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脳梗塞の前兆を見逃さないためのチェックシートで早期発見しよう

脳梗塞 前兆
公開日: 2022.10.31 更新日: 2026.01.31

「片方の手足がしびれる」「ろれつが回らない」「片目が見えにくい」

これらの症状が突然現れたら、脳梗塞の前兆かもしれません。

脳梗塞は発症から4.5時間以内の治療で回復率が大きく変わるため、「おかしい」と感じたら迅速な対応が必要です。

本記事では、脳梗塞の前兆を1分で確認できるチェックリストと、症状が出たときの対応を解説します。脳梗塞の症状が疑われる場合は、迷わず119番通報して救急車を呼びましょう。

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脳梗塞の前兆チェックリスト

脳梗塞が疑われるサインは突然現れることがあります。

次の項目に一つでも当てはまる場合は、すぐ医療機関へ相談してください

【重要】脳梗塞の前兆を逃さないための症状チェック

※ 一つでも当てはまるようなら、すぐに病院にご相談ください

【運動障害】

☐ 片半身が動かしにくくなる

☐ 片側の顔に力が入らない

☐ 箸や鉛筆が持てない

☐ 片足を引きずってしまう

☐ 呂律が回らない

 

【言語障害】

☐ 言葉が出てこない

☐ 言葉の意味がわからない

☐ 相手に話が伝わらない

 

【感覚障害】

☐ 片半身が痺れる

☐ 触られてもわからない

 

【視覚障害】

☐ものが二重に見える

☐ 視野が狭くなる

☐ 目の前が真っ暗になる

 

【平衡感覚障害】

☐ 体が傾く

☐ まっすぐ歩けない

【1分で確認】FASTチェック法

脳梗塞の前兆を自宅で素早く確認する方法として「FASTチェック」が役立ちます

前兆を見逃すと治療が遅れ、後遺症が重くなる恐れがあるため、次の手順でチェックしましょう。

1.Face(顔のゆがみ):口角が片側だけ下がっていないか確認します。
2.Arm(腕の脱力):両腕を前に上げ、片方だけ下がらないか見ます。
3.Speech(言葉のもつれ):はっきり話せるか、ろれつを確かめます。
4.Time(時間の猶予):症状に気づいた時刻を確認し、すぐ医療機関に連絡します。

いずれか一つでも異常があれば、早急に医療機関に相談してください。

脳梗塞の前兆を確認したらすぐに病院へ!

症状が一時的に治まったとしても、放置は極めて危険です。

初期症状が軽くても、背後には重大な疾患が隠れている可能性があるため、躊躇せず119番通報して救急車を呼んでください

突然の体調変化があった場合、多くの方は驚いて医療機関を受診しますが、なかには「気のせいかもしれない」「もう治ったから大丈夫」と判断し、受診を見送る方も一定数存在します。

一時的に症状が改善しても、再発した際に取り返しのつかない事態になるリスクがある点に留意しておきましょう。

とくに、脳卒中や心筋梗塞などの重篤な疾患は、最初のサインを見逃すことが命に関わる結果につながるため注意が必要です。

上記のFASTチェックで一つでも該当する症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。

脳梗塞の前兆として現れる7つのサイン

脳梗塞の前兆では、身体の片側の麻痺やしびれ、言葉の異常、視野の変化が急に現れるのが特徴です。

ここでは、脳梗塞の前兆として現れる7つのサインをご紹介します。

【運動機能】片側の手足に力が入らない・足がもつれる

片側の手足に力が入らない、足がもつれるといった運動機能の変化は、脳梗塞の前兆として重要なサインです。

主に、以下のような症状が現れます。

  • 急に片方の手や足の力が抜ける
  • 箸やペンを持てない
  • 持った物を落とす
  • どちらかの足を引きずる
  • 真っすぐ歩けない、立てない

脳に障害が起こると、神経が交差する影響で片半身が動かない、もしくは動きにくくなります。

【感覚障害】片側の手足がしびれる・感覚が鈍い

以下のような片側の手足がしびれる、感覚が鈍い感覚障害も脳梗塞の前兆として見逃せないサインです。

  • 急な顔の片側のしびれ
  • 急な手足の片側のしびれ
  • 皮膚が一枚増えたような感じ
  • 足の裏が浮くような感覚

一過性脳虚血発作や脳卒中では、上記のような感覚が数分から数十分だけ出て、その後自然に治まる場合があります。

【言語障害】言葉が出てこない・ろれつが回らない

言葉が急に出てこない、ろれつが回らない状態は、脳梗塞や一過性脳虚血発作の前兆として重要なサインです。

以下のような症状に注意しましょう。

  • 簡単な受け答えができない
  • 会話が成立しない
  • 聞き取れるが話せない
  • ろれつが回らない

脳の言語に関わる部分に障害が起こると、言葉が出ない、言葉がうまくつながらない、発音が不明瞭になる症状が現れます。

【視覚障害】片目が見えにくい・視野の半分が欠ける

片目が急に見えにくくなる、視野の半分が欠けて見える視覚障害も、脳梗塞の前兆として知られています。

脳や網膜へ向かう血流が一時的に低下すると、片眼の視力低下や失明、左右どちらかの視野が突然欠ける症状が生じるのです。具体的には、以下のような変化が挙げられます。

  • 片側の物が見えにくい
  • 視界の一部が暗くなる
  • 急に物にぶつかりやすくなる

【平衡感覚】突然のめまい・ふらつき

突然の強いめまいやふらつき、まっすぐ歩けない状態も、脳梗塞や脳卒中でみられる前兆の一つです。

脳幹や小脳への血流が障害されると、以下のような症状が現れます。

  • 身体のバランスが保てなくなり、立ち上がれない
  • ふらついて歩けない
  • まっすぐ歩けない

とくに、回転するようなめまいに加えて、ろれつが回らない、手足の力が入らない、物が二重に見える症状を同時に伴う場合は要注意です。

【頭痛】経験したことのない激しい頭痛

これまで経験のない突然の激しい頭痛は、脳卒中や脳梗塞の前兆および初期症状として重要なサインです。

一過性脳虚血発作を含む、脳卒中の初期症状として知られています。とくに、嘔吐を伴う突然の激しい頭痛や、経験したことのない頭痛が出現した場合は注意が必要です。

【意識】急な混乱・意識がぼんやりする

急な混乱や意識がぼんやりする状態は、脳梗塞や脳卒中の症状・前兆として見逃せないサインです。

具体的には、以下のような症状が現れます。

  • 人の言葉が理解できない
  • 意識がぼんやりする
  • 意識の低下や消失、失神

こうした意識の変化が突然現れた場合は、疲労のせいと自己判断せず、救急車の要請も含めて早急に受診することが重要です。

女性に現れやすい脳梗塞の前兆

女性に現れやすい脳梗塞の前兆は男性と異なる症状が多く、気付きにくい傾向があります。

以下のような女性特有の前兆を知っておくことで異変に早く気付き、医療機関への受診につなげていきましょう。

全身倦怠感や吐き気など

女性の場合、脳梗塞の初期に顔や腕の麻痺だけでなく、全身の強い疲労感や脱力感が先に出るケースがあります。

運動や睡眠不足とは無関係に、突然ぐったりしたように力が入らなくなる状態が代表的な前兆です。

さらに、以下のような症状が脳梗塞の前兆として現れる場合があります。

  • 吐き気や嘔吐
  • 息切れ
  • 呼吸困難
  • 胸の痛みや不快感

とくに、吐き気や息切れ、胸の不快感といった症状は胃腸炎や貧血、更年期の不調と受け止めてしまい、受診が遅れてしまう場合があります。

いつもと明らかに違う強い疲労感や吐き気が急に出て、同時に片側のしびれや言葉のもつれを伴うときは、早急な受診が必要です。

女性ホルモンの減少でリスクが上昇する

女性ホルモンの減少によって、脳梗塞のリスクが上昇することが知られています。

女性ホルモンのエストロゲンには血管を保護し、血液中の脂質代謝を改善する働きがありますが、閉経前後にエストロゲンが急激に減少すると、血管が硬くなり動脈硬化や血栓ができやすくなるのです。

とくに、更年期には悪玉コレステロールの増加や血圧上昇、血糖値の上昇が重なりやすく、脳梗塞や脳出血のリスクが上がります。

また、女性特有のリスク要因です。

  • 経口避妊薬の長期使用
  • 妊娠・産後にみられる血栓症リスク
  • 妊娠高血圧症候群
  • 前兆を伴う片頭痛
  • 心房細動

更年期以降の女性は婦人科やかかりつけ医と相談しながら、血圧やコレステロール、血糖の管理を継続し、脳梗塞を予防しましょう。

【脳梗塞の前兆】一過性脳虚血発作に注意!

一過性脳虚血発作は、名前の通り一時的に脳梗塞のような症状が出現し、時間経過とともに多くは数分から1時間以内、通常は20~30分程度で自然に消失する病態です。(文献1

地震にたとえると余震であり、本震の前兆・前触れとして認識するとわかりやすいでしょう。数日以内に本格的な脳梗塞を起こす可能性があるため、見逃せない重要な疾病です。

実際に、一過性脳虚血発作を起こした方の約15~20%が90日以内に脳梗塞を発症するとされています。(文献2

脳梗塞が起きる原因

脳梗塞は、細くなった血管に血液が固まって詰まりを引き起こす病気です。

脳梗塞の要因によって、大きくわけて次の3つに分類されます。

動脈硬化によるアテローム血栓性脳梗塞

アテローム血栓性脳梗塞は、動脈硬化で狭くなった太い頸動脈や脳主幹動脈に血栓が付着し、血管が詰まるタイプの脳梗塞です。

頸動脈や頭蓋内動脈の内側にコレステロールのたまったプラークができると、血管の内腔が徐々に狭くなり、プラークが破れて血栓が生じたときに閉塞を起こします。

高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙などによって動脈硬化が進むと、発症しやすくなるため注意しましょう。

アテローム血栓性脳梗塞を防ぐためには血圧や血糖、コレステロールの管理とともに、頸動脈エコーなどで血管の狭窄の有無を評価し、動脈硬化の進行を抑えることが重要です。

血栓による心原性脳塞栓症

心原性脳塞栓症は、心臓の中にできた血栓が血流に乗って脳の太い動脈を塞ぐタイプの脳梗塞です。

心房細動や心筋梗塞後、弁膜症、心筋症などの心疾患があると心臓内で血液がよどみ、血栓ができやすい状態になります。

心房細動がない人と比べて、ある人は脳梗塞発症率が約5倍とされており、人工弁や重い心機能低下がある場合も広い範囲が一気に虚血となり重症化しやすいのです。(文献3

心原性脳塞栓症の予防では、心電図や心エコーで心房細動や弁膜症の有無を確認し、心疾患の治療と再発予防が欠かせません。

比較的細い血管が詰まるラクナ梗塞

ラクナ梗塞は、脳の深部(内包・視床・橋など)へ向かう細い「穿通枝(せんつうし)」と呼ばれる血管が傷み、直径15mm未満の小さな梗塞が生じるタイプの脳梗塞です。

長年の高血圧や加齢に伴う小血管病が要因であり、深部小血管の狭窄・閉塞や細小血管の脆弱化が関係しています。

MRI検査で確認できるほか、片側の手足が動かしにくいなどの比較的軽い麻痺やしびれで見つかるケースもあります。

ラクナ梗塞の再発予防は、血圧管理を中心とした生活習慣病をコントロールし、高血圧の治療を続けることが基本です。

脳梗塞の前兆が出る前にできる予防法

脳梗塞を防ぐためには、日頃から血管への負担を減らす生活習慣が大切です。

動脈硬化を進め、脳梗塞発症のリスクを高める要素には以下が挙げられます。

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 喫煙
  • 肥満
  • 多量の飲酒
  • 運動不足

食生活の見直しや適度な運動、禁煙などにより、生活習慣病の予防や改善が可能です。

なお、脳卒中後の後遺症や再発が心配な方に対しては、「再生医療」が選択肢になります。再生医療は、患者様自身から採取した幹細胞を用いて、脳梗塞の再発防止を目指せる治療法です。

脳梗塞の後遺症に対する再生医療について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」での症例をご覧ください。

【関連記事】
脳梗塞の予防・再発防止のために食べてはいけないものとは?理想的な食事の摂り方

まとめ|脳梗塞の前兆を確認したら脳専門病院を受診しよう

本記事でご紹介した前兆が現れたり、症状に心当たりがあった場合、脳神経内科・脳血管内科・脳外科など脳を専門としている病院を受診してください。

診療科名は病院によって異なるため、ホームページの確認や電話で問い合わせをすると良いでしょう。

脳梗塞の前兆が現れたら一刻を争うため、ためらわず救急車を呼ぶ判断も大切です。

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脳梗塞の前兆は何日前から現れる?

脳梗塞の前兆が何日前から現れるかは人それぞれであり、一概に何日前とはいえません。

ただし、ある研究では前兆が出た人の約10%は3カ月以内に脳梗塞を発症し、その約半数が48時間以内に起こったことが報告されています。(文献4

動脈を塞いでいる血栓が一時的に溶けると、片側の麻痺や言語障害、しびれ、ふらつき、視野の欠けなどの症状はいったん治まる場合がありますが、そのまま放置すると脳梗塞を発症する恐れがあるのです。

前兆と思われる症状が現れた際は、短時間で治まっても時間を空けずに医療機関を受診しましょう。

参考文献

(文献1)
一過性脳虚血発作(TIA)|MSDマニュアル家庭版

(文献2)
Early Risk of Stroke After Transient Ischemic Attack: A Systematic Review and Meta-analysis|JAMA Network

(文献3)
心房細動による脳卒中を予防するために|心房細動による脳卒中を予防するプロジェクト

(文献4)
Short-term Prognosis After Emergency Department Diagnosis of TIA|JAMA Network