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【医師監修】アサコールとは|効果・副作用・禁忌を解説

アサコール
公開日: 2026.08.04

「アサコールはどのような薬なのだろうか」

「アサコールの効き目や副作用が心配」

アサコールを処方されたものの、このような不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

アサコールは、潰瘍性大腸炎による腸の炎症を抑え、症状の改善や再燃予防を目的として使用される治療薬です。

効果が現れる時期には個人差があり、副作用や服用時の注意点、飲み忘れた場合の対応など、事前に知っておきたい点も少なくありません。

本記事では、現役医師がアサコールについて詳しく解説します。

  • アサコールの効果
  • アサコールの効果が出るまでの期間
  • アサコールの副作用
  • アサコールの禁忌事項
  • アサコールを服用するときの注意点

記事の最後には、アサコールに関するよくある質問についてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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アサコールとは

項目 詳細
薬の種類 潰瘍性大腸炎の治療に使われる飲み薬
有効成分 大腸の炎症を抑えるメサラジン
主な目的 下痢や血便などの症状改善と再燃予防
薬の特徴 大腸で有効成分が放出されるよう設計された錠剤
使用する時期 症状が現れている活動期と、落ち着いている寛解期
服用方法 症状や病変の範囲に応じた用法・用量
服用時の注意 自己判断による減量・中断を避け、医師の指示に沿った継続

文献1)(文献2

アサコールは、有効成分のメサラジンを大腸で放出し、潰瘍性大腸炎による炎症を抑える薬です。症状が現れている時期だけでなく、寛解状態を維持し、再燃を防ぐ目的でも使用されます。

症状が改善しても腸内に炎症が残っていることがあるため、服用を中止せず、医師の指示どおり服用を続けてください。

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アサコールと他治療薬との違い

アサコールと同じ5-ASA製剤でも、成分が放出される部位や仕組み、服用回数、対象となる疾患には違いがあります。主な治療薬との比較は以下の通りです。

治療薬 主な成分 作用する範囲・仕組み 主な対象疾患 服用回数の目安
アサコール メサラジン pHに応じて回腸末端から大腸で成分を放出する設計 潰瘍性大腸炎 通常1日3回の服用
ペンタサ メサラジン 小腸から大腸にかけて成分を放出する設計 潰瘍性大腸炎・クローン病 病状や用量に応じた服用
リアルダ メサラジン 大腸内で成分を持続的に放出するMMX製剤 潰瘍性大腸炎 通常1日1回の服用
サラゾピリン サラゾスルファピリジン 腸内細菌により5-ASAとスルファピリジンへ分解される製剤 潰瘍性大腸炎 病状や用量に応じた服用

アサコール、ペンタサ、リアルダはいずれもメサラジンを含む薬ですが、成分を放出する部位や服用回数に違いがあります。

サラゾピリンは成分構成そのものが異なるため、副作用や服用時の注意点も同じではありません。炎症の範囲や症状、生活状況をふまえて治療薬が選ばれるため、自己判断で変更せず、医師の指示に従ってください。

アサコールが効かない場合

アサコールを服用していても症状が改善しない場合は、自己判断で服用を中止せず、原因を確認した上で適切に対応することが重要です。

確認・対応項目 詳細
服用状況の確認 飲み忘れや自己判断による減量の有無の確認
病状の確認 下痢・血便・腹部症状の持続や炎症悪化の確認
治療内容の見直し 5-ASA製剤の変更や坐剤・注腸薬、ステロイド薬などの追加・変更の検討
医師への相談 症状や排便回数、血便の有無を整理した上での受診
自己判断での中止 病状悪化や再燃につながる可能性があるため避けること

文献3

アサコールの効果を感じにくい背景には、飲み忘れや病状の進行、用量や剤形が症状に合っていないことなど、いくつかの要因が考えられます。

症状が改善しないときは、まず服用方法を振り返ったうえで、早めに主治医へ相談してください。必要に応じて治療薬の変更や追加治療が検討されるため、自己判断で中止せず、治療を続けることが再燃の予防にもつながります。

以下の記事では、潰瘍性大腸炎ではなかった場合に疑われる疾患について詳しく解説しています。

アサコールの効果

効果 詳細
潰瘍性大腸炎の症状に対する効果 腹痛・下痢・血便などの症状改善、腸粘膜の炎症軽減
寛解導入・寛解維持における効果 活動期の炎症抑制による寛解導入、症状が落ち着いた状態の維持
再燃を予防・軽減する効果 腸の炎症再発リスクの低減、再燃頻度や症状悪化の抑制

アサコールは、有効成分メサラジンが大腸の炎症を鎮め、潰瘍性大腸炎に伴う腹痛や下痢、血便を和らげる治療薬です。

炎症が強い活動期には症状を抑えて寛解へと導き、症状が落ち着いた寛解期には、その状態を保ちながら再燃を防ぐ役割を果たします。

潰瘍性大腸炎は一度落ち着いても再び炎症が起こりやすい疾患であるため、症状が改善した後も服用をやめず、寛解状態を維持することが重要です。

潰瘍性大腸炎の症状に対する効果

アサコールは、有効成分メサラジンを含む5-ASA製剤で、潰瘍性大腸炎に伴う大腸の炎症を鎮める治療薬です。潰瘍性大腸炎では腸粘膜に慢性的な炎症が生じ、下痢や血便、腹部の不快感といった症状が引き起こされます。

アサコールは炎症に関わる物質の働きを抑え、傷んだ腸粘膜の回復を後押しすることで、こうした症状の緩和につなげます。

効能・効果は潰瘍性大腸炎の重症を除く範囲とされており、対象となるのは主に軽症から中等症の患者です。

目に見える症状を和らげるだけでなく、炎症そのものをコントロールし、病状の進行を防ぐ点も、アサコールの担う大きな役割です。

寛解導入・寛解維持における効果

アサコールは、症状が出ている時期の改善だけでなく、症状が落ち着いた状態を維持する目的でも使用されます。

治療段階 詳細
寛解導入 下痢・血便などの症状改善、腸の炎症抑制、寛解状態への移行
寛解維持 寛解状態の維持や再燃予防、炎症コントロールの継続

文献4

潰瘍性大腸炎の治療では、症状が現れている活動期に炎症を抑えて寛解へ導き、症状が落ち着いた後は再燃を防ぐために治療を続けます。

アサコールは、この寛解導入と寛解維持のどちらの段階でも使われる基本的な治療薬です。症状が改善しても自己判断で服用をやめると炎症が再び強まる恐れがあります。

症状が落ち着いている寛解期でも、医師の指示のもとで服用を続けてください。

再燃を予防・軽減する効果

アサコールは、潰瘍性大腸炎の再燃を防ぎ、軽くとどめるためにも重要な治療薬です。潰瘍性大腸炎は、症状が改善しても腸内の炎症が再び悪化し、下痢や血便がぶり返すことがあります。

アサコールを継続して服用することで炎症を抑え、再燃のリスクを下げる効果が期待できます。そのため、症状が落ち着いている寛解期であっても、医師の判断のもとで服用を続けるのが一般的です。

服用を中止すると再燃につながる恐れがあるため、減量や中止は症状や検査結果をふまえて、医師と相談しながら進めてください。

以下の記事では、潰瘍性大腸炎が再燃するきっかけについて詳しく解説しています。

アサコールの効果が出るまでの期間

アサコールは、服用後すぐに症状が消える薬ではありません。薬の血中濃度は比較的早く安定しますが、腸の炎症や症状の改善は数週間単位で確認します。

効果が出るまでの期間は以下の通りです。

期間 確認する目安
服用後約12〜18時間 血中濃度がもっとも高くなる時期
服用開始2日目ごろ 薬の血中濃度が安定する時期
服用開始から数週間 下痢・血便・腹部症状などの変化を確認する時期
服用開始から8週間 活動期における治療効果を判断するひとつの目安
48週間 寛解状態の維持や再燃予防を評価した期間
服用開始後2週間以内 症状悪化や副作用に注意する時期

文献2

国内第Ⅲ相試験では、活動期の潰瘍性大腸炎患者にアサコールを8週間投与して効果が評価されています。8週間後の寛解率は1日2,400mg群で30.3%、1日3,600mg群で45.3%、有効率はそれぞれ45.5%、64.1%でした。(文献2

また、活動期に用いる1日3,600mgについては、8週間を超えて投与した場合の有効性が確立されていません。症状や検査結果を踏まえ、8週間前後を目安に治療の継続や調整を判断します。(文献2

健康成人男性を対象とした試験では、血中のメサラジン濃度は服用開始2日目から安定し、単回投与後の最高血中濃度到達時間は約12.3〜18.0時間でした。(文献2

ただし、これらは薬が体内で移動する過程を示す数値であり、その時間内に症状が改善する意味ではありません。(文献2

そして、寛解期を対象とした試験では、1日2,400mgを48週間投与した際の非再燃率は80.0%でした。別の試験では、1日1回投与群で88.4%、1日3回投与群で89.6%の非再燃率が示されており、症状が落ち着いた後も、再燃予防のために長期間服用する場合があります。(文献2

一方、服用開始後2週間以内に発熱や下痢、腹部症状の悪化、頭痛、関節症状などが現れた場合は、5-ASA製剤が体質に合っていない可能性があります。そのため、効果がないと自己判断せず、症状の変化を記録した上で医師へ相談しましょう。

アサコールの副作用

副作用 詳細
下痢・吐き気・頭痛などの副作用 消化器症状や頭痛など比較的みられやすい副作用
発疹・かゆみなどのアレルギー症状 発疹・かゆみ・発熱などの過敏症状、アレルギー反応
血液・肝機能への影響などの副作用 白血球減少などの血液異常、肝機能・腎機能への影響、定期検査による経過確認

アサコールでは、下痢や吐き気、頭痛といった比較的よくみられる副作用に加え、発疹やかゆみなどのアレルギー症状が現れることがあります。

頻度は高くないものの、血液の異常や肝機能、腎機能への影響が生じる場合もあり、定期的な検査を受けながら経過を見ていく必要があります。

服用後に症状が強くなったときや、発熱・発疹など普段と違う体調の変化に気づいたときは、服用を自己判断で続けず、速やかに医師へ連絡してください。

下痢・吐き気・頭痛などの副作用

アサコールでは、消化器症状や頭痛などの副作用が現れることがあります。主な副作用は以下の通りです。

副作用 詳細
下痢 腸への刺激などによる消化器症状
吐き気 胃腸への影響による消化器症状
頭痛 服用初期などにみられることがある症状

文献2

これらの副作用は比較的よくみられますが、多くは軽度で、経過を見ながら治療を続けられます。一方、症状が強い、あるいは長く続く、服用後に下痢や腹部の不快感が悪化したといった場合は、副作用に加えて5-ASA製剤そのものが体質に合っていない可能性も考えられます。

以下の記事では、腹痛の症状について詳しく解説しています。

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発疹・かゆみなどのアレルギー症状

アサコールでは、まれにアレルギー反応によって発疹やかゆみなどの症状が現れることがあります。主な症状と対応の目安は以下の通りです。

症状・注意点 詳細
発疹・かゆみ・じんましん メサラジンに対する過敏反応
発熱・息苦しさ・粘膜のただれ 重いアレルギー反応や重症薬疹の可能性
サラゾピリンでアレルギー歴がある場合 メサラジン製剤で過敏反応を起こす可能性
発疹やかゆみが続く場合 医師・薬剤師への早期相談、治療内容の見直し

アサコールによる発疹やかゆみは、薬に対するアレルギー反応として現れることがあります。軽い症状であっても、悪化する、あるいは長引くようなら、医師または薬剤師へ連絡してください。

発熱や息苦しさ、粘膜のただれを伴う場合は、より重い過敏症のサインの可能性があります。服用を始める前に、サラゾピリンなどでアレルギーを起こした経験があれば、必ず医師へ伝えておいてください。

血液・肝機能への影響などの副作用

アサコールでは頻度は高くありませんが、血液や肝臓に影響を及ぼす副作用が報告されています。主な症状や注意点は以下の通りです。

症状・注意点 詳細
血液障害 白血球・血小板減少などの血液異常
血液障害のサイン 発熱やのどの不調、出血しやすさ、あざができやすい症状
肝機能障害 肝機能障害や肝炎、黄疸などの肝臓への影響
肝機能障害のサイン 食欲不振や強いだるさ、吐き気、皮膚や白目の黄染
定期検査 血液検査・肝機能検査による副作用の早期発見

文献2

アサコールによる血液障害や肝機能障害の発生はまれですが、これらは自覚症状が出にくいまま進行する場合があります。

服用中に医師の指示どおり血液検査や肝機能検査を受け続けることが、こうした変化に早く気づくための土台になります。

原因のわからない発熱やのどの不調、出血しやすさ、強い倦怠感、黄疸に気づいたときは重篤な副作用の可能性が考えられるため、服用を自己判断でやめたり続けたりせず早い段階で医療機関を受診してください。

以下の記事では、肝臓と腰痛の関係性について詳しく解説しています。

アサコールの禁忌事項

禁忌事項 詳細
アサコール成分への過敏症の既往 メサラジンなどの成分に対する過敏症の既往
サリチル酸塩類への過敏症の既往 アスピリンなどサリチル酸塩類に対する過敏症の既往
重篤な肝障害・腎障害がある 重い肝機能障害・腎機能障害による投与禁忌

アサコールは、すべての方が服用できる薬ではありません。メサラジンなどの成分やサリチル酸塩類に対して過敏症を起こしたことがある方、重い肝機能障害や腎機能障害がある方は、服用できないことがあります。

服用すると重い副作用につながる恐れがあるため、過去のアレルギー歴や持病、現在治療中の疾患について、事前に医師へ正確に伝えてください。

アサコール成分への過敏症の既往

アサコールの有効成分であるメサラジンや添加物に対して過敏症を起こしたことがある方は、再び服用することで強いアレルギー反応が現れる可能性があるため、注意が必要です。また、添付文書でも、アサコールの成分に過敏症の既往がある方への使用は禁忌とされています。(文献5

頻度は高くないものの、スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)や中毒性表皮壊死融解症(TEN)、薬剤性過敏症症候群(DRESS)といった重い皮膚障害の報告もあります。(文献6

発疹が急速に広がる、口や目の粘膜に異常が出る、高熱を伴うといった様子がみられたときは、直ちに医療機関を受診してください。また、過去にメサラジン製剤やほかの薬でアレルギー症状が出たことがある方は、処方を受ける前に必ず医師や薬剤師へ伝えましょう。

サリチル酸塩類への過敏症の既往

サリチル酸塩類は、アスピリン(アセチルサリチル酸)などに含まれる薬の成分です。アサコールの有効成分であるメサラジンはサリチル酸系化合物と構造が似ているため、過去にサリチル酸塩類で過敏症を起こした方には、同様の反応が現れる恐れがあります。

そのため添付文書でも、サリチル酸塩類に過敏症の既往がある方への投与は禁忌とされています。文献7

発疹やかゆみ、じんましん、息苦しさ、顔や唇の腫れといった症状が生じるおそれがあるため、アスピリンや鎮痛薬でアレルギー症状が出た経験がある方は、自己判断で服用せず、診察時に医師や薬剤師へ伝えてください。

重篤な肝障害・腎障害がある

アサコールの有効成分であるメサラジンは、肝臓で代謝され、主に腎臓から排泄されます。重い肝障害や腎障害がある方では、この処理が十分に行われず、副作用が強く出やすくなるため、使用が禁忌とされています。

メサラジンでは間質性腎炎や腎機能の低下、頻度は高くないものの腎不全、肝機能障害や肝不全といった副作用が報告されており、もともと肝臓や腎臓の働きが弱い方はこれらの病状が悪化する恐れがあるため注意が必要です。

服用前には肝機能・腎機能を確認した上で、服用中も血液検査や尿検査を定期的に受け、自覚症状がなくても検査で異常が見つかることがあるため、医師の指示に従い経過を確認しながら治療を続けてください。

以下の記事では、肝障害について詳しく解説しています。

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アサコールを服用するときの注意点

注意点 詳細
決められた用法・用量を守る 医師の指示どおりの服用方法・服用量の遵守
定期的に検査を受ける 血液検査・肝機能検査・腎機能検査による副作用の早期確認
体調変化や併用薬は医師へ相談する 副作用や相互作用を防ぐための症状・服用薬の情報共有

アサコールの効果を十分に引き出し、副作用のリスクを抑えるには、医師から指示された用法・用量を守って服用することが基本です。

服用中は血液検査や肝機能・腎機能検査を定期的に受け、副作用がないか定期的に調べてください。

体調に変化があったとき、新たに薬やサプリメントを使い始めるときは、自己判断で対応せず、医師や薬剤師へ相談しましょう。

決められた用法・用量を守る

アサコールは、決められた用法・用量で服用を続けることで、大腸の炎症を抑える効果が期待できます。飲み忘れや自己判断による減量・中止は、十分な治療効果が得られないだけでなく、症状の改善が遅れたり、再燃につながったりする恐れがあります。

添付文書でも、患者の状態に応じた用法・用量を守るよう定められています。また、活動期に用いる高用量(1日3,600mg)については、8週間を超えて服用した際の有効性が確立していないため、漫然と続けないことが推奨されています。(文献2

アサコールは特殊なコーティングが施された腸溶錠です。かんだり砕いたりせず、そのまま服用してください。飲み忘れに気づいたときはその時点で1回分を服用しますが、次の服用時間が近い場合は忘れた分を飛ばし、2回分をまとめて飲まないように注意が必要です。(文献2

定期的に検査を受ける

アサコールの有効成分であるメサラジンでは、頻度は高くないものの、腎機能障害や肝機能障害、白血球や血小板が減る血液の異常が起こることがあります。

これらは自覚症状がないまま進行する場合もあるため、服用前だけでなく服用中も血液検査や尿検査を定期的に受け、発熱やのどの不調、出血しやすさといった症状に気づいたときは予定された検査日を待たず医療機関へ連絡してください。

体調が良いときも自己判断で検査を中断せず、医師の指示に従って経過を確認することが求められます。

検査の頻度は年齢や腎機能、併用薬によって異なりますが、開始後3カ月ごとに経過を確認し、その後は状態に応じて間隔を調整する製剤もあります。(文献8

体調変化や併用薬は医師へ相談する

アサコールの服用中に、発熱や発疹、下痢の悪化、腹部の不快感、息苦しさ、尿量の変化がみられたときは、副作用や薬剤との相性が影響している可能性があります。

血液に関わる副作用はアザチオプリンや6-メルカプトプリンとの併用で、腎機能への影響はロキソニンやイブプロフェンといったNSAIDsとの併用で強まりやすいため、処方薬に限らず今使っているすべての薬を申告してください。

風邪薬やサプリメントを新しく始めたいときは服用前に医師または薬剤師へ相談してください。妊娠中や授乳中の方、これから妊娠を望んでいる方も、服用を続けるかどうかは自分だけで決めずに医師と話し合いながら方針を固めてください。

アサコールで改善しない症状は当院へご相談ください

アサコールを服用していても、「症状が良くならない」「副作用が心配で服用を続けづらい」「いつまで飲み続ければいいのか分からない」など、治療への疑問や不安を抱えたまま過ごす必要はありません。

潰瘍性大腸炎は炎症の範囲や重症度によって適した治療が異なり、経過を見ながら薬の種類や量を見直していく疾患です。

「潰瘍性大腸炎が改善する兆しが見えない」「副作用が不安で減らしてしまった」などのお悩みは一人で抱え込まずに当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。当院では、アサコールの服用に関するアドバイスや、症状や状態によっては、再生医療を用いた治療を提案しています。

アサコールの副作用が続く方や、過敏症、重い肝障害・腎障害などにより服用が難しい方は、今後の治療に不安を感じるかもしれません。潰瘍性大腸炎に対しては、脂肪由来の幹細胞を用いる再生医療も研究されています。

幹細胞には、ほかの細胞へ変化する「分化能」があります。ただし、適応やリスクは病状によって異なり、すべての方が受けられるわけではありません。適否は症状、発症からの期間、これまでの治療経過、全身状態を総合的にふまえ、個別に判断します。

ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。

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アサコールに関するよくある質問

アサコールを服用すると「太る」と聞きましたが本当ですか?

アサコール(メサラジン)自体が体重増加を起こしやすい薬とはされていません。体重増加は添付文書で一般的な副作用として報告されておらず、「太る薬」とは考えられていません。文献8

一方、急激な体重増加やむくみを伴う場合は、ほかの原因や要因も考えられるため、早めに医師へ相談しましょう。

アサコールが販売中止になったと聞きましたが本当ですか?

アサコールという薬自体が販売中止になったわけではありません。

「販売中止」との情報は、2020年3月末に協和キリンとゼリア新薬の販売提携が終了したことや、一部包装の販売終了、供給状況に関する情報が混同された可能性があります。文献9

2020年4月以降は、ゼリア新薬が単独で販売を継続しています。

ただし、医療機関や薬局によって採用状況や在庫は異なるため、処方や入手について不安がある場合は、医師または薬剤師へ確認しましょう。

アサコールは一日一回服用ですか?

アサコールの服用回数は病状によって異なります。通常、成人は1日2,400mgを3回に分けて食後に服用し、活動期には症状に応じて1日3,600mgを3回に分けて服用する場合があります。文献2

一方、症状が落ち着いた寛解期では、医師の判断により1日2,400mgを1回にまとめて服用することも認められており、飲み忘れの防止や服薬の継続につながります。(文献2

国内第Ⅲ相試験では、48週間後の非再燃率が1日1回群で88.4%、1日3回群で89.6%となり、1日1回投与の有効性が確認されています。(文献10

自己判断で服用回数を変更せず、医師の指示に従ってください。

アサコールは長期投与できますか?

アサコールは医師の管理のもとで長期投与されることがある治療薬です。潰瘍性大腸炎は再燃と寛解を繰り返す慢性の疾患のため、症状が落ち着いた後も寛解維持や再燃予防を目的に服用を続けることがあります。

長期服用中は血液検査や尿検査などで副作用の有無を定期的に確認し、服用期間は病状や検査結果をふまえて医師が判断します。自己判断で中止せず、継続の必要性は医師と相談してください。

アサコールの値段はいくらですか?

アサコール錠400mgの薬価は1錠26.7円です。通常量の1日6錠では30日分4,806円、活動期の1日9錠では7,209円となり、3割負担の薬代は約1,440〜2,160円です。実際の支払額には調剤料などが加わります。文献11

実際の自己負担額は処方日数や服用量、診察料・調剤料によって変わるため、詳しくは主治医や薬剤師にご確認ください。

参考文献

(文献1)

アサコール錠400mg|くすりのしおり

(文献2)

医療用医薬品 : アサコール|KEGG

(文献3)

潰瘍性大腸炎(指定難病97)|難病情報センター

(文献4)

日本消化器病学会 炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン 2020(改訂第2版)|日本消化器病学会

(文献5)

This label may not be the latest approved by FDA. For current labeling information, please visit https://www.fda.gov/drugsatfda

(文献6)

Mesalamine (oral route) – Side effects & dosage|MAYO CLINIC

(文献7)

This label may not be the latest approved by FDA. For current labeling information, please visit https://www.fda.gov/drugsatfda|Mylan®

(文献8)

Mesalamine for Ulcerative Colitis|Web MD

(文献9)

潰瘍性大腸炎治療剤「アサコールⓇ錠400mg」の販売提携終了のお知らせ|ゼリア新薬

(文献10)

2.4 g Mesalamine (Asacol 400 mg tablet) Once Daily is as Effective as Three Times Daily in Maintenance of Remission in Ulcerative Colitis: A Randomized, Noninferiority, Multi-center Trial

(文献11)

アサコール錠400mg|今日の臨床サポート