• その他、整形外科疾患

骨粗鬆症4つの検査方法となりやすい人の特徴を解説!進行抑制や診療科も紹介

骨粗鬆症 の検査
公開日: 2025.05.30 更新日: 2026.05.30

骨粗鬆症が気になって検査を考えたとき、「どの検査を受ければよいのだろう」と迷う方は多いのではないでしょうか。

骨粗鬆症の検査は、骨の量だけでなく「骨の代謝」もあわせて調べ、現在の骨の状態を総合的に評価します。

当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ リペアセルクリニック 公式LINE画像

LINE限定で無料オンライン診断を実施中!
>>簡単30秒で診断してみる

骨粗鬆症の検査方法

骨粗鬆症の検査では、「骨の量を測る検査」と「骨の働きを調べる検査」の2つの側面から、総合的に骨の健康状態を判断します。

  • 骨密度検査:骨の密度を調べる骨粗鬆症の基本的な検査
  • 血液検査・尿検査:骨密度測定ではわからない骨の代謝を調べる
  • レントゲン検査:骨折や変形などを確認する
  • 身長測定:簡易的なチェック方法

これらの検査は単独で行うのではなく症状や年齢、リスクに応じて組み合わせて実施されます。

ここからは、骨粗鬆症の検査方法として代表的な4つの検査について、それぞれの役割と特徴をわかりやすく解説します。

骨密度検査(骨量測定)

骨密度検査は、骨粗鬆症の診断の中でも最も基本となる検査で、骨の中にどのくらいのミネラル成分が含まれているかを調べる検査です。

一般的に、ミネラル成分が少ないほど骨密度が低いとされ、骨がもろく骨折しやすい状態だと考えられています。

同じ骨密度検査でも測定する部位や精度に違いがあります。

骨密度のおもな測定方法は、以下のとおりです。

骨量の測定方法 説明 使用する機械
DXA(デキサ)法
  • 脚の付け根と腰の骨密度を測定する
  • 精度が高い分、時間がかかる
レントゲン(X線)
MD法
  • 手の骨密度を測る
  • 簡単だが、精度が下がる
QUS法
  • かかとの骨密度を測る
  • 被ばくせず簡便だが、精度の誤差が大きい
超音波

自身の希望や、医療機関によって検査方法は異なります。

より精度の高い検査を希望する場合は、DXA法が選ばれることが多い検査です。一方、「まずは手軽に検査してみたい」と考える方にはQUS法が適しています。

まずは、近くの医療機関にどんな検査があるか問い合わせてみるのが良いでしょう。

血液検査・尿検査(骨代謝マーカーの検査)

血液検査や尿検査による骨代謝マーカーは、骨密度検査ではわからない骨の動きを把握するための検査です。

ヒトの骨は、新しい骨が作られ、古い骨が壊されて吸収される「骨代謝」のサイクルを常にくり返しています。(文献1

骨代謝マーカーは骨の代謝の過程で出てくる物質を指し、これらの数値を調べることで骨がどれくらいの速さで壊れ、どれくらいの速さで作られているかがわかるのです。

おもに以下の項目をチェックします。

骨代謝マーカーの種類 検査項目 説明
骨吸収マーカー
  • TRAPC-5b
    (酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ)
  • DPD
    (デオキシピリジノリン)
  • NTX
    (Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチド)
  • CTX
    (Ⅰ型コラーゲン架橋C-テロペプチド)
  • 1CTP
    (Ⅰ型コラーゲンC末端テロペプチド)
  • 高い場合:骨吸収(骨の破壊)が進んで骨密度の低下を招くリスクがある
  • 低い場合:骨の代謝が低下している可能性がある
骨形成マーカー
  • BAP
    (骨型アルカリフォスファターゼ)
  • OC
    (オステオカルシン)
  • ucOC
    (低カルボキシル化オステオカルシン)
  • P1NP
    (Ⅰ型コラーゲンN-プロペプチド)
  • P1CP
    (Ⅰ型コラーゲンC-プロペプチド)
骨吸収が起こってはじめて骨形成がはじまるため、単独で高くなることは少ない

文献1

たとえば、骨吸収マーカーが高く、骨形成マーカーが正常である場合「骨が壊れるスピードは速くなっているのに、新しく骨が作られるスピードは変わらない」といった状態を示しています。

つまり、骨の破壊に形成が追いつかず、骨の量が減少しやすい状況です。

骨代謝マーカーの検査は、骨の代謝のどの部分に異常があるのかを明らかにします。それによって、将来的に骨密度がどのくらい減少しやすいのか、骨折のリスクが高いのかを評価できるのです。

レントゲン検査

レントゲン検査は、骨密度検査ではわかりにくい骨折や骨の変形の有無、骨の状態を画像で確認するためにおこないます。(文献2

骨粗鬆症が進行している場合、骨が薄く見えたり、背骨の形が変形して見えたりすることがあります。(文献3)また、気づかないうちに起きている背骨の小さな骨折を発見するのにも、レントゲン検査は有効です。

骨粗鬆症が進行すると、日常生活の中のわずかな衝撃でも背骨の骨折が起こることがあります。(文献4

こうした骨折を早期に発見し、治療や予防につなげる役割を果たすのが、レントゲン検査です。なお、骨粗鬆症の検査で使用するレントゲンの被ばく線量は非常に少なく、一般的に健康への影響はほとんどないとされています。

身長測定

身長の変化は、背骨の骨折や変形に気づく手がかりになります。とくに背骨がつぶれるように変形すると、数センチ単位で身長が縮むことも少なくありません。

いくつかの海外研究では、若いころと比較して身長の低下がある場合、背骨の骨折のリスクが高まると報告しています。(文献2

25歳頃の身長と比較してどの程度縮んでいるかの確認が、骨粗鬆症の診断に役立ちます。

【検査推奨】骨粗鬆症になりやすい人の特徴

骨粗鬆症は、以下にあてはまる方に起こりやすいと言われています。文献5

  • 閉経後の女性
  • 高齢
  • やせ型
  • 運動不足
  • 喫煙、飲酒
  • 骨折既往歴
  • ステロイド服用歴
  • 遺伝(家族に骨粗鬆症の人がいる)

これらの項目にあてはまるようでしたら、一度、骨の健康状態について検査を受けることをおすすめします。

以下の記事は、骨粗鬆症の原因について解説しているので参考にしてください。

骨粗鬆症の検査は「整形外科」で受けるのが一般的

骨粗鬆症の検査は、整形外科で受けるのが一般的です。

整形外科は「骨の専門家」であり、検査から診断、治療までスムーズに進められるメリットがあります。

整形外科に限らず、内科や婦人科でも検査に対応している場合があります。とくに女性ホルモンの影響が気になる方は、婦人科で相談するのも選択肢の一つです。

また、自治体によっては健康診断の一環として骨密度検診を実施していることもあり、多くは指定された医療機関や検診センターで検査を受けます。

骨密度検査は専用の機器が必要なため、すべての医療機関で受けられるわけではありません。どこで検査を受けるか迷ったら、まずはかかりつけ医に相談したり、近くの整形外科のホームページで検査の実施状況を確認したりしてみましょう。

骨粗鬆症の検査を受けるタイミング

骨粗鬆症の検査を受けるタイミングは、以下がおすすめです。

  • 市町村の健診時期になったら
  • 40歳を超えたら
  • 関節痛・背が縮んだ感覚など気になる症状が現れたら

自身の状況と照らし合わせて、受けるタイミングを検討する参考にしてください。

市区町村の健診時期になったら

市区町村で実施される特定健診やがん検診の機会に、対象年齢に該当する場合や、追加で申し込むことで、骨粗鬆症の検査を受けられます。

自治体により異なりますが健康増進法にもとづき、40歳〜70歳の女性を対象に5歳刻みで実施されることが多い検診です。(文献6

自治体によっては男性も対象にしていたり、対象年齢を拡大したりしている場合もあるため、お住まいの市区町村のホームページで確認し、積極的に活用しましょう。

40歳を超えたら

骨粗鬆症は、閉経後の女性や50歳以上の高齢者に多い病気です。女性は閉経後に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少し、骨を壊す細胞の働きが強くなることで骨密度が低下しやすくなります。(文献2

骨の量は20〜30代をピークに、その後は徐々に減少します。(文献7)そのため、40歳を過ぎたら骨の健康状態をチェックしましょう。

また、男性も決して他人事ではありません。女性と同じく、年齢を重ねるごとに骨密度が低下するリスクは高まるため、少なくとも50歳を過ぎたら一度は検査を受けておきましょう。

関節痛・背が縮んだ感覚など気になる症状が現れたら

突然の背中や腰の違和感、身長が縮んだ感覚、姿勢の変化などがあれば骨折の兆候かもしれません。

骨粗鬆症が進み、気づかぬうちに骨折していることもあるため、気になる症状が現れたら早めに医療機関で検査を受けましょう。

骨粗鬆症の検査で「要注意」と言われたらすべきこと

骨粗鬆症の検査で「要注意」と言われると、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、要注意=すぐに骨折する状態とは限りません。

骨粗鬆症の評価は、骨密度の数値だけで決めるわけではなく、血液検査や既往歴、年齢、体格などを含めて総合的に判断されます。

以下のポイントを意識して、適切に対応していきましょう。

  • 医師の指示をもとに再検査や適切な治療を受ける
  • 骨を強くする栄養を意識した食生活に見直す
  • 運動習慣を取り入れて骨への刺激を増やす
  • 禁煙・禁酒を心がける
  • 転倒を防ぐ生活環境へ整える

骨粗鬆症の検査結果は、今の骨の状態を知るためのものです。対策によって、進行の抑制や骨折の予防を目指しましょう。

以下の記事では、骨粗鬆症における骨密度の改善や、骨折のリスク軽減について解説しているので参考にしてください。

まとめ|骨粗鬆症の検査で自分の骨の状態を知ろう

骨粗鬆症の検査は、骨密度の数値だけを見るものではありません。実際の診療では、骨密度検査に加えて血液検査やレントゲン検査などを組み合わせ、骨の量と骨の代謝の両面から現在の骨の状態を評価しています。

検査は、今の骨の状態を知るためのものです。結果を参考に、できる対策から始めましょう。

「自分は検査を受けたほうが良いのだろうか」「どの検査が必要なのかわからない」と迷った場合は、まずは整形外科で相談してください。

専門医のもとで適切な検査を受け、将来の骨折予防につなげましょう。

また、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。

\無料オンライン診断実施中!/

無料の再生医療ガイドブックはこちらから!>>

骨粗鬆症の検査についてよくある質問

骨密度の検査はどうやってやるのですか?

骨密度の検査は、骨の中にあるカルシウムをはじめとしたミネラルの量を測定し、骨の強さ(密度)を数値化するものです。

もっとも一般的なのはDXA法と呼ばれる検査で、腰の骨や太ももの骨にX線を当てて測定します。

検査時間は、準備や着替えを含めて10〜15分程度です。

ほかにも手首やかかとを使うMD法やQUS法といった簡易検査もありますが、一般的にDXA法は精度が高い検査方法とされています。

骨密度測定は自宅でできますか?

原則として、正確な骨密度測定は医療機関で行う必要があります。とくに検査の精度が高いDXA法は、医療機関の専用装置が不可欠です。

家庭用の体組成計で推定骨量を計測できるものも存在しますが、骨密度を測定するものではありません。

手首やかかとで骨密度を測定できる家庭用機器は現時点では一般的に普及していないため、自宅で正確な骨密度を測定することは難しい状況です。

本格的な診断を希望する場合は、医療機関で検査を受けるのをおすすめします。

骨粗鬆症の検査の費用はどのくらいですか?

骨粗鬆症の検査を医療機関で受けた場合にかかる費用の目安は、以下のとおりです。

検査の種類 費用相場
骨密度検査(DXA法)
  • 全額自己負担:約4,500円
  • 3割負担:約1,350円
  • 1割負担:約450円
血液検査
  • 全額自己負担:約1万円
  • 3割負担:約3,000円
レントゲン検査
  • 全額自己負担:約2,500円
  • 3割負担:約650円

自治体の検診や健康保険組合の補助で検査を受けるときは、自己負担が無料または数百円程度と安くすむことがあります。

 

参考文献

(文献1)
骨代謝とは|日本骨代謝学会

(文献2)
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン|日本骨代謝学会

(文献3)
Q&A Vol.337【どうやって見ればいい?】骨粗鬆症の画像に関するQ&A | 日本離床学会

(文献4)
「脊椎椎体骨折」|日本整形外科学会

(文献5)
どんな人がなりやすい|公益社団法人骨粗鬆症財団

(文献6)
骨粗鬆症検健診|財団法人骨粗鬆症財団

(文献7)
骨粗鬆症の予防のための食生活|健康日本21アクション支援システム