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脳梗塞は治るのか!?治療方法や入院期間、費用を徹底解説!

脳梗塞は治るのか!?治療方法や入院期間、費用を徹底解説!

  • 「脳梗塞って治る見込みはあるのかな・・・」
  • 「脳梗塞になったら、どのくらい入院するのか知りたい。」

脳梗塞は日本の死因第4位に入るとても怖い病気です。

脳梗塞になってしまった場合、治る見込みがあるのか?!と、不安なお気持ちになられる方は多くおられることでしょう。脳梗塞を発症した時に最も大切なことは、いかに「早い段階で治療を受けるか」ということになります。尚、年齢や障害の部位、程度によって受ける治療や入院期間が異なります。

そこで、今回は脳梗塞の治る見込みや、具体的な治療方法、そして気になる入院期間や費用についても記した保存版的内容になりました。参考にしていただければ幸いです。

脳梗塞は治すことはできても後遺症が残る危険性が高い病気です

脳梗塞

結論から言うと表題で記した通り、脳梗塞は治すことができても発症後、早期に治療を受けないと、重篤な後遺症が残ってしまう場合があります。

脳梗塞とは、脳の血管が詰まることで脳細胞が壊死し、脳機能が低下してしまう病気であり、主に以下の3つの種類に分けられます。

  • ・アテローム血栓性脳梗塞 : 首や脳などのより太い血管が詰まることで起こる
  • ・ラクナ梗塞 : 比較的小さな血管が詰まり、緩やかに症状が現れる
  • ・心原性脳梗塞 : 心臓の血栓の一部が血流により脳に運ばれ、血栓を作る

いずれも高血圧や脂質異常症、高血糖などの生活習慣病による動脈硬化が主な原因となり、後遺症としては、片麻痺やしびれなどの感覚障害のほか、記憶や注意力の低下などとして現れます。

脳梗塞を治すにはまず、脳内の正常な血流を回復するために急性期の治療を行い、その後、リハビリ治療によって、後遺症などの二次的影響を治すことになります。

損傷した脳組織を治療によって元に戻すことは不可能ですが、リハビリテーションによって、損傷した部分を補うことを目指すことになります。

脳梗塞の検査は?

脳梗塞検査

脳梗塞に対して早期に治療介入する上で重要になるのが検査です。

脳梗塞を診断するためだけでなく、他の考えられる原因を除外する必要があるため非常に大切です。

  • ・身体検査 :  心臓の音や血圧を測ったり、神経学的診察を行います。
  • ・血液検査 :  血液が凝固する速さ、血糖値、感染症の有無を調べます。
  • ・CT検査 :  脳内出血、虚血性脳梗塞、腫瘍などを調ます。
  • ・MRI検査 :  虚血性脳梗塞や脳出血によって損傷した脳組織を検出します。
  • ・頸動脈超音波検査 :  頸動脈の脂肪沈着物 (プラーク) の蓄積と血流が示されます。
  • ・脳血管造影検査 :  脳と首の動脈を詳細に調べます。
  • ・心エコー検査 :  心臓から脳に移動して脳梗塞を引き起こした可能性のある心臓内の血栓の原因を見つけます。

これらの検査を行うことで診断を確定することが可能となり、適切な治療へと導くことができる大切な治療プロセスになります。。

脳梗塞の急性期(病状が表れた時期)の治療について

それでは、実際にどのような治療を行うのか詳しく見ていきましょう。主に3つの治療に加え、薬物療法もおこなっていくことが基本となります。

①血栓溶解療法(t-PA治療)

虚血性の脳梗塞の場合は、血栓を溶かして脳への血流を回復させるアルテプラーゼと呼ばれる薬を注射することで治療できます。

このアルテプラーゼは、脳卒中の発生後できるだけ早く、確実に 4.5 時間以内に開始すると最も効果的です。

4.5 時間以上経過した場合は、薬が出血性脳梗塞による出血を悪化させる可能性があるため、利用できません。

②血管内治療(血栓回収療法)

重度の虚血性脳梗塞の場合は、血栓回収療法と呼ばれる血管内のカテーテル治療によって治療できます。

局所麻酔下または全身麻酔下でカテーテルを動脈に挿入し、小さなデバイスを、カテーテルを通して脳の動脈に挿入します。

このデバイスを使用して血栓を除去することで、脳への血流が回復します。

血栓溶解療法同様に、脳梗塞後できるだけ早く開始すると最も効果的です。

③抗血栓療法(内服治療)

血管の閉塞を治す急性期治療に加え、再発予防として、内服による治療も同時に行います。

1.抗血小板薬(アスピリン/クロピドグレル)

アスピリンは抗血小板薬であり、新しく血栓が形成される可能性を減らすことができます。

また、クロピドグレルなど、他の抗血小板薬も同時に併用する場合があります。

2.抗凝固剤(ワーファリンなど)

将来、新たな血栓ができるリスクを軽減するために、抗凝固薬を投与されることがあります。

ワルファリン、ダビガトランなど、長期間使用できる抗凝固薬があります。

脳梗塞のリハビリについて

脳梗塞リハビリ

急性期治療の後は、できる限り多くの機能を回復するようリハビリに努めることが大切です。それが自立した生活を取り戻すことに繋がるからです。

リハビリには主に急性期、回復期、生活期の3つの段階があり、年齢、全体的な健康状態、および脳梗塞による障害の程度に基づいて、リハビリ内容を医師が決定します。

退院後は、同じ病院はもちろんですが、利便性を考慮して自宅の近くなど、別のリハビリ施設で、リハビリを続けることもできます。

リハビリは患者の状態に応じて以下のようなチームで行われるます。

  • ・医師(脳外科、脳神経内科、精神科など)
  • ・理学療法士
  • ・看護師
  • ・栄養士
  • ・理学療法士
  • ・作業療法士
  • ・言語聴覚士
  • ・ソーシャルワーカー

発症後48時間以内の早期にリハビリを開始することで、脳梗塞による治療後の後遺症を軽減することがわかっています。

脳梗塞の入院期間と費用はどのくらい?

脳梗入院院

脳梗塞の一般的な入院期間は78日前後であり、数ヶ月入院する必要があります。

がん患者では、平均在日日数は30日前後なので、入院期間は一般的な病気に比べ長いことが分かります。

費用に関してですが、脳梗塞の入院でかかる費用は平均50万円前後と言われています。

ただし、受ける治療内容によってもちろん異なりますし、入院期間が伸びてしまうと追加の費用がかかります。

  • 平均的な入院期間:78日
  • 費用:50万円前後(健康保険-3割負担の場合)※高額療養費制度の活用で更に安価になります)
  • ※上記は、治療内容、症状、入金機期間によって変動します

入院期間が伸びてしまう要因としては主に障害部位や重症度があり、詳しく見ていきましょう。

1.障害部位や重症度

脳梗塞の入院期間は、まず障害されている脳の部位や範囲によって異なります。

軽症の場合は、2週間程度で退院できる場合もありますが、重症度が高くなると、リハビリ期間も長くなるため、入院期間が長くなり、費用も高くなってしまいます。

2.高齢者

年齢が高くなると、急性期治療後のリハビリが長期化するケースも稀ではありません。

令和元年の厚生労働省による平均入院日数調査によると27. 6日となっていますが、75歳以上の後期高齢者になると、40日を超える場合もあります。

脳梗塞の治療や入院に関するよくある質問

最後に、脳梗塞に関するよくある質問についてです。治療期間やリハビリ、仕事復帰の目安などについてまとめていますので、ぜひ参考にされてください。

Q.脳梗塞の治療後、仕事復帰はどのくらいでできる?

A.仕事復帰までの期間は、患者それぞれによって異なりますが、基本的には3ヶ月後に退院できるケースが多いようですが、退院してすぐに復帰できるわけではありません。

多くの場合、発症から半年または1年後を目途に復帰できるケースが多いようです。

Q.脳梗塞を早く治すにはどうしたらいいですか?

A.脳梗塞を早く治すには、何といっても早期治療が大切です。ただし、早期治療後にすぐに治るというわけではなく、リハビリなど日常生活に戻るには個人差があるのが実情です。

発症後3ヶ月過ぎると、治りづらくなるため、できるだけ早くリハビリに取り組むことが、早く治すことにつながります。

まとめ・脳梗塞は治るのか!?治療方法や入院期間、費用を徹底解説!

いかがでしたでしょうか。

脳梗塞は早期の治療開始が大切で、適切なリハビリを行うことで克服できる病気です。

ただし、一刻も早い治療と適切な対処が必要です。遅れれば後遺症が重くなる可能性があり、日常生活にも大きな影響を及ぼしかねません。

脳梗塞は、入院期間の長い病気ではありますが、早い段階からの適切治療と、リハビリを行うことで社会、仕事復帰することも十分に可能です。

費用的にも健康保険や高額療養費制度を用いれば最小の負担で治療に取り組むことが可能です。

この記事では、脳梗塞は治るのか!?治療方法や入院期間、費用を解説として、詳しくまとめましたので参考にしていただければ幸いです。

 

No.091

監修:医師 坂本貞範

脳卒中・脳梗塞

 

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