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【医師監修】手足のしびれの原因を解説|受診の目安や対処法もあわせて紹介

手足のしびれ 病気
公開日: 2025.03.30 更新日: 2026.05.31

「手足がピリピリしびれる」

「長時間のデスクワークが原因か、それとも病気なのか不安」

突然の手足のしびれに不安を覚える方もいるでしょう。

手足のしびれは、一時的な血流低下で起こる場合もありますが、神経や脳、内科系の病気が隠れているケースもあります。とくに、症状が長引く場合や、片側だけにしびれが出る場合は注意が必要です。

本記事では、手足のしびれの主な原因を詳しく解説します。受診の目安や対処法も紹介するので参考にしてください。

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手足のしびれの原因4選

手足のしびれを引き起こす代表的な原因は、以下4つです。

病気の系統

代表的な病気

脳神経系の病気

・脳梗塞

・脳出血

・くも膜下出血

脊髄(脊椎)神経系の病気

・脊髄損傷・脊髄圧迫

・変形性頚椎症

・頚椎椎間板ヘルニア

末梢神経系の病気

・ギラン・バレー症候群

・手根管症候群

・足根管症候群

内科系の病気

・糖尿病性神経障害

・閉塞性動脈硬化症

・更年期期障害

長時間同じ姿勢を続けたあとに一時的なしびれが出る場合もありますが、病気が隠れているケースも少なくありません。とくに、片側だけにしびれが出る、力が入りにくい、症状が長引く場合は注意が必要です。

脳神経系の病気

脳神経系の病気では、脳からの指令が正常に伝わらなくなり、手足のしびれが起こります。代表的な病気は、以下のとおりです。

病気

特徴

脳梗塞

片側のしびれや麻痺を伴う

脳出血

激しい頭痛を伴う場合がある

くも膜下出血

激しい頭痛と意識障害や手足の麻痺を伴う

一過性脳虚血発作(文献1)

一時的なしびれが出現する

脳腫瘍

手足のしびれや麻痺、頭痛、吐き気などがある

症状のなかでも、片側だけにしびれが出る場合や、ろれつが回らない、顔のゆがみを伴う場合は早急な受診が必要です。

脳の病気によるしびれは突然発症するケースが多く、放置すると後遺症につながる可能性もあります。一時的に症状が改善しても、重大な病気の前兆である場合もあるため注意しましょう。

しびれ以外に頭痛やめまいを伴う場合も、速やかに医療機関を受診するのが重要です。

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脊髄(脊椎)神経系の病気

脊髄(脊椎)神経系の病気では、脊髄や脊椎に異常が起こると、神経が圧迫されて手足にしびれが現れます。代表的な病気は、以下のとおりです。

病気

特徴

脊髄損傷・脊髄圧迫

手足のしびれや脱力を伴う

変形性脊椎症

手足のしびれや細かい動作がしにくい

頚椎椎間板ヘルニア

手や腕、首、肩にかけてのしびれや痛みが出現する

脊柱管狭窄症

手足のしびれと間欠性跛行や、重症化すると膀胱直腸障害が現れる

後縦靱帯骨化症

肩こりや手のしびれ、こわばり、痛みなどが初期症状として現れる

脊髄(脊椎)神経系の病気は、長時間のデスクワークや姿勢不良がきっかけになることも多く、首や腰への負担が症状を悪化させる場合があります。

腰の病気では、手のしびれや足のしびれが出やすい傾向がみられます。さらに、痛みや筋力低下を伴うケースも珍しくありません。

初期段階であれば、姿勢改善や安静で症状が軽減するケースもあります。しかし、しびれが慢性化したり歩行しづらくなったりした場合は、整形外科で検査を受けることが大切です。

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末梢神経系の病気

末梢神経系の病気では、脳や脊髄から枝分かれした神経に障害が起こり、手足のしびれにつながります。神経が圧迫されたり炎症を起こしたりすると、ピリピリした感覚や感覚低下が現れることがあります。

代表的な病気は、以下を参考にしてください。

病気

特徴

ギラン・バレー症候群(文献2)

手足のしびれと筋力低下が生じる

手根管症候群(文献3)

手指にしびれや痛みが生じ、細かい作業がしにくい

足根管症候群

足裏や足首にしびれや痛みが現れる

末梢神経系の病気は、スマートフォンやパソコンを長時間使用する方の手首や肘への負担が増えやすいため、注意が必要です。

症状が進行すると、細かい作業がしにくくなったり、力が入りづらくなったりする場合もあります。違和感が続く際は、早めに整形外科や神経内科へ相談しましょう。

内科系の病気

手足のしびれは、内科系の病気によって起こるケースもあります。代表的な病気は以下のとおりです。

病気

特徴

糖尿病性神経障害

手足のしびれや感覚異常が現れる

閉塞性動脈硬化症

手足のしびれや冷感、血行不良による皮膚の色調変化などが見られる

更年期

手足のしびれ以外に、のぼせやほてり・発汗が現れる

自律神経失調症

手足のしびれ以外に、倦怠感や頭痛・動悸・情緒不安定が見られる

糖尿病では、高血糖状態が続くと神経が障害され、手足の先にしびれが現れやすくなります。

内科系の病気の症状はゆっくり進行するケースが多く、最初は軽い違和感だけの場合もあります。しかし、放置すると慢性的なしびれにつながる恐れがあるため、注意しましょう。

また、内科系の病気は生活習慣と深く関係している症例も少なくありません。しびれが長引く場合は、健康診断の結果も確認しながら医療機関で相談すると安心です。

手足のしびれで受診する目安

手足のしびれは、一時的な血流低下によって起こる場合もあります。しかし、なかには早急な治療が必要な病気が隠れているケースもあるため注意が必要です。とくに、突然症状が現れた場合や、しびれ以外の異変を伴う場合は、放置せず医療機関を受診しましょう。

また、しびれが数日以上続く、何度も繰り返す、日常生活に支障が出ている場合も受診を検討する目安です。原因によって適切な診療科が異なるため、自分の症状に合った医療機関を選ぶことが大切です。ここでは、すぐに受診すべき症状と診療科の選び方を解説します。

すぐに受診すべき症状

手足のしびれは一時的な体調変化によるケースもありますが、脳梗塞や脳出血、ギラン・バレー症候群、脊髄・脊椎の病気などが原因となっている場合もあります。

とくに、脳梗塞や脳出血では、早期治療が後遺症予防につながるため、速やかな受診が重要です。

次のような症状がある場合は、早急に受診を検討してください。

  • 突然、手足や顔のしびれが現れた
  • 片側の手足だけにしびれや力の入りにくさがある
  • しびれに加えて言葉が出にくい、ろれつが回らない
  • 足先のしびれがどんどん悪化している、歩きにくくなってきた
  • しびれに加えて、飲み込みにくさや顔の動かしにくさがある

上記の症状はあくまでも受診の目安であり、自己判断のためではありません。

手足のしびれに不安がある場合は、症状が軽く感じられても医療機関に相談することが大切です。

受診時の診療科

手足のしびれは原因が幅広いため、症状に合わせて診療科を選ぶのが大切です。症状別に受診すべき診療科をまとめたので、以下を参考にしてください。

症状の特徴

主な診療科

しびれのほかに片側の手足が動かない、ろれつ障害がある

脳神経外科

しびれ以外に腰や手足の痛みがある

整形外科

手足のしびれ以外に症状がない

内科

突然しびれが出た場合や、言葉のもつれ、顔のゆがみを伴うケースは、脳神経外科や救急外来を受診しましょう。脳の病気では、受診の遅れが重症化につながる恐れがあるため早急な受診が重要です。

首や腰の痛みと同時にしびれがある場合は、整形外科が適しています。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、脊椎の異常を確認できます。

一方、糖尿病や閉塞性動脈硬化症が疑われる場合は内科が適切です。どの科に行くべきか迷う際は、まず内科を受診し、必要に応じて専門科を紹介してもらう方法もあります。

手足がしびれる原因別の対処法

手足のしびれは、原因によって適切な対処法が異なります。血流低下による一時的な症状もあれば、脳や神経、内科系の病気が関係している場合もあります。

自己判断だけで対応せず、症状の特徴を確認することが重要です。

ここでは、原因別に適切な対処法を解説するので、参考にしてください。

脳神経系の病気

脳神経系の病気によるしびれでは、早急な受診が最優先です。とくに、脳梗塞や脳出血では、発症後できるだけ早く治療を始める必要があります。

片側だけのしびれや、ろれつ障害、顔のゆがみを伴う場合は救急要請も検討しましょう。

脳の病気によるしびれは、自然改善を待つと後遺症につながる恐れがあります。症状が軽く見えても、自己判断で様子を見るのは危険です。

また、再発予防として、高血圧や脂質異常症など生活習慣病の管理も重要です。禁煙や適度な運動、塩分を控えた食事など、日常生活の見直しも欠かせません。

当院「リペアセルクリニック」では、脳卒中の後遺症治療・再発予防として再生医療(幹細胞治療を行っております。

再生医療について詳しくは、以下のページをご覧ください。

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末梢神経系の病気

末梢神経系の病気によるしびれでは、神経への負担を減らすことが大切です。長時間同じ姿勢を続けると、神経が圧迫されて症状が悪化しやすくなります。デスクワーク中は定期的に姿勢を変え、軽いストレッチを取り入れましょう。

たとえば、手根管症候群では、手首への負担軽減が重要です。スマートフォンやパソコンの使用時間を見直すと、症状が和らぐケースもあります。

また、痛みやしびれが強い場合は、整形外科で治療を受けることが必要です。放置すると神経障害が進行し、細かい作業がしづらくなる恐れがあります。違和感が続く際は早めに受診しましょう。

内科系の病気

内科系の病気によるしびれでは、原因となる病気の治療が重要です。

とくに、糖尿病では、高血糖状態が続くと神経障害が進行しやすくなります。そのため、食事や運動習慣を見直し、血糖値を適切に管理することが大切です。

内科系の病気のなかでも、糖尿病は生活習慣の改善で予防できます。

糖尿病予防の主なポイントは以下のとおりです。

  • 栄養バランスの良い食事や腹八分目を心がける
  • ウォーキングやサイクリングといった適度な運動を続ける
  • 適正体重を保つ
  • 毎年健康診断を受ける
  • 喫煙者は禁煙を検討する
  • アルコールは適量を守る
  • 放置せずに治療を継続する

なお、糖尿病の治療では、再生医療が選択肢の一つになっています。

以下のページで詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

糖尿病のお悩みに対する新しい治療法があります。

手足のしびれを感じたら早めに受診しよう

手足のしびれは、日常生活の姿勢不良による一時的なものから、命に関わる脳の疾患まで原因は多岐にわたります。つい忙しいと受診を後回しにしがちですが、体のサインを放置すると症状の悪化や後遺症につながる恐れがあります。

少しでも不安がある場合は早めに整形外科や脳神経外科などの専門医を受診しましょう。原因を特定して適切な対処を行うことが、健康を守る確実な一歩となります。

当院「リペアセルクリニック」では、しびれの原因となる脳卒中やヘルニア、糖尿病などに対して再生医療を行っています。

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手足のしびれと原因に関するよくある質問

手足がしびれる病気の前兆をチェックする方法は?

手足のしびれが病気の前兆か確認するには「どのようなしびれか」を観察することが大切です。

以下のしびれの特徴から、どのような病気の可能性があるのかをチェックしておきましょう。

疾患名

しびれの特徴

脳血管疾患 (脳梗塞や脳出血)

・片方の手足だけがしびれる

・手足が麻痺する

・ろれつが回らない

・意識障害がある

変形性頚椎症

・全体的に手がしびれる

・首の後ろを動かすと手のしびれが悪化する

頚椎椎間板ヘルニア

・手足のしびれに痛みを伴うことがある

手根管症候群

・手の親指や人差し指、中指がしびれる

・手首を酷使したあとにしびれが生じる

症状が出た時間や部位、持続時間を記録しておくと、受診時に役立ちます。不安がある際は早めに医療機関へ相談してください。

手足のしびれと病気の前兆について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

若い女性が手足のしびれを感じた際に考えられる病気は?

若い女性の手足のしびれでは、神経が圧迫される病気が関係している場合があります。とくに、スマートフォンやパソコン作業が多い方は、手首や肩周辺への負担が増えやすく注意が必要です。

代表的な病気の一つが手根管症候群です。手首の神経が圧迫されると、親指から薬指にかけてしびれが出やすくなります。妊娠や更年期など、女性ホルモンの変化が関係するケースがあるのも事実です。

また、足裏に痛みやしびれが出る場合はモートン病の可能性があります。ヒール靴や長時間の立ち仕事が原因になることも少なくありません。

さらに、首や肩周辺で神経や血管が圧迫される胸郭出口症候群では、腕や手のしびれ、だるさが現れる場合があります。症状が続く際は整形外科への相談が大切です。

参考文献

(文献1)

一過性脳虚血発作は、早期に完成型脳梗塞を発症する可能性が高い|国立研究開発法人 国立循環器病研究センター

(文献2)

ギラン・バレー症候群,フィッシャー症候群診療ガイドライン 2024|日本神経学会

(文献3)

標準的神経治療:手根管症候群|日本神経治療学会