-
- 頭部
- 幹細胞治療
- 脳梗塞
- 再生治療
脳梗塞を発症した後に残る後遺症は、運動麻痺や言語障害、感覚異常など多岐にわたります。 見た目ではわかりにくい症状も多く、本人や家族の生活に大きな影響を及ぼすケースも少なくありません。 本記事では、脳梗塞による主な後遺症の種類や原因、それぞれの特徴、対処法について解説します。 リハビリテーションや再発予防を効果的に進めるためにも、後遺症について正しい理解を深めていきましょう。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳梗塞の後遺症治療にも用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。ぜひご登録ください。 脳梗塞の後遺症とは?代表的な6つの症状 脳梗塞後遺症の種類と症状は以下の通りです。 運動麻痺(片麻痺、対麻痺) 感覚障害(しびれ、痛み) 言語障害(失語症) 高次脳機能障害(記憶障害、注意障害) 嚥下障害 排尿障害・排便障害 脳梗塞は、脳の血管が詰まって脳細胞に酸素や栄養が届かなくなり、脳の機能が損なわれる病気です。 一命を取り留めたとしても後遺症が残る可能性があるため、一刻も早い治療開始が重要です。 脳梗塞の後遺症について、以下でさらに詳しく解説します。 運動麻痺(片麻痺、対麻痺) 脳梗塞の後遺症で最も典型的なのが「運動麻痺」です。 脳梗塞で運動機能を司る脳の領域が損なわれると、筋肉へ「動け」という指令が正しく伝わらず、手足が思いどおりに動かせなくなります。 運動麻痺には主に次のような種類があります。 片麻痺:体の片側だけに麻痺が出る 対麻痺:両下肢に麻痺が出る 脳から出た神経線維は途中で交差しているため、脳梗塞では右脳に梗塞が起きると左半身に、左脳に起きると右半身に麻痺が出るのが一般的です。 麻痺の程度は、人によって異なります。動かしにくさや力が入りにくい程度の軽い症状から、腕や足をまったく動かせない重度の症状までさまざまです。 長期間麻痺が続くと、筋肉や関節が硬くなる「関節拘縮(かんせつこうしゅく)」が起きやすくなり、以下のような二次的な合併症による日常生活への影響が大きくなります。 箸を使う、ボタンを留めるなどの手先の細かい動作が難しくなる 歩行が不安定になり転倒しやすくなる 寝返りや体位変換が自力で難しくなり、床ずれのリスクが高まる 血流やリンパの流れが滞ってむくみが出やすくなる また、運動麻痺に加えて、筋肉の緊張が異常に高まる「痙縮(けいしゅく)」が起こる場合もあります。 痙縮は、筋肉が常にこわばった状態になって関節の動きが制限されたり、異常な姿勢や痛みを引き起こしたりする状態です。 発症直後に麻痺が重い人ほど将来的に痙縮を合併しやすい傾向があり、痙縮や拘縮が進行すると着替え・移乗・歩行などの動作がさらに困難になり、生活の質(QOL)にも大きな影響を及ぼします。 脳梗塞の合併症については、以下の記事もご覧ください。 感覚障害(しびれ、痛み) 脳梗塞によって皮膚の感覚を司る脳の領域が損傷を受けると、触覚・温度覚・痛覚などの感じ方が変化し、「感じにくくなる」「逆に過敏になる」などの症状が現れます。 なかでも典型的なのは、しびれて感覚が鈍くなる症状です。 手足の先端に起こりやすく、手袋や靴下をはいているような違和感を感じる場合があります。 脳梗塞による感覚障害では、片側だけにしびれや鈍さ、温度・痛覚の異常がみられるのが特徴です。 また、損傷した神経の情報処理が乱れ、刺激に対して過剰に反応して痛みを感じるケースもあります。 痛みの感じ方には個人差があり、ピリピリ・ズキズキ・焼けるような熱さなどさまざまです。 ごく軽い触れただけで強い痛みや不快感が生じる「知覚過敏」や、何も触れていないのにビリビリする「異常感覚」が続く場合もあり、日常生活の負担になりやすいとされています。 感覚障害は安全面にも影響します。たとえば、温度感覚が鈍いと熱いものに触れても気づきにくく、やけどやけがの発見が遅れる恐れがあるのです。 また、触覚が低下すると物を持つときの力加減がつかみにくく、物を落としたり強く握りすぎたりする場合もあります。 さらに、足裏やかかとの感覚が鈍いと、靴ずれや小さな傷に気づかず、床ずれや感染など別のトラブルにつながる危険性もあるため注意が必要です。 言語障害(失語症) 脳梗塞で言語をつかさどる脳の部位(言語中枢)が損傷されると、失語症と呼ばれる言葉の障害が起こるケースがあります。 単に話しにくくなるだけでなく、聞く・話す・読む・書くといった言語全体の働きに影響する可能性があり、日常のコミュニケーションに大きな困難をもたらすのが特徴です。 失語症には、以下のようにいくつかのタイプがあります。 タイプ 特徴 表出性失語 ・自分の考えはあっても、それをうまく言葉にできない ・言葉が出てこない、違う言葉になる、話が途切れ途切れになる 受容性失語 ・相手の話す内容は聞こえていても、その意味が理解しにくい ・質問に対し、的外れな返答になる 混合性失語 ・表出性と受容性の両方に障害が出る ・話す、聞き取るが困難になる 失語症があると、家族や周囲とのやりとりがうまくいかず、買い物や電話といった日常の行動にも支障が出ます。 伝えたい気持ちがあるのに言葉にできないもどかしさから、精神的なストレスを抱える人も多く、周囲の理解とサポートが欠かせません。 高次脳機能障害(記憶障害、注意障害) 高次脳機能障害とは、記憶や注意、思考、判断など日常生活を支える「認知機能」に支障が出る後遺症です。 身体の麻痺とは異なり、外見からはわかりにくいものの、以下のように社会生活や対人関係に影響が出やすい特徴があります。 症状名 主な特徴 記憶障害 ・新しいことを覚えられない ・直前の出来事をすぐ忘れる ・同じ質問を繰り返す ・過去の記憶が曖昧になる 注意障害 ・集中力が続かない ・物音に気を取られやすい ・テレビと会話など複数の刺激に同時対応できない 実行機能障害 ・計画を立てる・順序立てて行動するのが困難になる ・家事の手順を忘れる ・途中で目的を見失う 半側空間無視 ・視覚や意識が片側に偏る ・片側の食事を残す ・壁や障害物に一方の体をぶつける 失行 ・道具の使い方を知っていても実行できない ・服の着方・歯磨きなどの日常動作がうまくできない 失認 ・見えていても物や人を認識できない ・身近な人や物を見分けられない これらの症状は複数が同時に現れることが多く、外見では分かりにくいです。そのため、本人の悩み・苦労が周囲からは理解されないことも少なくありません。 「怠けている」「性格が変わった」と誤解されやすいため、家族や周囲が障害の特性を正しく理解し、リハビリテーションや生活支援を通じた適切なサポートが大切です。 嚥下障害 嚥下障害とは、食べ物や飲み物を口から胃までスムーズに送り込めなくなる症状です。 以下のように、飲み込みに関わる神経や筋肉の協調が崩れ、発生しやすくなります。 問題点 内容 むせやすくなる 飲み込みの反射が遅れて気管に入りやすくなる 飲み込み残り 食物や水分が口やのどに残りやすくなる 誤嚥(ごえん) 食べ物・飲み物・唾液が気管に入ってしまう 不顕性誤嚥 むせずに誤嚥が起こり、気づかないまま肺炎になるケースがある 誤嚥性肺炎 誤嚥をきっかけに肺に炎症が起き、重症化のリスクもある 誤嚥性肺炎は命に関わるリスクがあるため、次のような対応が重要です。 食事の姿勢(背筋を伸ばし、顎を引いた姿勢) 一口の量を少なめにする とろみや軟らかさなど食事形態の工夫 嚥下機能に合わせた食事指導やリハビリテーション 嚥下訓練や必要に応じて経管栄養の検討 飲み込みに不安がある場合は、医師・言語聴覚士(ST)などに相談しましょう。 排尿障害・排便障害 脳梗塞によって、排尿や排便をコントロールする神経の通り道や中枢が損傷すると、排尿障害や排便障害が起こります。 尿意や便意を感じにくくなったり、逆に頻繁に感じたり、トイレまで我慢できずに失禁してしまったりするケースがあるのです。 また、尿や便が出にくくなり、いきんでも少ししか出ない、残っている感じが続くといった症状が見られる場合もあります。 これらの症状は、外出や仕事、睡眠など日常生活のあらゆる場面に影響し、生活の質を大きく低下させる可能性があります。 失禁への不安から人前に出ることを控えたり、トイレの場所が気になって行動範囲が狭くなったりすることも少なくありません。 排尿・排便障害は、適切な薬物治療やリハビリテーション、生活上の工夫によって軽減が期待できる場合もあるため、恥ずかしさから抱え込まず、主治医や専門スタッフに相談しましょう。 脳梗塞の症状や原因、早めの発見方法については、以下の記事もあわせてお読みください。 脳梗塞で後遺症が残る原因 脳梗塞によって壊れた脳の神経細胞は再生しにくいため、後遺症が残る場合があります。 血流が途絶えた部位の細胞が壊死すると、そこが担っていた運動や言語などの機能が失われ、麻痺やしびれなどの後遺症につながるのです。 一方で、生き残った細胞が代わりに機能を補う「神経可塑性(しんけいかそせい)」により、ある程度の回復は期待できます。 ただし、完全に元の状態に戻るとは限りません。回復の程度は、損傷の範囲やリハビリテーションの内容によって大きく左右されます。 脳梗塞の後遺症はダメージを受けた部位で異なる 脳梗塞でどのような後遺症が残るかは、「どの部位がダメージを受けたか」によって大きく変わります。 以下のように、脳にはそれぞれ役割をもつ領域があり、損傷部位によって現れやすい症状が異なるのです。 脳の部位 主な役割・症状の例 前頭葉 ・行動・感情・人格などを司る ・感情のコントロールが難しくなる、集中力の低下、計画的な行動が困難になるなど 頭頂葉 ・知覚に関わる ・知覚障害、失行症、失認症、ゲルストマン症候群など 側頭葉 ・聴覚・嗅覚・記憶の中枢 ・左側で失語症、右側で失見当識、聴覚性言語障害など 視床 ・感覚の中継点 ・反対側の感覚障害(しびれ、感覚低下)、異常感覚、視床痛、意識レベルの低下 など 視床下部 ・自律神経・ホルモンのコントロール ・ホルモン分泌異常、体温調節異常、睡眠障害など 大脳基底核系 ・姿勢保持や運動の調節 ・不随意運動、筋緊張の変化など 大脳辺縁 ・情動・記憶に関わる ・てんかん発作、コルサコフ症候群、見当識障害など 小脳 ・平衡・協調運動を司る ・平衡障害、運動失調、測定障害、企図振戦など このように、同じ脳梗塞でも障害される領域によって、感情の変化から歩行障害まで症状の出方は大きく異なります。 どの部位にダメージがあるかを理解することが、適切なリハビリテーションにつなげる上で重要です。 脳梗塞の後遺症は治るのか|治療とリハビリテーション 脳梗塞の後遺症を完治させるのは難しいですが、症状の軽減は可能です。 脳梗塞後遺症の治療とリハビリテーションには、以下のような方法があります。 薬物療法 リハビリテーション(理学療法、作業療法、言語療法) 再発予防(生活習慣改善、服薬管理) 再生医療 脳梗塞の後遺症は、患者様一人ひとりの生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。 後遺症によるさまざまな困難を少しでも軽減し、より良い生活を送るためには、適切な治療と地道なリハビリテーションが欠かせません。 以下で、それぞれの治療やリハビリテーションについて詳しく解説します。 薬物療法 脳梗塞の薬物療法は、再発の予防と後遺症の進行防止を目的に行われます。 脳梗塞は再発しやすいため、退院後も長期的な薬の服用が重要です。 以下のような薬の種類から、脳梗塞のタイプや発症時期、合併症の有無などを総合的に判断します。 薬の種類 主な役割・特徴 使用時期の例 血栓溶解薬 血管をふさいでいる血栓を溶かして再開通させる 発症から早期(数時間以内) 抗血小板薬 血小板の凝集を抑え、血栓ができるのを防ぐ 急性期〜退院後の再発予防 抗凝固薬 血液の凝固を抑制し、血栓ができにくい状態にする 心房細動などの合併症がある場合 リハビリテーション(理学療法、作業療法、言語療法) 脳梗塞後のリハビリテーションは、後遺症として現れる運動麻痺、感覚障害、言語障害、高次脳機能障害などをできる限り改善し、日常生活の自立度を高めることを目的としています。 脳梗塞の後遺症は個人差が大きいため、画一的な内容ではなく、一人ひとりの状態に応じたオーダーメイドのリハビリテーションプログラムが重要です。 リハビリテーションは、以下のように分けて行われます。 リハビリテーションの種類 目的・内容 理学療法(PT) ・体の動きや基本機能の回復を目指す ・筋力トレーニング、関節可動域訓練、座る・立つ・歩くなどの練習を行い、移動や歩行の再獲得を支援 作業療法(OT) ・日常生活動作(ADL)や生活の質向上を目的とする ・食事・着替え・トイレ・入浴の練習、家事や趣味の再開支援、自宅環境に合わせた調整など 言語療法(ST) ・言語機能や嚥下機能の回復を目指す ・発声・発音の訓練、言葉の理解・表現の練習、嚥下の評価と訓練も行う リハビリテーションは発症後できるだけ早く始め、急性期・回復期・生活期を通じた継続が望まれます。 リハビリテーションの継続は症状の改善だけでなく、福祉用具や住環境の調整を含めた「その人らしい生活」の再構築のためにも欠かせません。 再発予防(生活習慣改善、服薬管理) 脳梗塞の再発を防ぐためには、生活習慣の見直しと処方された薬を正しく続けることが重要です。 脳梗塞は一度起こると再発リスクが高く、退院後の過ごし方がその後の経過に大きく影響します。 なかでも、高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病は、脳梗塞の代表的な危険因子です。 生活習慣を改善しないと、再び血管が詰まりやすい状態になってしまうため、以下のように適切に管理しましょう。 食生活の改善:塩分・糖分・脂肪分を控え、野菜・果物・魚を中心にバランスよくとる 運動する習慣:医師の指示に従い、ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れる 禁煙:血管の老化・動脈硬化を防ぐため、可能な限り早期の禁煙を目指す 飲酒の節制:飲酒は控えめにし、節度ある範囲にとどめる さらに、医師から処方された薬は、指示どおりに継続して服用する必要があります。 自己判断で服薬を中断したり、量を減らしたりすると、脳梗塞を含む脳・心血管イベントの再発リスクが高まる恐れがあるため注意してください。 気になる症状が出た場合には、必ず主治医に相談しましょう。 再生医療 脳梗塞を発症するとさまざまな障害が残る場合があり、リハビリテーションだけでは回復に限界があるケースも少なくありません。 そこで近年、脳梗塞後遺症に対する新たな治療の選択肢となっているのが「再生医療」です。 人の体には本来、損傷した組織を修復しようとする力が備わっています。その一部を担っているのが「幹細胞」です。 当院「リペアセルクリニック」では、幹細胞がさまざまな種類の細胞に変化する「分化能」という能力を活かし、患者様自身から採取した幹細胞を培養・増殖させて用いる再生医療の「幹細胞治療」を実施しています。 幹細胞はさまざまな細胞に分化する能力と、傷ついた組織の修復をサポートする働きを持つ細胞として知られています。 以下の記事では、脳梗塞の後遺症を幹細胞で治療した症例をご紹介しているので、ぜひご覧ください。 まとめ|脳梗塞の後遺症を理解してリハビリ・再発防止に活かそう 脳梗塞の後遺症には、運動麻痺・感覚障害・言語障害・高次脳機能障害・嚥下障害・排泄障害などさまざまなタイプがあります。 また、個人によって症状や重篤度合いが異なるほか、見た目ではわかりにくいケースも少なくありません。 後遺症に対しては、薬物療法や適切なリハビリテーション、生活環境の見直しによって改善や生活の質向上を目指せます。 後遺症を正しく理解し、焦らず継続的に取り組んでいきましょう。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳梗塞の後遺症に対する治療選択肢の一つ、再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。ぜひ一度ご利用ください。 脳梗塞の後遺症に関するよくある質問 脳梗塞の後遺症で寝てばかりになるのは何故? 脳梗塞後に「日中寝てばかりいる」状態は怠けではなく、以下のような複数の要因が重なって起こる場合があります。 脳の回復に必要なエネルギー消費 体力・筋力の低下 心理的ストレス 薬の副作用 睡眠リズムの乱れ 脳が損傷すると、機能回復のために大きなエネルギーを使うため、強い疲労感や眠気が生じやすくなるのです。 脳梗塞で後遺症なしの確率は? 脳梗塞後に、後遺症がまったく残らない人は決して多くはありません。 日本脳卒中データバンクによれば、退院時に「後遺症なし」と判定されたのは全体の13.2%にとどまっていました。(文献1) ただし、急性期時点での評価であり、リハビリテーションによって機能が改善する人もいます。 後遺症の程度や回復の可能性は個人差が大きく、一律には語れない点に留意しておきましょう。 脳梗塞の後遺症なしの確率については、以下の記事でも詳しく解説しています。 脳梗塞の後遺症でふらつきが起きる理由は? 脳梗塞の後遺症でふらつきが出るのは、バランスを調整する小脳や脳幹が障害され、姿勢を保つ力が弱くなっているのが一因です。 さらに、視覚や体の感覚情報を脳がうまく統合できず、体の位置感覚がずれてしまう状況も影響します。 下肢の麻痺や体幹筋力の低下、足裏の感覚低下が重なると、歩行が不安定になって転びやすくなるため注意が必要です。 脳梗塞の退院後に気をつけることは? 退院後は、再発を防ぐための生活習慣が大切です。 塩分が多く脂っこい食事を控え、高血圧や動脈硬化の悪化を防ぎましょう。 また、飲酒や喫煙はできるだけ控え、脱水や血栓のリスクを下げる習慣も重要です。 さらに、体力・筋力向上のために、無理のない範囲での運動も欠かせません。 軽い脳梗塞にも後遺症はある? 軽い脳梗塞では治療によって症状が消え、日常生活に支障がない状態まで回復し「治った」と感じる場合があります。 ただし、脳のダメージが完全に元通りになるわけではなく、そのまま放置すると再発や認知機能低下につながる恐れがあるため注意しなければなりません。 軽症であっても、早期受診と再発予防のための服薬、生活習慣の見直し、必要に応じたリハビリテーションの継続が重要です。 参考文献 (文献1) 脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握」報告書 2022 年|日本脳卒中データバンク
2025.02.10 -
- 幹細胞治療
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 再生治療
腰や首の痛み、痺れ、悩んでいませんか? それは、背骨のクッションである椎間板が潰れ、神経を圧迫する椎間板ヘルニアかもしれません。 ぎっくり腰のような激しい痛みから、長時間デスクワークによる慢性的な痛みまで、その症状は様々です。 実は、トップアスリートでも椎間板ヘルニアの有病率が高いという報告もあるほど、身近な疾患なのです。 この記事では、椎間板ヘルニアの代表的な症状5選と原因や保存療法・手術療法といった治療法まで、詳しく解説します。 もしかしたら、あなたの痛みや痺れの原因がわかるかもしれません。 https://youtu.be/4AOGsB-m63Y?si=OXYtRw-021UiEI73 椎間板ヘルニアの症状と原因5選 椎間板ヘルニアは、背骨同士のクッションとなる椎間板が、まるで潰れて神経を圧迫するような状態です。腰や首に発症し、多くの人が悩まされています。 この椎間板ヘルニアによって引き起こされる代表的な症状5つと、その原因について、詳しく説明していきます。 ①腰痛:急性期の特徴と慢性期の特徴 腰痛は、椎間板ヘルニアの最も代表的な症状です。 「ぎっくり腰」のように、突然激しい痛みが生じる場合(急性期)と、徐々に痛みが強くなっていく場合(慢性期)があります。 急性期:急性期は、重量物を持った時や、急に体をひねったときなどに起こりやすく、その場で動けなくなるほどの激痛を伴うこともあります。 私の患者さんでも、くしゃみをした瞬間、激痛で動けなくなり救急車で運ばれてきた方がいました。 慢性期:慢性期は、加齢に伴って椎間板がすり減ったり、長時間のデスクワークや悪い姿勢などによって、じわじわと症状が現れることが多いです。 まるで、長年使い続けたクッションが、少しずつへたっていくように、椎間板も徐々に変性していきます。 初期は軽い違和感程度ですが、放っておくと重症化し、日常生活に支障をきたすようになることもあります。 特徴 急性期 慢性期 痛みの始まり方 突然 徐々に 痛みの程度 激しい 軽い~中等度 期間 数日~数週間 数ヶ月~数年 原因 急な動作、重量物を持つ 加齢、長時間のデスクワーク、悪い姿勢など ②下肢の痛みやしびれ:坐骨神経痛との関係性 椎間板ヘルニアは、腰だけでなく、臀部や太ももの後ろから、ふくらはぎ、足先など、下肢にも痛みやしびれを引き起こすことがあります。 これは、飛び出した椎間板が、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」という神経を圧迫するためです。 坐骨神経痛の症状は、おしりから太ももにかけての痛み、ふくらはぎの外側や足の裏のしびれ、足首や足指の動きが悪くなるなどがあります。 これらの症状は、片側の足に現れることが多く、咳やくしゃみをすると痛みが強くなることがあります。 特に、トップアスリートでは、一般人口よりも椎間板ヘルニアの有病率が高いという報告もあります。 これは、脊柱への継続的な圧力と、微小外傷の蓄積が原因と考えられています。アスリートに限らず、普段から、腰の負担を軽減するため、姿勢や運動を心がけることが大切です。 再生医療の無料相談受付中! リペアセルクリニックは「再生医療」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 ③排尿・排便障害:重症例での症状 椎間板ヘルニアが重症化すると、まれに排尿や排便のコントロールが難しくなることがあります。 これは、「馬尾神経」と呼ばれる、膀胱や直腸の働きをコントロールする神経が圧迫されることで起こります。 尿が出にくい、残尿感がある、便が出にくい、便秘になるなどの症状が現れたら、すぐに医療機関を受診してください。 馬尾症候群は、緊急手術が必要な重篤な状態です。 早期発見、早期治療が予後を大きく左右するため、少しでも異変を感じたら、ためらわずに専門医に相談することが重要です。 ④遺伝的要因:家族歴との関連 椎間板ヘルニアは、遺伝的要因が直接的に関係しているという明確なエビデンスは、現在のところありません。 しかし、家族に椎間板ヘルニアになった人がいる場合、椎間板の構造や強度などが似ている可能性があり、将来的に発症するリスクが少し高くなる可能性も考えられます。 ⑤加齢や生活習慣:肥満や喫煙の影響 加齢:加齢は、椎間板ヘルニアの大きなリスク要因の一つです。年齢を重ねると、椎間板の水分が減少すると、もろくなってしまい、ヘルニアになりやすくなります。 これは、乾燥したスポンジがもろくなりやすいのと同じようなイメージです。 肥満:肥満もリスクを高める要因です。過剰な体重は、椎間板に大きな負担をかけるためです。 喫煙:喫煙は、椎間板への血流を悪くし、椎間板の変性を促進するため、間接的にヘルニアのリスクを高める可能性が指摘されています。 日頃から、バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙などを心がけることで、椎間板ヘルニアのリスクを軽減することができます。 特に、肥満の方は、適切な減量指導を受けることで、椎間板への負担を軽減し、症状の改善を期待できます。 椎間板ヘルニアの検査と治療法4選 椎間板ヘルニアの検査方法と治療法について、不安を少しでも和らげ、治療に前向きに取り組めるよう、わかりやすく解説します。 検査で何がわかるのか、どんな治療の選択肢があるのか、一緒に見ていきましょう。 画像診断:MRI、CT、レントゲンの役割と使い分け 椎間板ヘルニアの検査には、主にMRI、CT、レントゲンといった画像診断を用います。 それぞれの検査の特徴を、身近なもので例えて説明します。 MRI検査: MRI検査は、強力な磁石と電波を使って体の内部を、まるでゼリーの中身を見るように鮮明に画像化します。 飛び出した椎間板の状態や、神経がどれくらい圧迫されているかを正確に把握できます。特に、神経根症状を伴う腰椎椎間板ヘルニアの診断においては、MRIが不可欠です。 CT検査: CT検査は、X線を使って体の断面を撮影し、輪切りにした野菜のように内部構造を写し出します。 MRI検査ほど鮮明ではありませんが、骨の輪郭をとらえるのが特徴で、椎間板ヘルニアに伴う骨の異常や、ヘルニアの石灰化の有無などを確認するのに役立ちます。 レントゲン検査: レントゲン検査は、X線を使って骨を撮影する、健康診断などでもよく用いられる検査です。 椎間板ヘルニア自体はレントゲンに写りませんが、骨の変形や異常がないかを確認し、他の骨の病気を除外するために用います。 これらの検査を組み合わせて行うことで、より正確な診断が可能になります。 保存療法:薬物療法、理学療法、安静の重要性 椎間板ヘルニアの治療は、まず保存療法から始めます。保存療法は、手術をせずに痛みやしびれなどの症状を和らげることを目的とした治療法です。 薬物療法: 痛みや炎症を抑える薬、神経の働きを助ける薬、筋肉の緊張を緩和する薬などを、患者さんの症状に合わせて処方します。 鎮痛剤は、痛みを感じにくくする効果があり、炎症を抑える薬は、腫れや熱感を抑えることで痛みを軽減します。 神経の働きを助ける薬は、神経の修復を促進し、しびれなどの症状を改善する効果が期待できます。 理学療法: 専門の理学療法士による指導のもと、ストレッチや運動、マッサージなどを行います。 硬くなった筋肉を柔らかくすることで血行を促進し、痛みを軽減する効果があります。 安静: 痛みが強い時期には、安静にすることが重要です。安静にすることで、炎症が治まり、痛みが軽減されます。 しかし、長期間の安静は、筋力低下や体力低下につながるため、医師の指示に従って適切な安静期間と活動量を調整することが大切です。 北米脊椎協会(NASS)のガイドラインでも、適切な安静の重要性が強調されています。 これらの保存療法を6週間から3ヶ月ほど続け、それでも症状が改善しない場合や、症状が悪化する場合には、手術療法を検討します。 手術療法:適応と種類、術後のリハビリテーション 保存療法で効果が得られない場合や、重度の神経麻痺がある場合などには、手術療法を検討します。 手術の主な目的は、飛び出した椎間板を取り除き、神経の圧迫を解消することです。 手術の適応: 排尿・排便に障害が出たり、日常生活に支障が出るほどの神経麻痺がある場合は、緊急手術が必要になることもあります。 特に、馬尾症候群の場合は、24~48時間以内の緊急手術が必須です。それ以外の場合でも、保存療法を数ヶ月試しても症状が改善しない場合は、手術の適応となることがあります。 具体的な適応は、医師が患者さんの症状や検査結果などを総合的に判断します。 手術の種類: 椎間板ヘルニアの手術には、顕微鏡手術、内視鏡手術など、いくつかの種類があります。 顕微鏡手術は、顕微鏡を使って患部を拡大して行うため、より精密な手術が可能です。 内視鏡手術は、小さな傷で行えるため、体への負担が比較的少ないというメリットがあります。 どの手術法が適しているかは、ヘルニアの状態や患者さんの状態によって異なります。 胸椎椎間板ヘルニアのように、稀なケースでは、ヘルニアの位置や石灰化の有無によって、胸腔内切開術や後外側切開術などのアプローチを選択する必要もあります。 術後のリハビリテーション: 手術後は、早期からリハビリテーションを開始することが重要です。 リハビリテーションでは、筋力トレーニングやストレッチ、歩行訓練などを行い、日常生活への復帰を目指します。 手術は体に負担がかかるため、手術のメリットとデメリットをよく理解し、医師と十分に相談した上で、手術を受けるかどうかを判断することが大切です。 しかし、手術をしても、しびれや痛みが残ったり、『手術前よりも後遺症がひどくなった』という方も一定数おられます。 術後の後遺症の場合は、神経は一度損傷すると、戻らないことがあると、医師はよく言います。 そんな方に、リペアセルクリニックでの国内ではほとんど行われていない、脊髄腔内にダイレクトに幹細胞を投与する再生医療を行なっています。詳しくはこちらで説明しています。 再生医療の無料相談受付中! リペアセルクリニックは「再生医療」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 <実際に行った、患者様の声> https://youtu.be/zRaQYBJNrS8?si=dz3vaREdJJnD65HL https://youtu.be/3yN5q8_ATpc?si=YNTbuXIalfV4Z0Me 他の疾患との鑑別:坐骨神経痛、脊柱管狭窄症との違い 椎間板ヘルニアは、坐骨神経痛や脊柱管狭窄症といった他の疾患と症状が似ていることがあります。 坐骨神経痛: 坐骨神経痛は、腰からおしり、太ももの裏側、ふくらはぎにかけて伸びる坐骨神経が圧迫されることで起こる症状です。 椎間板ヘルニアが坐骨神経痛の原因となることもありますが、梨状筋症候群など、他の原因で坐骨神経痛が起こることもあります。 脊柱管狭窄症: 脊柱管狭窄症は、背骨の中を通る脊髄神経の通り道である脊柱管が狭くなることで、神経が圧迫されて起こる病気です。 加齢に伴う骨や靭帯の変化によって脊柱管が狭くなることが主な原因です。 椎間板ヘルニアと同様に、腰痛や足のしびれ、痛みなどの症状が現れますが、間歇性跛行(しばらく歩くと足が痛くなり、休むと痛みが治まる)といった特徴的な症状がみられることもあります。 これらの疾患は症状が似ているため、必ず、専門医による適切な診断を受けることが大切です。 ▼脊柱管狭窄症について、併せてお読みください。 参考文献 Yamaguchi JT and Hsu WK. "Intervertebral disc herniation in elite athletes." International orthopaedics 43, no. 4 (2019): 833-840. Danazumi MS, Nuhu JM, Ibrahim SU, et al. "Effects of spinal manipulation or mobilization as an adjunct to neurodynamic mobilization for lumbar disc herniation with radiculopathy: a randomized clinical trial." The Journal of manual & manipulative therapy 31, no. 6 (2023): 408-420. Kögl N, Petr O, Löscher W, et al. "Lumbar Disc Herniation—the Significance of Symptom Duration for the Indication for Surgery." Deutsches Arzteblatt international 121, no. 13 (2024): 440-448. Court C, Mansour E and Bouthors C. "Thoracic disc herniation: Surgical treatment." Orthopaedics & traumatology, surgery & research : OTSR 104, no. 1S (2018): S31-S40. "[Guideline for diagnosis, treatment and rehabilitation of lumbar disc herniation]." Zhonghua wai ke za zhi [Chinese journal of surgery] 60, no. 5 (2022): 401-408. van der Windt DA, Simons E, Riphagen II, et al. "Physical examination for lumbar radiculopathy due to disc herniation in patients with low-back pain." The Cochrane database of systematic reviews , no. 2 (2010): CD007431. Kreiner DS, Hwang SW, Easa JE, et al. "An evidence-based clinical guideline for the diagnosis and treatment of lumbar disc herniation with radiculopathy." The spine journal : official journal of the North American Spine Society 14, no. 1 (2014): 180-91. Zhang AS, Xu A, Ansari K, et al. "Lumbar Disc Herniation: Diagnosis and Management." The American journal of medicine 136, no. 7 (2023): 645-651.
2025.02.09 -
- 幹細胞治療
- PRP治療
- 免疫細胞療法
- 再生治療
エクソソームとは、体の中にある多くの細胞から分泌される顆粒状の物質です。 近年、アンチエイジングなどの美容や健康ために点滴などの方法で治療にも用いられるようになってきましたが、その安全性についてはまだ研究段階でもあります。 今回の記事では、エクソソームによって期待できる効果や課題について再生医療の専門医師が解説します。 エクソソーム(幹細胞上清液)と幹細胞の違い まずそもそも、エクソソーム、幹細胞上清液は再生医療でありません。幹細胞治療は再生医療法に守られた治療であり、安全性は確保されています。しかし、エクソソーム、幹細胞上清液は、再生医療法には含まれません。 幹細胞を培養する際に出てくる分泌液が、エクソソーム、幹細胞上清液となります。つまり、幹細胞培養の際の副産物なのです。 幹細胞培養し、治療では、幹細胞のみを使用します。そして副産物のエクソソーム、幹細胞上清液には、幹細胞を培養するときに出てくる不純物が含まれているので、本来は捨てる液体となります。 この液体を、点滴で体内に入れてしまうと、不純物があるので観戦などのリスクがあります。そういう理由で、当院では、開院以来エクソソーム、幹細胞上清液の治療を一才取り扱いはしていません。 再生医療の法律に含まれていないということは、エクソソーム、幹細胞上清液は、点滴投与をしてもいいという法律もなければ、点滴投与をしてはいけないという法律もないのです。 つまり、点滴をするかは、医師の判断ということになります。今後、このエクソソーム、幹細胞上清液には、近々、厚生労働省から何らかの規制やルールが作られるものと言われています。 エクソソームとは何か エクソソームとは、細胞から分泌される大きさ30~200mmほどの顆粒状の小胞です。 幹細胞を培養し、培養液から幹細胞を取り出し処理を行ったあとの上澄みのことを、ヒト幹細胞培養上清液(じょうせいえき)といいます。エクソソームは、この上清液の中に含まれます。*1 エクソソームは1980年代に見つかったのですが、当初は細胞内の不要な物質を捨てるための「ゴミ袋」のようなものだと考えられてきました。 しかし、研究が進むにつれて、エクソソームは細胞同士の相互作用に関して情報伝達の役割を果たすことが分かってきました。*2 つまり、エクソソームは細胞間の情報伝達物質の「運び手」とも言えます。 また、エクソソームはその分泌された細胞由来の細胞膜の成分や核酸、タンパク質などを含んでおり、その細胞の特徴や生理的な機能を持っているとも考えられており、いろいろな疾患に対する新しい治療方法の候補としても注目されています。*3 エクソソームは点滴や局所注射、塗布などの投与方法があります。エクソソームによる治療は自由診療のため、費用は各医療機関で幅があります。一般的な相場は、5万円から20万円程度のようです。 エクソソームの可能性 さて、再生医療の分野でよく用いられるものに、間葉系幹細胞(かんようけいかんさいぼう:Mesenchymal stem cell:MSC)があります。 これは、結合組織の中に存在する、多分化能を持つ幹細胞です。MSCは組織が損傷を受けた際に修復を手助けすることが知られています。 最近の研究ではMSCそのもののみならず、MSC由来のエクソソーム、つまりMSCから分泌されるエクソソームにMSC自身と同じような治療効果を示すことも明らかになりつつあります。*4 これまでに報告されている、MSC由来のエクソソームが治療効果を示す疾患には以下のようなものがあります。*5 腎臓疾患 心筋障害 脳疾患(脳卒中やアルツハイマー病) 肺疾患 このような病気に対して、MSC由来のエクソソーム治療は効果があることが分かってきており、今後の研究が期待されるところです。 また、MSC由来のエクソソーム治療は、MSC細胞よりサイズが小さいために、塞栓などの可能性が理論上は低いことや、組織へうまく移行してくれること、また複数回の投与ができることなどのメリットがあります。 また、厚生労働省のワーキンググループでの報告によると、日本の自由診療を行っている121医療機関で、美肌、毛髪再生、勃起不全などが期待される効果や対象疾患に含まれていたとのことです。*6 エクソソームの課題 一方で、エクソソーム治療については課題もあります。 MSC由来のエクソソーム治療では、MSC細胞による治療よりも多くの細胞数が必要なことや、安全性や有効性を確保するためのリスクがまだ研究段階であること、さらに品質の管理や製造管理とともに法律の整備がまだ未成熟なことなどがあります。*7 その他の課題としては、まだエクソソームに関しての基本的な理解が十分ではない可能性があることです。例えば、免疫系の細胞が貪食(どんしょく)作用によってエクソソームを取り込むことが知られているのですが、免疫系の細胞以外の細胞による取り込みの様子は世界でもまだほんのわずかしか報告がない、という状況です。このように、基礎的なメカニズムについて見解がまだ定まっていないという現状があります。 また、エクソソームを回収する方法が統一されていないということも問題となっています。 エクソソームの回収方法は、さまざまな企業が抽出試薬などを販売しつつあるのですが、果たして異なる方法で回収したエクソソームが「同じ」ものとして治療に用いてよいのかどうかという疑問が残ります。*8 さらに、副作用の危険性もあります。 実際に、正常なMSCが分泌するエクソソームには抗がん作用があるのに対して、異常なMSCが分泌するMSCが分泌するエクソソームは、がんの悪性化を促してしまうという報告もあるようです。*9 MSCでもMSC由来のエクソソームであっても、正常な自分の細胞から培養されたものであれば、拒絶反応などのリスクは高くないかもしれませんが、さらなる研究によって安全性が確保されることが期待されるでしょう。 まとめ リペアセルクリニックでは、エクソソームを産生する細胞の元の一つである、自己脂肪由来幹細胞による再生医療を行なっています。 当院での細胞加工の強みとしては、幹細胞を冷凍保存しない都度培養のため細胞の生存率や質が高いこと、2億個の細胞を投与できるので治療成績が良好であること、採取する脂肪の量は米粒3つ分くらいと少量であり負担が少ないこと、さらに患者さん自身の血液を用いるため安全性が高いことが挙げられます。 脳や神経の病気をはじめ、さまざまな疾患に効果があると示されている再生医療にご興味のある方は、ぜひ一度当院までお気軽にご相談ください。 再生医療専門クリニック リペアセルクリニック ✉ メール相談はこちら 💻無料オンラインカウンセリングはこちら ✉ webでの来院予約はこちら ☎ 無料電話相談はこちら: 0120-706-313(09:00~18:00) 診療時間:10:00~19:00(完全予約制) 休診日:不定休 各院へのアクセス:札幌院/東京院/大阪院 ▼その他のコラムはこちらからもお読み頂けます。 参考文献 *1 再生医療等のリスク分類・法の適用除外範囲の見直し 厚生労働省研究開発振興課 p11 *2 新規治療薬開発への間葉系幹細胞由来 エクソソームの応用可能性.Drug DeliverySystem.2014:29(2):140-151. p140 *3 再生医療等のリスク分類・法の適用除外範囲の見直し 厚生労働省研究開発振興課 p10 *4 新規治療薬開発への間葉系幹細胞由来 エクソソームの応用可能性.Drug DeliverySystem.2014:29(2):140-151. p141 *5 新規治療薬開発への間葉系幹細胞由来 エクソソームの応用可能性.Drug DeliverySystem.2014:29(2):140-151. p143-147 *6 再生医療等のリスク分類・法の適用除外範囲の見直し 厚生労働省研究開発振興課 p16 *7 エクソソーム等の調製・治療に対する考え⽅ 一般社団法人日本再生医療学会 p4,5 *8 新規治療薬開発への間葉系幹細胞由来 エクソソームの応用可能性.Drug DeliverySystem.2014:29(2):140-151. p147,148 *9 新規治療薬開発への間葉系幹細胞由来 エクソソームの応用可能性.Drug DeliverySystem.2014:29(2):140-151. p149 日本再生医療学会|エクソソーム等に対する日本再生医療学会からの提言
2024.08.02 -
- 幹細胞治療
- PRP治療
- 免疫細胞療法
- 再生治療
エクソソーム、幹細胞上清液での治療で知っておくべき安全性や副作用、医師が解説! 幹細胞をはじめとした種々の細胞から分泌されるエクソソーム。細胞同士の情報伝達に欠かせない存在であり、抗炎症効果などを示すこともわかっています。現在、がんの診断・多くの疾患の治療・化粧品や食品の研究開発など幅広い分野で注目を浴びています。再生医療においても、エクソソーム治療への期待が高まっています。 再生医療や美容医療を検討されている方の中には、エクソソーム治療を受けたいと考えたことがある方も多いでしょう。 では、エクソソーム治療が安全性の面から全く問題がないのでしょうか。実は一概にそうとも言い切れません。 本記事では、エクソソーム治療の安全性・起こりうる副作用について解説をしていきます。 エクソソーム(幹細胞上清液)と幹細胞の違い まずそもそも、エクソソーム、幹細胞上清液は再生医療でありません。幹細胞治療は再生医療法に守られた治療であり、安全性は確保されています。しかし、エクソソーム、幹細胞上清液は、再生医療法には含まれません。 幹細胞を培養する際に出てくる分泌液が、エクソソーム、幹細胞上清液となります。つまり、幹細胞培養の際の副産物なのです。 幹細胞培養し、治療では、幹細胞のみを使用します。そして副産物のエクソソーム、幹細胞上清液には、幹細胞を培養するときに出てくる不純物が含まれているので、本来は捨てる液体となります。 この液体を、点滴で体内に入れてしまうと、不純物があるので感染などのリスクがあります。そういう理由で、当院では、開院以来エクソソーム、幹細胞上清液の治療を一才取り扱いはしていません。 再生医療の法律に含まれていないということは、エクソソーム、幹細胞上清液は、点滴投与をしてもいいという法律もなければ、点滴投与をしてはいけないという法律もないのです。 つまり、点滴をするかは、医師の判断ということになります。今後、このエクソソーム、幹細胞上清液には、近々、厚生労働省から何らかの規制やルールが作られるものと言われています。 エクソソームの安全性は不確実 エクソソームの医学への応用はまだごく初期の段階です。医薬品として承認されるために必要な臨床試験などをほとんど経ていません。 流通している「エクソソーム」製剤は医薬品医療機器等法の承認を得ていない試薬などという扱いです。つまり、再生医療の法律外となります。 試薬であっても、自由診療の場では医師の責任において投与することが可能です。幹細胞治療と同等の効果を発揮するためには、非常に高濃度のエクソソームを投与する必要があると考えられています。 しかし、実際に高濃度のエクソソームを投与したときにどのようなことが起こるのかはまだはっきりわかっていません。これまでのところ目立って「悪いこと」が起こったケースがほとんどないため、「安全だろう」ということで使われているのです。 エクソソームの材料とはなにか エクソソームの安全性について論じる時に問題になるのはエクソソームそのものの安全性だけではありません。 多くの「エクソソーム」製品は細胞を培養してその培養液の上澄みを精製することで作られています。そのため、エクソソームをつくる「材料」の安全性もしっかりと考えていく必要があります。材料とは「エクソソームを分泌する細胞」と「細胞培養のための培地」のことです。 一般的に「エクソソーム治療」で使われるものは、様々な細胞に変化できる「間葉系幹細胞」と呼ばれる幹細胞を培養する際に分泌されるものです。では、この幹細胞はどこから来たものでしょうか。ご自身の細胞を手術などで採取していない限りは、誰か「他人」の間葉系幹細胞を使って作られたものです。幹細胞は骨髄・歯髄・脂肪・臍帯血などから得たものが中心になっています。 また、幹細胞を培養するためには最適な環境を整える必要があります。植物を育てる際には、植える時期を選んだり日当たりを気にしたりするでしょう。同様に、細胞を育てるにも細胞に合った「培地」が用いられます。そしてホルモンの供給や有害物質からの保護作用などの役割のため、培地には「血清」が添加されることがほとんどです。培地によく用いられる血清は牛の血清です。 エクソソームの材料による副作用 エクソソームを作る過程で「他人の細胞」「他の動物」由来の成分が含まれていると、心配しなければいけない副作用が2つあります。 ひとつはアレルギー反応、もうひとつは感染症です。 アレルギーは外界から何かを体に投与するときには切っても切り離せない問題です。特に、自分以外のもの由来の成分へのアレルギーは誰にでも起こり得ます。当然、「他人」「他の動物」由来の成分が含まれるエクソソーム療法も例外ではないのです。 そして、残念ながら誰にどんな反応が起こるかを予測する手立てはありません。 製剤として販売されるのですから、細胞も血清も基本的には危険な感染症のスクリーニングを受けたものが使用されているはずと思うかもしれません。しかし、感染が起こった直後のごく微量の微生物や、現時点でまだ知られていないウイルスなどがいる可能性はどうしても否定できないのです。 「エクソソーム」と謳われている製品でも、純粋なエクソソームだけを抽出したものではないのです。エクソソームの回収技術はまだ完全に確立されたものではありません。不純物が完全に除去されている保証はどこにもないのです。 そして一番怖いのは他人の遺伝子が含まれているということです。他人の遺伝子があるということで将来的にどのような疾患が出てくるのか予期できなくなるのです。 幹細胞による再生医療は、再生医療等安全確保法という法律があるのですが、上清液やエクソソームには法律がなく無法地帯なのが現状です。いつどこで、誰から作られたかもわからないでのす。 リペアセルクリニックの幹細胞治療は、「ご自身の細胞と血液を使用」して、国内では珍しい「冷凍せず培養」する方法にこだわっています。これにより、「高い生存率と高い活動率」を持った生き生きとした幹細胞を投与でき、良好な治療成績を実現しております。 エクソソームについて気になるQ & A Q:エクソソーム含有の健康食品やサプリメントに病気の治療や予防効果はある? サプリメントや健康食品は医薬品ではありません。基本的には病気を予防したり治療したりするものでないのです。したがって、エクソソーム含有されていることで、病気にならない・病気を良くするという効果については期待できません。 Q:エクソソーム治療は高額と聞きましたが保険はききませんか? 残念ながら、いかなるエクソソーム治療も現時点(2024/7)で公的な保険の適応外です。 なお、混合診療(自由診療と保険診療を同時に行うこと)は禁じられています。エクソソーム治療と同時に何らかの検査や処方をうけると、それらも自費扱いになることに注意が必要です。 まとめ・エクソソーム・幹細胞上清液での治療について、知っておくべき安全性や副作用、医師が解説!! エクソソーム治療は美容や関節の痛み、神経の損傷の後遺症など幅広い分野で期待されています。しかし、安全性の面からはまだまだ検証の余地が多く残っています。 安全性について心配であれば、幹細胞治療も選択肢になるでしょう。当院では患者様ご本人の細胞・血液を使い、独自の技術で培養することで生き生きとした幹細胞を投与できる体制を整えています。ぜひ一度お問合せください。 ■参考文献落合孝広. 生物資料分析 42(5): 217-221,2019. 花井洋人, 下村和範, 中村憲正. 臨床スポーツ医学. 37(5):599-603, 2020. 一般社団法人再生医療抗加齢学会幹細胞培養上清液に関する死亡事例の発生について 岩崎剣吾, 森田育男. 最新医学 73(9): 1243-1253, 2018. 厚生労働省|再生医療などのリスク分類・法の適用除外範囲の見直し 第二回ワーキンググループ(R3.1.18)における議論 株式会社ケー・エー・シー 細胞.jp|細胞基礎講座 細胞培養基礎講座 第7回「血清はなぜ必要?」 厚生労働省|再生医療等安全性確保法における再生医療等のリスク分類・法の適用除外範囲の見直しに資する研究報告書 日本再生医療学会|エクソソーム等に対する日本再生医療学会からの提言 ▼その他、「エクソソームや幹細胞上清液」で参考にしていただける記事
2024.07.31 -
- 幹細胞治療
- 肝疾患
- 脊椎
- 内科疾患
- 脊椎、その他疾患
- 再生治療
脊髄梗塞は稀な疾患で原因が不明なものも多く、現在でも明確な治療方針が定められてはいません。 そのため「脊髄梗塞が治るのか」不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、脊髄梗塞の回復見込みや治療法について詳しく解説します。 従来の治療では有効な治療法が確立されていないため、リハビリテーションによって症状の改善を目指すことがほとんどです。 しかし、近年の治療では先端医療である再生医療が新たな選択肢として注目されています。 \脊髄梗塞の改善が期待できる再生医療とは/ 再生医療は、損傷した神経に対してアプローチできる治療法で、今まで根治が困難だった脊髄梗塞の改善が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 脊髄梗塞の根治を目指せる治療法を探している 脊髄梗塞による痛みやしびれを早く治したい 現在受けている治療で期待した効果が得られていない 当院リペアセルクリニックの「脊髄腔内ダイレクト注射療法」は、従来の点滴では届きにくかった損傷部位へ幹細胞を直接届ける治療法で、神経損傷による痛みやしびれに対しても高い治療効果が期待されます。 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは脊髄梗塞の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 以下の動画では、実際に再生医療を受け、脊髄梗塞に悩まれていた患者様の事例を紹介しています。 https://youtu.be/hNXMlNYRAkI?si=xeOHGpwaSNk1X6Nx 【予備知識】脊髄梗塞の発生率・好発年齢・性差情報 ある研究においては、年齢や性差を調整した脊髄梗塞の発生率は年間10万人中3.1人と報告されています。 脳卒中などの脳血管疾患と比較し、脊髄梗塞の患者数はとても少ないです。 また、脊髄梗塞の患者さんのデータを集めた研究では、平均年齢は64歳で6割以上は男性だったと報告されています。 参考:A case of spinal cord infarction which was difficult to diagnose しかし、若年者の発症例もあり、若年者の非外傷性脊髄梗塞の発生には遺伝子変異が関係していると示唆されています。 脊髄梗塞は治るのか? 結論、脊髄梗塞を完全に治すことは困難です。 しかし、近年の治療では脊髄梗塞の根治を目指せる再生医療が注目されています。 現在のガイドラインにおいて完治までの有効な治療法は確立されておらず、リハビリテーションによって症状の緩和と日常生活への復帰を目指すことが中心です。 再生医療は損傷した神経に対してアプローチできる治療法で、今まで根治が困難だった脊髄梗塞の改善が期待できます。 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは脊髄梗塞の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 脊髄梗塞の後遺症について 脊髄梗塞の発症直後には急激な背部痛を生じることが多く、その後の後遺症として四肢の運動障害(麻痺や筋力低下など)や感覚障害(主に温痛覚低下)、膀胱直腸障害(尿失禁・残尿・便秘・便失禁など)がみられます。 四肢の運動障害(麻痺や筋力低下など) 感覚障害(主に温痛覚低下) 膀胱直腸障害(尿失禁や残尿、便秘、便失禁など) これらの症状に関しては入院治療やリハビリテーションの施行で改善することもありますが、麻痺などは後遺症として残ることもあります。 歩行障害の予後に関して、115人の脊髄梗塞患者の長期予後を調査した研究報告では、全患者のうち80.9%は退院時に車椅子を必要としていましたが、半年以内の中間調査で51%、半年以降の長期調査では35.2%と車椅子利用者の減少がみられました。 出典:Recovery after spinal cord infarcts Long-term outcome in 115 patients|PubMed 同じ研究における排尿カテーテル留置(膀胱にチューブを挿入して排尿をさせる方法)の予後報告ですが、退院時には79.8%だったのが中間調査では58.6%、長期調査では45.1%へと減少がみられました。 症状が重度である場合の予後はあまり良くありません。 しかし、発症してから早い時期(1〜2日以内)に関しては症状が改善する傾向にあり、予後が比較的良好とされています。 【原因別】脊髄梗塞の治療方法 原因 治療方法 大動脈解離 手術 / 脳脊髄液ドレナージ(1) / ステロイド投与 / ナロキソン投与(2) 結節性多発大動脈炎 ステロイド投与 外傷 手術 動脈硬化・血栓 抗凝固薬 / 抗血小板薬(3) 医原性(手術の合併症) 脳脊髄液ドレナージ / ステロイド投与 / ナロキソン投与 (1)背中から脊髄腔へチューブを挿入し脊髄液を排出する方法 (2)脊髄の血流改善を認める麻酔拮抗薬 (3)血を固まりにくくする薬剤 比較的稀な病気である脊髄梗塞は、いまだに明確な治療法は確立されていません。 脊髄梗塞の発生した原因が明らかな場合にはその治療を行うことから始めます。 たとえ例えば、大動脈解離や結節性多発動脈炎など、脊髄へと血液を運ぶ大血管から中血管の病態に起因して脊髄の梗塞が生じた場合にはその、原因に対する治療がメインとなります。 一方で、原因となる病態がない場合には、リハビリテーションで症状の改善を目指します。 脊髄梗塞に対するリハビリテーション 脊髄梗塞で神経が大きなダメージを受けてしまうと、その神経を完全に元に戻す根本的治療を行うのは難しいため一般的には支持療法が中心となります。 支持療法は根本的な治療ではなく、症状や病状の緩和と日常生活の改善を目的としたものでリハビリテーションも含まれます。 リハビリテーションとは、一人ひとりの状態に合わせて運動療法や物理療法、補助装具などを用いながら身体機能を回復させ、日常生活における自立や介助の軽減、さらには自分らしい生活を目指すことです。 リハビリテーションは病院やリハビリテーション専門の施設で行うほか、専門家に訪問してもらい自宅で行えるものもあります。 リハビリテーションの流れ ①何ができて何ができないのかを評価 ②作業療法士による日常生活動作練習や、理学療法士による筋力トレーニング・歩行練習などを状態に合わせて行う 日常生活において必要な動作が行えるよう訓練メニューを考案・提供します。 脊髄梗塞発症後にベッド上あるいは車椅子移動だった患者さん7人に対して検討を行った結果、5人がリハビリテーションで自立歩行が可能(歩行器や杖使用も含まれます)となった報告もあります。 時間はかかりますし、病気以前の状態まで完全に戻すのは難しいかもしれません。しかし、リハビリテーションは機能改善に有効であり、脊髄梗塞の予後を決定する因子としても重要です。 再生医療が脊髄梗塞に有用! https://www.youtube.com/watch?v=D-THAJzcRPE 確立された治療法がない脊髄梗塞に対して、損傷した神経にアプローチし根治を目指す再生医療が注目されています。 再生医療では、患者様自身の細胞や血液を用いて損傷した神経の再生・修復を促し、従来の治療では難しかった脊髄梗塞の改善が期待できます。 当院リペアセルクリニックで行なっている再生医療「自己脂肪由来幹細胞治療」では、患者様から採取した幹細胞を培養して増殖し、その後身体に戻す治療法となっています。 \リペアセルクリニックの再生医療をご検討ください/ 【こんな方は再生医療をご検討ください】 脊髄梗塞の根治を目指せる治療法を探している 脊髄梗塞による痛みやしびれを早く治したい 現在受けている治療で期待した効果が得られていない また、当院リペアセルクリニックの「脊髄腔内ダイレクト注射療法」は、従来の点滴では届きにくかった損傷部位へ幹細胞を直接届ける治療法で、神経損傷による痛みやしびれに対しても高い治療効果が期待されます。 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは脊髄梗塞の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 脊髄梗塞に関するQ &A この項目では、脊髄梗塞に関するQ &Aを紹介します。 多くの方が抱えているお悩み(質問)に対して、医者の目線から簡潔に回答しているのでご確認ください。 脊髄梗塞の主な原因は? 脊髄梗塞の主な原因は以下のとおりです。 脊髄動脈の疾患 栄養を送る血管の損傷 詳細な原因については以下の関連記事で紹介しているのでぜひご確認いただき、症状改善の一助として活用ください。 脊髄梗塞の診断は時間を要する? そもそも脊髄梗塞は明確な診断基準がありません。 発症率が低い脊髄梗塞は最初から強く疑われず、急速な神経脱落症状(四肢のしびれや運動障害、感覚障害など)に加えてMRIでの病巣確認、さらに他の疾患を除外してからの診断が多いです。 また、MRIを施行しても初回の検査ではまだ変化がみられず、複数回の検査でようやく診断に至った症例が少なくありません。 ある病院の報告では、発症から診断に要した日数の中央値は10日となっており、最短で1日、最長で85日となっていました。 まとめ|脊髄梗塞は治るのか?症状改善には再生医療による治療を検討しよう 脊髄梗塞に対する従来の治療では有効な治療法が確立されていないため、リハビリテーションによって症状の改善を目指すことがほとんどです。 しかし、確立された治療法がない脊髄梗塞に対して、損傷した神経にアプローチし、根治を目指す再生医療が注目されています。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、脊髄梗塞や後遺症の改善が期待できる可能性がある治療法です。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 脊髄梗塞の根治を目指せる治療法を探している 脊髄梗塞による痛みやしびれを早く治したい 現在受けている治療で期待した効果が得られていない また、当院リペアセルクリニックでは、従来の点滴で届きにくかった損傷部位へ幹細胞を直接届ける「脊髄腔内ダイレクト注射療法」によって、神経損傷による痛みやしびれに対しても高い治療効果が期待されます。 「具体的な治療法を知りたい」「脊髄梗塞が治るか不安」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 ▼脊髄梗塞に対する再生医療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる ▼こちらも併せてお読みください。
2024.07.02 -
- 幹細胞治療
- PRP治療
- 免疫細胞療法
- 再生治療
「エクソソームって何?」「どんな効果があるの?」 近年、美容や医療で話題の「エクソソーム」ですが、体にどのような影響を与えるのか気になる方も多いのではないでしょうか。 エクソソームとは、内部にタンパク質やRNAを含んでいる小さな袋状の構造物です。 細胞の情報交換である「メッセンジャー」として機能しており、身体の健康を維持するのに重要な役割をはたしています。 本記事では、エクソソームの基本情報や美容・医療分野での活用例、注意点を解説します。美容や健康に興味があり、エクソソームについて理解を深めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。 また、当院「リペアセルクリニック」では肌(皮膚)の再生医療が受けられる医療機関の1つです。まずはお気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。 エクソソームとは「細胞から分泌される小さな袋」 エクソソームは、細胞から分泌される極小の袋のような構造です。 この袋の中には、細胞が作り出す重要な物質が含まれ、細胞間の情報伝達や体の機能維持に役立っています。 本章ではエクソソームの特徴や仕組みを以下のポイントで解説いたします。 エクソソームは内部にタンパク質やRNAを含んでいる 細胞間の情報伝達を担う物質 幹細胞培養上清液は「エクソソームを含む液体」 それぞれわかりやすく説明しているので、ぜひ参考にしてください。 エクソソームは内部にタンパク質やRNAを含んでいる エクソソームは、細胞から分泌される直径30〜150ナノメートルほどの小さなカプセル状の構造物です。 小さな袋の中には、タンパク質やRNAなどのさまざまな物質が含まれており、細胞間で情報を伝達する役割を担っています。(文献1) たとえば、エクソソーム内のRNAは特定の指示を細胞に届け、必要な働きを促進しており、この仕組みを活かして病気の診断や治療にも利用されています。 エクソソームが持つ情報伝達能力が、多くの研究で注目されている理由の1つです。 細胞間の情報伝達を担う物質 エクソソームは、細胞同士が情報を交換する「メッセンジャー」として機能します。 この情報伝達は、免疫系の調整や組織の修復過程において周囲の細胞に働きかけるなど、体内で起こる重要なプロセスを支えているのです。 たとえば、免疫系細胞から分泌されるサイトカインは、感染に対する免疫応答を調節する役割を果たし、他の免疫細胞を活性化させたり、炎症反応を誘導したりします。 また、エクソソームは組織修復過程において、様々な生理活性物質を周囲の細胞に運び、細胞間の情報伝達に関与していると考えられます。 このようにエクソソームは、体の健康維持に関与する重要な役割を担っています。 幹細胞培養上清液は「エクソソームを含む液体」 幹細胞培養上清液は、幹細胞を培養する過程で得られる液体で、エクソソームを含む成分が豊富にあるのが特徴です。 この液体には、成長因子やタンパク質なども含まれており、エクソソーム単体よりも多機能な性質を持ちます。 また、幹細胞培養上清液は、美容クリニックや医療分野で利用され、肌の再生や組織修復の効果が期待されています。 エクソソームにはどんな役割があるの? エクソソームが注目されている理由はさまざまありますが、具体的な役割として以下の3つが挙げられます。 細胞間コミュニケーションの仲介役 体の機能を調整する役割 病気の治療にも役立つ可能性 本章ではエクソソームの可能性と活用例を解説していきますので、チェックしてみてください。 細胞間コミュニケーションの仲介役 エクソソームは、細胞同士が情報を交換する際の仲介役です。 たとえば、免疫細胞から放出されたエクソソームは、炎症反応の調節に関与していると考えられています。また、組織の修復過程において、周囲の細胞に働きかける可能性があります。 細胞間のやり取りがスムーズになると体全体の健康が保たれると考えられ、この役割がエクソソームの研究や治療への応用を後押ししています。 体の機能を調整する役割 エクソソームは、体のさまざまな機能を調整する役割も持っています。 たとえば、ホルモンのように全身の細胞にメッセージを伝え、炎症を抑えたり、傷ついた組織の周囲の細胞に働きかける役割を持ちます。 エクソソームが担うこれらの役割が、病気の予防や治療に新たな可能性を提供していると言えるでしょう。 病気の治療にも役立つ可能性 エクソソームは、病気の治療にも応用が期待されています。 たとえば、がん治療ではエクソソームを使って薬を患部に直接届ける技術が研究されており、神経疾患や心血管疾患でも、情報伝達能力を活用した治療法が注目されています。(文献2) これらの応用例から、エクソソームは治療法の選択肢を広げる重要な要素といえるでしょう。 研究の進展が、さらなる可能性を示しています。 エクソソームが注目される3つの理由 エクソソームは医療や美容の分野で多くの可能性を秘めています。 近年の研究では、診断や治療への応用も進められています。 医療分野での応用 美容分野での効果に期待 病気の診断や治療への応用が研究 ここでは、エクソソームが注目される理由を3つのポイントで解説します。 医療分野での応用 エクソソームは、ドラッグデリバリーシステム(DDS)として医療分野で注目されています。(文献3) 薬剤を効率的に運ぶ役割を担い、副作用の軽減も期待されています。 たとえば、エクソソームを使ってがん細胞にだけ薬を届ける技術の研究です。 この技術は、治療効果を高めるだけでなく、患者の負担を軽減する大きな可能性を秘めています。 エクソソームを使った治療法は、これからの医療の革新を支える重要な要素と言えるでしょう。 美容分野での効果に期待 エクソソームは、美容業界でも多くの注目を集めています。 肌の再生やエイジングケアを目的とした治療法に活用され、細胞の修復を促すことで肌の若返り効果が期待されています。(文献4) また、美容クリニックではエクソソームを用いた施術が増えており、シワやたるみの改善、肌質の向上が報告されているのも現状です。 そのため、今後エクソソームの作用によって、美容分野での新しいトレンドが生まれる可能性があります。 病気の診断や治療への応用が研究 エクソソームは、病気の診断ツールとしても研究が進んでいます。 血液や尿中のエクソソームの分析によって、がんや神経疾患の早期発見が可能になるとのことです。 また、特定の疾患に関連する分子が含まれるため、個別化医療の発展にも寄与すると期待されています。 これらの研究は、診断の精度を向上させるだけでなく、患者一人ひとりに合った治療法を提供する道を切り開いています。 エクソソーム治療の4つの注意点 エクソソーム治療は、新しい治療法として期待されていますが、まだ発展途上の技術です。 そのため、いくつかの課題があります。 現時点で有効性や安全性が確実に証明されていない まだ技術的にしっかりと確立されたものではない 内容物や生体内での作用の確認技術が未確立 法規制が曖昧 ここでは、エクソソーム治療を受ける前に知っておくべき4つの注意点について解説します。 現時点で有効性や安全性が確実に証明されていない エクソソーム治療は研究段階にあり、有効性や安全性が十分に確認されているわけではありません。 期待される効果がある一方で、治療後の長期的な影響についてはまだ不明な点も多いです。 そのため、治療を受ける際には信頼できる専門機関で最新の情報を確認する必要があります。 過度な期待を抱く前に、正しい現状理解が大切です。 まだ技術的にしっかりと確立されたものではない エクソソームを利用した治療技術は、完全に確立された段階には至っていません。 たとえば、エクソソームの生成方法や質のばらつきが課題となっています。 技術が進化している途中であり、研究者や医療関係者の間でも意見が分かれるケースがあります。 新しい技術ゆえの限界を理解しつつ、最新の動向に注目することが必要です。 内容物や生体内での作用の確認技術が未確立 エクソソームにはさまざまな物質が含まれており、その内容物が生体内でどのように作用するかを完全に把握する技術は未確立です。 このため、想定外の反応が起こるリスクも否定できません。 現時点では適切な品質管理や作用メカニズムの解明が求められる段階です。治療を選ぶ際には、この点を理解しておきましょう。 法規制が曖昧 エクソソーム治療に関する法規制は、国や地域によって異なり、日本国内でも明確ではありません。 一部のクリニックでは法的な枠組みが十分整っていない中で施術が行われるケースもあります。 安全性や倫理面での問題を回避するためにも、治療を受ける前に施設の信頼性や規制状況を確認しておきましょう。 エクソソームの安全性や副作用についてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、ご覧ください。 まとめ|エクソソーム治療は有効性や安全性を理解しておこう! エクソソームは細胞から分泌される小さな袋状の物質です。細胞間の情報伝達や体の機能調整など、さまざまな役割を担っています。 医療分野では、がん治療や再生医療などへの応用、美容分野では肌の再生や老化防止などの効果も期待されています。 しかしエクソソーム治療はまだ新しい治療法であり、注意すべき点もあるのが事実です。有効性や安全性、費用など注意点を確認の上、治療を受けるべきか判断しましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」が提供する皮膚再生医療は、脂肪由来幹細胞を活用した最新の治療です。再生医療が気になる方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 エクソソームに関するよくある質問 エクソソームは何に効くの? エクソソームは、細胞間の情報伝達を担う物質として研究されています。 がん、神経疾患、再生医療など、幅広い医学分野においてエクソソームの研究が行われています。 さまざまな分野で仕組みの解明や可能性の探求が進められており、将来の科学的な発見が期待されています。 エクソソーム点滴の費用はいくらですか? エクソソーム点滴の費用は、施術内容やクリニックによって異なりますが、1回あたり5万円から10万円程度が相場です。 美容や医療目的で利用されるケースが多く、複数回の施術が推奨される場合もあります。 費用の詳細や施術内容を事前に確認し、自分の目的や予算に合った治療を選ぶことが大切です。 また、過剰な価格設定を避けるためにも、信頼性の高いクリニックを選ぶようにしましょう。 エクソソーム点滴治療の有効性については以下の記事でも詳しく紹介しています。 また、当院「リペアセルクリニック」では手術や入院を必要としない「再生医療」を提供しています。 肌再生治療に興味がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 参考文献 (文献1) 厚生労働省「エクソソーム等に対する日本再生医療学会からの提言|一般社団法人日本再生医療学会 理事長 岡野栄之」 https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001165575.pdf (文献2) 一般社団法人日本再生医療学会「エクソソーム等の調製・治療に対する考え方」 https://www.jsrm.jp/cms/uploads/2021/04/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%86%8D%E7%94%9F%E5%8C%BB%E7%99%82%E5%AD%A6%E4%BC%9A_%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%A0%E8%AA%BF%E8%A3%BD%E3%83%BB%E6%B2%BB%E7%99%82%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E8%80%83%E3%81%88%E6%96%B9.pdf (文献3) 吉岡祐亮,落谷孝広「エクソソームによる新規 DDS キャリアの開発|Drug Delivery System(35,1) https://www.jstage.jst.go.jp/article/dds/35/1/35_35/_pdf (文献4) 金子剛,宮田晃史 ほか「ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム配合美容液の肌に対する有効性評価|診療と新薬(60) https://shinryo-to-shinyaku.com/db/pdf/sin_0060_10_0653.pdf
2024.06.27 -
- 幹細胞治療
- 腱板損傷・断裂
- 野球肘
- インピンジメント症候群
- 上肢(腕の障害)
- 肩関節、その他疾患
- 肩関節
- スポーツ外傷
- 再生治療
メジャーリーグ(ドジャース)山本由伸選手が発症!肩腱板損傷とは? 負傷者リストに入ってしまったようで心配です。野球選手にも多い肩腱板の損傷についてその原因と治療法を詳しく説明いたします。 日常生活の中で何気なく動かしているように思う肩ですが、思わぬケガが原因で強い痛みが出たり、動かせなくなったりすることがあります。 スポーツ障害でも多い腱板損傷は、そのような状態を引き起こすもののひとつです。 今回は、その腱板損傷について詳しくご紹介します。 肩腱板損傷とは?その症状について 腱板は肩に存在する筋で、板のように広がっているので腱板といいます。 腱板を構成するのは「肩甲下筋腱」「棘上筋腱」「棘下筋腱」「小円筋腱」という4つの筋肉です。これらが肩の骨を囲み、肩関節の安定性に働きかける重要な存在です。 その腱板が部分的、または完全に断裂するのが腱板損傷です。主な症状は痛みですが、軽い場合もあれば、動かせないほどの激痛、夜間に起こる痛みなど程度に差があります。 部分的な断裂では、肩を動かせないということはあまりありません。損傷が激しい場合、腕が上がらなくなったり、肩が動かしにくいという症状が出ることもあります。 肩腱板損傷の原因とは? 腱板損傷の原因について見ていきましょう。腱板損傷の原因は大きく3つにわけられます。 外傷 腱板損傷の原因で多いのが外傷、つまりケガです。転んで肩を強く打つ、手をついたときに肩に衝撃が加わるというのが腱板を傷つけてしまうことがあるのです。 オーバーユース スポーツ医療でも注目される腱板損傷ですが、ケガというよりも肩の使い過ぎが原因のことが多いです。 その代表的なスポーツが野球です。何度も繰り返しボールを投げることで、肩関節や腱板に負荷がかかってしまうのです。 加齢によるもの 加齢によって腱板損傷が起こることもあります。年齢を重ねると腱や軟骨など、身体の組織も衰えてしまいます。そのため、自分でも気が付かないうちに腱板が傷ついていることもあるのです。 肩腱板損傷の治療法とは? 肩の腱板損傷の治療法をご紹介します。近年期待されている治療方法についても見ていきましょう。 保存療法 肩の腱板損傷の治療は基本的には保存療法です。急性期には三角巾で固定し、患部の安静を保ちます。痛みや腫れがある場合は痛み止めの注射やヒアルロン注射を行うこともあります。 また、腱板が損傷した状態で無理に動かすと再発したり、ひどくなったりすることがあるので、リハビリも大切です。 手術 保存療法で痛みが改善しない、損傷がひどく肩の動きが悪いという場合には手術を検討します。損傷した腱板を手術によって直接修復するというものです。 近年は関節鏡といって皮膚を大きく切らない手術が行われています。術後1~2週間ほどで痛みが落ち着くことが多いですが、正常な肩関節の状態に戻すにはリハビリ期間を含めて6か月程度かかることが多いです。 再生医療 これまで腱板損傷の治療は保存療法と手術がメインでした。しかし、手術となれば治療やリハビリを含めてスポーツ復帰までの期間が長くなります。 そんな中、近年、腱板損傷の治療法として再生医療が注目されています。 再生医療は、自身の脂肪から採取した幹細胞を肩腱板に注射します。そして幹細胞が傷ついた腱板や組織を修復するというものです。 外科的な手術をしないで治療できるため、治療期間の短縮も期待できます。 まとめ・メジャーリーグ(ドジャース)山本由伸が発症!肩腱板損傷について 今回は肩の腱板損傷についてご紹介しました。 今回の山本由伸選手をはじめとして、肩を酷使する野球などのスポーツで使い過ぎによって肩の腱板が傷つくことがありますし、加齢によって腱板損傷を起こすこともあります。 プロの選手のように日常からケアをしていても、発症することがあるため、注意が必要です。プロ野球選手のように選手生命という問題がある場合は無理もできません。 そこで近年、治療法として注目を集めているのが再生医療です。特に幹細胞治療は、自分の幹細胞を用いるので、副作用のリスクが少なく、治療期間も短くて済むというメリットがありスポーツをされている方に最適です。 もちろん、再生医療はスポーツ選手ではなくとも有効です。 肩の痛み、肩の腱板損傷でお悩みの方は、再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。お気軽にご相談ください。 ▼肩の腱板損傷の回復を目指す再生医療とは https://fuelcells.org/treatment/shoulder/ ▼スポーツ選手の選手生命を護る再生医療をご存知でしょうか https://fuelcells.org/treatment/sports/
2024.06.18 -
- 幹細胞治療
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
高周波熱凝固法は高周波の電磁波から放出される熱を用いて、神経を構成するタンパク質の一部を凝固させる治療法です。 局所麻酔剤やステロイド製剤を用いた神経ブロックでは十分な効果が得られない際に行われる治療法として知られています。 比較的長期にわたり痛みを抑えられる治療法ですが、後遺症や合併症を起こす可能性についても知っておかなければなりません。 本記事では高周波熱凝固法の効果やメリット・デメリットについて解説します。 高周波熱凝固法の後遺症や合併症に対しては、再生医療も治療選択肢の一つです。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 高周波熱凝固法の後遺症や合併症のお悩みを解消したい・再生医療に興味がある方は方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 高周波熱凝固法を受けるメリットとその効果 高周波熱凝固法を受ける主なメリットと効果は以下のとおりです。 長期的に痛みを抑える効果が期待できる パルス高周波法は低温で神経を傷つけにくい 手術ではないため日帰りで実施できる それぞれについて解説します。 長期的に痛みを抑える効果が期待できる 高周波熱凝固法のメリットの一つが、長期的に痛みを抑える効果が期待できる点です。 症状を引き起こしている神経を特定した上で高周波の電磁波で凝固させると、比較的長期にわたり脳に痛みが伝達されるのを阻害します。 効果の持続期間には個人差がありますが、凝固の程度により半年から1年以上効果が持続するケースも少なくありません。 一般的な神経ブロックの効果が数時間から数週間ほどしか持続しないことを考えると、生活の質を向上させる上で大きなメリットといえるでしょう。 高周波熱凝固法の対象となる主な疾患は以下のとおりです。 頚椎・腰椎椎間板ヘルニア 頚部・腰部脊柱管狭窄症 仙腸関節障害 腰椎すべり症 腰椎椎間関節症 三叉神経痛など ただし、高周波熱凝固法の適応症例は病院やクリニックにより異なります。 パルス高周波法は低温で神経を傷つけにくい 高周波熱凝固法と似た治療法の一つがパルス高周波法です。 高周波熱凝固法は70℃から90℃の温度で電磁波をおよそ120秒間流し、熱の力で神経を構成するタンパク質を凝固させます。(文献1) パルス高周波法は42℃の電磁波をおよそ300秒流し、間欠的に電気的刺激を与えるのが特徴です。 比較的低温の刺激のため神経を傷つけにくく、しびれや脱力感などの副作用を引き起こすリスクが低いメリットがあります。 整形外科やペインクリニックなどでは、症状のあらわれ方や程度に応じて、高周波熱凝固法とパルス高周波法のどちらが適しているか判断した上で実施しています。 手術ではないため日帰りで実施できる 高周波熱凝固法のメリットの一つが、手術ではないため日帰りで実施できる点です。 局所麻酔剤やステロイド製剤を用いて行う神経ブロックと同じく、高周波熱凝固法の施術も痛みを引き起こしている神経の近くに針を挿入して高周波の電磁波を流します。 高周波熱凝固法の治療には、およそ0.5mmから0.7mmと細い針が用いられます。 治療に伴う痛みが少ない上、切開して行う手術に比べて非常に傷口が小さく、外来で治療が受けられるため入院の必要がありません。 局所麻酔剤やステロイド製剤を用いたブロック注射に比べると、副作用のリスクが比較的低い点も高周波熱凝固法のメリットの一つです。 高周波熱凝固法の主なデメリット・副作用 高周波熱凝固法のデメリット・副作用としては以下の例が挙げられます。 神経を焼くため感覚が鈍くなることがある 身体の状態によっては受けられない可能性がある 術後でも後遺症や合併症のリスクがある 一度治った慢性難治性疼痛も再発する可能性がある 保険診療の適用外となる場合があり費用が高くなることがある それぞれについて解説します。 神経を焼くため感覚が鈍くなることがある 高周波熱凝固法のデメリットの一つが、電磁波で神経を焼くため術後に感覚が鈍くなるケースがある点です。 高周波熱凝固法では痛みの原因となる神経の近くに針を挿入し、ピンポイントで高周波の電磁波を流すのが特徴です。 針から放出される電磁波が神経内部のイオン分子を振動させると、分子運動が活発化した組織が高温となり、神経を構成する一部のタンパク質を変性させます。(文献2) 高周波熱凝固法により変性した神経は、脳に痛みを伝達する機能を失うため、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などに伴う疼痛の改善に効果的です。 一方で、神経が変性すると周囲の皮膚の感覚が鈍くなるリスクがあります。 運動神経の鈍麻による脱力感が生じたり、筋力の低下を引き起こしたりする可能性がある点も、高周波熱凝固法のデメリットの一つです。 高周波熱凝固法によって感覚が鈍くなった状態は、神経が自然に再生されるまで続きます。 身体の状態によっては受けられない可能性がある 高周波熱凝固法のデメリットの一つに、身体の状態によって施術が受けられない点も挙げられます。 以下に該当する方は、高周波熱凝固法の治療を受けられない可能性があります。 抗凝固薬・抗血小板薬を服用中の方 ペースメーカー・除細動器を使用している方 局所麻酔に対するアレルギーをお持ちの方 妊婦・妊娠の可能がある女性および授乳婦 抗凝固薬や抗血小板薬など血液が凝固しにくい状態にある方は、高周波熱凝固法をはじめとする神経ブロックを受けるべきではありません。(文献3) ペースメーカーや除細動器を使用している方が高周波熱凝固法の治療を受けると、電磁波により機器に悪影響を及ぼす可能性があります。 局所麻酔薬に対するアレルギーをお持ちの方は、術前の麻酔剤の投与によりアナフィラキシーショックを起こす恐れがあるため注意が必要です。 妊婦や妊娠の可能性がある女性、授乳婦に関しても高周波熱凝固法の治療は推奨されていません。 術後でも後遺症や合併症のリスクがある 高周波熱凝固法の治療を受けた後に、以下の後遺症や合併症を発症するケースがあります。 症状 具体的な症状 後遺症 しびれ・チクチクした感覚・出血・熱傷など 合併症 感染・知覚鈍麻・運動障害など 高周波熱凝固法で神経に変性が生じると、手足のしびれやチクチクとした感覚などの後遺症を生じる可能性があります。 針を刺した場所に出血を起こしたり、熱により火傷を起こしたりするケースも珍しくありません。 稀な例ですが針を刺入した場所に細菌が入り込んで感染症を発症したり、神経ブロックの作用で知覚鈍麻が生じたりするケースもあります。 高周波熱凝固法は原則として運動神経は対象外ですが、治療の際に誤って傷つけてしまうと運動障害を発症する可能性があります。 一度治った慢性難治性疼痛も再発する可能性がある 高周波熱凝固法のデメリットの一つが、一度は治ったと思われた慢性難治性疼痛が再発する可能性がある点です。 高周波熱凝固法によって消失した痛みが再発する主な理由は以下のとおりです。 原疾患が改善していない 神経が再生する 効果が不十分 高周波熱凝固法により消失した痛みが再発する理由の一つが、原因となる疾患が改善していない点です。 たとえば腰椎圧迫骨折が原因で痛みが生じている場合、高周波熱凝固法の治療で一時的に痛みが緩和しても、骨折自体が治らなければ痛みが再発しがちです。 また、高周波熱凝固法で焼いた神経が再生すると、痛みのサインが再び脳へと伝達されはじめる可能性があります。 痛みの原因によっては、高周波熱凝固法の治療だけでは不十分なケースもあります。 保険診療の適用外となる場合があり費用が高くなることがある 高周波熱凝固法のデメリットの一つが、保険診療の適用外となった場合に費用が高くなる可能性がある点です。 高周波熱凝固法は多くが健康保険の適用範囲内で受けられますが、場合によっては自費診療となるケースがあります。 高周波熱凝固法と似た治療法のパルス高周波法の場合、健康保険が適用されるのは1カ月の間に一度だけです。 1カ月に二回以上の治療を受ける場合、二回目以降の治療は自費診療が原則です。 自費診療の際にいくらかかるかは、病院やクリニックごとに異なります。 健康保険が適用されるケースでも、治療内容に応じて自己負担額が異なるため事前の確認が必要です。 高周波熱凝固法の術後後遺症でお悩みの際は再生医療もご検討ください 高周波熱凝固法の治療を受けた後に後遺症が発生した場合や、なかなか後遺症が改善しない場合の選択肢として幹細胞治療が期待されています。 幹細胞治療には他の細胞へ変化する分化能という能力があり、神経系の疾患やスポーツ外傷、変形性関節症などさまざまな症状が適応対象です。 当院リペアセルクリニックでは患者様自身の脂肪細胞から抽出した幹細胞を培養・増殖させ、点滴・注射を用いて患部に注入します。 手術の必要がなく大きな傷跡が残るリスクがない上、日帰りで治療を受けられる点がメリットの一つです。 腰部脊柱管狭窄症の術後後遺症に対する再生医療の治療例については、以下の症例記事をご覧ください。 日帰りできる!再生医療を受ける際の流れ 3ステップ 再生医療は手術の必要がなく大きな傷跡が残らない上、回復までに要する日数も短い点が特徴です。 当院リペアセルクリニックにおける再生医療は、以下の流れで実施するのが基本です。 1.脂肪採取:米粒3粒ほどの脂肪組織を採取 2.細胞培養・増殖:採取した幹細胞を培養・増殖 3.患部への投与:幹細胞を点滴・注射で患部に注入 当院リペアセルクリニックの再生医療では、患者自身の脂肪細胞から幹細胞を抽出し、培養・増殖させたのちに患部へ投与します。 細胞の培養には約1カ月かかりますが、培養後の投与・治療自体は1日で終わります。自己の細胞を用いた治療法のため副作用のリスクが少なく、拒絶反応の心配が限りなく少ない点がメリットの一つです。 再生医療の詳しい治療内容や適応症例については、以下のページをご覧ください。 高周波熱凝固法のメリット・デメリットを考慮して治療法を選択しましょう 高周波熱凝固法は電磁波によって生じた熱の作用により、神経を構成するタンパク質の一部を凝固させる治療法です。 神経を凝固させることで痛みのサインが脳へ伝えられるのをブロックする点が特徴で、局所麻酔剤やステロイド製剤を用いた神経ブロックでは十分な効果が得られない場合に適用されます。 比較的長期にわたり痛みを抑えられる上、入院の必要がなく日帰りで治療を受けられる点がメリットです。 一方で、知覚神経の鈍麻や感染症、運動障害などの合併症や、チクチクした感覚や手足のしびれ、火傷などの後遺症が生じる可能性があります。 高周波熱凝固法により合併症や後遺症が生じた場合は、再生医療も有効な選択肢の一つです。 再生医療に興味がある方や、高周波熱凝固法の合併症・後遺症にお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」お気軽にご相談ください。 参考文献 (文献1) 神経ブロック|一般社団法人日本ペインクリニック学会 (文献2) 治療機器:高周波熱凝固装置|2020年6月748号医機学 (文献3) 神経ブロック|一般社団法人日本ペインクリニック学会
2024.03.29 -
- 幹細胞治療
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
- 再生治療
リゾトミー(Rhizotomy)は、痛みに対して過敏に反応する知覚神経を、高周波のラジオ波で焼灼(しょうしゃく:焼き切ること)する治療法です。 腰には腰椎を動かすための椎間関節がありますが、加齢や疲労に伴い変形が生じると知覚神経が増殖します。 リゾトミーにより知覚神経を焼灼すると、慢性・難治性腰痛に伴う症状の改善に効果的です。 本記事ではリゾトミーの適応症状や治療の流れ、メリット・デメリットなどを詳しく解説します。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 慢性腰痛にお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 リゾトミーとは神経の一部を切断・焼灼する治療法 リゾトミーは痛みに過敏に反応する知覚神経を、高周波のラジオ波で焼灼する治療法です。 知覚神経を焼灼すると脳に痛みのサインが伝達されなくなります。 慢性的な痛みのなかでも、とくに椎間関節の変形が原因で生じる首や腰の痛みに対して効果的な治療法です。 レントゲンやMRIなどの検査では原因が明確にわからない慢性腰痛(非特異的腰痛)に対しても効果を発揮します。 治療に用いられる専用の電極針はボールペンや鉛筆よりも細く、傷跡が小さくて済むため日帰りで治療を受けられる点がメリットの一つです。 どんな症状にリゾトミーが有効なのか? リゾトミーは疼痛過敏症に対して有効な治療法です。 腰椎には腰を動かす際にはたらく椎間関節がありますが、加齢や疲労により変形すると知覚神経が増殖します。 知覚神経が増殖すると、以前に比べて痛みを感じやすく(疼痛過敏症)なります。 リゾトミーは、ラジオ波(高周波の熱)を用いて、過敏になった知覚神経の働きを抑える治療です。疼痛過敏症に伴って生じる腰痛に対して効果的とされています。 リゾトミーの主な適応症状は以下のとおりです。 慢性難治性腰痛 椎間関節の変形による腰痛 知覚過敏による腰痛 保存療法では改善しない腰痛 椎間関節ブロックが一時的に有効な腰痛 なお、リゾトミー手術のメリット・デメリットについては、以下の記事が参考になります。 リゾトミーの詳しい治療方法と流れ リゾトミーの治療は以下の流れで行われます。 局所麻酔をして痛みを感じにくい状態にする 専用の細い電極針を皮膚から神経の近くに挿入する レントゲン透視で針の位置を正確に確認する ラジオ波(高周波)を照射して過敏になった神経を焼灼する 処置が終わったら短時間安静にする それぞれについて解説します。 1:局所麻酔をして痛みを感じにくい状態にする リゾトミーの治療前に、レントゲンやMRIなどの画像検査で痛みの原因となる関節および神経を特定します。 治療する場所が特定できたら、皮膚の洗浄および滅菌処置を施し、局所麻酔を注射して痛みを感じにくい状態にします。 リゾトミーの治療は基本的に狭い範囲が対象で治療時間も短いため、身体に大きな負担がかかる全身麻酔は必要はありません。 局所麻酔の効果があらわれ、痛みを感じにくい状態になったらリゾトミーの治療に移ります。 2:専用の細い電極針を皮膚から神経の近くに挿入する 局所麻酔の効果があらわれたら、専用の細い電極針を皮膚から痛みの原因となる神経の近くに挿入します。 治療する部位によっては、電極針の挿入口を複数個あける必要があります。 挿入口には筒形の傷口ができますが、針の太さはボールペンや鉛筆より細いため、傷口の大きさは3ミリメートルから5ミリメートル程度です。 皮膚を切開する必要がなく傷口が小さいため、回復に要する時間が短い点がリゾトミーの特徴の一つです。 3:レントゲン透視で針の位置を正確に確認する 電極針を対象となる関節や神経の近くに挿入したら、レントゲン透視下でより正確な位置に電極針を移動します。 一部の施設では内視鏡下でリゾトミーの治療を実施するケースもありますが、日本国内で実施できる施設はまだ少ないです。 内視鏡下で治療を進めるとより確実に痛みの原因となる神経にアプローチできるため、今後、実施できる病院やクリニックが増えていくかもしれません。 腰椎椎間板ヘルニアに伴う経皮的内視鏡下椎間板切除術(PELD)では、内視鏡を用いるのが一般的です。 4:ラジオ波(高周波)を照射して過敏になった神経を焼灼する レントゲン透視で痛みの原因となる関節や神経の位置が特定出来たら、ラジオ波(高周波)を照射して、疼痛過敏症を引き起こす知覚神経を焼灼します。 治療に際しては局所麻酔剤を注入するため、強い痛みが生じるケースは多くありません。 痛みが強い場合や不快感が生じるケースでは、鎮痛剤を追加で投入して対処します。 ラジオ波の治療に伴う痛みは個人により差があるため、心配な方はカウンセリングの際に担当医に相談するのがおすすめです。 5:処置が終わったら短時間安静にする ラジオ波で痛みの原因となる神経を照射し終えたら、短時間の安静が必要です。 リゾトミーの治療は傷口が3ミリメートルから5ミリメートルと小さく、施術に要する時間も15分から30分と短いのが特徴です。 しかし、皮膚に傷口が生じることには変わりないため、手術後は1時間ほどの安静が求められます。 1時間ほど経過したら担当の医師により傷口の状態や症状の確認が行われ、問題がないと判断されれば歩いて帰宅できます。 リゾトミーの術後回復とリハビリ リゾトミーの治療後は1時間程度の安静が求められます。 手術自体は15分から30分と短く、電極針を挿入する際に生じる傷口も3ミリメートルから5ミリメートルと小さいため、入院する必要はありません。 1時間程度の安静の後に症状や身体の状態に問題がないと判断されれば、その日のうちに歩いて帰宅できます。 手術後、麻酔の効果が消失した際に症状が改善していれば、特別なリハビリテーションは必要ありません。 ただし、椎間関節の変形が腰への過度の負荷や不良姿勢に起因する場合は、身体の正しい使い方に関するリハビリテーションが求められるケースもあります。 リゾトミーのメリット・デメリット リゾトミーの主なメリットとデメリットは以下のとおりです。 メリット:痛み・こわばりの緩和が見込める デメリット:後遺症・合併症のリスクあり 次項でさらに詳しく解説します。 メリット|痛み・こわばりの緩和が見込める リゾトミーのメリットとしては、以下の4点が挙げられます。 難治性の慢性腰痛への効果が期待できる 体への負担が少ない 回復が早い 複数部位の同時治療が可能 リゾトミーのメリットの一つが、難治性の慢性腰痛への効果が期待できる点です。 椎間関節が変形すると疼痛過敏症の原因となる知覚神経の増加が起きますが、リゾトミーの治療で神経を焼灼すると痛みの緩和につながります。 保存療法では改善が見られない難治性の腰痛に対しても効果を発揮するため、どのような治療を受けても症状が良くならなかった方にもおすすめです。 手術に要する時間は15分から30分程度と短く、傷口も3ミリメートルから5ミリメートルと小さいため、体にかかる負担が少なく、切開しての手術に比べて回復が早い点もメリットの一つです。 椎間関節の変形が複数ある場合でも、局所麻酔で一度に治療できます。 デメリット|後遺症・合併症のリスクあり リゾトミーのデメリットとしては、以下の5点が挙げられます。 費用が高額 実施している医療機関が限られている 後遺症が出る可能性がある 神経が再生すると痛みが再発する可能性がある 患者の状況によっては適応できない リゾトミーのデメリットの一つが費用が高額で、実施している医療機関が限られている点です。 健康保険が適用されず自由診療のため、手術費がおよそ60万円~70万円と高額な点もリゾトミーのデメリットといえるでしょう。 手術の際に誤って神経を傷つけると、後遺症を発症する可能性があります。 血栓症や術後血種、細菌感染など、合併症の可能性がある点もリゾトミーのデメリットです。 神経の再生により痛みが再発する可能性がある上、患者の状況によってはそもそもリゾトミーが適応できない可能性もあります。 リゾトミーの弱点とは?これからの可能性について解説 リゾトミーは神経を変性させるため、効果は永続的と考えるかもしれません。 実際は、しっかりと焼き切れていないと神経が再生して痛みが繰り返し てしまうため、長期に効果が続くわけではありません。 しかし、新たな手法により、この弱点をカバーできるかもしれません。それはPELD(Percutaneous Endoscopic Lumbar Discectomy :経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術)という最先端のヘルニア治療で使われる技術を応用した「内視鏡的リゾトミー」です。 PELDでは7mm程度のとても細い筒状の内視鏡を用いてヘルニアの手術を行います。この内視鏡を、リゾトミーで焼く神経を定めるのに使うのが、内視鏡的リゾトミーです。内視鏡で実際に神経を確かめるため、より確実な神経の焼灼ができます。 実際に海外の研究では、椎間関節の内視鏡的リゾトミーは、従来の透視下で実施する方法よりも効果がある期間が長かったという報告がされています。日本で内視鏡的リゾトミーを行なっている施設はまだ少ないのが現状ですが、今後普及すればより確実に腰痛を治療できるようになるでしょう。 リゾトミーの特徴を正しく理解して腰痛の治療法を選びましょう リゾトミーは痛みに対して過敏に反応する知覚神経を、高周波のラジオ波で焼灼する治療法です。 痛みのサインを脳に伝える知覚神経を焼灼するため、知覚過敏による腰痛や慢性難治性腰痛など、保存療法では改善が難しい腰痛に対して効果を発揮します。 実際の治療には鉛筆やボールペンよりも細い電極針を用いる上、傷口が3ミリメートルから5ミリメートルと小さいため身体にかかる負担が小さく、日帰りで手術が受けられる点もメリットの一つです。 リゾトミーの後遺症で神経障害を発症した場合は、再生医療で対処できる可能性があります。 腰部脊柱管狭窄症の手術後に生じたしびれや残尿感に対する再生医療の治療例については、以下の症例記事をご参照ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 慢性腰痛にお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 リゾトミーに関するよくある質問 リゾトミーを受ければ慢性腰痛は完治する? リゾトミーで慢性腰痛が完治するかどうかは、症状の原因や生活習慣によります。 痛みの原因となる知覚神経を焼灼するリゾトミーは、痛みの症状を和らげることを目的とした対症療法に分類される治療法です。 慢性腰痛の原因が普段の姿勢や日常的な身体の使い方にある場合、リゾトミーの治療で一時的に痛みが消失しても、時間が経過すると再び腰痛を発症する可能性があります。 リゾトミーで腰の痛みが緩和したら、身体の使い方や姿勢を見直し、慢性腰痛を根本的な解消へ導くことが大切です。 リゾトミーは何科で受けられる? 多くはペインクリニック専門医という痛みの緩和を行う医師が治療を担当します。また、一部の整形外科でも受け付けていることがあります。 リゾトミーだけでなく、「高周波熱凝固法」や「ラジオ波焼灼脱神経化」などさまざまな呼び名で紹介されているため、お探しの際にはご注意ください。 リゾトミーの費用は?保険は適用される? リゾトミーは健康保険が適用されず自由診療のため、費用は全額自己負担が原則です。 自由診療では病院やクリニックが価格を自由に設定できるため、医療機関により費用が異なります。 平均するとおよそ60万円〜70万円が相場ですが、詳細は各医療機関にお問い合わせください。 リゾトミーと似た治療法に、高周波熱凝固法があります。高周波熱凝固法のうち、高周波パルス法は保険適応の対象となる可能性があります。 ただし、パルス高周波で一カ月に治療できるのは一部位のみです。
2024.03.25 -
- 幹細胞治療
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
- 再生治療
慢性腰痛が治らない背景には、筋肉や神経、姿勢、生活習慣など複数の要因が関係している場合があります。 湿布や痛み止めの服用を続けても改善が見られないときは、痛みの根本原因を見極めましょう。加齢や姿勢の崩れだけでなく、内臓疾患が潜んでいるケースもあるため注意が必要です。 この記事では、慢性腰痛が治らない主な原因や年代別の特徴、生活習慣の見直しポイントなどを詳しく解説します。慢性腰痛に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。 慢性腰痛の術後後遺症に対しては、再生医療も治療選択肢の一つです。 慢性腰痛の術後後遺症のお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。 慢性腰痛が治らないと不安な方へ最初に伝えたいこと 慢性的な腰痛が続くと、眠れない日が増えたり、仕事に集中できなかったりと、心身ともに大きな負担を感じるものです。「このまま治らなかったらどうしよう」と将来への不安を抱える方も少なくありません。 しかし、慢性腰痛の多くは深刻な疾患によるものではなく、姿勢のゆがみや筋肉の炎症、ストレスなどの要因が重なっていることがほとんどです。原因をきちんと把握して治療を行えば、痛みが軽減し日常生活を取り戻せる可能性があります。 正しい治療方針を立てれば、長く続く腰痛も改善が目指せます。まずは冷静に現状と向き合いましょう。 慢性腰痛が治らない原因は?代表的な6つの要因を紹介 慢性腰痛が治らない原因は一つではなく、筋肉や関節の炎症、神経の過敏など複数の要因が絡み合っています。ここでは代表的な6つの原因を解説します。 筋肉・関節の炎症が慢性化している 筋肉や関節の炎症が長期間続くと、慢性的な腰痛を引き起こす要因になります。 炎症が治まりきらない状態では、わずかな動きでも痛みが再発し、体をかばう姿勢がクセになりやすくなります。結果として血流の悪化や筋肉のこわばりが進み、痛みの悪循環に陥るケースも少なくありません。 湿布や一時的な鎮痛薬だけでは根本的な改善につながりにくいため、専門的な治療によって炎症そのもののコントロールが重要です。 神経が過敏になり痛みを感じやすくなっている 神経が過敏になると、わずかな刺激でも強い痛みを感じるようになります。 腰痛が長引くと神経系が痛みに敏感な状態を「記憶」し、実際には炎症が軽くなっていても痛みの信号が脳に伝わり続ける状態になるケースがあります。 ストレスや不安が痛みを強めている 慢性的なストレスや不安は、神経を過敏な状態にし、痛みの信号を強めてしまうことがあります。 精神的な負担は神経のはたらきにも影響を与えるため、痛みのコントロールが難しくなります。脳が痛みを「危険信号」として過剰に受け取り、実際よりも強く痛みを感じてしまうのが特徴です。 精神的な不調が続くと、抑うつ状態を引き起こし、痛みへの感受性がさらに高まるケースもあります。ストレス由来の腰痛を改善するには、体への治療だけでなく、心理的なケアを並行して行うことが欠かせません。 姿勢や体のゆがみが痛みにつながっている 姿勢の崩れや体のゆがみは、慢性腰痛を引き起こす大きな要因の一つです。長時間のデスクワークや立ち仕事によって姿勢がゆがむと、骨盤の位置がずれて腰周りに大きな負担がかかります。 骨格のバランスが崩れると神経が圧迫され、痛みを強く感じやすくなる場合があります。さらに筋肉の緊張や血流の悪化も進行し、腰痛が治りにくい状態に陥ることも少なくありません。 日常生活での姿勢を意識するだけでなく、ストレッチやリハビリを取り入れてゆがみを整えることが、痛みの改善につながる重要なポイントです。 内臓疾患やがんなどの病気から症状が出ている 腰痛が長引く場合、以下のような病気が痛みの裏に隠れていることがあります。 内臓疾患 がん・感染症 神経圧迫(椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症) 具体的には、消化器系では胃や十二指腸潰瘍、泌尿器系では尿路結石や腎結石、婦人科系では子宮内膜症や子宮がんなどです。(文献1) 加えて、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの神経圧迫も慢性腰痛の原因です。(文献2)長期間続く腰痛は軽視せず、医療機関での原因の特定が改善への近道となります。 別の病気・症状を治療してから後遺症が残っている 慢性腰痛が長引く背景には、過去の病気や症状の後遺症が深く関わることがあります。腰椎や関節の手術後、筋力低下や可動制限が残り、腰に負担がかかりやすくなります。 また、ぎっくり腰や骨折、スポーツや交通事故による怪我の後も、体のゆがみや姿勢の崩れから慢性的な痛みを生みやすいです。後遺症は痛みの出方や日常生活の動き方にも影響し、放置すると慢性化が進む可能性があります。 【年代別】慢性腰痛が治らない方によくある原因 年代ごとに慢性腰痛が治らない原因は異なり、生活習慣や体の変化が影響します。ここでは以下の世代別に代表的な要因を解説します。 20代~30代|運動不足や反り腰 30代~40代|加齢や長時間のデスクワーク 50代以降|骨の変形や筋力低下 20代~30代|運動不足や反り腰 20代~30代で慢性腰痛が治らない背景には、運動不足や反り腰といった若年層特有の要因があります。デスクワークやスマホの長時間使用で腰周囲の筋肉が十分に使われず、骨盤や腰椎に過度な負荷がかかりやすいです。 とくに反り腰は腰椎の前弯を強調し、軽い動作でも腰にストレスがかかるため、痛みが慢性化しやすくなります。このように、若年層であっても筋肉のアンバランスや姿勢の崩れによって慢性的な腰痛が生じるリスクはあります。 30代~40代|加齢や長時間のデスクワーク 30代~40代で慢性腰痛が治らない理由には、加齢に伴う体幹筋力の低下と、長時間のデスクワークや運転といった生活習慣が深く関係しています。 腹筋や背筋といった体幹のインナーマッスルが弱まることで、体重を支える腰椎や関節への負担が大幅に増加し、以前であれば感じなかったような少しの動作でも痛みを感じやすくなります。 さらに、同じ姿勢を長時間続けることで、腰周囲の筋肉が硬直し、組織の柔軟性が失われ血流が悪化することも慢性化の原因の一つです。筋力の低下と、日常的な姿勢の負荷が複合的に重なることで、腰痛が長期化しやすくなります。 50代以降|骨の変形や筋力低下 50代以降の慢性腰痛は、加齢に伴う骨の変形や、全体的な筋力低下が主な原因として挙げられます。50代以降になると、背骨のクッション材である椎間板の弾力性が大きく低下し、腰椎や周囲の関節にかかる負荷が若い頃よりも増えます。 そのため、立ち上がりや重い物の持ち上げなど軽い動作でも痛みを感じやすいです。さらに、背筋や腹筋といった体幹を支える深部の筋肉が衰えることで、腰を安定させる力が弱まり、猫背や反り腰などの姿勢の崩れや腰への負担増加が慢性化につながります。 女性に多い慢性腰痛の原因とその対処法 女性の慢性腰痛は、月経や更年期に伴うホルモンバランスの変化、冷え、骨盤のゆがみが複合的に関わって起こります。 ホルモンバランスの変化は、関節や靭帯の柔軟性、痛みの感じ方にまで影響を与えます。とくに、腰回りの冷えは血行を滞らせ、筋肉に疲労物質が溜まりやすくなるため、腰痛の慢性化を招きやすいです。 また、体型維持を目的とした極端な食事制限などの無理なダイエットは、筋肉量を低下させ、腰を支える力が弱まることで腰痛を悪化させます。 日常的な骨盤のゆがみに対処するには、ストレッチやインナーマッスルを鍛える運動を取り入れ、根本的な改善を目指すのが重要です。 慢性腰痛が治らないときに見直すべき生活習慣とは? 慢性腰痛が治らない場合、日常の生活習慣が症状を悪化させることがあります。以下の見直すべき代表的な生活習慣を紹介します。 長時間の座りっぱなし 睡眠不足 運動不足 長時間の座りっぱなし 長時間の座りっぱなしは、慢性腰痛を悪化させる要因の一つです。座っている姿勢は立っているときよりも腰椎に高い圧力がかかるため、とくにデスクワークや長距離運転などで同じ姿勢を続けると、腰回りの筋肉が常に緊張して硬直していきます。 筋肉の硬直は血流を極端に悪化させ、疲労物質の排出を妨げる結果を招きます。また、座りすぎは骨盤のゆがみを誘発し、体全体のバランスを崩す原因にもなるでしょう。 睡眠不足(痛みの回復の阻害) 睡眠不足は、体の組織が痛みを回復させるプロセスを阻害し、慢性腰痛の治りを遅らせる原因の一つです。就寝中は、日中に負担のかかった筋肉や靭帯が修復される大切な時間ですが、睡眠が不足すると組織の回復に必要な成長ホルモンの分泌が低下します。 さらに、慢性的な寝不足は脳を過敏にするため、少しの刺激でも強い痛みとして認識しやすくなります。 運動不足(筋力低下) 慢性腰痛が治らない原因として、体幹を支える筋力の低下を招く運動不足も挙げられます。 とくに、腰椎を支える腹筋群や背筋群といったインナーマッスルが衰えると、姿勢を維持する力が弱まり、腰椎や椎間板に過度な負担が集中しやすくなります。 筋力不足の状態は、骨盤のゆがみの原因にもなるでしょう。激しい運動は不要ですが、ウォーキングや軽度なストレッチ、体幹トレーニングなどを習慣化し、腰を支える土台となる筋力を維持・強化していくことが重要です。 慢性腰痛が治らないときは医療機関の選び方も大切 慢性的な腰の痛みが改善しない場合、原因に応じて適切な診療科を選ぶことが早期改善の鍵となります。 以下に症状の状況と、最初に検討すべき診療科の目安をまとめました。 状況 検討すべき診療科 役割 初期診療 整形外科 骨、関節、筋肉、神経の構造的な問題を総合的に診断する初期窓口 整形外科で改善しない ペインクリニック 神経ブロック注射や薬物療法など痛みの緩和治療に特化 強いストレスや不安が伴う 心療内科 痛みに伴う不安や不眠、心因性の影響を診断・治療 手術後の後遺症や根本的な組織修復を目指す 再生医療クリニック PRP療法や幹細胞治療など組織修復アプローチを検討 とくに慢性腰痛の場合、単なる骨や筋肉の問題だけでなく、心理的な要因が関わっていることもあります。そのため、整形外科だけでなく、ペインクリニックや心療内科など、症状に応じた専門的な治療が必要になる場合があります。 また、慢性腰痛の術後後遺症に対しては、再生医療も治療選択肢の一つです。 以下の記事では、腰椎ヘルニアの術後後遺症に対する再生医療の症例を紹介しています。ぜひ参考までにご覧ください。 慢性腰痛の術後後遺症のお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。 慢性腰痛が治らないときにやってはいけないNG行動 慢性腰痛が治らないとき、自己流の誤った対処法は症状を悪化させるリスクが高まります。とくに以下の行動は避ける必要があります。 自己流で強いマッサージ・ストレッチを行う 痛みを無視して無理に動く 痛み止めに頼りすぎる 強いマッサージやストレッチは、炎症を起こしている組織をさらに傷つけ、かえって痛みを強めてしまいます。また、痛みを薬で一時的に抑えて無理に活動を続けると、症状を悪化させるリスクがあるため無理は禁物です。 痛みが長期化している場合は、自己判断を避け、必ず専門医に相談して適切な診断を受けましょう。 慢性腰痛が治らない場合は適切な医療機関で治療を受けましょう 長引く慢性腰痛を治すためには、自己判断を避け、適切な医療機関で根本原因に対する治療を受けることが重要です。 この記事で解説したように、腰痛には加齢や生活習慣、心理的要因、そして後遺症などさまざまな原因が潜んでいます。とくに、これまでの治療で改善が見られない方や、手術後の後遺症が疑われる場合は、従来の治療法にとらわれない選択肢の検討も必要です。 慢性腰痛の術後後遺症に対しては、再生医療も治療選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックでは再生医療を活用し、長引く腰痛や術後後遺症に向き合う治療を行っています。専門スタッフが症状を丁寧にヒアリングした上で、適切な治療プランを提案します。 腰痛に対する再生医療の治療例については、以下の症例記事をご覧ください。 慢性腰痛の術後後遺症のお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談まで、お気軽にお問い合わせください。 参考文献 (文献1) がん疼痛の分類・機序・症候群 |日本緩和医療学会 (文献2) 「治療と職業生活の両立等 の支援手法の開発」 のための事業 |厚生労働省
2024.03.22 -
- 幹細胞治療
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
慢性腰痛とは、一般的に「12週間以上持続する腰痛」のことです。多くの場合、治療が効かずに慢性化してしまっており、痛みを一気に解決する方法はなかなか見つかりません。 しかし、腰痛によってあまり動けない状態が続くと、体幹や全身の機能が低下していきます。日常生活や仕事への影響が拡大する前に、何とか治したいと考える方は多いでしょう。 腰痛の治療は保存的療法が基本ですが、手術が有効なケースもあります。 この記事では、手術が有効な可能性がある腰痛の種類と、主な手術方法について解説します。また、手術以外の選択肢として再生医療についても紹介しますので、長引く腰痛に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。 慢性腰痛の治し方として手術が有効かは症状による 慢性腰痛の治療には、手術以外にもさまざまな保存的治療があります。(文献1) 治療項目 詳細 運動療法 ・全身を鍛えることで腰が安定する ・腰の負担が軽くなる 薬物療法 内服薬や神経ブロック注射で痛みを軽減する 物理療法 マッサージや鍼治療、温熱療法、経皮的電気刺激(TENS)などで痛みの軽減を図る 腰痛教室 ・腰痛のメカニズムを知る ・動作上の注意点や腰痛体操といった予防策を学ぶ 認知行動療法・心理面のケア ・痛いから何もできない、といった思い込みを解消する ・ストレス対策、カウンセリングなど 症状によっては、運動療法と心理面のケアを組み合わせれば、手術と同等の効果があるともいわれます。(文献2)手術はあくまで選択肢の一つであることを知っておきましょう。 手術が有効な治療法となる慢性腰痛の原因・症状 手術が有効となりえるのは、神経が圧迫されて腰痛が生じている場合です。(文献2)病名としては以下が挙げられます。 椎間板ヘルニア 腰椎すべり症 腰椎分離症 変形性脊椎症 など こうした病気でも、最初は保存的治療により様子を見ます。しかし、痛みやしびれ、排泄障害などによって日常生活への支障が大きい場合は手術を検討します。 一方で、神経を圧迫する明らかな狭窄やすべり症を伴わない慢性腰痛の場合は、慎重な判断が必要です。少なくとも脊椎固定術については、効果は限定的とされており、積極的には行いません。(文献2) 慢性腰痛における手術での治療方法を紹介 ここでは慢性腰痛の治療で検討される代表的な手術方法を紹介します。 リゾトミー(高周波熱凝固法) 脊椎固定術 全内視鏡下脊椎手術 再生医療 手術以外の選択肢として再生医療についても解説するので、ぜひ参考にしてください。 リゾトミー(高周波熱凝固法) リゾトミーは神経ブロックの一種で、高周波の熱を使って痛みの原因となる神経を焼き切る治療法です。神経を完全に殺すわけではなく、数か月ほどで再生します。 局所麻酔薬による神経ブロックが効くけれど、長持ちせず困っている方に良い適応となります。とくに神経根の圧迫による痛みに対して効果があるとされています。 リゾトミーを行う手順は以下のとおりです。 手術台にうつ伏せになっていただき、対象となる腰椎の横突起関節(おうとっきかんせつ)の皮膚を洗浄・滅菌する 局所麻酔薬を注射し、皮膚とその下の組織の痛覚を抑える X線で確認しながら、腰椎へ特殊な針を挿入し、腰痛の原因と考えられる神経に針先を向ける 針に小さな電流を流して、筋肉のひきつれや痛みの誘発をテストし、正しい神経に届いていることを確認する 針を通して高周波エネルギーを送り、神経を加熱して焼き切る 針を抜き、挿入部位を包帯で覆う これでリゾトミー治療は終了です。しばらく経過観察した後、その日のうちに帰宅できます。 脊椎固定術 脊椎固定術とは、不安定になったり変形したりしている脊椎を固定する手術です。脊椎をボルトで固定し安定を図る方法(脊椎固定術)と、狭くなった背骨の間にスペーサーを挟んで整える方法(LIF:椎体間固定術)があります。 両者を併用する場合も多く、総称して脊椎固定術と呼ぶこともあります。 神経を圧迫している明らかな狭窄がある場合や、腰椎すべり症により背骨がずれている場合は、脊椎固定術の良い適応です。腰痛の原因が椎間板障害だとわかっている場合は、脊椎固定術で痛みが軽減する可能性があります。(文献3) 脊椎をボルトで固定する手術は、一般的に背中側から行います。狭くなった脊椎にスペーサーを挟む手術は、おなか側から手術する方法(ALIF)、背中側から手術する方法(PLIF・TLIF)、内視鏡を使って脇腹を経由する方法(LLIF)に大きく分けられます。(文献4) どの方法で手術する場合も、入院して全身麻酔で行うのが一般的です。 全内視鏡下脊椎手術 内視鏡だけで完結する脊椎の手術が、全内視鏡下脊椎手術です。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症といった一部の慢性腰痛症に適用となります。飛び出している椎間板を切除する手術や、スペーサーを挟んで椎間を広げる手術などが、内視鏡だけで可能です。 内視鏡手術の利点として、傷が小さく痛みも少ない、筋肉や内臓を触ることによる合併症が起きにくい、といった体への負担の少なさが挙げられます。治療内容や病院の対応状況によっては、局所麻酔で手術可能な場合もあります。また、入院期間も短く済むのが一般的です。 なお、過去の手術により癒着が起きている恐れがある場合や、脊椎周辺の靱帯が全体的に硬くなっている場合など、内視鏡では対応できないケースもあります。ただし、たとえば背中からの手術歴がある方に、脇腹経由で再手術できるケースもありますので、主治医とよく相談してみてください。 再生医療 再生医療は手術ではありませんが、保存的治療とも異なります。さまざまな細胞に分化できる幹細胞の性質を活かした、体への負担がの少ない治療法です。入院の必要はなく、日帰りの処置と注射で治療が完結します。 再生医療は、慢性腰痛の手術をどうしても避けたい方や、事情があって手術を受けられない方でも行える可能性があります。また、手術を受けたけれど症状が変わらない方や、再発・悪化した方も検討可能です。 当院「リペアセルクリニック」での再生医療「幹細胞治療」の流れは以下のとおりです。 患者様の腹部から、米粒2~3粒程度の脂肪組織を採取する 脂肪組織から幹細胞を抽出し、約1カ月間培養する 増やした幹細胞を、点滴または脊髄腔内に直接注射して投与する 脊髄腔内への投与は注射により、傷ついた神経の近くに直接幹細胞を届けられます。 慢性腰痛の手術治療における費用目安・治るまでの期間 慢性腰痛の手術治療の費用感(自己負担額)と、およその入院期間をまとめました。症状や治療内容によって異なるため、あくまで目安とお考えください。 手術の種類 費用目安(検査や入院費用も含む) 入院期間 リゾトミー(高周波熱凝固法) ・保険診療:数千円 ・自由診療:約30~60万円 日帰り可能 脊椎固定術 約60〜85万円 7日~2週間 全内視鏡下脊椎手術 約25〜40万円 5日~7日 リゾトミーを保険で行うには条件があるため、自由診療で治療を行う医療機関もあります。 脊椎固定術では一般的に、術後3カ月ほどコルセットの着用が必要です。 どの手術においても、完全な痛みの軽減を実感するまでには個人差があり、数週間から数カ月かかることがあります。治療後は、手術を受けた医療機関へ定期的に通院し、必要なフォローアップを受けたり、リハビリテーションに取り組んだりしましょう。 慢性腰痛に対する各手術のリスク 慢性腰痛の手術にはリスクも伴います。先に紹介した手術の主なリスクについてまとめました。 手術の種類 主なリスク リゾトミー(高周波熱凝固法) ・感染 ・軽度の熱傷 ・迷走神経反射(血圧低下などの自律神経反応) 脊椎固定術 ・一時的な筋力低下や感覚障害(手術中に筋肉に触った場合) ・腎臓、尿管、大腸などの損傷や、動静脈損傷 ・下肢麻痺、下肢知覚鈍麻、排尿排便障害 ・硬膜の損傷、脳脊髄液の漏出 ・髄膜炎 全内視鏡下脊椎手術 ・一時的な筋力低下や感覚障害(手術中に筋肉に触った場合) ・下肢麻痺、下肢知覚鈍麻、排尿排便障害 ・硬膜の損傷、脳脊髄液の漏出 ・髄膜炎 リゾトミーは、重い合併症の発現率が0.92%と低く、安全性が高い手術とされています。(文献2) 脊椎固定術と全内視鏡下脊椎手術は、どちらも手術操作に伴う合併症のリスクがあります。長時間にわたり同じ姿勢で手術を受けるため、下になっていた皮膚の損傷や、皮膚の神経麻痺が起きる可能性もゼロではありません。 まとめ|慢性腰痛の治療で手術が有効か気になる場合は専門医へ相談 慢性腰痛の原因が、椎間板ヘルニアや腰椎すべり症などによる神経への圧迫の場合、手術が有効なケースがあります。しかし、手術には多額の費用がかかるほか、さまざまな合併症のリスクも伴います。 慢性腰痛の治療方法は手術だけではありません。運動療法や薬物療法、心理療法といった保存的治療や、再生医療も選択肢となります。慢性腰痛に悩んでいれば、医療機関へ相談しましょう。どの治療が適しているか、医師としっかり相談して治療していくのが大切です。 また、手術をどうしても避けたい方や、手術の結果が思わしくない方は、再生医療が力になれるかもしれません。慢性腰痛の再生医療に興味のある方は、当院へお気軽にご相談ください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 参考文献 (文献1) 村田淳ほか.「慢性腰痛の疼痛管理─リハビリテーションの視点で」『日本腰痛会誌』10(1), pp.23-26, 2004年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/10/1/10_1_23/_pdf(最終アクセス:2025年4月19日) (文献2) 真興交易(株)医書出版部「慢性疼痛診療ガイドライン」2021年 https://www.jhsnet.net/pdf/totsu_guideline_jp.pdf(最終アクセス:2025年4月19日) (文献3) 一般社団法人 日本腰痛学会「腰痛に関する手術治療」日本腰痛学会ホームページ https://www.jslsd.jp/medical/surgical-treatment/(最終アクセス:2025年4月19日) (文献4) 上田茂雄ほか.「側方経路椎体間固定術のメカニズム─手術適応と合併症の回避」『脊髄外科』32(2), pp.143-150, 2018年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/spinalsurg/32/2/32_143/_pdf(最終アクセス:2025年4月19日)
2024.03.19 -
- 幹細胞治療
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 脊椎
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 再生治療
この記事を読んでいる方は「椎間板ヘルニアのPLDD手術で失敗したらどうなるのだろう」と不安になっているのではないでしょうか。 椎間板ヘルニアのPLDD手術は、メスを使わないため出血が少なく、全身麻酔の必要もないため、患者さんの負担の少なさが特徴です。しかし、適応できるヘルニアは限られ、自分の状態に合うかをよく見極める必要があります。 本記事では、椎間板ヘルニアのPLDD手術について、失敗と言われる例や失敗を防ぐポイント、失敗した際の対処法などを詳しく解説します。記事を最後まで読めばPLDD手術の注意点がわかり、より失敗の少ない施術を検討できるでしょう。 【効果なし?】ヘルニアのPLDDが失敗だったと言われる3つの例 椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板が飛び出して神経を圧迫し、痛みやしびれを引き起こす病気です。その治療法として、経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD:Percutaneous Laser Disc Decompression)が注目を集めています。 しかし、PLDDはすべての患者さんにとって最適な治療法とは限りません。 「ヘルニアのPLDDが失敗だった」と言われる主な例は以下の3つです。 十分な効果が得られずに痛みが続く 合併症や後遺症が起こる ヘルニアが再発する 本章の内容をもとに、PLDDが失敗だったと言われる例を確認しておきましょう。 なお、PLDD手術の詳細は、以下の記事で詳しく説明しています。 十分な効果が得られずに痛みが続く もともと効果が期待できない人が手術を受けた場合、術後も痛みが続いて「PLDDに失敗した」と思う可能性があります。 PLDDは、局所麻酔で1ミリmm程の穴から針を挿入し、レーザーを椎間板中心部に照射します。髄核を一部蒸発させて内圧を下げることで、神経を圧迫していたヘルニアが引き戻され、腰痛やしびれが改善する手術です。 適するヘルニアの大きさや症状には限りがあり、残念ながら他の手術法の方が良い方におこなわれて「効果がなかった」となるケースもあります。 PLDDが適するヘルニアの種類については、記事の後半で説明します。 合併症や後遺症が起こる PLDDはリスクが少ないと言われていますが、以下のような合併症が起こるケースもあります。 手術後の感染 レーザーの影響による骨壊死 レーザーの誤照射や針による損傷 どんな手術にもリスクは存在します。メリットだけでなくデメリット・リスクなども事前によく確認するようにしましょう。 ヘルニアが再発する 手術後に痛みが改善しても、その後ヘルニアが再発して「PLDDは失敗だった」と思うケースも考えられます。 PLDDの治療成功率は約70%で比較的高い傾向ですが、約5%の確率で再発するといわれています。(文献1) ただしPLDD以外の手術であっても、手術後の再発リスクはゼロではないことが多いでしょう。 手術を受ける前に再発リスクについて確認し、PLDDを受けるべきか検討することが大切です。 当院「リペアセルクリニック」では、椎間板ヘルニアのPLDDにおける後遺症の治療に再生医療(幹細胞治療)をおこなっています。従来の点滴による投与方法のほかに、より神経の再生にアプローチしやすい「脊髄腔内ダイレクト注射」も選択可能です。 ご質問やご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」から気軽にお問い合わせください。 ヘルニアのPLDD手術で失敗しないためのポイント3選 リスクが少ないといえども、PLDD法が失敗する可能性はあります。治療を後悔しないために大切な内容は、以下のとおりです。 自分のヘルニアにPLDD手術が適しているかチェックする 費用や期待できる効果を事前に確認する 手術後の注意点を守る 本章の内容をもとに、PLDDの失敗を防ぐための知識を身に着けておきましょう。 自分のヘルニアにPLDD手術が適しているかチェックする 椎間板ヘルニアには、PLDDが適するものと適さないものがあります。 ここからの内容をもとに、自分のヘルニアが、PLDDに適しているかどうかを確認しましょう。 症状が似ている「脊柱管狭窄症」とヘルニアの見分け方については、以下の記事をごらんください。 PLDDが適している可能性が高いケース 椎間板ヘルニアに対してPLDDが適する可能性が高いケースは、以下のとおりです。(文献2) 内容 詳細 神経根の圧迫による症状である 以下の典型的な症状がある: 下肢への放散痛(坐骨神経痛) 腕への放散痛など 画像診断でヘルニアが確認され、症状と一致する 椎間板の突出が神経根を圧迫しているのが明確である とくに椎間板が全体的に膨らんだような形になっているヘルニア(膨隆型:ぼうりゅうがた)は良い適応 保存的治療(薬物療法、物理療法など)で十分な改善が見られない 数週間から数カ月の保存的治療後に効果が不十分な場合、PLDDを検討することがある 医師の説明を良く聞き、相談した上で手術を受けるか検討するようにしましょう。 腰椎椎間板ヘルニアについては、以下の記事で詳しく解説しています。 PLDDが適していない可能性が高いケース PLDDが適さない可能性が高いケースは、以下のとおりです。 内容 理由・解説 椎間板の破裂や大きな脱出がある PLDDは椎間板の小さな突出に対して効果的だが、大きな脱出や破裂には適さないため 重度の椎間板狭窄や脊椎管狭窄がある PLDDによる改善が難しく、他の手術的治療が必要な可能性があるため 椎間板感染症や腫瘍がある PLDDの適応外であるため 椎間板以外の原因による症状がある 椎間板ヘルニア以外の原因で症状が出ている場合は、PLDDが適さないため 例) 筋肉の緊張 関節の問題など PLDDの適応は状態や症状によって異なるため、専門医による詳細な診断と評価が欠かせません。他の治療方法との比較検討も含めて、専門医と十分に相談しましょう。 PLDD以外の手術法については、以下の記事で詳しく説明しています。 費用や期待できる効果を事前に確認する PLDD手術を受ける前は、以下の4点を確認しておきましょう。 費用 期待できる効果 副作用 治療後の経過観察やリハビリの必要性 痛みがつらいときは、「早く痛みを取り除きたい」という一心で手術を決断しがちです。しかし、手術後のトラブルや失敗を減らすには、費用や副作用、術後のケアなども事前に確認すべきです。 気になる点は必ず質問し、疑問を残さないようにしましょう。 PLDDの費用については、以下の記事で解説しています。 手術後の注意点を守る PLDDは、身体に与える負担が小さい治療です。しかし、治療後には以下のような注意点を守る必要があります。 術後は安静にし、医師の指示に従って徐々に活動を再開する 痛みやしびれが再発した場合は、早めに医師に相談する 定期的な通院やリハビリなどのフォローアップを受け、症状の変化に注意する 手術後の不十分なケアによる再発防止にも、注意点は大切な役割を果たします。 PLDDの有効性や手術後の痛みについては、以下の記事も参考にしてみてください。 ヘルニアのPLDDで失敗したら再生医療を検討しよう PLDDは、ヘルニアによる短期的な痛みの軽減に有効であると考えられます。しかし、変性した椎間板そのものの修復はできません。 PLDDの他に、椎間板ヘルニアに対する治療選択肢としては、再生医療があります。 再生医療の一つである「幹細胞治療」は、身体から採取した幹細胞を培養して投与する治療法です。椎間板ヘルニアによる神経損傷や変性した椎間板に対する治療として実施されています。 また、PLDDと再生医療を組み合わせることで、椎間板ヘルニアの痛みの軽減と椎間板の修復・再生の両方を目指すアプローチとなる可能性があります。。 ただし、再生医療は治療費が高額になる可能性があるため、費用と効果のバランスを考慮する必要があります。 まとめ|ヘルニアのPLDDで失敗しないためのポイントを知っておこう PLDDは、椎間板ヘルニアの治療に有効な選択肢ですが、すべての患者さんに適するわけではありません。 治療を受ける前には、自分の状態がPLDDに適するかを理解し、医師と十分に相談することが重要です。また、治療後の適切なケアとフォローアップも欠かせません。 患者さんご自身が積極的に情報を収集し、自分に適した治療法を選択することが、後悔しないための鍵となるでしょう。 当院「リペアセルクリニック」では、ヘルニアにおけるPLDDの失敗や後遺症に関して再生医療(幹細胞治療)を提供しています。 もし術後の後遺症にお困りであれば、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」にご相談ください。 PLDDのヘルニア手術の失敗が気になる人によくある質問 PLDDを失敗しない名医を探す方法はありますか? どんな手術にもリスクはあります。 そのため、「絶対失敗しない名医」ではなく、「自分が信頼できる医師」を探す方が現実的ではないでしょうか。 医療機関を探す際は、以下のポイントを確認しましょう。 病院や医師の実績 納得できる説明がされたか なお、PLDDは自由診療のため、金額をはじめとする詳細は医療機関によって異なります。他の手術方法も念頭に置き、自分に合う治療法・医師を探してみてください。 PLDDが失敗する確率はどのくらいですか? 文献によってばらつきがありますが、PLDDが有効な症例に対して行った場合の成功率は75~89%というデータがあるため、失敗する確率は11~25%程度とわかります。(文献3) しかし、効果がなく、失敗する確率が高いヘルニアの人にPLDDがおこなわれる可能性を考えると、正確な失敗率は何とも言えません。 自分の症例にどの程度の確率でPLDDの効果が期待できるかは、医師へ確認してみるのが良いでしょう。 当院「リペアセルクリニック」では、PLDD手術の失敗例や後遺症に対して再生医療(幹細胞治療)をおこなっています。相談は無料で受け付けておりますので、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」まで気軽にご相談ください。 参考文献 (文献1) 石井克典ほか,椎間板ヘルニア髄核組織の光学特性の算出と経皮的レーザー椎間板減圧術の最適波長に関する一考察.2010;31(2):152-157 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jslsm/31/2/31_2_152/_pdf(最終アクセス:2025年2月25日) (文献2) 中溝 寛之ほかレーザーによる経皮的椎間板減圧術 (PLDD法) の経験.中四整会誌.1997;10 (2): 229-233. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcsoa1989/10/2/10_2_229/_pdf/-char/ja(最終アクセス:2025年2月17日) (文献3) Hellinger J. ,Technical aspects of percutaneous laser disc decompression (PLDD),Lasers in Surgery and Medicine, 1999.Dec;16(6):325-31. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10204439/(最終アクセス:2025年2月17日)
2024.03.15







