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【医師監修】寒さによる腰痛とは?冷えからくる症状と対処法を解説

Cold back pain
公開日: 2025.12.13

「冬になると腰が痛む」

「毎年寒さによる腰痛に悩まされている」

冬は血流が悪くなり筋肉がこわばりやすくなるため、起床時やデスクワーク後に腰痛が起こりやすくなります。

放置すると慢性化や、別の疾患が隠れている場合もあります。冷え性、運動不足、同じ姿勢で作業することが多い方はとくに注意が必要です。

本記事では、現役医師が寒さによる腰痛について詳しく解説します。記事の最後には、よくある質問をまとめていますので、ぜひご覧ください。

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寒さによる腰痛とは

項目 内容
筋肉・靭帯・関節のこわばり 寒さによる筋肉・靭帯の硬化、柔軟性低下、支持筋の働きの鈍化
血流低下・循環の悪化 末梢血管収縮による血流・栄養供給の低下、疲労物質排出の遅延
神経の過敏化 冷えによる神経の感受性上昇、痛覚閾値低下、神経への負担増加
姿勢の乱れ・活動量低下 寒さによる前かがみ姿勢、肩すぼめ姿勢、運動不足による筋力・柔軟性低下
既存疾患・体質の影響 腰椎疾患・筋力低下・冷え体質などの悪化、寒冷環境との相互作用

冬季は寒冷刺激により神経の感受性が高まり、痛覚閾値が低下することで腰痛が生じやすくなります。冷えによる血管収縮や筋緊張は神経根や末梢神経に影響し、神経伝導速度の低下や知覚過敏が報告されています。文献1

さらに寒さは、前かがみ姿勢や運動量低下を招き、腰部への負荷を増大させる要因です。(文献2

腰椎変性やヘルニア、冷え体質などの基礎要因を持つ方では症状悪化が顕著で、寒冷環境にさらされることで腰痛が悪化しやすいことも報告されています。(文献3

以下の記事では、腰痛について詳しく解説しています。

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寒さによる腰痛の原因

原因 詳細
筋肉のこわばりと血流低下 寒さによる筋肉の硬化、柔軟性低下、血管収縮による循環不良
神経の過敏化と自律神経の乱れ 冷えによる神経の過敏化、痛覚閾値低下、交感神経優位による筋緊張増加
姿勢不良と筋バランスの乱れ 前かがみ姿勢・肩すぼめ姿勢の増加、活動量低下による筋力・柔軟性低下

寒さによる腰痛は、気温低下に伴う複数の身体変化が重なって生じます。まず、冷えによって筋肉が硬くなり柔軟性が低下することで、腰部の筋肉や靭帯に負担がかかりやすくなります。

また、寒冷刺激による神経の過敏化と痛覚閾値の低下は、通常より痛みを感じやすくする要因です。

さらに自律神経が乱れ、交感神経が優位になることで筋緊張が増し、不快感の悪化を招きます。寒さを感じると前かがみ姿勢や肩をすぼめる姿勢を取りやすく、活動量も減りがちです。

このような姿勢不良や筋バランスの乱れが腰部への負荷を高め、これらの要因が複合的に作用することで冬季の腰痛が増加します。

筋肉のこわばりと血流低下

原因 詳細
筋肉のこわばり 寒さによる筋肉収縮、腰部筋の硬化、血管圧迫による酸素・栄養供給低下
血流の低下 低温による血管収縮、血行不良による酸素・栄養不足、疲労物質蓄積
血行不良による疲労物質の蓄積 老廃物・疲労物質の排出遅延、筋緊張・こわばりの増強、慢性腰痛の助長
身体の防御姿勢の悪化 寒さで生じる縮こまり姿勢、腰部への過負荷、筋・関節へのストレス

寒さによる腰痛は、筋肉のこわばりや血流の低下が重なることで起こりやすくなります。寒冷環境では筋肉が収縮し硬くなり血管が圧迫されることで、酸素や栄養の供給が滞ります。

また、血流低下で老廃物が排出されにくく筋緊張が強まる上、寒さで縮こまる姿勢が続いて腰部への負担が増えることが、痛みを助長する要因です。

神経の過敏化と自律神経の乱れ

低温環境では筋肉が硬くなり神経が圧迫されることが、腰痛の原因です。寒さは神経を敏感にし、自律神経のバランスを崩すため、腰痛が悪化しやすくなります。

また、寒冷刺激により交感神経が優位になると血管が収縮し、血流が低下することで筋肉への酸素や栄養供給が不足し、こわばりや違和感が生じやすくなります。

血流の悪化は疲労物質の排出も妨げ、筋肉の緊張をさらに強める要因です。寒さで生活リズムが乱れると自律神経のバランスが崩れ、痛みの感じやすさにつながります。

これらの変化が重なることで冬季は腰痛が悪化しやすくなるため、適度な保温と生活習慣の調整が重要です。

姿勢不良と筋バランスの乱れ

原因 詳細
寒さによる身体の防御反応 寒さで生じる縮こまり姿勢、背骨・腰部筋への不自然な負荷、筋バランスの乱れ
筋肉のアンバランス 過度に働く筋肉と使われにくい筋肉の偏り、腰部負担の増加、痛みの誘発
血流の悪化と筋肉のこわばり促進 姿勢不良による血行不良、酸素・栄養不足、筋硬化・こわばり・疲労感の増強
動作の制限と慢性化リスク

筋バランスの乱れによる可動域制限、姿勢悪化の連鎖、慢性腰痛への移行

寒いと無意識に背中が丸まりやすく、これが腰への負担を増やします。筋肉の使い方に偏りが生じて、腰・背中・腹部のバランスが崩れることで、慢性的な腰の不調につながります。

暖房の効いた室内でも長時間同じ姿勢で作業を続けると血流が滞るため、こまめな姿勢の切り替えやストレッチが効果的です。

寒さ・冷えからくる腰痛の症状

症状 詳細
腰の重だるさや動作時の違和感 筋肉のこわばりによる重だるさ、動き始めの引きつり感、前後屈時の違和感
下半身の冷えやしびれ 血流低下による冷感、神経過敏化による軽度のしびれ、足腰の感覚低下
寒い環境で悪化し慢性化しやすい 冷えによる筋緊張増加、神経反応性の亢進、繰り返す痛みの慢性化

寒い環境では無意識に肩をすくめて背中を丸めやすく、この姿勢が続くと腰椎に過度な圧力がかかり、腰の筋肉や椎間板に負担が集中します。

さらに、寒さで活動量が減ると腰を支える筋肉のバランスが崩れ、腹筋・背筋・臀筋の弱まりによって腰椎の安定性が低下し、腰痛が起こりやすくなります。

とくに長時間のデスクワークでは骨盤が後傾しやすく寒さで姿勢が崩れやすくなるため、適度な運動やストレッチを取り入れて正しい姿勢を保つことが腰痛予防に有効です。

腰の重だるさや動作時の違和感

寒さによって腰の重だるさや動作時の違和感が生じるのは、筋肉と血流、自律神経の変化が重なるためです。

低温環境では筋肉が収縮して硬くなり血管が圧迫されることで血流が悪化し、酸素や栄養が不足して疲労物質が蓄積します。実際、「寒冷環境では腰・背中の筋肉が緊張しやすい」という報告もあります。文献4

この筋肉のこわばりと柔軟性の低下が腰の重だるさや動作時の違和感を生じさせる要因です。加えて、寒さは自律神経のバランスにも影響し、血管収縮による血流悪化を助長して不調を強めます。

下半身の冷えやしびれ

寒さで下半身に冷えやしびれが生じるのは、血流低下と神経機能の乱れが関与するためです。

低温環境では血管が収縮して下半身への血流が不足し、筋肉や神経への酸素・栄養が届きにくくなることで冷感やしびれが起こりやすくなります。

また、腰や骨盤まわりの筋肉がこわばると坐骨神経を圧迫し、しびれが出やすくなります。

これらの状態が続くと神経機能が低下して症状が慢性化しやすく、糖尿病や血管疾患のある方は悪化しやすいため注意が必要です。

寒い環境で悪化し慢性化しやすい

寒い環境では血流が悪化し筋肉が緊張し続けるため、疲労物質が溜まり痛みが慢性化しやすくなります。

また、寒さから身を守るために身体を縮める姿勢が続くと腰部の筋肉や関節に負担がかかり、症状の悪化を招きます。

寒冷刺激による交感神経の亢進で血管が収縮して血流不良が助長されることや、冬季の活動量減少に伴う筋肉の柔軟性低下・こわばりの進行が、腰痛の慢性化を招く一因です。

これらの要因が重なることで、寒さによる腰痛は悪化・慢性化しやすくなります。適度な運動や保温、ストレス対策を心がけることが大切です。

寒さ・冷えからくる腰痛の対処法

対処法 詳細
身体を温めて血流を改善する 蒸しタオル・入浴・カイロによる腰部の保温、温熱での血行促進、筋緊張の緩和
ストレッチや軽い運動で筋肉をほぐす 股関節・腰部のストレッチ、軽いウォーキング、可動域向上による筋柔軟性改善
服装と生活習慣で冷えを防ぐ 重ね着・腹巻き・防寒アイテムの活用、室内温度調整、冷えを避ける生活環境づくり

寒さや冷えによる腰痛の対処には、血流を促し筋肉の緊張を和らげる工夫が大切です。蒸しタオルや入浴、カイロなどで腰部を温めると血行が改善し、痛みの緩和につながります。

また、ストレッチや軽いウォーキングは血流を改善し、筋肉のこわばり予防に効果的です。

さらに、重ね着や腹巻きなどの防寒対策、室内温度の調整といった生活習慣の工夫で冷えを避けることも欠かせません。これらを組み合わせることで、寒さによる腰痛の悪化防止が期待できます。

身体を温めて血流を改善する

寒さが腰痛を悪化させる背景には、筋肉のこわばりや血流低下が関与しており、これらを和らげるには温める対処が有効です。

温めることで血流が良くなり、腰の筋肉や関節が柔らかく動きやすくなります。

実際、温めた後にはストレッチや動作時の快適さが向上するという報告もあります。文献5

筋肉内に蓄積した疲労物質の排出と重だるさの軽減には、温熱による血流促進が欠かせません。

ストレッチや軽い運動で筋肉をほぐす

寒い環境では筋肉が収縮して硬くなりやすく、血流も低下するため、ストレッチや軽い運動で筋肉をほぐすことが大切です。

ゆっくりと無理のない範囲で身体を動かすことで筋肉の柔軟性が高まり、こわばりや疲労の軽減につながります。急激な動作は負担となるため、ウォーキングや穏やかなストレッチを深呼吸とともに行うことが効果的です。

また、腰部だけでなく大腿部や股関節、下腿部など下半身全体を動かすことで血行が改善し、腰部への負担が軽減されます。

こうした運動の継続により、寒さによる筋肉の硬直を防ぎ、腰痛の慢性化予防にもつながります。

服装と生活習慣で冷えを防ぐ

対処法 詳細
腰部と下半身を重点的に温める 腰・下半身の保温、厚手タイツ・腹巻き・保温インナーの活用、衣類による冷え防止
カイロや温熱ベルトを使う 貼るカイロや温熱ベルトによる腰部保温、外出時の血行促進、適切な使用方法の徹底
足元の冷え対策を行う 靴下・防寒スリッパの使用、足元からの冷え防止、下肢冷却の予防
生活習慣で身体を冷やさない工夫をする 温かい飲食物の摂取、適度な運動、血行促進、睡眠・ストレス管理
重ね着や調節可能な服装で体温管理 温度調節しやすい重ね着、風を通しにくい素材の選択、外気温変化への対応

寒さによる腰痛を防ぐには、腰部と下半身を集中的に温めることが効果的です。

保温性の高いインナーや腹巻き、タイツなどを活用すると冷えを予防できます。また、カイロや温熱ベルトで腰を温めると血流が促され、こわばりの軽減にもつながります。

足元からの冷えも腰痛を悪化させるため、靴下や防寒スリッパの着用も有効です。あわせて温かい飲食物を取り入れ、適度な運動で血行を保つことも大切です。

重ね着を活用し体温調整しやすい服装を選ぶことで、寒冷環境での腰痛予防に役立ちます。

寒さ・冷えの腰痛で医療機関を受診すべきサイン

受診すべきサイン 詳細
温めても改善しない場合 温熱で緩和しない持続痛、動作時の強い痛み、数日続く改善不良
しびれや感覚の異常がある場合 下肢のしびれ・冷感・脱力、感覚低下、坐骨神経の圧迫が疑われる症状
発熱や全身の不調を伴う場合 発熱・倦怠感・悪寒など全身症状、感染症や内臓疾患が疑われる状態

寒さや冷えによる腰痛が温めても改善せず強い痛みが続く場合は、筋肉以外の原因が関与している可能性があります。そのため、早期の受診が必要です。

また、足のしびれや脱力、感覚の低下がみられる場合は、坐骨神経への圧迫など神経障害が疑われます。

さらに、発熱や強い倦怠感を伴う腰痛は感染症や内臓疾患の可能性があるため、早めの受診が必要です。

これらのサインがみられる場合は、早めに医療機関で適切な評価を受けることが大切です。

温めても改善しない場合

受診すべき理由 詳細
筋肉や血流以外の疾患の可能性 内臓疾患・神経圧迫・深部組織の異常など、医療機関での診断を要する疾患の存在
痛みが激しい・持続する場合 温熱や安静で改善しない強い痛み、長期化する腰痛、症状悪化のリスク
背中や脚のしびれ・麻痺がある場合 下肢しびれ・筋力低下・排尿排便障害など重度神経障害の可能性
発熱や悪寒を伴う場合 感染症・内科疾患の関与、全身症状を伴う腰痛、早期受診の必要性
症状が急激に悪化した場合 突然の激痛、歩行困難、脱力など緊急性の高い症状の出現

温めても改善しない腰痛には、筋肉のこわばり以外の深部疾患や神経障害が隠れている可能性があります。

強い痛みが続く場合や脚のしびれ・麻痺、排尿排便障害がみられる場合は、神経の重大な圧迫が疑われ、早急な診断が必要です。

また、発熱や悪寒を伴う腰痛は感染症や内科疾患のサインであり、放置すると重症化する危険があります。突然の激痛や歩行困難が生じた際も緊急受診が推奨されます。

以下の記事では、慢性腰痛が治らない原因について詳しく解説しています。

しびれや感覚の異常がある場合

受診すべき理由 詳細
しびれは神経障害の重要なサイン 冷えによる筋硬直で神経が圧迫される可能性、下肢のしびれ・冷感の出現、神経障害進行の危険性
感覚異常は進行性疾患の可能性 感覚鈍麻・チクチク感・麻痺など、神経損傷や深刻な疾患の疑い、早期診断の必要性
坐骨神経痛など神経症状との関連 寒さで悪化する坐骨神経痛、腰〜脚の痛み・しびれへの発展、医師への相談を推奨
長引くしびれは生活の質を低下させる 歩行障害・転倒リスク増加、日常動作への影響、症状進行の危険性
自己判断では見逃しやすい 神経伝導検査・画像検査の必要性、正確な原因特定と適切な治療の重要性

文献6

しびれや感覚異常は寒さによる一時的な症状と思われがちですが、神経の圧迫や機能低下が背景にある場合も多く、早期受診が重要です。

筋肉の硬直や坐骨神経痛の悪化により、下肢のしびれ・冷感・感覚鈍麻が現れることがあります。

これらを放置すると症状が進行し、歩行障害や転倒リスクが増加して生活の質を大きく損なう可能性があります。

神経障害は自己判断が困難なため、原因を特定し、早期に適切な治療を受けることが大切です。

以下の記事では、しびれや感覚の異常がある場合に考えられる腰の疾患について詳しく解説しています。

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発熱や全身の不調を伴う場合

受診すべき理由 詳細
感染症や内科的疾患の可能性 腎盂腎炎・膿瘍・帯状疱疹などの潜在疾患、放置による症状悪化、重篤化の危険性
炎症反応増加による全身症状 熱・倦怠感・ふらつきなど全身炎症反応の出現、緊急性を伴う疾患の可能性
重篤な疾患の可能性 化膿性脊椎炎・骨折・がんの骨転移など重大な疾患、早期診断の重要性
症状の持続・悪化への注意 自己治療による進行リスク、感染拡大・神経障害の危険、基礎疾患保有者の高リスク

発熱や全身倦怠感を伴う腰痛は、単なる冷えや筋肉疲労ではなく、疾患の可能性があります。

腎盂腎炎や膿瘍、帯状疱疹などの感染症では、腰痛に加えて発熱や倦怠感が現れ、放置すると重症化するリスクがあります。

また、化膿性脊椎炎や骨折、悪性腫瘍の骨転移など重大な疾患でも同様の症状を呈することがあり、早期診断が予後を左右するため、症状が持続または悪化する場合は、自己判断せず速やかに医療機関を受診することが重要です。

以下の記事では、発熱や全身の不調を伴う腰痛の症状について詳しく解説しています。

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寒さによる改善しない腰痛は医療機関を受診しよう

冷えによる腰の不調は多くが生活習慣の改善で軽快しますが、症状が長引く場合は医療機関を受診しましょう。原因を見極めることで適切な治療ができ、早期受診は根本原因の特定に役立ちます。

寒さによる改善しない腰痛でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、腰痛に対して再生医療を用いた治療を行っています。

寒さによる腰痛では、筋肉や神経への負担が繰り返され、椎間板や神経組織に慢性的なダメージが残る場合があります。

こうした背景に対して、再生医療(幹細胞治療)は損傷した組織の修復を目指す治療選択肢のひとつです。ただし、すべての腰痛に適応されるわけではなく、効果には個人差があるため、適応の判断や他の治療法との比較を含め、医師と相談しながら慎重に検討することが大切です。

ご質問やご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。

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寒さで起こる腰痛に関するよくある質問

寒さ・冷えで起こる腰痛はツボを刺激すれば治りますか?

ツボ刺激(指圧・経穴治療)は、慢性腰痛に対して痛みの軽減や機能改善を示した報告があります。(文献7

また、自己で行う指圧が痛みや疲労感の改善に有効とする研究もあります。(文献8

しかし、寒さ・冷えによる腰痛は筋肉のこわばりや血流低下、姿勢の乱れなど複数の要因が重なるため、ツボ刺激だけで十分とは言えません。

また、現時点のエビデンスは改善を示す一方で、単独治療として確立された効果には至っていません。(文献9

寒さで起こる腰痛は接骨院や整体で改善しますか?

寒さによる腰痛は接骨院や整体院で筋緊張の緩和や姿勢改善により和らぐことがあります。しかし、慢性化や重度の症状には限界があり、根本治療に至らないため、医療機関を受診しましょう。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、感染症など重大な疾患が潜む可能性もあるため、まずは総合診療科または整形外科で評価を受ける必要があります。

しびれなどの神経症状があれば神経内科や脊椎専門医、発熱や全身症状があれば内科の受診を検討してください。

寒さで起こる腰痛は体質や遺伝と関係がありますか?

寒さによる腰痛には体質や遺伝的要素が関与する可能性があり、椎間板や骨格の形状、血管反応性や自律神経機能には遺伝の影響がみられます。

冷えやすい体質では血行不良や筋肉のこわばりが生じやすく、代謝や寒冷刺激への反応にも個人差があります。

ただし、寒さと腰痛の直接的な因果関係における遺伝的要因は明確ではなく、寒冷環境下での筋・神経・血管反応の遺伝的規定性を示すエビデンスは現時点では限られています。(文献10

参考文献

(文献1)

Why Cold Weather Worsens Nerve Pain—And What to Do About It|MS Pain & Migraine Logo

(文献2)

Common Causes of Back Pain and How to Get Relief in the Winter|Michigan Neurology Associates & Pain Consultants

(文献3)

The association between cold exposure and musculoskeletal disorders: a prospective population-based study|PMC PubMed Central®

(文献4)

From the Doctor’s Desk: Back Pain in Winter: Why Does it Happen and How to Avoid it|BONE & JOINT

(文献5)

Heat vs Cold: What works better?|UNC Health Appalachian Exapnd Search

(文献6)

神経痛が起こるメカニズム|社会福祉法人 恩賜財団 済生会(おんしざいだん さいせいかい)

(文献7)

Clinical Efficacy and Safety of Acupressure on Low Back Pain: A Systematic Review and Meta-Analysis|PMC PubMed Central®

(文献8)

Self-Administered Acupressure for Chronic Low Back Pain: A Randomized Controlled Pilot Trial|PubMed®

(文献9)

Acupuncture for chronic nonspecific low back pain|PubMed®

(文献10)

Cold exposure and musculoskeletal conditions; A scoping review|PMC PubMed Central®