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頚椎椎間板ヘルニア!やってはいけないこと

頚椎椎間板ヘルニア!やってはいけないこと

頚椎椎間板ヘルニアを始めとする頚椎疾患は日常診療のなかでも多い病気のひとつとされています。

頚椎疾患自体は、30~50歳代前後の中年層に患者数が多く、時には訳もなく発症するケースもあるものの、その多くは普段の生活の中で悪い姿勢で作業をする、あるいは首に負担のかかりやすいスポーツや運動といったものが主たる原因になっているようです。

頭の重さは、5~6Kgと言われ、要はボーリングの球が首に乗っているようなイメージで考えて頂くといかに首に負担が掛かかイメージ頂けるのではないでしょうか。つまり、普段の生活の中、大きな衝撃が無い場合でもほんの数センチ頭が傾くだけでも大きな負担が首に掛かってしまうのです。

そこで「頚椎椎間板ヘルニア」は、どのような病気なのか、そして、頚椎椎間板ヘルニアを患った人が日常生活において「やってはいけないこと」について解説してまいります。

  • ・比較的多い疾患
  • ・30~50歳代前後の中年層に患者数が多い
  • ・首に負担のかかりやすいスポーツや運動
  • ・突然、わけもなく発症するケース

頸椎椎間板ヘルニアで悩む女性

頚椎椎間板ヘルニアについて

首の骨は「頚椎」と呼ばれ、7つの骨で構成されています。

脊椎領域において、骨と骨の間に「椎間板」と呼ばれるクッションの役割を担っている軟骨が存在しています。いわゆる頚椎椎間板ヘルニアという疾患はその椎間板の一部が本来の正常な位置からずれて後方、背中側に向けて突出してしまう病気をいいます。

特に、頭側に位置する上位頚椎椎間板ヘルニアが発生する原因としては、加齢に伴って、下位頚椎の変形などによって上位頚椎に負荷がかかることで引き起こされると言われています。

頸椎椎間板の解説図

本疾患は、若年者から中年層にかけて幅広く発症し、多くは悪い姿勢でデスクワークをする。

あるいは頚部に重い負担や、大きな衝撃がかかる可能性があるラグビーや、アメフト、柔道、レスリング、その他格闘技のほか、スキー、スノーボードなどのウインタースポーツが原因となることもあります。

頚椎椎間板ヘルニアの症状としては、首や肩、そして腕にかけて比較的広範囲に痛みや、しびれが現われたり、食事中に箸が持ちにくくなったり着衣時にボタンがかけづらくなる。

そして歩行時に足がもつれるなどのサインが表れたりします。

実際に、医療機関などで頚椎椎間板ヘルニアの患者さんを診療する際は、手足の感覚や筋力が通常より低下していないか、あるいは四肢の腱反射異常などを観察したうえで、MRI検査(核磁気共鳴装置)で画像を確認し、脊髄の圧迫状態を確認します。

頸部の痛みや、神経領域のしびれ症状が強い例では、頸部の安静保持を心掛けると同時に鎮痛消炎剤の服用、外用薬貼付、そしてひどい場合には、神経ブロックなどを行うことで疼痛を緩和させる治療を行います。

また、これらの保存的な治療策で顕著な症状改善を認めず、手や足の筋力低下が持続して悪化するケース、或いはスムーズに歩けないなどの歩行障害や尿失禁を始めとする排尿障害を合併する場合には根治的な手術治療を検討することも往々にしてあります。

  • 本疾患の原因
  • ・若年~中年層にかけて幅広く発症(加齢)
  • ・悪い姿勢でのデスクワーク
  • ・頸部に重い負担が掛かる動作(重量のある荷物を持ち上げる)
  • ・頸部に大きな衝撃(ラグビー、柔道、レスリング、格闘技、体操、スキー、スノーボード、転倒、他)

頚椎椎間板ヘルニアのリスク、注意したいこと

前項で触れた通り、頚椎椎間板ヘルニアという病気は、スポーツなどが契機となって発症しやすいと考えられているため、頚部のしびれや痛みなどの症状がみられる場合には、これらスポーツや、運動を一旦中止し、医療機関を受診することを検討しなければなりません。

スポーツに注意しましょう

例えば、アメリカンフットボールやラグビー、格闘技系など激しいコンタクトを要求されるスポーツ選手は特に注意が必要です。

また、体に対して急激で強い外力が頻繁に加わる動作を特徴とする体操選手など、長時間同じような動作を反復することも頚椎椎間板ヘルニアを発症するリスクになります。

注意頂きたいのは、現れた症状が比較的、軽度な場合に「この程度なら…」との自己判断で放置し、そのスポーツや生活を治療することなく続けることです。

そうなると当然ながら症状を悪化させることに繋がります。自然に良くなることはありません。首に痛みを感じたら早めに診察を受け、適切な指導を受けるべきです。

姿勢に注意しましょう

頚椎椎間板ヘルニアを引き起こしやすい例としては、日常的な姿勢の悪さが挙げられます。代表例としては、「そり腰」や腹部に体幹を支える力が入っていない状態の「猫背」が挙げられます。

頚椎椎間板ヘルニアの発症を防止する意味でも、或いは発症後に症状を悪化させないためにも日常生活において背筋を伸ばすなど「正しい姿勢を意識する」ことが大切です。

・反り腰や猫背にならないように心がけましょう。

確認方法

大きな鏡の前で自身の姿勢を確認したり、壁を後ろに直立し、かかとを壁に付けて自然に立った場合、お尻や肩、頭は壁に軽くでも壁についているか、背中には手のひら1枚分程度の隙間があるか確認しましょう。

  • ・お尻、肩、頭が壁につかない部分があると姿勢が良くない証拠です
  • ・頭の後頭部が就かない場合は、頚椎に負担が掛かっているといえます

正しい姿勢を知ることで、自分で矯正する意識を持てます。気づいたら背筋を伸ばすなど「正しい姿勢」を目指して姿勢が悪くならないように注意しましょう。

体重管理に注意しましょう

平均的な体重の成人は、上半身の重さが全体重の概ね6割程度といわれいます。

体重が重い肥満傾向の場合は、そのぶん健常者よりも頚椎椎間板にかかる負荷が大きくなります。身長に対して過剰な体重にならないよう注意し、管理することが大切です。

自転車やバイク、自動車など乗り物に注意しましょう

すでに頚椎症の疑いや、症状がある場合は、通常の自転車走行であっても、転倒時には急激に首に力が入ってしまうことを考慮するべきです。転倒した場合のリスクを考え、ご不安な方は、自転車走行は控えたほうが良いでしょう。

それでも自転車に乗る場合は、停止時、スグに足が着けるようサドルを調整し、無理のない走行を心がけましょう。

  • 自転車同様、ご注意ください
  • ・バイクも同様:発信や停止では、首に大きな負担が掛かかります。
  • ・自動車も同様:急発進や急ブレーキは禁物です。首に大きな負担が掛かかります。

自動車の場合、他の方が運転する場合では、乗る前に事情をお話して安全運転をお願いしましょう。特に急発進、急停車に注意が必要です。

これら以外でも重い荷物を持ち上げるなども首に負担が掛かるためご注意ください。

日常生活、普段意識することはなくても首には大きな力が掛かっています。姿勢をただし、何らかの動作が必要な折には、首を意識してください。

以上、乗り物は特にですが、普段の生活においても無理のない、負担のかからないよう意識的に行動することが大切です。

喫煙に注意すべきです

ここまで以上、何より注意すべきは喫煙です。

何故なら喫煙は、全身の毛細血管の血流を悪化させて椎間板の劣化が起こりやすくなると考えられているからです。頚椎椎間板ヘルニアを患っているにも関わらず喫煙習慣があるのなら、できるかぎりタバコを吸わないよう、もしくは大幅に減らしましょう。できれば禁煙するといった努力を心がけてください

ご存知のようにタバコは万病の元とも言われるため、この機会に禁煙されてはいかがでしょうか?最近は電子タバコなどもあり、切り替えながら少しずつでも減らしていければベストですね。

  • 頚椎椎間板ヘルニアやってはいけないこと
  • ・激しいスポーツを避ける
  • ・激しくなくともスポーツを行う際は要注意
  • ・重い荷物を持つなどの重労働は避ける
  • ・腰を曲げてお辞儀するようにかがまない(首に負担が掛かる)
  • ・猫背、そり腰を避ける(正しい姿勢を知ること)
  • ・太らないこと、体重の増加(体重管理に気を付け、食生活を正す)
  • ・首に負担が掛かるような動作や動き
  • ・自転車、バイクでの転倒、
  • ・バイク、自動車の急発信
  • ・スマホを悪い姿勢で見る(首への負担を意識する)
  • ・喫煙に注意(禁煙が望ましい)
  • 頚椎椎間板ヘルニアの予防
  • ・正しい姿勢を知ること
  • ・正しい姿勢を維持すること
  • ・腹部で体幹を支える意識をもって姿勢を正す

まとめ・頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと

人間は、誰しも年齢を重ねるにつれて身体には様々な劣化が起こります。そのひとつとして椎間板も加齢で劣えていきます。

頚椎椎間板ヘルニアは、頚部の背骨を構成している骨と骨との間にある椎間板組織が慢性的な負担でに劣化や、外因的な衝撃を受けて正常な位置からずれて突出し、脊髄の神経を圧迫することで発症します。

椎間板が劣化する原因は多種多様であり、いわゆる加齢や肥満、喫煙習慣、悪い姿勢や、激しいスポーツ活動、また普段の生活における環境要因も要因になる可能性があるため、頚椎椎間板ヘルニアの場合は、これらのリスク要因を少しでも回避する努力が必要です。

荷物や、物を持ち上げるのは避けて頂きたいのですが、どうしてもの際には、腰を曲げてかがむのではなく、膝を折ってかがめば首に負担をかけずに持ち上げることができます。

また、スポーツなどでは年齢を重ねてからは激しい動きがある種目は行わない。もしくは可能な限り、リスクを押さえ注意して行うなどの対策を取ってください。首を意識することが大切です。

頚椎椎間板ヘルニアの予防は正しい姿勢を知ることが第一です。リハビリテーションにおいても同じことが言えます。正しい姿勢を取れるように指導を受けることになるからです。

その他、正しい姿勢で散歩したり、泳ぐのが好きな方は、スイミングを取り入れるなどで持続的に無理のない範囲で運動をする習慣を持つことも大切です。現在、本症状でご覧頂いているあなた様には、無理をなされないよう、くれぐれも気を付けてお過ごしください。

以上、頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことについてご説明させていただきました。今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。

▼こちらもあわせてご覧ください
頚椎椎間板ヘルニアや腰椎椎間板ヘルニアの最新療法幹細胞治療!

 

No.S027

監修:医師 加藤 秀一

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