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モートン病のマッサージ方法とは?痛みに効果的なセルフケアを解説【医師監修】
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モートン病によるつらい痛みで悩んでいませんか。モートン病は自宅でのマッサージにて症状の緩和が期待できます。
モートン病による足の指や足裏の痛みは、自宅でマッサージを行うことで症状の緩和が期待できます。症状を放置すると歩行が難しくなる場合もあるため、早めのケアや専門機関の受診をおすすめします。
この記事では、モートン病に効果的なマッサージやセルフケアについて解説します。
今回紹介しているマッサージを実践して、足の痛みから解放されましょう。
当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による治療を実施しております。メールやオンラインでの無料カウンセリングも承りますので、気になる方はぜひ当院までご連絡ください。
目次
モートン病のマッサージ方法3選
モートン病の症状軽減に効果的なマッサージを3つご紹介します。
- 青竹踏みマッサージ
- 足指のマッサージ
- 足首のマッサージ
いずれも自宅の隙間時間でできるマッサージ方法です。モートン病の症状でお悩みの方は、上記のマッサージ方法を実践してみてください。
青竹踏みマッサージ
青竹踏みは、縦に半分に割った竹を踏むことで足裏をマッサージする方法です。本物の竹を用意するのが難しい場合、100円ショップにてプラスチック製の青竹の購入が可能です。
実際には、下記の3ステップで行います。
1.裸足になって青竹の上に乗る
2.青竹の上で足踏みをする
3.1.~2.を数分繰り返す
青竹踏みマッサージには、以下のような効果が期待できます。ぜひ青竹踏みマッサージを実践してみてください。
- 血の巡りを良くする
- 浮腫みを軽減する
- 冷え性を軽減する
- ストレスを解消する
モートン病の症状にも効果的なマッサージです。足裏を刺激するため、痛みが強い場合は無理のない範囲で行いましょう。
足指のマッサージ
モートン病に効果的な足指のマッサージは、以下の2つです。椅子または床に座りながら行ってみてください。
期待できる効果 | 方法 | |
---|---|---|
指圧マッサージ | 足指をほぐす |
1.痛みが出ているカ所の足裏と足の甲を手の指で挟める |
横アーチのマッサージ | つま先立ちで重心がかかっている部分の負担を軽減する | 1.足指をぎゅっと強く握る 2.足裏のしわが寄っている部分に両手の親指を当てる 3.親指に強めに圧をかけ、外側に滑らせる 4.上記を数回繰り返す |
モートン病の症状がつらく、足の指がうまく曲がらない方もいるかもしれません。その場合は、手で足の指を押すようにサポートして曲げると、少し楽に曲げられるでしょう。
また、痛みや熱感がつらい場合は無理して行わないようにしてください。
足首のマッサージ
足首のマッサージも、モートン病の症状緩和におすすめです。以下の5ステップで実践してみてください。
1・立った状態で、手で床を押す
2.右足を後ろに下げ、踵を床につける
3.左足に重心を乗せ、膝を曲げる
4.3.の状態で数秒キープ
5.左右の足を交代し、2.~4.を同様に行う
つま先を外に向けると、モートン病が悪化する可能性があります。つま先はまっすぐ前に向けるように意識して行ってみてください。
足首を動かせる範囲が狭いと、モートン病で痛みが出ている部分に負担がかかりやすくなります。そのため、足首のマッサージにて足首の可動域を広げると、足の前側の負担が和らいで痛みの改善が期待できるでしょう。
モートン病の痛みに効果的なマッサージ以外の方法3選
モートン病の症状の緩和に効果的なセルフケアは、以下の3つです。
- 湿布の貼付
- 靴の変更
- ツボ押し
モートン病の症状で悩まれている方は、前述で紹介したマッサージとあわせて実践してみてください。
湿布の貼付
モートン病による痛みがつらい場合は、消炎鎮痛効果のある湿布剤またはテープ剤の使用がおすすめです。痛む場所や足裏の上にあるアーチ部分に直接貼付しましょう。
また、貼り薬のタイプには以下の2種類が存在します。
貼り薬の種類 | 特徴 | メリット |
---|---|---|
湿布(パップ剤) | 外側が布になっているジェル状の張り薬 | 貼る部分がジェル状になっており、皮膚への負担が少ない |
テープ剤 | ガムテープのようにペラペラな貼り薬 | 粘着力が強く、関節のような動かす部分にも密着する |
靴や靴下を履いて仕事をする方には、テープ剤がおすすめです。その反面、かぶれやすいデメリットも存在するため、気になる方は湿布(パップ剤)を使用しましょう。
消炎鎮痛効果のある貼り薬は、多くの薬局やドラッグストアで販売されています。痛みや炎症がつらい場合は、貼り薬の使用も試してみてください。
靴の変更
モートン病の改善には、いつも使用している靴の見直しも大切です。ソールが柔らかい靴やヒールが低い靴に変えてみましょう。
つま先が狭い靴や高いヒールの靴は前足部が圧迫され、モートン病の症状が悪化しやすくなります。そのため、踵が低くつま先の幅がゆったりしている靴に変えると症状の軽減が期待できます。
また、以下の方法も足に負担をかけないためおすすめです。
- スニーカーのような靴の幅を足やベルトで調整できる靴にする
- クッション性のあるインソールを靴に入れる
市販で売られている靴のインソールは薄いものが多く、衝撃から足を十分に保護できない可能性があります。市販のインソールでも痛みが続く場合はオーダーメイドで注文するのも一つの手です。
ツボ押し
ツボ押しは、モートン病の根本的な改善にはつながりません。しかし、痛みを緩和する可能性がはあります。
とくに以下の3つは、モートン病に効果的なツボであるといわれています。
- 承山(しょうざん)
位置:つま先立ちをしたときに、くぼみができる位置
期待できる効果:足の痛みやしびれ - 築賓(ちくひん)
位置:ふくらはぎのふくらみの内側で、内くるぶしから指7本くらい上の位置
期待できる効果:下半身の血行促進 - 漏谷(ろうこく)
位置:内くるぶしの上部から指8本くらい上のむこうずねの後ろ側にあるへこみ
期待できる効果:足底の痛み
モートン病に対するツボの効果を詳しく知りたい方は、下記のコラムを参考にしてください。
つま先立ちが続くとモートン病になりやすい
つま先立ちが続くと、足底の前の部分に負担がかかりモートン病になりやすい傾向があります。
つま先立ちにより足指の付け根が圧迫されると、そこに通っている神経も傷ついてしまいます。その結果、モートン病が発症する可能性があるのです。
モートン病になりやすい一因として、下記のような行動があります。
- 踵の高いハイヒールやパンプスを履く
- 長時間にわたり中腰の作業を行う
- バレエのようなつま先立ちが続くスポーツをする
思い当たる方は、上記の行動を避けるようにしてみてください。
モートン病の初期症状は「足指間の痛みやしびれ」
モートン病は、しびれや痛み・灼熱感などの神経症状が足の指の間にあらわれる病気です。
つま先立ちのような姿勢を長時間続けることで、足指につながる神経の圧迫が要因として考えられています。
モートン病は、足の中指や薬指の間に症状があらわれる場合が数多く見られます。ただし、人差し指と中指、薬指と小指の間などに発症することも少なくありません。
モートン病になりやすい人は、ハイヒールをよく履く女性や、長時間にわたる立ち仕事をしている方です。日頃の靴や仕事環境を見直すことで改善につながる可能性が期待できるでしょう。
モートン病を放置すると痛みが足全体に行きわたる
モートン病を放置して悪化すると、痛みやしびれが足全体にいきわたり、最悪歩行困難に陥る場合もあります。また、立っているときだけではなく、静止状態のときにも痛みやしびれを強く感じることもあるでしょう。
モートン病を発症した初期は歩行が難しくなるほどではなく、少し違和感がある程度の場合が多くみられます。そのため、ひどくなるまで放置されてしまうことも少なくありません。
症状によっては、痛みがある部分を切開する手術をする可能性もあります。場合によっては神経を取り除いて痛みの緩和を試みます。その結果、取り除いた神経がある指先の感覚がなくなり、日常生活に支障が出るリスクもあるでしょう。
そのため、モートン病の症状が見られた際は、重症化する前に早めの対処が大切です。
マッサージをしても改善しない場合は受診の検討を
マッサージやセルフケアをしても症状が改善されない、または何度も繰り返される場合は、受診をおすすめします。
我慢できないほど症状が強くなっている場合は、セルフケアのみでは症状が緩和されにくいほど悪化している可能性があります。また、モートン病以外の病気の疑いも考えられるでしょう。そのため、専門家による診断や治療が適切です。
病院では、以下のようなモートン病の検査が行われます。
- マルダーテスト:足指の間の付け根付近で足を横から挟むように圧迫し、痛みがある確認する
- MRI検査:骨以外にも神経や靭帯の様子まで画像検査できるため、モートン病による障害部分を確認できる
モートン病の治療法では以下の記事でも詳しく解説しています。気になる方は、下記のコラムも参考にしてください。
まとめ|モートン病の症状を緩和させて足の痛みから解放されましょう
モートン病の症状は、マッサージやセルフケアで早期の緩和が期待できます。しかし、放置すると歩行困難になり手術するリスクも否定できません。
マッサージやセルフケアで改善が見られない場合は、放置せず早めに受診するようにしましょう。
当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による治療を実施しております。メールやオンラインでの無料カウンセリングも承りますので、気になる方はぜひ当院までご連絡ください。
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モートン病についてよくある質問
モートン病のときにやってはいけないことはありますか?
モートン病が疑われるときは、長時間の立ちっぱなしや歩行は避けるようにしましょう。足に負担がかかり続けてしまい、痛みがあらわれる要因になります。
とくに、モートン病のときには、足にかかる衝撃を分散させる能力が低下しているため、足裏に負担がかかりやすい状態です。
仕事でやむを得ず長時間立たなければならない場合もあるかもしれません。その際は、ヒールの低い靴へ変えたり、靴の中にインソールを入れたりすると足への負担を減らせるでしょう。
モートン病になったら何科を受診したら良いですか?
整形外科への受診をお勧めします。整形外科では主に足のような運動器官の病気やけがを専門領域としています。そのため、モートン病も整形外科の専門領域のため、適切な処置をしてくれるでしょう。
病院では、モートン病に対して以下のような治療を行います。
- 足底挿板の作成
- 運動療法
- 薬物療法(痛みが強いときはブロック注射をする場合もあり)
モートン病の治療について詳しく知りたい方は、下記のコラムも参考にしてください。