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「糖尿病だけど、運動しても大丈夫なのか不安…」 「運動をしてはいけない人もいるって聞いたけど本当?」 このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか? 糖尿病の人にとって、適度な運動は血糖値を安定させる上で大切です。 しかし、すべての運動が良いわけではありません。間違った方法で運動すると、血糖値のバランスが崩れたり、合併症を悪化させたりして体に悪影響を及ぼすリスクがあります。 本記事では、糖尿病で運動療法をやめるべき基準や運動が許可された場合の注意点を解説します。運動療法の方針を考えていく際の参考にしてください。 【禁忌】糖尿病で運動療法をやめるべき基準 糖尿病の治療において運動療法は効果的な治療法の一つですが、患者様の状態によっては運動が逆に症状を悪化させる場合があります。 以下の条件は禁忌(実施すると危険性がある行為)に該当するため、運動療法をやめるべき基準となります。 増殖網膜症・増殖前網膜症を発症している レーザー光凝固後3〜6カ月以内の網膜症を発症している 第3B期(顕性腎症後期)以降の腎症(血清クレアチニン:男性2.5mg/dl以上、女性2.0mg/dl以上) 心筋梗塞など重篤な心血管系障害がある 高度の糖尿病自律神経障害がある 1型糖尿病でケトーシスがある 代謝コントロールが極端に悪い(空腹時血糖値≧250mg/dlまたは尿ケトン体中等度以上陽性) 急性感染症を発症している 自身がこれらの状態に該当するかどうかは、医師の診断や判断が必要です。糖尿病の方は運動療法をはじめる前に、必ず医師に相談してください。 糖尿病の基本的な治療は「運動療法」と「食事療法」 糖尿病の基本治療は、本来「運動療法」と「食事療法」です。それぞれの治療効果を詳しく見ていきましょう。 運動療法|運動しないとどうなるかのリスク管理も大切 運動療法は糖尿病の基本治療の1つです。 運動は血糖値を下げ、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の働きを助ける効果があります。 糖尿病の人が運動をしないと、血糖値が上がりやすくなるほか、インスリンの働きも弱まるため、症状が悪化する可能性があります。 糖尿病の方に適した運動のタイミングは血糖値が上昇する食後です。食後の急激な血糖値上昇を運動によって抑えることが大切です。 毎日の生活の中に取り入れ、無理のない範囲で運動を続けましょう。 食事療法|食材選びや食べ方の工夫が症状を安定させるコツ 食事療法では、食べるものや食べ方を工夫して血糖値をコントロールしたり、適切な体重を維持したりするのが目標です。 血糖値の上昇を引き起こしやすい栄養素は、糖質です。糖質は、パンやご飯、甘いお菓子などに多く含まれます。一方で、食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにする働きがある栄養素です。食物繊維は、野菜や海藻、いも類などに多く含まれています。 栄養バランスを考えた食事選びが、糖尿病管理の基本となります。 なお、糖尿病の治療においては再生医療も選択肢として挙げられます。体内の脂肪細胞を活用して、すい臓・血管の機能回復を図り糖尿病治療を進めます。 再生医療について詳しく知りたいという方は、メール相談、オンラインカウンセリング も承っておりますので、ぜひご活用ください。 【関連記事】 糖尿病!運動療法なら改善はもとより予防にも効果を発揮 効果が上がる!糖尿病の予防に最適な運動!その効果と注意点 運動療法の制限が必要な糖尿病の人|7つの特徴 糖尿病の方の中には、完全に運動を禁止するのではなく、医師の指導のもとで制限付きの運動療法が可能な場合があります。 以下は、注意深く運動を行う必要がある人の7つの特徴です。 インスリン治療中の人 単純網膜症の人 増殖前網膜症・増殖網膜症を患っている人 糖尿病神経障害の人 重篤な心血管障害や肺の病気を患っている人 腎症を患っている人 ケトーシス状態の人 それぞれの特徴を詳しく解説します。 インスリン治療中の人 インスリンを使った治療を受けている人は、運動のタイミングに注意が必要です。 適切な運動は血糖値を安定させるのに役立ちますが、誤ったタイミングで行うと低血糖を引き起こす危険があります。 とくに、寝起きや食事前は血糖値が低くなりやすいため、この時間帯の運動は避けたほうが良いでしょう。 運動中に血糖値が急激に下がると、めまいやふらつきが起こり、意識を失う可能性もあります。そのため、血糖値が上がりやすい食後に運動を取り入れるのが理想的です。 薬を使いながら運動をする場合は、主治医に相談し、自分に合った運動方法を確認してください。 単純網膜症の人 糖尿病の合併症の1つに「糖尿病網膜症」があります。 これは、目の奥にある網膜(光を感じる部分)の血管が傷つき、視力に影響を与える病気です。 糖尿病網膜症は進行の度合いによって「単純糖尿病網膜症」「増殖前網膜症」「増殖網膜症」の3段階に分かれます。 糖尿病網膜症は血圧の変動によって出血する可能性があります。また、低血糖になれば眼底出血が引き起こされる場合があるので、運動のタイミングや強度には注意が必要です。 病状によっては、運動が制限される場合や禁止されるケースもあります。 増殖前網膜症・増殖網膜症を患っている人 増殖前網膜症の場合は血圧におよぼす影響の少ない軽度の運動にとどめます。 頭を強く振る、頭を下げる、力むといったことは血圧を上げ、頭部への血流を増やすため、眼底出血などを起こす可能性があります。 また、増殖網膜症の方は、運動以外にも、力んだり、息をこらえたり、重量物を持ち上げたりするような行為は身体に負担がかかるので避けましょう。 糖尿病神経障害の人 糖尿病神経障害には、「感覚神経障害」と「自律神経障害」があります。 感覚神経障害では、足の感覚が鈍くなり、痛みに気づきにくくなるため、足に負担の少ない運動が適しています。たとえば、自転車エルゴメーターや水泳などです。 一方、自律神経障害では、血圧や心拍の調整が難しくなるため、運動療法が禁止される可能性があります。 重篤な心血管障害や肺の病気を患っている人 心臓や肺に病気がある人が運動を始める際は、事前に体への負担を確認する取り組みが大切です。 とくに、心臓の病気がある場合は、運動中の心拍の変化を調べる「負荷心電図」(運動中に心臓の働きを記録する検査)の実施が推奨されます。 運動の強さによっては、心臓に負担をかける可能性があるため、どの程度の運動が安全かを医師と相談しましょう。 腎症を患っている人 糖尿病による腎臓の病気「糖尿病性腎症」は、進行度によって5段階に分かれます。 第1期:腎症前期(尿中アルブミンが正常範囲) 第2期:早期腎症期(微量アルブミン尿) 第3期:顕性腎症期(顕性アルブミン尿or持続性タンパク尿) 第4期:腎不全期(腎機能の著しい低下) 第5期:透析療法期(透析療法中) 第1期から第3期までは、病状に応じた適切な運動が推奨されています。 第3期の顕性腎症期まで進行すると、腎臓の負担を減らすために運動を制限する可能性があります。 以前は腎症患者には運動を控えるよう一律に指導されていましたが、現在の医学的見解では、適度な運動による持久力向上や血中脂質代謝改善の効果が認められています。 ケトーシス状態の人 血糖値が250mg/dl以上(高血糖)やケトーシス状態の場合は運動が制限されます。 ケトーシスとは血中のケトン体が増加し、尿中のケトン体が中等度以上の状態です。 高血糖のときに運動をすると、糖の代謝がうまくいかず、症状が悪化する可能性があります。そのため、まずは食事や薬の治療で血糖値を安定させてから運動を取り入れましょう。 糖尿病の人が運動するときの注意点 運動が許可されている糖尿病の方は、以下の点に注意して安全に運動をする必要があります。 運動時の状況 起こりうるリスク 低血糖を引き起こしている めまいや意識障害を引き起こし、転倒・事故のリスクを高める 運動の強度や頻度が高すぎる 関節や筋肉を損傷する可能性がある インスリン調整剤や飲み薬を服用している 低血糖になりやすいため、体調の変化に注意する必要がある 運動療法は継続が何より大切です。運動を長続きさせるためにも、安全を第一に心がけましょう。 糖尿病を発症したら運動療法の前に医師によるメディカルチェックが必要 糖尿病患者の方が運動療法を行う際、やり方を間違えると事故や症状を悪化させるリスクがあります。 そのため、運動療法を始める前には医師によるメディカルチェックを受けて、安全性を確認することが大切です。 以下は、糖尿病患者の運動療法を行う際のメディカルチェックにおける基本項目です。 項目 検査内容 問診 ・糖尿病以外で治療中の病気や服薬中の薬 ・家族の既往歴 ・現在の生活状態や運動習慣 血液検査 ・空腹時血糖 ・HbA1c(ヘモグロビン量の測定) 診察 ・血圧 ・脈拍数 ・身体計測(身長、体重、腹囲) ・肥満度 尿検査 たんぱく、ケトン体の測定 心電図 安静時心電図 運動療法を開始後も、少なくとも年に一回は医師によるメディカルチェックを受けましょう。 まとめ|糖尿病の運動療法における禁忌を知って正しい治療を進めよう 禁忌とは、単なる禁止という意味ではなく、それを行うことで症状を悪化させたり、予期せぬ副作用が起きたりするなどのリスクがあるという意味で用いられています。 よって、自分の状態が運動療法の禁忌に該当するかどうかを医師に確認し、安全な範囲で糖尿病の治療を進めていく姿勢が大切です。 糖尿病はこれまで「治らない病気」と言われてきました。しかし、近年「再生医療」という新しい医療分野が発達し、血糖値が大幅に改善した事例が数多く報告されています。糖尿病の再生医療に興味がある方は、当院リペアセルクリニックにお気軽にお問い合わせください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 【関連記事】 糖尿病が改善!肝機能も良くなる 幹細胞治療 60代女性 糖尿病に対する幹細胞治療でHbA1Cは正常値に戻る!70代男性
2022.02.07 -
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「糖尿病は治らない?」「糖尿病になったら一生付き合っていかなばならないの?」と、疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。 結論からいえば、糖尿病は「完治しない病気」です。原因によって「1型」「2型」に分かれますが、いずれも発症すると一生付き合っていく必要があります。 ただ、程度や治療内容によっては「健康な人と変わらない状態を保つことは可能です。 この記事では、糖尿病が治らないといわれる理由や治療法、予防法をご紹介します。 本記事を参考に、糖尿病に関する正しい知識や認識を身につけましょう。 糖尿病かな?と思う症状がある方は、糖尿病の初期症状についてまとめたこちらの記事もご覧ください。 糖糖尿病が完治しないといわれる理由 糖尿病は発症の原因によって「1型糖尿病」と「2型糖尿病」に大別されます。それぞれの発症原因と、なぜ治らないのかを解説します。 前提として、日本では糖尿病患者のほとんどが生活習慣病の一つである「2型糖尿病」患者です。そのため、「2型糖尿病」から治らない理由をご紹介します。。(文献2) 【2型糖尿病】血糖値が上がりやすい体質や年齢は変えられないため 2型糖尿病は、体質などの「遺伝的要素」と食習慣などの「生活習慣」が組み合わさり発症します。治療や生活習慣改善によって血糖値は元に戻せても、体質や加齢といったリスクになる部分は変えられないため、完治が難しいといわれています。(文献1) 通常、食事を摂ると、すい臓からインスリンが分泌され、血糖値を下げます。 2型糖尿病は、過食や運動不足によってインスリンの分泌量が低下したりインスリンが効きにくくなり、高血糖状態が続くことで発症します。 初期の段階で乱れた生活習慣を改善できれば、血糖値を健康な人と同じ状態に戻すことは十分可能です。しかし、糖尿病が進行してしまうと健康な状態に戻すことは困難になります。そのため、初期段階で治療に取り組むことが大切です。 【1型糖尿病】現代医学では破壊された膵臓の細胞を再生できないため 1型糖尿病は、なんらかの原因で「すい臓」にあるβ細胞が破壊されて発症する病気です。 インスリンはβ細胞から分泌されるため、1型糖尿病はほとんどインスリンを分泌できなくなります。β細胞が破壊される原因は正確にはわかっていませんが、原因の1つに免疫異常(自己免疫)があると考えられています。 1型糖尿病は現代医学では「治らない」といわれている病気です。発症すると一生付き合っていかなければなりません。 最近では「再生医療」や「膵島移植(ランゲルハンス島)」などの研究も行われています。将来的には「1型糖尿病は治る病気」となる可能性もゼロではありません。 ちなみに、当院「リペアセルクリニック」でも、糖尿病への効果が期待できる再生治療を行っています。「メール相談」や「オンラインカウンセリング」も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。 糖尿病になってしまったらどうする?重症化を防ぐポイント 2型糖尿病は、遺伝的要素と生活習慣が組み合わさり発症します。 そのため、食事療法と運動療法で生活習慣の改善に努めることが糖尿病の予防法といえるでしょう。すでに糖尿病を発症している場合でも、生活習慣の改善が病気の進行を食い止めることにもつながります。 糖尿病の予防や治療の基本は「食事療法」と「運動療法」ですが、必要に応じて薬物療法を行う場合もあります。(文献3) 薬物療法 糖尿病の薬物療法では、飲み薬や注射薬にて治療を行います。それぞれどのような効き目のものがあるかは表のとおりです。 飲み薬の種類 インスリンの分泌をよくする インスリンの効き目をよくする 糖の分解・吸収を遅らせる 糖の排泄を促す 注射薬の種類 インスリン分泌を促進させる インスリンを補う どの薬物治療を行うかは、その方の糖尿病の状態や体格によって異なります。 1型糖尿病か、2型糖尿病かといった部分や、インスリンの出にくさや薬の効きやすさなどで判断をします。 食事療法 糖尿病の食事療法では以下のポイントを押さえて行うことが大切です。 摂取カロリーを抑える 栄養バランスの良い食事を取る 一日3食をしっかり食べる 適切な摂取カロリーがわかっても、どのような食品を、どれだけ食べれば良いのかわからない場合は、「糖尿病食事療法のための食品交換表」を利用するのも良いでしょう。 糖尿病治療の考え方や食事療法の基本的な考え方がわかりやすく解説されています。 また昨今、ネット上にはカロリー計算できるアプリを紹介しているサイトもありますので、使いやすいものを選んでみてください。 運動療法 運動療法のポイントは以下の3つです。 軽い有酸素運動から始める 継続して運動を続けることが重要 週3日は運動の時間を確保 運動は糖の消費を促します。また、筋肉の量を増やし糖の取り込みを促進することでインスリンの効果を高め、血糖コントロールを助けます。 ただし、運動を積極的に行うと食欲が増すため、かえって糖尿病を招いたり、症状が悪化することもありえるので注意が必要です。 糖尿病の予防や治療は「食事療法」と合わせて「運動療法」をセットで行うことが大切です。運動療法を行う際は以下の点に注意して行いましょう。 NEAT(非運動性熱産生) NEATとは、「運動以外の日常生活活動で消費されるエネルギー」を意味し、掃除や洗濯、通勤や階段の昇り降りなどで消費するエネルギーのことを指します。 すでに糖尿病の症状がある方や持病がある方など、運動に制限がある人もいます。運動療法を取り入れる際は医師に相談してから行うようにしましょう。また、日頃、まとまった時間が取れずに運動ができないという人もいるでしょう。 このような場合、NEAT(非運動性熱産生)を高めることを心がけると良いでしょう。 まとめ|糖尿病は完治の難しい病気。適切な管理により悪化を防ぐことが最も重要 ここでは、糖尿病が治らないといわれる理由について解説しました。 糖尿病は治らない病気ですが、適切な治療により血糖値をコントロールすることで、健康な状態を保つことが可能です。 普段の生活から糖尿病の予防(食事・運動)を心がけ、健康な生活を送りましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、糖尿病の治療や再生医療についての「メール相談」や「オンラインカウンセリング」も可能です。お気軽にご相談ください。 \まずは当院にお問い合わせください/ また、糖尿病の運動療法について、より効果的な方法を知りたい方は以下の記事もご覧ください。 参考文献 (文献1) 厚生労働省|糖尿病 (文献2) 糖尿病情報センター|糖尿病とは (文献3) 糖尿病情報センター|糖尿病の治療ってどんなものがあるの?
2022.02.07 -
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糖尿病の合併症・悪化を防ぐために考えて欲しいこと 糖尿病の食事療法は、血糖値を正常にコントロールしながら、合併症の発症や悪化を防止することが目的になります。 糖尿病だからと、「食べてはいけないもの」というものは特にありません。それよりも、エネルギーや栄養素をバランスよく食事に取り入れることが大切なのです。 糖尿病で注意すべきは合併症! 糖尿病は、進行すると様々な合併症を引き起こす恐れがある病気です。「失明の原因となる糖尿病性網膜症」、「人工透析の原因となる糖尿病性腎症」など、日常生活に多大な影響を及ぼす症状が出てしまう人も沢山います。 気を付けたい糖尿病の合併症 糖尿病性網膜症(失明の原因) 糖尿病性腎症(人工透析の原因) また、血糖値のコントロールだけでなく、「高血圧や脂質異常症などの動脈硬化の原因となる病気」も糖尿病の悪化に繋がる可能性がありますこのため、糖尿病の治療では血糖値の上昇だけでなく、高血圧や脂質異常症を防ぐために食事のバランスを整える必要があるのです。 糖尿病の合併症を防ぐ!1日のエネルギー量を見直す 糖尿病になった場合、まずは食事について1日のエネルギー量が多すぎないか?それとも少なすぎていないか?確かめてみまることが必要です。手順としては、自分にとっての適正体重(BMI)を知り、太り過ぎずていないか?やせ過ぎていないか?という面から最も健康とされる体重を知ることができます。 以下で、ご自身の適正体重(BMI)を知りましょう。 適正体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22 2)エネルギー量を求めましょう 適正体重に自分の日常生活の身体活動レベルをかけることで自分の適性エネルギー量を求めることができます。 身体活動レベルの目安と、適性エネルギー量を求める計算方法は次の通りです。 身体活動レベル 1日の適性エネルギー量は、年齢や性別によっても変わってきます。 本記事の記載はあくまでも目安の量と考えて詳しく知りたい場合は主治医、管理栄養士、糖尿病療養指導士に相談しましょう。 デスクワーク、主婦など 25~30×標準体重(kg)=1日の適性エネルギー量(kcal) 立ち仕事が多い 30~35×標準体重(kg)=1日の適性エネルギー量(kcal) 力仕事が多い 35×標準体重(kg)=1日の適性エネルギー量(kcal) 食物繊維が多い食品を取り入れる 糖尿病の合併症を防ぐには、糖尿病を改善することが必要です。そのためには、「食物繊維」が含まれる食品を多く摂るように心がけましょう。食物繊維には、食後の血糖値上昇を抑え、便通を改善させる効果があります。 さらに、水に溶ける食物繊維(水溶性食物繊維)には、血中コレステロールの上昇を抑える効果があり、糖尿病の治療にとって重要となります。食物繊維の目標は、18~64歳においては、男性は1日21g以上、女性は1日18g以上といわれています。(日本人の食事摂取基準2020年版より) 食物繊維を多く含む食品には、野菜(特に根菜類)、海藻、キノコ、大豆、果物(糖質も多いので食べ過ぎに注意が必要)が挙げられるので、日々の食事に取り入れてみましょう。 また、水に溶ける食物繊維(水溶性食物繊維)を多く含む食品は、カボチャ、オートミール、大根、大豆、キノコ、果物などが挙げられます。 食物繊維の摂取目標(18~64歳) ・男性 1日21g以上 ・女性 女性は1日18g以上 糖尿病を改善するために ・食物繊維 野菜(特に根菜類 海藻 キノコ 大豆 果物(糖分の過剰摂取に注意) ・水溶性食物繊維が多い カボチャ オートミール 大根 大豆 キノコ 果物(糖分の過剰摂取に注意) 極端な糖質制限は悪影響 食事の栄養素のうち、血糖値に影響を及ぼすのは炭水化物です。炭水化物には、食後の血糖値を上昇させ、エネルギーとなる糖質と、ほとんど消化されず血糖値の上昇を抑え、エネルギーにならない食物繊維があります。 そのため、血糖値をコントロールするためには、食事中にどれだけ糖質が含まれるかを知っておくのは重要です。しかし、だからといって糖質制限ダイエットや糖質制限食を行うのはお勧めしません。 極端な糖質制限は腎症や動脈硬化に繋がる恐れがあり、逆効果となってしまうためです。糖質を全く食べないのではなく、ご飯やパンを食べる前に食物繊維の多い野菜を食べるなど、糖質を多く食べ過ぎないようにバランスを整える、と考えましょう。 塩分のとり過ぎに注意 高血圧を予防するために、塩分のとり過ぎには注意しましょう。高血圧があると、動脈硬化の原因となり、糖尿病の合併症が進行しやすくなります。 塩分の適正な量として、男性は1日8g未満、女性は1日7g未満といわれています。ただし、高血圧症や腎症がある人の場合は1日6g未満が良いとされているので、気になる人は主治医に相談しましょう。 塩分の多い食品には、肉や魚の加工食品、漬物や佃煮などが挙げられます。なるべく食べないようにメニューを変更するか、少しの量だけ食べるようにしましょう。 塩分摂取目安( 取り過ぎは高血圧 ⇒ 合併症の危険性増 ) ・男性 1日あたり8g未満 ・女性 1日あたり7g未満 ・高血圧症や腎症がある場合 1日あたり6g未満 (男女とも) 脂質のとり過ぎに注意しましょう 脂質が多過ぎる食事は、脂質異常症を引き起こす恐れがあり、動脈硬化の原因となります。 脂質には、血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を上昇させる飽和脂肪酸と、逆に悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を下げる不飽和脂肪酸があります。 脂質異常症の予防には、脂質の中でも飽和脂肪酸の多い食品を控えめにし、不飽和脂肪酸の多い食品に置き換えをすることが重要になります。飽和脂肪酸の多い食品には肉、卵、チーズなどが挙げられます。 不飽和脂肪酸は魚や大豆に多く含まれています。(EPAやDHAもこれにあたります。)肉料理中心の食生活になっている人は、魚や大豆のメニューを取り入れてみましょう。 まとめ・糖尿病の合併症・悪化を防ぐために考えて欲しいこと 糖尿病の合併症には注意が必要です。食事においては、エネルギー量の見直しを行い、食物繊維を多くとるように心がけましょう。 また、塩分、脂質をとり過ぎないようにして動脈硬化を防止するのが大切です。ただし、急激な食事制限はかえって糖尿病の進行を悪化させる可能性があるので、あくまでバランスのとれた食事をする、と考えるようにしていきましょう。 また、本記事の内容はあくまでも目安となるものです。注意頂きたいのは既に糖尿病の合併症がある人です。なぜなら合併症の症状によって適正な栄養素の量が変わってくるためです。 食事に関しては必ず主治医に相談するようにしてください。 糖尿病の悪化からくる合併症を防ぐために考えて欲しいこと、お取組み頂きたいことについて記しました。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 ▼ 糖尿病に関する再生医療は以下をご覧下さい 自分自身の自ら再生しようとする力を活かした糖尿病の最先端の医療です ▼こちらもご覧ください 糖尿病1型と2型の違い?それぞれの原因と治療法を詳しくご説明
2021.12.24 -
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糖尿病1型と2型の違いと治療法を詳しくご説明 厚生労働省は2020年12月に「令和元年・国民健康、栄養調査」なる報告書を発表し、2019年時点で、20歳以上のうち糖尿病が強く疑われる人は何と1,196万人、可能性を否定できない人が1,055万人もいることが分かりました。 しかし、一口に「糖尿病」といっても「1型と2型」の2つに分かれることをご存知でしょうか。今回は、糖尿病について詳しく理解するために、「1型糖尿病と、2型糖尿病」の違いについて詳しく解説します。 20歳以上のうち糖尿病が強く疑われる人は1,196万人 可能性を否定できない人が1,055万人 1型と2型に分かれる 1型糖尿病とは 1型糖尿病は、膵臓のランゲルハンス島という部分にあるβ細胞が壊され、その結果、血糖を下げる役割があるインスリンを作り出せずに高血糖の状態が続く疾患です。 割合は糖尿病全体の約5%と少なく、若い人を中心に幅広い年齢で発症します。 1型糖尿病の原因 1型糖尿病でなぜβ細胞が壊れるのかは現時点では判明していませんが、免疫反応が正しく働かず、自分の細胞にもかかわらず、外部から侵入しようとしてきた細菌・ウイルスなどの有害物質などと間違って攻撃してしまう、自己免疫反応がかかわっていると考えられています。 そのため、生活習慣病が大きな原因である2型糖尿病とは異なり、注射によってインスリンを補う必要があります。 1型糖尿病の種類 β細胞の破壊は一般的には進行性で、病気が進行すると、ほとんどインスリンを出せなくなります。1型糖尿病は、β細胞が破壊される進行スピードによって、下記のように分類します。 劇症1型糖尿病 発症から1週間程度でインスリン依存状態になるタイプです。そのため、すぐにインスリンを補充しなければ、糖尿病の急性合併症である「糖尿病ケトアシドーシス」となり重症になる可能性があります。 急性発症1糖尿病 1型糖尿病で最も頻度の高いタイプで、糖尿病の症状が出てから数ヶ月でインスリン依存状態になります。 人によっては、発症したすぐ後であれば、一時的に残っている自己のインスリン効果がある場合もありますが、長続きせず、その後は再びインスリン治療が必要です。 緩徐進行(かんじょしんこう)1型糖尿病 半年~数年と比較的ゆっくりとインスリン分泌が低下していくタイプです。発症した最初は、2型糖尿病と同じようにインスリン注射を使わなくても血糖値を抑えることができます。 しかし、途中で血液検査の結果から、実は緩徐進行1型糖尿病だったと判明する場合が多くあります。 1型糖尿病の治療方法 1型糖尿病は、原則としてインスリン療法が必要です。また原因として、生活習慣の乱れということはありませんが、薬物療法だけでは、重度の低血糖になる可能性があるため、2型糖尿病と同じように食事・運動習慣に注意します。 1糖尿病の食事療法 基本的に食べてはいけない物はありません。1人ずつ生活スタイル・インスリン治療法が違うため、普段の食事方法ついては、主治医・管理栄養士としっかり話し合うことが重要です。また、炭水化物は食後の血糖値の上昇に大きくかかわります。 そのため、炭水化物を調整する方法である「カーボ(炭水化物)カウント」をおこない、食事の炭水化物量に合わせてインスリンの量を調節する。もしくは、インスリン治療に合わせて食事の炭水化物の量を調節すると血糖値が安定しやすくなります。 1型糖尿病の運動療法 重い合併症がなく、血糖値が落ち着いていれば、運動の制限はありません。実際に、プロの運動選手も存在します。しかし、運動する際は、低血糖に注意が必要なため、インスリン療法や補食を調整します。 どのような方法が推奨されるかは、1人ずつ異なるため、主治医の先生と相談して決めることが重要です。 2型糖尿病とは 2型糖尿病は、糖尿病の中で最も多いタイプとなり、一般的に糖尿病というと2型糖尿病をあらわします。原因としては、遺伝的な原因によるインスリンを作る能力の低下と、生活習慣の乱れから膵臓のインスリンを作り出す量が少なくなり、高血糖の状態が続く疾患です。 2型糖尿病の原因 2型糖尿病と聞くと、年齢的に中高年以上の人で、食生活の乱れ・運動不足などのように生活習慣の乱れが原因と多くの人が思われます。もちろん、生活習慣の乱れもありますが、決してそれだけが原因でなく、遺伝性による場合も多々あります。 そのため、「空腹感やのどの渇きがひどくなる」「頻繁にトイレへ行きたくなる」「目がかすむ」など糖尿病の初期症状があり、家族の中に糖尿病の人がいる場合はすぐに検査することが重要です。 2型糖尿病の食事療法 食事はバランス良く栄養素を摂取することが重要です。詳しく解説すると、糖質の多い食材を摂り過ぎない、主食・主菜・副菜の3品をそろえるなど工夫するとともに、食事は「ゆっくり・しっかり噛んで食べる」 「夜遅い時間の食事は控える」など食習慣にも注意します。 また、1日の適切なカロリーを把握することも重要です。適切なカロリー摂取量は年齢・性別などによってそれぞれ異なり、下記の式で算出できます。 適切なカロリー摂取量=標準体重(kg)×身体活動量 計算例) 上記から「身長160cm 軽労働」の場合は次の計算式になります。 1.6×1.6×22=56.3kg(標準体重) 56.3×25~30=1407~1689kcal/日(適切なカロリー摂取量) 計算から得られたエネルギー量に対し、以下の割合で摂ることが目安です。 50~60%:炭水化物 15~20%:たんぱく質 20~25%:脂質 2型糖尿病の運動療 運動療法は、体重を減らす効果・心肺機能の改善・筋肉増強だけでなく、血糖値の改善・インスリン作り出す能力の改善にも効果があります。 特に2型糖尿病の人には、食事療法と運動療法を組み合わせることで、血糖コントロールが改善すると知られています。 運動の種類には、大きく有酸素運動とレジスタンス運動にわかれますが、糖尿病への運動療法はダンベルなどを使用して筋肉に負荷をかけるレジスタンス運動より、歩行やジョギング、水泳などの全身運動にあたる有酸素運動のほうがインスリンの働きがよくなるため適した運動です。 運動の目標として、1日20~60分程度の運動をできれば毎日、もしくは少なくとも週に3回はおこない、1週間で150分以上運動することが推奨です。 また、可能であれば、週に2~3回程度、有酸素運動とともにレジスタンス運動を同時におこなうとより効果的です。 まとめ・糖尿病1型と2型の違いと治療法を詳しくご説明 糖尿病は、日本でも多くの人々が悩みを抱えている病気です。糖尿病は1型と、2型にわかれますが、それぞれ原因が異なります。 この記事では、1型糖尿病と2型糖尿病の違いと、それぞれの治療法について詳しく解説しました。 まず、1型糖尿病は、膵臓のβ細胞が壊れてインスリンを生成できなくなる疾患です。免疫反応が関与し、インスリン補充が必要となります。また、急性発症型や緩徐進行型などがあります。 また、2型糖尿病は、生活習慣の乱れや遺伝的要因により、膵臓のインスリン分泌が低下する疾患です。食事療法や運動療法が治療法の中心であり、体重管理や適切な運動が重要です。 どちらも共通していることは食事療法・運動療法は非常に重要な治療方法であることです。 適切な食事と運動を組み合わせることで、血糖値のコントロールが改善され、糖尿病の進行を遅らせることができます。いずれいしても信頼できる主治医との相談や定期的な健康診断は欠かせません。生活習慣の見直しや早期の対応が糖尿病による合併症のリスクを軽減することにつながります。 今までどんな食事や運動をしたらいいのか悩んでいた人がいれば、今回の記事を参考に自分の生活リズムに合わせて行うことが重要であるとご理解いただければと思います。 ▼ 再生医療で糖尿病を治療する 糖尿病は、再生医療による幹細胞治療で改善できる ▼糖尿病についてさらに詳しく 糖尿病の初期症状を知る!自覚症状、身体のサインを見落とさないで!
2021.12.18 -
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糖尿病|血糖値をントロールして改善を目指せる適正エネルギー量とは 糖尿病は、薬物療法によって症状が改善しても食事方法を見直さなければ、いずれ糖尿病の症状が出てしまいかねません。本記事では糖尿病の改善を目指すための食事方法について生活習慣からくる標準体重を知り、適正エネルギーを知ることで血糖値のコントロールを目指します。 また、本記事で紹介する食事方法はあくまで目安となるものです。適正な食事量は人によって違うため、より詳しく知りたい人は主治医や管理栄養士、糖尿病療養指導士に相談するようにしましょう。 糖尿病とは 私たちが食事をすると、胃や腸などの消化管で消化・吸収されます。このとき、すい臓から分泌されたインスリンというホルモンが肝臓や筋肉などに働き、食事の中のブドウ糖を細胞内に取り込みます。 これによって、食後の血糖値が正常値に保たれているのです。糖尿病は、血糖値を下げるインスリンの作用不足により、様々な代謝異常を起こす病気です。 糖尿病には1型と2型があります。 1型糖尿病はインスリン分泌の低下や消失により起こる糖尿病で、自己免疫疾患の一つとされています。2型糖尿病はインスリンが分泌しているにもかかわらず、インスリン働きが妨げられ血糖値が下がらないことで起こる糖尿病です。 日本人の糖尿病の80~90%はこの2型糖尿病にあたります。また、妊娠中に発症した糖尿病は妊娠糖尿病と呼ばれます。高血糖の他にも、高血圧、脂質異常症、肥満、喫煙がリスク因子となるので注意が必要です。 糖尿病の合併症 糖尿病は全身の血管が通っている部位に合併症を引き起こす可能性があります。 特に、毛細血管が傷ついた場合、その場所によって網膜症(眼の網膜)、腎症(腎臓)、神経障害(神経系)が生じ、これらは糖尿病3大合併症と呼ばれています。 また、大きな血管が傷つくことによって脳血管障害(脳)、心疾患(心臓)、足壊疽などの動脈硬化症(足)を生じることがあります。 糖尿病の治療 糖尿病の治療には、食事・運動・薬物療法の3つをバランスよく行います。1型糖尿病の治療には、インスリン注射が必要となります。また、インスリン注射と合わせてバランスのとれた食事をすることが重要になります。 2型糖尿病の治療は、バランスのとれた食事をすること、適度な運動、標準体重を維持することなどが重要になります。つまし、いずれの糖尿病の治療においても、バランスのとれた食事になるよう、食事方法の見直しが大切なのです。 食事療法・バランスの良い食事で血糖値をコントロール 糖尿病の治療には食事療法が重要になります。 1型糖尿病の人はインスリン注射を行うことが多いため、バランスの良い食事に合わせてインスリン注射による低血糖を防ぐことが必要になります。 2型糖尿病の食事療法は、エネルギー量と各栄養素をバランスよく摂ることで、「血糖コントロール」を良好に保ちます。また、1回の食事中の糖質量が多いと食後高血糖を引き起こす可能性があるため、1日の食事をなるべく均等に3回に分けて食べるようにしましょう。 1日のエネルギー摂取量をする方法 糖尿病を改善するためには、自分にとって適正なエネルギー量を計算する方法があります。まずは自分の標準体重を計算します。ご存知の方も多いBMIという計算式で標準体重を求めることが可能です。 標準体重(BMI) 標準体重/BMI(kg) = 身長(m) × 身長(m) × 22 このようにご自身の身長だけで求めることができます。ただし、これはあくまで標準(指標)であり、実際は、各人の生活習慣によって変化すべきものです。 ▼ 生活習慣の違いによる適性エネルギー量 標準体重に自分の日常生活の身体活動レベルをかけることで自分の「適性エネルギー量」を求めることができます。身体活動レベルの目安と、適性エネルギー量を求める計算方法は次の通りです。 デスクワーク、主婦など 25~30×標準体重(kg)=1日の適性エネルギー量(kcal) 立ち仕事が多い 30~35×標準体重(kg)=1日の適性エネルギー量(kcal) 力仕事が多い 35×標準体重(kg)=1日の適性エネルギー量(kcal) また、1日の適性エネルギー量は年齢や性別によっても変わってきます。本記事の記載はあくまでも目安の量と考えて、詳しく知りたい場合は主治医、管理栄養士、糖尿病療養指導士にご相談ください。 食事で血糖値コントロールするためには 食事の栄養素のうち、血糖値に影響を及ぼすのは炭水化物です。 炭水化物には、食後の血糖値を上昇させ、エネルギーとなる糖質と、ほとんど消化されず血糖値の上昇を抑え、エネルギーにならない食物繊維があります。 糖尿病改善のためには、食物繊維が含まれる食品を多く摂るように心がけましょう。食物繊維の目標は、1日20~25gといわれています。 食物繊維を多く含む食品には、野菜(特に根菜類)、海藻、キノコ、大豆、果物(糖質も多いので食べ過ぎに注意が必要)が挙げられるので、日々の食事に取り入れてみましょう。 また、血糖値が上がり過ぎないための食べ方を工夫することができます。具体的な方法として、次のようなものがあります。 血糖値を上げない食べ方 ゆっくり時間をかけて食べる よく噛んで食べる 野菜を先に食べる このように食べ方についての工夫も、参考にしてみてください。 まとめ・血糖値をントロールして改善を目指す糖尿病の適正エネルギー量とは 糖尿病が悪化すると全身に様々な合併症が生じます。しかし、食事療法を始めとする糖尿病治療を適切に行うことにより、合併症や動脈硬化の発症や悪化を防ぐことができるのです。 食事は毎日の生活で欠かせないものです。急激な食事制限は、ストレスから長続きしないだけでなく、かえって症状が悪化する恐れがあります。 また現在糖尿病を抱えている人は、主治医や管理栄養士、糖尿病療養指導士と相談しながら継続ができる食事療法を進めていきましょう。 以上、糖尿病を食事で改善するために、適正エネルギーの消費量を知り、血糖値をコントロールする方法について記しました。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 ▼糖尿病の合併症|最新、幹細胞治療は、以下をご覧下さい 再生医療は、糖尿病の新たな治療法として注目を浴びています ▼以下の記事もご参考にされませんか 糖尿病の合併症!悪化を防ぐために考えて欲しいこと
2021.12.16