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脳内出血に前兆はある?頭痛・めまいなど初期症状のセルフチェックと受診の目安

脳内出血の前兆
公開日: 2022.12.19 更新日: 2026.10.05

脳内出血(脳出血)は、脳の中の細い血管が破れて出血する病気です。

結論からお伝えすると、数日前から明確な前兆が現れることはほとんどありません。「前兆かも」と感じる頭痛やめまい、しびれは、すでに出血が始まっている初期症状の可能性があります。

いざというときに慌てないよう、正しい知識を身につけておきたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、前兆の有無と初期症状のセルフチェック、119番や受診の目安について解説します。あわせて、出血する部位ごとの症状の違いと、日頃からできる予防のポイントもご紹介します。万が一の事態に備えて、ぜひ参考にしてください。

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目次

脳内出血に前兆はある?「前兆」と感じる症状は初期症状の可能性

脳内出血には、はっきりとした前兆はほとんどありません。「前兆」と感じる症状の多くは、すでに出血が始まっている初期症状です。

脳卒中の多くは突然起こり、発症直後の対応がその後の回復や後遺症の程度を左右します。

ここで押さえておきたいポイントは以下のとおりです。

  • 数日前から前兆が出ることはほとんどない
  • 脳梗塞の前触れ「一過性脳虚血発作」との違い
  • 「前兆」と間違えやすい症状と見分け方

それぞれ詳しく解説します。

数日前から前兆が出ることはほとんどない

脳内出血では、血管が破れる前に症状が出ることはまれです。

血管が破れるまでは脳に傷がつかないため、症状が出にくいのです。

症状は出血した瞬間から現れ、数分〜数時間のうちに悪化することがあります。「数日前から少しずつ症状が出る」という経過は、脳内出血では一般的ではありません。

一方で、高血圧がある方は、自覚症状がないまま脳の血管へのダメージが進んでいることがあります。

前兆に頼れない病気だからこそ、日頃の血圧管理が大切です。予防のポイントは後半で詳しく解説します。

脳梗塞の前触れ「一過性脳虚血発作」との違い

脳卒中の中で前触れが起こりやすいのは、脳の血管が詰まる「脳梗塞」です。

脳梗塞の前には、一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれる発作が起こることがあります。片側の手足に力が入らない、言葉が出にくいといった症状が出て、多くは1時間以内(遅くとも24時間以内)に消えます。

ただし、適切な治療を受けないと、3カ月以内に約10〜20%の方が脳梗塞を発症するとされています。(文献1)

脳内出血・脳梗塞・一過性脳虚血発作の違いは以下のとおりです。

種類 前触れの有無 症状の出方
脳内出血 ほとんどない 出血した瞬間から症状が出て、数分〜数時間で悪化することがある
脳梗塞 一過性脳虚血発作が前触れとして起こることがある 血管が詰まって症状が現れ、多くは続く
一過性脳虚血発作(TIA) それ自体が脳梗塞の前触れ 麻痺や言葉の障害が出るが、多くは1時間以内に消える

症状が消えても、脳梗塞か脳内出血かはCTやMRIなどの画像検査をしなければ区別できません。一時的に治まった場合も、必ず医療機関を受診してください。

「前兆」と間違えやすい症状と見分け方

頭痛や肩こり、めまいは日常的にも起こるため、脳内出血の前兆と勘違いしやすい症状です。

普段からある慢性的な肩こりや頭痛そのものが、脳内出血の前兆になるわけではありません。

ただし、以下のような特徴がある場合は、脳の異常を疑って早めに対応することが大切です。

  • 突然起こった
  • 体の片側だけに症状がある
  • 今までに経験したことのない強さの頭痛がある
  • 普段の様子と明らかに違う
  • 頭痛や肩こりに、しびれやろれつが回らないなどの症状を伴う

また、急に血圧が大きく上がったときに、強い頭痛が起こることもあります。血圧が高いときの頭痛に手足のしびれや言葉の異常を伴う場合は、すぐに受診しましょう。

今すぐできる脳内出血のセルフチェック

脳内出血の初期症状は、本人では気づきにくいものも少なくありません。家族や周囲の人が一緒に確認する前提で使うことをおすすめします。

ここで紹介するセルフチェックは以下のとおりです。

  • 【まずはこれだけ】FAST(BE-FAST)チェックで緊急判断
  • 脳内出血の初期症状チェックリスト(症状別)
  • 症状の出方でわかる受診の目安|119番・すぐ受診・早めに相談
  • 救急車を待つ間にできること・避けること

それぞれ詳しく解説します。

【まずはこれだけ】FAST(BE-FAST)チェックで緊急判断

脳卒中や脳内出血が疑われる場面では、「FASTチェック」を使うと自宅や職場でも短時間で緊急性を判断できます。

さらに、ふらつきと目の症状を加えた「BE-FAST」で確認すると、見逃しを減らせます。(文献1)小脳出血によるめまいや、目の見え方の異常にも気づきやすくなります。

BE-FASTで確認する項目は以下のとおりです。

項目 確認すること
B(Balance/バランス) 立てない、ふらふらする、まっすぐ歩けない様子がないか確認します。
E(Eyes/目) 物が二重に見える、視野の一部が欠けるといった症状がないか確認します。
F(Face/顔) 笑顔を作ってもらい、顔の片側だけ下がっていないか確認します。
A(Arm/腕) 両腕を同時に前へ上げ、どちらか一方だけが下がってこないかを見ます。
S(Speech/言葉) 短い文章を話してもらい、ろれつが回らない、言葉がはっきりしない様子がないか確かめます。
T(Time/時間) 症状に気づいた時刻を確認してメモし、すぐに119番に通報します。

一つでも異常があれば、様子を見ずに迷わず救急車を呼びましょう。(文献2)

脳内出血の初期症状チェックリスト(症状別)

以下は、脳内出血の初期症状を症状別にまとめたチェックリストです。一つでも当てはまるものがあれば、早急に医療機関を受診してください。

【運動の異常】

  • ◻︎手足の麻痺、動かしにくさがある
  • ◻︎片側の顔の麻痺、動かしにくさがある
  • ◻︎表情に左右差がある
  • ◻︎歩きにくくなる、足がもつれる
  • ◻︎ごはんが食べにくくなる、飲み込みづらくなる

【感覚の異常】

  • ◻︎片方の手足がしびれる
  • ◻︎左右どちらかの顔がしびれる
  • ◻︎体の片側の感覚が突然鈍くなる

【言葉の異常】

  • ◻︎舌がうまく回らず上手に話せない
  • ◻︎話したい言葉が出てこない
  • ◻︎言葉が理解できない

【見え方の異常】

  • ◻︎突然視野が狭くなる
  • ◻︎左右どちらかの視野が欠ける
  • ◻︎物が二重に見える

【平衡感覚の異常】

  • ◻︎めまい
  • ◻︎ふらつき
  • ◻︎まっすぐ歩けない

以下の項目は、本人では確認できません。周囲の人が確認してください。

【周囲の人が確認する項目】

  • ◻︎呼びかけへの反応が鈍い、意識がもうろうとしている
  • ◻︎呼びかけても目を覚まさない
  • ◻︎瞳の黒い部分(瞳孔)の大きさが左右で違う、極端に小さい

頭痛や嘔吐だけが出ている場合の判断は、次の受診の目安を参考にしてください。

症状の出方でわかる受診の目安|119番・すぐ受診・早めに相談

症状の緊急度は、大きく3段階に分けられます。迷ったときは、ためらわずに119番に通報しましょう。

緊急度別の目安は以下のとおりです。

緊急度 主な症状・状況
すぐに119番 ・FAST(BE-FAST)の異常が一つでもある
・体の片側のしびれやふらつきが突然起きた(軽くても)
・突然、経験したことのない激しい頭痛が起きた(嘔吐を伴う場合を含む)
・意識がもうろうとしている
すぐ受診(当日中) ・以前からある軽いふらつきやしびれが続いている、強くなってきた
・いつもと違う頭痛がある
早めに相談 ・健康診断などで血圧が高いと言われている
・いびきや睡眠中の無呼吸を指摘された

症状が一時的に治まっても、脳の中で異常が起きている可能性があります。自己判断で様子を見ずに、必ず医療機関を受診してください。

救急車を待つ間にできること・避けること

救急車を待つ間は、本人を安静にし、治療に必要な情報をまとめておくことが大切です。

救急車を待つ間にできることは以下のとおりです。

  • 安全な場所で横に寝かせ、衣服をゆるめる
  • 意識がないときは、吐いたものが喉に詰まらないよう体を横向きにする
  • 呼びかけに反応がなく、普段どおりの呼吸がないときは、119番の指示に従って胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行う
  • 症状が出た時刻(最後に普段どおりだった時刻)をメモする
  • 飲んでいる薬、とくに血液をサラサラにする薬の有無をメモする

反対に、避けるべきことは以下のとおりです。

  • 市販の痛み止めを飲んで様子を見る
  • 自分で車を運転して病院へ向かう
  • 水や食べ物を口にする、させる

発症時刻や服薬の情報は、治療方針を決めるうえで重要です。救急隊や医師に必ず伝えましょう。

脳内出血の好発部位と症状の特徴

脳内出血は、出血する部位によって頻度や症状が異なります。

脳内出血が起こりやすいとされる好発部位は大きく分けて5つあり、それぞれの特徴は以下のとおりです。

①被殻(ひかく)出血

脳内出血の中で、一番頻度が高いのが「被殻出血」です。

頭痛や嘔吐を伴うことがあり、片側の手足の麻痺や感覚の異常、うまく言葉が話せない構音障害などの症状が現れます。

また、両目が出血した側に寄ったままになる「共同偏視」が生じる場合もあります。

②視床出血

視床出血は、被殻出血の次に多く見られる脳内出血です。

視床(ししょう)は、感覚を伝達する神経が多く走っている部位です。視床出血では感覚障害が現れるほか、しばらくたってから半身に強い痛み(視床痛)が残ることがあります。

また、視床は脳の中にある液体で満たされた空間(脳室)の近くにあります。脳室に出血が流れ込むと、液体の流れがせき止められて脳が圧迫され(水頭症)、意識が悪くなることがあります。

視床出血が起きると、両目が内下方(鼻側の下方向)を向くのが特徴です。

水頭症については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

③小脳出血

小脳は、平衡感覚をつかさどる部位です。

小脳に出血が起こると、頭痛と嘔吐、めまい、歩行障害が起こります。

出血が広がって脳幹まで圧迫されると、呼吸が止まり致命的な状態になる恐れがあります。

なお、小脳出血のみの場合、手足の麻痺は通常ありません。ただし、手足をうまく動かせない、まっすぐ立てないといった症状が出ます。

④橋出血

「橋(きょう)」は、脳と脊髄をつなぐ「脳幹」の一部で、呼吸や全身の運動などをつかさどっている部位です。

橋に出血が起こると、意識障害や両手足の麻痺が起こります。

さらに出血が広がった場合、呼吸ができなくなり重篤な状態になるケースもあります。橋出血が起こると、左右両方の目の瞳孔が小さくなるのが特徴です。

⑤皮質下出血

皮質下(ひしつか)出血とは、脳の比較的表層の部分に出血が起こる状態です。

部位によって症状はさまざまで、片側の手足の麻痺やろれつが回らない(構音障害)、視界の左右どちらかが見えなくなる半盲などの症状が生じます。

高齢の方では、脳の細い血管がもろくなる「脳アミロイド血管症」が原因で、皮質下出血が起こることもあります。詳しくは後半で解説します。

以下の記事では、脳内出血の再発率や血圧管理を含む予防法について解説しているので、あわせてご覧ください。

出血部位で異なる「目の症状」

脳内出血では、出血した部位によって目の症状に違いが出ることがあります。

部位ごとの目の症状は以下のとおりです。

出血部位 目の症状
被殻出血 両目が出血した側に寄ったままになる(共同偏視)
視床出血 両目が鼻先を見るように内側の下方向を向く
橋出血 左右両方の瞳孔が小さくなる
皮質下出血 視界の左右どちらかが見えなくなる(半盲)

物が二重に見える、視野が欠けるといった症状は、本人が気づける初期症状です。突然起きた場合は、目の病気と決めつけずに受診しましょう。

一方、目の向きや瞳孔の大きさは、本人では気づけません。周囲の人が確認するポイントとして覚えておいてください。

前兆がない脳内出血を防ぐにはリスク管理が重要

脳内出血は明確な前兆がないまま、突然激しい頭痛や麻痺などで発症することが少なくありません。

前兆が乏しい病気である以上、症状が出てから慌てて対応するのではなく、日頃から危険因子をコントロールして発症リスクを下げておく生活習慣が大切です。

ここでは、脳内出血のリスク因子である高血圧と喫煙、飲酒について関連性を解説します。あわせて、血液をサラサラにする薬を飲んでいる方の注意点もご紹介します。

最大のリスク因子「高血圧」

高血圧は、脳内出血の最大の危険因子です。

脳内出血の中でもっとも多いのは、高血圧が原因となるタイプです。被殻・視床・小脳・脳幹など、脳の深い部分で起こりやすいとされています。

血圧の高い状態が長く続いてしまうと、脳内の細い動脈がもろくなり破れやすくなります。

血圧を下げる治療によって、脳卒中の発症率が30〜40%減ることがわかっています。一般的な降圧目標は、診察室で測る血圧で130/80mmHg未満とされています。(文献1)

家庭で測る血圧の目標値は、主治医に確認しましょう。自覚症状が乏しく、診察室では正常でも家庭や仕事中には高くなる「仮面高血圧」にも注意が必要です。

また、精神的なストレスの蓄積も血圧上昇の引き金になる場合があります。

毎日朝晩に血圧を測定し、減塩や運動、十分な睡眠とストレス管理、医師の指示に沿った降圧薬の服用を続けることで、高血圧による脳内出血のリスクを減らしましょう。

血管を傷つけて脳卒中リスクを高める「喫煙」

喫煙を長く続けるほど血管の壁が傷つき、動脈硬化や血管のもろさが進みます。

国内の大規模な研究では、喫煙する方は非喫煙者に比べて、脳卒中全体の発症リスクが男性で約1.3倍、女性で約2.0倍でした。

脳卒中の種類別に見ると、とくにくも膜下出血との関連が強く、男性で約3.6倍、女性で約2.7倍という結果でした。(文献3)

くも膜下出血は、脳の表面の血管が破れて起こる出血で、脳内出血とは別の病気です。どちらも脳の血管が傷むことで起こるため、禁煙は脳卒中全体の予防につながります。

脳内出血を予防するには、できるだけ早く完全な禁煙に踏み切りましょう。また、必要に応じて禁煙外来の利用も有効です。

過度な「飲酒」

飲酒によって直ちに脳内出血が起きるわけではありませんが、長期の多量飲酒は高血圧を悪化させたり、中性脂肪を増やしたりして、脳内出血や脳動脈瘤破裂の危険性を高めます。

大量の飲酒は、脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血のすべてのリスクを高めることがわかっています。(文献4)国内の大規模な研究では、出血による脳卒中は、少量の飲酒から飲酒量が増えるにつれて段階的に発症率が高くなりました。(文献5)

喫煙とともに過度の飲酒も脳内出血の要因であり、とくに中年期以降では注意が必要です。脳内出血を予防するためにも、飲酒量をできるだけ控えることが大切です。

また、アルコールに頼らず、趣味でストレスを発散したり、適度に運動したりして体調を整える習慣を身につけることも大切です。

血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)を飲んでいる方の注意点

血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)は、血液を固まりにくくして、脳梗塞や心筋梗塞を予防する薬です。

一方で、抗血栓薬を飲んでいる方は、脳内出血のリスクが高まることが知られています。ただし、自己判断で薬をやめると、脳梗塞などを起こす危険があります。服薬は続けたまま、主治医と相談しながら血圧をしっかり管理しましょう。

万が一発症した際は、抗血栓薬を飲んでいることを救急隊や医師に必ず伝えてください。薬の種類によって、出血を抑えるための治療が変わるためです。

高血圧以外で脳内出血を引き起こす病気

脳内出血の原因としてもっとも多いのは高血圧ですが、血管そのものの病気が原因になる場合もあります。

とくに若い方や、血圧が高くない方の脳内出血では、背景に病気が隠れていないか詳しく調べることが大切です。

高血圧以外の主な原因は以下のとおりです。

  • 高齢者に増えている「脳アミロイド血管症」
  • 脳の太い血管が徐々に細くなる「もやもや病」
  • 生まれつきの血管の異常(脳動静脈奇形・海綿状血管腫)

それぞれ詳しく解説します。

高齢者に増えている「脳アミロイド血管症」

脳アミロイド血管症は、脳の細い血管に「アミロイド」というたんぱく質がたまり、血管がもろくなる病気です。

高齢の方に多く、脳の表面に近い部分(皮質下)で出血しやすいのが特徴です。また、アルツハイマー病との関連も指摘されています。

出血をくり返すこともあるため、診断された場合は医師の指示に沿って経過を見ていくことが大切です。

脳の太い血管が徐々に細くなる「もやもや病」

もやもや病は、脳の太い血管が徐々に細くなり、脳への血流が不足する病気です。

不足した血流を補うため、細い血管が本来の太さ以上に広がって血液を送ります。この細い血管を「もやもや血管」と呼びます。

もやもや血管は無理をして働いているため切れやすく、脳内出血を起こすことがあります。大人になってから、脳内出血をきっかけにもやもや病が見つかることもあります。

また、家族内で発症する方が10〜20%程度みられます。(文献6)

若い方の脳内出血では、背景にもやもや病が隠れていないか専門医で詳しく調べることが大切です。

生まれつきの血管の異常(脳動静脈奇形・海綿状血管腫)

生まれつきの血管の異常も、比較的若い方の脳内出血の原因となることがあります。

主な病気は以下のとおりです。

病気 特徴
脳動静脈奇形 脳の動脈と静脈が、生まれつき異常な形でつながり絡み合っている状態。血管が破れて出血することがある
海綿状血管腫 もろい血管の塊が脳の中にできる状態。塊から出血することがある

これらが原因の場合は、出血を止めるだけでなく、原因となっている病気そのものの治療も必要です。

脳内出血の後遺症に対する選択肢「再生医療」について

脳内出血を含む脳卒中では、発症後に麻痺やしびれ、言語障害などの後遺症が残ることがあります。

こうした後遺症に対する治療の選択肢の一つとして、「再生医療」があります。

再生医療とは、本来の機能を失った組織や細胞に対して、自分自身の幹細胞や血液を用いる治療法です。

再生医療には、他の細胞に変化する能力を持つ幹細胞を患部に投与する「幹細胞治療」と、血液中の血小板に含まれる成長因子の働きを活用する「PRP療法」があります。

いずれも入院や手術は不要で、日帰りでの治療が可能です。そのため、体への負担を抑えた治療を検討している方にとっても治療の選択肢としてご検討いただけます。

症状や状態によって適応が異なり、効果には個人差があります。適応があるかどうかを含めて、医師とご相談のうえ検討することが大切です。

なお、当院の再生医療は保険適用外の自由診療です。細胞や血液の採取、注射にともない、痛み・腫れ・内出血・感染などが生じることがあります。

以下の記事では、脳内出血に対する再生医療の症例をご紹介していますので、参考にしてみてください。

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脳内出血は前兆より初期症状に気づくことが大切!迷ったら119番

脳内出血には、数日前から現れる明確な前兆はほとんどありません。「前兆」と感じる症状の多くは、すでに出血が始まっている初期症状です。

だからこそ、初期症状にいち早く気づき、すぐに行動することが大切です。

顔・腕・言葉に加え、ふらつきや目の見え方をFAST(BE-FAST)で確認しましょう。一つでも異常がある場合や、激しい頭痛・意識障害がある場合は、迷わず119番通報して救急車を呼んでください。

症状が一時的に治まった場合も、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。

また、前兆に頼れない病気だからこそ、日頃の血圧管理や禁煙、飲酒量を控えることで発症リスクを下げておくことが大切です。

当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳内出血の後遺症に対する再生医療に関する情報をお届けしています。簡易オンライン診断も実施しておりますので、ぜひ一度ご利用ください。

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脳内出血の前兆に関するよくある質問

脳内出血は自然に回復しますか?

自然に治るのを待つのは危険です。

脳内出血では、出血を広げないことが重要です。血圧を下げる治療や手術など、医療機関での治療が必要になるため、自己判断で様子を見ずにすぐ受診してください。

出血で傷ついた脳の機能は、治療とリハビリで回復を目指します。回復は発症後3〜6カ月でゆるやかになるため、早い時期からリハビリを始めることが大切です。

症状が一時的に治まった場合も受診すべきですか?

一時的に治まった場合も、必ず受診してください。

症状が消えても、より重い脳卒中の前触れである可能性があります。

また、脳内出血なのか、一過性脳虚血発作や脳梗塞なのかは、CTやMRIなどの画像検査をしなければ区別できません。「治ったから大丈夫」と自己判断せず、すぐに医療機関を受診しましょう。

頭痛だけでも脳内出血の可能性はありますか?

頭痛だけでも、脳内出血の可能性はあります。

被殻出血や小脳出血では、麻痺などが出る前に、頭痛や嘔吐から始まることがあります。

いつもの片頭痛や肩こりによる頭痛との違いは、「突然起こる」「今までにない強さ」という点です。経験したことのない激しい頭痛がある場合は、すぐに119番に通報してください。

脳内出血の前兆として目に症状は出ますか?

物が二重に見える、視野の片側が欠けるなどの症状が、初期症状として出ることがあります。

目の病気ではなく、脳の病気が原因の可能性もあります。突然このような症状が起きた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

出血部位ごとの目の症状の違いは、以下で詳しく解説しています。

>>出血部位で異なる「目の症状」を見てみる

参考文献

(文献1)

脳卒中|国立循環器病研究センター 病院

(文献2)

脳卒中の予防・発症時の対応|日本脳卒中学会・日本脳卒中協会

(文献3)

男女別、喫煙と脳卒中病型別発症との関係について|国立がん研究センター

(文献4)

脳血管障害・脳卒中|e-ヘルスネット(厚生労働省)

(文献5)

飲酒と脳卒中発症との関連について|国立がん研究センター

(文献6)

もやもや病(指定難病22)|難病情報センター