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アセトアミノフェンの効果とは?ロキソニンとの違いと効かないと感じる理由を解説
アセトアミノフェンを服用しても、頭痛や発熱の症状がなかなか改善せず、「効果がないのでは」と感じた経験がある方もいるのではないでしょうか。
本記事では、アセトアミノフェンの効果や作用の仕組み、ロキソニンなど他の解熱鎮痛薬との違いについて解説します。
正しい服用方法や、効果を感じにくいときに知っておきたい注意点もあわせて紹介するので、アセトアミノフェンについて知りたい方はぜひ参考にしてください。
当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、症状に関するご相談を受け付けております。市販薬を使用してもなかなか症状が改善しない場合は、自己判断で服用を続けず、お気軽にご相談ください。
目次
アセトアミノフェンの効果
アセトアミノフェンは、熱や痛みを抑える効果が期待できる解熱鎮痛成分です。ここでは、アセトアミノフェンが使われる代表的な3つの場面を解説します。どのような症状のときに服用を検討できるのか知りたい方は、参考にしてください。
疾患の鎮痛
アセトアミノフェンには、患部の痛みをやわらげる効果が期待できます。作用の仕組みについては、後述の「アセトアミノフェンにおける効果の仕組み」で詳しく解説します。
鎮痛の効果が期待できる主な症状は、以下のとおりです。
- 頭痛
- 耳の痛み
- 神経痛(症候性のもの)
- 腰痛
- 筋肉痛
- 打撲による痛み
- 捻挫による痛み
- 生理痛
- 歯痛
- 抜歯など歯科治療後の痛み
- 変形性関節症にともなう痛み
このように、アセトアミノフェンは頭痛や生理痛、関節の痛みなど、さまざまな痛みをやわらげたい場合に使用されています。ただし、痛みの原因になっている病気そのものを治療する薬ではないため、症状が長引く場合や強い痛みが続く場合は、自己判断で服用を続けずに医療機関を受診しましょう。
急性上気道炎(かぜ)の解熱・鎮痛
急性上気道炎とは、鼻から喉にかけての気道(上気道)に起こる炎症のことで、いわゆる「かぜ」の症状を指します。発熱やのどの痛みなど、かぜにともなう症状がある場合、解熱・鎮痛成分の使用も選択肢の一つです。
こうした解熱・鎮痛効果が期待できることから、多くの市販の風邪薬にも配合されています。
小児科領域の解熱・鎮痛
アセトアミノフェンは、子どもの発熱や痛みに対しても使用される成分です。乳児、幼児、小児に対する用法・用量が定められており、小児科領域の解熱・鎮痛に用いられています(文献1)。
ただし、子どもの場合は年齢や体重によって使用できる量が異なります。大人用の製品を目分量で分けて使うのではなく、子ども向けに用法・用量が定められた製品を、年齢・体重に応じて正しく使用しましょう。
アセトアミノフェンにおける効果の仕組み
アセトアミノフェンは、主に脳や脊髄などの中枢神経系に作用して熱や痛みをやわらげると考えられている解熱鎮痛薬です。
詳しい作用の仕組みはまだ完全には解明されていませんが、発熱や痛みに関わる「プロスタグランジン」という物質の合成や、痛みの感じ方に関わるカンナビノイド受容体系、セロトニン作動系などに影響を及ぼすと考えられています(文献1)。
ただし、アセトアミノフェンは熱や痛みの原因となっている病気そのものを治す薬ではなく、つらい症状をやわらげるための対症療法として使用されます。
アセトアミノフェンとロキソニン・イブプロフェンにおける効果の違い
アセトアミノフェンと、ロキソニンやイブプロフェンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、いずれも熱や痛みをやわらげる目的で使用されますが作用には違いがあります。
| 項目 | アセトアミノフェン | NSAIDs(ロキソプロフェン・イブプロフェンなど) |
|---|---|---|
| 主な作用 | 解熱・鎮痛 | 解熱・鎮痛・抗炎症 |
| 抗炎症作用 | ほとんどないとされる | 炎症を抑える作用がある |
| 胃への影響 | 比較的少ない | 胃粘膜への影響に注意が必要 |
| 血液凝固への影響 | ほとんど影響しないとされる | 血液凝固に影響することがある |
アセトアミノフェンは、NSAIDsと異なり抗炎症作用がほとんどありません。一方で、胃への副作用や血液凝固への影響が比較的少ない点が特徴です。使用する薬は症状や体の状態によって異なるため、用法・用量を守り、必要に応じて医師や薬剤師に相談しましょう。
アセトアミノフェンとカロナールは同じ薬?
「カロナール」は、アセトアミノフェンを主成分とする医療用医薬品(医師の処方が必要な薬)の商品名です。つまり、カロナールとアセトアミノフェンは、同じ有効成分を指しています。
市販薬では、「タイレノールA」など、アセトアミノフェンを主成分とする一般用医薬品(薬局で購入できる薬)も販売されています。医療用と市販薬では配合されている量や対象年齢が異なる場合があるため、製品ごとの添付文書を確認したうえで使用しましょう。
アセトアミノフェン服用時のポイント
アセトアミノフェンは、子どもから大人まで幅広く使用できる成分ですが、服用する際は正しい知識を持っておくことが大切です。ここでは、服用時に押さえておきたいポイントを解説します。
用法・用量を守る
アセトアミノフェンを服用する際は、自己判断で量を増やさず、用法・用量を守りましょう。効き目がゆるやかに感じられるため、早く効果を得ようとして多めに服用してしまう方もいますが、決められた用量を超えて服用すると、副作用のリスクが高まります。
成人の用法・用量の目安は、以下のとおりです。
| 項目 | 用量の目安 |
|---|---|
| 各種疾患・症状における鎮痛 | 1回300〜1,000mg、1日総量4,000mgまで |
| 急性上気道炎(かぜ)の解熱・鎮痛 | 1回300〜500mg、1日総量1,500mgまで |
(文献1)
乳児・幼児の場合は、体重1kgあたり1回10〜15mgが目安とされ、1日総量は60mg/kgが上限とされています。体重別の1回あたりの目安量は、以下のとおりです。
| 項目 | 1回の目安量 |
|---|---|
| 体重5kg | 50〜75mg |
| 体重10kg | 100〜150mg |
| 体重20kg | 200〜300mg |
| 体重30kg | 300〜450mg |
(文献1)
ただし、年齢や体重によって適切な量は異なるため、実際に使用する際は製品の添付文書や医師・薬剤師の指示に従いましょう。
市販薬(タイレノールAなど)と医療用医薬品(カロナールなど)の違い
アセトアミノフェンを含む薬には、医療機関で処方される医療用医薬品(カロナールなど)と、薬局やドラッグストアで購入できる一般用医薬品(タイレノールAなど)があります。
どちらも有効成分はアセトアミノフェンですが、製品によって1回あたりの含有量や、1日にのめる回数の上限が異なります。市販薬を購入する際は、パッケージや添付文書に記載された用法・用量を確認し、決められた範囲内で使用しましょう。すでに医療機関でアセトアミノフェンを含む薬を処方されている場合は、市販薬との重複服用にならないよう注意が必要です。
服用間隔を守る
アセトアミノフェンの効果は一般的に4〜6時間程度持続するとされており、次に服用する際も4〜6時間以上の間隔をあけることとされています(文献1)(文献2)。前回の服用から時間が空かないうちに追加で服用すると、1日の上限量を超えてしまうことがあるため注意しましょう。
空腹時の服用は避け、食後に服用することが望ましいとされています。効果があらわれるまでの時間の目安は、後述のよくある質問で解説します。
妊娠中・授乳中・高齢者における安全性
アセトアミノフェンは、妊娠中や授乳中、高齢の方でも使用されることがある解熱鎮痛薬です。ここでは、それぞれの場合に知っておきたいポイントを解説します。
妊娠中・授乳中の使用について
妊娠中の発熱や痛みに対しては、アセトアミノフェンが治療の第一選択として使われています。多くの国で使用が認められており、近年の大規模な研究でも安全性が確認されています(文献4)。
一方、ロキソニンやイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、妊娠後期に使用した場合、おなかの赤ちゃんに影響が出る可能性があるとされています。妊娠中に解熱鎮痛薬を使用する場合は、自己判断せず、産婦人科医や薬剤師に相談したうえで、症状に応じた薬を選ぶことが大切です。
授乳中については、添付文書上「授乳の継続又は中止を検討すること」とされています(文献1)。授乳中の服用を考えている場合も、事前に医師・薬剤師に相談しましょう。
高齢者への安全性
高齢の方は、加齢にともない肝臓や腎臓の働きが低下していることがあるため、薬の使用には注意が必要です。アセトアミノフェンの添付文書では、高齢者に対して「副作用の発現に特に注意し、少量から投与を開始するなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与する」こととされています(文献1)。
持病がある方や、ほかの薬を複数服用している方は、自己判断で市販薬を使用する前に、かかりつけ医や薬剤師に相談することをおすすめします。
アセトアミノフェンが逆効果となる服用方法
アセトアミノフェンは、正しく使用すれば比較的安全性の高い薬とされていますが、服用方法によっては体に負担をかけてしまうことがあります。
ここでは、特に注意したい服用方法を解説します。
アルコールやほかの薬との併用
アセトアミノフェンは、主に肝臓で分解されます。摂取した量の多くは無害な形に分解されて体外に排出されますが、一部は肝臓の酵素によって「NAPQI」と呼ばれる、体に負担をかける物質に変わります。通常は、肝臓にある「グルタチオン」という物質がNAPQIを速やかに無害化するため、問題は起こりません。
しかし、お酒を習慣的に飲む方など、体内のグルタチオンが少ない状態にある方がアセトアミノフェンを服用すると、NAPQIを十分に無害化できず、肝臓に負担がかかりやすくなるとされています(文献3)。肝臓への負担を避けるため、アセトアミノフェンを服用する前後の飲酒は控えましょう。
また、以下の薬とアセトアミノフェンをあわせて服用する場合は、副作用が起こりやすくなることがあるため注意が必要です。
- リチウム製剤
- チアジド系利尿剤
- クマリン系抗凝血剤
- カルバマゼピン
- フェノバルビタール
- フェニトイン
- プリミドン
- リファンピシン
- イソニアジド
- 一部の抗生物質
(文献1)
また、市販の総合感冒薬(風邪薬)には、すでにアセトアミノフェンが配合されている製品が多くあります。頭痛薬や解熱薬などをあわせて服用すると、気づかないうちに成分が重複し、過量摂取になるおそれがあるため注意しましょう。
現在ほかの薬を服用している方や、通院中の持病がある方は、市販薬を購入する前に医師・薬剤師に相談し、飲み合わせを確認しておくと安心です。
高用量での長期投与
添付文書では、1日総量1,500mgを超える高用量を長期間投与する場合、定期的に肝機能を確認するなど慎重に投与することとされています(文献1)。用量が多い状態を長く続けると、肝臓に大きな負担がかかり、重篤な肝障害につながるおそれがあります。高用量の服用を続けた場合、腹痛や下痢などの症状があらわれることもあります。
アセトアミノフェンは、熱や痛みといった症状をやわらげるための薬であり、症状の原因そのものを治療するものではありません。効果を感じにくいからといって自己判断で量を増やしたり、長期間服用を続けたりせず、症状が長引く場合は医療機関を受診しましょう。
アセトアミノフェンの使用に注意が必要な方
次のような方は、アセトアミノフェンを使用する際に注意が必要です。自分自身や家族が当てはまるかどうか、事前に確認しておきましょう。
- 消化性潰瘍のある方
- 重い血液の異常がある方
- 重い肝障害がある方
- 重い腎障害がある方
- 重い心機能不全がある方
- アスピリン喘息(解熱鎮痛薬で喘息発作が誘発されたことがある方)
(文献1)
これらに該当する方が使用を検討する場合は、自己判断せず、必ず医師・薬剤師に相談してください。
アセトアミノフェンの効果を感じにくいときに知っておきたいこと
用法・用量を守って服用しても、アセトアミノフェンの効果を感じにくいと感じることがあります。効果が乏しいからといって、自己判断で量を増やしたり、服用回数を増やしたりするのは避けましょう。
慢性的な頭痛や腰痛などの症状を、市販薬でやり過ごしてしまう方も少なくありませんが、症状の背景に、市販薬だけでは対応が難しい原因が隠れている場合があります。特に、関節や神経の慢性的な痛みが続いている場合は、一度医療機関を受診し、原因を確認することをおすすめします。
慢性的でつらい関節や神経の痛みに対しては、再生医療という治療の選択肢もあります。再生医療とは、患者さまご自身の血液や細胞が持つ自然治癒力を活用し、損傷した組織の修復を促す治療法です。
【こんな方は再生医療をご検討ください】
- 手足や関節の慢性的な痛みが長期間続いている
- 保存療法(薬・注射・リハビリ)では改善がみられない
- 手術はできるだけ避けたいと考えている
- 手術を受けたが、痛みが残っている、あるいは再発してしまった
アセトアミノフェンの効果を理解して正しく服用しよう
アセトアミノフェンは、疾患にともなう痛みや、かぜなどの急性上気道炎、小児科領域の発熱や痛みなど、幅広い場面で使用されている解熱鎮痛薬です。抗炎症作用はロキソニンやイブプロフェンと比べて穏やかですが、胃への負担が少なく、子どもでも使用できる製品があるという特徴があります。
効果を得るためには、用法・用量を守って正しく服用することが大切です。効果を感じにくい場合や、症状が長引く場合は、自己判断で服用を続けず、医療機関を受診しましょう。
当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、症状に関するご相談を受け付けております。アセトアミノフェンの効果について気になる点がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。
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アセトアミノフェンの効果に関するよくある質問
効果があらわれるまでにどれくらい時間がかかりますか?
アセトアミノフェンは、服用してから効果があらわれるまでに、30分〜1時間程度かかるとされています。薬は胃や腸で分解・吸収されたあと血液にのって全身に運ばれるため、服用してすぐに効果を実感できるわけではありません。
効果があらわれるまでの時間には個人差があり、服用したときの体調や体格によっても変わります。なお、空腹時の服用は避け、食後に服用することが望ましいとされています。
副作用はありますか?
アセトアミノフェンでは、次のような副作用が報告されています。
- アナフィラキシー
- 喘息発作
- 間質性肺炎
- 悪心・嘔吐
- 食欲不振
- 過敏症
(文献1)
また、高用量で投与した場合には、腹痛や下痢がみられることがあります。
服用中に体調の変化や気になる症状があらわれた場合は、自己判断で服用を続けず、早めに医師・薬剤師に相談しましょう。特に子どもが服用する際は、保護者が体調の変化に注意しておくことが大切です。
参考文献
(文献1)
アセトアミノフェン錠200mg「NIG」添付文書|PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)
(文献2)
痛みの治療 – MSDマニュアル家庭版

















