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立ち仕事で足が痛いのはなぜ?対策や病院を受診すべき目安を現役医師が解説

立ち仕事 足が痛い
公開日: 2026.06.30

立ち仕事をしていて、足が痛いと悩みを抱える方もいるでしょう。原因は痛みを感じる場所によって異なり、放置すると日常生活に支障をきたす可能性もあるため注意しなければなりません。立ち仕事で足が痛い場合は、原因と対策の理解が重要です。

本記事では、立ち仕事で足が痛い場合に考えられる原因を場所別に解説します。痛みを緩和する対策や病院を受診すべき目安もまとめているので、立ち仕事による足の痛みにお悩みの方は参考にしてください。

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立ち仕事で足が痛い場合に考えられる原因【場所別】

立ち仕事で足が痛い原因は、場所によって異なります。ここでは、足が痛い場合に考えられる原因を場所別に解説します。

痛いと感じる場所から、原因を把握し対策を検討する参考にしてください。

ふくらはぎの場合は血行不良や筋肉疲労

立ち仕事をしていてふくらはぎが痛い場合は、足の血行不良や筋肉疲労が原因です。ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれており、下半身に蓄積された血液を心臓へと送り込むポンプ作用があります。

しかし、長時間立っていることでポンプ作用がうまく働かず、血液やリンパが滞留しやすくなります。血行不良のまま立ち仕事をすると、疲労が蓄積されて筋肉がこわばり、ふくらはぎのむくみやだるさ、痛みといった足トラブルが生じやすくなるのです。

また、ふくらはぎの血行不良や筋肉疲労の原因には、足を休めていないもしくはストレッチ不足も挙げられます。

足の甲の場合はパンプスやスニーカーによる圧迫

立ち仕事で足の甲が痛い場合、パンプスやスニーカーなど靴が原因の可能性があります。サイズが合わなかったり、靴ひもを締めすぎたりしている状態で、立っていると足の甲を圧迫するためです。

また、つま先の細い靴やヒールなど高さがある靴による足の甲部分への負担も考えられます。いずれも足の甲を通じて神経や腱が圧迫され、炎症を引き起こして痛みが生じているケースも少なくありません。

なお、パンプスを履いて長時間立ち仕事をしていると、血行不良により足がむくみ、痛みを生じる場合があります。

足の裏やかかとの場合は足底筋膜炎

立ち仕事で足の裏やかかとが痛い場合は、足底筋膜炎を引き起こしている場合があります。足底筋膜炎とは、かかとの骨から足の指の付け根まで、足の裏全体を覆っている強靭な膜状の組織が炎症を引き起こし、痛みが伴う疾患です。

足底筋膜は、土踏まずを支える役割を担っています。しかし、長時間立ちっぱなしにより足底筋膜に過度な負荷がかかり、損傷が蓄積されて発症する可能性があります。

足底筋膜炎では、土踏まずとの境目あたりに痛みを感じる場合や、起床時の一歩目に強い痛みを伴うといった症状が見られます。放置すると慢性化する可能性があるため、似た症状が見られた場合は専門機関を受診しましょう。

膝や腰まで痛い場合は坐骨神経痛

坐骨神経痛は、坐骨神経が圧迫されて引き起こされる症状で、膝や腰まで痛みを伴います。立ち仕事により姿勢が歪み、坐骨神経痛を発症する場合もあります。

坐骨神経痛の症状は、以下のとおりです。

  • 腰を反らすと痛みや痺れが生じる
  • 中腰やかがむと痛みが強くなる
  • 長時間立っているのが難しい

坐骨神経痛の疑いがある場合、立ち仕事に加えて、重いものを持ち上げたり体重を増やしたりすると症状が悪化する可能性があります。立ち仕事が困難になるほど、日常生活に支障をきたすケースもあるため、疑いが見られた場合は注意しましょう。

血管が浮き上がる場合は下肢静脈瘤

立ち仕事で足の静脈の血管が浮き出てコブのように膨らんでいる場合は、下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)の疑いがあります。静脈の内側には、立っている際に血流が下に逆流するのを防ぐ働きを持つ静脈弁があります。

静脈弁の機能が悪くなると、足の静脈に血液が溜まってしまいコブのように膨れてしまうのが下肢静脈瘤です。立っている姿勢では、血液が重力に逆らって心臓へ戻る必要があります。

そのため、長時間の立ち仕事は静脈弁に負担がかかりやすく、悪化すると正常に閉じなくなってしまい下肢静脈瘤の発症リスクを高めます。血管が浮き出る症状とあわせて、ふくらはぎのだるさや痛みが見られた場合は、下肢静脈瘤の可能性が考えられるため専門機関を受診しましょう。

足の指が痛い場合は外反母趾

外反母趾(がいはんぼし)とは、足の親指が小指側に曲がり、付け根の関節がずれて足の内側に突出する状態のことです。発症の原因はさまざまですが、そのうちの1つに立ち仕事による足裏アーチの崩れが挙げられます。

立ち仕事で長時間同じ姿勢が続く場合、アーチが崩れて足の親指が変形しやすくなるためです。外反母趾を発症すると、親指の付け根部分に痛みを感じるほか、炎症や腫れが生じる場合があります。

また、外反母趾になると親指の付け根だけでなく、足裏や膝、股関節など体全体に影響を及ぼすケースも少なくありません。長時間の立ち仕事も外反母趾の変形や症状の進行を助長し、場合によっては日常生活に影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。

立ち仕事で足が痛い場合の対策

立ち仕事で足が痛い場合、対策により症状を緩和できる場合があります。

ここからは、立ち仕事で足が痛い場合の対策を5つ解説します。仕事に支障をきたさず、痛みを軽減したい方は参考にしてください。

ぬるめのお湯に浸かる

38〜40℃程度のぬるめのお湯に浸かることで、血行改善効果が期待できます。立ち仕事で足が痛い原因は、血行不良が関係している場合があります。

ぬるめのお湯に浸かると体温が上がるため血管が広がって血流が促進され、老廃物やむくみ解消に効果的です。また、入浴時間は15〜20分ほどが目安になります。

ただし、足に熱を持つような強い痛みがある場合は、湯船に浸かるのではなく患部を冷やすアイシングを行いましょう。

ストレッチを行う

立ち仕事で足が痛い原因は足の血行不良や筋肉疲労のため、ストレッチを取り入れるのも有効な手段です。ストレッチにより、筋肉の緊張緩和や血流促進が期待できます。

立ち仕事の合間にも取り入れるふくらはぎのストレッチは、以下のとおりです。

  1. 壁に向かって立つ
  2. 壁に両手をつける
  3. 痛みを感じるほうの足を後ろに伸ばす
  4. 両かかとは床につけたまま、両手で壁を軽く押す
  5. ふくらはぎが伸びている状態で30秒ほどキープする
  6. 30秒ほどリラックスした状態を維持し、再びふくらはぎを伸ばす
  7. 1~6の流れで10回ほど繰り返す

ふくらはぎのストレッチでは、アキレス腱まで伸ばすことがポイントです。また、ストレッチは入浴後に行うのも効果的です。

ただし、足が痛い場所によって効果的なストレッチは異なるため、独断で行わず専門家の指導のもと行いましょう。

マッサージする

マッサージはストレッチ同様、筋肉の柔軟性を高め、血流促進によりむくみ軽減が期待できます。むくみを放置すると、こむら返りや下肢静脈瘤を引き起こす可能性があるため、セルフケアが重要です。

立ち仕事で足が痛い場合は、リンパ節のあるひざ裏をマッサージすると、滞留している水分や老廃物が押し流され、むくみの緩和につながります。

また、ゴルフボールなどを足の裏で転がす方法も足裏全体がほぐされるため効果的です。マッサージをしたあとは、新陳代謝が良くなっているため、水分補給を行うこともポイントです。

ただし、マッサージの際、強い痛みがある場合は直ちに中断しましょう。

足の運動を取り入れる

仕事中、こまめに足の運動を取り入れるのも効果的です。長時間立っている状態は血液が足の静脈に溜まり、足トラブルを生じる原因になるため、長時間同じ姿勢を避けることが予防法の1つです。

仕事中でも取り入れやすい足の運動には、次の方法があります。

  • 足首の曲げ伸ばしを行う
  • つま先立ち運動をする
  • 足指をグーパーする動きを繰り返す
  • 歩き回る

仕事中や休憩の合間に足の運動を取り入れ、血行促進を図ることが足の痛みを緩和する上で重要です。

靴やインソールを見直す

立ち仕事中に足が痛い場合は、足に合うサイズの靴を選ぶほか、痛みを和らげるインソールを使用しましょう。アーチサポート付きのインソールを活用すると、土踏まずの衝撃を和らげてくれるため、足の疲労軽減につながります。

靴を選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。

  • かかとや足裏にフィットする
  • 指先に少し余裕がある
  • クッション性に優れた低反発素材のインソールを選ぶ
  • 軽量設計タイプにする

痛みを緩和するためにも、靴やインソールが足に合っているか確認してみましょう。

立ち仕事で足が痛い場合に病院を受診すべき目安

立ち仕事で足が痛い状態を放置すると、下肢静脈瘤や足底筋膜炎などを発症する可能性があるため注意が必要です。以下の症状が見られた際は、病院を受診しましょう。

  • 安静にしていても足の痛みが長く続く
  • 足が動かしにくい上に痺れを伴う
  • ふくらはぎが腫れたり皮膚が変色したりしている
  • 歩けないほどの痛みがある

なかには、早急に対処しなければならないほど症状が悪化している可能性もあるため、立ち仕事で足の痛みが続く際はすみやかに専門機関への受診が大切です。

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立ち仕事で足が痛い原因を把握して適切に対処しよう

立ち仕事で足が痛い原因には、血行不良や筋肉疲労、足底筋膜炎などがあります。放置すると日常生活に支障をきたす可能性もあるため、原因を踏まえた上で対策をとることが重要です。

ストレッチをしたり、アーチサポート付きのインソールを活用したりするのも、足の痛みを軽減する手段の1つです。症状の悪化を防ぐためにも、立ち仕事で足が痛い原因を把握して適切に対処しましょう。

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立ち仕事で足が痛い場合によくある質問

足の痛みを軽減するおすすめのグッズは?

立ち仕事で足が痛い原因は、足の血行不良や筋肉疲労のため、血流促進を図れるグッズの活用がおすすめです。足の痛みを軽減するおすすめグッズには、以下のものがあります。

  • 着圧ソックス
  • フットマッサージャー
  • 足枕

痛みを感じる場所によって、適したグッズは異なります。どのような場所が痛いのか把握した上で、自分に合ったグッズを選びましょう。

立ち仕事で足が痛い場合は湿布を貼ってもいい?

立ち仕事で足が痛い場合、鎮痛・消炎作用のある湿布を貼ると一定の効果が期待できる場合もあります。湿布には温湿布と冷湿布の2種類があるため、以下のように使い分けましょう。

湿布の種類

使用に適している症状

温湿布

慢性的な痛みや血行不良

冷湿布

炎症や熱感を伴う痛み

ただし、湿布の効果は一時的です。痛みが続く場合は医療機関を受診しましょう。

立ち仕事により足が痛くて寝れないときの対策は?

立ち仕事により足が痛くて眠れないときは、以下の対策が効果的です。

  • 枕やクッションを使って足を高くする
  • 抱き枕を活用する
  • 横向きの体勢で寝る

夜は感覚が鋭くなり、神経への刺激を感じやすい時間帯とされているため、姿勢の工夫が重要です。また、寝る前に足を温めるなど、血流を促しておくことも有効な手段といえます。