胸椎椎間板ヘルニアの痛みに!ストレッチで痛みを和らげる方法
公開日: 2023.12.14更新日: 2024.10.07
目次
胸椎椎間板ヘルニアの痛みに!ストレッチで痛みを和らげる方法
「足が動きにくい気がする」、「両足のしびれが気になる」このような症状がある場合は、もしかすると胸椎椎間板ヘルニアかもしれません。
ヘルニアは腰や首だけでなく背中にある胸椎でも起こります。
本記事では胸椎椎間板ヘルニアについて解説し、痛みを軽減するためのストレッチを紹介します。自宅でも簡単にできる方法を紹介するので、ぜひ実践してみましょう。
胸椎椎間板ヘルニアとは?原因と症状について解説
ここでは胸椎椎間板ヘルニアとはどのような病気なのかを解説します。原因や症状についても紹介するので、自分自身に当てはまる方は早めに整形外科に受診しましょう。
胸椎椎間板ヘルニアの病態
背骨は脊椎と呼ばれ、椎骨と呼ばれるブロックのような小さい骨が積み重なってできています。椎骨の首の部分を頚椎、腰の部分を腰椎と呼び、頚椎と腰椎に挟まれた背中の部分を胸椎と呼びます。
椎骨と椎骨の間には、衝撃を吸収するクッションの役割をもつ椎間板があります。ヘルニアは、椎間板の中にあるゼリー状の髄核(ずいかく)が、椎間板から突き出してしまい、近くの神経を圧迫してしまう状態です。
胸椎の椎間板で生じるヘルニアを胸椎椎間板ヘルニアと呼びます。胸椎は頚椎や腰椎より動きが少ないため、頚椎や腰椎に比べてヘルニアになることが少ないとされています。
胸椎椎間板ヘルニアの原因
椎間板ヘルニアは加齢や繰り返しかかる負担で椎間板が変化したり断裂したりして起こります。繰り返し椎間板に負担のかかる作業といえば、重い荷物を抱えたり、運転など長時間座ったりする作業です。
また動きや接触の激しいスポーツ、事故などの衝撃もヘルニアの原因となります。
前述のように胸椎は動きが少なく、頚椎や腰椎に比べると上記のような原因でヘルニアになるケースは少ないです。
胸椎椎間板ヘルニアの症状
胸椎椎間板ヘルニアの症状は以下のようなものがあります。
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胸椎椎間板ヘルニアによってうまく歩けなかったり、ふらついたりするのは、脚の筋力が低下してしまい、うまく力が入らないためです。
なぜ筋力低下が起こるのかというと、ヘルニアにより背中を通る神経が障害されてしまい麻痺してしまうからです。
さらに麻痺が進行すると、排尿を支配する神経も障害されるため、おしっこが出にくいなどの症状が出ます。しびれなどの感覚障害も症状の1つですが、痛みをともなうことは多くありません。
まれに、神経の障害の影響で背中や脇腹のあたりが痛む場合もあります。このような痛みを肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)と呼びます。腰椎のヘルニアでよく見られるような、腰から脚に広がる神経痛は胸椎椎間板ヘルニアでは少ないです。
胸椎椎間板ヘルニアの治療
胸椎椎間板ヘルニアの治療は症状の進行度合いによって変わり、保存療法と手術療法に分けられます。
それぞれの治療を選択する基準や治療の内容について紹介します。
胸椎椎間板ヘルニアの保存療法
ヘルニアがあっても症状が軽く、脚の筋力低下や排尿の障害などが伴わない場合は、コルセットや内服薬で痛みの軽減を図ります。
ヘルニアは症状が自然に治る場合もあります。症状が軽い場合は、まず保存療法で様子を見ます。
胸椎椎間板ヘルニアの手術療法
胸椎椎間板ヘルニアの症状が進行し、麻痺の症状が見られると保存療法での治療は困難です。
その場合、放置すると症状が徐々に進行してしまうため、できるだけ早くヘルニアを除去する手術が行われます。
手術は背骨の一部を取り除き、神経を圧迫しているヘルニアを除去する治療をします。
胸椎椎間板ヘルニア(予防)におすすめのストレッチ2選
胸椎椎間板ヘルニアの予防や、痛みの緩和をするためにオススメのストレッチを2つ紹介します。
特別な道具も必要なく自宅でも簡単にできる方法ですので、日頃の生活に取り入れてみましょう。
横になってする胸椎ストレッチ
まずは寝た状態でできる胸椎のストレッチです。
胸椎が固くなると猫背になり、胸の前側が固くなります。
このストレッチでは胸の前側の筋肉を伸ばすことができ、姿勢の改善が期待できます。
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ゆっくりと動作を行い痛みが出ない程度の範囲で行いましょう。
四つ這いでする胸椎のストレッチ
四つ這いになって背骨の柔軟性を高めるストレッチを紹介します。
胸椎のストレッチに加えて、背骨を支える筋肉を働かせるためトレーニングの効果も期待できる運動です。
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最初の姿勢では肩の下に両手を肩幅に広げて置き、腰の真下に膝がくるようにします。また背骨を一つずつ動かすような意識でゆっくりと実施するのがポイントです。
ストレッチを継続して胸椎椎間板ヘルニアの痛みを和らげよう|
症状がある場合は早めの受診が大切
胸椎椎間板ヘルニアは症状が進行すると歩くのが難しくなり、排尿が障害される怖い病気です。
麻痺の症状は徐々に進行するので、放置せず早めに整形外科へ受診をするようにしましょう。
症状が軽い場合は保存療法が選択されますが、ストレッチを継続して胸椎の柔軟性を高めることで、椎間板への負担を軽減するのもオススメです。
ただし、症状があるからといってマッサージを受けるなど自己判断で治療を進めるのではなく、受診をして医師の指示による正しい治療を受けましょう。
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