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「家族が突然、視床出血と診断された」「これからどのような経過をたどるのかわからず不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。 視床出血(ししょうしゅっけつ)は、脳の深部にある「視床」で出血が起こる病気で、体の片側の感覚障害や麻痺などが現れる場合があります。ただし、どのような症状がどの程度残るかは、出血の位置や量、広がり方によって一人ひとり異なり、経過も同じではありません。 本記事では、視床出血の症状や左右差、原因、検査方法や治療法、そして再生医療という選択肢まで、医師の視点でわかりやすく解説します。病気の全体像や治療の見通しを整理するための参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。視床出血の後遺症や今後の経過にお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 視床出血とは脳出血の中で2番目に多い出血 視床は脳の深部にある小さな部位で、嗅覚を除く、体のさまざまな感覚の情報を大脳へと伝える「中継地点」の役割を担っています。ここで出血が起こると、感覚をはじめとする脳の情報のやり取りに支障が生じるのです。 視床出血は脳出血のなかでも頻度が高く、脳出血全体のおよそ2〜3割を占め、一般には被殻出血(ひかくしゅっけつ)に次いで多いとされています。 また、視床は脳の内部にある「脳室」という空間に近いため、出血が脳室内へ及ぶ「脳室穿破(のうしつせんぱ:出血が脳室内へ広がること)」や、それに伴って髄液の流れが滞る水頭症(すいとうしょう)が起こる場合があります。これらを伴うと、意識障害が強くなったり、脳圧が上昇したりして、症状が重くなる可能性があります。 被殻出血と視床出血のおおまかな違いを、以下の表に整理しました。 比較項目 被殻出血 視床出血 出血部位 大脳の外側寄りにある「被殻」 脳のより深部にある「視床」 現れやすい主な症状 片側の運動麻痺が目立ちやすい 片側の感覚障害が目立ちやすい(麻痺を伴うこともある) 脳室への広がり方の傾向 出血が大きいと脳室へ及ぶことがある 脳室に近く、脳室穿破を起こしやすいとされる なお、これらはあくまで一般的な傾向であり、実際の症状や広がり方は症例ごとに異なります。 視床出血の主な症状 視床は、感覚だけでなく運動や認知など、複数の神経のネットワークに関わっています。そのため、視床出血の症状は一つにとどまらず、多岐にわたるのが特徴です。 ここでは、現れやすい症状を以下の3つに整理して解説します。 しびれや麻痺などの感覚・運動症状 意識や眼球運動に現れる症状 失語などの高次脳機能障害 それぞれ順に見ていきましょう。 しびれや麻痺などの感覚・運動症状 視床出血でよくみられるのが、体の片側に起こる感覚の異常です。しびれやピリピリとした感覚のほか、触れた感じ(触覚)、熱い・冷たいの感覚(温度覚)、手足の位置のわかりにくさ(位置覚)などが低下する場合があります。 また、視床出血が、内包(ないほう:脳から手足へ運動の指令を伝える神経線維が通る部分)まで広がると、病変と反対側の手足に片麻痺が起こり、感覚障害と運動障害が重なって現れることがあります。 さらに、動きを滑らかに調整しにくくなる運動失調や、発症からしばらくして強い痛みや灼熱感などが現れる「視床痛(ししょうつう)」がみられるのも特徴です。 なお、視床出血の運動失調について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。 意識や眼球運動に現れる症状 出血の量や広がり方によっては、意識にも影響が及びます。呼びかけへの反応が鈍くなる程度から、深い昏睡まで、幅のある意識障害が起こり得ます。出血が大きいほど、意識への影響も強く出やすい点にも注意が必要です。 また、視床は目の動きを調整する中脳や脳幹に近いため、眼球の向きや動きの異常、瞳孔の変化などがみられる場合があります。一例として、両目が内側かつ下方を向くことがあります。 ただし、症状の組み合わせや重さには個人差があります。目の症状だけで出血した場所や重症度を自己判断できないため、気になる症状があるときは専門医に確認しましょう。 失語などの高次脳機能障害 視床出血では、言葉や記憶、注意などに関わる「高次脳機能障害」が現れる場合もあります。具体的には、以下の障害が現れる場合があります。 失語 注意障害 記憶障害 半側空間無視(空間の片側に気づきにくくなる) なかでも失語は、単に発音がしにくいというものではありません。話す・聞いて理解する・読む・書くといった、言葉を扱う機能そのものに影響が及ぶことがあります。 また、高次脳機能障害は、本人が症状に気づきにくいケースも少なくありません。日常生活でみられる変化は、気づいた時点で医師やリハビリ専門職に共有しましょう。 右視床出血・左視床出血で異なる症状 視床出血では、出血した側と反対側の体に、感覚障害や運動麻痺が現れやすい傾向があります。 また、記憶や注意、言語などに関わる高次脳機能障害には、左右で違いがみられます。左視床出血では失語などの言語障害、右視床出血では左側の空間に気づきにくくなる半側空間無視や、空間を認識する力の低下が現れやすいとされています。 視床出血100例を調べた研究でも同様の傾向がみられ、血腫が大きいほど症状が増える傾向が報告されました。(文献1) ただし、失語や半側空間無視の有無・程度は、出血した側だけで決まるわけではありません。急性期の視床出血115例を対象にした研究では、血腫量が多いほど、失語や半側空間無視が重くなる傾向が示されました。(文献2)実際の症状は、出血の位置や大きさ、広がり方、個人差などによって異なります。 そのため、「右ならこの症状」「左ならこの症状」と決めつけず、症状や画像所見を担当医に確認することが大切です。 視床出血の主な原因は高血圧 視床出血の背景には、血管に負担をかける要因の積み重ねがあります。なかでも主な危険因子は「高血圧」で、高い圧力が続くことで細い血管が傷み、やがて破れて出血につながります。 また、高血圧のほかに、加齢や糖尿病、喫煙、過度の飲酒、過去の脳卒中歴なども、発症のリスクを高める要因です。ただし、これらの要因があっても必ず発症するわけではなく、逆に高血圧の自覚がないまま発症することも少なくありません。 なお、前ぶれや初期症状について知っておきたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。 高血圧で視床出血が起こるメカニズム 高血圧の状態が長く続くと、脳の奥にある細い血管に絶えず強い圧力がかかります。その負担によって血管の壁が少しずつ傷み、もろくなった部分が高い血圧に耐えきれずに破れ、出血が起こるのです。 なお、出血の多くは、「穿通枝(せんつうし)」と呼ばれる非常に細い血管で生じます。破れた血管から漏れ出た血液は「血腫(出血による血のかたまり)」となり、周囲の脳組織を圧迫します。この圧迫が、出血の位置や広がりに応じたさまざまな症状を引き起こすのです。 視床出血の診断は「頭部CT検査」にておこなう 視床出血が疑われるときは、まず頭部CT検査をおこないます。CTは短時間で撮影でき、出血の有無や位置、大きさ、脳室穿破や水頭症の有無などを速やかに確認しやすいためです。急を要する脳出血の診断に適した検査です。 なお、必要に応じて、MRIや血管の状態を調べる検査が追加される場合もあります。これらによって、出血の原因や病変の状態をより詳しく調べることも可能です。 どの検査をどこまでおこなうかは、症状の状態を踏まえて医師が判断します。 視床出血の治療法は2つ 視床出血では、血腫(出血によってできた血の塊)を直接取り除く手術は基本的におこなわれません。視床は脳の深部にあり、周囲に重要な神経が集まっているため、手術によって脳をさらに傷つけるリスクがあるからです。 ただし、以下のような状況では、手術が検討されることがあります。 手術を検討する状況 手術の目的 出血の範囲が非常に大きく、状態の悪化が懸念される 脳への圧迫や重い合併症を抑える 水頭症によって脳への圧力が高まっている 脳室にたまった髄液を排出し、脳への圧力を下げる 実際に手術をおこなうかどうかは、血腫の大きさや広がり、脳室穿破や水頭症の有無、意識状態などを確認した上で、脳神経外科医が総合的に判断します。 ここでは、以下の治療法について解説します。 薬物療法|血圧コントロール 手術療法|シャント術 なお、脳出血の入院期間や費用の全体像を知りたい方は、以下の記事で解説しています。 薬物療法|血圧コントロール 薬剤による血圧コントロールは、視床出血の重要な治療法です。 視床出血は高血圧が原因となるケースが多く、とくに発症時(急性期)には収縮期血圧が200mmHg以上となる人も珍しくありません。発症から6時間以内は再出血が起こりやすいため、急性期の治療では出血範囲の拡大や再出血の予防を目的に、血圧を安定させる降圧剤の点滴や内服などが使われます。 血圧は収縮期血圧140mmHgを目安に下げるのが一般的ですが、急激に血圧を下げると急性腎障害が増加したという報告もあります。そのため、状況を見ながらの適切な血圧コントロールが大切です。(文献3) また、慢性期にも生じる可能性がある視床痛は、一般的な鎮痛薬が効きにくいことがあります。アミトリプチリンなどの抗うつ薬、カルバマゼピンなどの抗けいれん薬を処方して様子を見ますが、効果には個人差があります。(文献4) 手術療法|シャント術 シャント術とは、脳内に溜まる髄液(硬膜と脳・脊髄の間を満たす液体)を体内のほかの場所へ流す通り道を作る手術で、水頭症の治療法です。 髄液は誰にでも存在し、通常は脳内の狭い道を通って血管に吸収されています。しかし、視床出血が起こると通常のように吸収されず、溜まった髄液は脳内を圧迫し始めます。そのため、髄液を流す手術が必要になるのです。 シャント手術の主な経路は、以下のとおりです。 脳室から腹部(脳室―腹腔シャント) 脳室から心臓(脳室―心房シャント) 腰から腹部(腰椎―腹腔シャント) 現在は、脳室―腹腔シャントが最も多くおこなわれています。 視床出血の予後は出血量や広がりなどに左右される 一般的に、出血が多くて広範囲なほど視床出血の予後は不良です。 また、出血範囲が生命を維持するために重要な「中脳」にまで広がると、生命の危機につながる可能性が高いともいわれています。 なお、視床出血の死亡率は重症度などによって異なるため、一律には示せません。過去の研究では、出血が視床内にとどまった症例の死亡率は13%だった一方、脳室内まで広がった症例では52%でした。死亡リスクには、血腫の大きさや脳室穿破の有無、発症時の意識状態などが関係します。(文献5) 水頭症の発症や再出血、さらなる出血範囲の拡大などがあると、予後がさらに悪化するケースも珍しくありません。そのため、厳格な血圧コントロールや、少しでも後遺症を軽減する早期からのリハビリが重要です。 視床出血の後遺症に効果的なリハビリ 視床出血の発症後には、感覚障害や片麻痺、視床痛、運動失調、そして失語や注意・記憶の障害、半側空間無視などの高次脳機能障害が後遺症として現れる場合があります。後遺症が現れた場合、機能の保持・回復のためにリハビリが欠かせません。 リハビリは、全身状態が安定し、医師が可能と判断した範囲で、できるだけ早い時期から始めます。 主なリハビリの役割は、以下のとおりです。 リハビリの種類 主な訓練内容 理学療法 歩行や立ち上がり、バランスなど、体を支えたり動かしたりする訓練 作業療法 食事や更衣などの日常生活動作、手や指を使う動作の訓練 言語聴覚療法 失語、発音、飲み込み、認知機能やコミュニケーションに関する訓練 どの訓練をどのように進めるかは、症状や時期に応じてリハビリ専門職が個別に組み立てます。時期別・後遺症別の具体的なリハビリや看護のポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。 視床出血の改善しない症状や後遺症に再生医療という選択肢 標準的な治療とリハビリを続けても後遺症が続いている場合に、医師へ相談できる補完的な選択肢の一つが、幹細胞を用いる再生医療です。幹細胞には、損傷した神経や血管が修復されやすい環境を促す働きがあるとされており、この性質を活用した治療法です。 ただし、再生医療は急性期の救命治療や標準治療の代わりになるものでもなく、あくまでリハビリと併用しながら、残っている機能を活かして回復を目指す考え方が基本です。治療の適応や期待できる変化、限界、リスクなどについては、必ず医師に確認しましょう。 以下の記事では、8年前に発症した視床出血により、右半身の麻痺やしびれ、構音障害などが残った50代男性の経過を紹介しています。ぜひご覧ください。 視床出血の症状が現れたらすぐに医療機関を受診しましょう 視床出血は、脳の深部にある「視床」で出血が起こる病気です。 視床は感覚情報の伝達を担う重要な部位であるため、発症すると手足の麻痺やしびれ、感覚障害、運動障害などの後遺症が出る場合があります。 顔や手足のしびれ、身体の動かしにくさ、感覚の異常などの症状がみられた場合は、できるだけ早い医療機関への受診が大切です。 また、急性期治療やリハビリによって回復が期待できる一方で、一定期間が経過すると症状の改善が停滞し、後遺症が残ってしまうケースも少なくありません。 そのような場合には、既存の治療やリハビリに加え、再生医療という選択肢があります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。視床出血について気になることがある方は、ぜひ一度ご登録の上でご相談ください。 視床出血の症状に関するよくある質問 視床出血後の入院期間はどのくらいですか? 入院期間は、重症度や合併症、治療の内容、リハビリの進み方、退院先の調整などによって大きく異なり、一律にはお答えできません。目安として、研究で示された数値を参考に紹介します。 視床出血が発症した患者50例を対象とした研究では、発症から回復期リハビリテーション病棟へ入院するまでが平均28.6日、回復期病棟での入院期間が平均94.9日でした。(文献6) ただし、この研究は70歳未満の初回脳卒中で、血腫の広がりが限られ、水頭症などを伴う重症例を除いた患者が対象です。そのため、研究で示された日数は一つの参考であり、実際の入院期間は症状によって変わります。 視床出血は再発しますか? 視床出血は再発する可能性があり、その予防には高血圧の管理が重要です。一度出血を起こした血管の周囲は、再び出血のリスクを抱えていると考えられます。 再発を防ぐには、医師の指示に沿った服薬を続けることに加え、家庭での血圧の記録、定期的な受診、減塩、禁煙、過度の飲酒を避けるといった生活習慣の見直しが役立ちます。 再発率の詳しい数値や予防法については、以下の記事で解説しています。 参考文献 (文献1) Thalamic hemorrhage(視床出血100例の臨床的検討)|PubMed (文献2) Aphasia and unilateral spatial neglect due to acute thalamic hemorrhage: clinical correlations and outcomes|PubMed (文献3) 脳卒中治療ガイドライン2021[改訂2025]|日本脳卒中学会 (文献4) Dejerine-Roussy Syndrome|PubMed (文献5) Thalamic stroke. Presentation and prognosis of infarcts and hemorrhages|PubMed (文献6) 視床出血による記憶障害の検討|日本リハビリテーション医学会
2023.01.18 -
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脳出血の退院後は、後遺症の程度によって生活の変化が大きく異なります。手足の麻痺やしびれが残ると、歩行や身の回りの動作に介助が必要になる場合があります。 退院後にもう一つ意識したいのは、脳出血の再発予防です。再発すると後遺症が重くなり、日常生活への影響が広がる可能性があります。安定した生活を目指すには、血圧管理やリハビリ、生活習慣の見直しを継続することが重要です。 本記事では、退院後の生活で気を付けたい血圧管理やリハビリの続け方を解説します。退院後に抱えやすい不安を整理し、ご自身のペースで生活を整えるための道筋を確認しましょう。 \脳出血の後遺症に対する再生医療という選択肢/ 再生医療とは、患者さまご自身の細胞が持つ修復力を活用し、損傷した組織の修復環境を整えることを目指す治療法です。 脳出血の後遺症に対する再生医療では、患者さま自身の脂肪から採取した幹細胞を培養し、点滴によって体内へ投与します。 幹細胞には、損傷した脳神経や血管の修復をサポートする働きが期待されており、麻痺やしびれ、歩行障害などの後遺症に対する変化を目指します。 実査に脳出血発症から8年が経過した患者さまが、再生医療により顔の硬直や発声、歩行機能などに変化がみられた症例をご紹介しています。退院後も後遺症に悩まれている方は、ぜひ実際の治療経過をご覧ください。 >>脳出血後遺症の改善症例はこちら 【こんな方は再生医療をご検討ください】 退院後にリハビリを続けても手足のしびれ・麻痺が改善しない 後遺症の回復が停滞していると感じている 薬の副作用がつらい・これ以上薬を増やしたくない 再発が不安で、再発予防にも取り組みたい 慢性的なしびれや麻痺で日常生活・仕事に支障が出ている >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 実際に当院(リペアセルクリニック)の治療を受けられた方の症例については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 「薬を飲み続ける・リハビリだけを続ける以外の選択肢を知りたい」「再発が不安」という方は、一度、(リペアセルクリニック)にご相談ください。 根本改善を目指すなら、まずは無料相談! 脳出血の退院後の生活【後遺症が出て寝たきりになる可能性も】 脳出血の退院後は、病院での治療が終わっても、すぐに発症前と同じ生活へ戻れるとは限りません。自宅では起き上がり、移動、食事、入浴、服薬管理などを安全に続けられるよう、生活環境を整える必要があります。 ベッドや布団から安全に起き上がれるか トイレや浴室まで転ばずに移動できるか 食事や水分をむせずに摂れるか 血圧測定や服薬を毎日続けられるか 日中に横になりすぎず、活動量を保てるか 手足の麻痺やしびれ、言語障害、嚥下障害、高次脳機能障害などが残ると、これらの動作が難しくなることがあります。後遺症が重い場合は介助量が増え、寝たきりに近い生活となることも少なくありません。ただし、回復の経過は人によって異なります。退院後の過ごし方や支援体制を工夫すれば、生活の幅を少しずつ広げられます。 退院後の生活で大切なのは、無理に一人で頑張ることではありません。家族や介護サービス、訪問リハビリなどを活用しながら、起きる・歩く・食べる・外出する機会を少しずつ増やしましょう。 日常生活の質(OL)を保つためには、寝てばかりの時間を減らし、できる動作を維持することが大切です。(文献1) 脳出血の退院後の生活【後遺症が出て寝たきりになる可能性も!?】 脳出血とは、脳内の血管が破れて出血が起こる病気で出血によって脳組織が損傷を受けたり、たまった血液が脳を圧迫したりすることで、以下のようにさまざまな後遺症が現れます。 手足の麻痺・しびれ 言葉が出にくくなる言語障害 歩行障害・バランス障害 認知機能の低下 嚥下障害(飲み込みにくさ) 脳出血の後遺症が重度の場合、身体機能や認知機能に大きな障害が残り、寝たきりの状態になってしまう可能性があります。 後遺症の影響をできるだけ軽減し、日常生活の質(QOL)を維持・向上させるためには、入院中だけでなく退院後も継続的なリハビリが重要です。 脳出血の後遺症に対してはリハビリが治療の中心となりますが、一定期間が経過すると回復が停滞し、「これ以上は改善しないかもしれない」と感じる方も少なくありません。 そのような場合、新たな治療の選択肢として再生医療があります。 再生医療とは、患者さまご自身の脂肪から採取した幹細胞を活用し、損傷した脳神経や血管の修復環境を整えることで、機能回復を目指す治療法です。 治療内容については、以下の動画でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 「リハビリ以外の選択肢を探している」「後遺症の改善に限界を感じている」という方は、当院(リペアセルクリニック)へお気軽にご相談ください。 脳出血を含む脳卒中の後遺症改善について、まずは無料相談! 以下の記事では、脳出血で後遺症なしになる確率について解説しているので、後遺症の有無が気になる方はあわせてご覧ください。 脳出血の退院後に見直したい「血圧管理」と「生活習慣」 脳出血の主な原因は、長年の高血圧や動脈硬化です。これらによって脳の細い血管がもろくなり、破れることで発症します。(文献1) 退院後も血圧が高い状態が続くと、再発リスクが高まる可能性があるため、退院後の再発予防では血圧管理を継続することが重要です。 慢性期の降圧目標の考え方 慢性期の血圧目標は、年齢や持病、脳出血後の状態によって変わります。一般的には、130/80mmHg未満が目安の一つです。(文献2) 年齢や持病によってより慎重な目標が設定される場合があるため、脳出血の既往がある方は、主治医の指示に従ってください。 なお、血圧は一日の中でも変動します。診察室では正常でも、自宅や特定の時間帯だけ高くなる「仮面高血圧」がみられることがあります。仮面高血圧は気づかれにくく、脳卒中リスクに関わる臓器障害が進みやすいとされています。(文献3)通院時だけでなく、自宅での血圧測定を習慣にしましょう。 家庭血圧測定の習慣化 自宅での血圧測定は、朝晩の決まった時間に続けることが基本です。必要に応じて、日中や夜間の血圧も確認します。 測定した数値は記録し、次の診察時に主治医へ伝えましょう。薬の量や飲むタイミングを調整する参考になります。降圧薬は自己判断で中断せず、指示された用法・用量を守ることが大切です。 生活習慣の見直し(食事・禁煙・節酒・ストレス管理) 血圧管理には、薬物療法だけでなく、日々の生活習慣の見直しも欠かせません。退院後は、次の4項目を中心に無理のない範囲で整えていきましょう。 項目 見直したい内容 食事 塩分の多い食事は血圧を上げやすいため、味付けを薄くする、外食で塩分控えめのメニューを選ぶなど、減塩を意識する。 禁煙 喫煙は血管を収縮させ、血圧を上げる要因になるため、禁煙外来やニコチンガム、ニコチンパッチの活用も選択肢。 節酒 アルコールの摂りすぎは血圧上昇につながるため、飲酒量を控えめにし、休肝日を設ける。 ストレス管理 ストレスがたまると血圧が上がりやすいため、趣味の時間、生活リズムの調整、軽い運動などで気分転換する。 退院後の血圧管理や再発予防に不安がある方、リハビリを続けても後遺症の改善が停滞していると感じる方は、再生医療という選択肢についてお電話でご相談いただけます。お気軽に当院へお問い合わせください。 >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料相談する 脳出血の退院後の生活に欠かせないリハビリとは 脳出血による筋力低下や後遺症の回復には、時期に合わせたリハビリが欠かせません。脳出血後の回復過程は、大きく次の3段階に分けられます。 急性期 回復期 維持期 それぞれの時期で目的が異なるため、現在の段階に合ったリハビリを継続することが大切です。 急性期|入院中のリハビリ 急性期は、脳出血の発症直後から2週間程度までの期間を指します。この時期は全身の状態がまだ不安定なため、容体が悪化しないよう慎重な経過観察が必要です。 同時にこの時期は、長時間の安静により筋肉や関節の機能が低下する「廃用症候群」を防ぐ必要があります。廃用症候群は床ずれ(褥瘡)や感染症のリスクを高めます。 廃用症候群を予防するには、手足の軽い運動や体位の交換が有効です。発症後3カ月ほどは、神経機能の回復が期待されやすい時期とされています。早期からリハビリを始めることで、脳機能や運動機能の改善につながる可能性があります。 回復期|退院後の生活を意識したリハビリ 回復期とは、急性期を過ぎたあとの約6カ月間を指します。この時期は、退院後の生活をイメージしながら訓練内容を組み立てます。 主なリハビリの種類は以下の3種類です。 運動機能のリハビリ 言語機能・嚥下機能のリハビリ 高次脳機能障害に対するリハビリ それぞれ詳しく解説します。 運動機能のリハビリ 回復期に行われる運動機能の強化を目的としたリハビリを紹介します。 項目 内容 筋力強化 安静期間に低下した筋力の回復を目指す。自分の体重や軽い重りを使って鍛える。 持久力強化 体力の向上を目指す。ウォーキングや自転車型の運動器具を使う。 協調運動訓練 体の各部位の力加減を調整し、安定した動きを身につける。 基本動作訓練 日常生活に必要な動作を練習する。起き上がりや車椅子への乗り移りなど。 歩行訓練 歩行機能の向上を目指す。杖や歩行器を使い、安定した歩行を練習する。 巧緻(こうち)動作訓練 手指の細かい動きの回復を目指す。箸の使用や文字を書く動作など。 移動に関する練習は理学療法士が、食事や身の回りの動作は作業療法士が担当します。 言語機能・嚥下機能のリハビリ 言葉がうまく出てこない失語の症状がみられる場合は、話す練習や読み書きを通じて、スムーズに言葉を扱えるように訓練します。 食べ物を安全に胃まで運ぶ働きを「嚥下(えんげ)機能」といいます。嚥下機能が低下している場合は、口・喉・舌の筋肉を鍛える運動を行います。食事が気管に入ると肺炎につながることがあるため、早い段階でのリハビリが大切です。 高次脳機能障害に対するリハビリ 「高次脳機能」とは、記憶力、注意力、感情のコントロールを担う脳の働きを指します。脳の損傷でこれらの機能が低下した状態を「高次脳機能障害」と呼びます。 高次脳機能障害に対するリハビリでは、症状に応じた訓練を行います。たとえば、記憶力の回復を目指して言葉や絵を使った訓練、メモを活用する練習を行います。注意力を高めるために、計算問題などへ取り組むこともあります。 リハビリを続けないと、体や心の機能がさらに低下する可能性があるため、回復のためには根気よく取り組み続けることが大切です。また、高次脳機能障害のリハビリには周囲の協力も欠かせません。 維持期|退院後のリハビリ 維持期は、症状がある程度安定し、自宅や施設で機能維持を目指す時期です。退院後は、できる動作を保ち、生活範囲を狭めないためのリハビリが中心になります。 主な選択肢は、次のとおりです。 項目 特徴 主な利用制度 訪問リハビリ 理学療法士などが自宅を訪問する。生活動線に沿って訓練でき、家族への介助指導も受けられる。 介護保険または医療保険 通所リハビリ(デイケア) 施設に通い、運動療法や集団訓練を受ける。他者との交流機会にもなる。 介護保険 外来リハビリ 病院やクリニックで専門的な訓練を受ける。医療保険では算定日数の上限あり。 医療保険 自費リハビリ 保険の回数・時間制限を受けにくい。費用は全額自己負担。 自費(保険適用外) リハビリは身体状況、生活スタイル、利用できる制度に合わせて選ぶことが大切です。迷う場合は、主治医やケアマネジャーに相談しましょう。 なお、医療保険で受ける脳卒中後のリハビリには、発症からおおむね180日を目安とした算定日数の上限があります。上限が近づいたら、主治医やケアマネジャーに相談し、利用できるリハビリの切り替え時期を確認しましょう。 リハビリを続けても、麻痺やしびれ、歩きにくさの改善が停滞する場合は、再生医療を含めた選択肢について相談できます。 退院後の後遺症やリハビリの進め方に不安がある方は、お電話で当院へご相談ください。 >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料相談する 脳出血の退院後の生活で注意したい日常生活動作(ADL) 脳出血の退院後は、歩く・入浴する・トイレに行くといった日常生活動作(ADL)を安全に行えるかが重要です。麻痺やしびれ、ふらつきが残る場合は、転倒や入浴中の事故を防ぐために、自宅環境や動作の手順を見直す必要があります。 ここからは、退院後の生活でとくに注意したい入浴時のヒートショック対策、転倒を防ぐ住環境整備、一人暮らしを続けるための判断ポイントを解説します。 入浴時の注意点|血圧変動と転倒を防ぐ 脳出血の退院後は、入浴時の血圧変動と転倒に注意が必要です。急な温度差で血圧が大きく変わると、脳や心臓の血管に負担がかかります。麻痺やふらつきが残っている場合は、浴室での転倒や浴槽内事故にもつながりやすくなります。 とくに冬場は、脱衣所・浴室・湯船の温度差で血圧が変動しやすい時期です。入浴中の事故を防ぐため、次の点を意識しましょう。 脱衣所や浴室と居間との温度差を10℃以上つけないようにする 湯温は38〜40℃程度のぬるめに設定する。42℃以上の熱い湯は心臓に負担をかけやすい 湯船に浸かる時間を長くしすぎない。長湯は体への負担を高める要因になる 浴槽から急に立ち上がらず、手すりなどを使ってゆっくり動く (文献4) 高血圧や糖尿病がある方、高齢の方は、温度変化による血圧変動の影響を受けやすいとされています。脳出血後に麻痺や感覚障害が残っている場合は、入浴前後の移動や浴槽の出入りにも注意が必要です。 転倒を防ぐ住環境整備 退院後は、わずかな段差でもつまずいて転倒するリスクがあります。廊下や部屋の敷居の段差をなくす、トイレや浴室に手すりを設置する、床に滑り止めマットを敷くといった住環境の整備が、転倒予防に役立ちます。 麻痺が残っている場合、浴槽をまたぐ動作にもコツがあります。健側(麻痺していない側)の手で手すりをつかみ、麻痺側の足を先に浴槽へ入れてから健側の足を入れると、バランスを崩しにくくなります。 このような住環境の改修や福祉用具の導入には、後述する介護保険サービスを利用できる場合があります。 一人暮らしは続けられるか 住環境の整備や訪問介護・通所介護などのサービスを組み合わせれば、脳出血の後遺症があっても一人暮らしを続けられるケースがあります。 一方で、次のような場合は一人暮らしの継続が難しくなることがあります。 麻痺が重く、自力での移動や着替えが難しい 記憶障害があり、服薬管理や火の始末を一人で行うのが難しい 感情のコントロールが難しい高次脳機能障害があり、常時見守れる家族がいない このような場合は、介護老人保健施設や介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などへの入居も検討先になります。 一人暮らしを続けられるかどうかは、後遺症の程度や利用できるサービス、家族の状況によって異なるため、退院前に医師やケアマネジャーと相談しながら判断することが大切です。 脳出血の退院後の生活で確認したい復職と運転再開の手続き 脳出血の退院後に社会復帰を考えるときは、体調が安定しているかだけでなく、仕事内容や通勤方法、運転の必要性まで確認することが大切です。復職と自動車運転の再開は、どちらも自己判断で急いで決めると事故や体調悪化につながるおそれがあります。 ここでは、仕事へ戻る前に確認したい復職の進め方と、自動車運転を再開する前に必要な手続きについて解説します。 段階的な復職のステップ 仕事への復帰を目指す場合は、主治医やリハビリ専門職、職場の人事担当者と相談しながら計画を立てることが大切です。 まず主治医の診察を受け、運動機能や高次脳機能、疲れやすさの程度などを踏まえて復職が可能かどうかの判断を受けます。復職の初期段階では、いきなりフルタイムで働くのではなく、時短勤務や隔日勤務、在宅勤務など、段階的に負荷を上げていく方法がとられることがあります。 業務内容についても、重い荷物を持つ作業や長時間の立ち仕事、暑い場所・寒い場所での作業、長時間の残業や夜勤などは体への負担が大きくなりやすいため、はじめのうちは避けられるよう職場に相談するとよい場合があります。 自動車運転を再開する前に知っておきたいこと 主治医の許可だけで、すぐに運転を再開できるわけではありません。道路交通法上、主治医の判断は医学的な意見であり、運転を許可するかどうかを最終的に判断するのは都道府県の公安委員会です。手続きを経ずに運転を再開して事故を起こすと、重い責任を問われる可能性があります。 一般的な手続きの流れは、次のとおりです。 診察時に主治医へ運転再開の意向を伝え、身体機能や視野、高次脳機能の状態を確認してもらう 運転免許センターなどにある安全運転相談窓口へ連絡し、手続きの案内を受ける 指定の診断書を主治医に作成してもらう(神経心理学的検査や実車評価が必要になる場合がある) 免許センターで適性検査(視力・視野、運動機能、認知機能など)を受ける 公安委員会が診断書と適性検査の結果をもとに、許可の可否や条件(AT限定、運転補助装置の使用など)を判断する 発症から間もない時期は脳の状態や再発リスクが安定していないことがあるため、主治医と十分に相談したうえで手続きを進めることが大切です。片麻痺が残っている場合でも、左足用アクセルや手動運転装置などを使った福祉車両への改造を行い、免許の条件変更を受けることで、運転を再開できる場合があります。 脳出血の退院後の生活を支える公的支援制度 脳出血の退院後は、通院やリハビリ、介護サービス、住環境の整備などの費用がかかることがあります。こうした費用負担を軽くするために、介護保険や障害年金、身体障害者手帳などの公的支援制度を確認しておきましょう。 介護保険サービスの利用 65歳以上の方は原則として介護保険の対象です。40歳から64歳までの方も、要介護認定を受ければ利用できる場合があります。脳血管疾患は、介護保険法で定められた特定疾病に含まれるためです。 介護保険を使うと、訪問リハビリや通所リハビリ、ホームヘルプサービス、手すりや車椅子といった福祉用具のレンタル、住宅改修費用の助成などを、所得に応じた自己負担割合で利用できます。申請は、お住まいの市区町村の介護保険担当窓口や地域包括支援センターで受け付けています。 障害年金・身体障害者手帳 後遺症により生活や仕事に支障が続く場合は、障害年金や身体障害者手帳の利用も検討できます。 障害年金は、公的年金に加入している間に初診日がある病気やけがで、一定以上の障害の状態にあると認定された場合に受け取れる年金です。原則として初診日から1年6か月が経過した時点(障害認定日)以降に申請できますが、症状が固定したと判断された場合は、それより早く申請できることもあります。手続きは年金事務所で相談できます。 身体障害者手帳は、麻痺や言語障害などが永続的に残ると判断された場合に交付される手帳です。医療費の助成、税の軽減、公共交通機関の割引などを受けられることがあります。申請は、市区町村の障害福祉担当窓口で行います。 障害年金と身体障害者手帳は別の制度です。条件を満たせば、両方を申請できる場合があります。該当するか迷う場合は、年金事務所や市区町村の窓口、社会保険労務士などに確認しましょう。 脳出血の退院後の生活は焦らずリハビリと生活管理を続けよう 脳出血からの回復を目指すには、早い段階からリハビリを始め、無理のない範囲で続けることが大切です。一方で、寝ている時間が長くなると筋力や身体機能が低下し、日常生活への復帰が遅れるおそれがあります。 退院後の生活では、血圧管理やリハビリだけでなく、入浴時の安全対策や復職・運転再開の手続きも確認が必要です。すべてを一度に整える必要はありません。主治医やリハビリ専門職、ケアマネジャーなどの支援を受けながら、ご自身のペースで進めましょう。 リハビリを続けていても、麻痺やしびれ、言語機能の低下といった後遺症の改善が停滞し、不安を感じる方も少なくありません。そのような場合は、リハビリに加えて、脳神経細胞や周囲組織の修復環境を整えることを目指す「再生医療」も治療の選択肢の一つになります。 退院後の生活や後遺症について不安がある方は、再生医療専門の当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。 脳出血の退院後の生活でよくある質問 脳出血の退院後、リハビリはいつまで続ければよいですか? 獲得した機能を保つにはリハビリの継続が大切です。症状が安定する維持期に入っても継続が必要で、医療保険によるリハビリには算定日数の上限があるため、上限が近づいたら主治医やケアマネジャーに相談しましょう。 脳出血の後遺症があっても一人暮らしはできますか? 住環境の整備や訪問介護・通所介護などのサービスを組み合わせれば、一人暮らしを続けられるケースもあります。ただし、重い麻痺や記憶障害などにより安全な生活が難しい場合は、家族の付き添いや施設入居も含めて検討することが大切です。 脳出血の退院後、お酒は飲んでもよいですか? 自己判断での飲酒再開は避け、まずは主治医に相談しましょう。飲酒は血圧上昇や転倒リスク、服薬中の出血リスクに関わることがあるため、血圧が安定しているか、服薬内容や後遺症の状態に問題がないかを確認することが大切です。再開できる場合でも、以前と同じ量を飲むのではなく、少量から慎重に始め、飲酒後のふらつきや頭痛、ろれつの回りにくさなどがあればすぐに医療機関へ相談してください。 参考文献 (文献1) 脳出血(のうしゅっけつ)とは | 済生会 (文献2) 高血圧 | MSDマニュアル家庭版 (文献3) ホントは怖い「仮面高血圧」| 済生会 (文献4) 冬場に多発!温度差で起こるヒートショック | 済生会
2023.01.06 -
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「脳出血ってどれくらい入院するの?」「入院の費用はどれくらいかかるの?」 そんな疑問をお持ちではないでしょうか? 脳出血の入院期間は重症度や年齢によって大きく変わりますが、平均日数や費用の目安を知ることは大切です。 この記事では、脳出血の入院期間や費用、治療法について医師がわかりやすく解説します。 ぜひ参考にして、今後の治療に役立てていただければ幸いです。 脳出血・脳出血後遺症に対する \再生医療という選択肢/ 「一度治療すれば安心」とはいえないのが脳卒中の怖さで、種類や経過年数によって再発率は以下のように推移します。 このような脳出血の後遺症(麻痺・言語障害・嚥下障害など)に対して、リハビリや既存の治療で十分な改善が得られない場合、再生医療が新たな選択肢となることがあります。 再生医療とは、患者さまご自身の脂肪から採取した幹細胞を活用し、損傷した神経や血管の修復環境を整えることを目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 リハビリを続けているが、麻痺やしびれの改善が頭打ちになっている 言語障害や嚥下障害が残り、日常生活に支障が出ている 脳出血後の後遺症からの回復を目指したい 再発への不安が強く、今後の生活に備えたい 脳出血後遺症について専門的に相談したい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する また再生医療は、後遺症の改善を目指すだけでなく、損傷した血管や神経の修復環境を整えることで、再発リスクへの備えとしても期待されているアプローチです。 リハビリと併用することで、より前向きな変化を目指せる可能性があります。 「リハビリ以外の選択肢も知りたい」「脳出血後遺症について詳しく相談したい」「再発への不安を少しでも軽くしたい」という方は、まずは当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングへお気軽にご相談ください。 脳出血後遺症や再発が不安な方は、まずは無料相談! 脳出血の入院期間は?年齢を考慮した平均値を公開 脳出血の入院期間は重症度や年齢によって大きく異なりますが、厚生労働省のデータによると平均で77. 4日間です。 ただし退院後もリハビリで通院しなければならない可能性もありますので、以下を参考にしてみてください。。 脳出血の平均入院期間 重症度によって入院期間は変わる リハビリ期間も考慮する必要あり 本章を参考に、脳梗塞の入院期間やリハビリ期間がどのくらいになるのか知っておきましょう。 脳出血の平均入院期間は77.4日 脳出血の入院期間は、厚生労働省のデータによれば平均77.4日とされています。 年齢別平均在院日数を以下の表にまとめました。(文献1)(文献2) 年齢層 平均入院期間(脳血管疾患) 0~14歳 31.3日 15~34歳 61.7日 35~64歳 51.8日 65歳以上 83.6日 70歳以上 86.9日 75歳以上 93.2日 高齢になるほど入院期間が長くなり、75歳以上では約93.2日に及ぶケースもあります。 上記のデータは全国の退院患者を対象としたもので、多くの方の治療過程を反映しています。 ただし、個人の状況によって日数は変動するため、軽症であれば数週間での退院も可能といえるでしょう。 重症度によって入院期間は変わる 脳出血の入院期間は、重症度によって大きく変わります。 軽症であれば1~2週間で退院可能な場合もありますが、重症では2~3か月以上の入院が必要です。 たとえば、広範囲の出血や血腫除去が必要な場合、術後の経過観察や集中治療が必要となります。 また、治療方法によっても大きく異なるため、医師との相談が重要と言えるでしょう。 リハビリ期間も考慮する必要あり 退院後のリハビリも、脳出血の治療には欠かせない大切な期間です。 リハビリには数週間から半年以上かかる場合もあり、日常生活を改善するために計画的な取り組みが必要です。 リハビリでは理学療法や作業療法を通じて、普段の生活に戻ることを目指します。 脳出血の治療期間は、入院だけでなくリハビリ期間も想定しておきましょう。 脳出血の入院費用は「日数や入院先の施設による」 脳出血で入院した場合、入院期間だけでなく費用も気になるポイントです。 入院費用は、入院日数や入院する医療機関によって異なりますが、全国平均では70万円前後です。 しかし、高額療養費制度によって費用が軽減される可能性もあります。 ここでは、脳出血の入院費用について詳しく紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。 入院費用の目安は平均70万円前後 脳出血による入院費用の平均は、3割負担の場合でおよそ70万円です。 ただし入院期間が長引いたり、手術や特別な治療が必要になったりした場合は、費用はさらに高額になるでしょう。 たとえば、血腫除去術にかかる一般的な手術費用は、診療報酬点数で47,020点と設定されています。1点=10円で計算すると、3割負担では約14万円となります。 また、入院する病院によっても費用は異なるため、事前に確認しておきましょう。 高額療養費制度で軽減される可能性も 高額療養費制度とは、一定額を超える医療費を補助する制度を指します。所得に応じて自己負担額が異なり、低所得者層の場合はさらに負担が軽減される仕組みです。 この制度を活用することで、入院費用の負担を大幅に軽減できる可能性があります。申請方法や条件については事前に確認しておくと安心です。(文献3) 脳出血の検査方法 脳出血の診断には、「CTスキャン・MRI・血液検査」の3つが主に使われます。それぞれの目的や特徴を以下に簡潔にまとめました。 検査方法 目的 特徴 CTスキャン 出血部位や範囲の確認 短時間で結果が得られる迅速な検査 MRI 微細な損傷や慢性的な異常の確認 詳細な画像が取得可能だが時間がかかる 血液検査 全身状態の確認(凝固異常や感染症など) 手術や治療の準備に重要な情報を提供 CTスキャンは、出血部位や範囲を短時間で把握でき、急性期の診断で多く利用される検査です。 MRIはCTではわかりにくい微細な損傷や慢性疾患の特定に有効ですが、検査時間が長いため急ぎの診断には向きません。 一方、血液検査は凝固異常や感染症の確認を通じて、手術や治療の準備に役立ちます。 これらの検査を組み合わせることで、正確で迅速な診断が可能になります。 また、脳出血の前兆や初期症状をセルフチェックする方法を以下の記事でまとめています。気になる方はぜひ参考にしてみてください。 脳出血における治療法 症状や重症度によって異なりますが、脳出血の治療法は主に以下3つが挙げられます。 内科的治療法 外科的治療法 リハビリ それぞれの特徴や目的を詳しく解説しますので、事前に確認しておきましょう。 内科的治療法 内科的治療は、薬を使用して脳出血の悪化を防ぐ方法です。軽症の場合や手術が不要なケースに適用されます。 内科的治療に使用される主な薬剤と特徴は次のとおりです。 薬剤の種類 特徴 降圧剤 血圧を下げて出血の再発を防ぐ 血液凝固調整薬 血液の凝固を調整し新たな出血を防止 血管保護薬 血管の修復や保護を促進 これらの薬を適切に使用することで、脳出血の進行を抑えるだけでなく身体への負担を軽減できます。医師の指導に従いながら治療を進めていきましょう。 外科的治療法 外科的治療では、出血した血腫を取り除き脳への圧力を軽減します。 主な手術方法には「開頭血腫除去術」や「内視鏡的血腫除去術」があり、広範囲の出血や命に関わる重症例で行われることが多いです。 また、手術後のリスク管理や経過観察が重要で、術後の回復には専門医の指導が欠かせません。 リハビリ リハビリは、日常生活に戻るために重要なステップですが、個人差が大きいため「個別の計画が必要」です。 理学療法では筋力や運動能力の回復を目指し、作業療法では日常動作の練習を行います。 リハビリ期間は症状の状態により異なり、数週間から半年以上かかる場合があります。計画的にリハビリを進めることで、社会復帰や通常の日常生活に戻れる期待も高まるでしょう。 しかし、リハビリで十分な改善が得られない場合、再生医療という新たな選択肢があります。 再生医療とは、ご自身の幹細胞を用いて、損傷した神経や血管の修復を目指す治療法で従来のリハビリでは難しかった回復の可能性にアプローチできます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 リハビリを続けているが、麻痺やしびれの改善が頭打ちになっている 言語障害や嚥下障害が残り、日常生活に支障が出ている 脳出血後の後遺症からの回復を目指したい 再発への不安が強く、今後の生活に備えたい 脳出血後遺症について専門的に相談したい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 幹細胞は、傷ついた組織を修復する働きを持ち、脳卒中後遺症による麻痺やしびれ、言語障害などの改善が期待できます。 「もう良くならない」と言われた方でも、改善の可能性が残されているケースは少なくありません。まずはお気軽に、当院(リペアセルクリニック)の無料相談をご利用ください。 脳出血後遺症や再発が不安な方は、まずは無料相談! 脳出血のリハビリ方法について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。 まとめ|脳出血の入院期間や治療費は事前に把握しておこう 重症度や年齢によって異なりますが、脳出血の入院期間は平均77.4日です。 ただし、退院後も社会復帰を目的としたリハビリ期間が発生するケースがほとんどです。 入院費用は70万円前後が目安ですが、高額療養費制度を活用することで負担を軽減できる可能性があるため、事前に確認しておきましょう。 脳出血は治療期間が長引きやすい疾患ですが、医師の指示に従い、焦らず適切な治療やリハビリを行いながら、日常生活を取り戻すことが大切です。 ただし、脳出血は一度発症すると再発リスクが高い疾患としても知られています。 再発を繰り返すことで後遺症がさらに重篤化するケースもあるとされており、急性期の治療やリハビリと並行して、再発予防・後遺症改善への継続的なアプローチが大切です。 こうした再発リスクへの備えや、リハビリだけでは改善が進まない後遺症に対して、新たな選択肢として注目されているのが再生医療です。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 実際に当院(リペアセルクリニック)の治療を受けられた方の症例はこちらの動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/vilhl50M-aQ?si=Ynw5rnDZEPWPnIvq 再発による再入院リスクを少しでも減らすために、今できることを一緒に考えましょう。 脳出血後遺症や再発が不安な方は、まずは無料相談! 脳出血の入院期間に関するよくある質問 軽度の脳出血の入院期間はどれくらいですか? 軽度の脳出血では、入院期間は1〜2週間程度が一般的です。軽症の場合は、薬による内科的治療が中心となり、手術を行わないケースも多くあります。 ただし、患者の年齢や持病の有無により異なるため、医師の診断に基づいた治療計画が重要です。 手術なしで入院しない脳出血の治療法もありますか? 軽度の脳出血では、入院せずに治療を行うケースもあります。 たとえば、降圧剤を使った血圧の管理や、血液凝固を調整する薬を服用する方法です。しかし、症状が悪化するリスクがあるため、定期的な通院や検査を受ける必要があります。 医師の指導を受けながら適切に治療を進めることが大切です。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中の後遺症に効果が期待できる再生医療も行っております。気になる方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 参考文献一覧 文献1 厚生労働省_- 12 - 3 退院患者の平均在院日数等 文献2 厚生労働省_令和2年(2020)患者調査の概況 文献3 厚生労働省_高額療養費制度を利用される皆さまへ
2022.12.23 -
- 脳卒中
- 頭部
- 脳出血
脳内出血(脳出血)は、多くの場合、予兆なく突然発症する危険な疾患です。 症状が出てからの初期対応が生死を分けるケースも少なくありません。 後遺症を残さないためには、早期に気づけるよう初期症状を把握しておくことが重要です。 そこで本記事では、脳内出血の前兆ともいうべき症状のセルフチェック方法や部位別の症状、予防法を解説します。万が一の事態に備えて、正しい知識を身につけておきましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳内出血の後遺症や再発予防を目的として再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。再生医療について詳しく知りたい方は、ぜひご登録ください。 脳内出血に前兆はない!初期症状を知っておくことが大切 脳内出血に、前触れとなる前兆はありません。 しかし、発症後すぐの治療が生死や後遺症の程度を左右します。そのため、初期症状を理解して、すぐ気づけるように備えておくことが大切です。 以下では、脳内出血の緊急判断や初期症状に気づくのに役立つチェック方法をご紹介します。 【まずはこれだけ】FASTチェックで緊急判断 脳卒中や脳内出血が疑われる場面では、「FASTチェック」を使うと自宅や職場でも短時間で緊急性を判断できます。 FASTの頭文字から、次の4項目を順番に確認します。 F(Face:顔):笑顔を作ってもらい、顔の片側だけ下がっていないか確認します。 A(Arm:腕):両腕を同時に前へ上げ、どちらか一方だけが下がってこないかを見ます。 S(Speech:言葉):短い文章を話してもらい、ろれつが回らない、言葉がはっきりしない様子がないか確かめます。 T(Time:時間):いずれかの異常に気づいた時刻を意識し、少しでも当てはまれば一刻も早く119番に通報しましょう。 FASTの4項目のうち一つでも異常があれば、様子を見ずに迷わず救急車を呼びましょう。 脳内出血の初期症状チェックリスト 以下は、脳出血の初期症状を判別するためのチェックリストです。 ひとつであっても当てはまるものがあれば、早急に医療機関を受診してください。 脳内出血の好発部位と症状の特徴 脳出血は、出血する部位によって頻度や症状が異なります。 脳出血が起こりやすいとされる好発部位は大きく分けて5つあり、それぞれの特徴は以下のとおりです。 ①被殻(ひかく)出血 脳出血の中で、一番頻度が高いのが「被殻出血」です。 まず頭痛や嘔吐から始まり、片側の手足の麻痺や感覚の異常、うまく言葉が話せない構音障害などの症状が現れます。 また、どちらか一方に目が寄る「共同偏視」が生じる場合もあります。 ②視床出血 視床出血は、被殻出血の次に多く見られる脳出血です。 視床は、感覚を伝達する神経が多く走っている部位であり、視床出血では感覚障害や半身のみに痛みが生じる「視床痛」が現れます。 また、視床出血は脳脊髄液が循環している脳室と近い位置にあるため、出血が脳室まで及ぶと水頭症になり意識障害を起こします。 視床出血が起きると、両目が内下方(鼻側の下方向)を向くのが特徴です。 水頭症については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。 ③小脳出血 小脳は、平衡感覚をつかさどる部位です。 小脳に出血が起こると、頭痛と嘔吐、めまい、歩行障害が起こります。 出血が広がって脳幹まで圧迫されると、呼吸が止まり致命的な状態になる恐れがあります。 なお、小脳出血のみの場合には、麻痺は起こりません。 ④橋出血 中脳と延髄の間に位置する「橋(きょう)」は、脳幹の一部で呼吸や全身の運動などをつかさどっている部位です。 橋に出血が起こると、意識障害や全身の麻痺が起こります。 さらに出血が広がった場合、呼吸ができなくなり重篤な状態になるケースもあります。橋出血が起こると、左右両方の目の瞳孔が小さくなるのが特徴です。 ⑤皮質下出血 皮質下出血とは、脳の比較的表層の部分に出血が起こる状態です。 部位によって症状はさまざまで、片側の手足の麻痺や構音障害、視界の左右どちらかが見えなくなる半盲などの症状が生じます。 以下の記事では、脳出血の再発率や血圧管理を含む予防法について解説しているので、あわせてご覧ください。 前兆がない脳内出血を防ぐにはリスク管理が重要 脳内出血は明確な前兆がないまま、突然激しい頭痛や麻痺などで発症することが少なくありません。 前兆が乏しい病気である以上、症状が出てから慌てて対応するのではなく、日頃から危険因子をコントロールして発症リスクを下げておく生活習慣が大切です。 ここでは、脳内出血のリスク因子である高血圧と喫煙、飲酒について関連性を解説します。 最大のリスク因子「高血圧」 高血圧は、脳内出血の最大の危険因子です。 血圧の高い状態が長く続いてしまうと、脳内の細い動脈がもろくなり破れやすくなります。 自覚症状が乏しく、診察室では正常でも家庭や仕事中には高くなる「仮面高血圧」にも注意が必要です。 また、精神的なストレスの蓄積も血圧上昇の引き金になる場合があります。 毎日朝晩に血圧を測定し、減塩や運動、十分な睡眠とストレス管理、医師の指示に沿った降圧薬の服用を続けることで、高血圧による脳内出血のリスクを減らしましょう。 血圧を上昇させる原因「喫煙」 喫煙は、脳内出血や脳動脈瘤の重要な危険因子です。 長期間続けるほど血管の壁が傷つき、動脈硬化や血管のもろさが進行します。 喫煙する方は、非喫煙者に比べて男性で1.3倍、女性で2.0倍に脳卒中のリスクを高めるとされています。(文献1) 脳内出血を予防するには、できるだけ早く完全な禁煙に踏み切りましょう。また、必要に応じて禁煙外来の利用も有効です。 過度な「飲酒」 飲酒によって直ちに脳内出血が起きるわけではありませんが、長期の多量飲酒は高血圧や脂質異常症を悪化させ、脳出血や脳動脈瘤破裂の危険性を高めます。 喫煙とともに過度の飲酒も脳内出血の要因であり、とくに中年期以降では注意が必要です。 脳内出血を予防するためにも、適度な飲酒を心がけましょう。 また、アルコールに頼らず、趣味でストレスを発散したり、適度に運動したりで体調を整える習慣を身につけることも大切です。 脳内出血を引き起こす病気 脳内出血は、高血圧や動脈硬化だけでなく、血管の疾患が原因になる場合もあります。 ここでは、脳出血を引き起こす病気について見ていきましょう。 30代に多い「脳動脈解離(のうどうみゃくかいり)」 脳動脈解離は、脳内出血の原因として30代に多い病気です。 血管の内膜の裂け目に入り込んだ血液で血管が膨らみ、破れることで出血を起こします。 特徴的なのは、ヨガやゴルフのスイング、美容院での洗髪など、首に強い力が加わる動作がきっかけになる点です。 若くて健康に見える人でも突然発症し、激しい頭痛や首の痛みが前触れとして現れるため、発症が疑われる場合には早急な受診が必要です。 脳の主要な血管が徐々に狭くなる「モヤモヤ病」 モヤモヤ病は、脳の主要な血管が徐々に狭くなり、代わりに細い血管が網目状に増えることで脳を支えようとする病気です。 新しくできた細い血管は、非常にもろく破れやすいため、脳出血のリスクが高まります。 10代と30〜40代の女性に多く、頭痛やめまい、手足のしびれなどの症状に加えて、成人では脳出血で見つかるケースも少なくありません。 とくに若年成人の脳出血では、背景にモヤモヤ病が隠れていないか専門医で精査することが大切です。 脳内出血の予防法の一つ「再生医療」について 脳内出血を含む脳卒中では、発症後に麻痺や言語障害などの後遺症が残り、再発への不安も続きます。 このような脳卒中後の状態に対しては、「再生医療」が再発予防に用いられています。 再生医療とは、本来の機能を失った組織や細胞に対して、自分自身の幹細胞や血液を用いる治療法です。 再生医療には、他の細胞に変化する能力を持つ幹細胞を患部に投与する「幹細胞治療」と、血液中の血小板に含まれる成長因子の働きを活用する「PRP療法」があります。 いずれも入院や手術は不要で、日帰りでの治療が可能です。 そのため、体への負担を抑えた治療を検討している方にとっても治療の選択肢としてご検討いただけます。 以下の記事では、脳内出血に対する再生医療の症例をご紹介していますので、参考にしてみてください。 まとめ|脳内出血の初期症状を確認したら早期治療で後遺症を残さないようにしよう 脳出血はある日突然発症し、重篤な後遺症を残す恐れがある緊急性の高い疾患です。 しかし、発症後すぐに医療機関を受診して早期に適切な治療を受ければ、後遺症を軽減できる可能性があります。 今回ご紹介した脳内出血のセルフチェック方法を参考に、わずかでも症状を確認した場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。 とくにFASTチェックで異常が見られた場合や、激しい頭痛・意識障害などの症状がある場合は、迷わず119番通報して救急車を呼んでください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳内出血の後遺症や再発防止に用いられている再生医療に関する情報をお届けしています。簡易オンライン診断も実施しておりますので、ぜひ一度ご利用ください。 参考文献 (文献1) 男女別、喫煙と脳卒中病型別発症との関係について|国立がん研究センター
2022.12.19 -
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「脳出血後のケアは何をすれば良いの?」「脳出血後の看護や介護はどうすればいい?」と疑問に感じていませんか。 退院後の生活やリハビリに向けたサポートは、何を優先すべきか悩む場面も多いでしょう。 脳出血の患者本人は、長期間の治療やリハビリによって精神的・社会的負担が大きくなりがちです。そのためご家族による適切なサポートが重要といえます。 この記事では、脳出血後の患者を支えるための基本的な看護・介護方法と、退院後に家族が実践できる具体的な対策を解説します。 脳出血の看護ケアで不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳出血の後遺症に効果が期待できる再生医療も行っております。 気になる症状がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 脳出血後における7つの看護ケア 脳出血後のケアは、患者の回復に直結するため、日常の観察や丁寧なサポートが欠かせません。 本章では、具体的な看護ケア方法を7つの観察項目と合わせて紹介します。 1.意識レベルの確認 2. 呼吸管理 3. 血圧と心拍数のチェック 4. 電解質バランスの変化(輸液管理) 5. 口腔ケア・体勢の管理 6. 嘔吐時の対処・吐物管理 7. 発作や薬の管理 入院中は、どの観察ポイントを重視するかを確認しておきましょう。 1. 意識レベルの確認 意識レベルの確認は、観察項目の中でも状態を把握する上で非常に重要です。 具体的には、呼びかけへの反応、目の開き具合、手足の動きなどを観察します。 Glasgow Coma Scale (GCS) やJCSといった評価方法もあり、異常があれば速やかに医師への報告が必要です。 意識レベルの低下は、病状の悪化を示すサインの可能性があるため、看護する上でも注意が必要です。 また、こちらの記事では脳出血を発症後の意識レベルによる予後や余命を詳しく解説しています。 後遺症について気になる方は、ぜひご覧ください。 2. 呼吸管理 脳出血後、脳の損傷により呼吸をコントロールする機能が低下する場合があります。 そのため、適切な呼吸管理は命を守るために不可欠です。 呼吸の回数や深さ、呼吸音などを注意深く観察し、呼吸状態の変化や異変があれば酸素投与や人工呼吸器の使用が行われます。 3. 血圧と心拍数のチェック 血圧と心拍数の変動は、脳出血後の状態に大きな影響を与えるため、こまめなチェックが重要です。 血圧の急激な上昇や低下は、再出血や他の合併症を引き起こす可能性があるためです。 具体的には、定期的な測定を行い、変動があれば医師に報告します。 また、薬による血圧コントロールも行われます。 4. 電解質バランスの変化(輸液管理) 体内の電解質バランスは、生命維持に欠かせない重要な役割を担っています。 脳出血後は、電解質バランスが崩れやすいため、輸液管理による適切な調整が必要です。 たとえば、点滴で水分や電解質を補給し、血液検査でその値をモニタリングします。 これにより、体内の状態を安定させていきます。 5. 口腔ケア・体勢の管理 口腔ケアと体勢管理は、感染症や床ずれの予防に欠かせません。 免疫力が低下すると、口腔内の細菌が感染を引き起こす可能性があります。 また、同じ体勢が続くと床ずれのリスクが高まるため注意が必要です。 歯磨きやうがい、体位変換を定期的に行い、必要に応じて専用のケア用品の活用によって、患者の健康と快適さを管理できます。 6. 嘔吐時の対処・吐物管理 脳出血後には嘔吐が起こるケースがあり、適切な対処と吐物の管理も重要です。 とくに、嘔吐物が気道に詰まる(誤嚥)リスクを防ぐのは重要だといえるでしょう。 嘔吐時には顔を横に向け、吸引器で吐物を除去するなどの対応を行います。 また、吐物の量や性状を観察し、記録するのも大切です。 これらの対応により、誤嚥性肺炎などの合併症を予防できます。 7. 発作や薬の管理 脳出血後は発作が発生する可能性もあるため、薬の時間や量を守るように管理するのも重要です。 また、発作の兆候が見られた場合はすぐに医師へ報告します。 指示に従い、薬の正しい管理が症状の安定を促します。 また、脳出血の原因については以下の記事でも解説しているので、参考にしてください。 【退院後】脳出血の看護で家族ができることは? 脳出血による退院後の生活は、ご家族によるサポートが重要です。ご家族のサポートが患者の回復を支え、日常生活の質も維持できるようになります。 脳出血の看護において家族が行えることは、以下の6つが挙げられます。 日常生活の介助や見守り 要介護認定を早めに申請する 地域の介護サービスを活用する 住宅改修で自宅の環境整備を行う 施設介護サービスも検討する 介護疲れをしないように休息を取る 本章では、家族が取り組むべき具体的なケアやサポート方法を紹介するので参考にしてください。 日常生活の介助や見守り 退院後、患者の日常生活には継続的な介助と見守りが必要です。 食事や入浴、排泄などのサポートを行い、無理なく生活できる環境を整えます。 また、転倒などのリスクを防ぐため、常に患者の動きに注意を払いましょう。 適切な介助は、患者の安心感と回復の大きな助けとなります。 また、脳出血の後遺症やリハビリについては以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。 要介護認定を早めに申請する 要介護認定を受けることで、家族の金銭的な負担が軽減できます。 しかし、認定が遅れると必要なサービスが受けられなくなる可能性があります。 そのため、入院中の段階から市区町村の窓口に相談し手続きを進めておきましょう。 地域の介護サービスを活用する 地域にはさまざまな介護サービスがあるので、積極的に活用するのがおすすめです。 訪問看護やデイサービスの利用によって、専門的なケアを受けながら患者本人の日常を支えられます。 退院後には地元の介護支援センターなどに相談し、利用可能なサービスを確認しましょう。 住宅改修で自宅の環境整備を行う 退院後の生活を安心して送るためには、住宅改修が必要になる場合があります。 手すりの設置や段差解消など、患者が安全に動ける環境作りを検討すると良いでしょう。 公的補助金を利用できる場合もあるため、必要に応じて専門家に相談するのがおすすめです。 施設介護サービスも検討する 在宅介護が難しい場合、施設介護サービスの検討も選択肢の1つです。 ショートステイや特別養護老人ホームなど、患者の状態や家族の状況に応じた施設を選びましょう。 専門スタッフのケアが受けられるため、安心感があります。 介護疲れをしないように休息を取る 家族の介護負担が大きくなると、心身に疲れがたまりやすくなります。 そのため、適度に休息を取り、家族内での役割分担を決めたり、地域の支援を活用したりするのがおすすめです。 家族の健康が患者本人の回復にもつながりますので、無理をせずサポート体制を整えてください。 脳出血の看護・介護時における4つの注意点 脳出血後の看護・介護は、患者の回復を支える上で非常に重要です。 ここでは、介護時に注意すべき4つのポイントを解説します。 転倒を予防するための工夫 食事はゆっくりと食べやすい形状で提供 排泄をサポートする際はプライバシーを配慮 精神的なケアを継続的に行う 介護する家族の負担軽減にもつながりますので、チェックしておきましょう。 転倒を予防するための工夫 脳出血後には、筋力低下やバランス感覚の喪失で転倒リスクが高まります。 そのため、家具の配置を工夫し、滑り止めマットや手すりを設置するのも良いでしょう。 また、歩行補助具の使用も効果的です。 転倒防止は患者の安全を守るだけでなく、さらなる合併症の予防にもつながります。 食事はゆっくりと食べやすい形状で提供 食事は、ゆっくりと食べやすい形状で提供するのが重要です。 これは、嚥下機能(飲み込む力)が低下している場合、誤嚥のリスクが高まるためです。 具体的には、とろみをつける、刻み食やペースト食などに調理し、一口ずつゆっくりと食べさせてあげましょう。 さらに、食事中の姿勢や飲み込みの様子を注意深く観察し、誤嚥を防ぐ工夫も必要です。 排泄をサポートする際はプライバシーを配慮 排泄はデリケートな問題ですので、サポートする際はプライバシーへの配慮が重要です。 たとえば、専用のカーテンや扉を使用し、必要以上に介助者が近づきすぎないよう心がけましょう。 また、定期的な排泄スケジュールを組んでおくと、患者の負担を軽減しつつ快適なケアを提供できます。 精神的なケアを継続的に行う 脳出血後、患者は不安や孤独感を抱きやすくなります。 そのため、定期的な会話や声かけを行い、安心感を与えてあげると良いでしょう。 また、リハビリや介護の進捗を共有し、前向きな気持ちを引き出すことも重要です。 精神的なケアは患者の回復を支える大きな力になります。 まとめ|脳出血の看護に家族ができることは理解しておこう! この記事では、入院中の看護ケアや退院後に家族が行えるサポート、注意点について詳しく解説しました。 脳出血後の看護ケアは、患者の回復に大きな影響を与えます。 また、入院中の医療従事者によるケアに加え、退院後の家族のサポートも欠かせません。 本記事で紹介した情報を活用し、医療や介護サービスと連携しながら療養生活を支えましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳出血や脳梗塞の後遺症治療も行っております。「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。 脳出血の看護に関するよくある質問 脳出血の看護で留意すべき点は何ですか? 脳出血の看護では、日々の体調管理とリスク回避が欠かせません。 意識レベルの確認や呼吸・血圧のチェックを行い、異常があれば速やかに医師へ相談します。 また、転倒や誤嚥などのリスクを防ぐため、環境整備や適切な食事提供も重要です。 患者の安全を第一に考える看護が求められます。 脳出血の急変時の対応はどうすれば良いですか? 急変時には、まず落ち着いて状況を確認し、必要に応じて医師や救急車を呼びます。 意識が低下した場合は、気道確保を優先し患者を安静に保つのが大切です。 症状や変化を正確に医療スタッフに伝えることで、迅速な対応が可能になります。 当院「リペアセルクリニック」では脳出血の治療も行っております。気になる症状がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。
2022.12.05







