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椎間板ヘルニアが自然治癒するまでの期間は?早く治す方法やセルフケア方法を解説

椎間板ヘルニア 自然治癒 期間
公開日: 2025.02.28

「椎間板ヘルニアは自然に治るの?」「どれくらいの期間かかる?」

このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。

多くの人が悩む椎間板ヘルニアですが、実は自然治癒するケースも少なくありません。しかし、放置していると症状を悪化させる危険性もあるため注意が必要です。

本記事では、自然治癒までの期間や、治癒を早める方法を解説します。

また、自然治癒が難しいケースも紹介しているので、症状が気になる方はぜひ最後までご覧ください。

椎間板ヘルニアが自然治癒するまでの期間は「約3カ月」

椎間板ヘルニアは、軽度であれば手術をせずに自然治癒するケースが多く、一般的に症状が落ち着くまでの期間は約3カ月とされています。(文献1

ただし、痛みの程度や生活習慣によって回復のスピードには個人差があります。

  • 60%以上が自然に回復する
  • 自然治癒後も再発の可能性がある

ここでは、自然治癒の可能性や再発のリスクについて詳しく解説します。

60%以上が自然に回復する

椎間板ヘルニアは、必ずしも手術が必要な疾患ではありません。

研究によると、約60%以上の人が自然に回復するとされています。(文献2

これは、飛び出した椎間板が体内で吸収され、炎症が治まることで神経の圧迫が軽減されるためです。

時間の経過とともに痛みが和らぎ、日常生活に支障がなくなるケースも多く見られます。

ただし、すべてが自然治癒するわけではないため、症状が継続する場合は医療機関を受診しましょう。

胸椎椎間板ヘルニアの症状レベルをセルフチェックする方法は、以下の記事も参考にしてください。

自然治癒後も再発の可能性がある

椎間板ヘルニアが自然に治ったとしても、再発のリスクは残ります。

これは、一度ダメージを受けた椎間板が完全に元の状態に戻るわけではなく、再びヘルニアが発生しやすい状態になっているためです。

再発の主な原因としては、姿勢の悪さ・運動不足・腰への過度な負担が挙げられます。

とくに、デスクワークが多い人や重い荷物を持つ機会が多い人は注意が必要です。

椎間板ヘルニアの自然治癒が難しい2つのケース

椎間板ヘルニアは多くの場合、自然治癒に期待できます。

しかし、すべての椎間板ヘルニアが自然治癒するわけではありません。以下のようなケースでは自然治癒が難しく、適切な治療が求められることがあります。

  • 長期的に症状が続き慢性化している場合
  • 急激な進行で麻痺や排尿・直腸障害がある場合

本章では、自然治癒が難しい2つのケースについて詳しく解説します。

長期的に症状が続き慢性化している場合

椎間板ヘルニアの症状が長期間続く場合、自然治癒が難しい場合があります。(文献2)

とくに、3カ月以上経っても痛みやしびれが改善しない場合は、慢性化しているかもしれません。

椎間板ヘルニアが慢性化すると、神経の圧迫が長期化し、回復が遅れるリスクが高まります。

長期間症状が続く場合は、整形外科で診察を受けることが重要です。

急激な進行で麻痺や排尿・直腸障害がある場合

椎間板ヘルニアの症状が急激に悪化し、麻痺や排尿・直腸障害が現れた場合は、自然治癒を待つのは危険です。

神経が強く圧迫されている状態であり、放置すると後遺症が出るリスクがあるためです。

また、排尿や排便が困難になる場合は「馬尾(ばび)症候群」(神経の束が障害を受けることで起こる症状)の可能性があり、緊急手術が必要になるケースもあります。(文献1

このような症状が現れたら、一刻も早く医療機関を受診しましょう。

椎間板ヘルニアで自然治癒を早めるセルフケア4選

椎間板ヘルニアの自然治癒には時間がかかりますが、正しいセルフケアを取り入れることで、回復を促せる可能性があります。

主なセルフケアは以下の4つです。

  • ストレッチ
  • 負担の少ない運動
  • コルセットの着用
  • 生活習慣の改善

ストレッチ

ストレッチで筋肉をほぐし、血流を促進することで、神経の圧迫を和らげられます。

腰や太もも周りの筋肉を伸ばすストレッチは、自然治癒を促すだけでなく、痛みを軽減する効果も期待できるでしょう。

また、仰向けに寝て片膝を胸に引き寄せるストレッチや、ゆっくりと前屈するストレッチも椎間板ヘルニアに効果的です。

胸椎椎間板ヘルニアに効果的なストレッチのやり方は、以下の記事でも解説していますので参考にしてください。

負担の少ない運動

適度な運動は筋力を維持し、症状の悪化を防ぐのに役立ちます。

とくに、水中ウォーキングやヨガなどの負担が少ない運動が効果的です。

また、運動によって腹筋や背筋を鍛えられれば、腰の負担を軽減でき、ヘルニアの再発防止にもつながるでしょう。

急な動きや重い負荷をかける運動は逆効果になる可能性があるため、無理のない範囲で行うことが重要です。

コルセットの着用

コルセットの着用で腰が安定し、椎間板ヘルニアの自然治癒を促せる可能性があります。

また、ヘルニアの痛みが強いときにコルセットを使えば、姿勢をサポートしてくれるため、楽に過ごせるでしょう。

コルセットの圧迫により腰の動きが制限され、ヘルニア部分への負荷を抑えられるのもメリットです。

生活習慣の改善

椎間板ヘルニアの自然治癒を早めるには、生活習慣の見直しも欠かせません。

日常生活の姿勢に注意し、腰に大きな負担をかけないようにしましょう。長時間のデスクワークや猫背の姿勢は、椎間板ヘルニアの症状を悪化させるため注意が必要です。(文献3

また、喫煙は椎間板ヘルニアの症状を悪化させることがわかっています。(文献1

椅子に座る際は、背筋を伸ばし、腰をサポートするクッションを活用すると負担を軽減できます。

まとめ|椎間板ヘルニアは自然治癒までの期間を理解して受診を検討しよう

椎間板ヘルニアは、多くの場合、約3カ月で自然治癒するとされています。

しかし、回復のスピードには個人差があり、適切なセルフケアによって症状の軽減が期待できます。

ストレッチや軽い運動、コルセットの着用、生活習慣の改善を取り入れることで、症状の悪化を防ぎながら回復を促せます。

ただし、症状が長引いたり、麻痺や排尿障害などの異常が現れたりした場合は、早めに医療機関を受診してください。

自然治癒を目指しながら、適切な対処法を実践し、健康的な生活を取り戻しましょう。

また、当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による治療も行っております。

椎間板ヘルニアの手術後に、後遺症にお悩みの方は、お気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。

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椎間板ヘルニアの自然治癒に関するよくある質問

椎間板ヘルニアでやってはいけないことは何ですか?

椎間板ヘルニアの回復を妨げる行動として、無理な動作や長時間同じ姿勢を続けることが挙げられます。

とくに、腰に負担のかかる動作には注意が必要です。

たとえば、重い荷物を持ち上げる、急な動きをする、長時間座り続けるといった行動は、症状を悪化させる可能性があります。

また、激しい運動や無理なストレッチも、神経を圧迫し痛みを悪化させる原因となるため避けるべきです。

腰椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことは以下の記事でも解説しています。気になる方は、あわせてチェックしておきましょう。

椎間板ヘルニアで休職期間は平均どのくらい必要ですか?

休職期間は、症状の程度や仕事の内容によって異なります。

保存療法で仕事にも影響がでない場合は、数日から数週間で復帰できる可能性もあるでしょう。

ただし、重度の場合や手術が必要になった際には入院期間やリハビリも含めると、平均で3〜6週間ほどと考えられます。

椎間板ヘルニアで手術したあとの休職期間については以下の記事で解説しているのでチェックしてみてください。

リペアセルクリニックは「再生医療」に特化した再生医療専門クリニックです。

椎間板ヘルニアの手術や、術後のお悩みがある方は、お気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。

参考文献

(文献1)
一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会_腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン改訂第3 版
https://ssl.jssr.gr.jp/assets/file/member/topics/cervical_spine_200915.pdf (最終アクセス:2024年2月21日)

(文献2)
春日井市民病院_腰椎椎間板ヘルニアの治療 春日井市民病院 情報誌Vol.16 平成26年11月25日https://www.hospital.kasugai.aichi.jp/byouin/torikumi/kohoshi/documents/trinity_vol16.pdf (最終アクセス:2024年2月21日)

(文献3)
時津直子ほか.「腰椎椎間板ヘルニア患者における姿勢と疼痛について」『第43回日本理学療法学術大会 抄録集』2008年
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2007/0/2007_0_C0989/_article/-char/ja/(最終アクセス:2024年2月23日)

監修者

坂本 貞範(医療法人美喜有会 理事長)

坂本 貞範 (医療法人美喜有会 理事長)

Sadanori Sakamoto

再生医療抗加齢学会 理事

再生医療の可能性に確信をもって治療をおこなう。

「できなくなったことを、再びできるように」を信条に
患者の笑顔を守り続ける。

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