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ロキソニンの効果は?効果時間や効かない痛み・副作用を解説
ロキソニンの効果は?効果時間や効かない痛み・副作用を解説
「急な痛みがありロキソニンを飲みたいけれど、本当に効くのか不安」
「以前飲んだけれど、あまり効かなかった」
つらい痛みを和らげるために薬の服用を検討した際、上記のようなお悩みや経験がある方も多いのではないでしょうか。
ロキソニンは、服用するとおよそ30分で血中の濃度がピークに達し、効果は4〜6時間ほど続きます(文献1)。炎症をともなう痛みには短時間で効きますが、神経そのものが傷ついて起こる痛みには効きにくい薬です。
ロキソニンは、正しく使えば十分な効果が期待できますが、すべての痛みに万能な薬ではありません。また、即効性が高い反面、胃腸への負担など注意すべき副作用も存在します。
本記事では、ロキソニンについて以下を解説します。
- 効果が出るまでの時間と効果が続く時間の目安
- 効果が期待できる痛みと効きにくい痛みの見分け方
- 副作用と、すぐに服用をやめて受診すべき症状
- 市販のロキソニンSと処方薬の違い
- カロナールなど他の痛み止めとの比較
なお、慢性的な痛みや薬だけでは改善しない痛みには、自己細胞を用いた「再生医療」もご検討ください。
\痛みに対する「再生医療」という選択肢/
再生医療は、患者様ご自身の細胞や血液を用いる治療法です。症状や状態によって適応は異なり、効果には個人差があります。適応があるかどうかを含めて、医師とご相談のうえ検討することが大切です。
【こんな方は再生医療をご検討ください】
- つらい痛みを少しでも早く治したい
- 医師から処方された薬を飲んでいるが、痛みが残っている
- いつまで薬を服用すればいいのか不安を抱えている
- リハビリなどのセルフケアを続けているが、期待した効果が得られない
当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料相談を実施しているため、お気軽にご相談ください。
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目次
ロキソニンの効果時間|効き始めから切れるまで
ロキソニンの効果は、服用後おおむね30分前後から現れ始め、4〜6時間ほど続きます。
ロキソニンは、服用後に速やかに吸収されて効果を発揮する薬です。健康な成人がロキソニン錠60mgを1錠飲んだとき、有効成分は約30分、痛みを抑えるはたらきが強い活性代謝物は約50分で血液中の濃度がピークに達します(文献1)。
効果が続く時間と飲み方の目安は、以下のとおりです。
| 項目 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 効果を感じ始めるまで | 服用後おおむね30分前後 | 血液中の濃度がピークになる時間からの目安で、感じ方には個人差があります |
| 血液中の濃度がピークになるまで | 有効成分は約30分、活性代謝物は約50分 | 健康な成人男性16例のデータ |
| 血液中の濃度が半分になるまで | 約1時間15分 | 同上 |
| 効果が続く時間 | 4〜6時間程度 | 痛みの強さや原因によって変わります |
| 次に飲むまでの間隔 | 4時間以上あける | 市販のロキソニンSの場合 |
| 1日に飲める回数 | 頓服は原則1日2回まで(1日180mgが上限) | 処方薬の場合 |
なお、ロキソニンは消炎鎮痛剤の一種です。同じ分類の薬の種類や特徴については、「消炎鎮痛剤とは|種類や副作用」もあわせてご覧ください。
ロキソニンを飲む間隔と1日の上限
市販のロキソニンSでは、次の服用までに4時間以上あけることと定められています(文献2)。
ロキソニンは、効果が切れたからといってすぐに飲み直してよい薬ではありません。
1日に飲める量も決まっています。処方薬の場合、痛みが出たときに頓服で使うときは原則1日2回まで、1日の上限は180mg(60mg錠で3錠分)です。関節リウマチや変形性関節症などで継続して使うときは、1回60mgを1日3回まで飲めます(文献1)。
効果が弱いと感じても、自己判断で量を増やしたり間隔を詰めたりすると、胃や腎臓への負担が大きくなります。決められた量で足りないときは、量を増やすのではなく医療機関に相談してください。
ロキソニンの効果が弱いときに見直す点
まず、飲むタイミングと飲み方を見直します。飲むタイミングによって、効果の感じ方が変わることがあるためです。見直したい点は、以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 空腹時に飲んでいないか | 空腹時の服用は避けることが望ましいとされています。胃への負担が大きくなります |
| 痛みが強くなりきってから飲んでいないか | 痛みが強くなってからでは、効果を感じにくくなることがあります |
| 水の量が足りていないか | コップ1杯程度の水またはぬるま湯で飲みます |
| 他の痛み止めと重なっていないか | 他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましいとされています |
(文献1)
上記を見直しても効果を感じられない場合は、痛みの原因がロキソニンの効きにくいものである可能性があります。詳しくは後述の「ロキソニンが効果を発揮する痛み」をご覧ください。
ロキソニンの効果とは|炎症を抑える仕組み
ロキソニンの効果は、主に以下の3つです。
- 鎮痛作用
- 解熱作用
- 抗炎症作用
ロキソニンは、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)に分類され、痛みや腫れ、発熱を引き起こす原因物質であるプロスタグランジンの生成を抑える薬です。プロスタグランジンの生成が抑制されることで、神経への刺激が軽減され、結果として痛みや発熱を和らげる効果を発揮します。
より正確には、ロキソニンは胃粘膜への刺激が弱い状態のまま吸収され、体内で活性代謝物に変わってからはたらく設計の薬です。プロスタグランジンを作るシクロオキシゲナーゼという酵素のはたらきを抑えることで、鎮痛・抗炎症・解熱の作用を示し、なかでも鎮痛作用が強いとされています(文献1)。
また、ロキソニンは炎症そのものを抑えることで、痛みを比較的根本に近い部分から緩和するのが特徴です。そのため、炎症が主な原因となっている症状に対して、とくに高い効果が期待されます。
処方薬のロキソニン錠60mgで認められている効能・効果は、関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛の消炎・鎮痛、手術後・外傷後・抜歯後の鎮痛・消炎、急性上気道炎の解熱・鎮痛です(文献1)。
ロキソニンが効果を発揮する痛み
ロキソニンは、炎症反応による痛みや急性の痛みに対して、比較的短時間で鎮痛効果を実感しやすい点が特徴です。
本章では、ロキソニンが効く・効かないケースについて解説します。
効果の出方をまとめると、以下のとおりです。
| 項目 | 痛みの例 | 理由 |
|---|---|---|
| 効果が期待できる | 歯痛、抜歯後の痛み、腰痛、関節痛、生理痛、打撲や捻挫の痛み、発熱をともなう喉の痛み | 炎症によってプロスタグランジンが増えているため |
| 効きにくい | 神経が傷ついて起こる痛み、慢性的な痛み、精神的な要因が強い痛み | 炎症以外の仕組みで痛みが生じているため |
薬の効果を理解するための参考にしてください。
効果が期待できる代表例
ロキソニンの効果が期待できる代表的な痛みは、以下のとおりです。
- 頭痛
- 歯痛
- 抜歯後の痛み
- 腰痛
- 関節痛
- 生理痛
- 打撲や捻挫による痛み など
ロキソニンは、頭痛や歯痛などの身近な痛みをはじめ、抜歯後の痛み、腰痛、関節痛、生理痛など、さまざまな痛みに対して効果が期待されます。また、打撲や捻挫といった外傷による痛みにも用いられ、比較的即効性がある点が特徴です。
いずれも炎症が痛みの中心にあるケースです。たとえば抜歯後の痛みを対象とした試験では、ロキソニン60mgを使った群で「やや有効以上」が98.8%(85例中84例)と報告されています(文献1)。
なお、五十肩や寝違えなど、部位ごとの使い方は「五十肩にロキソニンは効果ある?」「寝違えにロキソニンは効く?」で解説しています。喉の痛みについては「コロナにロキソニンは効かない?」をご覧ください。
ロキソニンが効かない・効きにくいケース
ロキソニンは、炎症を原因としない痛みに対しては、効かない・効きにくい場合があります。ロキソニンは炎症を抑えて痛みを軽減する薬のため、痛みの原因が炎症以外にある場合は効果が十分に発揮されません。
ロキソニンが効かない・効きにくい具体的なケースは、以下のとおりです。
- 神経痛
- 慢性的な痛み
- 加齢による関節の変性
- 精神的要因が強い痛み
例えば、坐骨神経痛などの神経痛は、神経の圧迫や損傷によって起こるため、ロキソニンを使用しても効果を感じにくいことがあります。
また、長期間続く慢性的な痛みや、ストレスなど心理的要因が関係する痛みも、ロキソニンだけでは改善が期待できません。
これらの痛みは、炎症を抑えるだけでは根本的な改善につながらないため、それぞれの原因に応じた別の治療を検討する必要があります。
神経が傷ついて起こる痛みには、しびれや電気が走るような痛みといった特徴があり、痛み止めの種類そのものを変える必要があります。詳しくは「神経障害性疼痛の薬一覧」「坐骨神経痛とは」をご覧ください。
なお、坐骨神経痛などの神経痛には、「再生医療」による治療も選択肢の一つです。
再生医療は、患者様ご自身の細胞や血液を用いる治療法です。症状や状態によって適応は異なり、効果には個人差があります。適応があるかどうかを含めて、医師とご相談のうえ検討することが大切です。
「ロキソニンが効かない」「つらい痛みをなんとかしたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。
ロキソニンが効かないときに考えられる原因
飲み方が正しいのに効かない場合、原因は大きく3つに分けられます。
| 項目 | 内容 | 次にとる行動 |
|---|---|---|
| 痛みの種類が合っていない | 神経が傷ついて起こる痛み、内臓のけいれんによる痛みなど | 医療機関で痛みの原因を調べる |
| 痛みの原因が進行している | 関節の変形、椎間板の異常、骨折など | 画像検査を受ける |
| 飲みすぎによって頭痛が慢性化している | 痛み止めを月15日以上飲む状態が3カ月を超えて続いている | 自己判断で中止せず医療機関に相談する |
(文献3)
とくに3つ目は、痛み止めが効かないからと飲む回数を増やすほど悪化するため、注意が必要です。詳しくは後述の「ロキソニンを服用し続けるリスク」で解説します。
ロキソニンの副作用と服用時の注意点
ロキソニンは高い鎮痛効果を持つ一方で、身体への負担もあるため、正しい知識を持って使用する必要があります。
本章で解説する内容は、以下のとおりです。
| 項目 | 解説する内容 |
|---|---|
| ロキソニンの副作用 | 部位別に起こりうる症状と報告されている頻度 |
| すぐに服用をやめて受診すべき症状 | 重い副作用に気づくためのサイン |
| 使用上の注意点 | 食後に飲む、量を増やさないといった基本 |
| ロキソニンとの併用に注意が必要な薬 | 飲み合わせで問題が起こる薬 |
| ロキソニンの服用に注意が必要な人 | 服用できない状態と慎重に判断すべき状態 |
| ロキソニンを服用し続けるリスク | 長期間飲み続けた場合に起こること |
副作用や服用上の注意点を理解し、用法・用量を守って服用しましょう。
以下でそれぞれの内容について詳しく解説します。
ロキソニンの副作用
ロキソニンには、消化器や腎臓への影響など副作用のリスクがあります。NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)としての作用により、胃粘膜保護物質や腎臓血流への影響が起こるため注意が必要です。
添付文書で報告されている主な副作用は、以下のとおりです。
| 項目 | 主な症状 | 頻度 |
|---|---|---|
| 消化器 | 腹痛、胃の不快感、食欲不振、吐き気、下痢、便秘、胸やけ、口内炎、口の渇き | 0.1〜2%未満 |
| 消化器(まれ) | 嘔吐 | 0.1%未満 |
| 精神神経系 | 眠気 | 0.1〜2%未満 |
| 精神神経系(まれ) | 頭痛、めまい、しびれ | 0.1%未満 |
| 肝臓 | AST・ALTの上昇 | 0.1〜2%未満 |
| 泌尿器 | 蛋白尿 | 0.1〜2%未満 |
| 過敏症 | 発疹、かゆみ | 0.1〜2%未満 |
| 循環器(まれ) | 動悸、血圧上昇 | 0.1%未満 |
(文献1)
副作用は誰にでも起こるわけではありませんが、体調や既往歴によってリスクが高まる場合があります。少しでも異変を感じたら、自己判断で服用を続けず、速やかに医師や薬剤師に相談してください。
すぐに服用をやめて受診すべき症状
黒い便、尿が出にくい、顔やのどの腫れ、息苦しさ、白目が黄色くなるといった症状が出た場合は、服用を中止してすぐに医療機関を受診してください。
頻度は高くないものの、ロキソニンには命に関わる重い副作用が報告されています。
| 項目 | 気づきやすいサイン | 疑われる状態 |
|---|---|---|
| 胃や腸の出血 | 黒いタール状の便、血の混じった便、吐血、強い腹痛 | 消化性潰瘍・消化管出血 |
| 腎臓のはたらきの低下 | 尿の量が減る、ほとんど尿が出ない、むくみ、体がだるい | 急性腎障害 |
| 重いアレルギー反応 | じんましん、顔やのどの腫れ、息苦しさ、血圧の低下 | ショック・アナフィラキシー |
| 皮膚の異常 | 高熱をともなう発疹、水ぶくれ、目や口の粘膜のただれ | 皮膚粘膜眼症候群など |
| 肝臓のはたらきの低下 | 白目や皮膚が黄色くなる、強いだるさ | 肝機能障害・黄疸 |
| ぜんそく発作 | 服用後の息苦しさ、ぜいぜいする呼吸 | ぜんそく発作の誘発 |
とくに胃や腸の出血は、痛みを感じないまま進むことがあります。黒い便やめまい、立ちくらみが続くときは、痛み止めを飲んでいることを医師に伝えてください。
使用上の注意点
副作用のリスクを抑えるため、ロキソニンは食後の服用が推奨されています。ロキソニンは胃の粘膜を保護する物質の生成も抑えるため、空腹時に服用すると胃への負担が大きくなるからです。
また、十分な効果が得られないからといって自己判断で増量したり、ほかの薬と併用したりするのは避けましょう。ロキソニンを服用しても症状が改善しない場合は、早めに医療機関を受診し、痛みの原因を突き止める必要があります。
市販のロキソニンSでは、15歳未満の方は服用できません(文献2)。また、製品によっては眠気を起こす成分を含むものがあり、服用後に乗り物の運転を避ける必要があります。購入した製品の添付文書を必ず確認してください。
ロキソニンとの併用に注意が必要な薬
添付文書で併用注意とされている主な薬は、以下のとおりです。
| 項目 | 薬の例 | 注意すべき理由 |
|---|---|---|
| 他の消炎鎮痛剤 | イブプロフェン、ジクロフェナクなど | 成分が重なり副作用のリスクが高まります |
| 血液を固まりにくくする薬 | ワルファリン、エドキサバンなど | 出血の危険性が増すおそれがあります |
| 血糖を下げる薬 | クロルプロパミドなど | 血糖降下作用が強まるおそれがあります |
| ニューキノロン系抗菌剤 | レボフロキサシンなど | けいれんを起こしやすくなることがあります |
| メトトレキサート | 関節リウマチなどで使われる薬 | 血中濃度が上がり作用が強まることがあります |
| リチウム製剤 | 炭酸リチウム | 血中濃度が上がり中毒を起こすことがあります |
| 利尿薬・降圧剤 | ヒドロクロロチアジド、ACE阻害剤、ARBなど | 血圧を下げる効果が弱まり、腎機能が悪化するおそれがあります |
(文献1)
まず、副作用のリスクを減らすためにも、成分が重複するそのほかのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)との併用は避けましょう。また、抗凝固薬との併用は出血リスクを高めるほか、高血圧における利尿薬も腎機能の低下を招く恐れがあるため注意が必要です。
ロキソニンを服用する際に、市販薬やサプリメントを併用している場合は、事前に医師や薬剤師に相談することが大切です。
なお、カロナール(アセトアミノフェン)は作用の仕組みが異なるため、医師の指示のもとで併用される場合があります。詳しくは「カロナールとロキソニンの違い」をご覧ください。
ロキソニンの服用に注意が必要な人
特定の体質や持病を持つ方にとって、ロキソニンは服用に慎重になる必要がある薬です。以下に該当する方は、とくに注意しましょう。
- 胃腸が弱い方
- 腎臓や心臓に持病がある方
- 高齢者
- 妊娠中・授乳中の方
- 小児
このうち、添付文書で服用してはいけない(禁忌)と定められているのは、以下に該当する方です。
| 項目 | 該当する状態 |
|---|---|
| 消化器 | 消化性潰瘍がある |
| 血液 | 重い血液の異常がある |
| 肝臓 | 重い肝機能障害がある |
| 腎臓 | 重い腎機能障害がある |
| 心臓 | 重い心機能不全がある |
| アレルギー | ロキソニンの成分で過敏症を起こしたことがある |
| ぜんそく | アスピリンぜんそく、またはその既往がある |
| 妊娠 | 妊娠後期(妊娠28週以降)である |
(文献1)
胃潰瘍の既往がある方や腎機能が低下している方は、服用によって症状が悪化する可能性があります。また、妊娠中の方は胎児への影響が懸念されるため、原則として服用を避け、必ず医師に相談してから使用を判断してください(文献6)。
授乳中の方については、国立成育医療研究センターが公開している「授乳中に安全に使用できると考えられる薬」の解熱鎮痛薬の一覧にロキソプロフェンが挙げられています(文献7)。ただし自己判断は避け、主治医または薬剤師に確認してください。
ロキソニンを服用する際は、自身の体調や既往歴を把握した上で、安全に服用できるか確認する必要があります。
ロキソニンを服用し続けるリスク
長期間にわたってロキソニンを連続服用すると、胃潰瘍や腎障害などの副作用リスクが高まるだけでなく、痛みの原因となる病気を見逃してしまう可能性があります。
たとえば、慢性的な腰痛や関節痛のたびに自己判断で服用を続けると、変形性関節症や椎間板の異常といった根本的な疾患の発見が遅れ、適切な治療が受けられなくなることが考えられます。
頭痛で飲み続けている場合は、薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)にも注意が必要です。頭痛の診療ガイドラインでは、頭痛が月に15日以上ある方が、NSAIDを月15日以上、複合鎮痛薬などを月10日以上、3カ月を超えて使い続けている状態が診断の基準とされています(文献3)。痛み止めが原因で頭痛が慢性化している状態のため、飲む回数を増やしても改善しません。
ロキソニンは一時的に痛みを和らげる鎮痛薬であり、原因そのものを治す薬ではありません。そのため、痛みが長引く、繰り返す、あるいは薬を服用しても十分に効果を感じられない場合は、自己判断で服用を続けず、早めに医療機関を受診しましょう。
市販のロキソニンSと処方薬の成分と効果
1回分の効き目に差はありません。市販のロキソニンSと処方されるロキソニン錠60mgは、どちらも1錠中にロキソプロフェンナトリウム水和物68.1mg(無水物として60mg)を含み、有効成分の量が同じためです(文献1)(文献2)。
違いが出るのは、使える範囲と飲める量です。
| 項目 | 市販のロキソニンS | 処方薬のロキソニン錠60mg |
|---|---|---|
| 1錠の有効成分 | ロキソプロフェンナトリウム水和物68.1mg(無水物として60mg) | 同じ |
| 1回の量 | 1錠 | 1錠(頓服は1〜2錠) |
| 1日の回数 | 2回まで(再度症状が出た場合は3回目を服用可) | 頓服は原則2回まで、継続服用は3回まで |
| 服用間隔 | 4時間以上 | 医師の指示による |
| 使える年齢 | 15歳以上 | 医師の判断による |
| 使える目的 | 頭痛、生理痛、歯痛、発熱時の解熱など | 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、抜歯後の痛みなど診断にもとづく治療 |
| 購入・入手 | 薬剤師のいる薬局で購入 | 医師の処方 |
市販薬は、痛みが出たときに一時的に使うことを前提とした薬です。長く続く痛みや原因のはっきりしない痛みには、市販薬で対応し続けるのではなく、受診して原因を調べることが大切です。
ロキソニンSシリーズの選び方
有効成分の量はいずれも同じため、加えられている成分で選びます。市販のロキソニンSには複数の種類があり、胃を守る成分や鎮痛を助ける成分の有無が異なります。
| 項目 | 加えられている成分 | 向いている方 |
|---|---|---|
| ロキソニンS | なし(ロキソプロフェンのみ) | 余分な成分を避けたい方 |
| ロキソニンSプラス | 胃を守る成分 | 胃への負担が気になる方 |
| ロキソニンSクイック | 胃を守る成分(錠剤が速やかに崩れる設計) | 早く効かせたい方 |
| ロキソニンSプレミアム | 鎮痛を助ける成分・カフェイン | 痛みが強いとき |
| ロキソニンSプレミアムファイン | 生理痛に配慮した生薬成分など | 生理痛でお困りの方 |
眠気を起こす成分を含む製品では、服用後に乗り物の運転ができません。購入時は製品の添付文書を確認し、持病のある方や他の薬を飲んでいる方は薬剤師に相談してください。
ロキソニンと他の痛み止めを効果で比較
ロキソニンは炎症をともなう痛みに強く、カロナールは効き目が穏やかなかわりに胃への負担が少ないなど、薬ごとに得意な痛みが異なります。痛み止めは、効き目の強さだけでなく、効く仕組みと体への負担が違うためです。代表的な薬との違いは、以下のとおりです。
| 項目 | 分類 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ロキソニン | NSAIDs | 炎症をともなう痛みに強い | 胃腸や腎臓への負担がある |
| カロナール(アセトアミノフェン) | 解熱鎮痛薬 | 炎症を抑える力は弱いが胃にやさしい | 効き目はロキソニンより穏やか |
| ボルタレン(ジクロフェナク) | NSAIDs | 鎮痛作用が強い | 副作用も出やすい |
| イブプロフェン | NSAIDs | 市販薬に広く使われる | ロキソニンと併用しない |
| エトドラク | NSAIDs | 胃腸への負担が比較的少ないとされる | 効果の発現は穏やか |
どれが適しているかは、痛みの原因と体の状態によって変わります。強さの順番だけで選ぶと、副作用のリスクが高い薬を長く使うことになりかねません。
それぞれの違いは、以下の記事で詳しく解説しています。
ロキソニンの効果がない場合は早めに医療機関を受診しよう
ロキソニンは痛みを和らげる効果がある一方で、あくまで一時的な対症療法であることを理解しておくことが大切です。
服用しても痛みが引かない、効果が切れるとすぐに戻る、飲む回数が増えているといった状態が続く場合は、痛みの原因を調べる段階に来ています。
実際に、関節や体の一部に構造的な問題や損傷がある場合、ロキソニンの服用だけでは十分な改善が見られないケースもあります。
炎症を抑えるだけでは根本的な痛みの解消にはつながらないため、早めに医療機関を受診し、原因に応じた適切な治療法を検討しましょう。
なお、慢性的な痛みや薬だけでは改善しない痛みには、「再生医療」も選択肢の一つです。
前述のとおり、再生医療は患者様ご自身の細胞や血液を用いる治療法です。症状や状態によって適応は異なり、効果には個人差があります。適応があるかどうかを含めて、医師とご相談のうえ検討することが大切です。
以下のような方は、ぜひ再生医療をご検討ください。
- つらい痛みを少しでも早く治したい
- 医師から処方された薬を飲んでいるが、痛みが残っている
- いつまで薬を服用すればいいのか不安を抱えている
- リハビリなどのセルフケアを続けているが、期待した効果が得られない
当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料相談を実施しております。まずはご相談ください。
膝や股関節の痛みに対する当院の治療内容は「ひざの痛みの再生医療」、実際の経過は「症例紹介」でご覧いただけます。
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ロキソニンの効果に関するよくある質問
ロキソニンを飲んでも痛みが繰り返すのはなぜですか?
ロキソニンは、今出ている痛みを一時的に和らげる鎮痛薬であり、痛みの原因そのものを治す薬ではありません。
そのため、関節や筋肉、組織に損傷や負担が残っている場合、薬の効果が切れると再び痛みを感じやすくなります。
痛みを繰り返す場合は、原因の特定が重要です。
ロキソニンが効かない場合はどうすれば良いですか?
痛みが慢性化している場合や、炎症以外の要因が関与している場合は、ロキソニンだけでは十分な効果が得られない場合があります。
このようなケースでは、痛みの原因に直接アプローチする治療を検討することが大切です。
なお、症状や痛みの原因によっては、従来の保存療法や手術療法に加えて、再生医療という選択肢もあります。
再生医療は、患者様ご自身の細胞や血液を用いる治療法です。症状や状態によって適応は異なり、効果には個人差があります。適応があるかどうかを含めて、医師とご相談のうえ検討することが大切です。
「痛み止めが効かない」「つらい痛みをなんとかしたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。
市販薬のロキソニンを服用しても十分な効果がありますか?
市販のロキソニンSは、1錠に含まれる有効成分の量が処方薬と同じため、1回分の効き目に差はありません。
軽い痛みには対応できる場合もありますが、強い痛みや長期間の使用には適さないことがあります。
継続的に服用する必要がある場合は、自己判断せず、事前に医師に相談しましょう。
ロキソニンとカロナールはどちらが強いですか?
炎症をともなう痛みでは、一般にロキソニンのほうが強く効きます。ロキソニンは炎症を抑えるはたらきを持つのに対し、カロナール(アセトアミノフェン)は炎症を抑える力が弱いためです。
ただし、カロナールは胃腸への負担が少なく、小児や妊娠中でも使いやすいという利点があります。強さだけで決められるものではないため、詳しくは「カロナールとロキソニンの違い」をご覧ください。
ロキソニンを飲んではいけないのはどんなときですか?
消化性潰瘍がある方、重い肝機能障害・腎機能障害・心機能不全がある方、アスピリンぜんそくまたはその既往がある方、妊娠後期(妊娠28週以降)の方は服用できません。市販のロキソニンSでは、15歳未満の方も服用できません。
また、空腹時の服用は避けることが望ましいとされています。持病があり判断に迷う場合は、服用前に医師または薬剤師にご相談ください。
ロキソニンは毎日飲み続けても大丈夫ですか?
自己判断で毎日飲み続けることはおすすめできません。長期間の服用は胃や腸の潰瘍、腎臓のはたらきの低下につながるおそれがあり、痛みの原因となる病気の発見も遅れます。
頭痛で飲み続けている場合は、薬剤の使用過多による頭痛を招くことがあります。継続して服用する必要があるときは、必ず医療機関で相談してください。
参考文献
ロキソニン錠60mg/ロキソニン細粒10% 添付文書|独立行政法人医薬品医療機器総合機構
頭痛の診療ガイドライン2021|日本神経学会・日本頭痛学会 監修
重篤副作用疾患別対応マニュアル 急性腎障害(急性尿細管壊死)|厚生労働省























