欲が湧かない
  • 休息を取っても慢性的な倦怠感が抜けない

これらの症状が2週間以上持続する場合や、生活の質(QOL)が著しく低下している場合は、自己判断で放置せず、医師に相談しましょう。早期回復のためには、原因に合わせた治療を行う必要があります。

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ブレインフォグの治療・治し方に関するよくある質問

ブレインフォグは何科を受診すれば良いですか?

ブレインフォグは、疑われる原因によって適した診療科が異なります。主な症状を見極めて受診先を検討しましょう。

脳疲労・新型コロナウイルス後遺症:内科、神経内科

うつ病・不安障害などの心の不調:精神科、心療内科

更年期障害に伴う症状:婦人科、更年期外来

受診する診療科に迷う場合は、かかりつけ医へ相談してください。

症状の経過や背景を確認した上で、必要に応じて神経内科、精神科・心療内科、婦人科などを紹介してもらえます。

症状が長期化している場合は、TMS治療や再生医療を扱う専門クリニックでのセルフチェックやカウンセリングも有効な選択肢となります。

TMS治療はどのような人に向いていますか?

TMS治療は、薬の副作用が気になる方や、薬物療法だけでは十分な改善がみられない方に検討されます。

ただし、磁気を使用する特性上、体内にペースメーカーや金属製のインプラントがある方は治療を受けられません。

また、妊娠中の方やてんかんの既往がある方も慎重な判断が必要です。

一方で、ブレインフォグに対するTMS治療は、標準治療として確立している段階ではなく、保険適用にもなっていません。

自身が治療対象となるかどうかは、医師と十分に確認する必要があります。

ブレインフォグはどのくらいで治りますか?

回復に要する期間は、原因疾患の種類、症状の重さ、選択する治療法によって大きく異なるため、一概にはいえません。

一時的な脳疲労であれば、数週間の休息と生活習慣の改善で軽快する場合もあります。

一方で、新型コロナウイルス後遺症や慢性的な神経炎症を原因とする場合は、回復までに時間がかかることがあります。

重要なのは、放置して症状を慢性化させないことです。

早期に専門医の診断を受け、自分に合った治療を開始することで、回復を早める可能性が高まります。

参考文献

(文献1)

新型コロナウイルスの脳後遺症 ブレインフォグの診断と治療|女子栄養大学栄養科学研究所