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【医師監修】帯状疱疹後神経痛に良い食べ物とは?神経の回復を助ける栄養素・避けたい食品を解説

帯状疱疹後神経痛に良い食べ物
公開日: 2026.06.30

「帯状疱疹は治ったのに、ピリピリした痛みだけが続いている」

「薬を飲んでも痛みが取れない場合、食事で何かできることはないの?」

発疹が治まっても痛みが残ると「いつまで続くのか」と不安になるものです。少しでも回復を早めたいと、食事を見直せないか考える方も多くいます。

結論からいうと、特定の食べ物だけで痛みが必ず改善するわけではありません。ただし、栄養を意識した食事は、傷ついた神経や免疫の回復につながります。

そこで本記事では、現役医師が帯状疱疹後神経痛に良い栄養素と食べ物・避けたい飲食物・食事の工夫を詳しく解説します。記事の後半にはよくある質問もまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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帯状疱疹後神経痛に良い食べ物の基本的な考え方

帯状疱疹後神経痛(PHN)は、水痘・帯状疱疹ウイルスが神経を傷つけることで起こる痛みです。皮膚症状が治まった後も、3カ月以上にわたって痛みが続く状態を指します。(文献1

まず知っておきたいのは、これを食べれば治るという特定の食べ物はないということです。帯状疱疹後神経痛の治療は、薬物療法や神経ブロックが中心となります。

ただし、傷ついた末梢神経の修復や免疫の回復には、栄養素が必要です。特定の食品に偏らず、さまざまな食材からバランス良く摂ることが大切です。

帯状疱疹後神経痛に良い栄養素と食べ物

帯状疱疹後神経痛の回復のために意識したい栄養素は、主に以下の4つです。

栄養素 期待される役割
ビタミンB12 傷ついた末梢神経の修復に関わる
たんぱく質 免疫細胞や組織を作る材料になる
抗酸化ビタミン(A・C・E) 皮膚や粘膜の健康維持・免疫機能を保つ
亜鉛 免疫機能や皮膚の健康維持に関わる

各栄養素を多く含む食べ物を、順番に解説します。

ビタミンB12を多く含む食べ物

ビタミンB12は、末梢神経の働きを正常に保つために欠かせない栄養素です。不足すると、手足のしびれなどの神経症状が起こります。(文献2

B12は主に動物性食品に含まれます。菜食中心の方や高齢者は不足しやすいため、意識して取り入れましょう。

【主な食品源】しじみ・あさり・はまぐりなどの貝類、さば・いわし・さけ、レバー、卵

良質なたんぱく質を多く含む食べ物

たんぱく質は、免疫細胞や傷ついた組織を作り直す材料になる栄養素です。

肉・魚・卵・大豆製品は、体内で効率よく利用される良質なたんぱく源で、回復期に不足すると、体力や免疫の低下につながります。(文献3

とくに高齢者は食が細くなり、たんぱく質が不足しがちです。肉・魚・卵・大豆製品などの主菜を、毎食欠かさず食べましょう。

【主な食品源】肉・魚・卵・豆腐・納豆・乳製品

抗酸化作用のあるビタミン(A・C・E)を多く含む食べ物

ビタミンA・C・Eは抗酸化作用をもち、皮膚・粘膜の健康や免疫機能に関わる栄養素です。免疫の低下が背景にある帯状疱疹では、これらの不足を防ぐことが回復への近道になります。(文献3

3つのビタミンの働きは、それぞれ異なります。

ビタミンAは、皮膚や粘膜を正常に保つ栄養素です。ビタミンCはコラーゲンの合成を助け、免疫細胞の働きを高めます。ビタミンEは抗酸化作用をもち、ビタミンCと一緒に摂ることで働きが長持ちするのが特徴です。

これらの栄養素は、さまざまな食材に含まれています。特定の食品に偏らず、組み合わせて摂るようにしましょう。

【主な食品源】

  • ビタミンA:レバー・うなぎ・にんじん・ほうれん草
  • ビタミンC:緑黄色野菜・柑橘類・キウイ・いちご・いも類
  • ビタミンE:ナッツ類・アボカド・植物油・かぼちゃ

亜鉛を多く含む食べ物

亜鉛は、免疫細胞の働きや皮膚・粘膜の健康維持に関わるミネラルです。不足すると、免疫機能の低下や肌のトラブルにつながります。(文献3

亜鉛も、高齢者で不足しやすい栄養素です。日々の食事で意識して取り入れましょう。

【主な食品源】牡蠣・赤身肉・レバー・卵・ナッツ類・大豆製品

帯状疱疹後神経痛のときに避けたい食べ物

痛みがあるからといって、必ず避けるべき食品が存在するわけではありません。

ただし、回復の妨げになりやすい以下のものは控えるべきです。

避けたい飲食物 理由
アルコール 血流や睡眠に影響する。服薬中は、薬との飲み合わせに留意する。
カフェインの多い飲み物 飲み過ぎると、睡眠の質が下がる。
糖質・脂質に偏った食品 栄養バランスが偏り、回復に必要な栄養素が不足する。
体を冷やす飲食物 体が冷えると血流が低下し、痛みに影響することがある。

上記はあくまで控えめにしたい飲食物です。過剰な摂取を避け、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。

帯状疱疹後神経痛の回復を助ける食事のとり方の工夫

帯状疱疹後神経痛に良い栄養素を知っても、毎日の食事にどう取り入れるか迷う方もいます。

ここでは、食事のとり方とサプリメントを利用するときの注意点を解説します。

栄養バランスと温かい食事を意識する

特定の栄養素だけを多く摂取するより、主食・主菜・副菜をそろえることが大切です。また、体を冷やすと血流が低下しやすいため、温かい食事を心がけましょう。

食欲があまりないときには、具だくさんのスープや煮物がおすすめです。消化が良く、栄養を無理なくとれます。

サプリメントを利用するときの注意点

サプリメントは食事で不足しがちな栄養素を補う手段ですが、あくまで補助として使うものです。利用するときは、以下の3点に注意してください。(文献3

  • 過剰摂取を避ける:脂溶性ビタミン(A・E)や亜鉛は、とり過ぎると健康への悪影響が出るため、用量を守ることが大切です。
  • 薬との飲み合わせを確認する:胃酸分泌抑制薬やメトホルミンの服用は、ビタミンB12の吸収を妨げます。服薬中の方は、自己判断でサプリを追加せず医師・薬剤師に相談してください。
  • 持病がある場合は医師に相談する:腎臓病などの持病があると、過剰摂取のリスクが高まります。必ず医師に相談しましょう。

痛みが続く場合はサプリメントで対処しようとせず、医療機関に相談しましょう。

帯状疱疹後神経痛に良い食べ物を取り入れて回復を支えよう

帯状疱疹後神経痛そのものを治す特定の食べ物はありません。ただし、ビタミンB12・たんぱく質・抗酸化ビタミン・亜鉛をバランス良く摂る食事は、神経や免疫の回復につながります。

食事はあくまで補助的なものであるため、痛みが続く場合は、医療機関での治療を優先しましょう。

当院リペアセルクリニックでは、帯状疱疹後神経痛のような神経の痛みや、薬だけでは改善が難しい慢性的な痛みに対応しています。

再生医療には、神経障害による痛みの改善を目指す治療もあります。

現在の治療にお悩みの方や再生医療について興味のある方は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」からお気軽にご相談ください。

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帯状疱疹後神経痛に良い食べ物に関するよくある質問

帯状疱疹後神経痛に効く食べ物はありますか?

痛みそのものを治す特定の食べ物は確認されていません。ただし、神経の修復に関わるビタミンB12は、回復の助けになります。

たんぱく質・抗酸化ビタミン・亜鉛も、免疫や皮膚の回復に欠かせない栄養素です。食事は補助的な役割と考え、痛みが続く場合は医療機関に相談しましょう。

帯状疱疹後神経痛のときに避けたほうが良い食べ物は何ですか?

必ず避けるべき食品はありません。ただし、アルコールやカフェインのとり過ぎは、睡眠の質を下げて回復を妨げます。

糖質・脂質に偏った食事も、栄養バランスを崩す原因です。いずれも完全に断つ必要はなく、とり過ぎを避けることが大切です。

食事だけで帯状疱疹後神経痛は治りますか?

食事だけで治すことは難しいといえます。帯状疱疹後神経痛の治療は、薬物療法や神経ブロックが中心となります。

痛みが続く場合は、自己判断で食事に頼らず、早めに医療機関へ相談しましょう。

参考文献

(文献1)

帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛(ペインクリニック治療指針)|日本ペインクリニック学会

(文献2)

ビタミンB12[サプリメント・ビタミン・ミネラル]|厚生労働省eJIM

(文献3)

日本人の食事摂取基準(2025年版)の策定ポイント|厚生労働省