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コルセットを使用すると反り腰が悪化する?理由や正しい使い方を現役医師が解説
コルセットには姿勢のサポートや腰痛軽減などの効果があり、反り腰の改善に有効な手段の一つです。しかし、正しく使用しなければ反り腰の悪化を招く可能性があります。反り腰の悪化を防ぐためにも、コルセットの適切な使用方法を理解することが重要です。
本記事では、コルセットを使用すると反り腰の悪化を招く理由を解説します。コルセット着用による効果や正しい使い方もまとめているので、反り腰の悪化を防いだ上で、改善を目指したい方は参考にしてください。
なお、慢性的な腰痛や改善しない症状でお悩みの方は、専門機関への相談を検討するのも手段の一つです。
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目次
【結論】コルセットの使い方によっては反り腰を悪化させる可能性がある
コルセットの長期間・常時着用は、反り腰を悪化させる可能性があります。コルセットは、反り腰をはじめとする腰痛予防や保存療法の一つです。
しかし、正しく使用しなければ悪影響を及ぼす可能性があります。医学出版の「コルセットの功罪」によると、理学療法士・作業療法士を対象に行ったアンケートでは、装具処方に不安を感じていると51名中49名が回答しています。(文献1)
反り腰は、慢性的な腰の悩みや肩こりなどさまざまな不調が現れる状態で、サポートを担うためにコルセットが効果的です。しかし、使い方次第では症状を悪化させる可能性があるため、正しい使用方法を覚えることが大切です。
コルセットが原因で反り腰が悪化する理由
コルセットの使い方によっては、反り腰が悪化する可能性があります。ここでは、悪化するといわれる理由を3つ解説します。
コルセットを正しい位置で装着していない
コルセットの装着位置が誤っていると、反ったまま固定され、反り腰の悪化を招きます。コルセットの位置が正しくなければ、肋骨や横隔膜の動きを妨げ、内臓の圧迫や呼吸機能の制限につながるためです。
たとえば、誤った装着方法には肋骨にかかる位置でコルセットを巻いたり、座る際に苦しくなるほど締め付けすぎたりしているケースが挙げられます。締め付けが強すぎると血行不良を招き、酸素が筋肉まで十分に行き渡らず、回復の遅れにつながります。
場合によっては、痛みが慢性化する可能性も少なくありません。誤った装着は逆効果となり、かえって腰に負担をかけてしまい、反り腰の悪化につながるため注意しましょう。
常時着用は筋力が低下しやすい
コルセットの常時着用は、本来姿勢を支えるために必要な筋肉が働きにくくなります。反り腰を引き起こす原因の一つに、お腹まわりやお尻の筋力低下が挙げられます。
お腹まわりに脂肪がつくと、重みにより腰が反りやすくなります。また、お尻の筋力が低下すると、骨盤が前に傾きやすくなるため反り腰を引き起こします。
コルセットの使用が長ければ、本来姿勢を支えるために必要な筋肉が働きにくくなる点に注意が必要です。実際に、コルセット着用中は腰背部の筋肉活動が低下し、不足した働きを太ももの前側の筋肉が補っている可能性が示唆されています。(文献2)
したがって、コルセットにより反り腰の悪化が懸念される理由は、長期間の着用によって体幹や腰まわりの筋肉が衰え、自力で正しい姿勢を支えにくくなる可能性があるためです。
長時間の固定によって正しい姿勢を維持しにくい
コルセットで長時間固定すると、股関節や骨盤まわりの動きが制限されて正しい姿勢を維持しにくくなるため、反り腰を悪化させる場合があります。筋肉や腱が硬くなると関節の可動域が狭くなり、日常生活に支障をきたす可能性があるためです。
股関節や骨盤まわりの可動域が狭くなると姿勢バランスが崩れやすく、結果として反り腰につながるケースもあります。たとえば、歩幅が狭くなったり、しゃがんだ際に腰痛が生じたりすると、無意識に腰を反らせて動作を補おうとします。
コルセットの固定が悪循環となり、腰への負担が増え、反り腰の悪化につながる可能性があるため注意が必要です。
反り腰を悪化させるだけではないコルセットの効果
コルセットの着用によって、必ずしも反り腰が悪化するとは限りません。実際に、反り腰にはコルセットの使用も推奨されています。
ここからは、コルセットが反り腰にもたらす良い効果を解説するので、参考にしてください。
姿勢をサポートできる
コルセットは正しい着用により、姿勢の矯正・安定効果が期待できます。体幹を支えるサポートの役割があり、反り腰や猫背などの不良姿勢の矯正に役立ちます。反り腰の原因の一つは、歩き方や立ち方など姿勢が崩れたまま生活を送っていることです。
コルセットには正しい姿勢を意識しやすくなる効果や、姿勢のクセに気づきやすくなるメリットもあり、反り腰改善に有効です。
姿勢が改善されることで、腰痛予防や軽減にもつながります。コルセットは、姿勢を見直す上で良い影響を与えるため、反り腰改善に有効な手段です。
腰への負担軽減につながる
コルセットには腰椎の安定化と腹圧上昇効果があり、腰への負担軽減が期待できます。着用によりお腹まわりが圧迫され、体の内側から背骨を支える力が働くためです。
コルセットを装着して歩行したところ、腹圧上昇によって良好な姿勢を保ち、腰背部の筋肉の負担が減少したことが報告されています。(文献3)反り腰は姿勢のバランスが崩れているため、腰に負担がかかりやすく、慢性的な腰痛を引き起こします。
腰まわりの負担を軽減し、痛みを和らげる役割を担っているのがコルセットの特徴です。結果として、コルセットの正しい着用により反り腰改善につながります。
反り腰の悪化を防ぐコルセットの正しい使い方
反り腰の悪化を防ぐためにも、コルセットを正しく使うことが大切です。
ここでは、コルセットの正しい使い方を3つ解説します。反り腰の改善策として、コルセットの使用を検討している方は、参考にしてください。
コルセットの正しい装着位置を理解する
反り腰の悪化を招かないためには、コルセットの正しい装着位置の理解が大切です。コルセットの正しい位置は、骨盤の上端(腸骨稜)にかかる位置です。
上部がおへそあたり、下部が骨盤の上部に位置するように装着します。装着する際は、股関節の動きを妨げないように着用することもポイントです。
また、コルセットと体の間に指が1本入る程度のゆとりを目安に装着し、ズレた場合はこまめに着け直します。コルセットを装着する際は、正しい位置と適切な締め具合を理解し、適切な場所に巻きましょう。
外すタイミングを把握しておく
コルセットにより反り腰を悪化させないためには、適切なタイミングで外すことが大切です。使用期間や装着時間は症状やコルセットの種類によって異なりますが、一般的には数日〜2週間程度、1日8時間前後を目安とするケースがあります。
反り腰による腰痛対策としてコルセットを使用している場合、痛みが軽くなってきたら装着時間を徐々に減らしていきましょう。また、長時間立ち仕事をするときや、朝の動き始めなど痛みが出やすい場面のみの使用も悪化を防ぐ上で重要です。
コルセットにより筋力が低下しないよう、1日の中で外す時間を延ばす習慣づけを意識して、正しく活用しましょう。
反り腰改善ストレッチを併用する
コルセットはあくまで補助として使用し、ストレッチや筋トレなどの運動療法を併用することが反り腰改善に効果的です。反り腰は背中や腰まわりなどの筋肉が硬くなると、骨盤が傾きやすくなります。
ストレッチで筋肉の柔軟性を高めると、反り腰改善につながります。たとえば、背中の柔軟性を改善するストレッチの手順は、以下の通りです。
- 両手を肩・膝を股関節の真下に置き、四つん這いの状態になる
- 息をゆっくり吸う
- 吐くタイミングで背中を丸める
- 再び息を吸うタイミングで背中をゆっくり反らす
- 3と4の動作を10回ほど繰り返す
コルセットとあわせて、背中や腰まわり、太ももの前側の柔軟性を高めるストレッチを習慣づけることで反り腰の悪化を防げます。
反り腰でコルセットを使用する際は専門家に相談するのも手段の一つ
コルセットによって反り腰の悪化を防ぐためには、自己判断ではなく専門家の指導をもとに使用することも手段の一つです。とくに慢性的な腰痛にお悩みの場合、反り腰ではなくほかの病気が原因の可能性もあります。
反り腰で以下の症状が見られた場合、医療機関を受診しましょう。
- 安静にしていても腰痛が続く
- 腰痛のほか足のしびれや力が入らないなどの症状が見られる
- 腰痛のほか排便・排尿に支障をきたす
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反り腰の悪化を防ぐためにはコルセットを正しく使うことが重要
コルセットは姿勢のサポートや腰痛軽減といった効果があり、反り腰改善に有効な手段の一つです。しかし、コルセットを正しい位置で装着していなかったり、長時間固定していたりすると、反り腰の悪化を招く可能性があります。
反り腰の悪化を防ぐためにも、コルセットを正しく使うことが重要です。コルセットの正しい使い方を理解し、反り腰改善を目指しましょう。
なお、慢性的な腰痛や改善しない症状でお悩みの方は、専門機関への相談を検討するのも手段の一つです。
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コルセットによる反り腰悪化に関するよくある質問
コルセット以外におすすめの反り腰改善グッズは?
反り腰による腰痛により、夜眠れない場合はコルセットではなく、抱き枕の使用が効果的です。抱き枕は、寝ている間の姿勢を安定させて腰への負担軽減に役立ちます。
とくに横向きの体勢で寝る際は、骨盤のねじれを防いで自然な姿勢を維持しやすい点がメリットです。抱き枕を使用する際は、自分の体に合うサイズを選びましょう。
反り腰対策としてコルセットを使用しても痛いのはなぜですか?
コルセットを使用していても腰痛を引き起こす原因は、以下の通りです。
- コルセットの装着位置がずれている
- コルセットの長期間使用により筋力や関節の可動域が低下している
また、反り腰以外の原因も考えられるため、コルセットで改善が見られない場合は医療機関の受診を検討するのも手段の一つです。
反り腰を治す歩き方は?
反り腰はコルセットの使用とあわせて、歩き方の工夫で改善につながります。反り腰の改善には、以下の歩き方を意識しましょう。
- 腕を後ろに大きく振る
- 大股気味に歩く
- かかとから地面に着いてつま先で地面を蹴る
過度に胸を張ろうとすると、反り腰を招く可能性があります。そのため、胸を反らしすぎないように歩くこともポイントです。
参考文献



















