• 内科疾患
  • 内科疾患、その他

【医師監修】狭心症は自然に治る?確率や寿命との関係性について解説

狭心症治る
公開日: 2026.07.31

「運動中に胸が苦しくなった」

「健康診断で狭心症の疑いがあるといわれた」

「狭心症は治るのだろうか」

このような不安を多くの方が抱えています。

狭心症は虚血性心疾患と呼ばれる疾患の1つであり、動脈硬化が主な原因です。

動脈硬化は自然治癒しないため、狭心症が自然に治ることはありません。しかし、医療機関での適切な治療や生活習慣の改善により、症状軽減や悪化防止が期待できます。逆に、自己判断による放置は、症状悪化や、心筋梗塞発症の可能性を高める行為です。

本記事では、狭心症の治る確率や寿命との関係、治療方法などについて解説します。狭心症に関する心配ごとをなくしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。

狭心症が治るかを知りたい方、狭心症の悪化が不安な方は、お気軽にご登録ください。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ リペアセルクリニック 公式LINE画像

LINE限定で無料オンライン診断を実施中!
>>簡単30秒で診断してみる

狭心症の自然治癒は困難

狭心症が自然に治ることはないと考えましょう。狭心症の原因は、動脈硬化や心臓に血液を送る冠動脈のけいれんであり、これらも自然に治らないためです。

ただし、早急に医療機関を受診し、詳しい検査や適切な治療を受けることで、病状の改善もしくは悪化防止が期待できます。逆に、自然に治るだろうと自己判断して放置すると、命に関わる可能性もあります。

胸の痛みや圧迫感などの症状が出たとき、および健康診断で狭心症疑いとの結果が出たときは、早急に医療機関を受診しましょう。

また、狭心症では一時的に症状が良くなるケースがあります。その場合でも、「もう大丈夫だろう」といった自己判断で治療を中断しないでください。中断後に病状が悪化する可能性があります。

狭心症が治る確率

狭心症の場合、一律に治る確率を示すことはできません。狭心症の予後はさまざまな要因によって異なるためです。(文献1)

狭心症の予後に関係する主な要因を以下に示しました。

  • 冠動脈狭窄の程度
  • 冠動脈狭窄の枝数
  • 合併症の有無

冠動脈とは、心臓に血液を送る血管です。これが狭くなると(狭窄)、胸痛や胸部圧迫感といった狭心症の症状が起こります。

冠動脈狭窄の程度は、狭心症の予後を左右する要因の1つであり、狭窄が高度になるほど心筋への血流が低下します。

冠動脈は3本の枝に分かれており、狭窄している枝の本数は、病状や治療方針に関する重要な指標です。

糖尿病や高血圧、脂質異常症といった合併症の有無に加えて、治療開始時期および生活習慣改善状況も、狭心症の予後に関係します。

「狭心症患者さんのうち、治る方は何%です」といった明言はできませんが、適切な治療により症状の改善や心筋梗塞発症の予防が期待できます。

改善が期待できる狭心症

基本的に、狭心症が自然に治ることは期待できません。ただし、病型によっては適切な治療により安定した状態を維持できる可能性があります。

運動時に胸痛発作が生じる労作性狭心症の場合、薬物療法で症状を抑えたり、心筋梗塞発症を予防したりするための治療が行われます。

冠動脈がけいれんして起こる冠攣縮(れんしゅく)性狭心症では、発作予防を目的とした血管拡張薬の内服治療が中心です。

なお、不安定狭心症は心筋梗塞の前段階とされるため、早急な対処が必要です。

狭心症と寿命の関係

狭心症と診断されたからといって、直ちに寿命が短くなるとは限りません。合併症の有無や治療状況によって予後は変わってきます。また、心筋梗塞発症の有無も予後に関係します。

予後を悪くする主な因子と、予後を良くする主な因子を表にまとめました。

予後を悪くする主な因子 予後を良くする主な因子
狭心症発症後、心筋梗塞を発症した 狭心症発症後、適切な治療を受けた
糖尿病や高血圧などの合併症があった

糖尿病や高血圧などの合併症がなかった

もしくは適切に治療・管理していた

自己判断で治療を中断した 医師の指示どおり治療を継続した
生活習慣を改善しなかった 生活習慣を改善した

狭心症と診断された場合は、医師の指示に沿って治療を受けつつ、食事や運動などの生活習慣を見直すことが大切です。

狭心症の治療方法

狭心症は適切な治療により、症状改善や再発予防が期待できます。主な治療法は以下の2種類です。

  • 薬物治療
  • 血行再建治療

薬物治療

胸痛発作を抑える、心筋梗塞発症を予防するといった目的で薬物治療が行われます。狭心症治療の主な薬は以下のとおりです。

  • 血液をサラサラにする薬
  • コレステロール値を下げる薬
  • 血管を拡張する薬
  • 心拍を落ち着かせて動いたときの症状を和らげる薬

狭心症の薬については、以下の記事でも紹介していますので、あわせてご覧ください。

血行再建治療

薬物療法によっても症状が改善しない場合は、血行再建治療が行われます。主な治療法は、PCI(経皮的冠動脈形成術)や冠動脈バイパス手術などで、PCIの一種がステント治療です。

ステント治療とは、狭くなった冠動脈に網目状で金属製の筒を留置して、血流を維持するものです。

バイパス手術では、グラフトと呼ばれる自分の体内にある血管を採取して縫い付けます。バイパス手術の目的は、冠動脈の血流を改善させることです。

狭心症の悪化を防ぐための生活習慣

狭心症の悪化を防ぐための生活習慣は、主に以下の3点です。

  • 禁煙する
  • 食生活を見直す
  • ストレスを管理し十分な睡眠を心がける

禁煙する

喫煙者の場合は、禁煙が重要です。

たばこに含まれるニコチンや一酸化炭素は、血管収縮や血圧上昇、血液粘度増加といった悪影響を及ぼします。

冠攣縮性狭心症においても、喫煙が危険因子として認知されています。(文献2)

狭心症の悪化および発症を防ぐためにも、禁煙は欠かせません。

食生活を見直す

狭心症の悪化を防ぐには、動脈硬化の進行を抑えるための食生活改善も重要です。

主なポイントを以下に示しました。

  • 塩分を1日6g未満にする(文献3)
  • 飽和脂肪酸やトランス脂肪酸などを控える
  • 不飽和脂肪酸を十分に摂取する
  • 食物繊維を十分に摂取する

適正体重を維持するため、食べ過ぎや過度な飲酒を避けることも必要です。

狭心症患者さんが積極的に摂ると良い食べ物および、控えた方が良い食べ物を以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。

ストレスを管理し十分な睡眠を心がける

ストレスは自律神経のバランスを崩し、血圧や心拍数上昇の原因となります。その結果、心臓の負担が大きくなり、循環器疾患を引き起こしやすくなります。

ストレスによる自律神経機能の異常は、冠攣縮性狭心症を誘発する原因の1つです。(文献2)

また、不眠もストレスと同様に自律神経バランスに悪影響をもたらし、循環器疾患に影響します。

ストレス解消のためには、趣味活動や親しい方との交流などが有効です。適度な運動もストレス解消になりますが、心臓に負担がかかる可能性もあります。運動を始めたい方は、必ず主治医から許可を得てください。

十分な睡眠時間や規則正しい生活リズム確保も重要です。

以下の記事では、心筋梗塞とストレスの関係について解説していますので、あわせてご覧ください。

狭心症の改善・悪化予防には早期治療と生活習慣の見直しが重要

狭心症は自然治癒が難しい疾患です。しかし、薬物治療や血行再建治療などの適切な治療を受け、生活習慣を改善していけば、悪化を防げます。

悪化を防ぐための生活習慣は、禁煙や食生活の見直し、ストレス管理などです。狭心症から心筋梗塞を発症すると、症状が重くなり、命に関わる可能性もあります。心筋梗塞により突然死するケースも少なくありません。

こういった状況を防ぐためにも、狭心症と診断されたときは放置せず、医療機関で適切な治療を受けましょう。

当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。

狭心症についてより詳しく知りたい方は、お気軽にご登録ください。

\無料オンライン診断実施中!/

無料の再生医療ガイドブックはこちらから!>>

狭心症は治る病気かどうかに関するよくある質問

狭心症になると寿命は短くなりますか?

狭心症になったからといって寿命が短くなるとは限りません。

「狭心症と寿命の関係」でも述べたように、病気の状況や合併症の有無、治療の継続状況などによって予後は異なります。

予後を悪くしないためにも、狭心症と診断されたときは放置せず、医療機関で適切な治療を受けましょう。生活習慣の見直しも、予後を良くするために必要な行動です。

軽度の狭心症であれば治りますか?

基本的に、狭心症が自然に治ることは期待できません。ただし、病状が比較的軽く、早期に適切な治療を開始した場合は、薬物療法や生活習慣の改善によって症状が安定する可能性があります。

逆に、自覚症状が軽いからといって自己判断で治療を中断すると、症状の悪化や心筋梗塞発症につながるおそれがあります。

狭心症と診断された場合、症状が軽くても医師の指示に従って治療を受けましょう。

狭心症を放置するのは危険ですか?

狭心症の放置は大変危険です。放置すると、症状の悪化および心筋梗塞発症の危険性があります。

胸痛が20分以上続き、冷や汗・息切れ・吐き気などを伴う場合は、心筋梗塞を発症している可能性が高い状況です。一刻を争うため、すぐに救急外来を受診しましょう。

参考文献

(文献1)

Prognosis of angina pectoris|European Society of Cardiology

(文献2)

冠攣縮性狭心症の診断と治療に関するガイドライン(2013年改訂版)|一般社団法人日本循環器学会

(文献3)

心臓病(心筋梗塞・狭心症など)の予防のための食事とは|健康長寿ネット