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脳梗塞は遺伝するのか!?食生活にも関係か?【食事療法でリスクを回避する方法】

脳梗塞は、遺伝的要因に加えて、後天的には食事が関係する!?【食事療法でリスクを回避】

脳梗塞は日本でも死因上位の病気であり、脳梗塞のリスクとして食生活や遺伝が関係しています。

健康的な食事を摂ることは、高血圧 、糖尿病、高コレステロール (脂質) 、冠動脈疾患、肥満などの脳梗塞のリスクを減らすことがわかっています。

そこで今回は、脳梗塞の遺伝についてや、摂るべき食事や控えるべき食事など、食事方法について詳しく説明したいと思います。

脳梗塞は遺伝する!?「食事」が関係する理由

脳梗塞の発症には多因子の関与が知られており、この多因子は大きく後天的要因と遺伝的要因に分けられます。

それぞれ解説していきます。

脳梗塞食事療法

 

脳梗塞の遺伝的要因

遺伝的要因としては年齢 、性別 、人種 、家族歴 、高血圧 、糖尿病 、高脂血症 、肥満 、過凝固状態(血液が固まりやすくなること)などの要素が挙げられます。

以下の3つに関してより詳しく解説していきましょう。

  • ・年齢
  • ・性別
  • ・家族歴

脳梗塞はどの年齢でも発生する可能性がありますが、リスクは 1 歳未満の乳児と成人で高くなります。成人では、リスクは年齢とともに増加します。また、若い年齢では、男性は女性よりも脳梗塞を起こす可能性が高くなります。

しかし、女性は長生きする傾向があるため、脳梗塞になる生涯リスクは高くなります。また、経口避妊薬やホルモン補充療法を使用している女性や、妊娠中および出産後の数週間もリスクが高くなります。

脳梗塞の家族歴に関しては、親または他の家族が脳梗塞を発症したことがある場合、特に若い年齢で脳梗塞を発症するリスクが高くなります。

後天的要因とは?体質の遺伝は食事と関係する

そして後天的要因として、食事などの生活習慣なども関与し、危険因子と呼ばれます。この後天的要因によって、脳梗塞が遺伝すると考えることもできます。

脳梗塞は稀ではありますが、遺伝に関係しているものはあります。ほとんどの場合は生活習慣、特に自宅で食べる際の食事の味付けに由来しています。

例えば塩辛い味が美味しいと感じる場合は、小さい頃から味付けが濃い食事を食べ続けたことが影響していると言えます。

つまり、脳梗塞の家族歴があると、食生活も家族と同じようなものになる傾向があるため、高血圧症になりやすい体質が遺伝する可能性が高く、同様に発症リスクが高くなるという考え方です。

脳卒中の治療

脳梗塞と食生活との関係は?

脳梗塞後は、よく食べることが回復の鍵です。健康的な食品を選ぶことで、血圧や体重をコントロールし、脳梗塞を再発するリスクを減らし、治療やその他の日常活動の負担を軽減することができます。

では、どのような食事を摂り、どのような食事を控えた方がいいのでしょうか。

脳梗塞の時に摂るべき食事

基本的には脂肪分の少ない食事を心掛けましょう。

  • ・穀物や青魚
  • ・野菜(食物繊維): 栄養豊富な濃い緑色とオレンジ色の野菜など
  • ・果物: 冷凍、またはドライフルーツ
  • ・乳製品: 低脂肪または無脂肪の乳製品
  • ・タンパク質: 低脂肪または赤身の肉、鶏肉など

上記のような食事をバランスよく摂ると、発症リスクを抑えることが可能です。

脳梗塞の時に控えるべき食事

続いて控えるべき食事は以下です。

  • ・トランス脂肪酸
  • ・アルコール
  • ・塩分加工食品
  • ・糖分の多い食品

トランス脂肪は、水素化と呼ばれるプロセスによって、不飽和植物油がより飽和したものに変わるときに形成され、高コレステロールと心血管疾患のリスク増加にも関連しています。

脂肪に関してはバターやマーガリン、またはラードからのものは極力制限しましょう。

脳梗塞の食事療法とは?工夫点について

脳梗塞の時に摂るべき食事、控えるべき食事、さらに具体的にどのような工夫をすればいいか解説していきます。

食事療法

 

①毎食さまざまな色の野菜を取り入れる

果物や野菜に含まれる栄養素をバランスよく得るためには、毎食、さまざまな色の食品を選ぶことが重要です。

濃い赤、オレンジ、鮮やかな黄色、濃い緑、青、紫など、さまざまな色の果物、野菜、豆類を選択することで、さまざまな栄養素を確実に取り入れることができます。

②飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、コレステロールの摂取を制限する

脂肪やコレステロールは体の健康のために必要ですが、血中のコレステロールが多すぎると、脳梗塞や心臓病のリスクが高まる可能性があります。

飽和脂肪酸などは、肉、チーズ、卵黄、バター、アイスクリームなどの動物性食品、および一部の植物油 (パーム、ココナッツ) などに含まれています。

これらの食品から摂取する飽和脂肪、トランス脂肪酸、コレステロールの量を制限することが、脳梗塞予防の鍵となります。

③食物繊維の多い食品を選ぶ

食物繊維はコレステロールと心血管疾患の全体的なリスクに関連しています。

食物繊維の摂取量は、コレステロール値や脳梗塞のリスクに影響するだけでなく、血糖値をコントロールし、胃や腸などの病気を予防し、体重管理に役立つなどの利点があります。

④食事中のナトリウムを減らす

ほとんどの人が、必要以上にナトリウムを摂取しています。ナトリウムを摂りすぎると、体液が貯留し、血圧が上昇する可能性があります。

塩分を減らす方法としては、食卓塩の代わりにハーブやスパイスを使用しましょう。塩味が控えめでも、風味が豊かになることで満足感を得ることができるのでおすすめです。

また、ナトリウムは食品の保存にも使用されるため、食品を加工すればするほど、ナトリウム含有量が高くなります。したがって、加工食品や缶詰食品を使用しないことも大切です。

⑤健康的な体重を維持する

脳梗塞のリスクを減らすためのもう 1 つの重要な戦略は、健康的な体重を維持することです。

食事量に注意して、食物繊維が多く脂肪の少ない食品を食べる、活動を増やすことで、健康的な体重を達成することができます。減量は無理なく続けることが大切です。

きちんと計画を立てて、最初から現実的に達成可能な短期、又は長期の目標を設定して行うことが成功のポイントです。

⑥糖分の摂取を減らす

糖分の過剰摂取は、高血圧、肥満、2 型糖尿病、脂質異常症と関連しており、これらはすべて脳梗塞の危険因子となっています。

砂糖の例としては、白砂糖、黒糖、蜂蜜、糖蜜、ゼリー、ジャム、加糖飲料などがあります。使用頻度を減らすか、使用する量を減らすことが推奨されています。

⑦カリウムを十分にとる

カリウムは果物、野菜、乳製品に豊富に含まれていますが、ほとんどの成人はカリウムを十分に摂取していません。

カリウムを摂るためには、バナナ、アプリコット、オレンジ、メロン、リンゴなどの果物がおすすめです。野菜には、じゃがいも、さつまいも、ほうれん草、ズッキーニ、トマトなどがあります。

適切な心機能を維持するためには、十分な食事性カリウムの摂取が必要不可欠です。

脳梗塞のリスクについて食事療法で気をつけるべきことは?

では、食事療法の工夫の次に、注意点についても見ていきましょう。ただ単に食事内容に気をつけるだけではなく、以下のような注意点もあります。

食事療法注意ポイント

①肥満予防:食べる量に気をつける

満腹になるまで食べないことです。肥満を防ぐためにも常に8割くらいに抑えて、食事量を調整しましょう。

②脱水症状予防:水分を一緒に摂る

水分不足にならないように、食事と共に必ずこまめに水分摂取してください。

ただし、水分を摂るといっても、以下のような水分は推奨されません。

  • ・アルコール
  • ・コーヒー、緑茶
  • ・甘いジュース

水分不足は、血流が滞り血栓ができやすくなる原因と言われています。水または麦茶など、カフェインの入っていない飲み物は利尿作用がなく、水分の排出が少なく済むのでおすすめです。

③誤嚥予防:嚥下障害に気をつける

脳梗塞の後遺症として、飲み込みづらさなどがあり、飲み込みづらい場合は、ベット上で頭を上げるなど工夫して食事療法を行います。誤嚥性肺炎などを引き起こす可能性もあるため、水分や固形物を飲ませる場合は、嚥下機能の評価を行ってからにしましょう。

まとめ・脳梗塞の遺伝的要因と後天的要因のリスク回避に食事療法を!

いかがでしたでしょうか。脳梗塞は食事療法を行うことで、予防できることもあります。

今回の記事でご紹介した、摂るべき食品、控えるべき食品を考えた食生活をすることで、血圧や体重をコントロールし、脳梗塞を再発するリスクを減らし、治療やその他の日常活動の負担を軽減することができます。

より健康的な食事を摂るためにも、困った点があれば、栄養士に相談することも大切です。

今回の記事をご参考にしていただき、ぜひ改善に取り組んでみましょう。ご参考になれば幸いです。

 

No.S099

監修:医師 加藤 秀一

※脳梗塞の後遺症でお悩みなら、再生医療という先端治療法があります。再生医療は、多くの症例数を有する当院までお問い合わせください

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