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「アルコール性肝炎になったら、もう肝臓は元に戻らないの?」 「アルコール性肝炎は治る病気?」 そんな疑問や不安を抱える方は少なくありません。 長年の飲酒習慣で傷ついた肝臓ですが、完全に回復不可能なわけではないのです。 本記事では、アルコール性肝炎からの回復可能性や有効な治療法、肝臓が健康を取り戻すまでの期間について詳しく解説します。 肝臓の健康を取り戻すための知識を身につけ、今からできる対策を始めましょう。 【結論】アルコール性肝炎は治る病気 アルコール性肝炎は、適切な治療と生活習慣の見直しにより回復が期待できる病気です。 とくに早期発見と適切な対策により、肝臓へのダメージを最小限に抑えられます。 しかし、進行すると回復が難しくなるため、早めの対応が重要です。 早期発見と適切な治療で回復は見込める 重症度によっては回復が難しい場合も 本章では、アルコール性肝炎の回復の可能性や治療法について詳しく解説します。 早期発見と適切な治療で回復は見込める アルコール性肝炎は、早期発見と適切な治療により回復が期待できる病気です。 肝臓には再生能力があり、飲酒を避けて健康的な生活を続けることで改善が見込めます。(文献1) まず禁酒が最優先です。アルコールを摂取し続けると炎症が進み、回復が遅れるだけでなく、肝硬変へ進行するリスクが高まります。 さらに、栄養療法や薬物療法により、肝機能の回復を促します。 早期発見のためには、定期的な健康診断で肝臓の数値をチェックしておくのもポイントです。 今まで自覚症状がなくても異変を感じたら、すぐに医療機関を受診し適切な対応をとりましょう。 アルコール性肝炎の初期症状については、以下の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。 重症度によっては回復が難しい場合も アルコール性肝炎は早期発見と適切な治療により回復が期待できますが、重症度によっては改善が難しい場合もあります。 とくに長年の飲酒で肝臓に深刻なダメージが蓄積すると、完全な回復は困難です。(文献2) たとえば、アルコール性肝硬変に進行すると、肝臓の線維化が進み、元の健康な状態への回復はほぼ不可能になります。 そのため、症状が軽いうちに適切な治療を受けるのが重要です。 「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓は、ダメージを受けても自覚症状が出にくいため、日頃から健康管理を意識しましょう。 アルコール性肝炎における4つの治療法 アルコール性肝炎の治療には、主に以下の4つの方法があります。 断酒する 栄養療法で肝臓の回復を促す 薬物療法で症状を緩和する 再生医療を受ける それぞれの方法を組み合わせることで、より高い回復効果が期待できます。 断酒する アルコール性肝炎の最も効果的な治療法は、断酒です。(文献1) アルコールを摂取し続けると肝臓の炎症が進行し、回復が難しくなります。 そのため、完全に飲酒をやめることが肝臓を守る第一歩となります。 断酒による精神的ストレスや誘惑を乗り越えるためには、家族や友人の理解とサポートが重要です。 また、アルコール依存により断酒が難しい場合は、精神科や心療内科の専門医による治療も有効な選択肢となります。 適切なサポートを活用しながら、無理のない範囲で断酒を継続しましょう。 肝臓の数値に異常がある場合の原因や対策については、こちらの記事でも解説していますので、参考にしてください。 栄養療法で肝臓の回復を促す 肝臓の回復を助けるには、適切な栄養摂取が不可欠です。(文献1) とくにタンパク質やビタミンを十分に摂取すると、肝細胞の再生が促進されます。 具体的には、高タンパク質の食品(肉、魚、大豆製品など)や、ビタミン類を多く含む食材を積極的に取り入れると良いでしょう。 一方で、脂肪分の多い食事や糖分の過剰摂取は肝臓に負担をかけるため、なるべく控えることをおすすめします。 薬物療法で症状を緩和する アルコール性肝炎の症状が進行している場合、アルコール依存症と同様に薬物療法を行う場合があります。(文献3) アルコール依存症は、本人の意思ではどうすることもできないため、抗酒薬や抗不安薬などの薬物療法が用いられますが、同様に断酒を目的として治療が挙げられます。 ただし、薬物療法はあくまで精神的な症状の緩和や断酒を補助するためのものであり、根本的な治療にはなりません。 そのため、断酒を継続しつつ生活習慣の改善と並行して行っていくのが重要です。 再生医療を受ける 肝臓疾患に対する治療法には再生医療という選択肢もあります。 再生医療は、患者様自身から採取・培養した幹細胞を用いて治療を行う、副作用のリスクが少ない治療法です。 当院「リペアセルクリニック」では肝臓疾患に対して、再生医療による治療を行っています。再生医療について詳しくは、以下のページをご覧ください。 アルコール性肝障害の分類における位置付け アルコール性肝障害は以下の五つに分類され、そのうちの一つがアルコール性肝炎です。 アルコール性脂肪肝 アルコール性肝線維症 アルコール性肝硬変 アルコール性肝炎 アルコール性肝がん 慢性的に過剰飲酒を続けると、脂肪肝→肝線維症→肝硬変と順番に進行していく可能性があるため、注意が必要です。 なお、アルコール性肝炎ではこの慢性経過とは別に、酒量の増加などをきっかけにして肝臓に強い炎症が起こります。 背景の肝臓の組織が軽度の脂肪肝であっても進行した肝硬変であっても、肝細胞が変性や壊死を起こしていればアルコール性肝炎と考えられます。 つまり、もともとアルコールによる肝臓の障害がある方が、さらに過剰飲酒することで肝臓に強い炎症とダメージが起こってしまっているのがアルコール性肝炎なのです。 本章では、アルコール性肝障害の五つの分類についてそれぞれ解説します。 アルコール性脂肪肝 アルコールの摂取により、肝臓に脂肪が蓄積する初期段階の状態です。 この段階で飲酒をやめれば、比較的早い回復が見込めます。 アルコール性肝線維症 アルコール性脂肪肝が進行すると、肝細胞がダメージを受け、線維化が始まります。 この段階ではまだ回復の可能性がありますが、飲酒を続けると悪化する恐れがあります。 アルコール性肝硬変 長期間の飲酒により、肝臓が硬化し、機能が低下します。 この段階になると回復は困難で、合併症のリスクも高まります。 アルコール性肝炎 アルコールの影響で肝臓に炎症が生じる状態です。 重症になると命に関わる場合もあり、早急な治療が必要です。 アルコール性肝がん アルコールによるダメージを肝臓が受けている状況下に肝がんができており、他の原因が除外できている状態です。 肝臓の重要な働きと注意すべき病気については以下の記事でも解説しています。 気になる症状がある方は、ぜひご覧ください。 アルコール性肝炎の検査と診断 アルコール性肝炎を診断するには、複数の検査が行われます。 正確な診断を受けることで、適切な治療を選択し、回復へつながる可能性も高まります。 肝生検 肝生検は、肝臓の一部を採取し、組織を詳しく調べる検査です。 この方法により、炎症の進行度や線維化の程度を把握できます。 検査は局所麻酔を行い、細い針を肝臓に刺して組織を採取します。 検査後は数時間(検査自体は数分~20分程度、安静時間も含めて約4~6時間)の安静が必要ですが、肝臓の状態を詳しく知るために有効な方法です。 肝硬変などの進行具合を診断する際にも用いられます。 血液検査・画像検査 血液検査は、肝臓の状態を把握する基本的な検査です。 とくにAST(GOT)やALT(GPT)などの肝酵素の数値を調べることで、炎症の有無を確認できます。 また、超音波検査やCTスキャン、MRIなどの画像検査も活用されます。 これらの検査では、肝臓の形状や脂肪の蓄積、線維化の進行具合を視覚的に確認できます。 血液検査との組み合わせによって、より正確な診断が可能になります。 まとめ|アルコール性肝炎は節酒や断酒で回復を目指そう 本記事では、アルコール性肝炎の回復の可能性や治療法について解説しました。 アルコール性肝炎になっても、断酒や栄養管理、薬物療法によって、肝臓の機能は改善し、健康を取り戻せる可能性があります。 ただし、早期発見と対策が重要なため、生活習慣を見直し、必要に応じて医師の診察を受けましょう。 適切な対応を続けることで、肝臓への負担を軽減し、病状の悪化を防げます。 また、当院「リペアセルクリニック」では肝臓(脂肪肝・肝硬変・肝炎)の再生医療・幹細胞治療を提供しています。 肝機能の治療に不安がある方は、まずはお気軽にご相談ください。 アルコール性肝炎の治療についてよくある質問 アルコール性肝炎の治療についてよくある質問肝臓は禁酒すると回復しますか? 肝臓は回復力の高い臓器であり、禁酒することでダメージが改善する可能性があります。 とくに初期段階であれば、断酒によって肝細胞が再生し、健康な状態に戻ることが期待できます。 しかし、肝硬変など病状が進行すると、完全な回復は難しくなります。 そのため、肝臓のダメージが深刻化する前に、禁酒を徹底する意識が大切です。 アルコール性肝炎が回復するまでの期間は? 回復期間には個人差がありますが、軽度のアルコール性肝炎であれば、数週間から数カ月で改善が期待できます。 一方、重度の肝障害がある場合は、回復に数年かかるケースもあります。 断酒を継続し、適切な治療を受けることが回復の鍵となるため、医師と相談しながら自分に合った治療計画を立てましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では肝硬変・肝炎に対し手術を伴わない「再生医療」を提案しています。 治療に不安がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 参考文献 (文献1) 竹井謙之,アルコール健康医学協会「アルコール性肝障害の最新トピックス」 https://www.arukenkyo.or.jp/information/pdf/kirokusyu/09/04.pdf(最終アクセス:2025年3月26日) (文献2) 全国健康保険協会「アルコール性肝障害 (Alcoholic Liver Disease:ALD)」 https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/kochi/assets/2016120600012kannshougai.pdf(最終アクセス:2025年3月26日) (文献3) 山田隆子,秋元典子.「アルコール性肝障害入院患者が断酒を決意し断酒を継続するプロセス」『日本看護研究学会雑誌』 Vol. 35 No. 5.pp.25-34,2012https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnr/35/5/35_20121030003/_pdf(最終アクセス:2025年3月26日)
2024.07.09 -
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脊髄梗塞は稀な疾患で原因が不明なものも多く、現在でも明確な治療方針が定められてはいません。 そのため「脊髄梗塞が治るのか」不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、脊髄梗塞の回復見込みや治療法について詳しく解説します。 従来の治療では有効な治療法が確立されていないため、リハビリテーションによって症状の改善を目指すことがほとんどです。 しかし、近年の治療では先端医療である再生医療が新たな選択肢として注目されています。 \脊髄梗塞の改善が期待できる再生医療とは/ 再生医療は、損傷した神経に対してアプローチできる治療法で、今まで根治が困難だった脊髄梗塞の改善が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 脊髄梗塞の根治を目指せる治療法を探している 脊髄梗塞による痛みやしびれを早く治したい 現在受けている治療で期待した効果が得られていない >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 当院リペアセルクリニックの「脊髄腔内ダイレクト注射療法」は、従来の点滴では届きにくかった損傷部位へ幹細胞を直接届ける治療法で、神経損傷による痛みやしびれに対しても高い治療効果が期待されます。 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは脊髄梗塞の治療について無料相談! 以下の動画では、実際に再生医療を受け、脊髄梗塞に悩まれていた患者様の事例を紹介しています。 https://youtu.be/hNXMlNYRAkI?si=xeOHGpwaSNk1X6Nx 【予備知識】脊髄梗塞の発生率・好発年齢・性差情報 ある研究においては、年齢や性差を調整した脊髄梗塞の発生率は年間10万人中3.1人と報告されています。 脳卒中などの脳血管疾患と比較し、脊髄梗塞の患者数はとても少ないです。 また、脊髄梗塞の患者さんのデータを集めた研究では、平均年齢は64歳で6割以上は男性だったと報告されています。 参考:A case of spinal cord infarction which was difficult to diagnose しかし、若年者の発症例もあり、若年者の非外傷性脊髄梗塞の発生には遺伝子変異が関係していると示唆されています。 脊髄梗塞は治るのか? 結論、脊髄梗塞を完全に治すことは困難です。 現在のガイドラインにおいて完治までの有効な治療法は確立されておらず、リハビリテーションによって症状の緩和と日常生活への復帰を目指すことが中心です。 しかし、近年の治療では脊髄梗塞の根治を目指せる再生医療が注目されています。 再生医療とは、ご自身の細胞が持つ修復力を活用し、損傷した神経組織や血管の修復をサポートする働きが期待されており、今まで根治が困難だった脊髄梗塞の改善が期待できます。 実際に当院(リペアセルクリニック)の治療を受けられた方の症例もございますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/_vik2xaHLWM?si=Nosfa3AzbJUXXgQd 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは脊髄梗塞の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 脊髄梗塞の後遺症について 脊髄梗塞を発症すると、突然の強い背部痛が現れ、その後さまざまな後遺症が残る場合があります。主な後遺症は以下のとおりです。 四肢の運動障害 ・手足の麻痺 ・筋力低下 ・歩行困難 感覚障害 ・温度や痛みを感じにくくなる(温痛覚低下) ・しびれや感覚の鈍さ 膀胱直腸障害 ・尿失禁 ・残尿 ・便秘 ・便失禁 これらの症状に関しては入院治療やリハビリテーションの施行で改善することもありますが、麻痺などは後遺症として残ることもあります。 また、歩行障害の予後に関しては、115人の脊髄梗塞患者の長期予後を調査した研究報告では、全患者のうち80.9%は退院時に車椅子を必要としていましたが、半年以内の中間調査で51%、半年以降の長期調査では35.2%と車椅子利用者の減少がみられました。 出典:Recovery after spinal cord infarcts Long-term outcome in 115 patients|PubMed 同じ研究における排尿カテーテル留置(膀胱にチューブを挿入して排尿をさせる方法)の予後報告ですが、退院時には79.8%だったのが中間調査では58.6%、長期調査では45.1%へと減少がみられました。 脊髄梗塞の予後は、発症部位や障害の程度によって異なり、特に麻痺が重度の場合は後遺症が残りやすい傾向があります。 一方で、発症後1〜2日以内に症状の改善がみられる場合は比較的予後が良好とされており、早期治療と継続的なリハビリテーションが重要です。 ▼脊髄梗塞の後遺症について相談してみる >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 【原因別】脊髄梗塞の治療方法 原因 治療方法 大動脈解離 手術 / 脳脊髄液ドレナージ(1) / ステロイド投与 / ナロキソン投与(2) 結節性多発大動脈炎 ステロイド投与 外傷 手術 動脈硬化・血栓 抗凝固薬 / 抗血小板薬(3) 医原性(手術の合併症) 脳脊髄液ドレナージ / ステロイド投与 / ナロキソン投与 (1)背中から脊髄腔へチューブを挿入し脊髄液を排出する方法 (2)脊髄の血流改善を認める麻酔拮抗薬 (3)血を固まりにくくする薬剤 比較的稀な病気である脊髄梗塞は、いまだに明確な治療法は確立されていません。 脊髄梗塞の発生した原因が明らかな場合にはその治療を行うことから始めます。 たとえ例えば、大動脈解離や結節性多発動脈炎など、脊髄へと血液を運ぶ大血管から中血管の病態に起因して脊髄の梗塞が生じた場合にはその、原因に対する治療がメインとなります。 一方で、原因となる病態がない場合には、リハビリテーションで症状の改善を目指します。 脊髄梗塞に対するリハビリテーション 脊髄梗塞で神経が大きなダメージを受けてしまうと、その神経を完全に元に戻す根本的治療を行うのは難しいため一般的には支持療法が中心となります。 支持療法は根本的な治療ではなく、症状や病状の緩和と日常生活の改善を目的としたものでリハビリテーションも含まれます。 リハビリテーションとは、一人ひとりの状態に合わせて運動療法や物理療法、補助装具などを用いながら身体機能を回復させ、日常生活における自立や介助の軽減、さらには自分らしい生活を目指すことです。 リハビリテーションは病院やリハビリテーション専門の施設で行うほか、専門家に訪問してもらい自宅で行えるものもあります。 リハビリテーションの流れ ①何ができて何ができないのかを評価 ②作業療法士による日常生活動作練習や、理学療法士による筋力トレーニング・歩行練習などを状態に合わせて行う 日常生活において必要な動作が行えるよう訓練メニューを考案・提供します。 脊髄梗塞発症後にベッド上あるいは車椅子移動だった患者さん7人に対して検討を行った結果、5人がリハビリテーションで自立歩行が可能(歩行器や杖使用も含まれます)となった報告もあります。 時間はかかりますし、病気以前の状態まで完全に戻すのは難しいかもしれません。しかし、リハビリテーションは機能改善に有効であり、脊髄梗塞の予後を決定する因子としても重要です。 再生医療が脊髄梗塞に有用! 確立された治療法がない脊髄梗塞に対して、損傷した神経にアプローチし根治を目指す再生医療が注目されています。 再生医療では、患者様自身の細胞や血液を用いて損傷した神経の再生・修復を促し、従来の治療では難しかった脊髄梗塞の改善が期待できます。 当院リペアセルクリニックで行なっている再生医療「自己脂肪由来幹細胞治療」では、患者様から採取した幹細胞を培養して増殖し、その後身体に戻す治療法となっています。 実際の症例については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://www.youtube.com/watch?v=D-THAJzcRPE \リペアセルクリニックの再生医療をご検討ください/ 【こんな方は再生医療をご検討ください】 脊髄梗塞の根治を目指せる治療法を探している 脊髄梗塞による痛みやしびれを早く治したい 現在受けている治療で期待した効果が得られていない >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する また、当院リペアセルクリニックの「脊髄腔内ダイレクト注射療法」は、従来の点滴では届きにくかった損傷部位へ幹細胞を直接届ける治療法で、神経損傷による痛みやしびれに対しても高い治療効果が期待されます。 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)にぜひご相談ください。 ▼まずは脊髄梗塞の治療について無料相談! 脊髄梗塞に関するQ &A この項目では、脊髄梗塞に関するQ &Aを紹介します。 脊髄梗塞の主な原因は? 脊髄梗塞の診断は時間を要する? 多くの方が抱えているお悩み(質問)に対して、医者の目線から簡潔に回答しているのでご確認ください。 脊髄梗塞の主な原因は? 脊髄梗塞の主な原因は以下のとおりです。 脊髄動脈の疾患 栄養を送る血管の損傷 詳細な原因については以下の関連記事で紹介しているのでぜひご確認いただき、症状改善の一助として活用ください。 脊髄梗塞の診断は時間を要する? そもそも脊髄梗塞は明確な診断基準がありません。 発症率が低い脊髄梗塞は最初から強く疑われず、急速な神経脱落症状(四肢のしびれや運動障害、感覚障害など)に加えてMRIでの病巣確認、さらに他の疾患を除外してからの診断が多いです。 また、MRIを施行しても初回の検査ではまだ変化がみられず、複数回の検査でようやく診断に至った症例が少なくありません。 ある病院の報告では、発症から診断に要した日数の中央値は10日となっており、最短で1日、最長で85日となっていました。 まとめ|脊髄梗塞は治るのか?症状改善には再生医療による治療を検討しよう 脊髄梗塞に対する従来の治療では有効な治療法が確立されていないため、リハビリテーションによって症状の改善を目指すことがほとんどです。 しかし、確立された治療法がない脊髄梗塞に対して、損傷した神経にアプローチし、根治を目指す再生医療が注目されています。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、脊髄梗塞や後遺症の改善が期待できる可能性がある治療法です。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 脊髄梗塞の根治を目指せる治療法を探している 脊髄梗塞による痛みやしびれを早く治したい 現在受けている治療で期待した効果が得られていない >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する また、当院リペアセルクリニックでは、従来の点滴で届きにくかった損傷部位へ幹細胞を直接届ける「脊髄腔内ダイレクト注射療法」によって、神経損傷による痛みやしびれに対しても高い治療効果が期待されます。 「具体的な治療法を知りたい」「脊髄梗塞が治るか不安」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 ▼脊髄梗塞に対する再生医療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる ▼こちらも併せてお読みください。
2024.07.02 -
- 肝疾患
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アルコール性肝炎は初期症状が軽いため、気づかずに放置してしまう人が多い病気です。 しかし、進行すると肝硬変や肝がんに移行し、命に関わる場合もあります。 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、症状が現れたときにはすでに手遅れの可能性もあるため注意が必要です。 本記事では、初期症状や検査方法、重症化を防ぐためのポイントを解説します。 自分の体の異変にいち早く気づき、適切な対応を取りましょう。 アルコール性肝炎の初期症状 アルコール性肝炎は、初期段階では症状が出にくく、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。 早期発見には、どのような兆候があるのかを知ることが大切です。 アルコール性肝炎でみられる初期症状と原因は以下のとおりです。(文献1) 症状 主な原因 倦怠感 肝臓の機能低下によるエネルギー不足 食欲不振 肝臓の炎症による消化機能の低下 腹痛 肝臓の腫れや炎症による右上腹部の痛み 発熱(微熱) 炎症反応による体温上昇 尿が濃い ビリルビン排出異常により尿の色が濃くなる 肝臓は、体内の解毒や栄養の代謝を行う重要な臓器です。 アルコールを大量に摂取すると、肝臓の細胞がダメージを受け、正常に働かなくなります。 その結果、エネルギー不足から倦怠感が生じ、消化機能の低下で食欲不振が起こります。 さらに、炎症が進行すると微熱が出たり、肝臓が腫れて腹痛がしたりするのも初期症状の特徴です。 アルコール性肝炎の初期症状は、風邪や疲労と勘違いしやすいため、長引く場合は注意が必要です。 【血液検査】アルコール性肝炎が疑われる検査値 アルコール性肝炎の診断は、黄疸の有無や血液検査における肝機能を示す酵素の異常値がポイントとなります。 ただし、これらの数値は他の肝疾患でも上昇するため、飲酒歴や追加の検査と併せて判断する必要があります。 血液検査で確認する主要な数値は次のとおりです。 検査項目 異常値の特徴 意味 γ-GTP 上昇(男性70IU/L超・女性40IU/L超) 肝臓がダメージを受けている AST(GOT)/ALT(GPT)比 AST>ALTが特徴的 アルコール性肝炎や脂肪肝で見られる傾向 白血球数 増加 肝臓の炎症による免疫反応 ビリルビン 上昇 黄疸が出る可能性が高い アルブミン 低下 肝臓の合成機能が低下している アルコール性肝炎では、γ-GTP、AST(GOT)、ALT(GPT)が上昇しやすく、とくにASTがALTより高くなる(AST>ALT)のが特徴です。 白血球数の増加が見られる場合は、炎症が進行している可能性が考えられます。 また、ビリルビン値の上昇によって皮膚や白目が黄色くなる黄疸が現れるケースもあります。 ただし、これらの数値は他の肝疾患でも異常を示す可能性があるため、医師の総合的な判断が必要です。 肝臓の数値に異常がある場合の原因や対策については、以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にご覧ください。 アルコール性肝炎の進行サイン・症状 アルコール性肝炎が進行すると、黄疸や消化器症状が現れる場合があります。 黄疸は血液中のビリルビンが過剰に増え、皮膚や白目が黄色くなる症状で、肝機能の深刻な低下を示します。 この状態になった場合は、早急に受診しましょう。 また、嘔吐や下痢が続く場合も注意が必要です。 肝臓の働きが低下すると消化機能が乱れ、食べ物の消化や吸収がスムーズに行われなくなります。 とくに、アルコール摂取後に強い気持ち悪さや腹痛が続く場合は、肝炎が進行している可能性があります。 アルコール性肝炎が進行すると栄養吸収が悪化して体力の低下につながるため、早めの検査と適切な対応が重要と言えるでしょう。 アルコール性肝炎を放置するリスク アルコール性肝炎を放置すると、症状が進行し、命に関わる合併症を引き起こす可能性があります。 とくに以下のリスクが高まるため注意が必要です。 肺炎・腎不全・消化管出血のリスク 肝硬変や肝がんのリスク 初期症状が軽くても軽視せず、早めに医療機関を受診しましょう。 肺炎・腎不全・消化管出血のリスク アルコール性肝炎が進行すると、免疫低下や血流異常によって以下のような症状が発生するケースがあります。 起こりうるリスク 症状 肺炎 細菌感染を起こし、高熱や呼吸困難をともなう 腎不全 老廃物が排出されにくくなる 尿量の減少やむくみが起こる 重症化すると意識障害が起こる可能性がある 消化管出血 血流が滞り食道や胃の血管が破裂すると、吐血・黒色便などがあらわれる可能性がある いずれも進行すると命に関わるため、早急な治療が必要です。 肝硬変や肝がんの発症リスク アルコール性肝炎を放置すると、肝硬変や肝がんへ進行する可能性が高まるため注意が必要です。 肝硬変は肝臓の細胞が線維化し、腹水や黄疸、手のひらの赤み(手掌紅斑)などの症状が現れ、最終的には肝不全につながります。 さらに、肝硬変が続くと肝細胞ががん化しやすくなり、肝がんを発症するリスクが高まります。 初期の肝がんは症状が乏しく、発見が遅れることが多いため、定期的な検査が欠かせません。 そのため、普段から酒量が多いと感じている方は、少しでも異常を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。 こちらの記事では、アルコール性肝炎の治療法について詳しく解説しています。 アルコール性肝炎の検査方法 アルコール性肝炎の診断には、血液検査や画像検査、肝生検、飲酒習慣のチェックが用いられます。 検査方法 検査内容 特徴 血液検査 肝機能の数値を測定 AST・ALT・γ-GTPの上昇、ビリルビン値の確認 画像検査(エコー・CT・MRI) 肝臓の状態を確認 肝臓の腫れ・脂肪の蓄積・血流異常の検出 肝生検 肝臓の組織を採取 病変の進行度を詳細に分析 飲酒習慣のスクリーニング 飲酒量や依存度を評価 AUDITなどのテストを活用 自覚症状が乏しい場合も多いため、これらの検査を組み合わせることで病状を正確に把握できます。 本章では、それぞれの検査方法について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。 血液検査で肝機能の異常を確認 血液検査では、肝臓の炎症や機能低下を示す数値の異常が確認できます。 主にγ-GTP、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇が見られ、ASTがALTより高くなるのが特徴です。 また、ビリルビン値が上昇すると黄疸の可能性が高まります。 ただし、これらの異常値は他の肝疾患でも見られるため、血液検査だけで確定診断はできません。 画像検査(エコー・CT)で肝臓の状態をチェック 肝臓の状態を詳しく調べるために、腹部エコー(超音波検査)やCT検査が行われます。 エコーは、肝臓の腫れや脂肪の蓄積、血流の異常などの確認に有効です。 また、CT検査では、より詳細な画像が得られ、肝硬変や肝がんの有無も判断しやすくなります。 血液検査と組み合わせることで、肝臓のダメージを総合的に評価できます。 肝生検で病変の進行度を詳しく調べる 肝生検は、肝臓の組織を直接採取して病状を詳しく分析する検査です。 肝炎の進行度や肝細胞の損傷の程度を確認するために実施されます。 とくに、肝硬変や肝がんの疑いがある場合に有効です。 ただし、ほかの検査より体に負担がかかりやすいため、他の検査で診断が難しい場合に行われるのが一般的です。 飲酒習慣のスクリーニングテストでリスクを見極める アルコール性肝炎は、長期間の過剰な飲酒が主な原因です。 一度肝炎が回復しても、飲酒による再発・悪化の可能性があるため、飲酒習慣を把握するスクリーニングテストを行うケースがあります。 具体的には、飲酒量や依存度を評価する「AUDIT(アルコール使用障害スクリーニング)」と呼ばれる質問形式のテストを活用します。 また、スクリーニングテストのほかに、血液・画像・生検・飲酒歴の確認を組み合わせると、より正確な診断が可能です。 そのため、飲酒量が多い人は、肝機能が大きく低下する前に治療を開始することが大切です。定期的な検査をうけるようにしましょう。 まとめ|アルコール性肝炎の初期症状を見逃さず早めに受診しよう この記事では、アルコール性肝炎の初期症状や進行リスク、検査方法について解説しました。 アルコール性肝炎は自覚症状が乏しく、気づかないうちに進行する病気です。 倦怠感・黄疸・食欲不振・尿の色の変化がある場合は、早めの受診が必要です。 また、血液検査や画像検査を活用すれば、肝機能の低下を早期に発見できる可能性があります。 とくに、長期間の飲酒習慣がある場合は、定期検査を受けるのがおすすめです。 放置すれば肝硬変や肝がんのリスクが高まるため、異変を感じたら早めに医療機関で検査を受けましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では肝硬変・肝炎に対し手術を伴わない「再生医療」を提案しています。 再生医療について詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。 アルコール性肝炎の初期症状に関するよくある質問 アルコール性肝炎の自覚症状はありますか? 初期のアルコール性肝炎は自覚症状がほとんどありません。 しかし、倦怠感・食欲不振・黄疸・腹痛・微熱などが見られるケースがあります。 また、尿の色の変化や黄疸が出た場合は、肝機能の低下が進んでいる可能性があるため要注意です。 アルコール性肝炎は初期症状の段階で禁酒すれば治りますか? 初期の段階で禁酒すれば、肝機能が回復する可能性はあります。 肝臓は再生能力が高いため、飲酒をやめることで炎症が落ち着き、回復するケースも多いです。 ただし、肝硬変まで進行すると回復は難しくなります。 一度回復しても、飲酒を再開すると再発するリスクがあります。医師の指導のもと、禁酒と生活習慣の改善を継続し、異変を感じたら早めに受診しましょう。 参考文献 (文献1) 土島 睦(金沢医科大学)|お酒と肝臓
2024.06.25 -
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肝硬変と診断を受けてから、どのような食事をとったら良いのかお悩みではないでしょうか。 医師から食事指導を受けたものの、具体的にどの食品をどの程度制限すれば良いのか、また、美味しい食事を楽しめるのか不安に感じている方もいるでしょう。 肝硬変の方は、健康な人に比べて食事の制限が多くなります。しかし、栄養バランスを意識してメニューを工夫すると、治療中でも美味しく食事を楽しみながら、必要な栄養を摂取できるでしょう。 本記事では、肝硬変の食事で気をつけるべきポイントとおすすめの献立を紹介します。 ぜひこの記事を参考に、無理なく続けられる食事の工夫を行い、健康を守るための食生活を取り入れていきましょう。 \肝硬変に対する再生医療/ 肝硬変を放置すると肝機能が徐々に低下して腹水や黄疸、肝性脳症、消化管出血、肝がんなどの重い合併症を引き起こし、最終的には肝不全や肝移植が必要となる可能性があります。 そのため食事療法を含めた日常管理は重要ですが、食事や薬物療法だけでは肝機能の低下を十分に食い止められないケースもあるのが現実です。 このような場合、従来の治療に加えて、肝臓そのものの修復力にアプローチする治療法として、再生医療が注目されています。 再生医療とは患者さまご自身の脂肪由来幹細胞を用いて、損傷や炎症を受けた肝組織の修復・再生を促し、肝機能の改善や病状進行の抑制を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 食事療法や生活習慣の改善を続けているが、肝機能の数値が改善しない 将来的な悪化や合併症が不安 肝硬変による入院や日常生活への影響をできるだけ避けたい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 「このまま食事療法だけで大丈夫なのか不安」「進行してしまった肝硬変でも、今からできることを知りたい」といったお悩みをお持ちの方は、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングをご利用ください。 また、おすすめの食材や再生医療・治療の考え方については、動画でも詳しく解説しています。 https://youtu.be/wtXdhYOg1VU?si=8yRt0BaruzhY1noh 肝硬変の人が気をつけるべき食事|食べてはいけないもの3選 肝硬変の人が控えるべき食品は以下の3つです。 塩分が多い食事 刺激物や硬い食品 高タンパクな食事 これらの摂取を控えて、日々の食生活に気を配りましょう。肝硬変の方は、普段から肝臓への負担を減らす意識を持つことが大切です。 肝硬変の原因や治療法については、以下の記事が参考になります。 塩分が多い食事 腹水やむくみがある肝硬変の人は塩分摂取量の目安として、1日5〜7gに抑えることが推奨されます。(文献1) 腹水とは、お腹の中にタンパク質を含んだ液が大量に貯留した状態です。(文献2) 肝臓の機能が低下すると、血液中のアルブミンが減少し、水分が血管外へ漏れ出して腹水やむくみが生じます。塩分を摂りすぎると体内の水分がさらに増え、症状を悪化させる要因となります。そのため、肝硬変の人は塩分を控えることが重要です。 とくに以下のような食品は塩分が多いため、注意が必要です。(文献3) インスタント食品(カップめんやインスタントラーメンなど) 梅干し 漬物 塩分を適切にコントロールし、腹水やむくみの悪化予防に努めましょう。 肝硬変の腹水の予後や治療方法を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。 刺激物・硬い食品 肝硬変の患者は、食道静脈瘤のリスクがあるため、刺激物や硬い食品の摂取を控えることが重要です。(文献4) 食道静脈瘤とは、門脈圧亢進症(肝臓に流れ込む門脈の血圧が高くなる状態)によって生じる食道の血管のこぶであり、破裂すると大量出血を引き起こす可能性があります。(文献5) 食道は食べ物の通り道になっているため、その表面上にある膨らんだ血管に尖ったものや硬いものが当たると、破裂する可能性があるため注意が必要です。 たとえば、せんべいや小魚のおやつ、ナッツ、骨のある魚、フランスパンなどは硬いので適しません。また、香辛料の多いカレーやコーヒーも刺激が強いため控えた方が良いでしょう。 逆に好ましい食品は、茶碗蒸しや麺類(うどんやそうめんなど)、お米、プリン、ヨーグルトなどの消化しやすい柔らかい食べ物です。調理する際には柔らかく仕上げるように工夫してみてください。 高タンパクな食事 肝硬変の方は、タンパク質の過剰摂取に注意が必要です。 基本的に、肝硬変の方は健康な方よりもタンパク質を多めに摂取することが推奨されています。推奨されるタンパク質の1日摂取量は以下のとおりです。(文献8)(文献9) 対象 推奨されるタンパク質の1日摂取量目安 健康な方 男性:約0.95~1.0g/kg 女性:約0.93~0.99g/kg 肝硬変の方(蛋白不耐症がない場合) 1.0〜1.5g/kg タンパク質が不足すると栄養状態の悪化につながるため、過不足がない摂取量を心がける必要があります。 ただし、肝硬変の方は摂取のしすぎにも注意が必要です。 タンパク質は体に必要な栄養素ですが、消化・分解される過程で毒素のひとつ「アンモニア」を発生させます。健康な肝臓であれば無毒化されますが、肝機能が低下すると処理が追いつかず、体内にアンモニアが蓄積してしまいます。 血液中のアンモニア濃度が上昇し、脳にまで達すると神経症状を引き起こす「肝性脳症」の原因になります。 そのため、タンパク質の過剰摂取には注意が必要です。(文献6)とくに動物性タンパク質の摂りすぎには注意しましょう。 以下のような食品はタンパク質を多く含むため、摂取量を調整することをおすすめします。(文献7) 卵類 豚肉類 乳製品 肝硬変と同様、肝臓に中性脂肪が溜まる「脂肪肝」も食事の見直しが大切です。脂肪肝の食事の注意点を知りたい方は、以下のコラムも参考にしてください。 肝硬変の食事でおすすめの献立例 肝硬変では栄養バランスを整えつつ、肝臓に負担をかけない食事を摂ることが重要です。塩分やタンパク質を控えながらも、必要な栄養素を効率よく摂取できる献立を紹介します。 【朝食】 パン 野菜スープ 果物・サラダ カフェオレ 野菜や果物を取り入れることでビタミンや食物繊維が摂取でき、腸内環境を整えられます。腸内環境を整えるとアンモニアの産生を抑制できるため肝硬変の方におすすめです。肝性脳症を合併している方は、カフェオレに入れる牛乳の量を少なめにしましょう。 【昼食】 うどん 果物 ヨーグルト 消化が良いうどんを主食にすることで消化管への刺激を抑え、食道静脈瘤のリスクを低減できます。そのため、うどんのような柔らかい食材がおすすめです。塩分を控えるため、うどんのつゆは薄味にして出汁を活用すると良いでしょう。 【夕食】 ごはん 豆腐ハンバーグ 根菜汁 生野菜 主菜に植物性タンパク質を含む豆腐ハンバーグを取り入れると、食物繊維を多く摂取でき、アンモニアの蓄積を抑えられます。(文献10)主菜はなるべく、動物性タンパク質の代わりに植物性タンパク質を用いると良いでしょう。 合併症がある場合は、医師と相談しながら食事内容を調整しましょう。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 肝硬変の食事療法の注意点 肝硬変の患者は、食事の摂り方にも注意が必要です。栄養素や食品に加え、以下の食事の取り方をするよう意識しましょう。 1日3回規則正しく食べる 高タンパク食や高カロリー食は避ける 満腹まで食べない(腹八分目を意識する) よく噛んで食べる 食べてからすぐにお風呂に入らない 深夜には高脂肪食品の摂取を避ける これらの食事のポイントも意識すると、肝硬変の悪化防止につながります。今まで注意していなかった方は、今日から気をつけましょう。 肝硬変では食事の見直しに合わせて、専門医の治療をしっかり受けることが大切です。肝硬変の治療について詳しく知りたい方は、以下のコラムも参考にしてください。 まとめ|肝硬変は食事を工夫して悪化を防ごう 肝硬変では肝機能が低下している分、食事内容や摂取方法に注意しなければなりません。普段の食事内容の工夫が合併症を予防することにつながります。 合併症を改善・予防する上で食事療法は非常に重要です。医師や栄養士とも相談しながら、ご自身のライフスタイルに合った食事の工夫を行ってみてください。 一方で、「食事や生活習慣を改善しても数値が思うように良くならない」「肝硬変の進行や将来のことが不安」という方は、再生医療も選択肢の一つになります。 当院(リペアセルクリニック)では、肝臓疾患に対する治療の選択肢として、自己脂肪由来幹細胞を用いた再生医療を行っています。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 食事療法や生活習慣の改善を続けているが、肝機能の数値が改善しない 将来的な悪化や合併症が不安 肝硬変による入院や日常生活への影響をできるだけ避けたい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=vSGzZfT6tXT9Uc82 将来に向けて、選択肢を知っておきたいという方はぜひ、一度ご相談ください。 肝硬変の食事についてよくある質問 肝硬変の食事で生ものは食べられますか? 肝硬変の方は、生ものの摂取は控えましょう。 肝硬変は肝機能が低下している状態です。そのため、解毒能力が弱まり、食中毒のリスクが高まります。健康な人なら食品に含まれる細菌やウイルスは肝臓で解毒されますが、肝硬変の方はこの機能が低下し、感染症にかかりやすくなるのです。 とくに、生の魚介類には「ビブリオ・バルニフィカス」と呼ばれる細菌が含まれることがあり、重篤な感染症を引き起こす可能性があります。(文献11) お寿司や刺身などの生魚は避けて、加熱調理した食品を摂取するようにしましょう。 肝硬変で食事がとれないときの対処法はありますか? 肝硬変の患者が食事をとれない場合は、栄養不足を防ぐために以下のような対策を取りましょう。 消化の良い食品を摂取する(お粥、スープ、豆腐、ヨーグルトなど) 少量ずつ複数回に分けて食べる(1日5~6回程度に分ける) 食欲が低下した場合は栄養補助食品を活用する 医師の処方に基づきBCAA(分岐鎖アミノ酸)製剤を取り入れる 食事から十分な栄養を摂れない場合、医師の指導のもとで栄養補助食品を活用するのもひとつの手です。エネルギーが補給できるドリンクタイプの栄養補助食品を取り入れると、食欲がなくても無理なく栄養を摂取できるでしょう。 参考文献 (文献1) 日本消化器病学会・日本肝臓学会「肝硬変診療ガイドライン 2020(改訂第 3 版)」2020年発行 https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/pdf/kankouhen2020_re.pdf (最終アクセス:2025年3月26日) (文献2) MSDマニュアル「腹水」, MSDマニュアル家庭版,2023年1月 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/04-%E8%82%9D%E8%87%93%E3%81%A8%E8%83%86%E5%9A%A2%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E8%82%9D%E7%96%BE%E6%82%A3%E3%81%AE%E7%97%87%E7%8A%B6%E3%81%A8%E5%BE%B4%E5%80%99/%E8%85%B9%E6%B0%B4 (最終アクセス:2025年3月26日) (文献3) 消費者庁「栄養成分表示を使って、あなたも食塩摂取量を減らせる」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/health_promotion/pdf/food_labeling_cms206_20191126_09.pdf (最終アクセス:2025年3月26日) (文献4) MSDマニュアル「肝硬変」, MSDマニュアルプロフェッショナル版,2022年1月 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/02-%E8%82%9D%E8%83%86%E9%81%93%E7%96%BE%E6%82%A3/%E7%B7%9A%E7%B6%AD%E5%8C%96%E3%81%A8%E8%82%9D%E7%A1%AC%E5%A4%89/%E8%82%9D%E7%A1%AC%E5%A4%89L (最終アクセス:2025年3月26日) (文献5) MSDマニュアル「静脈瘤」, MSDマニュアルプロフェッショナル版,2023年5月 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/01-%E6%B6%88%E5%8C%96%E7%AE%A1%E7%96%BE%E6%82%A3/%E6%B6%88%E5%8C%96%E7%AE%A1%E5%87%BA%E8%A1%80/%E9%9D%99%E8%84%88%E7%98%A4 (最終アクセス:2025年3月26日) (文献6) MSDマニュアル「肝性脳症」, MSDマニュアル家庭版,2023年1月 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/04-%E8%82%9D%E8%87%93%E3%81%A8%E8%83%86%E5%9A%A2%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E8%82%9D%E7%96%BE%E6%82%A3%E3%81%AE%E7%97%87%E7%8A%B6%E3%81%A8%E5%BE%B4%E5%80%99/%E8%82%9D%E6%80%A7%E8%84%B3%E7%97%87 (最終アクセス:2025年3月26日) (文献7) 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」から出典,2023年発行 https://fooddb.mext.go.jp/index.pl (最終アクセス:2025年3月26日) (文献8) 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020 年版)」2019年12月発行, https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf (最終アクセス:2025年3月26日) (文献9) 日本消化器病学会・日本肝臓学会「追補内容のお知らせ 『肝硬変診療ガイドライン』(2020 年 11 月)」2022 年 3 月 18 日更新,https://www.jsh.or.jp/lib/files/medical/guidelines/jsh_guidlines/kankouhen2020_AR_v2.pdf?utm_source=chatgpt.com (最終アクセス:2025年3月26日) (文献10) 渡辺 明治.「9.肝硬変合併症とその対策3)肝性脳症」『日本内科学会雑誌』80巻(10号), p1625-p1630 1991年発行 https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika1913/80/10/80_10_1625/_pdf (最終アクセス:2025年3月26日) (文献11) 厚生労働省「ビブリオ・バルニフィカスに関するQ&A」食品の安全に関するQ&A, 2016年11月9日 https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/060531-1.html#top (最終アクセス:2025年3月26日)
2024.06.18 -
- 肝疾患
- 内科疾患
「健康診断で肝硬変の疑いがあると言われた」「治療しても治らないの?」といった肝硬変の疑いを指摘され、将来への影響や治療について心配になる方は少なくありません。 肝臓の慢性的な炎症で肝臓が線維化して硬くなる肝硬変は、代謝や血液の循環動態に大きな影響を及ぼします。 本記事では、肝硬変の治療法や治療期間の目安について解説しています。 また、肝硬変は一般的な治療では「進行を抑えること」が中心となり、線維化して硬くなった肝臓を元の状態へ戻すことは難しいとされています。 そこで近年、新たな選択肢として注目されているのが再生医療です。 \肝硬変に対する再生医療という選択肢/ 再生医療とは、患者様ご自身の脂肪から採取した幹細胞を培養・点滴投与し、傷ついた肝臓の修復や炎症の抑制、線維化した組織へのアプローチを目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 処方された薬を続けても肝機能の数値が改善しない 食事療法・薬物療法でも十分な効果が得られない 薬の副作用がつらい・これ以上薬を増やしたくない 肝移植は避けたいが、進行を何とか抑えたい 慢性的な倦怠感・むくみで日常生活・仕事に支障が出ている >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 治療法については以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/iHqwMDfKID8?si=kCnvCnmFVJCCaP27 「このまま肝機能が悪化するのではないか不安」「今の治療以外の選択肢も知りたい」という方は、まずは無料カウンセリングでご相談ください。 根本改善を目指すなら、まずは無料相談! 代償性肝硬変に対する治療 代償性肝硬変に対する治療は、病気の進行を抑え、合併症を防ぐのを主な目的としています。 肝硬変とは、慢性的な肝臓の炎症や障害が長期間続いたために、正常な肝組織が壊れ、線維化(硬い組織への置換)が進む疾患です。なかでも、代償性肝硬変は肝臓に線維化が起きているものの肝機能が比較的保たれており、日常生活に大きな支障が出ていない段階を指します。(文献1) 代償性肝硬変の時期は自覚症状が少ないため、適切な治療を受ければ日常生活を大きく変えずに過ごせます。ここでは、代償性肝硬変の治療法について、詳しく解説するので、参考にしてください。 原因に対する治療 代償性肝硬変の治療では、線維化がさらに進行しないよう、病気の原因に対する治療を行います。具体的な原因と治療は以下のとおりです。 原因 治療内容 B型・C型肝炎 抗ウイルス療法 アルコール性肝障害 禁酒 非アルコール性脂肪肝炎 体重管理や糖尿病のコントロール たとえば、B型やC型肝炎が原因の場合は抗ウイルス薬による治療を行い、ウイルスの増殖を抑えます。 アルコール性肝障害が肝硬変の背景にある場合は、禁酒が必要です。肝臓を休められるように生活習慣の改善や、肝機能を維持できるよう、栄養療法やサプリメントを使用するケースも珍しくありません。 近年増えている脂肪肝由来の肝硬変では、体重管理や糖尿病のコントロールが治療の中心になります。 原因に応じた治療を早い段階で始められると、肝機能の悪化を抑え病状の進行を緩やかにする効果が期待できます。医師の診断をもとに、自分の肝硬変の原因を正しく理解し、適切な治療を継続するのが大切です。 生活習慣の見直し 代償性肝硬変の治療において、日々の生活習慣は薬物療法と同じくらい重要です。肝臓への負担を抑えるため、バランスの良い食事と十分な睡眠を心がけましょう。 なかでも、たんぱく質の摂取量は不足しても過剰でも肝臓に負荷をかけるため、医師と相談しながら適切な量を確認してください。不足する場合には、特殊アミノ酸製剤のような薬剤を併用するケースもあります。 さらに、肥満の場合は体重管理も必要です。適度な運動を取り入れると、脂肪肝の改善や代謝の向上が期待できます。ただし、激しい運動はかえって負担になる場合もあるため、無理のない範囲で継続しましょう。 非代償性肝硬変に対する治療 非代償性肝硬変では、合併症の症状が現れるため、生活の質を維持できるように専門的な管理が欠かせません。症状の程度によっては入院治療が必要になる場合もあります。 非代償性肝硬変とは、肝機能の低下が進み、腹水や黄疸、肝性脳症などの症状が現れている状態です。(文献1) ここでは、非代償性肝硬変に対する治療法を紹介するので、参考にしてください。 肝硬変の合併症に対する治療 非代償性肝硬変では、さまざまな合併症が起こる可能性があるため、治療では合併症の症状を改善するのが重要な目的になります。主な合併症と治療について、以下にまとめました。 合併症 治療法 腹水 ・薬物療法 ・穿刺(せんし)吸引 食道静脈瘤 ・内視鏡的食道静脈瘤結紮(けっさつ)術 ・内視鏡的食道静脈硬化術 肝性脳症 ・薬物療法 代表的な合併症の1つである腹水は、量が増えるとお腹の張りや呼吸の苦しさが出るため、利尿薬を使い体内の水分量を調整します。場合によっては腹水を体外へ排出する処置が必要になるケースも珍しくありません。 また、食道静脈瘤は破裂すると大量出血を引き起こす可能性があるため、危険です。内視鏡による結紮術や硬化術などで出血を防ぐ治療が行われます。 肝性脳症は、肝機能の低下により分解されなかったアンモニアが脳に回ることや、アミノ酸バランスの乱れにより脳機能が低下する疾患です。肝性脳症が進行すると昏睡状態に陥るケースがあるため、薬を用いてアンモニアの産生や吸収を抑えます。 肝硬変の合併症は、早期に発見し適切に対応するのが肝硬変の進行管理において重要です。これらの治療は、肝硬変の進行を完全に止めるものではありませんが、症状を緩和し、日常生活の質を保つ上で重要な役割を果たします。 食事療法 肝硬変では、合併症に対する治療に加えて、日頃の食事や生活習慣の見直しも重要な治療の1つです。症状に応じた食事療法を以下にまとめました。 症状 食生活の改善ポイント 腹水・むくみ ・塩分・水分を控える 食道静脈瘤 ・刺激物・硬い食物を避け、よく噛む 糖尿病 ・一度に大量に食べない ・砂糖や果物を控える 肝性脳症 ・たんぱく質を控える ・食物繊維を摂る 肝臓の機能が低下すると栄養バランスが崩れやすくなるため、適切な栄養管理が求められます。基本はエネルギー不足を防ぎながら、良質なたんぱく質を適度に摂取するのがポイントです。 腹水やむくみがある場合は塩分や水分を控える必要がありますが、脱水には注意してください。食道静脈瘤がある場合は、刺激物や硬い食品を避け、よく噛んで食べるのが大切です。 糖尿病を合併している場合は、過食を避け、糖分や炭水化物の摂取量に注意しましょう。砂糖だけ避けるのではなく、果物にも糖分は含まれているため、日頃の食事内容の見直しが必要です。 肝性脳症では、たんぱく質量を調整し食物繊維を意識した食事管理を行います。あわせて、無理のない運動習慣を取り入れることで、全身状態の改善が期待されます。 以下の記事では、肝硬変の食事療法について詳しく解説しているので、参考にしてください。 関連記事:肝硬変の食事で気をつけることは?食べてはいけないものやおすすめ献立を医師が解説 関連記事:アルコール性肝硬変とは?飲酒の影響や原因・症状・治療法を解説! 重度肝硬変に対する治療 重度肝硬変では、薬物療法や食事療法などの治療に加え、肝移植や再生医療などの積極的な治療が検討されます。 重度肝硬変は、肝機能の低下が著しく進み、薬物療法や生活管理だけでは十分な改善が見込めない段階です。腹水や黄疸、肝性脳症などの症状が繰り返し現れ、日常生活への影響も大きくなります。 ここでは、重度肝硬変に対する治療として行われる肝移植と再生医療について紹介します。 肝移植 肝移植は、機能が低下した肝臓を新しい肝臓に置き換える治療法であり、重度肝硬変に対する根本的な治療の1つです。肝移植には「生体肝移植」と「脳死肝移植」の2種類があります。 生体肝移植は、配偶者や家族などの健康なドナーから肝臓の一部を提供してもらう方法です。待機期間が短いメリットがありますが、ドナーにも手術による身体的負担が生じるデメリットがあります。 一方、脳死肝移植は肝臓全体を移植できるメリットがあるものの、提供数が限られるため待機期間が長くなり、病状が進行する可能性があるのがデメリットです。 いずれの肝移植においても外科手術が必要であり、以下のリスクを伴います。 全身麻酔による合併症の可能性がある 肝臓を取り除く際に周囲の臓器を損傷するリスクがある 移植後は拒絶反応を防ぐために、免疫抑制剤を服用し続ける必要がある さらに肝移植は、すべての肝硬変の患者様が受けられるわけではありません。 肝硬変の原因や全体的な健康状態などに基づいて適応が判断され、適応基準を満たさない場合は、症状を緩和する治療を続けます。 肝移植は最終的な治療手段として、肝硬変の患者様の命を救う可能性があるため、適応の有無は慎重な判断が必要です。 再生医療 再生医療は、自分自身の細胞を利用して、損傷した肝臓の機能回復を目指す治療法です。 幹細胞は、さまざまな細胞へ分化する能力を持つ細胞であり、培養した幹細胞を点滴投与することで、肝細胞の修復・再生や、線維化した組織への働きかけが期待されています。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=J-AXNealMQEe4cQX 従来、肝硬変が進行した肝臓に対しては、根本的な治療法が限られており、重症例では肝移植が選択肢となるケースもありました。 そのような中、再生医療は「肝臓そのものの機能改善を目指す治療」として注目されています。 実際に、当院(リペアセルクリニック)の治療を受けられた方は、肝硬変による腹水や足のむくみに悩まれておりましたが、幹細胞投与後に腹水の改善が確認され、「お腹の張りが楽になった」とのお声もいただいています。 >>実際の症例はこちら 「肝硬変と診断されたが、今後が不安」「肝移植以外の可能性を探したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。 根本改善を目指すなら、まずは無料相談! 肝硬変に対する治療期間の目安 肝硬変の治療期間は一律ではなく、病気の進行度や原因、合併症の有無によって大きく異なります。 基本的に肝硬変は長期にわたり管理していく慢性疾患であり、数カ月で完了する治療ではありません。 代償性肝硬変の段階では外来通院を中心に、数カ月ごとの検査と生活管理を継続しながら状態の安定を目指します。一方、非代償性肝硬変に進行した場合は入院治療が必要となることもあり、症状の改善までに時間を要するケースがあるのも事実です。 また、肝がんの発生リスクがあるため、治療以外にも定期的な画像検査を長期にわたり続ける必要があります。肝移植を行った場合も、術後の経過観察や薬の管理が欠かせません。 治療期間だけに着目せず、生涯にわたる継続的な管理が重要と理解するのが大切です。 肝硬変は早期発見・早期治療が大切!気になる症状があったら早めに受診しよう 肝硬変は、慢性的な肝臓の炎症や障害により肝組織が線維化し、肝機能が徐々に低下する疾患です。重症化すると肝不全や肝がんのリスクが高まるため、段階に応じた治療や生活習慣の見直しが欠かせません。 肝硬変は完全に治すのが難しいですが、早期に適切な治療を始めれば、進行を食い止めて健康なときと変わらない生活を送れます。早期発見・早期治療ができるように、定期的な健診を受けましょう。 治療で改善がみられない肝硬変でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、幹細胞を用いた再生医療も行っております。ご質問やご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 肝硬変の治療に関するよくある質問 肝硬変は治る時代になったと聞きましたが本当ですか? 肝硬変は完全に正常な肝臓に戻せる病気ではありませんが、原因を特定して適切に対処すれば「病状をコントロールして健康に近い状態を保つ」のは可能です。 以前は、肝硬変により一度硬くなった肝臓は元に戻らないとされていました。しかし、近年ではB型・C型肝炎ウイルスの除去や断酒により、線維化した組織が改善するケースも報告されています。 完治という言葉の定義は難しいですが、早期に治療を始めれば、肝がんへの進行や合併症を十分に防げます。不治の病と絶望するのではなく、科学的根拠に基づいた治療を信じて前向きに取り組むことが大切です。 肝硬変は「治す」よりも「管理し改善を目指す」と理解するのが現実的です。 肝硬変は治療しないとどうなりますか? 肝硬変は放置すると、肝臓の線維化が進み、やがて肝機能が大きく低下する疾患です。初期は自覚症状が少ないものの、進行すると以下の症状が現れ、日常生活に大きく影響します。 腹水 黄疸 肝性脳症による意識障害 食道静脈瘤の破裂による出血 腎機能障害 重症感染症 さらに、肝硬変は炎症が長期化すると肝がんに進行するケースがあり、経過観察を行わないと発見が遅れる恐れがあります。症状が軽い段階でも早期に治療を開始し、定期的なフォローと生活習慣の改善を継続することが重要です。 以下の記事では、肝硬変を治療しないことで起こりうるリスクを解説しています。 肝硬変は難病指定されていますか? 肝硬変という疾患そのものは、指定難病には含まれていません。 ただし、自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎などから移行した肝硬変は、指定難病に該当するケースがあります。(文献2)(文献3) そのため、肝硬変の原因疾患によっては、公的な医療費助成の対象となる場合があります。制度を利用すれば医療費の自己負担額を軽減できるため、まずは主治医に診断名を確認しましょう。 制度の適用には診断基準や重症度など複数の条件があるため、詳細は医療機関や自治体で確認してください。 肝硬変の治療は何科を受診すれば良いですか? 肝臓の専門的な診断を受けるには「消化器内科」を受診してください。一般的な内科よりも、肝臓専門医が在籍する医療機関を選ぶのが良いでしょう。 健康診断で異常を指摘された場合は、まず内科を受診し、必要に応じて専門科へ紹介してもらうようにしてください。症状が進んでいる場合や合併症が疑われる場合は、総合病院での診療が勧められるケースもあります。 早期に専門的な診察を受けられると、病状に応じた適切な治療につながります。 参考文献 (文献1) 肝硬変の原因や病態はどのようなものか?|日本消化器学会ガイドライン (文献2) 自己免疫性肝炎(指定難病95)|難病情報センター (文献3) 原発性胆汁性胆管炎(指定難病93)|難病情報センター
2024.06.11 -
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「最近夜中によく足がつって目が覚める」 「こむら返りは肝臓が悪いサインって本当?」 くり返すこむら返りに、病気の可能性があるのではないかと不安に思う方もいるでしょう。 こむら返りは、筋肉疲労や脱水が原因で起こることが多い症状ですが、肝機能の低下や肝臓の病気が関係しているケースもあります。 本記事では、足がつる原因や、肝硬変などのこむら返りを起こす肝臓の病気について詳しく解説します。受診を検討すべき症状、日常生活で取り入れたい予防対策についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」では肝臓治療に対する再生医療を実施しています。 気になる症状がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 こむら返りの原因が肝臓にある3つの理由 足がつることを指す「こむら返り」は脱水や疲労、ミネラル不足などが主な原因ですが、なかには肝臓の不調が関係しているケースも少なくありません。 肝機能が低下すると、筋肉や神経の正常な働きを維持しにくくなり、足がつりやすい状態になる場合があります。 また、肝臓は栄養素の代謝や水分・電解質のバランスを保つ重要な役割を担っているため、機能が低下すると筋肉に影響が及びます。 ここでは、肝臓がこむら返りを引き起こす理由を3つに分けて解説するので、参考にしてください。 肝機能低下による筋肉量の減少 肝硬変などで肝機能が低下すると筋肉量が減少し、こむら返りを起こしやすくなります。 肝臓には、体に取り込んだ栄養素をエネルギーに変えて蓄える役割があります。しかし、肝硬変などの病気によって肝機能が低下すると、上手くエネルギーを蓄えられません。 体内でエネルギーが不足すると体は筋肉を分解し、アミノ酸(BCAAなど)をエネルギー源として消費します。エネルギー不足の状態が続くと全身の筋肉量が減少していき、筋力や身体能力が低下する「サルコペニア」を引き起こします。(文献1) 頻繁にこむら返りを起こす場合は、単なる筋肉疲労ではなく肝機能の低下が影響している可能性も考えられるでしょう。 代謝の乱れによる筋肉のけいれん・痛み 肝硬変が進行するとエネルギー代謝の乱れにより、こむら返りのような痛みを伴う筋肉のけいれんが生じる場合があります。 肝臓は糖質や脂質、たんぱく質を代謝し、筋肉へ必要なエネルギーを供給する重要な臓器です。肝臓の機能が著しく悪化すると、代謝が正常に行われません。 とくに、筋肉の疲労物質を処理する能力が衰えるため、ふくらはぎに老廃物が溜まりやすくなります。エネルギー代謝が正常に行われないと、筋肉細胞内のバランスが崩れ、けいれんや激痛が引き起こされます。 筋肉の痛みや違和感を覚えた際は十分な休息を取り、症状が改善しない場合は、肝臓を含めた全身の状態を確認しましょう。 水分・電解質バランスの調整機能の低下 肝硬変などで肝機能が低下すると、脱水や電解質の調整がうまくいかなくなり、こむら返りを引き起こすケースがあります。 ナトリウムやカリウム、マグネシウムなどの電解質は、筋肉や神経の働きを正常に保つために欠かせません。肝機能が低下すると代謝異常や体液バランスの乱れが生じやすくなり、結果として電解質バランスにも影響を及ぼすケースがあります。 肝機能が低下し電解質のバランスが乱れると、筋肉の正常な働きが妨げられ、こむら返りを引き起こします。 足がつる回数が増えている場合は、水分補給だけでなく電解質の状態や肝機能にも目を向けることが重要です。 足がつる原因となる肝臓の疾患 足がつる症状は、脱水や筋肉疲労だけでなく、肝臓の病気が関係して現れる場合もあります。とくに、慢性的な肝疾患では症状が徐々に進行するため、頻繁に足がつることも少なくありません。 こむら返りに加えて、全身のだるさや黄疸、食欲低下などの症状がみられる場合は、肝臓の病気が隠れている可能性も考えられます。ここでは、こむら返りとの関連が知られている代表的な肝臓の疾患を紹介するので、参考にしてください。 ウイルス性肝炎 ウイルス性肝炎は、肝炎ウイルスへの感染によって肝臓に炎症が起こる病気です。日本では主にB型やC型肝炎ウイルスが知られており、血液や体液を介して感染が広がります。 ウイルス性肝炎は、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。適切な治療を行わずに放置すると、慢性的な炎症が続き、やがて肝硬変へと進行するリスクが高まるため注意が必要です。 足がつる症状を繰り返し、あわせて体調不良が続く場合には、医療機関で肝機能を確認しましょう。 脂肪性肝炎 脂肪性肝炎は、肝臓に余分な脂肪が蓄積して炎症を引き起こす病気です。脂肪性肝炎は、アルコール性脂肪性肝炎と代謝機能障害関連脂肪肝炎に分類され、違いは以下のとおりです。(文献2) 病気 アルコール性脂肪性肝炎 代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH) 原因 ・長期間の過剰な飲酒 ・肥満 ・糖尿病 ・脂質異常症 アルコール性脂肪性肝炎は、長期間の過剰な飲酒が原因で発症します。 純アルコール量で1日60g以上摂取すると発症リスクが高まりますが、体質や性別によっては少ない量でも肝障害を引き起こす可能性があります。とくに女性やアルコールに弱い人は注意が必要です。 一方、代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)は飲酒以外が原因で発症する脂肪性肝炎です。 肥満や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が主な要因といわれており、近年増加傾向にあります。 アルコールに関係なく脂肪が肝臓に蓄積し、さらに炎症を伴うと「代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)」と分類されます。 MASHは放置すると、肝硬変や肝がんに進行する可能性もあるため注意が必要です。 自己免疫疾患 自己免疫性肝炎は、本来は体を守る免疫機能が肝細胞を誤って攻撃し、慢性的な炎症を引き起こす病気です。 代表的な病気は、以下のとおりです。 自己免疫性肝炎 原発性胆汁性胆管炎 どちらも初期段階では目立った症状が出にくいため、本人が気づかないうちにゆっくりと肝臓の線維化が進行していきます。 症状が進んで肝硬変に至ると、アミノ酸の代謝が乱れて筋肉の収縮コントロールが失われます。中高年の女性に多く見られる疾患であるため、原因不明のこむら返りが続く場合は速やかな受診が必要です。 こむら返りを起こす病気のサイン こむら返りの多くは、筋肉疲労や脱水、水分・電解質不足などが原因で起こる一時的な症状です。しかし、頻繁に繰り返す場合やほかの症状を伴う場合には、病気が隠れている可能性もあります。 症状の現れ方や持続期間を確認し、様子をみても良いケースと医療機関を受診すべきケースを見極めることが大切です。ここでは、それぞれの判断基準について解説するので参考にしてください。 自宅で様子を見ても良い症状 こむら返りが起きても、発生する原因が自分自身ではっきりしている場合は過度に心配する必要はありません。具体例は以下のとおりです。 久しぶりに激しい運動をして筋肉を酷使した 水分不足で尿の色が濃い 寒い環境で足元が冷え切っていた ほかに体調不良がない こむら返りが起こったあとに十分な休息を取り、同じ症状が頻繁に起こらなければ、自宅で経過観察しても差し支えありません。 ただし、こむら返りを繰り返すようになった場合や、以前より症状が強くなった場合には、早めに受診し原因を確認するのが重要です。 受診すべき症状 こむら返りが毎日のように続く場合や、十分な水分補給や休息を取っても改善しない場合は、医療機関の受診を検討しましょう。以下の症状を伴う場合は、肝臓の病気が進行している可能性があるため注意が必要です。 黄疸 全身のだるさ 食欲低下 むくみ また、以下の症状が現れている際は、神経や血管の病気が原因となっている可能性があります。 しびれ 筋力低下 激しい痛み 足の腫れ 健康診断で肝機能異常を指摘された人や、飲酒習慣がある人も注意が必要です。症状を放置すると病気が進行する恐れもあるため、気になる変化があれば内科や消化器内科で相談すると良いでしょう。 肝硬変とこむら返りの予防対策3選 肝硬変によるこむら返りを完全に防ぐのは難しいものの、日頃の生活習慣を見直すことで症状の軽減が期待できます。 肝臓への負担を減らしながらこむら返りを予防するには、栄養バランスの取れた食事や適度な運動、水分補給を意識するのが重要です。また、こむら返りが起こりやすい方は、寝る前にストレッチを取り入れるだけでも筋肉の緊張を和らげられます。 ここでは、肝硬変やこむら返りの予防対策を紹介します。ただし、症状が続く場合は自己判断で対処を続けず、医師に相談しながら適切な治療と生活改善を進めましょう。 肝臓に優しい食事と生活習慣の改善 肝臓の負担を軽減するためには、栄養バランスの整った食事を心がけることが大切です。 筋肉量を維持できるよう、以下の栄養素が不足しないように意識しましょう。 たんぱく質 ビタミン ミネラル 一方、過度な飲酒や脂質・糖質の多い食生活は肝臓へ大きな負担をかけるため、できるだけ控えるのをおすすめします。 生活習慣では十分な睡眠を確保し、適度な運動を継続する習慣も肝機能の維持に役立ちます。肝臓は自覚症状が少ないまま病気が進行するケースも珍しくありません。定期的な健康診断を受け、異常を早期発見するのも重要です。 こむら返りを和らげるストレッチ方法 こむら返りの予防には、ふくらはぎの筋肉を柔軟に保ち、血行を促進するストレッチが効果的です。自宅でもできるストレッチの具体例は以下のとおりです。 椅子に座って膝を伸ばし、足先をゆっくり手前へ引き寄せる 壁に手をついてアキレス腱を伸ばす 就寝前や運動後にストレッチを実施すると、筋肉の緊張がほぐれ、夜間のこむら返り予防につながります。 痛みを感じるほど強く伸ばす必要はありません。呼吸を止めずに20〜30秒ほどかけてゆっくり行いましょう。症状が出た際も慌てず筋肉を伸ばすと、痛みの軽減が期待できます。 水分補給と電解質バランスを整える 体内の水分や電解質が不足すると、筋肉や神経の働きが乱れ、こむら返りを起こしやすくなります。 とくに夏場や運動後、飲酒後は脱水になりやすいため、こまめな水分補給を心がけましょう。 また、ナトリウムやカリウム、マグネシウムなどの電解質は筋肉の正常な収縮に欠かせません。普段からバランスの良い食事を取り、不足しないように意識することが大切です。 ただし、肝硬変や腎臓病では水分や塩分の摂取量に制限が必要な場合もあります。自己判断で補給量を増やすのではなく、医師の指示に従って管理してください。 こむら返りをくり返す際は早めに受診しよう こむら返りの多くは筋肉疲労や脱水が原因ですが、肝機能の低下や肝臓の病気が関係している場合も少なくありません。 症状が頻繁に続く場合や、黄疸、全身のだるさ、食欲低下などを伴う場合は、早めに医療機関を受診しましょう。日頃からバランスの良い食事や適度な運動、水分補給を心がけ、飲酒量を見直すことも予防につながります。 こむら返りを繰り返す際は自己判断せず、原因を明らかにした上で適切な治療や生活改善に取り組むことが大切です。 また、当院「リペアセルクリニック」では肝臓(脂肪肝・肝硬変・肝炎)の再生医療・幹細胞治療を提供しています。 肝機能の治療に不安がある方は、まずはお気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。 こむら返りと肝臓に関するよくある質問 こむら返りはアルコールが原因の可能性もありますか? アルコールは、こむら返りを起こす原因の一つです。 アルコールの利尿作用により、水分が尿として体外へ排出されてしまうため、睡眠中に体が深刻な脱水状態に陥りやすくなります。 さらに、お酒を代謝する過程で筋肉の収縮に必要なマグネシウムなどの重要なミネラルも同時に失われます。 水分不足と電解質バランスの乱れが重なると、夜中にこむら返りを起こすリスクが高まるため、飲酒の際は注意しましょう。 また、過剰なアルコール摂取は、肝臓に大きな負担をかけます。 肝臓が正常に働かなくなると、筋肉の代謝バランスが崩れ、こむら返りが起こりやすくなる可能性があります。 飲酒の際は飲酒量を見直し、同量以上の水や麦茶をこまめに挟むと予防に効果的です。(文献3) こむら返りの原因が糖尿病の可能性はありますか? 糖尿病が原因でこむら返りを起こすケースもあります。 血糖値が高い状態が続くと末梢神経や血管に障害が生じ、筋肉へ十分な酸素や栄養が届きにくくなるためです。また、多尿による脱水や電解質バランスの乱れも、こむら返りを引き起こす要因の一つと考えられています。 喉の渇きや頻尿、体重減少などの症状を伴う場合は、糖尿病が隠れている可能性も否定できません。夜間のこむら返りが頻繁に起こる、しびれや感覚の低下も伴う場合には、自己判断で放置せず医療機関を受診し、原因を調べてもらうことが大切です。 参考文献 (文献1) サルコペニアは肝硬変患者の病態・予後に影響するか?|日本消化器病学会ガイドライン https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/pdf/kankouhen2020.pdf#page=145 (文献2) NAFLD/NASHはMASLD/MASHにーMASLD/MASHの日本語名称が正式に決定!|日本生活習慣病予防協会 https://seikatsusyukanbyo.com/calendar/2024/010760.php (文献3) 健康に配慮した飲酒に関するガイドライン|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001223643.pdf
2024.06.04 -
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腹水は「非代償性肝硬変」と呼ばれる中期から末期の肝硬変でみられる症状です。 非代償性肝硬変まで進行してしまうと、余命は約2年といわれています。 本記事では、肝硬変で腹水が溜まっているときの余命や5年後、10年後の生存率について詳しく解説します。 肝硬変は「従来の治療では治らない病気」といわれているため、患者さまは治療に消極的だったり、諦めてしまったりすることも少なくないでしょう。 しかし、近年の治療では、再生医療によって肝硬変の改善が期待できる可能性があります。 \肝硬変の治療に注目されている再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した肝臓の再生・修復を促すことで、「肝硬変」の症状改善を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肝硬変の根治を目指したい 肝硬変が治らないと諦めてしまっている 肝硬変を治して少しでも長生きしたい 生活習慣を改善しても症状が改善しない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料相談を実施しているため、お気軽にご相談ください。 まずは「肝硬変」の治療について無料相談! 肝硬変で腹水が溜まったときの余命は約2年といわれている 腹水は「非代償性」と呼ばれる中期から末期の肝硬変で見られる症状の一つです。 非代償性肝硬変の場合、余命年数は約2年(中央値)ともいわれており、予後が良いとはいえません。(文献1) 本章では、肝硬変の重症度や予後について解説します。 肝硬変には「代償性」と「非代償性」がある 肝硬変の程度によって生存率に差がある 以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 肝硬変には「代償性」と「非代償性」がある 肝硬変は、程度によって「代償性」と「非代償性」に区分されます。 肝硬変の区分 段階 代償性 肝硬変の初期 肝機能に大きな問題はみられない状態 非代償性 肝硬変の中期~末期 肝機能に障害が出ている状態 代償性肝硬変は初期段階で、身体症状が現れないことが多く、症状があっても風邪などと見分けがつきにくいのが特徴です。 一方、非代償性肝硬変は中期から末期にあたる段階で、腹水や黄疸、浮腫などの身体症状があらわれるようになります。 肝硬変の症状や原因については、以下の記事もご覧ください。 肝硬変の程度によって生存率に差がある 肝硬変の生存率は、肝硬変の進行度によって30%前後の差があります。 5年生存率と10年生存率について、以下のようなデータがあります。(文献2) 項目 5年生存率 10年生存率 代償性肝硬変 72.3% 53.3% 非代償性肝硬変 37.9% 24.0% 腹水などの症状がある非代償性肝硬変の場合、すでに症状が進行してしまっているため予後は良いとはいえません。 ただ、非代償性肝硬変であっても、適切な治療や肝移植をおこなうことで、改善する見込みもあります。 また、近年の治療では、自己細胞を用いて肝臓の再生・修復を促す「再生医療」も選択肢の一つです。 >>肝硬変治療に注目の「再生医療」について見てみる 肝硬変による腹水は治療で改善する可能性がある 肝硬変で腹水などの症状が発現している場合「非代償」期に突入している可能性が高いと考えられます。つまり、肝硬変の病状が進行し、肝機能を補えないほどの状態まで悪化しているという意味です。 非代償性肝硬変であっても、食事療法や薬物療法などの内科的な治療を行えば、腹水の改善がみられるケースもゼロではありません。 ただし、難治性腹水で内科的治療で改善しないケースでは、外科的な治療を行うこともあります。 なお、近年の肝硬変治療では、自己細胞を用いて肝臓の再生・修復を促す「再生医療」も選択肢の一つです。 >>肝硬変治療に注目の「再生医療」について見てみる 今自覚している腹水が肝硬変による可能性があると思われた方は、すぐに医療機関に相談しましょう。 また、肝硬変の治療法については以下の記事も併せて参考にしてください。 肝硬変による腹水の内科的治療 非代償性肝硬変による腹水の症状がみられる場合は、内科的治療から行うのが一般的です。 具体的な以下のような治療が行われます。 塩分の制限 利尿薬の処方 アルブミン療法 腎機能に影響する薬剤の制限 以下でそれぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。 塩分の制限 はじめにおこなう内科的治療として、食事療法が挙げられます。とくに腹水の改善には塩分制限が有用で、1日の塩分摂取は5-7gとします。 肝硬変では、ナトリウムが溜まりやすくなるため、塩分の制限が必要です。 実際に塩分制限により、腹水の早期減少や入院期間の短縮、利尿薬の減量が得られたと報告されています。 肝硬変の食事療法については、以下の記事でも詳しく解説していますのでぜひご覧ください。 利尿薬の処方 食事療法のみでは効果が不十分と判断された場合、利尿薬を処方し、尿からのナトリウム排泄を促進する治療をおこないます。 少量からはじめ、効果と合わせて徐々に増量するケースが一般的です。 アルブミン療法 アルブミンとは、主に肝臓で作られている血液中のタンパク質です。 肝機能の低下によりアルブミンの値が低下すると、血管内の血液の浸透圧バランスが乱れ、浮腫や腹水が起こりやすくなります。 非代償性肝硬変によりアルブミンの低下がみられる場合、アルブミン製剤を使用することもあります。 腎機能に影響する薬剤の制限 腹水がある場合、専門医と相談の上で、腎機能に影響する成分が含まれた薬剤の服用を中止することもあります。 たとえば、腎機能を悪くするような痛み止めや血圧を下げる薬は、腹水治療の妨げとなる可能性があります。これらの薬剤を利用している人は、継続の可否について医師に確認しましょう。 肝硬変による腹水の外科的治療 肝硬変における腹水の症状は、内科的治療によって改善できるケースが大半です。しかし、内科的治療への反応が乏しい場合は「難治性腹水」として外科的治療に切り替えることもあります。 ある研究では、難治性腹水の特徴として、腎機能の悪化や交感神経系の亢進、そして腎臓に作用して血圧を上昇させようとする内分泌系の調節機構(レニン−アンギオテンシン−アルドステロン系)の亢進がみられ、さらに門脈圧亢進もその発生に関与しているだろうと報告されています。(文献3) そのため、難治性腹水の主な治療法は、以下のとおりです。 穿刺排液 腹水濾過濃縮再静注法(CART)によるタンパク質の補充 経頸静脈肝内門脈大循環シャント(以下TIPS) 腹腔−静脈シャント術 肝移植 以下でそれぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。 穿刺排液 まず、腹水貯留による腹部膨満感や呼吸困難の改善のため、穿刺排液をおこないます。 基本的には超音波の機械を用いて穿刺できる場所を選択しますが、解剖学的に安全と思われる箇所を狙って刺すこともあります。 居所麻酔をおこなったのち、針を使って穿刺し、管を留置して自然に排液させます。 穿刺の頻度は主に1-2週間ごと、量は1回につき最大でも8Lまでとされています。 また、5L以上の腹水を引く場合には、血液中のタンパク質である「アルブミン」の補充も併せておこなわれます。 腹水濾過濃縮再静注法(CART)によるタンパク質の補充 腹水濾過濃縮再静注法(以下、CART)をおこない、血液中のタンパク質を補充することもあります。 腹水濾過濃縮再静注法(CART)とは、排液した腹水を濾過器や濃縮器にかけて取り出した自己のタンパク質を点滴で体内に戻す方法です。 自分のタンパク質を体内に戻す治療であるため、アルブミン製剤の投与時に生じうるアナフィラキシーショックなどの副作用を回避しやすいのがメリットです。 経頸静脈肝内門脈大循環シャント(以下TIPS) 難治性腹水に有用といわれている外科的治療として、「経頸静脈肝内門脈大循環シャント(以下TIPS)」と呼ばれる血管内治療があげられます。 全身麻酔下で血管内に細い管を挿入し、門脈と肝静脈の間にシャントと呼ばれる短絡路を作成し、門脈圧を下げます。 腹腔−静脈シャント術 また、「腹腔−静脈シャント術」と呼ばれる外科的治療をおこなうこともあります。 腹腔−静脈シャント術とは、皮下を経由して腹腔内と中心静脈をつなぎ、腹水を血管内に還流させる治療法です。 基本的には局所麻酔のみでおこなうことが可能ですが、長時間仰向けの体勢を保てないなどの際には全身麻酔を施すこともあります。 肝移植 難治性腹水が見られる場合、肝移植を実施することもあります。 脳死肝移植だけでなく、生きている人から肝臓の一部をもらう生体肝移植もあります。生体・死体合わせて、2021年と2022年はどちらも約420件の肝移植が施行されました。 肝移植は、非代償性肝硬変の根本的治療をおこなえるのがメリットです。ただし限られた医療機関でしか受けられない上に、待機時間も長いのは問題点といえます。 肝硬変の根本的な治療が期待できる再生医療について 繊維化した肝臓が元に戻らないとされていた肝硬変ですが、根本的な改善が期待できる選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、肝硬変をはじめとする肝疾患の改善が期待できる治療法です。 以下のような方は、ぜひ再生医療をご検討ください。 肝硬変の根治を目指したい 肝硬変が治らないと諦めてしまっている 肝硬変を治して少しでも長生きしたい 生活習慣を改善しても症状が改善しない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する なお、当院リペアセルクリニックでは、独自の培養技術によって治療と要となる「幹細胞」を冷凍せずに培養することで、生存率の高い幹細胞を投与できるため、治療成績が良好です。 具体的な治療法や期待できる効果については、無料相談を実施しております。お気軽にご相談ください。 まずは「肝硬変」の治療について無料相談! まとめ|肝硬変の腹水は余命にかかわるため適切な治療を受けよう 腹水は「非代償性肝硬変」と呼ばれる中期から末期の肝硬変でみられる症状で、余命は約2年といわれています。 肝硬変による腹水は、基本的に食事療法などの内科的治療で改善する場合もありますが、肝硬変自体が治るわけではありません。 近年の肝硬変治療では、自己細胞を用いて肝臓の繊維化を抑え、肝機能の修復を目指す「再生医療」が注目されています。 従来の治療では難しいといわれていた肝硬変の改善が期待されているため、以下のような方はぜひご検討ください。 肝硬変の根治を目指したい 肝硬変が治らないと諦めてしまっている 肝硬変を治して少しでも長生きしたい 生活習慣を改善しても症状が改善しない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 具体的な治療法については、当院リペアセルクリニックで無料相談を行っておりますので、ぜひご相談ください。 まずは「肝硬変」の治療について無料相談! 肝硬変の余命についてよくある質問 最後に、肝硬変の余命に関するよくある質問に回答します。 肝硬変の終末期の症状は? 肝硬変で腹水が溜まるとどうなるのでしょうか? 以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 肝硬変の終末期の症状は? 肝硬変の終末期では、以下の身体症状がみられます。 黄疸 腹水 胸水 食道胃静脈瘤 浮腫(むくみ) 感染症 など 終末期など重度の肝硬変を根本的に治療するには、ドナー登録の上で肝移植を受けるしかありませんでした。 そのため、肝硬変が発覚したら早期に治療を開始し、進行を抑えることが重要です。 しかし、従来の治療では根治を目指せなかった肝硬変ですが、再生医療によって肝硬変の改善が期待できる可能性があります。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、損傷した肝臓の再生・修復を促す医療技術です。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 肝硬変の根治を目指したい 肝硬変が治らないと諦めてしまっている 肝硬変を治して少しでも長生きしたい 生活習慣を改善しても症状が改善しない 具体的な治療法については、当院リペアセルクリニックで無料相談を行っておりますので、ぜひご相談ください。 まずは「肝硬変」の治療について無料相談! 肝硬変で腹水が溜まるとどうなるのでしょうか? 肝硬変で腹水が溜まるのは、中期から末期である「非代償性肝硬変」に入ったサインの可能性があります。 大量の腹水が内臓を圧迫し、食欲不振や嘔吐、便秘などの消化器症状が出ることもあるでしょう。細菌性腹膜炎などの感染症を引き起こす場合もあるため、早めに医療機関での治療を受ける必要があります。 肝硬変による腹水は、利尿剤の投与など内科的治療、または腹水穿刺吸引など外科的治療を行うのが一般的です。 参考文献一覧 (文献1) D’Amico G, Garcia-Tsao G, et al. Natural history and prognostic indicators of survival in cirrhosis: A systematic review of 118 studies. J Hepatol. 2006;44:217-231. (文献2) 糸島達也、島田 宜浩ほか.肝硬変の予後-肝表面像による検討-.日本消化器病学会 雑誌.1973;70:42-49. (文献3) 楢原義之,金沢秀典ほか. 肝硬変における難治性腹水臨床像に関する検討. 日門充会誌.2002;8:251-257.
2024.05.28 -
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「肝臓の病気である自己免疫性肝炎の症状は?」 「自己免疫性肝炎は女性に多いの?」 自己免疫性肝炎は、体のなかで最大の臓器である肝臓に起こる病気で、とくに女性に多く認められます。 初期段階では自覚症状がほとんどなく、異常に気づきにくいですが、適切な治療を受けずに放置すると肝硬変や肝不全、肝がんなどの重大な病態にいたる可能性もあります。 本記事では、自己免疫性肝炎の原因や症状、診断に必要な検査、治療方法を解説します。 肝臓の症状悪化を防ぐには早期治療が重要です。肝臓の病気などに不安を感じておられる方は、ぜひ医療機関に訪れて医師からの診断をあおいでみてください。 また治自己免疫性肝炎の治療では、一般的にステロイド療法が行われますが、副作用への不安や、治療を続けても十分な改善が得られないケースも少なくありません。 そのような場合には、再生医療も選択肢の一つとなります。 https://youtu.be/ZmpzVJ3I8LY?si=RICesObBXs58p2Go 再生医療は、患者さまご自身の細胞を用いて肝臓本来の修復力を引き出し、炎症やダメージを受けた肝組織の再生を促すことで肝機能の改善を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 ステロイド治療に不安がある 治療を続けているが改善がみられない 病気が進行してしまい、今後が心配 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院(リペアセルクリニック)では、自己免疫性肝炎を含む肝疾患に対する再生医療について、無料カウンセリングを行っていますので、ぜひご相談ください。 女性に多い自己免疫性肝炎とは【肝臓の病気】 自己免疫性肝炎(じこめんえきせいかんえん)は、一般的に慢性に進行する肝障害をきたす病気です。 発症は60歳ごろがピークとされ、中年に多いとされています。 男女比は1:4.3と、男性よりも女性に多い傾向があり、日本では約3万人強の患者さまがいると推定されています。 自己免疫性肝炎は、国が定める指定難病です。一定の重症度を満たす場合は、医療費が公費補助の対象となります。 自己免疫性肝炎は、適切な治療や経過観察が行われない場合、慢性肝炎から肝硬変へ進行するリスクがあるので注意が必要です。 一度肝硬変に進行すると、肝臓の状態を元に戻すことは難しくなり、将来的には肝不全や肝がんのリスクも高まります。 当院(リペアセルクリニック)では、自己免疫性肝炎を含む慢性肝疾患に対し、将来のリスクに備えた治療相談を行っています。 「今すぐ治療が必要なのか知りたい」「自分の場合、将来どうなるのか聞いてみたい」という方は、当院に一度ご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 肝臓の病気である自己免疫性肝炎の原因 自己免疫性肝炎の原因は、まだ完全に明らかになっていません。しかし、さまざまな要素から、免疫が自身の体を攻撃する場合に起こる「自己免疫疾患」と考えられています。 実際に自己免疫性肝炎では、肝臓に免疫細胞が多く集まり、炎症をきたしている所見が確認できます。 ただ、アルコールをまったく摂取しない人や、ウイルス性肝炎を起こすB型肝炎、C型肝炎の感染がなくても病気が発症する場合もあるのです。 たとえば、特定の遺伝因子を持つ人が発症しやすいといわれています。しかし、一般的に行われている検診などでは、発症のしやすさを判定できません。 肝臓の病気である自己免疫性肝炎の合併症 自己免疫性肝炎は、ほかの自己免疫疾患との合併が多く認められます。 たとえば、以下のような疾患を患っている方は、自己免疫性肝炎を発症するリスクが高まります。 【自己免疫性肝炎に多い合併症の例】 慢性甲状腺炎(橋本病) 首が腫れる 無気力になる 体重が増える 甲状腺に炎症が起こり機能低下する シェーグレン症候群 目が乾く 唾液が出にくく、口が乾燥する疾患 関節リウマチ 手、指などの小関節を中心とした腫れ 痛み、こわばりなどを起こす疾患 肝臓の病気である自己免疫性肝炎の症状 残念ながら「〇〇の症状があれば、自己免疫性肝炎が疑われる」など、特徴的なものはありません。 早期に発見されるきっかけは、無症状のまま健康診断などで肝障害を指摘される場合が多いです。 肝臓は別名「沈黙の臓器」と呼ばれています。そのため、肝障害は早期の段階で病気に気づきにくいのです。 一方で、急激な経過をたどる場合は、以下のような自覚症状を認める場合があります。 以下の症状は、自己免疫性肝炎に特異的ではありませんが、複数のものが該当するときは、急激に進む重度の肝障害が起こっている可能性があるため、早期に受診しましょう。 【急性肝炎として発症する場合の症状の例】 全身倦怠感 だるい感じがする ちょっとしたことで疲れやすい 食欲不振 食欲低下のため食事が摂れない 黄疸 全身の皮膚や白眼が黄色くなる 尿の色が濃くなる 一部の方は、気づかないうちに病状がかなり進行して、肝硬変をきたしている場合があります。 肝臓の病気や自己免疫性肝炎の診断に必要な検査 肝臓の病気や自己免疫性肝炎を調べるときは、さまざまな検査を行って総合的に診断します。 まずは血液検査で肝臓の障害があるか、障害の程度を含めて判断する流れが一般的です。 AST(GOT)・ALT(GPT)の数値検査 IgG・自己抗体検査 B型・C型肝炎ウイルス検査 画像検査 肝生検 AST(GOT)・ALT(GPT)の数値検査 健康診断でよく見る AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇が参考になる所見です。 数値が高いときは、肝臓の機能になんらかの異常がある可能性を示しています。 ちなみに、AST(GOT)とは「アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ」と呼ばれる酵素です。ASTは細胞がダメージを受けると、血液中に酵素が放出されます。 また、ALT(GPT)は「アラニンアミノトランスフェラーゼ」と呼ばれる酵素です。主に肝臓に存在しており、肝細胞が破壊されると血液中に放出されます。 IgG・自己抗体検査 免疫関連の検査として、IgG(免疫の成分である抗体の量を見る検査)を行います。 いくつかの自己抗体(自分の体を攻撃する抗体についての検査)も重要です。 B型・C型肝炎ウイルス検査 肝臓にダメージを与えるB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスなど、感染の有無を調べます。 画像検査 エコー、CTなど、肝臓の画像検査も必須です。 肝障害をきたす脂肪肝など、他疾患の有無、肝臓の硬さ、悪性腫瘍(とくに肝がん)における合併の有無を評価します。 肝生検 診断においてとくに重要なのは、肝臓の組織の検査、肝生検です。 肝生検には「経皮的肝生検」と「腹腔鏡下肝生検」の2つがあります。 基本的には、体に負担の少ない「経皮的肝生検」が行われる場合が多いです。経皮的肝生検では、実際にエコー下で肝臓を確認しながら、細い針を刺して組織を採取します。 出血などのリスクがある検査で、終了後の安静が求められるので短期間の入院が必要です。 肝生検で採取した組織は特殊な染色を行い、顕微鏡で観察します。検査により、以下の内容を確かめられます。 どこにどのような炎症があるか 肝細胞のダメージはどうか 肝臓の硬さ(線維化) 進行具合 自己免疫性肝炎で特徴的なのは、インターフェイス肝炎(Interface hepatitis)と呼ばれるものです。 肝臓へ血液を運ぶ肝動脈、門脈や胆汁を運ぶ胆管が集まった「門脈域」に、リンパ球や形質細胞(一部のリンパ球が成熟した細胞)などの炎症細胞が集まります。 周囲の肝細胞を破壊しながら、炎症がさらに広がっていく様子が認められるのです。このような所見は全例で見られるわけではありませんが、認められれば診断への重要な手がかりとなります。 肝生検はほかの原因を除外し、自己免疫性肝炎の診断を確実にするために重要な検査です。ただ、患者さまの体の状態が悪く、肝生検をしないほうが良いケースには行いません。 自己免疫性肝炎の病気における治療法【副作用も解説】 自己免疫性肝炎の治療は、基本的にステロイドを使います。ステロイドは副腎皮質から分泌されるホルモンをもとにつくられた薬剤です。 強力な抗炎症作用や免疫抑制作用をもっており、自己免疫性肝炎を始め、さまざまな自己免疫疾患の治療に使われています。 治療における流れは以下のとおりですが、長期で大量に使用するとさまざまな副作用をきたすので注意が必要です。 治療の流れ プレドニゾロンのステロイドホルモン薬を、体重1Kgあたり0.6mg以上で開始 (例)50Kgの人は1日あたり30mg以上が開始量 ※重症度に応じてもっと多い量を使用する場合もあります 副作用の例 感染状態 骨粗鬆症 食欲亢進 高血圧、脂質異常、糖尿病などの生活習慣病の出現や悪化 体重増加、肥満 躁状態、うつ状態、不眠などの精神神経症状 消化管潰瘍 緑内障、白内障 など 開始後は、最低でも2週間程度は初期量の継続が必要です。 以降は肝機能の数値(主にALT)を見ながら少しずつ減量します。急いで減量や中止をすると、再燃のリスクがあるからです。 ほかには、肝機能の改善を助けるウルソデオキシコール酸が処方される場合があります。 治療困難例やステロイドを多く使えない場合には、免疫抑制薬をステロイドと併用で使うときもあります。 また近年、慢性的な肝臓疾患に対し、従来の治療に加えた選択肢として再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、 体が本来持っている修復力に着目し、肝臓の炎症やダメージの改善を目指す治療です。 「現在の治療に不安がある」「将来の肝機能低下が心配」という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。 自己免疫性肝炎の病気で日常生活を送るときの注意点 日常生活では栄養バランスの取れた食事をとり、間食を控えるのが大切です。また、外出時は人混みを避けて手洗いやマスク着用、うがいなどの感染予防行動を徹底しましょう。 注意しておきたいのが、続発性副腎機能不全です。ステロイド薬の内服により、引き起こされた副腎皮質ホルモンの不足を指します。 生理的な量を超えるホルモンを長期で内服すると、副腎は本来のホルモン分泌を怠るようになります。 そのため、長期内服者が薬を自己判断で中断してしまうと、ホルモン不足が起こるかもしれません。副腎皮質機能不全となると、以下のような症状が出てきます。 【副腎皮質機能不全の症状例】 だるさ 脱力感 血圧低下 吐き気 嘔吐 発熱 など また、重症になると意識を失ったり、ショック状態になったりする場合もあります。 ステロイドを自己判断で減量や中止してしまうと、病状悪化だけでなく、命に関わる副腎機能不全をきたすリスクもあるので、必ず医師の指示通りに内服しましょう。 自己免疫性肝炎の病気は進行するの?【肝臓の症状悪化を防ぐには早期治療】 自己免疫性肝炎の多くは治療が有効である一方、最初は軽症でも放置をすれば命に関わる事態になります。 自己免疫性肝炎を放置すると炎症が沈静化せず、肝臓の線維化が進みます。肝臓の線維化が進行して固くなった状態が「肝硬変」です。 肝臓では栄養素の代謝やエネルギー貯蔵、有害物質の分解や解毒などが行われていますが、肝硬変が進むと機能障害が起こります。 肝臓の働きが大きく損なわれてしまった状態を「肝不全」と呼びます。さらに、肝硬変は肝がんの発生が起こりやすく、肝がんは治療しても再発しやすい厄介ながんです。 肝硬変・肝不全・肝がんへの進行を防ぐには、早期から適切な治療を受けるのが重要です。自己免疫性肝炎では、治療によりASTやALTの数値を基準値内に保てれば、生命予後は良好とされています。 肝硬変の症状や原因については、以下の記事もあわせてご確認ください。 肝臓の症状や自己免疫性肝炎の病気が心配な女性は内科を受診しよう 自己免疫性肝炎に特徴的な症状はありませんが、ときにだるさや黄疸などをきたす場合があります。また、無症状で発見される場合も多いです。 診断は血液検査や画像検査などを行い、総合的に判断して行います。とくに組織の検査は非常に重要とされています。 治療の第一選択薬はステロイドです。副作用も多いですが、対策をしながら長期的に使用します。 自己免疫性肝炎を放置すると命に関わる「肝硬変」に進展するため、診断を受けたら定期的に通院をして服薬を続けましょう。 健康診断で肝臓の数値が高いと言われた方や、肝臓が悪いときの症状に思い当たる節がある方は、まずは医療機関で検査を受けてみてください。 また、肝臓に関わる病気については、治療方法のひとつとして再生医療があります。 再生医療とは、患者さまご自身の細胞が持つ修復力を活かし、炎症や損傷を受けた肝組織の回復を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 ステロイド治療に不安がある 治療を続けているが改善がみられない 病気が進行してしまい、今後が心配 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する また、実際の再生医療の治療法ついては、以下の動画でも分かりやすく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=vSGzZfT6tXT9Uc82 肝臓の病気に関わる症状に悩まれておられる方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 女性に多い肝臓の病気や自己免疫性肝炎の症状についてよくある質問 実際に患者さまからよくお聞きする質問や、肝臓の病気に関わるQ&Aをまとめています。 Q.自己免疫性肝炎の病気では、最終的にステロイドを止められますか? A.経過によっては中止が可能ですが、全員ではありません。中止できるときも、多くの場合は年単位の時間がかかります。 また、中止した場合には再燃するリスクもあります。減量や中止については個々のケースで大きく異なるので、主治医とよく相談するのが良いでしょう。 Q.原発性胆汁性胆管炎の病気も肝臓の自己免疫疾患と聞きましたが、違いはなんですか? A.どちらも中年以降の女性に多い自己免疫性疾患ですが、障害が起こる部位が異なります。 自己免疫性肝炎では、肝細胞の障害が中心です。原発性胆汁性胆管炎で起こるのは、肝臓内の胆汁が通る管(胆管)の破壊です。 そのため、胆汁の流れが滞り、ALPやγ-GTPなど、胆道系酵素や黄疸をきたすビリルビン値の上昇が目立ちます。進行すると黄疸や皮膚のかゆみを生じます。 また、病気を放置すると肝硬変へ進展するので、必ず医療機関での治療が必要です。 各種検査で自己免疫性肝炎との鑑別を行いますが、2つの病態が合併している場合もあります。 Q.アルコールを飲む機会が多いと肝臓の病気になりますか? A.アルコールを飲む量や本人の体調によっては、肝臓の病気になる可能性があります。 とくに長期間にわたり、アルコールの大量摂取を行うと、肝臓に大きなダメージを与えてしまうからです。 実際に、厚生労働省の情報でも、アルコールの飲みすぎは脂肪肝やアルコール性肝炎など、肝臓病につながりやすいと指摘しています。 日頃からお酒を飲まれる方で、肝臓への負担が気になる方は、アルコール性肝炎の初期症状などを解説している以下の記事もあわせて参考にしてみてください。 Q.肝臓の病気があるときに食べてはいけないものはありますか? A.糖質や脂質が多く含まれているような食べ物は避けましょう。 たとえば、以下の食べ物が例にあげられます。 ・糖質が多いもの:ジュース類、駄菓子、果物 など ・脂質が多いもの:揚げ物、肉の脂身、ドレッシング など 肝臓をいたわる食事の例を知りたい方は、以下の記事も参考になります。 Q.肝臓に血管腫があるときはどうすれば良いですか? A.肝血管腫とは、肝臓で異常増殖した細い血管が絡み合い、塊になった際にできる良性腫瘍です。 小さな病変かつ無症状であれば、基本的に経過観察のみと考えて良いでしょう。 大きくても増大傾向がなく、かつ無症状であれば経過観察可能と判断される可能性が高いと思われます。 また、肝臓に血管腫があるときは、医療機関での定期検査を行いましょう。気になるような症状や異変を感じた場合には、すぐ診療してもらうのが大切です。 以下の関連記事で詳細を解説しているので、あわせて参考にしてみてください。 Q.脂肪肝を改善するにはどうすれば良いですか? A.生活習慣や食事などの改善が必要です。 脂肪肝になった原因によって、以下のように改善方法は変わります。 アルコールが原因の場合:アルコール摂取量を減らす 肥満などが原因の場合:運動して減量、食事量を調整する また、脂肪肝を指摘されたときは、放置せずに早めに医療機関を受診して治療を行うのが重要です。 脂肪肝の改善に関わる詳細は、以下の記事で詳しく解説しています。 Q.肝疾患の相談などができる支援機関はありますか? A.以下の支援機関で、肝疾患に関わる情報提供や相談を行っています。 ・肝炎情報センター:情報の提供 ・肝疾患相談支援センター:相談など 参考文献 厚生労働省難治性疾患政策研究事業「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班 自己免疫性肝炎(AIH)診療ガイドライン2021年 厚生労働省難治性疾患政策研究事業「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班 患者さん・家族のための自己免疫性肝炎(AIH)ガイドブック第2版 難病情報センター 自己免疫性肝炎 難病情報センター|原発性胆汁性胆管炎 厚生労働省|e-ヘルスネット「アルコールと肝臓病」 厚生労働省|事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン 参考資料 肝疾患に関する留意事項
2024.05.21 -
- 肝疾患
- 内科疾患
肝血管腫は近年の画像診断により発見例が増加している良性の腫瘍です。(文献1) 無症状の場合は治療する必要がありませんが、まれにカテーテル治療や外科手術が必要なケースもあります。 本記事では肝血管腫の症状や原因、治療法、予防法について解説します。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 肝血管腫について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 肝血管腫とは? 肝血管腫とは、肝臓で異常増殖した細い血管が絡み合い、塊になったことでできる良性の腫瘍です。 良性腫瘍は周囲の臓器への転移や、周囲の組織に入り込んで増殖する(浸潤する)リスクが低く、身体におよぼす影響は比較的少ないとされています。 肝臓に見られる悪性腫瘍としては、肝細胞がんや胆管細胞がん(肝内胆管がん)がよく知られています。 肝臓はもともと血管が多い臓器であるため血管腫ができやすく、肝臓にできる腫瘍の半数以上が肝血管腫とされています。 肝血管腫は「海綿状血管腫」と「血管内皮腫」の2種類に大きく分けられますが、海綿状血管腫と診断されることがほとんどです。そして、臨床上問題を生じるのも海綿状血管腫が多い傾向です。 基本的には無症状のため、昔は剖検(ぼうけん:病死した患者の遺体を解剖して調べること)で見つかることが多かったのですが、近年の画像診断技術の発展に伴い、他の病気を探すための検査や人間ドックなどで偶然発見されることが多くなりました。基本的には消化器内科で診てもらう病態です。 成人の発生頻度は5%程度で、一般的には女性のほうが男性に比べてやや多いといわれています。 その他女性に多い肝臓の病気については、下記の記事も合わせてご覧ください。 肝血管腫の症状 肝血管腫は、多くの場合は無症状で、特徴的な症状はありません。ただし、腫瘍が大きくなってくると徐々に周囲の臓器を圧迫し、以下の症状が出やすくなります。 腹部の不快感 腹痛 右上腹部の膨満感 嘔気・嘔吐など また、発現頻度は低いですが、重症例では以下の症状が見られるケースもあります。 肝臓の巨大化による合併症 発熱 黄疸(皮膚や白眼の黄染) 呼吸困難 心不全など 肝臓の巨大化による合併症の具体例としては、肝臓の破裂や多臓器の圧迫、出血性ショックなどが挙げられます。 肝臓が巨大化して破裂して出血を起こすと治療が困難になり、最悪のケースでは死に至るため、なんらかの異常が見られる際は速やかに医療機関を受診する必要があります。 巨大肝臓血管腫のカサバッハ・メリット症候群に注意 カサバッハ・メリット(Kasabach-merritt)症候群は、新生児期から乳児期に多く見られる巨大な血管腫です。 発症すると血小板の顕著な減少が見られ、出血や多臓器不全などを起こすと最悪のケースでは死に至ります。 現在のところ確立した治療法がなく、ステロイドやインターフェロン、抗血小板薬の投与など複数の治療を並行するのが一般的です。 死亡率は20~30%とされていますが、治癒した例では予後が良好で、再発の可能性はありません。(文献2) 肝血管腫の原因 肝血管腫が形成される原因は明らかになっていませんが、先天的な要素が大きいと考えられています。乳児期に肝血管腫が生じる場合もありますが、通常は自然に消失していきます。 肝血管腫の男女比について、エビデンス(医学的根拠)を伴うデータはありません。 しかし、臨床上は女性の発症例が多く報告されており、ホルモンバランスの変化が発症リスクを高める要因ではないかと考えられています。 実際に、成人になって肝血管腫が発見された女性患者の調査報告では、女性ホルモン補充療法を施行したことにより肝血管腫の増大が見られ、結果として女性ホルモンとの関連が示唆されました。 女性ホルモンが実際にどのように肝血管腫に影響を及ぼしているかまでは未だはっきりと解明されていませんが、妊娠や女性ホルモン療法は肝血管腫増大のリスクになり得ると考えられています。 なお、ピルの服用が肝血管腫を増大させるかに関する研究もなされましたが、そちらでは有意に増大させないとの結果でした。 ただし、ピルの長期服用は肝機能障害や肝腫瘍のリスクを上昇させる上、ピルと肝血管腫増大の関連を考える報告があるのも事実です。 発症年齢に関しては30〜50代に多く見られるとされていますが、全年齢層で検査を行った結果ではないため好発年齢は不明です。 肝血管腫の検査・診断の方法 肝血管腫の検査法として以下の方法が挙げられます。 超音波(エコー)検査 CT(造影コンピュータ断層撮影)検査 MRI(磁気共鳴画像)検査 画像検査以外に腫瘍マーカーを用いてがんの可能性を調べたり、血液検査によりカサバッハ・メリット症候群のリスクを確認したりするケースもあります。 次項で肝血管腫の検査の際に行われる画像診断ついて解説します。 超音波(エコー)検査 超音波検査は身体に超音波の出るプローブと呼ばれる機械を当て、それぞれの臓器から跳ね返ってきた超音波を画像化するのが特徴です。 腹部超音波検査ではお腹をグッと押される感覚はありますが、被曝の恐れや痛みがなく、副作用を心配しなくて良い点がメリットです。 身体への負担が少ない検査で肝血管腫を発見できる点では優れますが、肝細胞がんや肝臓への転移がんと見分けにくい欠点があります。 造影超音波検査を用いることも可能ですが、患者さんの体格や術者の技量によって左右されるため、通常はCT検査やMRI検査の画像と合わせて総合的に判断されています。 造影超音波検査に用いられる造影剤は、卵アレルギーの方には使用できません。造影超音波検査に伴い過去にアレルギーを起こした経験がある方は、事前に医師に相談する必要があります。 CT(造影コンピュータ断層撮影)検査 CT検査はベッドの上に仰向けに寝た状態でトンネル状の装置に入り、X線の吸収率の違いを利用して体の断面を画像化するのが特徴です。 レントゲンでは確認が難しいミリ単位の微細な病変を発見しやすく、体内の状態を立体的に把握できる点がメリットです。 造影剤を使用しない単純CTでは肝血管腫の検出率は低いですが、造影剤を使用した造影CTであれば格段に検出率が上がります。 肝血管腫は他の肝臓がんと比べて血流の流れが遅いため、造影剤を使用すると全体がゆっくり染まるのです。 CT検査のデメリットとしては放射線を被ばくする点や、造影剤による副作用などが挙げられます。 過去に造影剤によるアレルギーが出た人や糖尿病薬を服用している人、腎機能障害のある人、授乳中の人などは造影剤を使用する際に注意が必要となります。該当される方は医師にご確認ください。 MRI(磁気共鳴画像)検査 MRI検査は強力な磁場が発生したトンネル状の機械に入り、ラジオ波を体に当てることでさまざまな角度から断面像を作り出すのが特徴です。 放射線被曝のリスクがなく、骨の影響を受けずに正常な組織と病変部位との判別ができる点がメリットです。 超音波検査やCT検査同様、必要時には造影剤も使用できます。造影を含めたMRI検査が肝血管腫の確定診断において最も有用であるといわれています。 MRI検査はさまざまな病気の早期発見に役立つ検査法ですが、狭いトンネルの中に入る必要があるので狭所恐怖症の人には不向きな点や、超音波検査やCT検査と比べてコストが高くなる点が懸念です。 検査に要する時間が長く、病院によっては他の検査と比較して予約が取りにくい場合もあるでしょう。 肝血管腫の主な治療法 肝血管腫は腫瘍が小さく、症状が出ていない場合は治療の必要はありません。 肝血管腫の主な治療法としては、以下の例が挙げられます。 経過観察 外科的治療 放射線治療 肝移植 それぞれについて解説します。 経過観察が基本 肝血管腫の発症が確認されたとしても、経過を観察するのが基本です。 病変が小さくかつ無症状であれば、基本的に経過観察のみと考えて良いでしょう。大きくても増大傾向がなく、かつ無症状であれば経過観察可能と判断されやすいです。 ただし、経過を観察する場合であっても定期的に超音波検査やCT検査、MRI検査を受け、症状変化の有無を確認してください。 妊娠に関しては判断が難しいところで、大きな血管腫が発見された場合には妊娠を勧めるべきでないと主張する報告もある一方で、巨大血管腫がありながらも合併症を生じることなく妊娠継続ができたとの報告もあります。 自覚症状があり、かつ大きい肝血管腫を指摘されている場合は、それ以上大きくならないよう、女性ホルモン補充療法やピルの中断が推奨されています。 巨大血管腫があるために産婦人科領域の治療について相談したい方や妊娠をご希望の場合には、産婦人科の医師に加え、消化器内科や消化器外科の医師ともよく話し合いましょう。 治療の際には、消化器内科の医師より消化器外科や放射線科の医師へ紹介され、適切な治療を検討していきます。 外科的治療(肝切除・カテーテル)は腫瘍の大きさ・症状による 肝血管腫の大きさや自覚症状、合併症、悪性腫瘍の可能性を完全に否定できない場合は、外科的治療が必要です。 主な治療法は以下のとおりです。 治療法 目的 カテーテル治療 肝動脈を塞いで肝血管腫への血液流入を阻害する 手術 肝血管腫を切除する 次のような条件下では、カテーテル治療や手術療法といった積極的治療が必要とされます。 カサバッハ・メリット症候群 血管腫の急速な増大 血管腫の増大とともに症状の増悪 血管腫が原因となった合併症が中等度以上 血管腫の破裂 カテーテル治療は肝動脈塞栓術とも呼ばれており、血管内より血管腫に栄養を送る動脈へアクセスし、挿入した細い管を使って動脈を塞ぐ治療法です。 手術療法と異なり合併症のリスクが低いメリットがあり、肝血管腫が破裂して出血している症例や、カサバッハ・メリットに対して効果的と報告されています。 一方、カテーテル治療では肝血管腫の完治には至らず、多くの場合腫瘍の縮小はみられません。前段階として一旦肝動脈塞栓術を施行し、全身状態が改善されてから手術に臨む症例もあります。 カテーテル治療では十分な効果が得られない場合、手術療法(腫瘍摘出術)が検討されます。報告されている肝血管腫の手術成績は、破裂による緊急手術を除いて良好です。 手術の手法としては腹腔鏡手術と開腹手術の2つが挙げられます。腹腔鏡手術は傷口が小さくて済むメリットがありますが、肝血管腫の場所によっては開腹手術の方がリスクが低いケースも少なくありません。 放射線治療は症状緩和を目的として実施 肝血管腫を治療する際に、定位放射線治療(SRT:Stereotactic Radio Therapy・SBRT:Stereotactic Body Radio Therapy)を行うケースがあります。 定位放射線治療は、対象となる病変へ集中的に放射線を照射する治療法です。周囲の組織に与えるダメージを最低限に抑えられます。 肝血管腫に対して定位放射線治療を実施した例では、症状の改善に加えて腫瘍のサイズの縮小もしくは消失が報告されています。(文献3) 肝移植は最終手段 外科的治療や放射線治療で肝血管腫に伴う症状の改善が見られない場合は、肝移植が検討されます。 肝血管腫自体の改善よりは、肝機能不全による生命の危機を回避するのが目的です。 とくに肝臓全体に広がるびまん性の肝血管腫で、その他の治療法では血液凝固異常が改善しない場合、肝移植が選択肢の一つになります。 国内では乳幼児期以降に肝血管腫に伴う慢性肝機能不全を発症したケースで、肝移植の治療が実施されました。(文献4) 海外では血液凝固障害や心不全を伴う急性期症状に対し、肝移植を実施した例が報告されています。(文献5) 2024年現在は血管腫を薬で治す研究も進められており、今後の新しい治療法が期待されています。 肝血管腫の診断が出たら気をつけるべきこと 肝血管腫の診断が出たら以下の点に気を付けてください。 定期健診を受ける 肝機能に配慮した生活を送る 接触の激しいスポーツは避ける 妊娠中や妊娠計画中は医師の指示を守る それぞれについて解説します。 定期健診を受ける 肝血管腫の診断が出たら、定期健診を受けることが大切です。 肝血管腫は良性の腫瘍のため、無症状で経過するケースが大半で、肝臓がんと異なり腫瘍が急速に大きくなることもほとんどありません。 ただし、肝臓の病気は自覚症状を伴うケースが少ないため、定期健診で病変に異常が生じていないか確認する必要があります。 肝血管腫と診断されたら半年から1年後に再検査を行い、腫瘍の大きさに変化が見られない場合は、1年~2年ごとの検査が推奨されています。 再検査で腫瘍が大きくなっていた場合は、CTやMRIを用いた精密検査が必要です。 肝機能に配慮した生活を送る 肝血管腫の診断が出たら、肝機能に配慮した生活を送りましょう。 玄米や雑穀米を取り入れ、緑黄色野菜やキノコ類、海藻類、果物などを積極的に取り入れるのがおすすめです。 ベーコンやソーセージなどの加工品や揚げ物、バター、生クリームなど飽和脂肪酸を多く含む食品は肝臓への負担が大きいため、必要以上に摂取しないよう意識してください。 タンパク質は牛肉の赤みや鶏のササミ、青魚などから摂取すると肝臓にかかる負担が軽減します。 また、肝臓に大きな負担をかけるアルコールの過剰な摂取は控え、1週間に2日以上は休肝日を設けるのがおすすめです。 肝臓の数値が気になる方は、下記の記事も参考にしてください。 接触の激しいスポーツは避ける 肝血管腫の多くは無症状のため、スポーツ活動に制限はありません。 ただし、発熱や呼吸困難などの症状が出ている方や、肝血管腫の増大・巨大化の傾向が見られる方は、激しい運動を避けるのが好ましいと考えられます。 アメリカンフットボールやラグビー、格闘技など接触の多いコンタクト系のスポーツで身体に衝撃が加わると、肥大した肝血管腫の破裂や血管からの出血リスクが増加するためです。 腫瘍の大きさが5センチメートル以下であれば、定期健診で経過を見守りながらスポーツを楽しめるでしょう。 腫瘍が10センチメートルを超える場合は、運動強度について医師の指導を受ける必要があります。 妊娠中や妊娠計画中は医師の指示を守る 妊娠中もしくは妊娠計画中の女性は、定期的に検診を受けて医師の指導を受けてください。 妊娠中は女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が増加するため、肝血管腫が増大する可能性があります。 また、直接的な因果関係は明らかにされていないものの、経口避妊薬を服用すると女性ホルモンのバランスが変化し、肝血管腫の増大を招く恐れがあります。 妊娠中や妊娠計画中はホルモンバランスが変化しやすいため、超音波検査などで経過を見守ることが重要です。 ほとんどの肝血管腫は治療の必要がない良性腫瘍ですが、巨大化や破裂のリスクが高い場合はカテーテル治療や手術が検討されます。 肝血管腫の予防法 現在のところ肝血管腫の原因は明らかにされていません。 胎児期に血管を形成する際に異常が生じたり、遺伝的要因が関わっていたりする可能性が示唆されていますが、具体的な予防法はありません。 しかし、肝血管腫を発症した後に肥大化を防ぐのであれば、対処の方法はあると考えられます。 たとえば、脂質の多い食事やアルコールの過剰摂取は肝臓への負担を増やし、肝臓を肥大化させる一因です。肝血管腫への負担も増大するため、栄養バランスのとれた食事を意識し、過剰なアルコールの摂取は控えましょう。 腫瘍が10センチメートルを超える場合は別ですが、内臓にかかる負担を減らすため適度な運動に取り組むのも効果的です。 肝血管腫の予防・早期発見のために定期健診を受けましょう 肝血管腫は良性腫瘍であり、基本的には怖い病気ではありません。腫瘍が小さくて無症状であれば、治療の必要はありません。 しかし、腫瘍が大きくなってくるといろいろな症状を招くほか、出血や破裂など重大な健康被害のリスクが生じます。 どちらかといえば女性に多く見られるとの報告があるため、妊娠中もしくは妊娠計画中の女性はとくに気を付けてください。 肝血管腫と診断された場合は、自分の身を守るためにも定期的な検査を心掛け、肝臓に負担がかかる食習慣の見直しに取り組むのがおすすめです。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 肝血管腫について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 肝血管腫に関するよくある質問 肝血管腫はがんの可能性がありますか? 肝血管腫は良性の腫瘍であるため、がんになる可能性はほとんどありません。 画像検査では肝臓がんとの見分けがつきにくいケースがあるため、初回の診察時にはCTやMRIなどを用いて判別する必要があります。 肝血管腫と肝臓がんの大きな違いは、腫瘍が大きくなるスピードです。肝血管腫は基本的に急激に巨大化しませんが、肝臓がんの場合は腫瘍が短期間で大きくなる傾向にあります。 万が一のリスクを避けるため、肝血管腫と診断された場合であっても、半年から1年後に再検査を行い、その後も定期健診を受けてください。 破裂する可能性はありますか? 肝血管腫が破裂する可能性は極めて低いとされます。 しかし、腫瘍が10センチメートル以上に巨大化した場合や、カサバッハ・メリット症候群を発症しているケースでは、肝血管腫が破裂するリスクが増加します。 肝血管腫の破裂に伴う特徴的な症状が、突然の激しい腹痛やめまいなどです。出血性ショックを起こした場合、急激な血圧低下に伴う意識障害を招く恐れもあるため、すぐに医療機関を受診してください。 肝血管腫の破裂を予防するためには、激しい運動を控えるなど外部からの衝撃を避けることが大切です。 参考文献 (文献1) 肝海綿状血管腫の画像診断ガイドライン|公益社団法人日本医学放射線学会 (文献2) カサバッハ・メリット(Kasabach-Merritt)現象(症候群)|小児慢性特定疾病情報センター (文献3) 肝海綿状血管腫の画像診断ガイドライン|公益社団法人日本医学放射線学会 (文献4) 乳幼児肝巨大血管腫|難病情報センター (文献5) 肝巨大血管腫(乳幼児難治性肝血管腫)|小児慢性特定疾病情報センター
2024.05.16 -
- 肝疾患
- 内科疾患
健康診断や定期検査で脂肪肝と診断されたとき、どのような食事をすれば良いか気になる方もいるのではないでしょうか。 脂肪肝を改善するためには、避けるべき食べ物を把握しておくことが重要です。栄養バランスが整った食生活を意識すれば、そのほかの病気のリスク軽減にもつながります。 この記事では、脂肪肝になった後に食べてはいけないものや、食事の際のポイントをご紹介します。食生活を見直し、生活習慣を整えることで、脂肪肝の改善につながるでしょう。 【一覧】脂肪肝の食事で食べてはいけないもの 脂肪肝とは、脂質のひとつである中性脂肪が肝臓内に多く蓄積している状態のことです。 脂肪肝の食事で食べてはいけないものとしては、糖質や脂質を多く含まれているような食べ物です。これらの食べ物は脂肪肝を悪化させるだけでなく、メタボリックシンドロームをはじめとしたさまざまな疾患を引き起こす恐れがあります。 また、アルコールの摂取を控えることも重要です。脂肪肝には、過食や過剰飲酒が原因で起こるアルコール性のものと、それ以外の非アルコール性のものがあります。 このように、脂肪肝にとってだめな食事は多くあり、それらを避けることが大切です。 肝臓の病気に対する新たな治療法として、再生医療が注目を浴びています。再生医療について気になる方がいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。 脂肪肝を改善する食事のポイント7つ 脂肪肝を改善するには、以下のような食べ物を避けることを意識しましょう。 糖質を多く含んでいる食べ物 ジュース類 駄菓子 果物 脂質を多く含んでいる食べ物 揚げ物 肉の脂身 ドレッシング マヨネーズ ※調理油は植物性が望ましい(オリーブオイル、菜種油、大豆油など) アルコール 1日あたり純アルコール20g(※)まで ※ビール中瓶(500ml)1本程度に相当 ここでは、避けるべき食べ物に加えて、脂肪肝を改善するための食事のポイントを解説します。 1.摂取エネルギーを抑える 1つ目は、糖質をはじめとした摂取エネルギーを抑えることです。食事から過剰摂取した糖質は、中性脂肪に変換されて脂肪肝の発症につながります。 ポイントとしては、摂取エネルギーの目安を把握した上で、それを超えないように食事制限する点です。 一般的な摂取エネルギー量の目安としては、以下のとおりです。 自分の摂取エネルギー量を計算した上で食事管理をして、理想的な標準体重を目標にしましょう。 2.糖質を控える 糖質の摂取もできるだけ控えましょう。 白米や十六穀米などの穀類に含まれる糖質は、比較的肝臓への影響が少ないと考えられています。そのため、1食につきお茶碗1杯程度なら大きな問題にはつながりません。 それよりも注意すべき食べ物が、お菓子や果物です。ジュース類や駄菓子に含まれているショ糖、果物に豊富な果糖は、穀物と比較すると中性脂肪が肝臓に蓄積しやすい特徴があります。 普段の食生活でもできるだけ間食を避け、糖質が多く含んでいる食べ物はなるべく摂取しないように心がけましょう。 3.脂質を控える 脂肪肝を改善するには、脂質を控えることも重要です。とくに、揚げ物やマヨネーズなどの脂質が豊富な食べ物には注意が必要です。 食べ物を調理する際は、なるべく動物性ではなく植物性の油の使用を心がけましょう。1日あたりの油の使用量は、大さじ1杯程度までに抑えるのが理想的です。 脂質の過剰摂取は肝臓に中性脂肪がたまる原因となりますが、極端な制限は必須脂肪酸の欠乏につながります。そのため、適度な脂質の制限が重要です。 食事の目安として、脂質を多く含むものを摂取する機会を週に1〜2回程度に抑えるように調整しましょう。 4.たんぱく質を適度に摂取する 糖質や脂質を控えめにする一方で、たんぱく質はなるべく意識的に摂取しましょう。 たんぱく質は、筋肉を作る上で欠かせない栄養素です。たんぱく質の過不足は、脂肪肝を悪化させるとされています。適量を確保するためには、良質なたんぱく質の摂取が大切です。 良質なたんぱく質を含む食べ物は、おもに以下のとおりです。 豆腐 納豆 牛乳 肉類(牛、鶏、豚) 魚介類(あじ、サバなど) 食事の際は、これらの食べ物を取り入れてみましょう。 5.アルコールの考え方 アルコールは肝臓で脂肪に合成されやすく、脂肪肝の悪化につながる恐れがあります。 可能なら禁酒が望ましく、飲むとしてもアルコール度数の高いお酒や、糖質の多い発泡酒などはなるべく控えましょう。 アルコールを摂取する際は、1日平均2ドリンク(純アルコールで20g)程度までに制限し、週に2日以上は休肝日を設けることが推奨されています。 お酒ごとの純アルコールの目安としては、以下のとおりです。 お酒の種類 目安量 純アルコール量 ビール 中瓶1本(500ml) 20g 日本酒 1合(180ml) 22g ウイスキー・ブランデー ダブル(60ml) 20g 焼酎 1合(180ml) 50g ワイン 1杯(120ml) 12g 6.野菜などの食物繊維が多いものから摂取する 野菜に多く含まれている食物繊維の摂取も重要です。 食物繊維は食後の血糖値の上昇をゆるやかにして、コレステロールの増加を防ぐ働きがあるとされています。そのほかにも、満腹感を得られるようになり、エネルギーの摂りすぎ防止も期待できます。 1日の野菜の摂取量は、約350gが目安です。食物繊維は野菜だけでなく、海藻やきのこ類などにも豊富に含まれているので、これらの食べ物も意識的に取り入れてみましょう。 7.食事の仕方に配慮する 食べ物だけでなく、食事の仕方にも工夫が必要です。具体的なポイントは、以下のとおりです。 1日3食を規則正しい時間で食べる 夜遅くの食事は控える ゆっくり良く噛んで食事をする 主食・主菜・副菜のバランスを整える 不規則な時間帯での食事は、脂肪をため込む原因となります。また、ゆっくり良く噛むことで消化が良好となり、満腹中枢が刺激されて満腹感を得やすくなります。 栄養バランスを整え、偏った食事にならない点も注意が必要です。 まとめ|食事習慣を整えて脂肪肝の改善をしよう! 脂肪肝とは、肝臓を構成している肝細胞表面に脂肪が沈着して蓄積される病気です。 本疾患の原因として、肥満や糖尿病、過度のアルコール摂取などがあげられます。食事内容を見直すことで、脂肪肝の改善が期待できます。 脂肪肝を放置すると肝臓の機能が悪くなるだけでなく、肝硬変や肝臓がんなどの深刻な病気につながる恐れもあるでしょう。病状が悪化する前に、早めに医療機関にご相談ください。 脂肪肝の食事に関する良くある質問 ここでは、脂肪肝の食事に関する良くある質問についてお答えします。脂肪肝について疑問がある方は、ぜひ参考にしてみてください。 脂肪肝に良い食べ物は? 脂肪肝の方におすすめなのが、良質なたんぱく質を含む食べ物や食物繊維が豊富な食べ物です。 たんぱく質は普段不足しがちなので、肉類や魚類などの質の高い栄養源は積極的に摂り入れることをおすすめします。 また、食物繊維には脂肪の蓄積を防ぐ作用が期待できます。野菜やきのこ類など、食物繊維が豊富な食べ物を意識的に食べましょう。 脂肪肝は糖質制限すべき? 糖質制限は、脂肪肝に対して大きな効果が得られるわけではないとされています。 海外の研究によると、減量するには糖質や脂肪などの特定の栄養素ではなく、摂取カロリーの制限が大きく関係しているとされています。(文献1) そのため、糖質や脂質などの栄養素よりも、摂取カロリーを意識した食生活を心がけましょう。 ただ、栄養素の偏りは健康に悪影響を及ぼす恐れがあるので、糖質や脂質を控えめにしつつ、たんぱく質を意識的に摂り入れてみてください。
2022.05.19 -
- 肝疾患
- 内科疾患
肝臓の働きは、胆汁の合成・分泌や栄養素の貯蔵、有害物質の無毒化など多岐にわたります。しかし、生活習慣の乱れなどによって負担がかかり、いつの間にか働きが悪くなっていることがあります。 とくに長年にわたる過度の飲酒や食生活の乱れ、不適切な薬の服用には注意が必要です。本記事では、肝臓の7つの働きや肝臓の機能をチェックする方法、代表的な病気、意識したい生活習慣などを解説します。 肝臓の働きを助けるための食品や、適切な飲酒量などを具体的に解説しています。肝臓の病気を予防するためにも本記事を参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 肝炎や肝硬変、脂肪肝など肝臓の病気で気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 肝臓の7つの働きとは?【一覧表】 肝臓には、主に以下の7つの働きがあります。 肝臓の7つの働き 詳細 胆汁の産生・分泌 胆汁を産生・分泌して脂肪の消化・吸収を助ける 代謝 糖質・脂質・タンパク質などの栄養素を体にとって使いやすい形へ変換する 栄養の貯蔵 ブドウ糖が余っているときはグリコーゲンとして蓄え、不足しているときは供給する 解毒作用 アルコールやアンモニアなどの有害な物質を無毒化して排泄する 免疫 栄養とともに運ばれてくる細菌やウイルスなどの異物を除去する 止血 出血を止める血液凝固因子を合成する ホルモンの調節 過剰となっているホルモンを代謝して、不足しているホルモンの分泌を促す それぞれの働きについて解説します。 胆汁の産生・分泌|脂肪の消化・吸収の補助 肝臓には胆汁を産生・分泌する働きがあります。胆汁とは、食べ物に含まれる脂肪の消化・吸収を助ける分泌液です。胆汁の主な成分は、コレステロールから作られる「胆汁酸」です。脂肪に胆汁酸が混ざると消化酵素が働きやすくなります。 肝臓は、ビリルビン(古くなった赤血球の分解で生成される黄色の色素)を処理・排泄する役割も担っています。ビリルビンはそのままだと水に溶けません。肝臓で水に溶けやすい形に変換されて、胆汁に混ざり消化管へ排出されます。 胆汁が分泌される場所は十二指腸(胃と小腸をつなぐ消化管)です。このように肝臓は、胆汁の合成・分泌と脂肪の消化・吸収に欠かせない臓器です。 代謝|糖質・脂質・タンパク質の変換と合成 代謝とは、体内でさまざまな分子が合成・分解される際の化学反応の総称です。 たとえば、以下の栄養素が肝臓で代謝されています。 栄養素 主な代謝の働き 炭水化物 ・フルクトースやガラクトースなどの糖をブドウ糖に変換する ・ブドウ糖をグリコーゲン(ブドウ糖の貯蔵形態)に合成して貯蔵する 脂質 ・脂質を血液中で運べるようにする ・ブドウ糖から脂肪を合成する ・脂肪・ブドウ糖・アミノ酸からコレステロールを合成する タンパク質 ・体内で作れないアミノ酸を合成する ・アミノ酸からアルブミンや血液凝固因子を合成する ・余分なアミノ酸を分解する このように肝臓では、体にとって使いやすい形への変換や貯蔵しやすい形への合成、不足分の合成などが行われます。 栄養の貯蔵|エネルギーの貯蔵と供給 肝臓は、糖や脂質の貯蔵において中心的な役割を担っている臓器です。 具体的には以下のようにエネルギーの貯蔵と供給が行われます。 体内でブドウ糖が余っているときはグリコーゲンとして蓄える グリコーゲンが十分に貯蔵されている場合は、脂肪に変換して脂肪組織として貯蔵できる形にする 反対にブドウ糖が不足しているときは、貯蔵していたグリコーゲンを分解してブドウ糖に戻し血液中に供給する グリコーゲンがなくなれば、アミノ酸や乳酸、脂肪を材料にブドウ糖を新たに合成する また、エネルギー以外でもビタミンB12、ビタミンA、ビタミンD、鉄などを貯蔵する役割も担っています。 解毒作用|有害な物質の無毒化と排泄 肝臓は、アルコールやニコチン、薬の成分などを分解して無害化する働きもあります。体内で生じる有害物質や、排泄が難しい物質を体外へ排泄可能な形に変えます。 たとえば、無毒化と排泄の過程の一例を挙げると以下の通りです。 余分なアミノ酸を分解する際にできる有毒なアンモニアを無毒な尿素に変換する 赤血球が分解される際に出るビリルビンを水に溶ける形に変換する 他にも体内で働いたホルモンの一部の分解、運動などで生成された乳酸をブドウ糖に変換する働きもあります。 免疫|細菌・ウイルスなど異物の除去 肝臓は、消化管で吸収された栄養素が最初に流れ込む場所です。消化管からの血液の通り道には「クッパー細胞」と呼ばれる免疫担当の細胞が存在して、栄養とともに運ばれてくる細菌やウイルスなどの異物を処理しています。 さらに、ウイルスに感染した細胞や不要になった細胞の残骸などを排除する「ナチュラルキラー(NK)細胞」など、さまざまな免疫細胞が集まっているのも特徴です。 なお、免疫が適切に働くには、病原体に結合して目印となるタンパク質の「免疫グロブリン」が必要になります。免疫細胞が免疫グロブリンを作るには、肝臓から供給されるアミノ酸やエネルギーが欠かせません。 止血|出血を止めるタンパク質の合成 肝臓には出血を止める働きがあるタンパク質を合成する役割もあります。フィブリノゲンやプロトロンビンなどの多岐にわたる血液凝固因子を合成します。 血液凝固因子の一部はビタミンKが必要です。そのため、胆汁によるビタミンKの吸収も、出血を止める働きに間接的に関係しています。 ホルモンの調節|不要なホルモンの分解・不活化 肝臓は各種ホルモンを以下のように代謝する働きがあります。 過剰となっているホルモンを代謝する 不足しているホルモンの分泌を促す ホルモンの濃度が体内で適正に保たれるように調整しています。 肝臓の働きが悪くなる原因 肝臓の働きが悪くなる原因として、以下のようなことが挙げられます。 ウイルス感染 免疫の異常 お酒の飲み過ぎ 食事の摂り過ぎ 極端なダイエット 偏った食生活 運動不足 また薬の不適切な服用によって、肝臓にダメージを受けることがあります。場合によっては薬剤性肝障害を引き起こすこともあります。市販の薬や漢方、サプリメントを服用する際は、用法・用量を守らなければなりません。 肝臓の働きをチェックする方法 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、自覚症状が現れにくい臓器です。異常があっても気づかないまま進行するケースも多く、健康な状態を維持するためには、定期的なチェックが欠かせません。 まずは、年に一度会社で実施される定期健康診断を活用しましょう。健康診断の機会がない場合でも、かかりつけ医や内科のクリニックで、自発的に肝機能を調べる血液検査を受けることも可能です。 血液検査では、肝臓の状態を数値で客観的に把握でき、早期の肝機能異常の発見につながります。とくに、肝疾患のリスクがある人や、全身のだるさ、疲れやすさ、黄疸(おうだん)などの症状が現れている方は受診を検討しましょう。 血液検査でわかる肝機能の数値 血液検査で確認できる数値を以下の表にまとめました。 項目名 基準値の目安 詳細 AST (GOT) 男女共通:13〜30 U/L程度 ・肝炎や肝硬変で上昇する ・肝細胞が壊れると血液中に増える ・肝臓以外にも心臓の筋肉や身体の筋肉に存在する ALT (GPT ) 男性:10〜42 U/L 女性:7〜23 U/L ・主に肝臓に存在する ・ALTの上昇は肝細胞の障害を示す γ-GTP 男性:13〜64 U/L 女性:9〜32 U/L ・胆道系やアルコール代謝に関係する ・飲酒や胆道障害で上昇する ・慢性肝疾患でも高い数値になる (文献1) 検査結果をもらったら、照らし合わせて確認してみましょう。なお、それぞれの基準値は検査機関や測定法によって異なります。上記の数値はあくまで目安としてください。 肝臓の働きが悪くなると現れる症状 肝臓は、働きが悪くなっても目立った症状が現れにくい特徴があります。 しかし、以下のような症状が現れている場合は、肝臓の働きが悪くなっている可能性があります。 全身のだるさや疲れやすさ 黄疸やむくみ それぞれの症状について解説します。 全身のだるさや疲れやすさ 肝臓の働きが悪くなると、長期的に続く全身のだるさや疲れやすさが現れることがあります。 肝臓が悪くなると、全身のだるさと疲れやすさが現れる主な原因は以下の通りです。 ブドウ糖の調整機能の低下 ブドウ糖の供給が適切に行われなくなり、体に必要なエネルギーが得られなくなる 有害物質の蓄積 有害物質の分解が滞り、アンモニアなどの老廃物が身体に溜まる ほかにも、栄養素の貯蔵障害やタンパク質の合成障害、ホルモンの調整機能の不調なども影響します。肝臓の働きが低下すると、複数の機能が同時に影響を受けて、長期的なだるさや疲れやすさが現れることがあります。 黄疸やむくみ 肝臓の働きが悪くなると黄疸やむくみが現れることがあります。黄疸とは、白目や皮膚が黄色くなる症状です。黄疸は肝臓でビリルビンの処理や排泄が十分にできなくなるため現れます。 とくに黄疸は肝機能の低下を示す代表的なサインです。急性肝炎では、黄疸が現れる前に尿の色が濃くなることが多く、その数日後に黄疸が見られるケースがあります。(文献2) むくみの原因は、肝臓におけるタンパク質の合成障害である可能性があります。血液中のタンパク質(アルブミンなど)が減少すると、水分を血管内にとどめておく力が低下するためです。その結果、水分が血管の外にしみ出し、むくみや腹水として蓄積することがあります。 肝臓の代表的な病気 肝臓の代表的な病気として、以下が挙げられます。 肝炎 肝硬変 アルコール性肝障害 脂肪肝 肝がん それぞれの病気について解説します。 肝炎 肝炎とは、なんらかの原因により肝臓に炎症が起きて細胞が破壊されていく病気です。 肝炎は以下のように急性肝炎と慢性肝炎に分類できます。 分類 特徴 急性肝炎 ・主に肝炎ウイルスによって起こる急性の肝機能障害 ・黄疸、吐き気、嘔吐、食欲不振、全身のだるさ、発熱などの症状が現れる 慢性肝炎 ・肝臓の炎症が半年以上続いている状態 ・少しずつ線維化し慢性肝臓病と呼ばれる肝臓の機能が低下した状態となる ・さらに放置すれば、肝硬変や肝臓がんに移行する恐れがある 肝炎ウイルスの種類には、A・B・C・D・E型があり、このうちD型は日本であまり見られません。どの型であっても、治療の基本は安静と食事療法です。 急性肝炎は重症化するケースもありますが、多くは適切な治療と安静により回復します。ただし、C型肝炎は慢性化する確率が高いため、急性の症状が落ち着いても6カ月の経過観察が必要です。 慢性肝炎の自覚症状は非常に軽微なため、健康診断の血液検査でたまたま発見される場合が多いとされています。とくに気をつけるべき数値は、肝臓の働きを反映する「ALT」です。 日本肝臓学会では、ALTが30を超えたらかかりつけ医を受診するよう推奨しています。(文献3)症状がなくても放置せずに早めの受診を心がけましょう。 肝硬変 肝硬変とは、肝臓の組織が線維化して固くなってしまう病気です。慢性肝炎などによって、肝臓内の細胞が破壊と修復を繰り返すうちに発症します。 C型肝炎がもっとも多い原因ですが、近年ではアルコール性肝障害や、非アルコール性脂肪肝炎が原因で肝硬変となる割合が増えています。そのため、ウイルス感染がなくても、飲酒習慣や肥満・脂肪肝がある方は定期的な検査を受けることが重要です。 肝硬変の初期はほとんど目立った症状を認めないケースが多いですが、進行するにしたがって倦怠感や吐き気、体重減少など、さまざまな症状が出現します。さらに病状が悪化すると、むくみやおなかの張り、黄疸なども現れます。 肝硬変になると、肝臓の機能は低下したまま元に戻りません。また、肝がんが発生するリスクも高くなります。肝硬変の発症や進行を防ぐために、生活習慣の見直しと定期的な検診を心がけましょう。 なお、肝硬変の治療には再生医療の「幹細胞治療」が活用されています。当院「リペアセルクリニック」の肝硬変に対する幹細胞治療の症例については、以下の記事を参考にしてください。 【症例紹介】 肝硬変 幹細胞治療 60代男性 肝硬変 幹細胞治療 50代男性 アルコール性肝障害 アルコール性肝障害とは、長期にわたる過度な飲酒が原因で起こる肝臓の障害です。アルコール性肝障害は特徴的な症状が現れにくいです。軽度の時期は腹部の張りや疲れやすさ、食欲不振などの症状が現れることもあります。 アルコール性肝障害は以下のように分類できます。 病型 特徴 アルコール性脂肪肝 アルコールの摂取により肝臓に脂肪が蓄積した状態 アルコール性肝炎 大量の飲酒をきっかけに起きる急性の肝障害 アルコール性線維症 長期にわたる飲酒により肝臓が徐々に線維化した状態 アルコール性肝硬変 アルコールによる肝臓の線維化が重症化した状態 長期にわたる過度な飲酒は肝臓がんを引き起こすこともあります。 【関連記事】 アルコール性肝炎は治るのか?肝臓が回復するまでの期間や予防対策も徹底解説 アルコール性肝硬変とは?飲酒の影響や原因・症状・治療法を解説! アルコール性肝炎の初期症状|進行サインや放置するリスク【医師が解説】 脂肪肝 脂肪肝とは、肝臓に脂肪が蓄積された状態です。食べ過ぎや運動不足による肥満、過度な飲酒などにより発症します。糖尿病や妊娠、薬の影響などにより起きることもあります。 脂肪肝は初期段階において症状が現れません。進行すると肝臓の肥大による上腹部の不快感や、体のだるさなどの症状が現れることがあります。 適切な治療を受けないと、肝炎や肝硬変を引き起こすリスクがあるため放置してはいけません。主に食事療法や運動療法により治療を行いますが、症状や原因によっては薬物療法が用いられることもあります。 肝がん 肝がんとは、肝臓の細胞ががん化する病気です。以前まではB型・C型肝炎ウイルス感染が原因の肝がんがほとんどでした。しかし、近年ではアルコール性肝障害や脂肪肝などが原因で発症する肝がんが増えています。 肝臓にがんができても、初期の段階では症状が現れることはほとんどなく、健康診断などでたまたま肝臓の異常を指摘されることが多いです。 進行すると腹部に以下のような症状が現れることがあります。 しこり 痛み 圧迫感 肝がんを発症する方は、すでに肝炎や肝硬変などの病気を持っていることがあります。 その他の肝臓の病気 その他にも以下のような肝臓の病気があります。 その他の肝臓の病気 特徴 肝血管腫 (かんけっかんしゅ) ・肝臓で異常に増殖した細い血管が絡み合ってできる良性の腫瘍 ・頻度は少ないが巨大化してしまうと重症化する場合がある 肝嚢胞 (かんのうほう) ・肝臓に液体の入った袋ができた状態 ・嚢胞に感染や出血が起きると重症化する場合がある 【関連記事】 肝血管腫とは?症状・原因・治療法・予防法まで内科医が解説 肝嚢胞とは肝臓にできる水ぶくれ!原因・症状・治療法などを医師が解説 肝臓の働きを良くするために意識したい生活習慣 肝臓の働きを良くするために意識したい生活習慣として、以下が挙げられます。 栄養バランスの良い食事を摂る 睡眠不足・ストレス過多を避ける 軽い運動習慣を取り入れる 過度なアルコール摂取は控える 不適切な薬の服用をしない それぞれについて詳しく解説します。 栄養バランスの良い食事を摂る 肝臓の働きを維持するには、肝臓の細胞を作るタンパク質や肝臓の機能を助けるビタミン類が不足しないように注意が必要です。 積極的に摂取したい栄養素を多く含む、食品の一例を以下にまとめました。 栄養素 期待される効果 食品例 タンパク質 肝臓の働きの促進や細胞の再生に必要である 鶏むね肉、豆腐、卵 ビタミンB群 糖質・脂肪の代謝に必要である 豚肉、ほうれん草、納豆、玄米 ビタミンC 解毒の働きを助ける、または肝炎の回復を助ける ブロッコリー、キウイフルーツ、さつまいも ビタミンE 肝臓の細胞や膜の変性を予防する アーモンド(ナッツ類)、アボカド、カボチャ ビタミンA 肝臓の膜を保護する レバー、うなぎ、たら、卵 ビタミンD 不足すると肝臓の代謝が滞る イワシの丸干し、サンマ、カレイ、サケ、ブリ ビタミンK 不足すると肝臓の代謝が滞る ほうれん草、ブロッコリー、ネギ、わかめ、納豆 ポリフェノール 炎症による悪影響を抑制する 緑茶、ブルーベリー、コーヒー、ココア タウリン 肝臓の働きを助ける しじみ、あさり、いか これらの栄養素を意識しながら、さまざまな食品をバランスよく食べましょう。なお、すでに肝機能が落ちている方は、タンパク質や塩分の制限が必要な場合があります。治療中の方は医師に確認してください。これから受診する場合も医師に相談しましょう。 睡眠不足・ストレス過多を避ける 肝臓の働きを良好に保つには、睡眠不足とストレス過多を避けることが大切です。睡眠時間が短いと、肝臓の日中のダメージを修復・再生する時間も少なくなります。 毎日決まった時間に寝起きするなど規則正しい生活を送り、質の高い睡眠を確保しましょう。寝る前のカフェイン摂取や、スマートフォンの使用を控えるのも効果的です。 また、過度なストレスは肝臓へのダメージにつながります。活性酸素が増えることで肝細胞が傷ついたり、ストレスによる食生活の変化で肝臓に負担がかかったりする可能性があるためです。適度な運動や趣味など、自分に合った方法で上手にストレスを発散しましょう。 軽い運動習慣を取り入れる 軽い運動習慣は、肝臓に良い影響をもたらします。とくに、肥満や脂肪肝を指摘されている場合に効果的です。実際に適度な運動は、肝臓の脂肪を減らす効果があると報告されています。(文献4) おすすめは以下のような有酸素運動です。 ウォーキング 軽いランニング サイクリング スイミング 少し汗をかきながら無理なく続けられる強度で、1回30~60分、週に3〜4回を目安に運動を習慣にしましょう。(文献5) 過度なアルコール摂取は控える 肝臓の働きを守るためには、日常的な飲酒習慣の見直しが重要です。アルコールは肝臓で分解されるため、過剰な摂取が続くと肝臓に大きな負担をかけます。その結果、脂肪肝やアルコール性肝炎、肝硬変などの病気につながりかねません。 厚生労働省では「節度ある適度な飲酒」として、1日あたりの純アルコール摂取量を約20g程度とするのが望ましいとされています。(文献6) 純アルコール20gは以下の量に相当します。 アルコール飲料 純アルコール20g相当量 ビール(5%) 中瓶1本(500ml) 日本酒 1合(180ml) ワイン グラス2杯弱(約180ml) チューハイ(7%) 350ml缶1本 ウイスキー・焼酎 シングル2杯(約60ml) これらを目安に、飲酒量を抑えるよう心がけましょう。とくにγ-GTPなど肝機能の数値が高い場合には、週に最低2日は休肝日を設けてください。 不適切な薬の服用をしない 薬の不適切な服用は、肝臓や腎臓などの臓器に負担をかけます。とくに肝臓は、薬物代謝の中心的な役割を担っており、必要以上の薬が体内に入ると、薬剤性肝障害を引き起こすケースがあります。 市販薬を含めて複数の薬を併用している場合は、有効成分が重複していないか、相互作用がないかを確認しましょう。 薬を使用する際は以下を確認しておいてください。 医師や薬剤師の指示に従い用法・用量を守る 飲み合わせに注意し不明な点があれば必ず専門家に相談する 飲み忘れや中断時は自分で調整せず再度指示を受ける 薬は適切な使い方を守ることで治療効果を発揮します。肝臓を守るためにも、自己判断による過剰な服用は避けましょう。 肝臓の病気に対する再生医療 脂肪肝や肝炎といった肝臓の病気は、放置すると肝硬変や肝がんに進行する場合があります。しかしながら、自覚症状が出にくいため、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。 肝臓の病気の治療法の一つに再生医療があります。再生医療とは、体内の幹細胞が持つ組織修復能力や炎症を抑える働きを活かした治療法です。手術以外の治療を希望される方にとっての選択肢の一つでもあります。 当院リペアセルクリニックでも、肝炎や肝硬変、脂肪肝に対する再生医療を提供していますので、お気軽にご相談ください。 まとめ|肝臓の働きで気になる点があれば受診しよう 肝臓の主な働きは、胆汁の生成・分泌や栄養素の代謝、エネルギーの貯蔵などです。過度な飲酒や食生活の乱れ、不適切な薬の服用などにより、肝臓の働きは悪くなる可能性があるため注意が必要です。 肝臓の働きが悪くなっていないかは、職場の健康診断または医療機関で検査を受ければ確認できます。肝臓が悪くなっても多くの場合は症状が現れません。 長期間続くだるさや疲れやすさ、黄疸などの症状が出現している場合は、なんらかの肝臓の病気を発症しているおそれがあります。放置しないで医療機関の受診を検討しましょう。とくに長年過度な飲酒をしている方や生活習慣が乱れている方は注意してください。 当院「リペアセルクリニック」では、肝炎や肝硬変、脂肪肝に対して再生医療を行っています。気になる症状がある方や再生医療について知りたい方は、お気軽にご連絡してください。 肝臓の働きに関するよくある質問 肝臓の働きを良くする食べ物はある? 肝臓の働きを良くするには、さまざまな食べ物をバランス良く摂ることが大切です。良質なタンパク質やビタミン類、ポリフェノール、タウリンなど多岐にわたる栄養素が肝臓の働きの助けになるためです。 肝臓の働きが悪くなるとどうなる? 肝臓の働きが悪くなると、エネルギーの貯蔵と供給や有害物質の解毒などが適切に行われなくなります。その結果、全身のだるさや疲れやすさ、黄疸といった症状が現れることがあります。これらの症状が現れている場合は医療機関の受診を検討してください。 参考文献 (文献1) 臨床検査基準値一覧|国立がん研究センター中央病院 (文献2) 奈良宣言特設サイト-医療関係者向け|日本肝臓学会 (文献3) NAFLD/NASH 診療ガイドライン 2020(改訂第 2 版)|日本消化器病学会・日本肝臓学会 (文献4) 3.脂肪性肝疾患患者に対する肝臓リハは?|日本肝臓学会 (文献5) アルコール|厚生労働省
2022.04.04 -
- 肝疾患
- 内科疾患
「健康診断で肝臓の数値が高いと言われて不安になった」「肝臓の数値異常は薬のせい?」このような疑問をお持ちの方も多いでしょう。 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、自覚症状が出にくいため、体調に変化がなくても、健康診断の血液検査で初めて異常を指摘されるケースも少なくありません。 また肝臓の数値が悪化する背景には、脂肪肝やアルコール、ウイルス性肝炎などさまざまな原因がありますが、日常的に服用している薬が影響している可能性もあります。 本記事では、肝臓の数値が悪化する原因やそれを改善するための対策について解説します。 肝臓の数値を改善し、健康な状態を維持するためのポイントを押さえていきましょう。 \肝臓治療に対する新たなアプローチである「再生医療」とは/ 初期の肝機能数値の異常は軽度であっても、放置すると慢性肝炎や肝線維化、肝硬変、さらには肝がんへ進行する可能性があります。 こうした進行リスクが懸念される肝臓疾患に対して、近年注目されているのが自己脂肪由来幹細胞を用いた再生医療です。 再生医療は、患者さまご自身の細胞を活用して炎症の抑制や損傷組織の修復を促し、肝機能の改善を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 健康診断で毎回肝臓の数値が高い 薬の影響が心配 脂肪肝が改善しない 将来、肝硬変や肝がんが不安 今の治療で十分な改善がみられない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院(リペアセルクリニック)では、肝臓の数値異常・肝疾患に対する再生医療について無料カウンセリングを実施しています。 まずは現在の状態を正しく把握し、どのような選択肢があるかを一緒に確認しましょう。 まずは無料相談! 薬による肝臓への負担と薬物性肝障害 私たちが薬を服用すると、その成分は体内で吸収され、血液を通じて全身に運ばれます。 その過程で重要な役割を担うのが「肝臓」です。 肝臓は、薬の成分を分解・代謝し、体にとって不要なものを無毒化する働きをしています。 しかし、薬の種類や飲み合わせ、服用量によっては、この代謝過程が肝臓にとって大きな負担になる場合があり、肝臓の数値に影響を与え、基準値より高くなることがあります。 肝臓の数値が上昇している場合、薬が原因となっている「薬物性肝障害」の可能性が考えられます。 自覚症状がないケースも多いため、定期的な血液検査による肝機能チェックが重要です。 注意が必要なのは、肝機能の異常を放置すると、炎症が慢性化し、やがて線維化(肝臓が硬くなる状態)へ進行する可能性がある点です。 進行した線維化や肝硬変は、現在の保険診療では根本的に元へ戻すことが難しいとされており、将来的に肝がんのリスクが高まることもあります。 「薬の影響で肝臓に負担がかかっていないか不安」「将来、肝硬変や肝がんに進行しないか心配」といったお悩みをお持ちの方は、まずは当院(リペアセルクリニック)の無料電話相談をご利用ください。 まずは無料相談! 薬物性肝障害とは? 薬物性肝障害とは、薬の影響によって肝臓の細胞が傷つき、肝機能に異常が生じる状態を指します。 薬そのものだけでなく、代謝の過程で発生する物質が肝細胞にダメージを与えることもあります。 症状には倦怠感、食欲不振、吐き気、黄疸(おうだん)などがありますが、自覚症状がまったく現れないケースも少なくありません。 そのため、体調に異変がなくても、定期的に血液検査で肝臓の数値(AST・ALTなど)を確認することが大切です。 とくに、複数の薬を同時に服用している方や、長期間薬を使っている方は、知らず知らずのうちに肝臓に負担がかかっている可能性があります。 数値の異常が見つかった場合は、薬の中止や変更を検討する必要があるため、早期発見と医師のフォローが重要です。 肝機能を示す主な検査数値と薬が与える負担について 肝臓の状態を把握するには、血液検査で得られる肝機能の数値をチェックすることが重要です。 肝臓への薬の負担を把握するうえでも注目すべき指標は次の3つです。 AST(GOT) ALT(GPT) γ-GTP それぞれの数値の役割と、どのような薬が影響を及ぼすのか、詳しく解説します。 AST(GOT)とは? AST(GOT)は、肝臓に関するトラブルの初期発見に役立つ指標のひとつです。 主に肝臓や心臓、筋肉などに存在する酵素で、細胞がダメージを受けると血液中に漏れ出し、その数値が上昇します。 正常値の目安 :男性でおおよそ10~40 U/L、女性で10~35 U/L 上昇するケース:肝炎、アルコール性肝障害、筋肉疾患など ASTは、解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン)や抗生物質、抗てんかん薬などの使用によって上昇することがあります。 とくに高用量の解熱鎮痛薬は、肝臓への代謝負担が大きく、ASTが一時的に高くなる場合があります。 ALT(GPT)とは? ALT(GPT)は、主に肝臓に多く含まれている酵素で、肝細胞が損傷を受けた際に血中に放出されます。 ASTよりも肝臓に特化した指標とされており、肝機能をダイレクトに反映する重要な数値です。 正常値の目安:男性で10~45 U/L、女性で7~30 U/L 上昇するケース:脂肪肝、薬物性肝障害、ウイルス性肝炎など ALTは、脂質異常症の治療薬(スタチン系)や糖尿病治療薬(メトホルミン)、一部の抗生物質などで上昇することがあります。 また、サプリメントの過剰摂取もALT上昇の原因になる可能性があり、「健康のために摂ったつもり」が肝臓に負担をかけるケースもあります。 γ-GTPとは? γ-GTP(ガンマグルタミルトランスぺプチダーゼ)は、肝臓や胆道に関係する酵素で、アルコール摂取や薬物、胆道系の異常によって上昇しやすい数値です。 とくに、アルコール性肝障害との関連が深い指標です。 正常値の目安:男性で10~70 U/L、女性で10~40 U/L(施設によってやや異なる) 上昇するケース:アルコール性肝障害、胆道閉塞、脂肪肝など γ-GTPは、抗てんかん薬(フェニトイン、カルバマゼピン)や精神安定剤(バルビツール酸系)、一部の抗菌薬などで上昇することがあります。 また、鎮静剤や睡眠薬の長期使用でもγ-GTPが高くなる場合があります。 \まずは当院にお問い合わせください/ 薬による肝臓の負担を軽減する方法 薬は正しく使えば健康の回復や症状の改善に大きな力を発揮しますが、使い方を誤ると肝臓に負担をかけてしまうこともあります。 本章では、薬の服用による肝臓への負担をできるだけ軽減するため、次の3つの方法を紹介します。 医師・薬剤師に相談しながら服用する 用法・用量を守る(過剰摂取しない) アルコールと併用しない 医師・薬剤師に相談しながら服用する 複数の薬を同時に使うことで、肝臓に過度な負担がかかることがあります。 薬を服用する際は、自己判断で市販薬やサプリメントを追加するのではなく、必ず医師や薬剤師に相談することが大切です。 とくに持病がある方や長期間薬を使用している方は、定期的な血液検査で肝臓の数値を確認しながら、服薬を見直すことも検討しましょう。 用法・用量を守る(過剰摂取しない) 「早く治したいから」と、決められた用量を超えて薬を飲むことは非常に危険です。 解熱鎮痛薬や風邪薬などは市販でも手軽に手に入りますが、過剰摂取すると肝臓に強いダメージを与えることがあります。 薬は決められた量・タイミングで飲むことが、肝臓の負担を最小限に抑える基本です。 アルコールと併用しない アルコールは肝臓で分解されるため、薬と一緒に摂取すると肝臓への負担がさらに大きくなります。 解熱鎮痛剤や抗生物質など、肝臓に影響を与えやすい薬を服用している場合のアルコールの摂取は、数値異常や薬物性肝障害のリスクを高めることになります。 薬を服用中は、なるべくアルコールは控えるようにしましょう。 薬以外で肝臓に負荷がかかる要因 薬の服用だけでなく、日常生活の中にも肝臓に負担をかける要因は多く存在します。 代表的な要因は次のとおりです。 アルコールの過剰摂取 脂肪肝や肥満 睡眠不足や過労 サプリメント・健康食品の過剰摂取 上記の要因が重なることで、肝臓が処理しきれず、薬による影響がより強く出る可能性もあるため注意が必要です。 肝臓は自覚症状が出にくい「沈黙の臓器」ともいわれているため、気づかないうちにダメージが蓄積していることも少なくありません。 とくに注意したいのは、こうした負担が長期間続くと、肝臓の線維化(硬化)が進行し、肝硬変や肝がんへとつながるリスクがある点です。 線維化が進行してしまうと、現在の保険診療では元の状態に戻すことが難しいとされています。 「健康診断で毎回数値が高い」「生活習慣を見直しているのに改善しない」という方は、肝臓の線維化が進んでいる可能性もあるため、早めに専門医へ相談することが大切です。 肝臓の状態が気になる方は、まずは当院(リペアセルクリニック)へお電話ください。 まずは無料相談! 肝臓の数値を正常化するためにできること 肝臓の機能は体全体の健康に大きな影響を与えるため、定期的に肝臓の状態をチェックし、必要な対策を講じることが重要です。 本章では、肝臓の数値を正常化するためにできることとして次の2つがあります。 肝臓の状態を定期的にチェックする 肝臓に優しい生活習慣を継続する それぞれについて、詳しく解説します。 肝臓の状態を定期的にチェックする 肝臓の数値を正常化するための第一歩は、健康診断で定期的に肝機能をチェックすることです。 肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、多少ダメージを受けていても自覚症状が出にくいため、異常があっても気づかないことがよくあります。 健康診断では、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPなどの数値が肝臓の状態を把握する指標として確認されます。 もし検査結果で数値が基準値を超えていた場合は、原因の特定が重要です。 たとえば、薬の服用歴や飲酒の習慣、肥満の有無などを医師と一緒に振り返り、生活習慣や薬の見直し、再検査などの対策がとられます。 健康診断の結果は「見て終わり」にせず、早期に対策を講じることが大切です。 とくに、薬を継続して服用している人や肝臓に負担をかける生活習慣がある人は、年に一度の健康診断を習慣にすることで、肝機能の異常を早期にキャッチしやすくなります。 肝臓に優しい生活習慣を継続する 肝臓の数値を正常化するためには、生活習慣の改善が不可欠です。 まず、バランスの取れた食事を心がけ、肝臓に負担をかける脂肪分やアルコールの摂取を控えましょう。 脂肪肝や肥満は肝臓に大きな負担をかけるため、適度な運動を取り入れて体重管理を行うことも大切です。 また、睡眠は肝臓の修復を助けるため、質の良い睡眠を十分にとることもポイントです。 生活習慣を改善することにより、肝臓の機能が回復し、数値が正常範囲に戻ることが期待できます。 肝臓は自己修復力がある臓器なので、日々のケアを続けることで、肝機能が向上しやすくなります。 まとめ|肝臓の負担が少ない適切な食事・運動で異常数値を防ごう 肝臓は私たちの体内で薬やアルコール、老廃物の処理などを担う重要な臓器ですが、知らず知らずのうちに負担がかかっていることも少なくありません。 薬を服用している場合、肝臓はその成分を代謝・分解するために大きく働くことになり、負担が蓄積すると数値異常や薬物性肝障害のリスクも高まります。 肝機能の異常を防ぐためには、日々の生活習慣の見直しが何より大切です。 バランスの良い食事と脂肪・糖分・アルコールの過剰摂取を避けることで肝臓負担を軽減できます。 定期的な健康診断での数値チェックと異常時の早期受診も大切です。薬との付き合い方を見直し、肝臓に優しい生活を心がけましょう。 また生活習慣の改善だけでは数値がなかなか戻らない方、すでに脂肪肝・肝炎・肝硬変と診断されている方には、再生医療という選択肢もあります。 従来の治療では根本的な改善が難しいとされてきた肝臓の線維化に対して、ご自身の幹細胞を活用して組織の修復・再生を目指します。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 健康診断で毎回肝臓の数値が高い 薬の影響が心配 脂肪肝が改善しない 将来、肝硬変や肝がんが不安 今の治療で十分な改善がみられない >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 「自分の症状に再生医療は適用できる?」「どんな治療か詳しく聞いてみたい」という方は、まずはお気軽にお電話でご相談ください。
2022.03.25







