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胸椎椎間板ヘルニアと肋間神経痛、どう違う?症状でチェック!

胸椎椎間板ヘルニアと肋間神経痛、どう違う?症状でチェック!

胸椎椎間板ヘルニアと肋間神経痛の違いはどのような点にあるのでしょうか。いずれも背中に痛みを生じるという症状が出るのですが、その他にも多くの違いがあります。

今回の記事では、胸椎椎間板ヘルニアおよび肋間神経痛について解説し、症状の違いについても述べていきます。

胸椎椎間板ヘルニアと肋間神経痛の症状の違い

胸椎椎間板ヘルニアとは

それでは、まずは胸椎椎間板ヘルニアについて解説していきます。

背骨、つまり脊椎は頭の方からおしりの方まで、頚椎、胸椎、腰椎、仙椎の順に積み重なったような構造をしています。そして、胸椎は左右12対の肋骨と背中側で連結している骨となります。

胸椎に限らず、椎体と椎体の間には椎間板というクッションのような役割を果たすものがあります。

胸椎椎間板ヘルニアは、椎間板の変性や損傷によって、椎間板の外側の部分である繊維輪という構造が破れ、内部のゲル状の物質である髄核(ずいかく)が椎間板の外に漏れ出る状態です。これが脊髄を圧迫することで脊髄圧迫症状が現れます。

胸椎は頚椎や腰椎のように前かがみ、後ろかがみでもほとんど動きません。そして、胸椎椎間板ヘルニアは外傷などの誘因がない場合が多いとされています。

胸椎椎間板ヘルニアの治療

胸椎椎間板ヘルニアで、歩行障害や膀胱直腸障害などの症状が現れている場合には、手術が行われます。薬物治療やリハビリでは、こうした症状を抑えることは難しいです。

脊髄の損傷は手術しなくても治療できる時代です。

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肋間神経痛とは

肋間神経痛とは、胸椎椎間板ヘルニアのような病名ではなく、肋間神経という肋骨に沿って走っている神経が何らかの要因で障害を受けたことで突発的に生じた痛みのことを指します。

痛みは身体の片側に起こることが多く、深呼吸や咳、そして身体の向きや位置を変えたりすることでも強くなることがあります。

肋間神経痛の原因の一つとして重要なのが、帯状疱疹です。帯状疱疹は水ぼうそうウイルスによって起こるのですが、このウイルスは肋間神経の神経節という部分に潜んでおり、免疫力の低下などによって再活性化して起こるものです。帯状疱疹による肋間神経痛は、鋭く激しい痛みが片側の肋骨に沿って現れ、水ぶくれを伴う、赤い発疹もできるという特徴があります。

その他、肋間神経痛は特に原因がわからないものや、胸椎椎間板ヘルニアや側弯症によって脊髄から肋間神経が出る部分を圧迫されることに伴うものがあります。また、肋骨骨折で肋間神経が障害されることでも起こりえます。

さらに、稀ではありますが、肺がんなどの胸部の手術の際に、手術で使った器具が肋間神経を圧迫してしまい、それが術後にも影響を残し肋間神経痛として残存してしまうということもあります。

肋間神経痛の治療

肋間神経痛の治療は、原因がある場合にはその病気の治療をしていきます。一方で、特に原因となるような病気がない場合には、肋間神経ブロックという痛み止めの注射を行ったり、鎮痛薬の内服をしたりなどして症状を抑えることとなります。

胸椎椎間板ヘルニアと肋間神経痛の症状の違いをチェック

胸椎椎間板ヘルニアと肋間神経痛は、同じように背中や胸部の痛みを引き起こす異なる状態です。しかしながら、以下のような違いがあります。

それでは、それぞれについて詳しく述べていきましょう。

胸椎椎間板ヘルニアの症状

胸椎椎間板ヘルニアでは、背中や胸部の痛みは出ることもあるのですが、疼痛がないこともあります。また、体幹から下半身にかけての筋力低下や感覚の異常を伴うことが主な症状となります。

胸椎椎間板ヘルニアが進行すると、歩行障害や膀胱直腸障害も出現することもあります。

肋間神経痛の症状

肋間神経痛の痛みは通常背中から胸部にかけてみられ、特に身体の片側の肋骨の間の領域で感じられることが多いです。また、呼吸や姿勢を変えることによって症状が悪化することがあります。

帯状疱疹による肋間神経痛では、水ぶくれを伴う特徴的な皮疹が痛みと同じ部位に現れます。

肋間神経痛はしばしば局所的な鋭い痛みで、肋間神経の分布に従います。そして、痛みの範囲が明確な場合が多いです。

 

  • 痛みの程度、場所
  • 痛み以外の症状
  • 胸椎椎間板ヘルニア
  • ・背中や胸部
  • ・痛みがないこともある
  • ・下半身にかけての感覚異常
  • ・進行すると下半身の麻痺が起こることもある
  • 肋間神経痛
  • ・背中から脇腹、胸部にかけての鋭い痛み
  • ・痛みの範囲は明確なことが多い
  • ・肋間神経痛の原因が帯状疱疹の場合には、皮膚の発疹を伴うこともある

まとめ・胸椎椎間板ヘルニアと肋間神経痛、どう違う?症状でチェック!

今回は胸椎椎間板ヘルニアと肋間神経痛の症状の違いについて述べました。

背中から胸部にかけての痛みを生じる原因として、胸椎椎間板ヘルニアや肋間神経痛があります。厳密には、胸椎椎間板ヘルニアでも髄核が真正面でなく外側に飛び出すと、肋間神経痛の原因になることもありますが、腰椎椎間板ヘルニアより稀とされています。

いずれにしても、症状が続く場合や痛みが激しい場合は、早めに医療専門家に相談することが重要です。

胸椎椎間板ヘルニアによる歩行障害などの下半身の麻痺を治すためには、手術が必要となります。一方で、手術にも神経麻痺のリスクがあります。

当院は、大阪・東京・札幌にある再生医療専門クリニックです。胸椎椎間板ヘルニア術後の脊髄の障害に対しても、脂肪由来間葉系幹細胞治療を行っています。

この治療は、自分の脂肪から培養した幹細胞を脊髄腔内に注射または点滴投与するというものです。今までにも、麻痺の改善がみられたという患者さまからの声が寄せられています。

胸椎椎間板ヘルニアの術後などの麻痺に対しての再生医療にご興味のある方は、ぜひ一度当院までご相談ください。

 

No.163

監修:医師 加藤 秀一

参考文献

「胸椎椎間板ヘルニア」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる

Q8 急に胸が痛くなり続いています。 心臓や肺の病気でしょうか? – 呼吸器Q&A 一般社団法人 日本呼吸器学会

Q11 帯状疱疹とは何ですか? 公益社団法人 日本皮膚科学会

術後合併症について 国立がん研究センター 東病院

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