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【医師監修】脳梗塞は治る?後遺症の有無や治療方法・入院期間について解説
「脳梗塞に治る見込みはある?」
脳梗塞の患者様やご家族は、脳梗塞は本当に治る見込みがあるのか、治療やリハビリについてお悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、脳梗塞が治る見込みや治療法について詳しく解説します。
また、脳梗塞の治療選択肢のひとつとして、再生医療についても紹介しています。
「脳梗塞を治したい」という方は、ぜひ治療の参考にしてみてください。
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脳梗塞について気になる点がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。
以下の動画では、実際に再生医療を受け、脳卒中(脳梗塞)の後遺症に悩まれていた患者様の事例を紹介しています。
目次
【結論】脳梗塞は早期治療すれば治る見込みがある
脳梗塞は、早期治療できれば治る見込みがあります。
ただし発症してから早い段階で適切な検査・治療をおこなわないと、後遺症のリスクが高くなるのも事実です。
本章では脳梗塞における早期治療の必要性や後遺症について解説します。
脳梗塞の症状や原因など、包括的な解説は「脳梗塞とは|症状・原因・治療法を現役医師が解説」をご覧ください。
治る脳梗塞と治らない脳梗塞の違い
脳梗塞が治るか治らないかを分けるのは、治療の早さです。早期に治療・リハビリを開始できるかが、後遺症の有無や強さを左右します。
なお、一般的に「脳梗塞が治る」とは、脳細胞の状態が脳梗塞を起こす前に戻るという意味ではありません。「後遺症なく日常生活に戻れる」といった生活面についてを指します。
脳梗塞で損傷した脳組織を元に戻すことは、従来の治療では難しいため、継続的なリハビリで失われた部分の機能を補うことが大切です。
なお、近年は脳梗塞には再生医療という選択肢もあります。再生医療については、当院の公式LINEでぜひ詳細をご覧ください。
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脳梗塞の早期発見で注意したい症状
脳梗塞が治るかは、以下のような初期症状にいかに早く気づき、脳細胞の損傷が進む前に治療できるかにかかっています。(文献1)
|
症状があらわれやすい部位 |
脳梗塞の初期症状 |
|---|---|
|
顔 |
・顔の片側がゆがむ ・顔の半分を動かせない |
|
腕 |
・片側の腕に力が入らない |
|
言葉 |
・言葉が出ない |
これらは、症状があらわれる部位「Face(顔)」「Arm(腕)」「Speech(言葉)」と「Time(すぐに・発生時刻)」の頭文字を取って「FAST」と呼ばれています。
さらに、以下のような症状も、脳梗塞の初期症状の可能性として否定できません。
気になる症状があればすぐに救急車を呼び、脳神経外科での治療を受けましょう。
なお、以下の記事では脳梗塞の前兆チェックリストを紹介しています。あわせてご覧ください。
脳梗塞の種類と原因
代表的な脳梗塞は、以下の3種類です。
- アテローム血栓性脳梗塞 : 首や脳などのより太い血管が詰まることで起こる
- ラクナ梗塞 : 比較的小さな血管が詰まり、緩やかに症状が現れる
- 心原性脳梗塞 : 心臓の血栓の一部が血流により脳に運ばれ、血栓を作る
また、ラクナ梗塞に似ているものの、症状が悪化しやすい「BAD」という種類もあります。
いずれも高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病による動脈硬化が原因で発症するケースが多くみられます。
治ったあと、再発防止の観点でも生活習慣病の治療は重要です。脳梗塞は再発しやすく、再発時は治りにくいケースもあるため、当てはまる持病がある方は、生活習慣の改善や薬物治療などに取り組むようにしましょう。
脳梗塞の早期治療に必要な検査
脳梗塞に対して早期に治療介入する上で重要になるのが検査です。
脳梗塞の主な検査は以下のとおりです。
|
検査名 |
概要 |
|---|---|
|
身体検査 |
心臓の音や血圧を測ったり、神経学的診察を行ったりする |
|
血液検査 |
血液が凝固する速さ、血糖値、感染症の有無を調べる |
|
CT検査 |
脳内出血、虚血性脳梗塞、腫瘍などを調べる |
|
MRI検査 |
虚血性脳梗塞や脳出血によって損傷した脳組織を検出する |
|
頸動脈超音波検査 |
頸動脈の脂肪沈着物 (プラーク) の蓄積と血流を調べる |
|
脳血管造影検査 |
脳と首の動脈を詳細に調べる |
|
心エコー検査 |
心臓から脳に移動して脳梗塞を引き起こした可能性のある心臓内の血栓の原因を見つける |
これらの検査は、現在の異変が脳梗塞なのか、別の要因によって起きているのかを識別するために非常に大切です。
速やかな検査と診断、治療の開始が、脳梗塞が治るかどうかや、後遺症の強さなどを大きく左右するといえるでしょう。
脳梗塞における3つの治療(急性期)
脳梗塞の急性期における治療法は、主に以下の3つです。
本章を参考に、脳梗塞の治療に関する理解を深めておきましょう。
血栓溶解療法(t-PA治療)
脳梗塞は、血管に詰まった血栓を溶かして脳への血流を回復させる「アルテプラーゼ」という薬の注射で治療できます。(文献2)
このアルテプラーゼは、脳梗塞の発生後できるだけ早く、4.5時間以内に開始する治療です。4.5時間以内であっても、できるだけ早い治療が望まれます。
なお、4.5 時間以上経過した場合は、薬によって脳出血が起こり、状態を悪化させる可能性があるため、原則として使用できません。
血管内治療(血栓回収療法)
脳の太い血管に血栓が詰まった場合は、血栓回収療法と呼ばれる血管内のカテーテルによる治療を行います。血栓回収療法の一般的な流れは、以下のとおりです。(文献3)
- 局所麻酔または全身麻酔をする
- 足の付け根や腕の血管からカテーテルを動脈に挿入し脳の血管まで進める
- カテーテルから入れた小さな器具を使い血栓を除去する
血栓回収療法を行う目安は、発症後24時間以内とされています。血栓溶解療法同様に、脳梗塞後できるだけ早く開始する方が効果的です。
抗血栓療法(内服・点滴治療)
血管の閉塞を治す急性期治療に加え、再度の梗塞を防ぐために内服や点滴による治療も同時に行います。
|
1.抗血小板薬(アスピリン/クロピドグレル) 抗血小板薬は、新しく血栓が形成される可能性を減らす薬です。1種類のみで使うケースもありますが、アスピリンとクロピドグレルなど、複数の抗血小板薬を併用する場合もあります。 2.抗凝固薬(アルガトロバンなど) 抗凝固薬は、新たな血栓ができるリスクを軽減するために脳梗塞の急性期から投与されることもあります。非心原性・非ラクナ梗塞に対してはアルガトロバン、非弁膜症性心房細動を伴う場合はDOAC(直接経口抗凝固薬)など、脳梗塞の原因によって使用する薬は異なります。 |
脳梗塞の後遺症と生活への影響
脳梗塞の発症後は、身体の麻痺や言語障害などの後遺症が出るケースもあります。
本章で脳梗塞によって生活にどのような影響が出るのかを理解し、受けるべき治療や退院後の生活について検討しておきましょう。
後遺症の種類
脳梗塞の後遺症に多い症状は以下のとおりです。
|
後遺症の種類 |
症状 |
|---|---|
|
運動麻痺 |
|
|
感覚麻痺 |
|
|
高次脳機能障害 |
|
脳梗塞が生じた部位や重症度によって、後遺症の種類・程度も変わる場合があります。
生活への影響
脳梗塞の後遺症により、日常生活にさまざまな影響が出ることがあります。
たとえば、運動麻痺の後遺症がある場合、歩行などの日常動作が難しくなり、食事や入浴、排泄などに介助が必要になるでしょう。
また、高次脳機能障害により、失語症や認知機能の低下がみられる場合は、周囲とのコミュニケーションが難しくなることもあります。
後遺症の種類や程度に応じて、日常動作訓練や言語訓練などのリハビリをおこない、社会・職場への復帰を目指します。
脳梗塞のリハビリについて
急性期治療の後に行うのが、失われた機能を回復させる「リハビリ」です。リハビリによって脳細胞の失われた機能を回復させ、自立した生活に戻れるよう取り組んでいきます。
リハビリは主に、以下3つの段階に分類されます。
|
段階 |
リハビリの主な目的 |
|---|---|
|
急性期 |
筋力や認知機能の低下を防ぐ |
|
回復期 |
運動機能や言語機能を回復させる |
|
生活期 |
自宅での生活の中で機能回復に努める |
リハビリ内容は、年齢、全体的な健康状態、および脳梗塞による障害の程度に基づいて医師が決定します。
入院した病院、通いやすい自宅近くの施設、訪問リハビリなどから、続けやすい施設を選ぶようにしましょう。

リハビリは患者の状態に応じて以下のようなチームで行われます。
|
発症後48時間以内の早期からリハビリを開始すると、脳梗塞による後遺症が軽減するとわかっています。効果があらわれるのに時間がかかるケースもありますが、長い目でみて積極的にリハビリに取り組むことが大切です。
なお、脳梗塞後の治療には、再生医療という選択肢もあります。脳梗塞の再生医療については、ぜひ以下のページもご覧ください。
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脳梗塞の治療期間・費用

脳梗塞の発症後は、一般的に2〜3カ月間の入院が必要です。入院・治療の期間によってかかる費用も変動します。
本章を参考に、脳梗塞の治療にかかる期間や費用を具体的に把握し、事前に準備を進めておきましょう。
入院・治療期間
厚生労働省の「令和5年(2023)患者調査」によると、脳梗塞を含む脳血管疾患の平均入院期間は68.9日です。障害のある脳の部位や範囲など、脳梗塞の重症度によって、入院期間は変動します。(文献4)
軽度の場合は2週間程度で退院できることもありますが、一般的には2〜3カ月の入院が必要になるでしょう。
悪性新生物(がん)による平均入院日数は14.4日であることから、脳梗塞の入院期間は一般的な病気に比べ長いといえます。
また、脳梗塞による入院期間は、年齢によっても差があります。年齢別の平均入院期間は以下のとおりです。(文献4)
|
年齢 |
平均入院期間(平均在院日数) |
|---|---|
|
0~14歳 |
11.8日 |
|
15~34歳 |
31.4日 |
|
35~64歳 |
44.5日 |
|
65歳以上 |
75.5日 |
|
70歳以上 |
77.7日 |
|
75歳以上 |
80.1日 |
高齢で脳梗塞を発症した場合、リハビリが長期化しやすい傾向があります。
脳梗塞になった本人やご家族が高齢の場合、入院が長期化する可能性があることを理解しておきましょう。
費用
厚生労働省の「令和5年度 医療給付実態調査報告」によると、脳梗塞を含む脳血管疾患の平均入院費用は約77万円となっています。(文献5)
医療費は入院期間や重症度などによって変動し、保険が適用されない差額室料、書類の費用などが別途かかることも少なくありません。
ただし、かかった医療費が1カ月の上限額を超えた場合、超えた分があとから払い戻される「高額療養費制度」により負担を抑えられるケースも多く見られます。(文献6)
そのため、具体的な金額は医療機関へ確認しておきましょう。
脳梗塞を治すなら早めに適切な治療を受けましょう
脳梗塞は早期の治療開始が重要で、適切な治療やリハビリを継続することで治る見込みのある病気です。
しかし、治療が遅くなるほど後遺症が重くなる可能性が高まり、日常生活にも大きな影響を及ぼしかねません。
また、発症後の時間経過や後遺症の程度によっては、従来の治療法だけでは改善が難しい場合もあります。
脳梗塞に対しては、再生医療という選択肢もあります。
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脳梗塞を治したい方からよくある質問
脳梗塞の治療後、仕事復帰はどのくらいでできる?
仕事復帰までの期間は、患者さまによって異なります。基本的には2~3カ月後に退院できるケースが多いとされますが、退院してすぐに復帰できるわけではありません。
多くの場合、発症から半年または1年後を目途に復帰できるケースが多いようです。
脳梗塞を早く治すにはどうしたら良いですか?
脳梗塞を早く治すには、何といっても早期治療が大切です。ただし、早期治療後にすぐに治るというわけではなく、リハビリなど日常生活に戻るには個人差があるのが実情です。
発症後 3カ月過ぎると治りづらくなるため、できるだけ早くリハビリに取り組むことが、早く治すことにつながります。
軽い脳梗塞は治りますか?
脳梗塞が起きても症状が無い・軽い場合は、後遺症が残らずに治る可能性もあります。この軽い脳梗塞とは、無症候性脳梗塞に分類されるタイプで、多くは「ラクナ梗塞」です。
基本的には手術ではなく、血液が詰まるのを防ぐ薬や脳細胞を保護する薬、発症してすぐの場合は血栓を溶かす薬などで治療します。ただし、一度は治っても放置すると再発し、今度は重い脳梗塞が起こる可能性もあります。
毎日を健康に過ごすには、食事や運動の改善、禁煙など生活習慣の改善もしっかりと行うようにしましょう。
なお、軽い脳梗塞についてや脳梗塞になりやすい年齢については、以下の記事も合わせてご覧ください。
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