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仙腸関節炎の原因を知りたい 仙腸関節炎のずれと症状の関係性について知りたい 腰や、下半身の違和感で毎日のデスクワークが辛いと感じていませんか。その症状は仙腸関節炎と呼ばれる関節の疾患かもしれません。 仙腸関節炎に馴染みがない方も多いことでしょう。仙腸関節炎は、腰と骨盤をつなぐ仙腸関節に炎症が生じる疾患です。 放置すると慢性的な違和感が続き、後遺症となる可能性があります。 仙腸関節炎の原因 仙腸関節炎の主な症状 【自宅でできる】仙腸関節炎の改善策 仙腸関節炎の治療法 仙腸関節炎の原因に関するよくある質問 記事の最後には、仙腸関節炎に関する質問にお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください。 仙腸関節炎の原因 原因 詳細 長時間の座り仕事 デスクワークなどで長時間座り続けると、仙腸関節周辺の筋肉が硬くなり、関節への負担が増る。 重量物を持ち上げる 重い物を持ち上げる動作は、仙腸関節に大きな負荷をかけ、炎症を引き起こすことがある 体重の増加 体重が増加すると、仙腸関節への負担が増え、炎症のリスクが高くなる。とくに、腹部の脂肪は腰椎を前弯させ、仙腸関節への負担を増加させる 無理な姿勢 腰を捻る、足を大きく前後に開く、中腰などの無理な姿勢は、仙腸関節に過度の負担をかけ、炎症を引き起こす 足を組んで座る習慣 足を組むと骨盤が歪み、仙腸関節への負担が増る 筋力の低下 仙腸関節周辺の筋肉が弱いと、関節を十分に支えられず、負担が増加する 仙腸関節炎は、長時間の座り仕事や、重量物を持ち上げるなどの作業で発症します。 仙腸関節炎の原因について、詳細に解説します。 関節炎の基本的な仕組みや原因、症状については、以下の記事が参考になります。 長時間の座り仕事 原因 仙腸関節への影響 症状への影響 血行不良と筋肉の硬直 仙腸関節周囲の筋肉・靭帯の血流阻害、組織硬化 炎症の誘発など 姿勢の悪化と関節への負担 骨盤歪曲、仙腸関節への過剰負荷 関節の不安定化、炎症の誘発 運動不足による筋力低下 体幹・骨盤周囲筋力低下、関節支持性低下 関節の不安定化、炎症の誘発 長時間の座り仕事は、仙腸関節へ負担をかける原因になります。長時間の座り仕事が習慣化している場合は、適度に椅子から立ち上がり、ストレッチを入れることで、仙腸関節炎の発症リスクを減らせます。 重量物を持ち上げる 要因 仙腸関節への影響 症状への影響 不適切な持ち上げ方 腰部・骨盤周囲への過剰な負荷、仙腸関節への過剰なストレス 炎症の誘発、関節の不安定化 背中を丸めた姿勢 仙腸関節への過剰なストレスが集中する 炎症の誘発、関節への違和感を誘発させる (文献1)(文献2) 重量物を不適切な持ち方で持ち上げたり、背中を丸めた姿勢で持ち上げたりすると、腰部・骨盤周囲に過剰な負荷がかかり、仙腸関節炎を誘発させます。 力仕事などで重量物を持ち上げる場合は、膝を曲げて腰を落とし、背筋を伸ばした状態で持ち上げるなど、仙腸関節にストレスを与えないのが大切です。 体重の増加 要因 仙腸関節への影響 症状への影響 体重の増加 関節への負荷増大、骨盤への負担増大 炎症の誘発、関節の不安定化など 腹部への脂肪蓄積 腰椎前弯増強(ようついぜんわんぞうきょう)、仙腸関節への負担増大 腰部の違和感の増加、姿勢悪化 仙腸関節は、上半身の体重を下半身で支えるための重要な関節です。体重が増加すると、仙腸関節にかかる負荷が大きくなり、筋肉は重さに耐えきれません。 仙腸関節は、わずかな動きで衝撃を吸収するクッションのような役割も担っていますが、負荷がかかると、その機能が低下し、仙腸関節炎を引き起こします。 仙腸関節炎を発症させないためには、体重管理や仙腸関節炎の予防や改善が大切です。 腰を捻る・足を大きく前後に開く・中腰などの無理な姿勢 姿勢 仙腸関節への影響 症状への影響 腰を捻る 関節への回転方向の過剰負荷 靭帯・筋肉への負担増大、炎症の誘発 足を大きく前後に開く 骨盤の前後への過剰伸長 骨盤の前後への過剰伸長 中腰 上半身の体重集中、関節への過剰負荷 炎症の誘発、腰部へのストレス 腰を捻る・足を大きく前後に開く・中腰などの無理な姿勢は、仙腸関節に過剰な負荷がかかります。この負荷が継続すると、仙腸関節に炎症を引き起こします。 座り・立ち仕事では、不安定な体勢は控え、正しい姿勢で仕事をしましょう。また作業の合間にストレッチや休憩を入れ、筋肉をほぐすのも効果的です。 足を組んで座る習慣 要因 仙腸関節への影響 症状への影響 骨盤の歪み 仙腸関節への負荷、関節の不安定化 炎症の誘発など 筋肉のアンバランス 骨盤の支持力低下、関節への負担増大 炎症リスクの増大 関節への圧力 片側股関節への過剰圧力、仙腸関節への負担 炎症の誘発など 足を組んで座る習慣は、仙腸関節炎のリスクを高める要因です。足を組むと、骨盤が左右どちらかに傾き、歪みが生じます。 歪みが慢性的に続くと、仙腸関節にかかる負荷が不均等になり、間接周囲の靭帯や筋肉に負荷がかかり、炎症を引き起こす原因になります。 仙腸関節炎を誘発させないために、足を組んで座る習慣はやめるようにしましょう。 筋力の低下 項目 説明 仙腸関節への影響 仙腸関節の安定性 仙腸関節は上半身と下半身をつなぎ、体重の支持や衝撃の吸収に関与する 周囲の筋肉が安定性を保つために重要 体幹筋機能の低下 体幹筋(コアマッスル)の機能低下は、腰痛のリスクを高める 仙腸関節への負荷が増加し、炎症や不快感の原因となる 仙腸関節障害患者の筋活動パターン 大臀筋の出力遅延、ハムストリングスの早期活動が見られる 筋力バランスが崩れ、関節への負荷が増加する 筋力の低下は、仙腸関節炎を引き起こします。筋力低下は、関節への負担を増やし、腰痛などの不調を引き起こす原因になります。 仙腸関節炎の予防には、適度な運動による筋力維持が大切です。定期的な運動で筋力を維持しましょう。 仙腸関節炎の主な症状 症状 詳細 片側の腰や臀部に違和感がある 腰の奥や臀部の片側に、ズキズキとした違和感や、重だるいような感覚がある 長時間座っていると負担を感じる デスクワークなどで長時間座っていると、腰や臀部に違和感やこわばりが強くなる 長時間立っていると辛い 長時間立っていると、腰や臀部の違和感が増し、立っているのが辛くなる 歩くのが辛い 歩く度に腰や臀部に違和感がある、歩幅が狭くなったり、歩くスピードが遅くなったりする 仰向けに寝れない 仰向けに寝ると、腰や臀部に違和感があり、横向きやうつ伏せでしか眠れなくなる (文献3) 仙腸関節炎の主な症状は、腰部や臀部に違和感を覚え、長時間の同じ姿勢が辛くなるなどが挙げられます。 仙腸関節炎で引き起こる症状について、解説します。 片側の腰や臀部に違和感がある 症状 原因 仙腸関節の不安定化 周囲の筋肉のサポート不足や、骨盤の歪みなど 仙腸関節への負担増加 衝撃吸収力の低下や、姿勢の悪化 筋力低下や仙腸関節のバランスが不安定になると、安定性が損なわれ、骨盤の歪みや炎症の原因になります。 腰や臀部の違和感防止のためにも、日頃から正しい姿勢を意識し、足を組む座り方などは控えましょう。 長時間座っていると負担を感じる 負担の要因 詳細 持続的な圧力 体重の集中、不良姿勢による骨盤歪み 筋肉の硬直と血行不良 同一姿勢による筋硬直、酸素・栄養供給阻害 骨盤の不安定化 周囲筋の弱体化、関節負担増加 長時間座位は、仙腸関節に持続的な圧力をかけ、周囲筋の硬直と血行不良を招きます。とくに長時間の同じ姿勢は、仙腸関節炎を引き起こす原因になります。 デスクワークが習慣の場合は、数分に一回は立ち上がるなど、体重が一点にかからない工夫が大切です。 長時間立っていると辛い 負担の要因 詳細 持続的な負荷 体重集中、関節圧迫による摩擦増加 筋肉の疲労と緊張 周囲筋の緊張、血行不良による炎症物質蓄積 関節の不安定性 可動域制限、衝撃吸収機能低下 長時間同じ姿勢での立位は、体重を仙腸関節に集中させ、持続的な負荷をかけます。仙腸関節に負荷がかかることで、関節の摩擦が増加し、炎症を引き起こしやすくなります。 長時間の立ち仕事の場合は、定期的にストレッチや座れるタイミングで数分座るなど、仙腸関節を休ませましょう。 歩くのが辛い 不快感の要因 詳細 体重移動時の負担 片足に体重移動で関節にズレ、炎症部位を刺激 歩行パターンの変化 関節の違和感回避で歩幅が狭まり、他の部位に負担増 階段・坂道での負担増 平地より関節への負荷が増大し、不快感が増強 仙腸関節炎は、歩行時の体重移動で関節にズレが生じます。ズレが炎症部位が刺激し、違和感を引き起こします。(文献4) 関節の違和感をかばって歩き方を変えると、他の場所に負担がかかり、悪化する可能性があります。歩くのが辛いと感じた場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。 仰向けに寝れない 仰向けに寝れない原因 詳細 体圧の集中と姿勢の歪み 体重が特定の部位に集中、骨盤や背骨の歪み 筋肉の過緊張 日中の姿勢不良、ストレスによる筋肉の硬直 睡眠環境の不適合 寝具の硬さや温度、騒音や光 仙腸関節炎を発症すると、体重が特定の部位に集中し、骨盤や背骨の歪みに歪みが生じます。また、筋肉の過緊張や睡眠環境が重なると、さらに仰向けに寝れず、安眠の妨げになります。 睡眠の妨げは、仙腸関節炎を悪化させるため、睡眠環境は日頃から整えましょう。 【自宅でできる】仙腸関節炎の改善策 改善策 詳細 姿勢の改善 正しい姿勢の保持、骨盤の安定性向上 ストレッチとエクササイズ 筋肉の柔軟性向上、筋力強化 体重管理 適切な体重維持、関節への負担軽減 仙腸関節炎の改善は、日常生活の中で、継続的に取り組むことが大切です。これから紹介する内容は医師の指導のもと行い、無理のない範囲で行いましょう。 以下の記事では、仙腸関節炎の治し方を詳しく解説しています。 姿勢の改善 改善ステップ 詳細 1. 仙腸関節炎への負担軽減 正しい姿勢と動作で負荷を分散し、骨盤を安定させ、炎症と違和感を抑制 2. 筋肉のバランス調整 筋肉を緩め、骨盤を強化し、関節を安定させる 3. 日常生活動作の改善 動作時の負担を減らし、正しい動作を習慣化 姿勢の改善は、日々の継続が大切です。骨盤を正しい位置に保ち、長時間同じ姿勢を避けることで、関節への負荷を抑制します。 日常生活では、立ち座りや歩行時の姿勢、重い物の持ち方など、動作時の負担を減らす工夫をしましょう。 ストレッチとエクササイズ 改善ポイント 詳細 筋肉の柔軟性向上と強化 ストレッチ:筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を広げる エクササイズ:関節を支える筋肉を強化し、安定性を高める 骨盤の歪み改善と姿勢の矯正 特定のストレッチやエクササイズで骨盤の歪みを矯正し、正しい姿勢を維持するための筋肉を強化する 血行促進と違和感の緩和 筋肉の血行を促進し、疲労物質の排出を促すことで、炎症を抑制し違和感を緩和 仙腸関節炎の改善には、ストレッチとエクササイズが効果的です。ストレッチは筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を広げます。エクササイズは関節を支える筋肉を強化し、安定性を向上させます。 自己流のストレッチとエクササイズは、無理な負荷や、間違った骨盤矯正の恐れがあります。ストレッチとエクササイズを実践する際は、医師の指示に従いましょう。 体重管理 改善ポイント 詳細 仙腸関節への負担軽減 体重増加による負荷を軽減し、骨盤の安定性を保つ 筋肉や関節への好影響 筋肉への負担を軽減し、関節の軟骨の磨耗を抑制する 全身への好影響 全身の炎症反応を抑制し、運動機能を向上させる 仙腸関節炎の改善には、継続的な体重管理が大切です。体重が増加すると、仙腸関節への負荷が増大し、炎症や違和感を悪化させる可能性があります。 適切な体重管理は、仙腸関節へ負荷を軽減し、骨盤の安定性を保ちます。体重管理は、過度なダイエットではなく、医師の指示に従った管理方法で行いましょう。 仙腸関節炎の治療法 治療法 詳細 薬物療法 鎮痛剤や湿布などを用いて、違和感を緩和する 神経ブロック(麻酔) 仙腸関節周辺に局所麻酔薬を注射し、違和感を遮断する 理学療法 専門家によるストレッチや運動療法で、関節の動きを改善し、違和感を軽減する 再生医療 PRP療法や幹細胞療法などを用いて、損傷した組織の修復を促す 仙腸関節炎の治療は、状態や症状によって治療法が異なります。各治療法は、医師の診察のもと行われます。 仙腸関節炎の治療法について、紹介します。 薬物療法 治療法 詳細 炎症と違和感の抑制 NSAIDsや鎮痛薬で炎症を抑え、違和感を緩和し、日常生活を改善 症状の緩和と機能回復 違和感を和らげ、運動療法やリハビリを促進し、日常生活の質を向上 薬物療法の種類 各種薬剤で炎症や違和感を抑制、筋肉を弛緩させ、強力な抗炎症作用で速やかに違和感を緩和 仙腸関節炎の薬物療法は、炎症と違和感を抑制し、症状の緩和を促します。NSAIDsや鎮痛薬は、炎症を引き起こす物質の生成を抑える効果があり、日常生活の改善に役立ちます。 NSAIDs、鎮痛薬、筋弛緩薬、ステロイド注射などの多様な種類が特徴です。薬物療法は、仙腸関節炎の状態や、薬剤の適正を考慮して行われます。 神経ブロック(麻酔) 治療ポイント 詳細 期待できる効果 違和感の悪循環を遮断 違和感の伝達経路を遮断し、筋肉の緊張を緩和 違和感の軽減、関節の動き改善 炎症の抑制 局所麻酔薬やステロイドで炎症を抑制 違和感の根本原因にアプローチし、症状を改善 診断と治療の併用 違和感の原因を特定し、同時に治療も行う 違和感の発生源を診断し、機能回復を促進 神経ブロック療法は違和感を遮断し、炎症の抑制を促します。局所麻酔薬やステロイドなどの抗炎症薬を併用し、根本的な原因の改善を目指します。 ブロック注射後は激しい運動は控え、入浴は避けましょう。 以下の記事ではブロック注射について詳しく解説しています。 理学療法 治療ポイント 詳細 期待できる効果 仙腸関節の機能改善 手技や運動療法で関節の可動域と安定性を向上 関節の柔軟性向上、負担軽減、違和感の緩和 違和感の緩和 マッサージやストレッチで筋肉の緊張を緩和させる 血行促進、動作時の違和感を軽減 再発予防 正しい姿勢や日常生活動作の指導で、関節への負担を軽減 負担を軽減、再発リスクの低減、日常生活での違和感の軽減 (文献5) 仙腸関節炎の理学療法は、関節の機能改善、違和感の緩和、再発予防を目的に行われます。 理学療法では、仙腸関節に負担のかからない動作を医師が指導し、日常生活で違和感の発症や再発の予防を目指します。 再生医療 治療ポイント 詳細 期待できる効果 組織の修復促進 PRP療法や幹細胞療法により、損傷した組織の修復を促進 関節や靭帯の修復、違和感の根本を改善 軽減と機能回復 成長因子や細胞の働きにより、炎症を抑制し、違和感を軽減 長期的な違和感の緩和、関節機能の回復、運動能力の向上 他の治療法との併用 理学療法や薬物療法と組み合わせて、相乗効果が期待できる 総合的な症状改善、再発予防 仙腸関節炎に対する再生医療は、損傷した組織の修復を促進し、違和感の根本的な改善を目指します。再生医療は、患者様自身の細胞を用いた治療法のため、副作用や感染症のリスクが低いのが利点です。 以下の記事では当院の再生医療について、詳しく解説しています。 仙腸関節炎の原因を理解し症状の悪化を防ごう 仙腸関節炎の原因は、長時間の座り仕事や体重の増加など、仙腸関節に対する負荷が挙げられます。仙腸関節炎の症状を改善するには、姿勢や負荷のかからないストレッチ・エクササイズを継続的に行いましょう。 改善しない仙腸関節炎には、再生医療も選択肢です。再生医療であれば、仙腸関節炎の原因を根本から取り除き、症状の改善が望める可能性があります。 リペアセルクリニックでは、再生医療以外にも、患者様に適した仙腸関節炎の治療法を提案します。 改善が見込めない仙腸関節炎でお悩みの方は、お気軽に「メール相談」や「オンラインカウンセリング」にお問い合わせください。 仙腸関節炎の原因に関するよくある質問 仙腸関節炎のずれと症状の関係性はありますか? 仙腸関節のずれと症状の関連性については、医学的に証明されていません。仙腸関節のずれは、画像検査で明確に確認するのは困難です。 症状の原因は、関節周囲の組織の炎症や神経の過敏化とされています。 仙腸関節炎はどのような人に多いですか? 仙腸関節炎は、長時間の同じ姿勢や、無理な体勢を日常的に行う人に多いです。 仙腸関節に負荷のかかる姿勢で負荷が積み重なり、炎症を引き起こします。無理な姿勢や体重の増加が気になる方は、ライフスタイルの改善を行いましょう。 スポーツや運動で仙腸関節炎になりますか? スポーツや運動で仙腸関節に負荷がかかると発症のリスクが高まります。 発症を予防するには、運動前に十分な準備運動とストレッチを日頃から取り入れ、筋肉や関節の柔軟性を保つようにしましょう。 仙腸関節炎は遺伝しますか? 仙腸関節炎を含む脊椎関節炎と呼ばれる疾患群は、HLA-B27遺伝子と関連がある可能性があります。しかし必ず発症するわけではありません。(文献6)(文献7) 遺伝以外の生活習慣や環境要因にも注意し、適切な予防を行いましょう。 仙腸関節炎は加齢が原因で起こることはありますか? 仙腸関節炎の主な原因は、姿勢の偏り、外傷、体重増加です。加齢も要因となります。しかし、仙腸関節炎の症状が現れた場合は、加齢と判断せず、医療機関を受診しましょう。 参考文献 (文献1) 腰痛予防指針「重量物取扱いなどによる腰痛を予防しましょう」 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000099336_3.pdf(最終アクセス:2025年3月18日) (文献2) 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所「腰部負担からみた我が国の重量物持ち上げガイドラインについて」労働安全衛生総合研究所, https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2024/187-column-1.html(最終アクセス:2025年3月18日) (文献3) 黒澤 大輔, 村上 栄一.「仙腸関節痛の発生・慢性化のメカニズム」『J-STAGE』2021年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspineres/12/6/12_2021-0604/_article/-char/ja(最終アクセス:2025年3月18日) (文献4) 松本守雄ほか.「腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021(改訂第3版)」pp.1-103, 2021年 https://minds.jcqhc.or.jp/common/wp-content/plugins/pdfjs-viewer-shortcode/pdfjs/web/viewer.php?file=https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/c00645.pdf&dButton=false&pButton=false&oButton=false&sButton=true#zoom=auto&pagemode=none&_wpnonce=3b871a512b(最終アクセス:2025年3月18日) (文献5) 羽田 清貴.「仙腸関節痛を有する症例に対する理学療法の一考察」『J-STAGE』2007年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyushuptot/2007/0/2007_0_161/_article/-char/ja/(最終アクセス:2025年3月18日) (文献6) 一般社団法人 日本リウマチ学会「脊椎関節炎(SpA)」一般社団法人 日本リウマチ学会,2022年5月22日 https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/sekitsuikansetsuen/(最終アクセス:2025年3月20日) (文献7) Copyright(C) 公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター「強直性脊椎炎(指定難病271)」難病情報センター」難病情報センター,2024年11月 https://www.nanbyou.or.jp/entry/4847(最終アクセス:2025年3月20日)
2025.03.31 -
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乾癬性関節炎が治った実例を知りたい 乾癬性関節炎と診断されたが、休むべきかを知りたい 乾癬性関節炎と診断され、不安を感じていませんか?皮膚の腫れや関節炎の違和感に悩み、治る見込みがあるのか・仕事を続けるべきかなど、さまざまな疑問を持つ方も多いでしょう。 結論、乾癬性関節炎は適切な治療と対策で症状が改善する見込みがあります。 乾癬性関節炎の治った事例について 乾癬性関節炎が治らないと言われる理由 乾癬性関節炎の活動性を抑える治療法 乾癬性関節炎を治したい方からよくある質問 本記事では、乾癬性関節炎の完治について言及したのち、対策案やよくある質問について解説します。 乾癬性関節炎が治った事例はないが緩和させることはできる 2025年現在、乾癬性関節炎が治った事例はありません。しかし、乾癬性関節炎の症状を緩和させることはできます。 乾癬性関節炎が改善したキャスリーンさんのインタビューでは、症状を治すのではなく、コントロールが大事であると答えています。乾癬性関節炎は治すのではなく、症状と向き合う姿勢が大切です。 乾癬性関節炎の治療は、症状の進行を抑え、日常生活や社会復帰を目指すことが目的です。適切な治療と生活習慣の改善により、多くの人が症状をコントロールしながら生活しています。(文献1)(文献2) 以下の記事では、乾癬性関節炎の症状を改善するために症状別で何科を受診するべきかを紹介しています。 乾癬性関節炎が治らないと言われる理由 乾癬性関節炎は現在の医学では治らない病気と言われています。治らない主な理由としては、乾癬性関節炎は自己免疫疾患であり、根本的に免疫異常を修正する治療法がありません。 乾癬性関節炎は自己免疫疾患のため 慢性疾患であり、寛解と再発を繰り返すため 関節のダメージは元に戻らないため 免疫抑制剤や生物学的製剤は完治させるわけではない 症状の程度が異なる 乾癬性関節炎が治らないと言われる理由について解説します。 乾癬性関節炎は自己免疫疾患のため 乾癬性関節炎は自己免疫疾患に分類されます。 免疫は本来、ウイルスや細菌などから身体を守る役割を担っていますが、何かしらの要因で誤って自分自身の組織を攻撃してしまうようになり、炎症や組織破壊を引き起こします。このような免疫異常を完全に元に戻す治療法は現時点では確立されていません。 乾癬性関節炎を治すことはできませんが、早期発見であれば適切な治療で症状の緩和や進行の抑制は可能です。 慢性疾患であり、寛解と再発を繰り返すため 乾癬性関節炎は、慢性疾患のため寛解と再発を繰り返します。免疫系の異常でおきた炎症は持続しやすく、傷ついた組織が腫れなどを引き起こすためです。 再発しないためには、ストレスや感染症、食生活の乱れなどに注意し、過度な負担は与えないことが大切です。 ある程度コントロール可能な病気ではあるものの、いつ再発してもおかしくないことを認識しておきましょう。(文献3) 関節のダメージは元に戻らないため 乾癬性関節炎の炎症が長期間続くと、関節や腱の損傷が進行し、変形が起こる可能性があります。関節へのダメージを元通りにする治療法はありません。 公益財団法人結核予防会 複十字病院 膠原病リウマチセンターの資料によると、早期の乾癬性関節炎の患者で2年後くらいの間に関節障害が増加し、発症から期間が長くなればなるほど、関節破壊が進行すると記載されてます。(文献4) 関節へのダメージを元通りに修復させるのは難しいですが、治療を行うことで日常生活への支障を減らすことはできます。 免疫抑制剤や生物学的製剤は完治させるわけではない 薬の種類 作用 特徴 NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬) 炎症を抑える 炎症をある程度抑えることはできるものの、症状の進行を止める効果はない DMARDs(抗リウマチ薬) 関節の破壊を抑える 関節の変形を防ぐが、免疫の異常を根本から止められない 生物学的製剤・JAK阻害薬 免疫の異常な働きを抑える 炎症を強力に抑えるが、病気を根本的に治すわけではない (文献2) 現在の治療薬では、ある程度症状のコントロールはできても、根本の解決はできません。治療薬は、免疫の異常な反応の抑制や、関節の炎症や腫れを軽減などを目的としています。 治療薬は症状の緩和、関節破壊の進行抑制、生活の向上のために服用するものです。また、治療薬を服用する際は自己判断で量を調整したり、中断したりしてはいけません。 医師の指示に従い、服用しましょう。 症状の程度が異なる 症状の程度 関節の症状 その他の症状 日常生活への影響 軽度 関節の腫れや違和感がわずか、こわばりが比較的軽い 皮膚の炎症が部分的で、発疹の範囲が狭い 日常生活にほとんど影響がない 重度 複数の関節に激しい炎症や、変形が進行してる 爪の変形や剥離などがある 日常生活に支障をきたす、または困難になる (文献2) 乾癬性関節炎の症状には、個人差があります。そのため、適切な治療法も改善スピードも人それぞれです。 軽度であれば、適切な治療で日常生活に支障がない状態を維持できます。しかし重度の場合、関節破壊が進み、日常生活がままならない状態になる可能性があります。 また、乾癬性関節炎の発見が遅れるほど関節破壊が進行し、症状が重症化します。(文献2) そのため、医師と相談しながら、自分に合った治療法を見つけることが大切です。 乾癬性関節炎の活動性を抑える治療法 治療法 作用 特徴 適用される症状 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) 炎症と違和感を軽減 症状の緩和を目的とし、症状の進行を抑える効果はない 軽度 生物学的製剤(免疫抑制剤) 免疫の過剰な働きを抑え、炎症をコントロールする 関節破壊の進行を抑制する効果が期待できる 中度〜重度 抗リウマチ薬(DMARDs) 関節の炎症を抑え、進行を遅らせる 関節破壊の進行を抑制し、長期的な効果が期待できる 中度〜重度 ステロイド剤(短期間の使用) 強い炎症を一時的に抑えるが、長期使用は副作用のリスクがある 炎症が急激に悪化した際に短期間使用し、医師の指示に従うことが大前提 症状が急に悪化したとき 生活習慣の改善(食事・運動) 栄養バランスの取れた食事や適度な運動が、症状の悪化を防ぐのに役立つ 肥満は関節への負担を増加させるため、体重管理も重要 すべての症状 (文献2) 乾癬性関節炎は、皮膚症状と関節症状(違和感や腫れ、こわばり)の両方に対応し、症状を最小限に抑えることが目標です。 以下の治療法はすべて医師と相談した上で行うことが大前提です。 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) 乾癬性関節炎の初期治療では、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が用いられます。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は関節の違和感や炎症を抑えますが、症状の進行を抑えるものではありません。 非ステロイド性抗炎症薬を3~6カ月間使用しても改善が見られない場合は、他の治療法を検討する必要があります。 生物学的製剤(免疫抑制剤) 生物学的製剤は、特定の炎症性物質(TNF-α、IL-17、IL-23など)の働きを阻害し、炎症を抑制します。生物学的製剤を使用するのは、既存の治療法での改善が難しい場合や、関節破壊のリスクが高いときです。(文献3) 関節症状の改善や関節破壊の進行抑制に効果があるとされているものの、使用は症状や患者の状態によって異なります。アレルギー反応などが見られた場合は、使用を中止し、医師へ相談しましょう。 抗リウマチ薬(DMARDs) 抗リウマチ薬(DMARDs)は、免疫システムの異常な働きを調整し、炎症を抑えることで、関節の腫れや違和感を軽減します。使用タイミングは中度〜重度のときに使用を検討します。 抗リウマチ薬(DMARDs)の中でも、とくにメトトレキサートは、乾癬性関節炎の治療で使用される代表的な治療薬です。 炎症や関節の違和感を抑えるのに役立つ反面、副作用として、吐き気、食欲不振、肝機能障害、骨髄抑制などが現れる可能性もあり、使用する際は定期的な血液検査や診察を受ける必要があります。 ステロイド剤(短期間の使用) ステップ 治療内容 薬剤例 期間 備考 1.初期治療 違和感・炎症の緩和 NSAIDs、ステロイド関節注射 症状に応じて 必要に応じてステロイド注射を併用 2.DMARDs(非ステロイド性抗炎症薬)導入 NSAIDsの効果不十分な場合 メトトレキサート、サラゾスルファピリジンなど 3~6カ月 メトトレキサートが第一選択、副作用で使用不可の場合は代替薬 3.DMARDs(非ステロイド性抗炎症薬)強化/生物学的製剤・JAK阻害薬導入 DMARDsの効果不十分な場合 追加のDMARDs、TNF阻害薬、JAK阻害薬など 3~6カ月 重症度や関節外症状に応じて生物学的製剤・JAK阻害薬を検討 4.生物学的製剤・JAK阻害薬変更 効果不十分な場合 他の生物学的製剤 症状に応じて 薬剤の切り替えを検討 (文献2) ステロイド初期治療では症状に応じて使用されますが、改善が見込めない場合にステップを進めていきます。 ステロイド剤は即効性がある一方、長期使用で骨粗しょう症や糖尿病、感染症のリスクが高まるため、医師の指示に従い最小限の量での服用が大切です。 以下の記事では、ステロイド剤の効果について詳しく解説しています。 生活習慣の改善(食事・運動) 項目 内容 積極的に摂るべき食品 オメガ3脂肪酸(青魚、亜麻仁油、チアシード)抗酸化ビタミン(柑橘類、ピーマン、ナッツ、アボカド)食物繊維(野菜、海藻、全粒穀物) 控えるべき食品 糖分・加工食品(清涼飲料水、お菓子、白米・白パン)トランス脂肪酸(ファストフード、スナック菓子)過剰なアルコール・カフェイン おすすめの運動 ウォーキング(20~30分)水中運動(関節の負担軽減)ヨガ・ストレッチ(可動域維持) 避けたほうが良い運動 高負荷筋トレーニング(スクワット・デッドリフト)過度なランニング (文献5)(文献6) 乾癬性関節炎は、生活習慣の改善で完治するものではありませんが、見直すことで症状の悪化をある程度防げます。 食事に関しては、極端に偏らないようにし、体重管理を怠らないようにしましょう。また運動も適度に行うことで、ストレスの軽減や血行促進に役立ちます。 食事も運動も直接的な改善にはならないものの、肥満やメタボリックシンドロームの併発が多いため、日頃の暴飲暴食や運動不足には注意しましょう。(文献6) 以下では糖尿病やメタボリックシンドロームを予防する食事について詳しく紹介しています。 乾癬性関節炎は早めの受診で活動性を抑えよう 乾癬性関節炎は早めの受診で活動性を抑えることが大切です。根本的な治療法は現在の時点では見つかっていないものの、症状のコントロールやある程度の改善は望めます。 乾癬性関節炎の症状にお悩みの方は、無理をせずに当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。再生医療を活用し、乾癬性関節炎の回復を促します。 治らない乾癬性関節炎に対しての不安や悩みは「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にお問い合わせください。 乾癬性関節炎を治したい方からよくある質問 乾癬性関節炎は難病指定されていますか? 2025年現在、乾癬性関節炎は難病指定されていません。乾癬性関節炎は難病指定の条件である患者数が少ないことに該当しないため、指定されていない可能性があります。(文献7) しかし、今後も研究が進むにつれて、将来的に指定難病に認定される可能性はあるでしょう。 乾癬性関節炎における仕事を休むべき基準はありますか? 症状が軽度で、職場環境が整っていれば、働き続けることは可能です。リモートワークや負担軽減策を活用できる環境であれば、利用を検討しましょう。 症状が重度の場合は、休職を検討する必要があります。休職する際は以下の手当てが支給される可能性があります。 傷病手当金 障害者年金 高額療養費制度 その他の支援制度 制度を利用するためには、それぞれ条件を満たす必要があります。申請方法や必要書類は、制度によって異なりますので、事前に以下の窓口で確認しましょう。 全国健康保険協会 日本年金機構 お住まいの地域の自治体の窓口 医療機関の相談窓口 参考文献 (文献1) 一般社団法人 日本リウマチ学会「乾癬性関節炎(PsA)」一般社団法人 日本リウマチ学会 ホームページ, 2022年5月22日 https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/kansenseikansetsuen/(最終アクセス:2025年3月13日) (文献2) 日本リウマチ学会「乾癬性関節炎(PsA)」 https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/kansenseikansetsuen/(最終アクセス:2025年3月14日) (文献3) Kinanah Yaseen, &Cleveland Clinic(2024)Psoriatic Arthritis,MSD MANUAL professional Version https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/06-%E7%AD%8B%E9%AA%A8%E6%A0%BC%E7%B3%BB%E7%96%BE%E6%82%A3%E3%81%A8%E7%B5%90%E5%90%88%E7%B5%84%E7%B9%94%E7%96%BE%E6%82%A3/%E9%96%A2%E7%AF%80%E7%96%BE%E6%82%A3/%E4%B9%BE%E7%99%AC%E6%80%A7%E9%96%A2%E7%AF%80%E7%82%8E(Accessed:2025-03-13) (文献4) 谷口 敦夫「乾癬性関節炎をよりよく理解いただくために」『アヴィ合同会社』 pp.1-12, 2023年 https://a-connect.abbvie.co.jp/health_care_workers_agreement.html?returnUrl=%2f-%2fmedia%2fassets%2fpdf%2fproducts%2fhumira%2fpatients_support%2fJP-HUMD-190144.pdf(最終アクセス:2025年3月13日) (文献5) 朝比奈昭彦ほか.「日本皮膚科学会ガイドライン」『乾癬性関節炎診療ガイドライン 2019』 pp.1-59, 2019年 https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/PsAgl2019.pdf(最終アクセス:2025年3月13日) (文献6) 株式会社ケアネット「乾癬患者に推奨される食事への介入とは」CareNet,2018年7月11日 https://www.carenet.com/news/general/carenet/46344(最終アクセス:2025年3月13日) (文献7) 厚生労働省「指定難病」2025年 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000084783.html(最終アクセス:2025年3月13日)
2025.03.31 -
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乾癬がある方で、最近になって指や足の関節の腫れ、爪の変形、かかとの痛み、腰や背中のこわばりが気になり始めた場合は、乾癬性関節炎の可能性があります。 乾癬性関節炎は、皮膚だけでなく関節、腱が骨に付く部分、指や足趾(そくし)、爪にも炎症が及ぶ病気です。 関節炎が続くと、骨びらんや関節破壊といった不可逆的な変化につながる可能性があり、早期に症状を把握し、皮膚科、またはリウマチ科・整形外科への受診を検討することが重要です。 この記事では、乾癬性関節炎の初期症状の特徴、セルフチェックリスト、放置した場合のリスク、そして受診の目安について解説します。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 乾癬性関節炎について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 乾癬性関節炎の初期症状 乾癬性関節炎の症状は、皮膚・爪・関節・腱付着部など複数の部位に及びます。症状の出方は個人差が大きく、皮膚症状が先行することが多いものの、関節症状が先に現れる場合もあります。(文献1) 初期段階で現れやすい6つの症状を説明します。 爪の変形 乾癬性関節炎では、爪に次のような症状が見られることがあります。 小さなへこみができる点状陥凹 変形 爪が浮くような剥離 変色 など 爪の変化だけで乾癬性関節炎と判断することはできませんが、こうした爪の変化は、乾癬性関節炎の手がかりの一つです。 見た目だけでは加齢や別の爪トラブルと区別しにくいため、乾癬がある方に爪の異常が出てきた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 手足の関節・指趾全体の腫れ 乾癬性関節炎では、手や足の小さな関節に痛みや腫れ、こわばりが出ることがあります。 とくに特徴的なのが、指や足趾の1本全体がソーセージ状に腫れる「指趾炎(ししえん)」です。(文献2) 指趾炎は、腱鞘や腱付着部の炎症が原因と考えられており、関節リウマチとの鑑別においても重要な所見です。 腫れは左右非対称に生じることも多く、関節リウマチのような対称性とは異なる点が特徴です。 皮膚の赤み・かゆみ 頭皮、肘、膝、臀部などに、境界が明瞭な赤みと鱗屑(うろこ状の皮膚)を伴う皮疹が現れることがあります。 皮膚症状が先にみられることが多いものの、関節の違和感が先に目立つ場合もあります。 皮膚の赤みやかゆみだけで乾癬性関節炎と判断することはできませんが、爪の変形や関節の痛み、腫れなどが重なっている場合は、皮膚と関節の症状を分けて考えず、まとめて相談することが大切です。 腰や背中の違和感・こわばり 乾癬性関節炎では、手足の関節だけでなく、腰や背中に朝のこわばりや痛みが出ることがあります。 炎症性の腰背部痛は、動くことで軽減し安静で増悪するという特徴があり、安静で改善することが多い筋肉疲労や椎間板由来の腰痛と異なる点です。 腰痛は珍しい症状ではないため、乾癬性関節炎との関連に気づきにくいことがあります。 乾癬があり、腰や背中の違和感が長引いている場合は、単純な腰痛と考えるのではなく、専門医に相談してください。 かかと・アキレス腱まわりの痛み アキレス腱や足底腱膜の付着部に痛みや腫れが生じることがあります。これを「付着部炎」といい、腱や靭帯が骨に付く部位の炎症です。 かかと、足裏、アキレス腱まわりの痛みとして気づきやすく、歩き始めや朝に痛みや違和感が出る場合もあります。 かかとの痛みは、足底腱膜炎や踵骨棘などほかの原因でも起こるため、鑑別が必要です。 倦怠感・疲労感 乾癬性関節炎では、炎症が全身に及ぶことで、慢性的な疲労感や倦怠感が現れる場合があります。 ただし、疲労感だけでは乾癬性関節炎と診断できません。 他の症状(爪の変化、関節の腫れ、皮膚症状など)と総合することが大切です。気になる症状がある方は、次のチェックリストも参考にしてください。 乾癬性関節炎の初期症状チェックリスト 乾癬性関節炎は、皮膚だけでなく関節、爪、かかとなどにも症状が出ることがあります。 初期の段階では気づきにくいため、気になる症状がある方は次のチェックリストを参考にしてください。 なお、チェックリストは、乾癬性関節炎のスクリーニングツールとして国際的に使用されているPEST(Psoriasis Epidemiology Screening Tool)質問票をもとに作成しています。診断を目的とするものではなく、受診の目安として活用してください。(文献3) チェック項目 確認したい内容 ① 関節が腫れたことがある 現在だけでなく、過去に関節の腫れに気づいたことがあるか ② 医師から関節炎といわれたことがある 一度でも医師から関節炎と説明されたことがあるか ③ 爪に小さな穴や凹みがある 手や足の爪に点状のへこみがあるか ④ かかとに痛みがある かかとやアキレス腱まわりに痛みがあるか ⑤ 指や足趾全体が原因不明に腫れたことがある 指1本、足趾1本が丸ごと腫れたことがあるか 5項目のうち3項目以上に該当する場合は、乾癬性関節炎の可能性があります。 なお、乾癬性関節炎の確定診断は問診・血液検査・画像検査などを組み合わせて行われます。 該当項目が3つ未満でも、気になる症状があれば自己判断せず、皮膚科またはリウマチ科・整形外科への相談を検討してください。 ①関節が腫れたことがある 関節の腫れは、乾癬性関節炎を疑うきっかけの一つです。 現在の症状だけでなく、過去に指、手首、足首、膝などの関節が腫れたことがある場合も確認の対象になります。 見た目にはわかりにくい場合もあるため、触ると腫れぼったい、動かしにくいと感じるといった変化も見逃さないようにしてください。 また、乾癬性関節炎の初期段階では、関節が腫れる前に違和感が出ることがあります。 ②医師から関節炎といわれたことがある 過去に一度でも医師から関節炎を指摘されたことがあれば該当します。 当時は別の疾患と診断されていた場合でも、乾癬性関節炎の可能性を改めて確認する材料となります。 ③爪に小さな穴や凹みがある 爪表面に針で刺したような小さな穴や点状の凹み(爪甲点状陥凹)が現れることがあります。 手の爪だけでなく、足の爪にも現れることがあるため、両方を確認してください。 爪の変化は乾癬性関節炎の早期サインとして重要視されており、関節症状とあわせて確認することが大切です。 ④かかとに痛みがある かかとの痛みは、腱や靭帯が骨に付く部分の炎症によって起こることがあります。 乾癬性関節炎では、このような付着部炎がみられることがあり、アキレス腱まわりや足裏の違和感として気づく場合もあります。 足底腱膜炎や踵骨棘と症状が類似しているため、鑑別が必要です。 かかとの痛みだけで乾癬性関節炎とはいえませんが、ほかの症状と重なっている場合は確認が必要です。 ⑤指や足趾全体が原因不明に腫れたことがある 指1本・足趾1本の関節だけでなく全体がソーセージ状に腫れる「指趾炎」は、乾癬性関節炎に特徴的な症状です。 腫れが1本全体に及ぶ点が、通常の関節炎と異なります。 乾癬がある方で原因不明の腫れが続いている場合は、早めの相談が大切です。 >>乾癬性関節炎の初期症状チェックリストを再度確認する<< 乾癬性関節炎の初期症状を放置するリスク 乾癬性関節炎は、適切な治療を受けないまま放置すると、関節の破壊や身体機能の低下につながることがあります。 早い段階で気づき、必要な治療につなげることが大切です。 関節の不可逆的な破壊と変形 乾癬性関節炎による関節の炎症が続くと、骨びらんや関節破壊が進行する可能性があります。 関節の破壊が一定以上進んだ場合、元の状態に戻すことは困難です。 日本皮膚科学会のガイドラインでは、関節破壊の進行を抑えるために早期診断・早期治療開始が重要とされています。炎症が長期間続くと可動域の制限や変形が生じ、日常生活動作(歩行・把握動作など)に影響が出る場合があります。(文献1) 全身の炎症が招く合併症(心疾患・メタボなど) 乾癬性関節炎は、皮膚や関節だけの病気ではなく、全身の炎症と関連する病気として捉えられています。 乾癬および乾癬性関節炎の患者では、心血管疾患、肥満、メタボリックシンドローム、糖尿病、脂質異常症などの合併率が一般集団と比較して高いことが複数の研究で報告されています。(文献1) ただし、これらの合併症と乾癬性関節炎の因果関係については研究が進められている段階であり、乾癬性関節炎が直接の原因であると断定するものではありません。生活習慣の改善や定期的な健康管理をあわせて行うことが重要です。 乾癬性関節炎を重症化させないための対策 乾癬性関節炎の治療は専門医による薬物療法が中心となります。生活習慣の見直しやストレスの管理も役立ちますが、これらは医療機関での診断や治療に代わるものではありません。 皮膚、爪、関節の変化が続く場合は自己判断で様子を見ずに受診を前提としながら日常生活も整えることが大切です。 早めの受診 乾癬があり、爪の変形や関節の腫れ、かかとの痛みなど、気になる症状が複数ある場合は、早めに受診してください。 乾癬性関節炎は、早期診断と早期治療が関節破壊の抑制につながることが報告されており、放置による関節破壊を防ぐ上でも受診のタイミングは重要です。 生活習慣の改善 体重管理、禁煙、適度な運動、十分な睡眠などの生活習慣の見直しは、炎症のコントロールや合併症予防の観点から重要です。とくに肥満は炎症を悪化させる要因の一つとして指摘されています。 ただし、生活習慣の改善のみで乾癬性関節炎を治療することはできません。 関節症状がある場合は生活習慣だけで済ませず、受診と並行して考えることが重要です。 以下では症状を予防する食事について詳しく紹介しています。 ストレスの管理 ストレスは乾癬および乾癬性関節炎の症状を悪化させる要因の一つとして知られています。 乾癬性関節炎でも、症状が続くことで睡眠や日常生活に影響が出やすく、心身の負担が大きくなりがちです。 睡眠の質を高める、生活リズムを整えるなど、日常的なストレス管理が症状の安定につながる可能性があります。 ただし、ストレス管理のみで症状をコントロールできるとするエビデンスは限られており、痛みやこわばりが続く場合は我慢せずに受診につなげてください。 乾癬性関節炎は初期症状に気づいた段階で早めに受診しよう 乾癬性関節炎の初期症状は、爪の変形、指趾の腫れ、かかとの痛み、腰背部のこわばりなど、一見すると他の疾患と区別がつきにくいものが多くあります。 年齢のせい、疲れのせいと見過ごされやすい症状であっても、複数の部位に同時に変化が現れている場合は注意が必要です。 関節の炎症が長期間続くと、骨びらんや関節破壊といった不可逆的な変化につながる可能性があります。早期に診断・治療を開始することで、こうした変化の進行を抑えられます。 まずは皮膚科で相談し、関節症状が目立つ場合はリウマチ科や整形外科との連携も視野に入れると良いでしょう。 なお、乾癬性関節炎の60代男性で、再生医療により手足の痛みやしびれ、肝機能値の改善傾向がみられた症例があります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 乾癬性関節炎について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 乾癬性関節炎の初期症状に関するよくある質問 関節リウマチとの違いは何ですか? 乾癬性関節炎と関節リウマチは、どちらも関節の痛みや腫れが出る点では似ていますが、いくつかの点で異なります。 乾癬性関節炎では、乾癬などの皮膚症状や爪の変化を伴うことが多く、指や足趾1本全体が腫れる「指趾炎」や、腱付着部の炎症(付着部炎)が現れることがあります。関節の腫れは左右非対称に生じることが多い点も特徴です。 ただし、最終的な鑑別は医療機関での問診・血液検査・画像検査によって行われます。自己判断はせず、専門医に相談してください。 関節リウマチの初期症状については、以下記事もご参照ください。 乾癬性関節炎はどのように治療しますか? 治療は症状や重症度に応じて異なります。 一般的には、非ステロイド性抗炎症薬、抗リウマチ薬、生物学的製剤などが検討されます。 治療の目標は「寛解」または「低疾患活動性の維持」であり、定期的な評価のもとで治療方針が見直されます。 自己判断で我慢せず、早めに診断を受けて治療方針を決めることが大切です。 乾癬性関節炎が治った実例は、以下記事をご覧ください。 皮膚科と整形外科どちらを受診すべきですか? 乾癬があり、関節や爪の症状も気になる場合は、まず皮膚科で相談して問題ありません。 皮膚科医が乾癬性関節炎の可能性を判断し、必要に応じてリウマチ科や整形外科と連携します。 なお、関節症状が強い場合や、歩きにくさ、手指の腫れが目立つ場合は、リウマチ科やリウマチ診療に対応した整形外科を受診することも選択肢の一つです。 乾癬性関節炎の診療には複数の診療科が関わるため、受診先に迷う場合はかかりつけ医に相談することも有効です。 診療科に迷う場合は、以下の症状別受診先に関する記事もご参照ください。 乾癬がなくても乾癬性関節炎になることはありますか? 多くの方では皮膚症状が先に出ますが、皮膚症状が目立たない場合や、関節症状が先行して発症する場合もあります。 また、爪の変化や家族歴が手がかりとなることがあります。 乾癬の皮膚症状がない場合でも、特徴的な関節症状や爪病変があれば乾癬性関節炎の可能性を否定できません。 気になる症状がある場合は、自己判断せず専門医に相談してください。 参考文献 (文献1) 乾癬性関節炎診療ガイドライン2019|日本皮膚科学会 (文献2) 乾癬性関節炎(PsA)|日本リウマチ学会 (文献3) PEST Screening Tool|RCGP Learning
2025.03.31 -
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「肉離れで歩けるけど痛いときは病院に行くべき?」 「軽い肉離れは放置しても大丈夫?」 肉離れを受傷し、痛みはあるけど歩ける場合、上記のようなお悩みや疑問をお持ちになる方も多いでしょう。 歩ける程度の軽度な肉離れであっても放置することで、歩行困難なほど痛みが強くなったり、再発リスクが高まる可能性があるため注意が必要です。 従来の治療では3〜4週間ほど患部を安静にする必要があるため、どうしても筋肉量が低下してしまいます。 しかし、近年の治療では、肉離れの治療期間を短縮できる可能性がある再生医療による治療が注目されています。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、入院や手術をせずに肉離れの治療期間を短縮できる可能性がある再生医療に関する情報を限定配信中です。 「安静期間を短くしたい」「肉離れを早く治したい」という方は、再生医療がどのような治療を行うのかこの機会にぜひ知っておきましょう。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 【基礎知識】肉離れとは 肉離れは、筋肉が部分的または完全に損傷する怪我であり、急激な動きや過度の負荷によって発生します。スポーツ活動中に多く見られますが、日常生活の中でも突然の動作や無理な姿勢によって起こることがあります。 とくに太ももの裏側(ハムストリングス)やふくらはぎ(下腿三頭筋)に発生しやすく、急な痛みや腫れ、内出血などを伴います。症状の程度は軽度の筋繊維の損傷から完全断裂までさまざまです。 適切な初期対応としては、RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)が基本です。重症度によっては医療機関での診察が必要で、完全な回復には適切なリハビリテーションと十分な休養期間が欠かせません。再発予防のためには、ウォームアップやストレッチを習慣づけることが重要です。(文献1) 歩けるけど痛い肉離れの状態 歩行時に痛みを感じるものの歩ける状態は、軽度の肉離れの可能性が高いといえます。しかし、この段階で無理をすると症状が悪化する恐れがあるため、細心の注意が必要です。 肉離れは以下のように分類されます。 重症度 状態 軽度(1度) 筋肉のわずかな損傷 中度(2度) 筋肉、筋膜の一部断裂状態。皮下出血や患部のへこみが見られる場合がある 重度(3度) 筋繊維や筋膜の断裂。患部のへこみが明確に確認できる (文献2) 軽度であっても適切な処置を怠ると、より重症化する可能性があります。痛みを感じた場合は早めに安静にし、冷却などの応急処置を行いましょう。 自己判断で放置せず、専門医による適切な診断と治療を受けることが、完全回復への近道となります。痛みが持続する場合は、迷わず医療機関の受診をおすすめします。 ▼肉離れの痛みに関するご相談はこちらから >>0120-706-313(受付時間:9:00〜18:00) 肉離れで歩けるけど痛いときの対処法 肉離れを起こした際は、RICE処置が効果的な応急処置としておすすめです。 Rest(安静):無理に歩かず、患部を休ませる Iceing(冷却):アイシングを行い、炎症を抑制する Compression(圧迫):テーピングやサポーターで患部を固定する Elevation(挙上):足を心臓より高い位置に保ち、腫れを防ぐ 少し痛いけど歩けるから大丈夫といった考えは危険です。症状が軽いうちに適切な対応をしないと、再発リスクが高まります。痛みがあるにもかかわらず無理に活動を続けると、治癒が遅れる可能性があります。 軽度の肉離れであっても、初期の適切な対応が肝心です。痛みを感じたら早めに処置を行い、必要に応じて医療機関の受診が重要です。完全に回復するまで段階的に活動を再開するよう心がけましょう。 肉離れを早く治すポイント 肉離れは損傷の程度によって治療が異なりますが、回復を促進する重要なポイントがいくつかあります。効果的な回復を目指すためには、以下の3つの側面からのケアが不可欠です。 ストレッチやリハビリ 食事 再生医療(PRP療法) 損傷の程度や回復段階に合わせて適切に組み合わせると、早期回復を目指せます。 ストレッチやリハビリ 軽度から中度の肉離れでは、適切なタイミングで軽いストレッチを行うことで回復を促す効果があります。筋肉の柔軟性を維持し、血行促進や筋繊維の再生を促し、治癒を早めるのです。 しかし、ストレッチやリハビリテーションの開始時期や運動強度を、自己判断しないことです。不適切なタイミングや強度でのストレッチは、損傷した筋組織にさらなる負担をかけ、治癒を遅らせたり症状を悪化させたりする恐れがあります。 医師や理学療法士などの専門家に相談し、個々の状態に合わせた適切なリハビリテーションのプランを立ててもらうことが必須です。肉離れの回復のためには、専門家の指示に従いましょう。 食事 肉離れの予防および治療過程では、適切な栄養摂取が筋組織の修復と強化に重要な役割を果たします。タンパク質の十分な摂取は、損傷した筋繊維の再生と強化に不可欠です。良質なタンパク質源として鶏肉、魚、卵、乳製品、豆類などを積極的に食事に取り入れましょう。 ビタミン類も肉離れの回復をサポートします。ビタミンはコラーゲン生成を促進し、筋機能の維持を助けます。カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラルは筋肉の修復に必要不可欠です。(文献3)(文献4) 栄養素をバランスよく摂取すれば、肉離れからの回復が促されるだけでなく、再発リスクも低減できます。ただし、サプリメントに頼る前に、まずはさまざまな食品から自然な形での栄養摂取が基本です。 再生医療(PRP療法) PRP(多血小板血漿)療法は、患者自身の血液から抽出した血小板を高濃度に濃縮し、損傷部位に直接注入する再生医療の一種です。血小板には組織修復を促す物質が豊富に含まれており、患部に直接注射するため治療に効果が期待できます。 肉離れに対するPRP療法は、筋線維や筋膜の修復を加速させるでしょう。従来の保存療法で回復が遅い症例や、中度から重度の損傷に対して有効性が報告されています。PRP注入により、損傷部位の炎症を抑制しながら組織再生を促進し、修復と機能回復を目指します。 リペアセルクリニックでは、あなたの症状に合わせた治療プランをご提案します。再生医療による治療も行っておりますので、メール相談やオンラインカウンセリングをご利用の上、お気軽にお問い合わせください。 肉離れと間違えやすいケガ一覧 肉離れの症状は、ほかの部位のケガと似ている場合があり、適切な治療のためには正確な診断が重要です。注意すべき紛らわしいケガには以下の3つがあります。 筋肉痛 靭帯損傷 アキレス腱断裂 それぞれ発症の状況や治療法が異なるため、症状が似ていても医師による正確な診断が必要です。 筋肉痛 筋肉痛と肉離れは、しばしば混同されやすいものの、発症時期や症状に明確な違いがあります。 筋肉痛は、一般的に運動後の12〜48時間経過してから徐々に痛みが現れる「遅発性筋痛」の特徴を持ちます。これは筋繊維の微小損傷による炎症反応が原因で、外観上の変化はほとんど見られません。通常は数日間で自然に回復します。 肉離れは受傷と同時に即座に痛みを感じるのが特徴です。これは筋線維や筋膜が急激に損傷するために起こります。さらに特徴的なのは、皮下出血による紫色や青色の変色、また筋繊維の断裂により筋肉にくぼみが現れる場合があることです。 発症時期と外観の違いは、自己判断の場合のチェックポイントになります。即時に強い痛みを感じ、外観に変化がある場合は肉離れの可能性が高く、早急な医療的対応が必要です。 靭帯損傷 靭帯損傷は、関節を安定させる重要な結合組織が過度に伸びたり、部分的あるいは完全に断裂したりするために生じる外傷です。主な症状として、受傷直後からの強い痛みと、速やかに現れる腫れが特徴的です。 痛みは非常に強烈であるため、患者は損傷部位周辺の関節や筋肉をほとんど動かせないことがあります。このような可動域の著しい制限は、靭帯損傷の重要な特徴の1つです。(文献5) 損傷の程度によっては、関節の不安定性やきしみ音を伴うこともあり、足首や膝などの荷重関節では、体重をかけることが困難になることも少なくありません。 靭帯損傷が疑われる場合は、自己判断での運動再開を避け、医療機関での診断と治療を受けることが重要です。 アキレス腱断裂 アキレス腱断裂は、下腿三頭筋と踵骨(かかとの骨)を連結する人体最大の腱であるアキレス腱が切れる深刻な外傷です。受傷時には、非常に特徴的な症状が現れます。 多くの人は断裂瞬間に「バチッ」「パチン」といった音を聞く場合もあり、後ろからかかとを強く蹴られたような感覚を経験します。続いて足首からふくらはぎにかけての激痛が走ります。 動作の特徴として、通常の歩行は可能であっても、つま先立ちができなくなることが挙げられます。アキレス腱はつま先を下に向ける動きに必要であるためです。(文献5) このような症状がある場合は、早急に整形外科を受診しましょう。適切な治療が遅れると、回復に要する時間が長くなる可能性があります。 肉離れで歩けるけど痛いときに病院にいくべき判断ポイント 肉離れにおいて、歩けるから大丈夫といった自己判断は非常に危険です。たとえ歩行可能な軽度の肉離れであっても、医療機関での受診をおすすめします。理由は、適切な治療が回復に大きく影響するためです。 軽度と思われる症状であっても、専門家の目で評価されない限り、その損傷の状態を正確に判断するのは難しいためです。自己判断で経過観察を選択すると、治療の適切なタイミングを逃がし、症状が悪化する可能性があります。 以下のような場合は受診を考えましょう。 痛みが24時間以上続く 患部に腫れや内出血がある 通常の動作で痛みが増す 過去に肉離れを経験している 初期段階での適切な診断と処置は、回復期間の短縮や再発リスクの低減、筋肉の機能維持につながります。最終的には、専門家の判断に従いましょう。(文献6) 歩けるけど痛い肉離れでも病院を受診しよう 肉離れの疑いがある場合は、症状の程度にかかわらず、迅速な医療機関の受診をおすすめします。歩けるから大丈夫といった判断は、肉離れの治療において誤った判断となります。痛みを感じながら歩行可能な状態であっても、決して自己判断で経過観察をしてはなりません。 医師による適切な診断は損傷の正確な状態を把握し、患者本人に合った治療計画を立てる上で不可欠です。早期の適切な処置は、回復期間の短縮だけでなく、再発防止や今後の筋肉状態の維持にも関わります。 肉離れと思われる症状を感じたら、様子を見ようと考えるのではなく、早めの受診を心がけましょう。一見軽度に思える症状でも、医師が診察すると予想以上の損傷が見つかる場合もあります。 自分の身体を大切にし正しい判断を仰ぐことが、スポーツ復帰への最短ルートです。 肉離れでお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」無料相談にてお気軽にお問い合わせください。 ▼肉離れの痛みに関するご相談はこちらから >>0120-706-313(受付時間:9:00〜18:00) 参考文献 文献1 医療法人社団 信愛会 瀬戸整形外科クリニック「肉離れの応急処置、および、治療&予防方法」瀬戸整形外科クリニックホームページ https://setoseikei.com/2024/10/21/first-aid-for-separation-of-the-flesh/(最終アクセス:2025年3月16日) 文献2 MSD「捻挫およびその他の軟部組織損傷の概要」MSDマニュアルプロフェッショナル版,2023年7月 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/22-%E5%A4%96%E5%82%B7%E3%81%A8%E4%B8%AD%E6%AF%92/%E6%8D%BB%E6%8C%AB%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%81%AE%E8%BB%9F%E9%83%A8%E7%B5%84%E7%B9%94%E6%90%8D%E5%82%B7/%E6%8D%BB%E6%8C%AB%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%81%AE%E8%BB%9F%E9%83%A8%E7%B5%84%E7%B9%94%E6%90%8D%E5%82%B7%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81?query=%E7%AD%8B%E6%8C%AB%E5%82%B7(最終アクセス:2025年3月16日) 文献3 城西大学「アスリート・運動をする人が摂るべき栄養素やサプリメントについて解説」JOSAI★LAB,2024年12月27日 https://www.josai.ac.jp/josai_lab/692/(最終アクセス:2025年3月16日) 文献4 TENTIAL「肉離れからいち早く回復するための食事とは?必要な栄養素を解説」TENTIALホームページ,2021年2月23日 https://tential.jp/journals/others/flesh_away/010(最終アクセス:2025年3月16日) 文献5 あらおと整形クリニック「靭帯損傷・腱断裂・肉離れ」あらおと整形クリニックホームページ http://www.araoto.net/wound/ligament.html(最終アクセス:2025年3月16日) 文献6 森整形外科リハビリクリニック「肉離れ」森整形外科リハビリクリニックホームページ https://www.moriseikei.or.jp/weaned-off-meat/(最終アクセス:2025年3月16日)
2025.03.31 -
- その他、整形外科疾患
太ももが少し痛いんだけど、肉離れかな 昨日サッカーした時に足が痛くなったけど、軽い肉離れになったかも 肉離れは、筋肉の一部または全体の組織の断裂をいいます。激しくスポーツする人や、久しぶりに体を動かした人などが受傷する場合が多いです。 本記事では、軽度の肉離れの症状や原因、治療法などを詳しく解説します。治療期間や早く治す方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 軽度な肉離れとは 軽度の肉離れは筋肉の一部が損傷している状態です。症状は比較的軽く、多くの場合は適切な休息と処置で回復します。肉離れの瞬間、「プチっ」といった音が聞こえることがありますが、これは筋肉が断裂する音です。 肉離れは筋肉の断裂状態によって重症度が変わります。 重症度 特徴 軽症 筋肉の細かな損傷 中等症 筋肉の部分的な断裂 重症 筋肉の完全な断裂 (文献1) 以下の筋肉で肉離れが多くみられます。それぞれの部位ごとの重症度を説明します。 重症度 大腿四頭筋 ハムストリングス 腓腹筋 軽症 うつ伏せで膝を90度以上曲げられる 仰向けで膝をまっすぐ伸ばし脚を70度位まで上げられる アキレス腱を伸ばすと若干の痛みがある 中等度 うつ伏せで膝を45度~90度曲げられる 仰向けに寝て膝をまっすぐ伸ばし脚を30度~70度位まで上げられる アキレス腱を伸ばすと強い痛みがあり、膝を曲げた状態で行うと痛みが弱くなる。つま先立ちができる 重症 うつ伏せで膝を45度位まで曲げられる 仰向けに寝て膝をまっすぐ伸ばし脚を30度位まで上げられる 膝を曲げた状態でもアキレス腱を軽く伸ばしただけで強い痛みがある。つま先立ちができない (文献2) 軽度と思っていても重症だった場合もあるため、適切な診断と治療のためには専門医に診察してもらいましょう。 肉離れの原因 ここからは、以下のような肉離れの原因を紹介します。 急な動作 筋肉疲労 準備運動不足 水分不足 急な動作 肉離れは、急激な筋肉への負荷が原因で発生する筋肉の損傷です。急なダッシュやジャンプなどの瞬発的な動作時に、筋肉がその急激な負荷に対応できなくなった際に起こります。 急な動作で筋肉に過度のストレスがかかることにより、筋肉の一部が切れたり裂けたりします。筋肉が本来の伸縮性の限界を超えて強制的に引き伸ばされると、耐性を超えてしまい損傷が生じるのです。 肉離れはとくにスポーツ活動中に多く見られ、ウォーミングアップ不足は危険要因となります。急な動作をしようとせず、適切な準備運動やトレーニングをしましょう。 筋肉疲労 筋肉の疲労は肉離れのリスク因子です。疲労状態の筋肉は正常な収縮・弛緩パターンを維持できず、急激な負荷に対して適切に反応できなくなります。能力が低下した状態で瞬発的な動きを行うと、筋肉が損傷するリスクが高まるでしょう。 十分な休息なく運動を継続すると、肉離れの危険性が増します。運動後にはストレッチやクーリングを行い、筋肉の疲労回復を促します。 十分な休息と回復時間の確保が重要なため、トレーニングスケジュールに回復日を組み込み、筋肉の過労を避ける対策をしましょう。 準備運動不足 適切なウォーミングアップとストレッチは、肉離れの予防において大切な役割を果たします。準備運動を怠ると、筋肉は十分な血流を得られず硬い状態のまま活動しなければなりません。 硬いままの筋肉は柔軟性が低下し、急激な動きや強い負荷に対して適応しにくくなります。通常なら対応できるはずの力にも耐えられなくなり、筋肉の断裂リスクが高まるでしょう。 効果的な準備運動は体温の上昇と、筋肉の伸縮を促します。適切なストレッチをすると筋肉を柔らかい状態に保てるため、安全に運動できるようになるでしょう。軽い有酸素運動の後、それぞれの筋肉に対する動的ストレッチを行うと、肉離れのリスクを大幅に減少できます。 水分不足 体内の水分不足は肉離れの発生リスクを高める原因となりますが、水分摂取は肉離れ予防において見過ごされがちです。 筋組織は約75%が水分で構成されており、適切な水分レベルは筋肉の正常な機能と柔軟性の維持に必要不可欠です。脱水状態になると筋肉内の水分が減少し、筋力低下や疲労感、けいれんなどを引き起こします。(文献3) 強度の高い運動や暑い環境での活動時には、発汗により水分不足が急速に進むため注意が必要です。運動前、運動中、運動後の水分補給は、筋肉の機能を適切に保ち、肉離れのリスクを軽減するための基本的な対策です。 軽度な肉離れの症状 軽度な肉離れは、受傷の瞬間に特徴的な「プチッ」といった音が聞こえることがあり、これは筋肉が部分的に断裂する音です。 軽度な肉離れの症状は以下のとおりです。 損傷部位は痛むが動くことはできる 損傷部位を押すと痛む 関節を動かしたときに強く痛む 皮膚上からもわかるへこみ 内出血 軽度な肉離れからの回復は、適切な処置と休息により、通常1〜2週間程度で日常生活に支障をきたさないレベルまで回復します。筋組織の完全な修復と機能回復にはより期間が必要な場合もあり、スポーツ活動への完全復帰には慎重に経過観察しなければなりません。 早期の無理な活動再開は、再発リスクを高めるため注意しましょう。 軽度な肉離れを早く治す治療法 軽度な肉離れは、対処方法によって回復が早くなる場合があります。ここからは、以下のような軽度な肉離れを早く治す治療法を解説します。 RICE処置 リハビリ PRP療法 RICE処置 軽度の肉離れを早く治すにはRICE処置が効果的です。これはRest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字を取った言葉です。それぞれの処置の方法は、以下のようになります。 治療法 具体的方法 安静 (Rest) 損傷部位の使用を最小限に抑える 冷却 (Icing) 20分間の氷湿布を繰り返す 圧迫 (Compression) 弾性包帯やテーピングで適度に圧迫 挙上 (Elevation) 損傷部位を心臓より高い位置に上げる (文献2) 初期対応を適切に行うと、肉離れからの回復期間が短縮でき機能回復につながります。ただし、症状が重い場合や改善が見られない場合は、医師の診察を受けましょう。 リハビリ 軽度の肉離れでは、RICE処置による急性期の対応後、リハビリが回復において極めて重要になります。受傷後3〜5日経過して痛みや腫れが落ち着いてきていれば、リハビリの開始に適した時期といえます。(文献4) リハビリでは、修復しつつある筋肉に対して適切な刺激を与え、組織の再生や機能を回復させることが目標です。リハビリは患者さん一人ひとりの症状に合わせて段階的に進められます。最初は軽度の痛みを感じない範囲での静的ストレッチから始め、徐々にダッシュやジャンプなど強度を増していきます。 専門家の指導の下でリハビリを行えば、無理なく効果的な回復が期待できるでしょう。 PRP療法 PRP(多血小板血漿)療法は、肉離れの先進的な治療です。PRP療法では、患者自身の血液から高濃度の血小板を含む血漿を分離し、損傷した筋組織に直接注入します。血小板には多くの成長因子が含まれており、筋組織の再生と修復を促進します。 PRP療法は、従来の保存療法に反応が乏しい慢性的な肉離れや、競技復帰を早める必要がある選手に考慮されるケースが多いです。 リペアセルクリニックでは、あなたの症状に合わせた治療プランをご提案します。再生医療による治療も行っておりますので、メール相談やオンラインカウンセリングをご利用の上、お気軽にお問い合わせください。 軽度な肉離れの治療期間 軽度の肉離れは筋肉の細かな損傷であり、完全な断裂ではありません。適切な処置と休息により、1〜2週間程度で回復します。 軽度な肉離れは、急激な動きや過度の負荷により筋肉が耐えられる限界を超えてしまい、筋肉の一部が断裂した状態です。部分的な損傷に留まるため、機能が完全に失われている状態ではありません。 症状としては損傷部位に限定した痛みや、圧迫時の痛みが特徴的です。軽度の内出血や腫れを伴うこともありますが、自力歩行や基本動作は可能な状態です。 症状の消失後も再発防止のため、段階的なリハビリテーションを通じて筋力と柔軟性を徐々に回復させる必要があります。十分に回復期間を確保して、将来にわたり安心してスポーツのできる筋肉を保っていきましょう。 軽度な肉離れを正しく理解し適切な対処と予防を心がけよう 軽度な肉離れは筋肉の細かな損傷で、急激な動きや過度の負荷により発生します。受傷時には「プチッ」といった音が聞こえる場合があり、局所的な痛みや圧痛、軽度の内出血やへこみが特徴です。基本的な動作や歩行は可能ですが、関節を動かすと痛みが増強します。 対処法としては、RICE処置が最も効果的です。急性期の症状が落ち着いた後は、適切なリハビリを通じて、段階的に筋力と柔軟性を回復させましょう。通常1〜2週間で日常生活に支障のないレベルまで回復しますが、完全な治癒にはより長い時間を要します。 予防には、十分なウォーミングアップや適切な水分補給、筋肉疲労時の休息が効果的です。過去に肉離れを経験した部位は再発しやすいため、筋力トレーニングと柔軟性を向上しましょう。 肉離れでお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」のメール相談やオンラインカウンセリングにてお気軽にお問い合わせください。 軽度な肉離れに関するよくある質問 肉離れが軽度の場合はお風呂に入っても問題ありませんか? 軽度の肉離れでも入浴時の注意が必要です。肉離れ直後は筋肉に炎症が生じており、血行を促進する入浴は避けるべきとされています。入浴によって炎症が悪化する可能性があるため、受傷後2~3日はシャワーのみがおすすめです。 この期間は患部を温めず、安静にして炎症の悪化防止が回復への第一歩です。医師の指示に従い、適切な処置と休息を取れば、肉離れからの回復を早められます。 軽度な肉離れでもテーピングした方が良いですか? 軽度の肉離れに対してもテーピングは効果的です。テーピングは予防や応急処置としてだけでなく、患部保護と再発リスク軽減にもなります。 軽度の肉離れでは、テーピングが筋肉の動きをサポートするため、炎症の広がりを防止できます。適切にテーピングして痛みを和らげながら回復を促進し、日常生活への早期復帰につなげましょう。 肉離れが軽度の場合自然に治癒しますか? 軽度の肉離れは筋肉の細かい損傷が特徴で、自然治癒が可能です。完治までは1〜2週間程度が必要です。受傷直後は安静にし、RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)を適切に行い回復を促します。 しかし、自己判断で軽度と思っていても実際には中度な損傷の可能性もあるため、自然治癒を期待する場合でも医療機関の受診がおすすめです。医師による適切な診断とアドバイスが、回復への近道となるでしょう。 参考文献 文献1 伊藤超短波株式会社「肉離れとはどんな症状?原因や対処法も合わせて解説」伊藤超短波株式会社ホームページ https://www.wellness.itolator.co.jp/column/003.html(最終アクセス:2025年3月18日) 文献2 三笠製薬株式会社「3.スポーツ外傷の応急処置(RICE処置)」三笠製薬株式会社発行資料 https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s03.pdf(最終アクセス:2025年3月18日) 文献3 あまん整体院・接骨院「水分と筋肉の関係について」あまん整体院・接骨院ホームページ https://www.amanseitaiin.com/post/%E6%B0%B4%E5%88%86%E3%81%A8%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6(最終アクセス:2025年3月18日) 文献4 社会医療法人 松田整形外科記念病院「理学療法科(リハビリテーション)」松田整形外科記念病院ホームページ https://matsuda-oh.com/rehabili/lowerlimbs_4124(最終アクセス:2025年3月18日)
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「スポーツ中に太ももが痛んで動けなくなった」「肉離れかもしれないけど、ストレッチをしてもよいのか」と不安を感じていませんか。 結論からお伝えすると、肉離れ受傷直後はストレッチをしてはいけません。筋肉が断裂している状態でストレッチを行うと、損傷を悪化させ、回復期間を大幅に延ばしてしまう恐れがあります。 本記事では、受傷直後にストレッチが不適切な理由や、経過別のストレッチ方法、部位別の予防ストレッチなどを紹介します。 肉離れを正しく理解し、適切なタイミングでリハビリを進めれば、安心してスポーツ復帰を目指せます。焦らず、段階的な回復を心がけましょう。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 肉離れについて気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 肉離れ受傷直後のストレッチはNG!まずはRICE処置で応急対応 肉離れ受傷直後は、筋肉が断裂している状態です。この時期に無理にストレッチを行うと、以下のようなリスクがあります。 損傷部位がさらに広がる 内出血や炎症が悪化する 二次的な損傷につながり、回復期間が長引く 受傷直後は、ストレッチだけでなく、マッサージや患部を温める行為も避けるべきです。場合によっては、症状を悪化させ、治療期間を数週間〜数カ月延ばしてしまう可能性があります。(文献1) 肉離れの部位や重症度を問わず、受傷後48時間以内はRICE処置が基本的な応急対応です。 RICEとは、以下4つの処置の頭文字を取ったものです。 RICE 目的・手順 Rest(安静) ・患部の腫れや血管・神経の損傷を防ぐのが目的 ・固定具やテーピングで患部を固定し、不要な動きを制限する Ice(冷却) ・患部の腫れや細胞の損傷を抑えるのが目的 ・アイスバックや氷のうで患部を15〜20分冷やす(凍傷予防のため、直接肌に当てず、タオル等で包む) ・痛みがあれば繰り返し実施 Compression(圧迫) ・患部の内出血や腫れを防ぐのが目的 ・テーピングパッドやスポンジを腫れが予想される部位に当て、テーピングなどで軽く圧迫して固定する Elevation(挙上) ・腫れの抑制および軽減が目的 ・台などを用いて患部を心臓よりも高い位置に保つ (文献2) RICE処置を適切に行った後は、速やかに医療機関を受診し、重症度の診断を受けてください。 以下の記事では、肉離れ受傷時の応急処置を解説しています。ぜひ、参考にしてください。 肉離れ後のストレッチ方法【経過別】 受傷後48時間はストレッチ厳禁です。この期間を過ぎてから、段階的に以下のリハビリを進めていきます。 亜急性期|3日〜1週間は痛みの確認から 回復期|2週間以降は本格的なストレッチ ただし、ここで解説する経過はあくまで一例です。重症度によってストレッチを含めたリハビリの開始時期と内容は異なります。 なお、受傷割合の多いハムストリングスの肉離れを例に解説しています。 亜急性期|3日〜1週間は痛みの確認から 受傷して3日〜1週間は、基本的に安静を保ちながら患部の状態を観察します。ストレッチによる痛みが伴わなければ、リハビリを開始する目安となります。(文献3) なお、肉離れ受傷による患部の固定は、最小限の期間にとどめることが推奨されています。長期間の固定は筋力低下や関節の硬さを招き、かえって回復を遅らせる原因となるためです。 損傷部位にもよりますが、2週間以内にはストレッチを開始するのが望ましいとされています。(文献4) 回復期|2週間以降は本格的なストレッチ 2週目以降は、以下のように「経過に応じた本格的なストレッチ」を始めます。 経過 ストレッチ内容 詳細 2週目頃 静的ストレッチ(スタティックストレッチング) 反動や弾みをつけずにゆっくりと筋肉を伸ばすストレッチ 筋肉への負担が少なく、柔軟性の回復に効果的 3週目頃 動的ストレッチ(ダイナミックストレッチング) 体を動かしながら筋肉をほぐすストレッチ 関節の可動域を広げ、スポーツ動作への適応を促す (文献3) ストレッチを含めたリハビリの開始時期と内容は、肉離れの重症度によって大きく異なります。必ず医師やリハビリスタッフの指示を守りながら進めてください。 自己判断で無理に進めると、再発のリスクが高まります。 肉離れを予防するストレッチ方法【部位別に紹介】 肉離れが発生する原因として、柔軟性の低下が挙げられます。(文献5) ここでは、筋肉の柔軟性を高める部位別のストレッチを解説します。 ハムストリングスのストレッチ 大腿四頭筋のストレッチ 内転筋群のストレッチ 下腿三頭筋のストレッチ なお、共通するストレッチのポイントは、息を止めないで深呼吸をしながら行うことです。 ハムストリングスのストレッチ ハムストリングス(太ももの裏側)は、短距離走やサッカー、テニスなど、急なダッシュやストップ動作が多い競技で肉離れが発生しやすい部位です。 ハムストリングスのストレッチの一例は以下の通りです。 仰向けになる 片方の膝関節と股関節を曲げる 胸に引き寄せてももの裏を両手で保持する 曲げた股関節の角度は保ちながら膝関節を延ばす ももの裏が伸びているのを感じる角度で6〜8秒保つ 反対の足も同様に行う 左右それぞれ1セット3〜5回を目安にしてください。 大腿四頭筋のストレッチ 大腿四頭筋(太ももの表側)は、サッカーやバスケットボールなど、ジャンプ動作や急激なキック動作が多い競技で肉離れが発生しやすい部位です。 大腿四頭筋ストレッチの一例は以下の通りです。 横向きに寝そべり下側の膝関節を曲げて前に持ってくる 上側の足首を持って、かかとをお尻に近づける そのまま足を後ろに引き、太ももの前の筋肉を10秒間伸ばす 反対の足も同様に行う 1セット10回を目安にしてください。 体が反りすぎないように注意しましょう。 内転筋群のストレッチ 内転筋群(太ももの内側)は、サッカーやラグビーなど横方向の動きが多い競技で肉離れが発生しやすい部位です。 内転筋群のストレッチの一例は以下の通りです。 座った状態で両足の裏を合わせる 両手で足先を持ち、かかとを体に引き寄せる 背筋を伸ばしたまま、上体をゆっくり前に倒す 太ももの内側が伸びているのを感じる位置で20〜30秒保つ 膝を無理に床に押し付けず、気持ちよく伸びる範囲で行いましょう。 下腿三頭筋のストレッチ 下腿三頭筋(ふくらはぎ)ストレッチは、腓腹筋(ひふくきん:ふくらはぎの表層の筋肉)とヒラメ筋(深層の筋肉)の2つの筋肉それぞれ行うことがポイントです。(文献6) ストレッチの方法は以下の通りです。 部位 手順 腓腹筋のストレッチ ・壁に手をつき、膝を伸ばした状態で片足を後ろに一歩引く ・体重を前にかけてふくらはぎの表面の筋肉を伸ばす ヒラメ筋のストレッチ ・壁に手をつき、膝を曲げた状態で片足を後ろに一歩引く ・体重を前にかけてふくらはぎの内側の筋肉を伸ばす 1回20〜30秒ほど伸ばし、両足とも行いましょう。 肉離れを早く治したい方へ「再生医療」という治療法 肉離れの保存療法では、松葉杖での生活が3〜4週間必要となり、その間は筋肉のトレーニングができません。とくにアスリートの方にとって、筋肉量の低下は大きな課題となります。 そこで肉離れの新たな治療の選択肢の一つとして「再生医療」があります。 再生医療は、自己の幹細胞や血液の働きを活用する治療法です。代表的なものに幹細胞治療やPRP療法があります。肉離れに対しては、主にPRP療法が用いられます。 PRP療法では、まず患者様の血液を採取し、遠心分離機にかけて成長因子を多く含むPRP(多血小板血漿)を抽出します。その後、エコー(超音波画像)で患部を確認しながら、抽出したPRPを肉離れを起こした部位に注入する治療法です。 再生医療について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。 まとめ|肉離れは焦らず正しいタイミングでストレッチをしよう 肉離れ受傷直後はストレッチをしてはいけません。無理なストレッチは損傷部位を悪化させて、回復を遅らせる恐れがあります。 受傷直後はRICEを実施し、医療機関を受診してください。受診後は必要に応じてMRI検査などを行い、重症度の診断を受けます。その後は、医師やリハビリスタッフの指示に従い、経過に応じたストレッチを進めていきましょう。 なお、近年肉離れの治療において、再生医療のPRP療法が活用されています。焦らず正しいタイミングでリハビリを進めれば、スポーツ復帰を目指せます。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報の提供や簡易オンライン診断を行っております。肉離れによる痛みでお悩みの方は、ぜひご登録ください。 肉離れのストレッチに関するよくある質問 ストレッチをすると痛いけど、どこまでが許容範囲? ストレッチ中の痛みの許容範囲は、以下を目安に判断してください。 痛みの種類 OK(許容範囲内) NG(中止すべき) 張り感・伸び感 ・筋肉が伸びている心地よい張り感 ・じんわりとした温かさを感じる程度の伸び ・鋭い痛みやズキッとした痛み ・刺すような痛み 痛みの強さ 気持ち良さを感じる程度 前回より強い鈍い痛み(炎症が再燃している可能性があるため、すぐに中止) 静的ストレッチを中心に行い、反動や無理な力を避けるのが基本です。動的ストレッチや反動をつけたストレッチは、筋肉の再断裂リスクを高めるため、回復期の適切なタイミングまで控えましょう。 なお、痛みの感じ方には個人差があるため、少しでも不安がある場合は医師やリハビリスタッフに相談してください。 肉離れを早く治すストレッチはある? 肉離れを早く治すためのストレッチはありません。 以下のように経過に応じたストレッチを行い、運動機能を回復させていくことが大切です。 経過 ストレッチ内容 受傷から1週目〜 安静 2週目〜 静的ストレッチ 3週目〜 動的ストレッチ (文献3) 受傷状態によって、ストレッチ内容や開始タイミングは異なります。医師と相談しながらリハビリを進めていきましょう。 オーバーストレッチで肉離れになることはある? オーバーストレッチとは、必要以上に筋肉を伸ばしてしまうことです。肉離れに限らず、過度なストレッチはケガにつながる恐れがあります。 ストレッチは気持ちが良い程度が効果的です。苦痛を感じるほどのストレッチは行わないでください。また、基本的にストレッチは体が温まっている状態のときに行います。体が冷えている際のストレッチは、細心の注意を払ってください。 参考文献 (文献1) スポーツでケガをしたら?|日本臨床整形外科学会 (文献2) 3.スポーツ外傷の応急処置(RICE処置)|日本整形外科スポーツ医学会広報委員会 (文献3) ハムストリング肉離れからのスポーツ復帰時の身体機能―損傷型による比較―|日本臨床スポーツ医学会 (文献4) No.Ⅴ 肉離れに関する最新の指針|日本体育協会 (文献5) 肉離れって何??|医療法人社団めぐみ会 (文献6) TVコンディショニングレター|テニスユニバース
2025.03.31 -
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「魔女の一撃」― ぎっくり腰。 くしゃみや咳といった日常の何気ない動作で、突然、動けないぐらいの腰痛を経験したことはありますか? ぎっくり腰、正式名称「急性腰痛症」は、誰もが経験する可能性のある身近な腰のトラブルです。 1999年の調査では、約40万人が急性腰痛症を経験したというデータも存在します。 どうしてぎっくり腰になるのか? その答えは、腰への大きな負担、姿勢の悪さ、筋力不足、急な動作、そして加齢による体の変化など、多岐にわたります。 この記事では、ぎっくり腰の原因から治療、そして予防法まで医師の監修により詳しくご紹介します。 ぎっくり腰の不安を解消し、快適な日常生活を送るためのヒントが満載です。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 ぎっくり腰について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 【基礎知識】ぎっくり腰とは ぎっくり腰は、「急性腰痛症」とも呼ばれ、誰にでも起こる可能性のある身近な腰のトラブルです。医学的に急性腰痛とは、発症から4週間未満の腰痛と定義されており、ぎっくり腰はその代表的なタイプに位置づけられます。(文献1) くしゃみや咳といった何気ない動作や重い荷物を持ち上げた瞬間、前かがみになったときなど、日常生活のふとしたきっかけで、突然強い腰の痛みに襲われるのが特徴です。 急激に発症するため、ぎっくり腰は「魔女の一撃」と表現されることもあります。まるで魔法をかけられたかのように突然痛みが生じることから、この名がつけられています。 ぎっくり腰は、腰の筋肉や靭帯、関節などの組織に急激な負荷がかかり発症すると考えられています。その一方で、画像検査などでは明確な損傷部位が特定できないことも少なくありません。 本記事では、ぎっくり腰の原因をより深く掘り下げて解説することで、どうしてぎっくり腰が起きるのかを理解し、効果的な対処法や予防策を身につけるためのお手伝いをいたします。 ぎっくり腰と他の腰痛の違い ぎっくり腰と他の腰痛との最も大きな違いは、症状の現れ方と痛みの出方にあります。 ぎっくり腰は、特定の動作をきっかけに突然発症し、動くのが困難になるほどの強い腰痛が特徴です。 一方で、他の腰痛では急な痛みではなく、徐々に痛みが強くなっていく場合が多く見られます。 また、ぎっくり腰は比較的短期間で痛みが軽減することが多い一方、他の腰痛では痛みが長引いたり、再発を繰り返したりするケースもあります。 ぎっくり腰だと思っていたら実は別の病気が隠れているケースもあり、他の腰痛の原因として挙げられるものは以下の通りです。(文献1) 重篤な基礎疾患(悪性腫瘍、感染、骨折など) 下肢の神経症状を併発する疾患 脊柱構成体の退行性病変(椎間板変性、椎間関節変性など) そのため、次のような症状が見られる場合は、医療機関を受診してください。 腰の痛みに加えて下肢にしびれや力が入りにくい症状がある 尿・排便の異常がみられる 発熱や全身のだるさを伴う 転倒や事故などの強い外傷後に痛みが出た 安静にしていても痛みが改善しない、または悪化している ぎっくり腰になる3つの要因 ぎっくり腰にはいくつかの要因があります。 厚生労働省の「腰痛予防対策」では、腰痛の発生要因として、動作要因・環境要因・個人的要因の3つに分類しています。(文献2) ぎっくり腰も、これらの要因が複合的に重なることで発症しやすくなります。 以下サイトでは、ぎっくり腰の症状チェックについて解説しておりますので、併せてお読みください。 動作要因 動作要因とは、腰に急激または過度な負荷や負担がかかる体の動かし方を指します。 ぎっくり腰の代表的なきっかけは、 重い荷物を持ち上げた瞬間 中腰や前かがみの姿勢から体をひねったとき 急に立ち上がる、振り返るといった突発的な動作 デスクワークや車の運転などで長時間同じ姿勢が続く など、日常の何気ない動作です。 長時間同じ姿勢でいると、腰回りの筋肉は緊張し続け、血行が悪くなります。その結果、筋肉や靭帯の柔軟性が低下し、ちょっとした動きでも痛みが出やすくなります。 そのため、 重い物を扱う仕事をしている人 中腰での作業が多い人 急いで動くことが多い人 デスクワーク中心で座りっぱなしの人や1時間以上続けて同じ姿勢で作業することが多い人 は、動作要因によるぎっくり腰のリスクが高いといえます。 環境要因 環境要因とは、寒い場所・暗い場所での作業や、作業空間が不良な状態などにより、腰に負担をかけている状態を指します。 代表的な例として、 狭い作業場所で体を動かしにくい 車の運転などで長時間全身が振動にさらされる 寒い環境で体が冷えやすい といった状況があげられます。 工場や倉庫などで、限られたスペースの中で作業を行う人 配送業や営業職で、車移動が多く長時間座り続ける人 冷房の効いた室内や冬場の寒さにさらされやすい人 は、腰への負担が蓄積しやすく、ぎっくり腰の発症リスクが高まりやすい傾向があります。 個人的要因 個人的要因とは、体の状態や年齢、性別など本人に由来する要因です。 まず挙げられるのが、筋力不足です。腹筋や背筋など体幹の筋肉が弱いと、腰を支える力が不足します。運動不足の人ほど腰痛を招きやすくなるため、日常的な運動習慣が重要です。 また、猫背や反り腰といった姿勢の悪さも腰への負担を増大させます。長時間のスマホ操作やパソコン作業で、無意識に悪い姿勢が習慣化している人は注意が必要です。 さらに、 体重増加(肥満)による腰への負担 ストレスによる自律神経の乱れ 冷え性による筋肉のこわばり 加齢による筋力や骨(骨粗鬆症など)の変化 も、ぎっくり腰の発症リスクを高めます。 このため、 運動不足の人 体重が増えてきた人 ストレスをため込みやすい人 冷えやすい体質の人 年齢とともに体力が低下している人 は、個人的要因からぎっくり腰になりやすいと考えられます。 ぎっくり腰の初期症状 ぎっくり腰の初期症状で最も特徴的なのは、突然現れる激しい腰痛です。 この痛みは、くしゃみや咳、重いものを持ち上げた瞬間など、何気ない動作がきっかけで起こることが多く見られます。 痛みの出方は個人差があり、激痛で動けなくなる人もいれば、ズキズキとした痛みが続く人もいます。発症直後は、腰を動かそうとすると痛みが増すため、無理に動かさず、まずは安静を保ちましょう。 ぎっくり腰が慢性化する原因 ぎっくり腰の症状は、適切な処置を行わないと慢性化する恐れがあります。 初期の痛みが出た段階で、無理に動いたり、間違ったケアを行ったりすると、炎症が長引き、痛みがさらに強まる可能性があります。 慢性腰痛に移行すると、日常生活に大きな支障をきたし、痛みへの不安やストレスなど精神的な負担も増大させてしまう可能性があります。また、神経が圧迫されると、臀部~下肢にかけてしびれや痛みが現れる場合もあります。 重篤な例では、排尿や排便のコントロールがうまくいかなくなる膀胱直腸障害が現れます。 腰痛は世界中の主要な障害原因で、大きな社会問題となっています。 ぎっくり腰の禁止行動 ぎっくり腰になった直後は、症状を悪化させないために避けるべき行動があります。 まず、患部を揉んだり、無理にストレッチを行ったりするのは避けましょう。炎症が起きているときに刺激を加えると、かえって痛みが強くなる可能性があります。 また、温めるのも逆効果です。発症直後は、炎症を抑えるためにクーリングが必要です。熱いお風呂に長時間浸かるのは避け、シャワーで済ませるようにしましょう。 その一方で、安静にしすぎるのも良くありません。痛みが落ち着いてきたら、無理のない範囲で体を動かすようにしましょう。ウォーキングや軽いストレッチなどがおすすめです。 くわえて、痛みを確かめるために腰を何度も動かしたり、押したりする行為は避けるべきです。 ぎっくり腰の応急処置 ぎっくり腰になった直後は、突然の強い痛みによりパニックになってしまうかもしれませんが、落ち着いて適切な応急処置を行うことが重要です。 ぎっくり腰の応急処置として有効なのが、RICE処置です。 RICEとは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字で、RICE処置はスポーツによる怪我の応急処置として広く知られています。 【ぎっくり腰に対するRICE処置の考え方】 項目 内容 ポイント Rest(安静) 楽な姿勢で安静にする 横になるのが良いが、難しい場合は椅子に座っても良い Ice(冷却) 患部を冷やす 炎症と痛みを抑えるため氷水を入れた袋や保冷剤を用いる 凍傷を避けるためにタオルを挟み、冷やし過ぎに注意 Compression(圧迫) テーピングなどで圧迫して腫れを抑える ぎっくり腰では行わない Elevation(挙上) 患部を心臓より高くする 腰痛には該当しない RICE処置を行っても強い痛みが続く場合や、しびれや麻痺などの神経症状が現れた場合は、かかりつけ医に相談しましょう。 ぎっくり腰の前兆と対処法について、併せてお読みください。 ぎっくり腰の治療方法 ぎっくり腰の治療は、症状の強さや経過などを考慮して選択されます。多くの場合、手術を行わない保存的治療が第一選択です。 医師は、症状や状態を確認し、最適な治療法を選択します。 重度の神経症状や腫瘍、骨折が疑われる場合には、初期段階での画像診断を行うべきです。 なお、アメリカ理学療法士協会では、急性腰痛の管理には、患者の状態に応じた運動療法が重要であるとしています。(文献3) また、稀ではあるものの保存的治療で改善しない場合は、手術が必要となるケースもあります。 保存療法 保存療法とは、手術以外の方法で症状の改善を目指す治療法です。ぎっくり腰の治療の中心となり、多くの方は保存療法のみで回復します。 薬物療法 腰痛診療ガイドラインでは、薬物療法は疼痛の軽減や機能改善に有用とされています。(文献1) とくにNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、急性腰痛に対して強く推奨されています。そのほか、推奨度は高くありませんが、症状に応じて以下の薬剤が用いられることもあります。 筋弛緩薬 アセトアミノフェン 弱オピオイド ワクシニアウイルス摂取家兎炎症皮膚抽出液 物理療法・装具療法 物理療法や装具療法は、弱く推奨されています。 牽引療法 超音波療法 経皮的電気神経刺激(TENS) 腰椎サポート(コルセット) 痛みの軽減や動作の補助として役立つ場合がありますが、過度に頼りすぎないことが重要です。 運動療法 急性腰痛に対する運動療法そのもののエビデンスは明確ではない一方で、安静よりも可能な範囲で活動性を維持する方が有用とされています。日常生活動作を少しずつ再開することが回復につながります。 手術 ぎっくり腰は、多くの場合保存療法で十分な効果が得られます。そのため、手術が必要となるケースは稀です。 保存的治療を行っても症状が改善せず、 強い神経症状が続く 日常生活に大きな支障が出ている といった場合に、手術が検討されることがあります。 再生医療 保存療法で十分な改善が得られず、かつ手術をできるだけ避けたい場合の選択肢として、再生医療が検討されることがあります。再生医療は、脂肪由来の幹細胞を用いて、損傷した組織の修復や炎症の抑制を目指す治療法です。 慢性化した腰痛や再発を繰り返すケースでは、専門医に相談の上で新たな治療の選択肢となる可能性があります。 ぎっくり腰の予防方法 ぎっくり腰は、一度発症すると再発しやすい腰痛です。そのため、過去にぎっくり腰を経験した方は、予防を心掛けることが大切です。日頃の姿勢や運動習慣、体調管理により、ぎっくり腰のリスクを減らせます。 なお、コルセットやインソールは、痛みがあるときの補助として用いられることはありますが、予防の基本は生活習慣の改善とされています。 また、厚生労働省の公式サイトでは、職場や日常における腰痛リスクを確認できる「腰痛予防チェック」も紹介されていますのでご参照ください。(文献2) 正しい姿勢 ぎっくり腰の予防に正しい姿勢を保つことは不可欠です。 猫背や反り腰といった悪い姿勢は、腰に負担をかけてしまいます。 日頃から正しい姿勢を意識し、立っているときも座っているときも、背筋を伸ばし、お腹に力を入れるようにしましょう。 デスクワークが多い方は、長時間同じ姿勢を続けないことが大切です。1時間に1回程度は立ち上がり、軽く体を動かすなど、こまめに休憩を心掛けてください。 適度な運動 適度な運動は筋肉を強化し、ぎっくり腰の予防につながります。ウォーキングや水泳など、腰への負担が少ない運動を習慣的に行いましょう。 厚生労働省は、1日60分以上のウォーキングを推奨しています。(文献4) また、腹筋や背筋といった、体幹の筋肉を鍛えることも重要です。体幹トレーニングは、特別な器具を使わずに自宅で行えるのが特徴です。 一方で、腰痛予防に運動療法は有用とされているものの、すべての運動が適しているわけではないとされています。専門医が状態を評価した上で、適切にプログラムされた運動であることが重要です。(文献1) なお、急な動作は腰に負担をかけます。勢いよく物を持ち上げたり、急に体をひねったりする動作は避け、日常生活でも動作はゆっくり行うよう心掛けましょう。 また、精神的なストレスは自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高めるため、ぎっくり腰を引き起こしたり再発しやすくしたりします。運動や入浴、十分な睡眠など、自分に合った方法でストレスを解消することは、心身の健康維持だけでなく、腰痛予防にも重要です。 体重管理 体重増加は腰への負担を増大させます。バランスの良い食事と適度な運動を心掛け、適切な体重を維持することも重要です。肥満気味の人は、BMI(体格指数)を指標として自身の適正体重を確認し、体重管理を意識しましょう。 冷え防止 体が冷えると筋肉がこわばり、血行が悪化しやすくなるため、ぎっくり腰のリスクが高まります。とくに冬場は、体を冷やさないよう、温かい服装を心掛け、必要に応じてカイロや温熱シートなどを活用しましょう。 また、朝の寝起きは体が温まっていないため、腰の筋肉が固まりがちです。急に動くとぎっくり腰を起こしやすくなります。起床後はゆっくり体を動かし、腰を慣らしてから行動すると良いでしょう。 ぎっくり腰のメカニズムを理解し痛みに悩まない生活を送ろう ぎっくり腰はふとしたきっかけで突然起こる激しい腰痛で、その原因は腰にかかる負担の積み重ねです。 日常生活で悪い姿勢や運動不足、体重増加、冷え、ストレスなどが重なると、腰回りの筋肉や靭帯が硬くなり、柔軟性が低下します。その状態で、くしゃみや中腰での動作といった刺激が加わると、筋肉や関節に炎症が起こり、ぎっくり腰を発症すると考えられています。 ぎっくり腰を経験すると、必要以上に動かなくなったり、自己判断で誤った対処をしたりするケースも見られますが、こうした対応はかえって回復を遅らせ、慢性腰痛へ移行する原因になるため注意が必要です。 ぎっくり腰のメカニズムを正しく理解し、発症時の適切な対処と、日頃から姿勢・運動・生活習慣を意識した生活が、再発予防と痛みに悩まない生活につながります。 不安が強い場合や症状が改善しない場合は、早めに専門医へ相談することも大切です。保存療法で十分な改善が見られず、手術を避けたい場合に、再生医療という選択肢があります。 再生医療について、さらに詳しく知りたい方は、メール相談やオンラインカウンセリングも承っておりますのでご利用ください。 ぎっくり腰に関するよくある質問 ぎっくり腰で「歩けるけど痛い」場合は仕事を休むべきですか? 歩ける状態であっても、強い痛みがある場合は、無理は禁物です。とくに、重い物を持つ、長時間同じ姿勢を続ける、前かがみや中腰になることが多い仕事の場合は、症状を悪化させる可能性があります。 発症直後はできるだけ安静を保ち、必要に応じて仕事を休む、もしくは業務内容を調整するのが良いでしょう。 一方で、痛みが落ち着いてきた場合は、無理のない範囲で体を動かすのが回復を促すとされています。 痛みの程度や仕事内容によって対応は異なるため、「歩けるから大丈夫」と自己判断せず、医師や専門家に相談することをおすすめします。 ぎっくり腰はどれくらいで治りますか? ぎっくり腰は、適切な対処を行えば、多くの場合1週間から2週間程度で痛みが軽減するとされています。(文献5)軽症であれば数日で日常生活に支障がなくなるケースもあります。 ただし、無理をして動いたり、誤った対処をしたりすると痛みが長引き、慢性腰痛へ移行するケースがあります。 また、痛みが長期間続く場合や、しびれ・力が入りにくいなどの神経症状を伴う場合は、他の疾患が隠れている可能性もあるため、医療機関を受診しましょう。 回復期間には個人差があります。ぎっくり腰を発症したら、悪化させない行動の意識が重要です。 参考文献 (文献1) 腰痛診療ガイドライン2019 改訂第2版|南江堂 (文献2) 腰痛予防対策|厚生労働省 (文献3) Interventions for the Management of Acute and Chronic Low Back Pain: Revision 2021|PubMed (文献4) アクティブガイド2023|厚生労働省 (文献5) Acute low back pain: clinical course and prognostic factors|PubMed
2025.02.03 -
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「痛み止めの強さランキングを知りたい」 「痛みや症状を治すために強い痛み止めを知りたい」 慢性的な頭痛や腰痛、関節痛などのつらい痛みがあるとき、少しでも早く楽になれる薬を知りたいとお考えの方も多いでしょう。 薬は、効力の強さだけでなく、痛みの種類や原因によって適したものを選ぶことが重要です。 本記事では、医療現場で使われる痛み止めを強さや薬の用途について詳しく解説します。 また、薬は一時的に症状を抑えるための対症療法となり、原因によっては積極的な治療が必要なケースもあるため注意しましょう。 股関節や膝などの関節痛、椎間板ヘルニアによる神経痛やしびれを根本的に治す治療として「再生医療」をご検討ください。 \「つらい痛み」を解消するための再生医療とは/ 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて、損傷した組織(関節軟骨・靭帯・腱・神経など)の再生・修復を促すことで「痛みの原因」の根本改善を目指す治療法です。 主に以下のような疾患・症状の方は、ぜひ再生医療をご検討ください 変形性膝関節症/変形性股関節症 半月板損傷などのスポーツ外傷 椎間板ヘルニア(頚椎・腰椎) 脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)後の後遺症 など >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 上記以外にも慢性的な痛みやしびれなどの症状は、原因によって再生医療が適応となる場合があります。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、お気軽にご相談ください。 まずは「つらい痛み」の治療について無料相談! 【注意】痛み止めの強さランキングを見る前に知るべきリスク 痛み止めは、強ければ強いほど良いわけではありません。痛みの原因や性質、続いている期間によって適した薬は異なり、強すぎる薬は副作用のリスクを高めることもあります。 また、効き目の感じ方には個人差があり、必ずしも強い薬ほどよく効くわけではありません。 医療現場では痛み止めの強さよりも、症状に合っているかを重視し、原因への治療と並行して必要な範囲で痛み止めが選ばれます。 薬の種類 対象となる痛み 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) 腫れや炎症を伴う痛み(捻挫・関節炎・術後など) 神経障害性疼痛治療薬 神経のトラブルが原因の痛み(椎間板ヘルニア・帯状疱疹など) オピオイド系鎮痛薬 がんや大きな手術後などの強い痛み また、痛み止めはあくまで痛みを和らげるための対症療法であり、原因そのものを治す薬ではない点に注意が必要です。 そのため、症状が長引く、薬を飲まないと日常生活が成り立たないといった場合には、症状に応じた適切な治療を受けましょう。 近年の治療では、慢性的な痛みに対して、自己細胞を用いた「再生医療」が注目されているため、ぜひ治療法について確認してみてください。 >>再生医療の治療法について確認する 痛み止めの強さランキング!痛みの程度別に使われる薬を紹介 本章では、痛み止めの強さと痛みの程度別に使われる薬について詳しく解説します。 順位 痛みの種類 主な痛み止めの名前 1位 強い痛み モルヒネ・フェンタニル トラマドール・トラムセット 2位 中等度の痛み ロキソニン・イブプロフェン セレコックス 3位 軽度の痛み アセトアミノフェン なお、大切なのは今の痛みに合った薬を選ぶことであり、すべての痛み止めが「強さ」で判断されるわけではありません。 帯状疱疹や椎間板ヘルニア、糖尿病など神経の損傷や異常によって生じる痛みはリリカやタリージェなどの神経障害性疼痛治療薬が用いられます。 以下で、痛み止めの強さについて詳しく見ていきましょう。 強い痛みに使われる痛み止め 強い痛みに使われる代表的な痛み止めは、以下のとおりです。 痛み止めの種類 症状 使用するケース オピオイド系鎮痛薬(モルヒネ、フェンタニルなど) がん性疼痛、手術後など 一般的な痛み止めでは効果が不十分な強い痛み オピオイド作用を一部持つ鎮痛薬(トラマドールやトラムセット) 変形性膝関節症や腰痛など 中等度〜強い痛み オピオイド系鎮痛薬は脳や脊髄に作用し、痛みとして感じる信号を弱めることで、一般的な痛み止めでは効果が不十分な場合にも強い鎮痛効果を発揮します。 なお、オピオイド系鎮痛薬の中には医療用麻薬に分類される薬もありますが、すべてが麻薬ではありません。(文献1)痛みの強さや背景に応じて、医師が慎重に使い分けを行います。 オピオイド作用をもつ痛み止めは、吐き気や便秘などの副作用や依存性への配慮が必要なため、必ず医師の判断と管理のもとで使用されます。 中等度の痛みに使われる痛み止め 中等度の痛みに対して、整形外科や内科などで多く処方されるのがNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)です。 主な痛み止めの種類は、以下のとおりです。 痛み止めの種類 症状 使用するケース NSAIDs(ロキソニン、ボルタレン、イブプロフェンなど) 捻挫・関節炎・腰痛・歯痛・術後の痛みなど 炎症を伴う痛みや発熱 COX-2選択的NSAIDs(セレコックス) 関節リウマチや変形性膝関節症など 炎症を伴う痛みによって長期使用が想定される NSAIDsは、痛みや炎症の原因となる物質(プロスタグランジン)の産生を抑えることで効果を発揮します。 胃痛や胃もたれ、腎臓への負担が出ることがあるため、高齢者や持病のある方では注意が必要です。一方、セレコックスは消化管への負担が比較的抑えられているとされるため、慢性的な症状に対して長期間使われることが多い薬です。 また、NSAIDsの一部は市販薬としても購入できますが、同じ成分でも市販薬と医療用では用量や設計が異なる場合があります。どの薬が適しているか迷う場合は、自己判断せず薬剤師や医師に相談しましょう。 軽度の痛みに使われる痛み止め 軽度の痛みや発熱に対してよく使われるのはアセトアミノフェンです。 医療機関では解熱鎮痛薬として処方されるほか、薬局でも購入できる成分で、頭痛・発熱・軽い関節痛・生理痛などに用いられます。 また、比較的安全性が高く、小さなお子様や高齢者、妊娠中・授乳中の方に処方されることもあります。ただし、妊娠中の使用は必要最小限の用量・期間にとどめることが推奨されており、妊娠週数や体調、併用薬によっては注意が必要です。そのため、自己判断せず医師や薬剤師に確認した上で使用しましょう。 さらに、用量を超えた服用や長期間の使用、飲酒との併用は肝臓に負担がかかるおそれがあります。市販薬であっても、用法・用量を守り、効果が不十分な場合や痛みが続くときは医療機関を受診してください。 神経障害性疼痛に使われる痛み止め 神経障害性疼痛とは、神経が傷ついたり、うまく働かなくなったりして起こる痛みを指します。代表的な原因は、糖尿病や帯状疱疹、椎間板ヘルニア、脳卒中後の痛みなどです。 神経障害性疼痛は、一般的な痛み止め(NSAIDsやアセトアミノフェンなど)では効果が十分に得られないケースが多いとされています。(文献2) そのため、神経障害性疼痛では以下のような神経の興奮に作用する薬が医療機関で処方されます。 プレガバリン(リリカ) デュロキセチン(サインバルタ) ※三叉神経痛に対してはカルバマゼピン(テグレトール)が使われることもあります。 神経障害性疼痛のなかには、脳卒中の発症と同時、または発症後数週間〜数か月以内に現れるものがあると報告されています。(文献3)一般的な痛み止めでは効果が乏しいことがあるため、強さだけで薬を選ぶのではなく医療機関で原因を確認しましょう。 神経障害性疼痛の薬については以下の記事で解説しているので参考にしてください。 痛み止めを服用する際の注意点 痛み止めを服用する際の注意点は、以下のとおりです。 副作用:成分や種類によって胃腸障害、肝機能障害、腎機能障害、アレルギー反応などが報告されている 飲み合わせ:痛み止めは、他の薬との併用によって効果や副作用に影響を及ぼすことがある 依存性・耐性:とくにオピオイド系鎮痛薬では、薬をやめにくくなったり、効きが弱くなって量が増えてしまったりする場合がある 痛み止めのリスクを避けるには、医師や薬剤師の指示どおりに用法・用量を守って服用することが重要です。また、服用中に体調の変化や気になる症状が現れた場合は、自己判断せず早めに相談しましょう。 なお、痛み止めはあくまで症状を一時的に和らげるものであり、痛みの原因そのものを治療する薬ではありません。痛みを繰り返さないためには、原因に応じた治療やリハビリなどの根本的なアプローチが不可欠です。 痛み止めが効かないときは医療機関を受診しましょう 以下のような症状がみられる際は、医療機関の受診をおすすめします。 痛み止めを飲んでも効果が感じられない 痛みが1週間以上続く 日常生活や仕事に支障が出ている 痛みを何度も繰り返している 痛み止めが効かない場合、炎症以外の原因や神経のトラブルが関与している可能性があります。整形外科やペインクリニックなどの医療機関で診察を受けましょう。 慢性的な痛みには再生医療もご検討ください 慢性的な痛みに対して、整形外科では痛み止めの内服、リハビリテーション、注射などの手術を伴わない保存療法や、症状や状態に応じて手術が検討されるのが一般的です。 こうした治療で改善が見られない場合や、手術以外の選択肢を探している方には、再生医療も選択肢の一つとなります。 再生医療は、患者さまから採取した幹細胞や血液成分が持つ働きを活用し、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 主に以下のような疾患・症状の方は、ぜひ再生医療によって症状改善が期待できる場合がありますので、ぜひご検討ください。 変形性膝関節症/変形性股関節症 半月板損傷などのスポーツ外傷 椎間板ヘルニア(頚椎・腰椎) 脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)後の後遺症 など >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 上記以外にも慢性的な痛みやしびれなどの症状は、原因によって再生医療が適応となる場合があります。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、お気軽にご相談ください。 まずは「つらい痛み」の治療について無料相談! また、以下のページでは、変形性膝関節症に対する再生医療の症例を紹介しているので、併せて参考にしてください。 【関連記事】 変形性膝関節症の初期症状は?原因や治療法、進行を遅らせるポイントも解説 まとめ|痛み止めの強さに悩んだときに大切な視点 痛み止めは、「効果が強いものを服用すれば治る」というものではありません。痛みの原因や続いている期間、日常生活への影響などによって、適した薬や治療方針は大きく異なります。 また、痛み止めは症状を和らげる役割を担う一方で、痛みの原因を完治させる治療ではありません。 痛み止めが効かない場合は、他の保存療法や手術を検討するなど、医師と相談して治療方針を見直すことも重要です。 近年では、薬物療法が効かない場合や手術を避ける選択肢として、自己細胞を用いた「再生医療」が注目されています。 変形性膝関節症などの関節疾患や椎間板ヘルニアなどの神経疾患など、幅広い症例に適応できるケースがあります。 「痛み止めが効かなくて困っている」「つらい痛みを早く治したい」という方は、当院リペアセルクリニックへご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 痛み止めのランキングに関するよくある質問 最後に、痛み止めのランキングに関するよくある質問に回答していきます。 市販の痛み止め薬と病院の痛み止め薬の違いは? セレコックスとカロナールの違いは? ロキソニンとボルタレンの違いは? 痛みに適切に対処するためにも、ぜひ参考にしてください。 市販の痛み止め薬と病院の痛み止め薬の違いは? 市販の痛み止め薬と病院で処方される痛み止めは、入手方法だけでなく、成分や含量、使われ方に違いがあります。 項目 市販の痛み止め 病院で処方される痛み止め 入手方法 医師の処方を受けずに購入できる 医療機関で処方され、調剤薬局で受け取る 成分や含量 安全性を考慮して有効成分の量が抑えられていることが多い 症状や体質に応じて成分・用量・服用方法が調整される 使われ方 軽度で一時的な痛みへの対処 痛みの原因や強さ、既往歴、併用薬などを考慮して処方される また、市販薬と処方薬で同じような効果が表示されていても、成分や含有量、効き方が異なる場合があります。そのため、医師から処方された痛み止めは市販薬で代用できません。 痛みが強い場合や、市販の痛み止めを使っても改善がみられないときは、早めに医療機関を受診しましょう。 セレコックスとカロナールの違いは? セレコックスとカロナールはいずれも痛み止め薬ですが、分類や作用の仕方、使われる場面に違いがあります。 項目 セレコックス カロナール 分類 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) アセトアミノフェン製剤 作用 炎症を伴う痛みを抑える 痛みや発熱をやわらかく抑える 特徴 NSAIDsの中では消化管への負担が比較的少なく、慢性的な症状に用いられることがある 比較的副作用が少なく、小児や妊娠中の方にも処方されることがある 使われる場面 関節リウマチや変形性膝関節症など 発熱や頭痛、生理痛など それぞれ向いている人・向いていない人があり、どちらが強いかだけで選べるものではありません。服用にあたっては、必ず医師や薬剤師の指示に従いましょう。 ロキソニンとボルタレンの違いは? ロキソニンとボルタレンはいずれも非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類される痛み止めですが、成分や効き方、使われる場面に違いがあります。 項目 ロキソニン ボルタレン 成分の系統 プロピオン酸系NSAIDs フェニル酢酸系NSAIDs 特徴 比較的即効性があり、急な痛みに使われることが多い 鎮痛・抗炎症作用が強めとされ、整形外科領域で使われることが多い どちらも「強さ」だけで優劣を判断できる薬ではなく、痛みの種類や程度、体の状態に応じて使い分けられます。 非ステロイド性抗炎症薬は副作用のリスクもあるため、服用にあたっては必ず医師や薬剤師の指示に従いましょう。 参考文献 (文献1) オピオイド|日本ペインクリニック学会 (文献2) 神経障害性疼痛薬物療法に関するガイドライン|一般社団法人日本ペインクリニック学会 (文献3) 中枢性脳卒中後神経障害性疼痛における有病率と管理上の課題|PubMed
2025.02.01 -
- その他、整形外科疾患
患者さまの多くは、骨粗しょう症であることを自覚できるような症状はほぼありません。 そのため、効果をあまり実感できずに長期間薬を使用しなければいけないことや、いつまで続けなければいけないのか不安になる方も多いでしょう。 本記事では、骨粗しょう症の基本的な治療法や、薬をやめるとどうなるのかについて詳しく紹介します。 骨粗しょう症の薬をやめたいと感じている方は、ぜひ参考にしてください。 また、骨粗しょう症の薬をやめたい方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、骨組織の再生・修復を促す医療技術です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 骨粗しょう症の薬をすぐにでもやめたい 薬以外の治療法があれば検討したい 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 骨粗しょう症の薬をやめたい方は、まずは無料相談! 骨粗しょう症の薬を飲まない治療法は3種類 骨粗しょう症とは、骨の強さ(骨強度)が低下して骨折のリスクが高まる病気です。 高齢者に多い疾患ですが、若い人でも過度のダイエットや妊娠出産などを契機に骨粗しょう症になることがあります。 骨強度は骨の量と質の2つの要素が重要です。概ね70%が骨の量(骨密度)、30%が骨の質(文献1)で決まると言われています。 治療の基本は薬物治療で、骨の吸収を抑制したり形成を促進したりする薬が用いられます。しかし、効果が目に見えるものではないため、いつまで薬に頼った治療を進めなければいけないのか不安になる人もいるでしょう。 骨粗しょう症は生活習慣の見直しなど、薬を飲まずにできる治療法もあります。 おもに「食事療法」「運動療法」「理学療法」の3種類です。それぞれの治療法について詳しく解説します。 食事療法 骨の治療に最も大切な栄養素はカルシウム、ビタミンD、ビタミンKです。カルシウムは骨のミネラルを構成する最大の栄養素ですし、ビタミンはカルシウムの吸収に重要な役割を果たします。 骨粗しょう症の治療には、1日650~800mgのカルシウム摂取が推奨されます。 摂取すればするほど骨が強くなるわけではなく、摂取量がある一定以上になると増加しなくなります。骨粗しょう症といわれると、「カルシウムをしっかりとる」と考えがちですが、他の栄養素もバランスよくとらなければいけないことに気をつけてください。 カルシウム、ビタミンD、ビタミンKが豊富に含まれている食材は以下の通りです。 カルシウム 魚介類(シシャモ、イワシ、干しエビなど) 大豆製品(納豆、豆腐など) 乳製品 野菜類(チンゲン菜、小松菜など) 海藻類 など ビタミンD きくらげ 干しきのこや干しシイタケなど あんこうの肝 など ビタミンK 納豆(1パック(50g)に約250㎍) ほうれん草、ブロッコリー、小松菜などの緑黄色野菜 わかめ、海苔などの海藻類 など 一方で、飲酒やコーヒーの摂りすぎには注意しましょう。 適度な飲酒は食欲を増進し、骨密度の低下には抑制的に働きます。ただし、大量に飲酒してしまうと肝機能障害から栄養状態の悪化をきたして骨密度の低下につながります。さらに大量の飲酒により転倒のリスクも高まるため注意が必要です。 コーヒーに含まれるカフェインは尿中のカルシウム排泄を促します。1日に3杯以上コーヒーを飲む人ではそうでない方よりも骨密度が低くなるという報告もあります。2杯程度までは問題ないと言われているので、コーヒーも適量を心がけましょう。 運動療法 身体運動を活発にされている方は骨粗しょう症による骨折が少ないと言われています。運動は骨に刺激を与え、骨形成を促進します。 ウォーキングやジョギングなど体力に合わせて骨に負荷をかける運動を行いましょう。転倒予防のため、筋肉トレーニングやバランストレーニングも上手に取り入れてください。 運動を行うには、自身の体力レベルに合わせた無理のない運動を選択することが重要です。 理学療法 理学療法とは、運動機能の維持を目的とした物理的な治療を指します。 骨粗しょう症に対して実施される主な治療法は、温熱療法や光線療法、電気療法、電磁場療法などです。 温熱療法や光線療法、電気療法などについては、現時点で十分なエビデンスが確立されておらず、補助的な役割として位置づけられています。 どの治療法が適しているかは個人差があるため、専門医や理学療法士に相談することをおすすめします。 生活習慣の改善も骨粗しょう症の回復に効果的 日光浴や禁煙も骨粗しょう症予防に効果的です。 ビタミンDは食事からの摂取に加えて、紫外線を浴びることで皮膚でも合成されます。 1日15分程度の適度な日光浴は骨にとっては重要です。日焼けしすぎない程度に、太陽の光を浴びましょう。 また、喫煙は骨粗しょう症のリスクを高める要因の一つとして挙げられます。タバコを吸うことで、骨質の悪化・カルシウム吸収の低下・性ホルモンの抑制・体重の減少などをきたし、骨粗しょう症につながります。タバコを吸っている人は男女どちらも同じ年齢の非喫煙者よりも骨折のリスクが高くなることがわかっているのです。骨を守るためにも、禁煙をしましょう。 骨粗しょう症の薬をやめるとどうなる? 骨粗しょう症の薬を中断してしまうと薬によって促されていた骨形成が行われず、再び骨密度が低下してしまいます。 その結果、骨折などのリスクも高まってしまうのです。(文献2) また、骨粗しょう症によって発生リスクが上がる「大腿骨近位部骨折」は、生活機能の低下だけでなく、死亡率を上げる骨折であると数々の研究から明らかにされています。(文献3) 風邪のように薬を飲めば完治するという病気ではないため、効果が見えにくい点や長期的に薬を飲み続ける生活がつらいという理由で薬を中止したいと考える方も多いでしょう。 上記のように骨粗しょう症の薬をやめたい方は、先端医療である再生医療による治療をご検討ください。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、骨組織の再生・修復を促す医療技術です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 骨粗しょう症の薬をすぐにでもやめたい 薬以外の治療法があれば検討したい 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 骨粗しょう症の薬をやめたい方は、まずは無料相談! 骨粗しょう症の薬は骨密度をあげる効果が証明されている 骨粗しょう症の治療薬には様々な種類があります。 大きく分けて、 ①骨を作る骨芽細胞を活性化する薬(骨形成促進薬) ②骨を壊す破骨細胞の働きを抑える薬(骨吸収抑制薬) ③その他 の3つに分類されます。 骨粗しょう症は長期的な治療を必要とします。治療がいつまでも終わらなくて不安、良くなっているのかわからない、という人もいるでしょう。 「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015年版」によれば、飲む薬によって効果の違いはあれど2〜4年で骨量が増えていることが報告されています。 例えば、①骨形成促進薬に代表されるテリパラチドは、連日投与することで腰椎正面の骨が21ヵ月で平均8.6%増加、大腿骨近位部は平均3.5~3.7%変化していました。②骨吸収抑制薬に分類されるデノスマブという薬は、腰椎正面の骨が3年で平均9.2%変化しています。(文献1) 長期的な治療を進めていくことで、確実に回復に近づいていることがわかります。 先行きが不安な人は、まずは2~3年様子を見てみてはいかがでしょうか。 骨粗しょう症の治療をしたくないと思っている人へ 「骨粗しょう症治療をしたくない」「今すぐ薬をやめたい」と思っている方こそ、上手に医療機関を味方につけてください。 現在通院中・治療中の方へ 骨粗しょう症の薬をやめたいと感じた際は、運動療法や食事療法を用いた生活習慣の改善に努めましょう。 しかし、なんらかの病気や治療に伴う骨粗しょう症は、生活習慣を改善しても根本的な原因の解決にならないため、基本的には治療の継続が望ましいです。 また、治療薬をやめてしまうことで急激に骨密度が低下し、骨折を繰り返してしまうケースがあります。 決してご自身の判断で治療をやめず、主治医とコミュニケーションを取りながら治療目標を確認しましょう。 それでも、骨粗しょう症の薬をやめたいという方には、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、骨組織の再生・修復を促す医療技術です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 骨粗しょう症に対する薬をすぐにでもやめたい 現在受けている治療で期待した効果が得られていない 具体的な治療法については、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 骨粗しょう症の薬をやめたい方は、まずは無料相談! 現在通院をしていない方へ 通院をしていない方であっても定期的に骨密度の検査を受けてください。 現在は様々な機会で骨密度を測定することができます。 自治体の検診 人間ドックのオプション 少しの違和感を見逃さず、骨粗しょう症の症状を感じたらすぐに病院にかかるようにしましょう。 早いうちに骨密度が下がってきていることに気づけば、生活習慣の改善だけで骨折を予防できる可能性が高まります。 まとめ|骨粗しょう症の薬をやめたいときは医師に相談しましょう 骨粗しょう症の薬をやめたいと感じた際は、運動療法や食事療法を用いた生活習慣の改善に努めましょう。 骨粗しょう症の予防策としては、薬以外にも次の対応があります。 カルシウム、ビタミンD、ビタミンKを重点的に全体でバランスよく栄養をとる アルコールとコーヒーは飲みすぎない 無理のない範囲でしっかり体を動かす 適度に日光を浴びる 禁煙をする 骨粗しょう症の薬をやめたいと思っている方も多いでしょう。しかし、長期的な目で見れば治療薬は効果があることが報告されています。 つらいと思ったらまずは主治医に相談し、自分の意思でやめることはないよう気を付けましょう。 例えば、椎体骨圧迫骨折を起こしてしまうと、背中が丸まってしまったり、長引く痛みに苦しんだり、ひどい場合は脊髄損傷を起こしてしまうこともあります。大腿骨頸部骨折を起こしてしまうと、手術が必要になりますし、リハビリが進まないと寝たきりになってしまいます。一度骨折を起こしてしまうと、立て続けに骨折を起こしてしまうこと少なくありません。 その時に後悔しないように、基本的な食事・運動などの生活習慣の見直しをしっかり行ってください。そして、定期的な骨密度チェックを欠かさないようにしましょう。 参考文献 (文献1)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版 p.2 http://www.josteo.com/ja/guideline/doc/15_1.pdf (文献2)奈良県医師会 骨粗しょう症治療をコツコツ続けましょう(最終アクセス:2025年3月25日) https://nara.med.or.jp/for_residents/2881/ (文献3)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版 p.2 http://www.josteo.com/ja/guideline/doc/15_1.pdf
2024.09.20 -
- その他、整形外科疾患
仙腸関節炎とは、骨盤の仙骨と腸骨をつなぐ「仙腸関節」に炎症が生じ、腰や臀部に痛みが現れる疾患です。 仙腸関節は体重や外部からの衝撃を常に受けることで不具合が起きやすい関節の一つであり、放置すると痛みが慢性化し、歩行困難や睡眠障害など日常生活に深刻な支障をきたす可能性が高いです。 本記事では、そのような仙腸関節炎に対する治療法を解説しています。 また仙腸関節炎に対して、薬物治療やリハビリ、ブロック注射などの既存治療を続けても改善が難しい場合、 再生医療が新たな選択肢となることがあります。 \仙腸関節炎に対する再生医療という選択肢/ 再生医療とは患者さまご自身の脂肪から採取した幹細胞を活用し、 炎症を抑え、関節組織の修復環境を整えることを目指す治療法です。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=3WiBpyWIlYE1uyTl 【こんな方は再生医療をご検討ください】 処方された痛み止めを続けても腰や臀部の痛みが改善しない リハビリやブロック注射でも十分な効果が得られない 薬の副作用がつらい・これ以上薬を増やしたくない 手術は避けたいが痛みを何とかしたい 慢性的な仙腸関節の痛みで日常生活・仕事に支障が出ている >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 薬を飲み続ける以外の選択肢として、まずは当院(リペアセルクリニック)の 無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。 根本改善を目指すなら、まずは無料相談! 仙腸関節炎(仙腸関節炎障害)とは? 仙腸関節炎とは上半身と脚をつなぐ仙腸関節に余計な負担がかかり、不具合が生じて腰まわりに痛みが生じることをいいます。 関節炎とは、関節に炎症が起こり、痛みや可動域の制限などが生じる状態の総称で、仙腸関節炎もその一つに含まれます。 仙腸関節は骨盤の中心にある仙骨と、その左右にある腸骨とのつなぎ目に存在する動く幅の小さい関節です。 上半身の重さや地面からの衝撃を常に受けているため、いつもとちがう動きや長時間の同じ姿勢などで負荷がかかり、緩みや硬さが生じやすくなります。 仙腸関節の緩みや硬さが生じると、関節を支えている靭帯や筋肉の緊張も高まるため、周辺の痛みにつながります。 仙腸関節炎は女性の出産後に多くみられますが、年齢や性別関係なく腰痛の原因になるともいわれています。 日常的に起こりやすい疾患であるため、正しい治療法や対策を知って症状の緩和や予防をすることが大切です。 仙腸関節炎(仙腸関節炎障害)の治し方とセルフケア 仙腸関節炎は、痛みや不快感が生活の質に影響を与えるため、適切な治療とセルフケアが大切です。 この章では、仙腸関節炎を和らげるための治療法と、自宅でできるケアについて詳しく紹介します。 リハビリテーションと物理療法 AKA-博田法による治療 薬物治療 再生医療 専門的な治療から、日々の生活で取り入れられるセルフケアの方法まで、幅広くカバーしていますので、自分に合った対策を見つけて、仙腸関節炎の症状を軽減させ、日常生活をより快適に過ごしましょう。 リハビリテーションと物理療法 リハビリテーションや物理療法は仙腸関節炎の症状を緩和させる最もポピュラーな方法です。 痛みのある部位に対して運動療法や電気治療などを行うことにより、症状を和らげる効果が期待できます。 また、痛みが生じる根本にもアプローチすることで、腰痛を治すだけでなく再発の予防や日常生活の復帰も期待できます。 とくに仙腸関節炎による症状を繰り返している方は、長年のお悩みを解決できるでしょう。 ただし、リハビリや物理療法を続けても痛みが改善しない・すぐに再発してしまうケースも少なくありません。 そうした場合、再生医療が新たな選択肢となることがあります。 再生医療は患者さまご自身の幹細胞を活用し、炎症を抑えながら損傷した組織の修復を促す治療法です。 薬で一時的に痛みを抑えるだけではなく、痛みの原因そのものへアプローチできる可能性が期待されています。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 処方された痛み止めを続けても腰や臀部の痛みが改善しない リハビリやブロック注射でも十分な効果が得られない 薬の副作用がつらい・これ以上薬を増やしたくない 手術は避けたいが痛みを何とかしたい 慢性的な仙腸関節の痛みで日常生活・仕事に支障が出ている >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 将来的な悪化を防ぐためにも、まずはお電話でご相談ください。 根本改善を目指すなら、まずは無料相談! AKA-博田法による治療 AKA-博田法(Arthrokinematic Approach:関節運動学的アプローチ)は、不適合をきたしている仙腸関節の動きを正常化させて痛みを改善させる手技です。 治療者の手で関節のわずかな動きや回旋などを治すことで、正常なはたらきに戻します。 しかしAKA-博田法は修得の難しい技術であるため、正しい方法で行わないと症状を悪化させる可能性があります。 治療を受けたい場合は、日本AKA医学会に認定されている医師に相談してみると良いでしょう。 参考:日本関節運動学的アプローチ(AKA)医学会 薬物治療 仙腸関節炎の痛みに対して、鎮痛薬の内服やブロック注射などの薬物治療も効果的です。 とくにブロック注射は仙腸関節の周囲に局所麻酔を行うことで痛みを減らし、関節の適合を良くすることが可能です。 始めは仙腸関節を覆っている靭帯に注射し、それでも、安静時や寝るときに痛みが残るようであれば、炎症がうたがわれる関節内にも注射します。 再生医療 仙腸関節炎の従来の治療では改善が見られないという場合、再生医療という新しい選択肢があります。 再生医療とは幹細胞を用いた再生医療を通じて、関節の炎症を抑え、損傷した組織の修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 処方された痛み止めを続けても腰や臀部の痛みが改善しない リハビリやブロック注射でも十分な効果が得られない 薬の副作用がつらい・これ以上薬を増やしたくない 手術は避けたいが痛みを何とかしたい 慢性的な仙腸関節の痛みで日常生活・仕事に支障が出ている >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 幹細胞の持つ修復能力により、炎症の原因そのものに働きかけるため、従来の薬物治療やリハビリテーションでは得られない効果が期待でき、自然な治癒力を活かした治療で患者さんが持つ本来の機能を取り戻すサポートをしています。 手術や入院が不要で、日常生活を送りながら治療を続けられるため、「すぐに手術はしたくない」「もっと自然に近い形で治したい」という方にも選択肢としてご検討いただけます。 無料カウンセリングやお電話でのご相談も受け付けていますので、将来の悪化を防ぐためにぜひご相談ください。 根本改善を目指すなら、まずは無料相談! 自宅でできるセルフケアと予防策 自宅では安静にするほか、骨盤ベルトの装着や梨状筋のマッサージなどを行いながら様子を見ます。 骨盤ベルトは仙腸関節の不適合をおさえる効果のあるゴム製のベルトです。 骨盤に装着して仙腸関節の適合を良くすることで、痛みを和らげたり再発を予防したりする効果が期待できます。 梨状筋は仙腸関節の外側に付着して股関節を外旋させる(つま先を外に回す)小さな筋肉です。 仙腸関節炎になると緊張が増して硬さや痛みがでやすいのが特徴です。 マッサージを行うと筋肉の血流や柔軟性が良くなり、痛みの緩和につながります。 画像付きでわかりやすく解説します。 梨状筋のマッサージ方法 ①膝を立てて座った状態で、マッサージをする側のお尻と座面の間にストレッチポールなどを置く ②ストレッチポールに体重をかけながらお尻を左右や前後に動かして梨状筋をほぐす 引用:園部俊晴.関節可動域.1版.㈱運動と医学の出版社.2023.329p.P38 仙腸関節炎(仙腸関節炎障害)の診断と治療 仙腸関節炎がうたがわれる場合は、整形外科やクリニックに行って医師の診断と理学療法士の治療を受けましょう。 実際の仙腸関節炎の診断と治療は以下のように行います。 専門医による診断プロセス 項目 点数 One finger test(※)で上後腸骨棘(仙腸関節の上部分にある突起)を指す 3 鼠径部(脚のつけね)に日ごろから痛みがある 2 椅子に座る時に痛みが増す 1 SIJ shear test(※)で痛みがでる 1 上後腸骨棘を押すと痛みがでる 1 仙結節靭帯(仙腸関節を覆う靭帯のひとつ)を押すと痛みがでる 1 ※One finger test…ひとさし指で痛みのある部位を指してもらう方法 ※SIJ shear test…うつ伏せで仙腸関節を押して痛みを確かめる方法 また靭帯にブロック注射をしたときに、痛みが7割以上減る場合も確定診断としています。 有効なエクササイズとストレッチ 治療には仙腸関節を安定させる腹横筋のトレーニングや、股関節や骨盤の周囲にあるハムストリングスと腸腰筋のストレッチが有効です。 これらの筋肉には以下のような特徴があります。 筋肉 ついている場所 はたらき 腹横筋 骨盤から腹部の全体 お腹を凹ませる 仙腸関節の適合を良くする ハムストリングス (大腿二頭筋と半腱様筋、半膜様筋) 骨盤から太ももの裏側 股関節を伸展させる(後ろに伸ばす) 骨盤を後ろに傾ける 腸腰筋 (大腰筋と小腰筋、腸骨筋) 腰椎や骨盤から太ももの内側 股関節を屈曲させる(前に曲げる) 骨盤を前に傾ける これらのエクササイズやストレッチを行うことで、仙腸関節の適合が良くなったり骨盤や股関節の動きがスムーズになります。 結果、日常生活で仙腸関節にかかるストレスを減らす効果が期待できます。 手術療法の検討 さまざまな治療を行っても日常生活に支障をきたすほど痛みが強い場合は、仙腸関節の動きを固定する手術を検討します。 手術が適応となる状態は以下が例として挙げられます。 6カ月以上の治療を行っても椅子に15分以上座れない 痛みによってうつ伏せでなければ就寝ができない 脚の強いしびれがでている 痛みにより歩行に杖が必要となった しかし別の疾患もうたがわれる場合は術後の改善が期待できないことも考えられるため、医師による慎重な判断が必要になります。 日常生活での予防策 仙腸関節炎は普段の生活から適切な姿勢やセルフトレーニングを習慣づけることによって、予防や再発防止が可能です。 以下に具体策を紹介していきます。 適切な姿勢の維持 日ごろから、仙腸関節や腰椎に負担のかからない立ち方や座り方を意識してとりましょう。 正しい姿勢を維持すると周囲の筋肉や靭帯が余計に緊張することがなくなり、仙腸関節の負担を減らす効果が期待できます。 気をつけるポイントを以下にまとめました。 <立ち方> ①軽くお尻の穴をしめることを意識して、お尻が後ろに出ないようにする ②背骨が曲がったり反ったりして、上半身の位置が骨盤より前や後ろにいかないようにする(鏡の前に立って身体の真横から姿勢を確認すると良い) <座り方> ①背もたれによりかからず、骨盤を前に起こした状態で背骨を伸ばすことを意識する ②脚を組んだり、左右どちらかに体重を偏ったりする姿勢はひかえる また、長時間の同じ姿勢は仙腸関節にストレスがかかる原因になりやすいので、デスクワークや立ち仕事では適度に姿勢を変えるようにしましょう。 運動とストレッチの重要性 日ごろから腹横筋やハムストリングス、腸腰筋のケアを行いましょう。 仙腸関節に関わる筋肉の強さや柔軟性を常にキープすることで、仙腸関節炎の予防が可能です。 以下に具体例を紹介します。 <ドローイン(腹横筋の筋力トレーニング)> ①膝を立てながら仰向けになり、手を左右のお腹(へそより下)に置く ②息をゆっくり吐きながらお腹を凹ませる。このときにお腹の奥の筋肉が硬くなっていることを確認する ③時間をかけて10回、1日2セット行う 引用:成田崇矢.成田崇矢の臨床 腰痛.1版.㈱運動と医学の出版社.2023.315p.P203 <ハムストリングスのストレッチ> ①膝を立てながら仰向けになる ②マッサージする側の膝を伸ばし、同時につま先を顔側に向ける ③筋肉が伸びた位置で20秒キープする。繰り返しながら3セット行う 引用:成田崇矢.成田崇矢の臨床 腰痛.1版.㈱運動と医学の出版社.2023.315p.P206 <腸腰筋のストレッチ> ①マッサージする側の膝を床につけて、片膝立ちの姿勢をとる ②骨盤を前にゆっくり倒しながら股関節から太ももの前側につく筋肉を伸ばす ③筋肉が伸びた位置で20秒キープする。繰り返しながら3回セット行う 引用:成田崇矢.成田崇矢の臨床 腰痛.1版.㈱運動と医学の出版社.2023.315p.P207 しかし運動とストレッチは痛みが強い時期に行うと、仙腸関節まわりの筋肉や靭帯の緊張を高めて症状を悪化させる可能性があります。 ある程度痛みが落ち着いてから無理のない範囲で行いましょう。 仙腸関節炎(仙腸関節炎障害)の治し方に関するよくある質問 この章では、治療方法の選び方やセルフケアの実践方法、再発防止のためにできることなど、日ごろ、患者さんから多く寄せられる質問に対してわかりやすく回答していきます。 仙腸関節炎のときにやってはいけないことは何ですか? 仙腸関節炎は温めたほうがいいですか? 治るまでの期間は? 仙腸関節炎とヘルニアの違いは? 仙腸関節炎の治療に関する不安や悩みを解消し、最適なケア方法を選択するためのヒントを得ることができますので、ぜひ参考にしてください。 仙腸関節炎のときにやってはいけないことは何ですか? A.仙腸関節に負担をかけるスポーツや動作は控えましょう。 野球やゴルフなどの回転動作が伴うスポーツは、症状を悪化させる可能性があります。中腰での作業や、重い荷物を持つ動作も仙腸関節にストレスがかかるためひかえましょう。 仙腸関節炎は温めたほうがいいですか? A.仙腸関節炎は周囲の筋肉や靭帯の緊張が高まることにより痛みがでやすいため、温めたほうが症状が和らぐでしょう。 温めて血流を良くすることによりこれらの緊張がほぐれ、腰痛の改善が期待できます。 治るまでの期間は? 仙腸関節炎の治療期間は、それぞれの状況や症状、治療方法によって異なります。 軽度の症状であれば、数週間から1カ月程度のリハビリやセルフケアで改善することがありますが、慢性化した場合や重度の炎症がある場合には、治療が数カ月に及ぶこともあります。 再生医療や物理療法を組み合わせることで回復を早めることができますが、治療の効果を最大化するには、継続的なケアと生活習慣の見直しが必要です。 仙腸関節炎とヘルニアの違いは? 仙腸関節炎とヘルニアは、どちらも腰や背中に痛みを引き起こしますが、原因や症状の発生部位が異なります。 仙腸関節炎は、骨盤にある仙腸関節に炎症が起こることで痛みが生じますが、ヘルニア(とくに椎間板ヘルニア)は、背骨の椎間板が突出し、神経を圧迫することで痛みが発生します。 そのため、症状の特徴や治療法も異なり、正確な診断が必要です。 まとめ:仙腸関節炎はセルフケアも重要になる この記事では仙腸関節炎の治療方法やセルフケアの重要性について解説しました。 日常生活の見直しや、骨盤周辺の筋力強化などによって症状の改善が期待できるケースもありますが、中には「セルフケアやリハビリを続けてもなかなか改善しない」というお悩みを抱える方もいるでしょう。 そうした場合には、仙腸関節の炎症や組織の損傷に対して直接働きかける再生医療という新たな選択肢も検討ください。 当院(リペアセルクリニック)では、自分の幹細胞を使った負担の少ない治療をご提供しています。 「手術は避けたい」「薬物療法に不安がある」という方は、まずは一度、無料のカウンセリングでお話を聞かせてください。 \無料相談はこちらから/ 0120-706-313 (受付時間:9:00〜18:00) 参考文献 仙腸関節障害の確定診断法と手術療法の変法からみた低侵襲仙腸関節固定術の適応仙腸関節障害の今,そしてこれから 仙腸関節研究会 仙腸関節痛の発生・慢性化のメカニズム 日本関節運動学的アプローチ(AKA)医学会 後靭帯由来の仙腸関節痛の診断スコアリングシステム(海外論文) 成田崇矢の臨床 腰痛
2024.07.08 -
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肋骨の骨折は自然に治るのを待つ必要があり、一般的には胸部の違和感が軽くなるまでに約数週間、治るまでには約2~3ヵ月かかります。 以下のような行動は治りが遅くなるだけでなく、痛み症状が悪化したり合併症のリスクがあるため注意しましょう。 \リペアセルクリニック坂本理事長のコメント/ 骨折してその骨片が肺に刺さると気胸となり命に関わります。肺に小さな穴が開くと空気がもれます。 骨折した次の日には胸部レントゲンを撮影することが推奨されます。 肺に小さな穴が開くと空気が漏れ出す「気胸(ききょう)」という状態を引き起こし、呼吸がしづらくなるだけでなく、最悪の場合は命に関わります。 肋骨骨折に伴う強い痛みを少しでも早く和らげたいという方には、再生医療という新たな選択肢もあります。 患者さまご自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、肋骨骨折の長引く痛みや後遺症にも改善が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肋骨骨折の痛みをできるだけ早く改善したい 痛みだけでなく、しびれや脱力感がある 現在の治療では思うような回復が得られていない 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 治療法については以下の動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=-Kvk7EX-xDZ2ABYK 肋骨骨折は自然に治るのを待ちながらも医師の判断をあおごう 肋骨骨折は通常なら約数週間で胸の違和感が減少し、骨癒合するまでは約2~3ヵ月必要にはなりますが、特別な治療も必要としない骨折です。 骨折を起こした後、骨折した部分には約3週間で仮骨(骨のもと)が作られ、これによって骨折部が安定化して胸の違和感が和らぎます。 その後少しずつ骨形成が進んで骨癒合していき、症状がなくなる流れです。 肋骨骨折は、胸部の外傷で最も多くみられる疾患のひとつです。たとえば、以下のような原因で肋骨骨折が起きます。 激しいスポーツでの外傷、転倒 足を滑らせた際、転落などによるケガ ゴルフのスイングによる負荷 慢性的な咳などの繰り返しによる骨折 ケガをしてレントゲン写真を撮っても、肋骨骨折かわからない場合もあるでしょう。 ただ、肺などの臓器の損傷や別の病気が隠れている可能性もあるため、注意が必要なことをご理解いただければと思います。 自己判断をすると別の病気を見逃してしまう可能性もあるので、医療機関で診察を受けて医師から判断をあおいでみてください。 また、医師から肋骨骨折だと診断されたときは、安静期間や仕事復帰の目安を知っておきたい方も多いのではないでしょうか。 肋骨骨折の原因を含めて詳細を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。 肋骨骨折の症状は胸の違和感・腫れなどがあるか 【肋骨骨折の症状例】 骨折部位に違和感がある 皮下出血がある 腫れがある 骨折部位の圧迫で骨の”きしむ”音がする 体をそらす、肩を動かす、咳、深呼吸などで強い違和感がある 肋骨は左右12対の骨で、背中の胸椎から胸の前にある胸骨までかごのようになっており、その中にある心臓や肺などの臓器を保護しています。 肋骨骨折は胸部外傷の中で最も多くみられ、激しいスポーツ、転倒や打撲などの軽いケガ、交通事故などの大きいケガによって損傷してしまう場合があります。 症状としては、骨折した部位の違和感、皮下出血、腫れなどです。骨折部を軽く圧迫すると骨がきしむ音がするときもあります。 また、体をそらしたり、肩を動かしたりしたときや、咳、深呼吸で違和感が強くなるところも特徴です。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、先端医療である再生医療に関する情報を限定配信中です! 再生医療では「どのような治療をするのか」「従来の治療法と何が違うのか」ぜひご確認ください! 肋骨骨折の診断は触診・レントゲンを中心におこなう 診断は問診と胸部の触診、レントゲンが一般的ですが、病院によってはエコーで診断を行う場合があります。 肋骨は肺や肋骨同士の重なりがあるためレントゲンでの判断が難しく、とくに小さい骨折はレントゲンでは見つからない場合も多いからです。 レントゲン写真のメリットとして、肋骨骨折に合併する気胸(肺を損傷して空気が漏れてしまうこと)を診断できる可能性があります。 エコーでは、レントゲンで明らかにならない小さいひびを見つけやすくなりますが、実施していない医療機関もあるので注意が必要です。 受診前に医療機関へ電話で問い合わせをして、エコーとレントゲンの検査を受けられるか確認をおすすめいたします。 病院受診の目安は胸から軋む音がするか 胸の違和感が強い場合は、放置せずに医療機関を受診しましょう。 以下を参考に、ご自身の症状に当てはまるかを確認してみてください。 【医療機関を受診する目安】 ぶつけた後に胸を押すと違和感がある 呼吸、くしゃみで胸の違和感が強くなる 内出血がある 息をするのが苦しい とくに内出血がある場合は、肋骨を骨折している可能性が高いです。 肋骨の骨折を放置してしまうと、内臓の損傷や骨の変形につながるリスクがあるため早期の受診をおすすめします。 当院(リペアセルクリニック)では、胸部の痛みや違和感に関する相談を無料で実施しているので、ぜひお気軽にご相談ください。 公式LINEでは、先端医療である再生医療の治療方法や症例について限定配信中のため、ぜひ一度ご覧ください! 肋骨骨折の治療法は違和感を和らげること 明らかな骨折、不全骨折(いわゆる“ひび”)もしくは、X線で骨折がはっきりしない打撲の場合でも治療はほとんど同じです。 胸の違和感が軽い場合には、消炎鎮痛薬の内服と湿布などで痛みを和らげます。 また、胸の違和感が強い場合には、バストバンドやトラコバンドとよばれる固定帯(コルセット)で、骨折した部分を圧迫固定します。 呼吸で胸が広がると、骨折した肋骨に負担がかかり違和感が出やすくなりますが、息を吐いた状態でバンドを巻くと、骨折部の動きが少なくなり症状が緩和されるはずです。 これらの治療で、多くは数週間で胸の違和感は軽快するでしょう。骨折部のずれが大きいときや、複数の肋骨が折れているときは手術が行われる場合もありますが、かなり稀です。 また、大きいケガで血気胸(胸の中に血液や空気がたまること)があるときは、呼吸の管理や胸にチューブを挿入する治療が行われる場合もあります。 各症状に応じた適切な処置をおこなうためにも、医療機関への受診をご検討ください。 まとめ|肋骨骨折が自然に治るのか不安なときは医療機関へ 胸部の外傷で最も多い肋骨骨折は、自然に治るのを待つ必要がありますが、医療機関で医師に判断をあおぐのが大切です。 肋骨骨折は、激しいスポーツや転倒、交通事故などさまざまな原因で発生します。 以下で、肋骨骨折の症状について再度おさらいしておきましょう。 【肋骨骨折の症状まとめ】 骨折部位の違和感がある 皮下出血や腫れがある 骨のきしむ音がする 体を動かしたときの違和感がある 咳や深呼吸、くしゃみで違和感が増す など 肋骨骨折の診断方法としては、問診と触診、レントゲン検査が一般的ですが、エコー検査を使う場合もあります。 ただ、中には骨折部のずれが大きいときや複数の肋骨が折れているときは手術が必要になる場合もあるため、肋骨骨折の放置は禁物です。 重症の場合は呼吸管理や胸にチューブを挿入する治療が行われる場合もあります。 「折れているかもしれない」「痛みが引かない」と不安なときは、自己判断をせずに早めに適切な治療を受けましょう。 当院(リペアセルクリニック)では、無料カウンセリングを実施しております。 治療法や現状の不安について、まずはお気軽にご相談ください。 実際の治療法については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/WDZayyLiOYc?si=PJ57dhc71pfhd-0z 肋骨骨折についてよくある質問 肋骨骨折でよくお伺いする質問をまとめました。 肋骨が痛いのですが、どのような病気が考えられますか? 肋骨骨折をした後にしてはいけないことはありますか? Q:肋骨が痛いのですが、どのような病気が考えられますか? A:ケガなどの明らかな原因がある場合には、打撲、肋骨骨折が考えられます。 また、ゴルフなどのスポーツをしている方を始め、慢性的な咳などがあるときも肋骨の疲労骨折の可能性があるでしょう。 上記のような原因がない場合には、肋間神経痛による神経の痛みや、帯状疱疹、稀ですが骨の“がん”などを考える必要があります。 帯状疱疹では皮膚のぶつぶつができますが、皮膚の症状より先に違和感の症状が出る場合が多いです。 肋骨周辺の違和感があるときは、皮膚における見た目にも注意してみてください。 Q:肋骨骨折をした後にしてはいけないことはありますか? A:大きなケガで血気胸がなければ、胸の違和感を感じる場合でも無理のない範囲で動いていただいて構いません。 ただし、重いものを持つなどの重労働、激しいスポーツなどの衝撃は肋骨の骨折が悪化しやすくなるので控えましょう。 無理をして悪化させないためにも医療機関に相談し、適切な処置・治療を受けることをおすすめします。 また、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、先端医療である再生医療に関する情報を限定配信中です! 再生医療では「どのような治療をするのか」「従来の治療法と何が違うのか」ぜひご確認ください!
2023.04.12 -
- 上肢(腕の障害)
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「肩が重い原因って何?」「腕がしびれるのは胸郭出口症候群の症状?」 このような疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。 胸郭出口症候群は、デスクワークや姿勢の悪さが引き起こす症状です。 放っておくと「肩こり」や「しびれ」だけでなく、腕の痛みや手の脱力まで現れることもあるため、原因を把握し症状に合わせた治療が大切です。 そこで本記事では、胸郭出口症候群の主な原因・症状と4つの治療法を徹底解説いたします。 原因を理解し早期治療を検討したいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。 リペアセルクリニックでは「メール」や「オンラインカウンセリング」でのご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。 胸郭出口症候群の5つの原因 胸郭出口症候群は、日常生活における何気ない習慣や体の特徴が関係していることも多く、主な原因は以下の5つが挙げられます。 「なで肩」や骨の異常による圧迫 長時間のデスクワークや悪い姿勢 肩や腕を頻繁に使うスポーツによる負荷 重い荷物の持ち運びや肩への負担 過度な筋トレによる影響 それぞれ詳しく解説していきますので、ご自身の状況と合わせて確認してみましょう。 「なで肩」や骨の異常による圧迫 生まれつきの「なで肩」や骨の形状異常がある方は、胸郭出口症候群の大きな原因となります。 なで肩の場合、肩が前に倒れやすく首から肩にかけての神経や、血管が圧迫されやすい状態になってしまいます。 また、まれに第一肋骨の位置が高かったり、余分な肋骨(頚肋)があったりするため、神経や血管が圧迫される場合もあります。 そのため、胸郭出口症候群が疑われる際には、早めに専門医への相談をおすすめします。 長時間のデスクワークや悪い姿勢 長時間のデスクワークやスマートフォン使用時の姿勢が、胸郭出口症候群を引き起こす可能性もあります。 とくに猫背や前かがみの姿勢が続くと、首や肩の筋肉が緊張し神経や血管を圧迫してしまいます。 そのため、パソコン作業が多い方やスマートフォンをよく使う方は要注意です。 日常的に、定期的な休憩と適切な姿勢を意識すると症状の予防や改善が期待できます。 肩や腕を頻繁に使うスポーツによる負荷 胸郭出口症候群は、プレー中に腕を上げたり、よく腕を回転させたりするスポーツも原因となります。 胸郭出口症候群になりやすい代表的なスポーツは以下のとおりです。 野球 テニス 水泳 バレーボール バドミントン 肩関節を頻繁に使用すると、首から肩にかけての筋肉に過度な負担がかかります。 そのため、炎症や腫れが生じて神経や血管が圧迫され、胸郭出口症候群の症状が出ることもあるのです。 とくにスポーツ選手の方は、適切なフォームの確認とケアが重要です。ウォーミングアップとクールダウンも忘れずに行いましょう。 重い荷物の持ち運びや肩への負担 重い荷物の持ち運びも、実は胸郭出口症候群の原因の1つといえます。 片方の肩だけに重いものが入った鞄などを掛け続けていると、肩周りの筋肉に大きな負担がかかり神経や血管が圧迫されてしまうためです。 とくに、教科書やパソコンを頻繁に持ち運ぶ学生さんや、買い物に行くことが多い主婦の方は、胸郭出口症候群のリスクが高いため、注意が必要です。 過度な筋トレによる影響 近年の筋トレブームにより、過度なトレーニングが原因で発症するケースも増えています。 とくに上半身の筋トレを集中的に行うと、筋肉が肥大し神経や血管を圧迫してしまう可能性があります。 そのため、適切な重量設定や、正しいフォーム、トレーニング後のストレッチも重要です。 日常的に無理のない範囲でトレーニングを行うよう心がけましょう。 胸郭出口症候群の主な症状4つ 胸郭出口症候群は「肩や首の痛み・腕のしびれ」など、放置すると悪化する症状もあります。 とくに代表的な4つの症状は以下のとおりです。 肩や首の痛み 腕や手のしびれ・力が入らない 肩や腕の冷え・感覚の鈍さ 息苦しさや胸の圧迫感 1つずつ詳しく見ていきましょう。 肩や首の痛み 肩や首の痛みは、胸郭出口症候群の最も代表的な症状です。 朝起きた時や長時間のデスクワーク後に、肩から首にかけて重だるい痛みを感じることがあります。 また、痛みが腕の付け根まで広がることもあり、日常生活に支障をきたすほどの痛みに悩む方も少なくありません。 専門医には早めに相談し、適切な治療で早期改善を目指しましょう。 腕や手のしびれ・力が入らない 腕や手のしびれは、多くの方が経験する「胸郭出口症候群の辛い症状」の1つです。 朝目覚めたときや、同じ姿勢で作業を続けたあとに感じやすいのが特徴的です。 ペンを握る、パソコンのマウスを操作するなどの細かな作業が困難になることもあります。 また、症状が進行すると物を落としやすくなったり、手に力が入りにくくなったりするので早めの治療が必要です。 肩や腕の冷え・感覚の鈍さ 肩や腕の冷えは、胸郭出口症候群による血行不良で引き起こされる症状です。 指先まで十分な血液が届かないため、手足の感覚が鈍くなったり、ピリピリとした違和感を覚えたりします。 とくに寒い季節は症状が強くなりやすく、手袋をしても温まりにくいと感じる方もいるようです。 ストレッチや軽い運動で血行を促すことで、症状の緩和につながります。 息苦しさや胸の圧迫感 息苦しさや胸の圧迫感は、胸郭出口症候群において見過ごしがちな症状の1つです。 深い呼吸をしたときや、腕を上げた状態を続けた後に感じやすい傾向があります。胸の締め付けられるような不快感には、不安を感じる方も多いはずです。 呼吸がしづらい、胸が苦しいなどの症状が続く場合は、胸郭出口症候群の可能性もあります。 そのため、できるだけ早めに医師への相談をお勧めします。 また、胸郭出口症候群の症状を自分でチェックする方法については、以下の記事も参考にしていただけると幸いです。 ためしてガッテンで紹介された胸郭出口症候群のセルフケア2選 NHK「ためしてガッテン」では、胸郭出口症候群の方に効果的なセルフケア方法が紹介されました。 とくに「なで肩」の方に向けた自宅でできる筋トレとストレッチ方法に注目が集まっています。 2つの方法をそれぞれ解説していきます。 なで肩さんの肩こり解消筋トレ 番組内で紹介された手順は次のとおりです。 両手と両ひざを床につける 両手は肩幅に両脚は腰幅に開く 顔を前に向けながら、腰を落としていく この状態を3秒間保つ 次に、頭を下に向けながら背中を丸めるようにして腰を引き上げていき3秒間保ちます。 以上が「なで肩さんの肩こり解消筋トレ」です。 なで肩さんの肩こり解消ストレッチ もう1つが「肩こり解消ストレッチ」です。 両手と両ひざを床につき、肩幅に開く 片方の手を反対側の手の平の前に、内側に90度ひねって置く ひねって置いた前の手と同じ側のひざを少し後ろに引き、すねの辺りを反対側の足につける 前の手で床を押しながら、お尻を後ろに引く 3秒間保ち元に戻す 反対側も同様に行います 以上が「なで肩さんの肩こり解消ストレッチ」として紹介されていました。 また、胸郭出口症候群の効果的なマッサージやストレッチ方法は以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。 胸郭出口症候群に効果的な4つの治療法 胸郭出口症候群には主に以下4つの治療法があります。 生活指導 薬物療法 リハビリ 手術 軽度な場合は日常生活の改善から始め、必要に応じて薬物療法やリハビリを組み合わせて治療を進めるのが一般的です。ただし改善が見られない場合や重症なケースでは、手術を検討することもあります。 それぞれ詳しく見ていきましょう。 生活指導|日常生活での改善点 生活指導によって、日常生活の中で改善点を見つけるのは、胸郭出口症候群における治療の第一歩です。 たとえば、デスクワーク中は背筋を伸ばし、長時間同じ姿勢を続けないよう「1時間に1回は軽い休憩を取る」のがおすすめです。 また、スマートフォンの使用時間を制限したり、就寝時の枕の高さを調整したりするなど小さな習慣の見直しから始められます。 薬物療法|痛みや炎症の緩和 胸郭出口症候群の痛みや腫れが強い場合は、薬物療法が効果的です。 医師の判断のもと、痛みを和らげる鎮痛剤や炎症を抑える薬が処方されます。 症状がとくに強い場合は、局所注射で痛みを直接的に緩和しますが、薬物療法は一時的な対処療法です。 そのため、根本的な改善には他の治療法と組み合わせながら、継続的な治療を進めていく必要があるでしょう。 リハビリ|筋肉の柔軟性と姿勢の改善 リハビリでは理学療法士の指導のもと、首や肩周りの筋肉をストレッチで柔軟にし、正しい姿勢を保つための筋力トレーニングを行います。 肩甲骨周りの筋肉を強化すると、姿勢が改善して神経への圧迫が軽減されていきます。 自宅でも続けられる運動を指導してもらえるため、長期的な改善が期待できるでしょう。 手術|重症例での圧迫解除 保存的治療で効果が見られない重症例に対しては、手術療法を検討します。 手術では圧迫で痛みを引き起こす神経や血管周辺の組織を切除して症状を改善します。 近年は医療技術の進歩により、傷跡が小さく体への負担が少ない手術も増えてきました。 ただし、手術には感染症や神経損傷といったリスクも伴いますので医師と相談を重ねた上で判断してください。 まとめ|胸郭出口症候群の原因を理解して早めの受診を検討しよう 胸郭出口症候群は、なで肩や姿勢の悪さ、デスクワークなど日常生活に潜む要因で発症するケースが多い症状です。 放置すると肩や腕のしびれや痛みが悪化する可能性があるため、早めの対策が大切です。 本記事で紹介した治療法やセルフケアを参考に、必要に応じて専門医への相談も検討してください。 また、当院では腕や手のしびれなどの症状への治療法について「メール」や「オンラインカウンセリング」でのご相談も受け付けております。お気軽にご相談ください。 胸郭出口症候群に関するQ&A Q. ザック症と胸郭出口症候群はどう違うのですか? どちらも似た症状ですが、それぞれ以下の違いがあります。 ザック症は重いリュックサックの負荷で肩の筋肉が炎症を起こす症状 胸郭出口症候群は神経や血管が圧迫されて起こる症状 ザック症は原因となる負荷を取り除けば改善しやすいのですが、胸郭出口症候群は専門的な治療が必要になるケースが多くあります。 症状が気になる場合は、医師による正確な診断を受けることをお勧めします。 Q. 胸郭出口症候群は完治しますか? 症状の程度や原因によって回復の見通しは変わってきます。 しかし、早期発見・早期治療で完治するケースも多くみられます。 姿勢の改善や生活習慣の見直しで改善するケースもあれば、リハビリや投薬による治療が必要な場合もあります。 また、重症例では手術を検討するケースもあるため、医師と相談しながら自分に合った治療法を見つけて完治を目指しましょう。 胸郭出口症候群の症状が気になる方は「メール」や「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。
2023.02.15







