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肋骨骨折の痛みのピークは?やってはいけないことや安静期間を専門医が解説

骨折の程度にもよりますが、肋骨を骨折した際の痛みのピークは数日〜1カ月とされています。
痛みのピークが過ぎた後も以下のような行動を避け、肋骨の状態が良好になるまで安静にすることが重要です。
上記のような行動をとっている方は肋骨の骨折が悪化し、肺に穴が開いて呼吸しづらくなる可能性があるため注意しましょう。
当院(リペアセルクリニック)では、肋骨の痛みだけでなく「少し違和感がある」など些細なことでも無料でご相談を承っています。
また「早く治したい」「後遺症が心配」という方には、先端医療である再生医療の選択肢についてもご説明しています。
肋骨に痛みや違和感が少しでもあれば、まずはお電話ください!
目次
肋骨骨折とは?【ひびや折れによる症状】
肋骨骨折とは、胸を囲っている肋骨にひびが入る、または折れている状態のことです。
- 肋骨とは、胸骨と背骨をつないでいる左右12対の合計24本の骨のこと
- 心臓や肺などの臓器を覆って外部からの衝撃を防ぐ役割を持つ
肋骨は、合計で24本の骨で構成されているため、一部分が骨折するだけでなく複数同時に折れることも珍しくありません。
肋骨にひびや骨折が生じると、運動時や呼吸時の痛みなどの症状がみられます。
呼吸時に肺が膨らんだり、縮んだりするのにあわせて肋骨も連動して動くため、ひびや骨折により肋骨の動きが制限され、呼吸がしづらくなる場合があります。
肋骨を骨折してから「呼吸がしづらい」と感じることはありませんか?
放置していると内臓の損傷や肺炎などの合併症リスクが高まるため、早期に適切な治療を受ける必要があります。
当院(リペアセルクリニック)では、肋骨の痛みだけでなく「呼吸がしづらい」など些細なことでも無料でご相談を承っています。
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肋骨骨折の原因
肋骨骨折はすべての骨折の10〜20%を占めるとされており、おもな原因は以下のとおりです。
- 転倒
- 交通事故
- 転落
- スポーツ
他の部位に大きな衝撃が加わり、肋骨がたわむことで間接的に骨折が生じるケースもあります。交通事故や転落などで強い衝撃が加わると、骨折だけでなく肺の損傷を伴う場合もあります。
スポーツ外傷で肋骨が骨折することも少なくありません。その場合、ラグビーや柔道などのコンタクトスポーツでの胸の強打が原因です。ゴルフや野球などで同じ動作を繰り返し行い、肋骨の負担が蓄積して疲労骨折が生じる場合もあります。
また、高齢者で骨が脆くなると、くしゃみや体をひねる動作で肋骨骨折を引き起こすこともあるでしょう。
- 転倒、転落
- 交通事故
- スポーツ傷害(ラクビー、柔道などのコンタクトスポーツ)
- スポーツ傷害:ゴルフ、野球の繰り返し動作での疲労骨折
- 高齢者(くしゃみ、身体の動作)
肋骨骨折の痛みのピーク【数日〜1カ月程度】
肋骨骨折を発症した場合、痛みのピークは数日〜1カ月程度とされています。
その期間はもちろん、肋骨の状態が良好になるまでは無理な動作や運動を控え、安静に専念することが重要です。
ここでは、肋骨骨折の痛みが和らぐ日数や安静期間について説明します。
症状が和らぐのは痛みのピークから3〜4週間が目安
骨折後に症状が和らぐ期間は、痛みのピークが過ぎてから3〜4週間ほどがおもな目安です。
症状としては、呼吸時や体を動かしたときの骨折部の強い痛みです。具体的には、以下のような肋骨が動きやすい動作で痛みが強くなります。
- 寝返りをうつ
- 体を反らす
- 肩を動かす
また痛みだけでなく、内出血や腫れがみられることもあります。肋骨の動きも悪くなるため、息苦しさや呼吸のしにくさなどを感じるケースもあるでしょう。肋骨骨折は、肺の損傷を伴う可能性があります。
酸素が不足して皮膚が青っぽく変色する「チアノーゼ」がみられたり、意識がもうろうとしたりする場合は、すぐに病院を受診しましょう。
肋骨骨折の安静期間は3〜6週間が目安
程度にもよりますが、骨折した骨が癒合(くっつくこと)するのは3〜6週間とされています。肋骨骨折は状態によって安静期間が異なるため、必ず整形外科に受診して、医師の判断を仰ぎましょう。
肋骨にひびが入っている程度、または骨折カ所が1カ所であれば、痛みは1カ月以内に落ち着くことが多いです。
骨折の状態によっては、それ以上の痛みが続く場合があります。基本的に痛みがある間は、肋骨に負担がかかるような動作は極力行わず、安静にしておくのが良いでしょう。
ただし、過度な安静は身体機能の衰えにつながるので、極端に活動量が落ちないように注意してください。
肋骨骨折でやってはいけないこと
肋骨骨折でやっていけないことは、以下の通りです。
- 重い荷物を抱える
- 体の捻りを繰り返す
- 激しい運動をする
- 入浴する
肋骨に負担がかかる行動は、骨が癒合するまで控えることが重要です。
特に、骨折した直後は強い炎症反応が出ているため、入浴するだけでも炎症が悪化する恐れがあります。
体を動かす際は痛みが出ない範囲に留めておき、シャワーのみで済ませるなど患部を温めすぎないようにしましょう。
上記のような行動をとっている方は、肋骨の状態が悪化している可能性が高いので、今すぐご相談ください。
当院(リペアセルクリニック)では、どんな些細なことでも無料でご質問・ご相談を承っているので、まずはお気軽にご相談ください。
肋骨骨折で仕事復帰をする目安
仕事復帰する期間の目安は、骨折の状態や職種によって変わります。肋骨骨折がひどくなければ、バストバンドと呼ばれる装具(コルセット)で固定し、痛み止めの内服薬を服用しながら自宅で生活を送ることになります。
骨折部に負担をかけないデスクワークであれば、受傷して数日後からの復帰も可能です。
しかし、痛みが落ち着いたとしても、肋骨が完全に治癒しているとは限りません。骨が癒合していない状態で無理すると、骨折や痛みなどが悪化する恐れがあります。
仕事を休めない、または休みたくない気持ちはわかりますが、肋骨骨折した場合は治療に専念するのが何よりも優先です。
仕事復帰を検討する場合は整形外科で医師に診察してもらい、許可を得てからにしましょう。
- デスクワークなど:骨折の数日後
- 身体に負担がかかる仕事:医師の指示に従ってください
※重い荷物や身体を動かす仕事は注意が必要です
まとめ|肋骨骨折の痛みが続くなら早めに医師に相談しよう!
肋骨骨折は、骨折の程度によって安静期間や仕事復帰の時期が異なります。デスクワークを含めた、体への負担が少ない仕事は早期に復帰しやすいといえます。
一方で、肉体労働が中心の仕事は骨折部に負担がかかるため、しっかりと治癒してから復帰する必要があるでしょう。骨が癒合していない状態で無理な動きをすると症状が強くなり、回復が遅れる原因となります。
決して焦らず、まずは整形外科の医師に相談して、正しい復帰時期を教えてもらいましょう。