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「脳幹出血になったら回復の見込みはある?」 「回復にはどのような治療やリハビリが必要?」 脳幹出血を発症した患者様やご家族は、上記のような不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、脳幹出血からの回復の見込みや治療法について詳しく説明します。 脳幹出血を根本的に治療できる可能性がある再生医療についても紹介しているので、ぜひ治療の参考にしてみてください。 \脳幹出血が治るか不安な方の新たな治療選択肢とは/ これまで、脳出血によって一度損傷した脳細胞は「二度と元に戻らない」と言われてきました。 しかし、先端医療である再生医療では、損傷した脳細胞に対する治療によって、従来の治療では元に戻らないとされている脳細胞の改善が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 脳幹出血が回復しないか不安を抱えている 脳出血後に麻痺やしびれの後遺症に悩まされている 現在受けている治療の効果が得られていない 患者様が治療やリハビリに積極的になれない 当院リペアセルクリニックでは、2億個の生きた幹細胞を脳に届けることで脳神経の再生・後遺症の回復・再発予防という3つの側面で効果が期待できる治療を提供しています。 治療を受けるのが早いほど治療成績は良好ですが、発症から数年経過した症例でも改善する可能性があります。 具体的な治療法や回復見込みがあるかどうか、リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは脳出血の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 以下の動画では、実際に再生医療を受け、脳出血の後遺症に悩まれていた患者様の事例を紹介しています。 https://youtu.be/AoMLP77h-c4?si=NhaTu-LU0KlfQEb2 脳幹出血の回復の見込みは重症度によって異なる 「脳幹」は、脳の中心部にあり、以下のような役割を果たす組織です。 循環 呼吸 眼球運動 体温調節 消化液分泌 自律神経の中枢 どの役割も、人間の生命維持に欠かせないものです。そのため、出血によって脳幹の機能が失われると、手足の麻痺や意識障害、呼吸停止などの重篤な症状を起こす可能性があるのです。 脳幹出血の回復の見込みは、出血量や意識の有無などの「重症度」によって大きく異なります。 重度の場合は回復が難しい可能性が高いものの、軽度〜中程度の場合は回復が期待できるケースもあります。 脳幹出血は助からない人が半分以上 脳幹出血は半分以上の人が助からないという、以下のような調査結果があります。(文献1) 良好な回復だった方:13人(6.1%) 中程度の障害:27人(12.7%) 重度の障害:27人(12.7%) 植物状態:23人(10.8%) 死亡:122人(57.5%) 発症時に呼びかけや痛みなどの刺激を与えても反応しない意識レベルの場合、回復の見込みは難しいかもしれません。 一般的には、意識レベルの評価指標である「GCS:グラスゴー・コーマ・スケール」が7点以下の場合は、予後不良とされています。 また、意識レベルの低さに加えて、以下のような症状がある場合も予後は悪いといわれています。 高熱 呼吸障害 瞳孔・眼球の異常 手足の麻痺や過緊張 ただし、脳幹出血後の死亡率は、調査によってばらつきがあります。 別の調査では、死亡率を31%や40〜50%としているものもあるため、具体的な回復の見込みは担当の医師へ確認しましょう。(文献2)(文献3) 脳幹出血の死亡率・生存率は発症時の意識状態が重要 脳幹出血の回復の見込みは、「意識レベル」「全身状態」「重症度」など、複数の要因が関係します。 一般的には、以下の要因があると回復の見込みは低いといわれています。 麻痺が重い 出血の範囲が広い 意識不明など、発症時の意識状態が悪い また、脳幹出血の死亡率は、発症時の意識状態や出血量とも関係があります。海外の調査では以下のような死亡率が示されています。(文献4) 意識障害が低く、出血量が少ない場合:2.7% 意識障害が高く、出血量が多い場合:状態によっては100% 重篤な意識障害がみられ、出血量も多い場合は、助からない可能性が高いといえるでしょう。 後遺症の重さは受診スピードやリハビリの進行度によって変わる 脳幹は生命の維持に関わる重要な部位のため、機能が失われると重篤な後遺症が出る可能性があります。 元々の症状の重さに加え、発症後に受診までの時間がかかった場合や、リハビリテーションが進まない場合も後遺症が重くなりやすいでしょう。 しかし、重い後遺症が残ったとしても、諦めないことが大切です。失われた脳細胞や神経の再生は困難ですが、神経細胞群には新たなネットワークを築いて機能が改善する「可塑性」が期待できるからです。(文献5) 医師や理学療法士らの指導のもと、できる限りのリハビリテーションを行いましょう。 なお、半年後に歩けるようになるかは、発症後1カ月の状況で見通しがつくという報告もあります。(文献6) 脳幹出血の治療 出血直後である急性期のおもな治療法は、以下の2つです。 降圧療法:出血部位を拡大させないための治療 全身管理:呼吸や脈拍などをモニタリングして管理する 脳幹出血は他の脳出血と異なり、血腫を除去する手術はあまり適応されません。脳幹は脳の深い位置にあるため、手術の負担が大きく、メリットが少ないためです。 ただし、出血部位が広く、脳内の「脳室」という部位が拡大する「水頭症」になっている場合は、脳内の圧力を下げる「ドレナージ手術」を行うケースがあります。 また、意識状態が悪くて呼吸がうまくできない場合は、人工呼吸器による呼吸管理が必要です。症状が落ち着いて自力で呼吸ができるようになれば人工呼吸器を外しますが、自力で呼吸ができない場合には人工呼吸器を外せないケースもあります。 なお、症状によっては「気管切開」を行い、人工呼吸器の代わりに肺に空気を送るチューブを気管支につなぐこともあります。 【ステージ別】脳幹出血のリハビリの内容 脳幹出血の治療では、薬物治療に加えて、脳や身体の機能を回復させるリハビリも非常に重要です。 脳幹出血のリハビリ内容は、以下3つの時期で大きく異なります。 急性期(~3カ月) 回復期(3~6カ月) 生活期(6カ月以降) 本章の内容をもとに、リハビリの流れや概要を理解しておきましょう。 急性期のリハビリ 急性期のリハビリは「二次的合併症の予防」と「早期の機能回復」に重点をおきます。 最初は関節が固まらないためのリハビリを行い、麻痺が回復してきたら自力で動くための訓練へ移行します。具体的なリハビリの例は、以下の通りです。 座位訓練 嚥下訓練 移乗訓練(車いすに移る訓練) 立位歩行訓練 言語機能の回復訓練 近年、早くからリハビリを始めて寝たきりの時間を減らした方が、予後や後遺症の経過が良いといわれています。 脳幹出血は他の脳血管疾患よりも安静度が高いため、初期に行えるリハビリは限られますが、できる範囲で積極的に行います。(文献7) 早期回復を目指したい方は、損傷した脳細胞の改善によってリハビリ効果を高めることが期待できる再生医療をご検討ください。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 脳幹出血や後遺症を早く治したい リハビリ効果を高めて、早めに日常生活に復帰したい 脳幹出血の再発を予防したい 再生医療の具体的な治療法や症例については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは脳出血の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 回復期のリハビリ 急性期のリハビリで回復しなかった場合、「回復期リハビリテーション病棟」で集中的なリハビリを行います。(文献8) また、回復期には「痙縮 (けいしゅく)」という手足の筋肉が緊張して突っ張る症状があらわれます。そのため、ストレッチや筋弛緩薬による適切な対応も重要です。 リハビリを行っても機能回復が困難な場合は、装具の使用やできる方法での動作練習、環境の調節などを行い、自立した生活ができるよう目指します。 生活期のリハビリ 発症6カ月以降の「生活期」は、症状が安定したあとの維持が目的です。 筋肉の痙縮をやわらげる治療や装具の訓練・調整をしながら、日常生活を送れるように環境を整えます。 また、デイケアや訪問リハビリテーションなどの、介護保険を使用したサービスもよく使われます。 まとめ|脳幹出血は程度によって回復の見込みあり!リハビリをしっかりと行おう 脳幹出血の回復の見込みは、出血量や意識状態などの重症度によって異なり、軽症の場合は回復するケースもあります。 しかし、意識不明や呼吸障害などがある重症の場合は回復の見込みがない場合も少なくありません。 脳幹出血の主な治療は「降圧治療」と「全身管理」ですが、近年の治療では従来の治療では元に戻らないとされている脳細胞の改善が期待できる再生医療も選択肢の一つです。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 脳幹出血が回復しないか不安を抱えている 脳出血後に麻痺やしびれの後遺症に悩まされている 現在受けている治療の効果が得られていない 患者様が治療やリハビリに積極的になれない ふらつきや手足の震え、言葉がうまく出ないといった脳出血にお悩みの方も、新しい選択肢になる可能性がある治療です。 当院リペアセルクリニックでは、2億個の生きた幹細胞を脳に届けることで脳神経の再生・後遺症の回復・再発予防という3つの側面で効果が期待できる治療を提供しています。 具体的な治療法については、患者様一人ひとりの症状やお悩みに合わせてご案内しておりますので、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにて、ぜひご相談ください。 ▼まずは脳出血の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 脳幹出血の回復の見込みについてよくある質問 脳幹出血の後遺症にはどのようなものがありますか。 脳幹出血の代表的な後遺症は、以下の通りです。 麻痺 痙縮 感覚障害 言語障害 嚥下障害 排尿障害 高次機能障害 どのような後遺症が出るかは、脳幹出血によってダメージを受けた部位や程度によって異なります。 脳幹出血にならないようにするにはどうしたら良いですか。 脳幹出血は、高血圧が引き起こす「動脈硬化」が大きなリスクとされています。そのため、脳幹出血を防ぐには、高血圧を招く以下の内容を避けることが大切です。 塩分の摂りすぎ 暴飲暴食 運動不足による肥満 脳幹出血の予防については、以下の記事も参考にしてください。 参考文献一覧 文献1 原発性脳幹出血患者の予後因子,Clinical Neurology and Neurosurgery,Volume 115, Issue 6, June 2013, Pages 732-735 文献2 急性期脳血管障害の臨床的研究,急性期脳血管障害の臨床的研究, 脳卒中, 1980, 2 巻, 4 号, p. 326-332, 文献3 特発性脳幹出血の外科的治療,Medicine (Baltimore). 2019 Dec; 98(51): e18430. 文献4 原発性脳幹出血:予後因子と外科的治療のレビュー,Front Neurol. 2021; 12: 727962.Published online 2021 Sep 10. doi: 10.3389/fneur.2021.727962 文献5 脳の機能回復と神経可塑性,石田和人,玉越敬悟,高松泰行,理学療法学, 40 (8 ) p535-537,2013 文献6 脳幹出血患者の予後予測,木村紳一郎,光眞邦哲ら,脳卒中の外科 39:262-266,2011 文献7 脳卒中急性期リハビリテーション診療の指針,日本脳卒中学会「脳卒中急性期リハビリテーションの均てん化および標準化を目指すプロジェクトチーム」 文献8 脳卒中理学療法ガイドライン,日本神経理学療法学会
2023.07.10 -
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脳幹出血は、脳の中心部にある「脳幹」で起こる脳出血のことで、命に関わる危険な病気です。 生命維持に関わるさまざまな機能を司る脳幹から出血することで、以下のような後遺症が出る可能性があります。 早めにケアを行うことで回復が見込めるケースもあるので、後遺症が出たら早期にリハビリテーションを実施することが重要です。 また、脳幹出血の後遺症を早期に治したい方は、「再生医療」による治療をご検討ください。 \脳幹出血の後遺症に有効な再生医療とは/ 再生医療では、損傷した脳細胞にアプローチする治療によって、従来の治療では元に戻らないとされている脳細胞の改善が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 脳出血後に麻痺やしびれの後遺症に悩まされている 脳幹出血の後遺症が治るか不安を抱えている 現在受けている治療の効果が得られていない 患者様が治療やリハビリに積極的になれない 当院リペアセルクリニックでは、2億個の生きた幹細胞を脳に届けることで脳神経の再生・後遺症の回復・再発予防という3つの側面で効果が期待できる治療を提供しています。 治療を受けるのが早いほど治療成績は良好ですが、発症から数年経過した症例でも改善する可能性があります。 具体的な治療法や回復見込みがあるかどうか、リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは脳幹出血の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 以下の動画では、実際に再生医療を受け、脳出血の後遺症に悩まれていた患者様の事例を紹介しています。 https://youtu.be/AoMLP77h-c4?si=NhaTu-LU0KlfQEb2 脳幹出血の後遺症にはどのようなものがあるのか? 生命維持に関わるさまざまな機能を司る脳幹から出血することで、以下のような後遺症が出る可能性があります。 【脳幹出血による主な後遺症】 運動障害(四肢麻痺) 感覚障害 嚥下障害 言語障害 視覚障害 意識障害 高次脳機能障害 例えば、両手足が動かなくなる「四肢麻痺」や認識力や判断力が低下する「意識障害」、食事や水の呑み込みが難しくなる「嚥下障害」などが挙げられます。(参考1) 症状や程度は個人差があるため、患者様の状態や後遺症に合わせて適切な対処や治療を受けることが重要です。 近年の治療では、損傷した脳細胞にアプローチすることで従来の治療では元に戻らないとされている脳細胞の改善が期待できる再生医療が注目されています。 治療を受けるのが早いほど治療成績は良好ですが、発症から数年経過した症例でも改善する可能性があります。 具体的な治療法や回復見込みがあるかどうか、リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは脳幹出血の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 脳幹出血の後遺症に効果的なリハビリや治療法 ここでは脳幹出血における後遺症の治療に有効なリハビリと再生医療について解説します。 それぞれの目的や効果について紹介していくので、後遺症の治療方針を決める際の参考にしてみてください。 リハビリ 脳幹出血による後遺症のリハビリは、発症から以下3つの時期にわけてプログラムを組んでいきます。 急性期:発症から約2週間 回復期:急性期後、体の状態が安定した時期 維持時:回復期後、自宅に戻って生活をはじめる時期 急性期は、早期リハビリが推奨されています。安静状態でベッドに長期間とどまっていると「廃用症候群」(寝たきりによって筋肉の衰えや関節の硬化が起こる症状)を引き起こす可能性があるためです。そのため、急性期は廃用症候群の予防として、ベットの上で手足のストレッチや体位の交換といった軽い運動をおこなうケースが多い傾向にあります。 回復期は、後遺症により失われた機能を回復させるために本格的なリハビリを開始します。症状や重症度は個々によって異なるため、一人ひとりに合わせたプログラムの作成が必要です。リハビリ専門のスタッフ(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)の指導のもと、退院後の自宅での生活や会社復帰に向けた訓練をおこないます。 維持期は退院後、回復した機能の維持や向上を目指すリハビリを継続します。外来リハビリへの通院や自宅でのトレーニングを通して、機能の維持・改善を図っていく流れが一般的です。 以下の記事では脳幹出血のリハビリプログラム について詳しく解説しています。症状別のリハビリ 例も紹介しているので、気になる方は是非参考にしてみてください。 再生医療 脳幹出血の後遺症への治療法として「再生医療」が注目されています。 再生医療とは、修復力のある幹細胞の働きを利用して、弱ったり、傷ついたりした神経細胞を修復する新しい治療法です。 脳幹出血の後遺症に対する再生医療では、主に以下3つの効果が確認されてます。 脳神経細胞の再生による身体機能の回復 脳神経細胞の再生によるリハビリ効果の向上 脳血管の修復による再発予防 順番に解説していくので、詳しく見ていきましょう。 効果1. 脳神経細胞の再生により身体機能が回復する 傷ついた脳細胞を再生医療で修復すれば、麻痺や呂律困難などの後遺症の回復が期待できます。 再生医療に使われる幹細胞は、神経、血管、骨、軟骨などに変化する能力があり、炎症をおさえ症状の痛みや後遺症の痺れを緩和させる効果もあります。 自己の細胞を使用するため、身体への負担が少ない治療法です。 効果2.脳神経細胞の再生によるリハビリ効果の向上 再生医療とリハビリと組み合わせれば、より高い回復効果が期待できます。 発症から数年が経過した患者様でも、幹細胞治療とリハビリの併用で症状改善の可能性が広がります。 再生医療をはじめたからといって劇的に後遺症がなくなるわけではありません。 しかし「車椅子の方が杖で歩けるようになった」「呂律困難があったがスムーズな会話が可能となった」といった段階的な改善効果の希望が持てる治療法といえます。 効果3.脳血管の修復による再発予防 脳幹出血をはじめとする脳卒中は再発率が高いため、再発予防が重要です。 はじめは軽い症状でも、再発すると一度目よりも後遺症が重症化していくリスクが高まります。 再生医療は傷ついた脳細胞を再生させるだけでなく、脳出血や脳梗塞の再発に繋がる傷ついた血管を予防的に修復させて、再発予防としても活用できます。 当院リペアセルクリニックでは、2億個の生きた幹細胞を脳に届けることで脳神経の再生・後遺症の回復・再発予防という3つの側面で効果が期待できる治療を提供しています。 再生医療は治療を受けるのが早いほど良好な結果を得られやすいですが、発症から数年経過した症例でも改善する可能性があります。 具体的な治療法や回復見込みがあるかどうか、リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは脳出血の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる まとめ|脳幹出血の後遺症に対する理解を深めて適切な訓練や治療を受けよう 脳の中心部にある脳幹で起こる脳出血によって、「麻痺やしびれ」「言語障害」「意識障害」などさまざまな後遺症が現れる可能性があります。 症状改善のためにも、早期から適切な治療とリハビリテーションを開始することが重要です。 また、近年の治療では、脳幹出血の後遺症を根本的に治療できる可能性がある「再生医療」が注目されています。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、脳幹出血や後遺症の改善が期待できます。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 脳出血後に麻痺やしびれの後遺症に悩まされている 脳幹出血の後遺症が治るか不安を抱えている 現在受けている治療の効果が得られていない 患者様が治療やリハビリに積極的になれない 再生医療は治療を受けるのが早いほど良好な結果を得られやすいですが、発症から数年経過した症例でも改善する可能性があります。 「具体的な治療法を知りたい」「後遺症を早く治したい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 ▼脳幹出血の後遺症を治したい方はぜひご連絡ください! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 脳幹出血の後遺症に関するよくある質問 最後に脳幹出血の後遺症に関するよくある質問と回答をまとめます。 脳幹出血で後遺症なしの確率はどれくらい? 厚生労働省の調査では、18歳から65歳の脳卒中患者1,584名のうち、後遺症がまったくないと回答した人は344名でした。 つまり、約2割の脳卒中患者は後遺症が出ず、約8割の患者には脳卒中によるなんらかの影響が出ている結果となっています。 以下の記事では、脳出血で後遺症が残らない確率について詳しく解説しています。脳卒中に関する調査結果を複数紹介しているので、理解を深めたい方はぜひあわせてご覧ください。 脳幹出血を発症したら回復の見込みはあるの? 回復の見込みは、患者さん一人ひとりの状態によって変わってきます。回復見込みを把握したい方は、担当医に聞いてみると良いでしょう。 以下の記事では脳幹出血の回復見込みに関する情報をまとめています。軽度または重度における障害の程度も解説しているので、理解を深めたい方はぜひ参考にしてみてください。 再生医療のメリット・デメリットが知りたい 再生医療のメリットは、患者さん自身の体から採取した組織を使用するため、拒絶反応のリスクが極めて低く、安全性の高い治療であることです。 また、従来の治療法(薬物療法や手術)が症状の安定化を主な目的としているのに対し、再生医療では損傷した血管の修復や新しい血管の形成を促すのが目的です。そのため、後遺症の根本的な症状改善が期待できます。 一方で再生医療のデメリットは、再生医療は2024年11月現在、保険適用外の自費診療となっているため、治療費が高額になる可能性があります。また、治療効果には個人差があるため、医師との十分な相談のもと慎重な判断が必要です。 【参考文献】 文献1:https://www.jstage.jst.go.jp/article/audiology1968/49/5/49_5_755/_pdf
2023.07.06 -
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脳幹出血になったら余命はどのくらい? どんな症状だったら余命に影響するの? この記事を読んでいるあなたは、脳幹出血になった人の余命がどのくらいなのか気になっているのではないでしょうか。 「今の症状だと、余命はどのくらいなのだろう」と、不安になっているかもしれません。 結論、脳幹出血の余命は症状の重さによって変わります。 脳幹出血のみの余命を調べたデータはないものの、重症の場合は発症後数時間から数日で亡くなるケースも少なくありません。ただ、発症した年齢が若い場合や出血量が少ない場合は、比較的余命に影響が出にくいこともあります。 本記事では、脳幹出血の余命や予後について、詳しく解説します。記事を最後まで読めば、脳幹出血の余命が症状ごとにわかり、現在の状況や今後の見通しの理解を深められるでしょう。 脳幹出血の余命に関する正確なデータはないが予後は悪い 脳幹出血だけの余命を調べた正確なデータはありませんが、予後は全体的に悪いといわれています。 重篤な脳幹出血が起こると急激に容体が悪化し、発症後数時間〜数日で亡くなる方も珍しくありません。 脳幹出血は「脳出血」の一種で、脳内にある「脳幹」という部位から出血する病気です。おもな原因は高血圧によって脳の血管が破れることで、脳出血の約1割ほどが脳幹出血といわれています。 脳出血後の余命は、調査対象の年齢や病状が異なるため、研究ごとにややばらつきがあります。生存率に関するデータは、以下の通りです。(文献1)(文献2) 脳出血を起こした人の平均余命は12年 脳出血を起こした人の10年生存率は24.1% 初めて脳出血を起こした人の1年生存率は38%、5年生存率は24% 初めて脳卒中を起こした年齢が50歳以下の人は、70歳以上の人よりも5年生存率が高い つまり、脳出血を起こした人の4人に3人は、余命が10年未満といえます。脳幹出血は上記に示した脳出血のなかでも予後が悪い病気のため、余命は比較的短いと考えられるでしょう。 脳幹出血の後遺症について解説した記事はこちら 脳幹出血の回復の見込みとその期間について解説した記事はこちら 脳幹出血の余命が短くて助からない人が多い理由 脳幹出血の余命が短い理由は、脳幹の機能が失われると生命の維持が難しいからです。 脳幹は「中脳」「橋」「延髄」の3つの部位から成り立つ器官で、以下のように生命維持に重要なさまざまな役割を果たしています。 意識を保つ 呼吸や血液の流れを調節する 身体が受けた刺激を脳へ伝える 手足を動かす信号を脳から出す 脳幹が行っている「呼吸や意識の保持など」が不可能になると、生命の維持は難しくなります。そのため、出血が起こり脳幹の機能が失われると、余命が短いケースが多いのです。 なお、脳幹のなかでも「橋」という部位で起こるケースが多いため、脳幹出血は「橋出血」とほぼ同じ意味となります。 【重症度別】脳幹出血の症状と余命への影響 脳幹出血の重症度は、余命に大きな影響を与えます。具体的には「出血量」は重症度に大きくかかわり、出血量が少なければ軽症、多ければ重症です。 本章で、脳幹出血の症状と余命への影響を理解しておきましょう。 軽症の場合 以下のような症状のみの場合は、軽症で余命への影響は小さい可能性があります。 嚥下の障害 顔の感覚や運動の障害 手足の運動や感覚の障害 複視(ものが二重に見える) 運動失調(バランスが取れずにふらつく) これらの症状は、脳幹出血の前兆で気付いたときや脳出血・脳梗塞など他の脳血管疾患でもみられます。 また、血管の奇形による脳幹出血の場合は軽症で済みやすく、一度の出血で命にかかわることはほとんどありません。 しかし、奇形のなかでも「海綿状血管腫」は出血をくり返して大きくなりやすいため、いずれ重い後遺症が出る可能性があります。 早めの受診で悪化を防ぎ、予後を改善できる可能性を高められます。もし紹介したような症状を感じたら、迷わずに当院へメール相談、もしくはオンラインカウンセリングにてご相談ください。 重症の場合 以下のような症状が出ている場合は、出血の多い脳幹出血の重症例と考えられます。生存率は低く、余命は短いケースが多いでしょう。 両手両足の麻痺 異常な呼吸パターン 重篤な意識障害:昏睡など 中枢性高熱:体温調節の中枢の障害による高熱 除脳硬直:筋肉が過剰に緊張し、手足が伸びきった状態 瞳孔異常:瞳孔不同(左右の黒眼の大きさが異なる)、縮瞳(黒眼が小さい)など 救急車を呼んだときは意識あり・自発呼吸ありだったにもかかわらず、急激に悪化して短時間で命を落とすケースもあります。 脳幹出血の治療 高血圧による脳幹出血は手術の適応があまりなく、基本的には血圧を下げて体の状態を保つ「保存的治療」が最優先されます。出血でダメージを受けた脳幹に対しては、手術が状況をより悪化させる危険性が高いためです。 ただし、血管奇形が原因の脳幹出血の場合は、時期をみて手術を検討するケースもあります。 脳幹は手術による合併症リスクの高い部位です。手術するべきか、どのタイミングで手術をするべきかなどは、状況をみて慎重に判断します。 なお、命が助かった場合は、日常生活に戻るためのリハビリも重要です。近年、リハビリはできるだけ早い時期から始めると予後が良いとされるため、ベッド上でできるものから少しずつリハビリを行います。 脳幹出血後のリハビリについては、以下の記事で詳しく紹介しています。 まとめ|脳幹出血の余命は短い人が多い 本記事では、脳幹出血の余命や、余命が短いといわれる理由などを詳しく説明しました。 脳幹は生命維持に欠かせない器官のため、脳幹出血によって機能が失われると余命が短いケースが多くみられます。ただし、軽症や前兆段階で気付いた場合、血管の奇形による脳幹出血の場合は、余命への影響が小さい可能性もあります。 手術のリスクが大きいため、積極的な治療ではなく保存的治療が原則となるでしょう。 当院「リペアセルクリニック」では、厚生労働省に届出を行い、再生医療(幹細胞)治療による脳幹出血後の治療を提供しています。 再生医療は脳神経細胞の修復・再生や脳の血管を新しく再生する作用により、後遺症の回復や脳幹出血の再発予防が期待できる治療です。 メールでの無料相談やオンラインカウンセリングも実施しておりますので、お気軽にご相談ください。 この記事が脳幹出血の余命を知るのに役立ち、今後の生活を再建するきっかけになれば嬉しく思います。 脳幹出血についてよくあるQ & A Q.脳幹出血を起こすと、どのくらい入院が必要になりますか。 A.入院日数に関する脳幹出血単独のデータはありません。 ただし、厚生労働省の統計では、脳の血管が詰まったり破れたりする「脳卒中」全般の平均入院期間は77.4日となっています。入院期間が比較的長いのは、脳卒中により神経にダメージが起こるからです。(文献3) 神経の回復は他の組織よりも遅く、麻痺や感覚障害などは完治しにくいものです。一番危ない時期を過ぎても、その後の体力の回復・リハビリテーションに時間がかかることも大きいでしょう。 Q.脳幹出血を起こさないために、どのようなことに気をつけたら良いでしょうか。 A.一番重要なのは血圧の管理です。そして適切な運動を心がけ、減塩に努めましょう。 すでに治療を受けている方は、しっかりと通院を続けてください。血圧が下がったからといって自己判断でお薬をやめないようにしましょう。 脳ドックなどで血管奇形が見つかった場合でも、出血症状がなければすぐに手術適応になることはありませんが、慎重な経過観察が必要になります。この場合も、血圧の管理は必要です。 Q.脳幹出血になったら助からないのでしょうか。 A.脳幹は生命維持に不可欠な器官のため、脳幹出血により機能が失われると助からないケースは珍しくありません。 ただし、脳幹出血で助かるか助からないかは重症度によって異なります。出血量が少なく障害の程度が低い軽症であれば、回復例もみられます。 助かるかどうかは、脳幹出血を初めて起こしたのか、再発なのかによっても異なるため、回復の見込みは医師に確認するのが確実です。 参考文献一覧 文献1 人口ベースのレジストリにおける脳内出血の発生率と10年生存率 Simona Sacco, MD, Carmine Marini, MD, Danilo Toni, MD, Luigi Olivieri, MD, and Antonio Carolei, MD, FAHAAuthor Info & Affiliations Stroke Volume 40, Number 2 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19038914/ 文献2 初めての脳卒中から5年生存,Dzevdet Smajlović 1, Biljana Kojić, Osman Sinanović,Bosn J Basic Med Sci. 2006 Aug;6(3):17-22. doi: 10.17305/bjbms.2006.3138. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16995842/ 文献3 厚生労働省. 令和2年(2020)患者調査の概況. 3退院患者の平均在院日数等 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/20/dl/heikin.pdf
2023.07.03 -
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脳幹出血はなぜ起こるのか、自分や家族にリスクはあるのかと不安に感じている方もいるのではないでしょうか。 脳幹出血の主な原因は、高血圧による血管への負担です。高血圧が続くと脳の細い血管が傷み、血管が破れて出血につながります。ただし、若い人や子どもでは、脳動静脈奇形など血管の異常が関係することもあります。 この記事では、脳幹出血の原因、疑われる症状、治療法、予防のためにできることを解説します。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳卒中に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。脳卒中後の後遺症や治療選択肢について情報を知りたい方は、公式LINEにご登録ください。 脳幹出血とは 脳幹出血とは、脳の中心部に位置する「脳幹」の血管が破れて出血する病気です。脳出血の一種で、出血が起こる部位によって症状の重さや現れ方が異なります。 脳幹は「中脳」「橋(きょう)」「延髄」の3つからなる部位で、呼吸や心拍、体温調節、嚥下(えんげ)など、生命を維持するために欠かせない機能を担っています。そのため、脳幹で出血が起こると、これらの機能が損なわれるため、重症化しやすい病気です。 突然の意識障害、手足の動かしにくさ、ろれつが回らない、強いめまい、激しい頭痛などの脳幹出血が疑われる症状があるときは、通常の外来相談ではなく救急受診が優先されます。早い段階で救急要請を検討してください。 脳幹出血の治療や生存率については、以下の記事も参考にしてください。 脳幹出血の主な原因 脳幹出血の主な原因は、高血圧による動脈硬化ですが、高血圧だけで起こる病気ではありません。脳動静脈奇形などの血管の異常や生活習慣が関係する人もいます。 脳幹出血後の回復については、以下の記事を参考にしてください。 高血圧による動脈硬化 脳幹出血の主な原因は、高血圧による動脈硬化です。 高血圧の状態が続くと、血管の壁に慢性的な圧力がかかり続けます。この状態が長く続くと血管の壁が傷み、硬く、もろくなっていきます。これが動脈硬化です。 動脈硬化が進んだ血管は破れやすい状態となり、脳幹の血管で破綻が起こると脳幹出血に至ります。(文献1) 高血圧は「塩分の取りすぎ」「食生活の乱れ」「ストレス」「喫煙習慣」など、複数の要因が重なって発症します。 高血圧は自覚症状がないまま進行するため、健診で指摘されても放置してしまう人が少なくありません。しかし、血圧コントロールは脳幹出血の予防において重要な対策の一つです。高血圧と診断された場合は、医師の指導のもとで治療と管理を継続してください。 脳動静脈奇形などの血管の異常 高血圧とは別に、血管の構造的な異常が脳幹出血の原因になるケースがあります。代表的なものが「脳動静脈奇形(AVM)」です。 脳動静脈奇形とは、本来は毛細血管を経由してつながるはずの動脈と静脈が、「ナイダス」と呼ばれる異常な血管の塊を通じてつながっている状態です。この異常な血管は壁が薄く、圧力がかかりやすいため、破れると脳出血やくも膜下出血を起こします。(文献2) 脳動静脈奇形は20~40代の若年者に多く、高血圧に関係なく脳出血を起こす原因の一つとして知られています。自覚症状がないまま成長し、出血して初めて発見されるケースも珍しくありません。 飲酒・喫煙などの生活習慣 飲酒・喫煙・運動不足・肥満といった生活習慣は、高血圧や動脈硬化を進行させるリスク因子として知られています。 喫煙は、たばこの煙に含まれる有害物質が血管を傷つけ、動脈硬化を進めます。喫煙者は非喫煙者と比べて、男性で1.3倍、女性で2.0倍、脳卒中(脳出血・くも膜下出血・脳梗塞)を発症しやすいというデータがあります。(文献3) 過度な飲酒は血圧を上昇させる要因です。ストレスについては、それ単体で脳幹出血を引き起こすとは断定できませんが、血圧の上昇や生活習慣の乱れを通じて間接的に関係します。 血圧を安定させるためには、食事や運動だけでなく、睡眠や休養のとり方も意識しましょう。 脳出血とストレスの関係については、以下の記事も参考にしてください。 脳幹出血が疑われる主な症状 脳幹出血が起こると、以下のような症状が突然現れます。 意識が遠のく、または意識を失う 手足の麻痺、体の片側が動かしにくい ろれつが回らない、言葉が出にくい 飲み込みにくい、物が二重に見える 激しい頭痛、吐き気、嘔吐、強いめまい これらの症状は、脳幹が担う呼吸・運動・嚥下・眼球運動などの機能が、出血によって損なわれるために現れます。脳卒中では、片側の手足や顔の麻痺、しびれ、言葉が出にくい、ろれつが回らないなどの症状も知られています。(文献4) 脳幹出血は発症から治療開始までの時間が予後に関わります。症状が突然現れた場合は、「様子を見る」「少し休めば治るかもしれない」と判断せず、迷わず119番に連絡することが大切です。 脳幹出血の治療法 脳幹出血の急性期治療では、出血の拡大を防ぎ、全身状態を安定させる対応が中心です。 脳出血では、発症直後に血圧が高くなっていることが多く、高い血圧が続くと出血の拡大につながります。そのため、降圧薬を用いて血圧を調整し、意識状態や呼吸状態を確認しながら治療を進めます。 脳幹出血に対して手術が選択されることは多くありません。脳幹は生命維持に直結する神経が密集している部位であり、手術による周囲組織へのダメージが重篤な結果につながるリスクが高いためです。出血の部位・量・患者の全身状態によって治療方針は異なり、手術の適応については医師が総合的に判断します。 急性期を脱した後は、後遺症の症状に応じてリハビリテーションを行います。 脳幹出血後の回復・リハビリについては、以下の記事をご覧ください。 脳幹出血を予防するためにできること 脳幹出血を予防するには、血圧の管理と生活習慣の見直しが大切です。脳幹出血の主な原因は高血圧であり、血管にかかる負担を減らすことが発症リスクの低下につながります。 すでに高血圧を指摘されている場合は、医師の指導のもとで治療を継続しながら、生活習慣の見直しもあわせて取り組んでください。 血圧の管理 血圧の管理では、減塩と治療の継続が基本です。 食塩摂取量の目標は、健康日本21(第三次)では7.0g未満、日本人の食事摂取基準(2025年版)では、成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満とされています。(文献5)(文献6) 日本人の食生活では、漬物・干物などの塩蔵食品、麺類のスープ、外食・加工食品・惣菜などから塩分を摂りすぎる傾向があります。 減塩の取り組みとして、麺類のスープを残す、調味料を使う前に味を確認する、香辛料や酢・柑橘類の酸味を活用するといった工夫から始めましょう。 なお、すでに高血圧と診断されている場合は、減塩だけでなく、医師の指示に従った薬物療法もあわせて継続することが重要です。 生活習慣の見直し 減塩以外にも、以下の生活習慣の見直しが高血圧・動脈硬化の予防につながります。 具体的には禁煙、飲酒量の調整、体重管理、運動習慣、ストレス管理です。 喫煙:喫煙は血管を傷つけ、動脈硬化を進めるリスク因子です。まずは、かかりつけ医や禁煙外来に相談してください。 飲酒量の見直し:過度な飲酒は血圧を上昇させます。厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」では、生活習慣病のリスクを高める飲酒量として、1日あたりの純アルコール量が男性で40g以上、女性で20g以上とされています。純アルコール20gはビール(5%)500ml・日本酒1合(180ml)に相当します。(文献7)自分の飲酒量を純アルコール量で把握し、飲みすぎない習慣をつけましょう。 体重管理と運動:肥満は高血圧の重要なリスク因子です。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人に対して、歩行または同等以上の身体活動を1日60分以上行うことを推奨しています。(文献8)運動習慣がない方は、ウォーキングなど無理なく続けられる活動から始めてください。心疾患や関節の病気がある方、脳卒中後の方は、運動の種類や強度を医師に確認した上で取り組んでください。 ストレスの管理:過度なストレスは血圧を上昇させ、過食・過度な飲酒・睡眠不足などの生活習慣の乱れを招きます。ストレスを完全に排除することは難しいですが、睡眠を十分にとる、趣味や運動で気分転換するといった対策を日常的に取り入れることが、血圧管理の観点から大切です。 脳幹出血の原因と予防法を把握し発症を防ごう 脳幹出血の主な原因は、高血圧による動脈硬化です。高血圧の状態が続くと血管に負担がかかり、脳の細い血管が破れて出血につながります。飲酒・喫煙・肥満・運動不足なども、高血圧や動脈硬化に関わる要因です。 若い人や子どもでは、脳動静脈奇形など血管の異常が原因として確認されます。年齢だけで脳出血のリスクを低く見ず、突然の頭痛、意識障害、麻痺、ろれつが回らないなどの症状が出たときは、迷わず119番に連絡してください。 脳幹出血を含む脳卒中の後遺症に対しては、再生医療という選択肢もあります。当院「リペアセルクリニック」では、脳卒中後の後遺症に対する治療選択肢の一つとして、脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療を行っています。幹細胞には、他の細胞に変化する「分化能」という能力があります。治療は手術や入院を必要とせず、日帰りでの施術が可能です。 脳幹出血の後遺症や再発に不安がある方、再生医療について詳しく知りたい方は、以下の症例もあわせてご覧ください。 再生医療について詳しく知りたい方は、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEからご相談ください。 脳幹出血の原因に関するよくある質問 脳幹出血の前兆はありますか? 脳幹出血は、前触れなく突然発症する病気です。「前兆があれば気づける」とは言い切れません。ただし、発症直前に激しい頭痛、急なめまい、意識障害、手足の麻痺、ろれつが回らない、吐き気や嘔吐といった症状が現れます。これらの症状が突然現れた場合は、脳幹出血をはじめとする脳卒中の可能性があるため、ためらわずに救急車を呼んでください。 脳幹出血は手術しないのはなぜですか? 脳幹は、呼吸・心拍・嚥下など生命維持に関わる神経が集まる部位です。脳の深い位置にあるため、手術によって周囲の神経を傷つけるリスクも考慮されます。そのため、脳幹出血では、血圧管理を中心とした保存的治療が選択されることが多くなります。 ただし、すべての脳幹出血で手術をしないわけではありません。出血の部位、出血量、意識状態、全身状態、画像検査の結果をもとに、医師が総合的に判断します。 ストレスは脳幹出血の原因になりますか? ストレスそのものが直接脳幹出血を引き起こすとは断定できません。 ただし、過度なストレスは血圧を上昇させ、過食・過度な飲酒や睡眠不足といった生活習慣の乱れにつながります。こうした状態が続くと血圧管理が難しくなり、高血圧や動脈硬化のリスクにも関わります。 脳幹出血の主な原因は高血圧による血管への負担です。血圧を安定させるために、減塩や禁煙、飲酒量の調整だけでなく、睡眠や休養のとり方も見直してください。 脳出血とストレスの関係については、以下の記事も参考にしてください。 子どもでも脳幹出血は起こりますか? 子どもや若い人でも、脳幹出血を含む脳出血は起こります。 成人では高血圧が脳出血の主な原因になりますが、若い人では脳動静脈奇形など血管の異常が原因として確認されます。 脳動静脈奇形は、脳の動脈と静脈が異常な血管のかたまりにより直接つながる病気です。自覚症状がないまま成長し、出血をきっかけに発見されることもあります。 子どもや若い人に、突然の強い頭痛、意識障害、麻痺、けいれん、嘔吐などが出たときは、年齢で判断せず、速やかに救急受診してください。 脳幹出血は再発しますか? 脳幹出血を含む脳出血は再発するリスクがある病気です。とくに血圧が適切にコントロールされていない場合、再出血のリスクが高まります。 再発を防ぐには、医師の指導に沿った治療、定期的な血圧測定、減塩や禁煙といった生活習慣の見直しが必要です。 脳幹出血後は自己判断で治療を中断せず、医師の指示に従った管理を継続してください。 参考文献 (文献1) 高血圧|e-ヘルスネット(厚生労働省) (文献2) 脳動静脈奇形|国立循環器病研究センター (文献3) 男女別、喫煙と脳卒中病型別発症との関係について|国立がん研究センター (文献4) 脳血管障害・脳卒中|e-ヘルスネット(厚生労働省) (文献5) 健康日本21(第三次)推進のための説明資料|厚生労働省 (文献6) 日本人の食事摂取基準(2025年版)|厚生労働省 (文献7) 健康に配慮した飲酒に関するガイドラインについて (文献8) 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023|厚生労働省
2023.06.29 -
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脳出血と診断された後、「後遺症が残るのか」「どの程度回復できるのか」「退院後の生活や仕事復帰は可能なのか」と不安を抱く方もいるでしょう。 脳出血後に症状なしで退院できる人は限られますが、自宅退院や生活の再開は、後遺症の程度、リハビリ、家族の支援、住環境によって変わります。 この記事では、脳出血で後遺症なしになる確率、後遺症が残りやすい要因、後遺症の種類、回復に関わる要素、退院後の生活、仕事復帰、再発予防について解説します。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、脳出血後の後遺症に関する再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。ぜひご登録ください。 脳出血で後遺症なしの確率 脳出血後に後遺症なしで退院できる割合は、高くありません。 日本脳卒中データバンクの報告書では、退院時に「症状なし」と判定された割合と、自宅へ退院できた割合が分けて示されています。ここでは、それぞれの数値を確認します。 症状なしで退院できる割合 脳出血後の症状の程度は、mRS(modified Rankin Scale)という指標で評価されます。mRSは0〜6の7段階で、0は「まったく症候がない」、6は「死亡」を表します。 日本脳卒中データバンクの報告書(2022年)によると、脳出血患者の退院時にmRS 0、つまり症状なしと判定された割合は5.0%でした。(文献1) 100人が脳出血を発症した場合、退院時に症状なしと判定されるのは5人程度です。 脳出血では、出血した血液が脳の組織を圧迫したり傷つけたりするため、運動麻痺、感覚障害、言語障害などが残ることがあります。 ただし、退院時に症状がある場合でも、その後のリハビリや生活環境の調整によって、日常生活のしやすさが変わるケースはあります。 退院時の状態だけで、その後の生活を決めつけないことが大切です。 自宅退院できる割合 退院先が自宅であっても、「後遺症なし」とは限りません。 軽い麻痺や言葉の出にくさ、疲れやすさなどが残っていても、家族のサポートや住環境の調整によって自宅に戻れる場合があります。 退院先 割合 自宅(独居) 4.5% 自宅(家族と同居) 21.6% 自宅退院の合計 26.1% 自宅へ退院できた人は、全体の約4人に1人です。 一方で、リハビリテーション施設へ転院した人は約68%とされており、退院後も継続的なリハビリやケアが必要になる方も多くいます。(文献1) 退院後の生活を考える際は、後遺症の有無だけでなく、生活状況、家族の支援、通院やリハビリの継続などもあわせて考える必要があります。 脳出血で後遺症が残りやすい要因 後遺症が残るかどうか、また残った場合の程度は、いくつかの要因によって変わります。 出血部位・出血量・発症時の意識レベル・年齢・合併症の有無が、主な要因として挙げられます。 脳出血で後遺症が残りやすい主な要因を解説します。 出血部位と出血量 脳出血の後遺症は、出血が起きた部位や出血量によって変わります。 出血部位 主な症状・特徴 被殻 片麻痺、感覚障害、言語障害などがみられることがある 視床 感覚障害、しびれ、痛み、意識障害などがみられることがある 小脳 めまい、ふらつき、歩行障害、協調運動障害などがみられることがある 脳幹 意識障害や呼吸障害を伴いやすく、重症化しやすい 被殻や視床に出血が起きると、片側の手足の麻痺や感覚障害がみられることがあります。 小脳ではふらつきや歩行障害、脳幹では意識障害や呼吸障害を伴うことがあり、重症化しやすい部位です。 出血量が多い場合や脳室へ出血が広がる場合も、意識障害や水頭症などを伴い、後遺症が重くなる可能性があります。 ただし、同じ部位の出血でも、出血量や治療までの時間、年齢、持病などによって経過は異なります。出血部位だけで、後遺症の有無や回復の見通しを判断することはできません。 発症時の意識レベル 発症時の意識レベルは、脳出血の重症度を考える上で大切な情報です。 意識レベルの評価には、JCS(Japan Coma Scale)という指標が用いられます。JCSは意識状態を評価する日本の指標で、数値が大きいほど意識障害が強い状態を示します。 日本脳卒中データバンクの報告書(2022年)によると、脳出血で受診した患者のうち、来院時にJCS100以上の意識障害があった人は19.6%でした。(文献1) 発症直後から意識がはっきりしない場合や、呼びかけへの反応が弱い場合は、脳に影響している可能性があります。 また、発症直後は会話できていても、出血の拡大や脳のむくみによって状態が悪化するケースもあります。 突然の片側の麻痺、ろれつが回らない、強い頭痛、意識の低下がある場合は、自宅で様子を見ず、すぐに救急要請してください。 意識障害が強い場合は、出血量や出血部位によって重症化しやすいケースがあります。脳幹出血の予後や治療法については、以下の記事でも詳しく解説しています。 年齢と合併症の有無 年齢や合併症の有無も、脳出血後の回復に関わります。 高齢になるほど、脳出血後の回復に時間がかかる傾向があります。加齢により脳の回復力や体力が低下しやすく、リハビリへの対応力にも差が出ることがあるためです。 また、高血圧・糖尿病・心疾患などの持病がある場合、退院後の生活管理が複雑になりやすく、肺炎や尿路感染症などの合併症が加わると回復がさらに遅れるケースもあります。 年齢や持病だけで予後が決まるわけではありませんが、こうした背景要因が重なる場合は、早い段階から退院後の環境整備や支援体制を検討しておくことが望まれます。 脳出血でみられる後遺症の種類 脳出血後に「症状なし」と判定されて退院できる割合は5.0%にとどまります。 多くの方は程度の差はあるものの、なんらかの後遺症を抱えながら退院後の生活を考えることになります。 代表的な症状は、運動麻痺、感覚障害、言語障害、嚥下障害、高次脳機能障害などです。 脳出血後にみられやすい後遺症について解説します。 運動麻痺・感覚障害 脳出血後にみられやすい後遺症の一つが、運動麻痺と感覚障害です。 出血部位によっては、片側の手足が動かしにくい、力が入りにくい、歩きにくいといった症状が残ることがあります。 感覚障害としては、手足のしびれや触れた感覚が鈍い、温度や痛みを感じにくいといった症状が残る場合があります。歩行・着替え・食事など、日常生活の基本動作に影響しやすいため、退院後の生活では安全面への配慮も必要です。 運動麻痺や感覚障害がある場合、リハビリでは歩行や着替え、食事など日常生活に必要な動作の改善を目指します。 言語障害・嚥下障害 言語に関わる後遺症としては、失語症と構音障害があります。 失語症は、言葉を理解する、話す、読む、書くといった機能が障害された状態です。話したくても言葉が出てこない、相手の言葉の意味が理解しにくいなどの症状がみられます。 構音障害は、言葉の意味は理解できていても、口や舌の動きをうまく調整できず、ろれつが回りにくくなる状態です。 嚥下障害は、食べ物や水分を飲み込みにくくなる症状です。食事中にむせやすい、飲み込みに時間がかかる、食べ物や飲み物が気管に入りやすいなどの状態がみられます。誤嚥性肺炎につながるリスクもあるため、食事内容や姿勢の調整、嚥下訓練が必要になる場合があります。 言語障害や嚥下障害がある場合は、必要に応じて言語聴覚士による評価や訓練を受けることがあります。 高次脳機能障害 高次脳機能障害は、記憶や注意、判断、感情のコントロールなどに影響が出る後遺症です。 手足の麻痺のように見てわかる症状ではないため、本人や家族が気づきにくい場合があります。 主な症状には、以下のようなものがあります。 記憶障害:新しいことを覚えにくい、直前のことを忘れやすい 注意障害:集中力が続かない、複数のことを同時に処理しにくい 遂行機能障害:計画を立てる、段取りよく行動することが難しくなる 感情コントロールの変化:怒りっぽくなる、感情が不安定になる 高次脳機能障害が残ると、家事や仕事、人間関係に影響することがあります。 退院後に「以前と様子が違う」と感じる場合は、主治医やリハビリスタッフ、専門の支援機関(高次脳機能障害支援センターなど)への相談も選択肢の一つです。 脳出血の後遺症の回復に関わる要素 脳出血後の回復は、「完全に元通りになるか」だけで考えるものではありません。歩く、食べる、着替える、会話するなど、日常生活に必要な機能をどこまで取り戻せるかという視点で考えることが現実的です。 回復の見通しは、発症からの時期や後遺症の程度によって変わります。 発症からの時期 脳出血後の回復過程は、急性期、回復期、生活期(維持期)に分けて考えられます。 急性期(一般的に発症直後から2週間程度)は、命に関わる状態を防ぐため、出血の拡大や脳のむくみを抑え、血圧や呼吸を管理する治療が優先されます。状態が落ち着いた後は、関節が固まることや筋力低下を防ぐため、医師の判断のもとでリハビリが始まります。 回復期(急性期後〜約6カ月頃まで)は、失われた機能を取り戻し、日常生活に戻るための土台をつくる時期です。歩行、食事、着替え、トイレ、会話、飲み込みなど、生活に必要な動作を集中的に練習します。運動機能、言語機能、認知機能など、症状に合わせたリハビリが行われます。 6カ月以降の生活期(維持期)は、自宅の環境に合わせて、歩行や食事、着替えなどの動作を続けやすくする時期です。リハビリや自主トレーニングなどを組み合わせることがあります。 回復の進み方には個人差があります。退院後も、状態に合わせてリハビリや生活動作の練習を続けることが大切です。 後遺症の程度 後遺症の程度によって、退院後の生活の状態は大きく変わります。 軽度の症状であれば、リハビリを通して日常生活動作の改善を目指します。 一方で、強い麻痺、重い意識障害、広い範囲の高次脳機能障害が残る場合は、長期にわたる介助や支援が必要になることもあります。 同じ後遺症であっても、周囲のサポート体制や生活環境によって、その後の生活の質は変わります。後遺症が残った場合は、医療機関、リハビリ専門職、福祉サービスを組み合わせながら、生活の立て直しを進めていくことが大切です。 脳出血の退院後に行うべきポイント 脳出血の退院後は、後遺症の程度に合わせて生活環境を整え、通院やリハビリを続けることが大切です。 脳出血を含む脳卒中は、介護が必要になる主な原因の一つです。 厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」では、要介護者等の主な原因として、総数では「脳血管疾患(脳卒中)」が16.1%、要介護者では19.0%とされています。(文献2) 区分 第1位 第2位 第3位 総数 認知症:16.6% 脳血管疾患(脳卒中):16.1% 骨折・転倒:13.9% 要介護者 認知症:23.6% 脳血管疾患(脳卒中):19.0% 骨折・転倒:13.0% 自宅退院ができた場合でも、後遺症の程度によっては転倒予防や生活動作の工夫、家族のサポートが必要になることがあります。退院後の生活を安定させるには、住環境の見直しやリハビリの継続、必要に応じた介護サービスの利用を考えることが大切です。 生活環境の整備 退院後に自宅で安全に生活するためには、身体状況に合わせた住環境の見直しが必要になる場合があります。 高さを調節できるベッドや椅子の利用、滑りにくい床材の選択、廊下やトイレなど移動経路への手すりの設置などは、転倒予防と動作の安定に役立ちます。 麻痺や感覚障害がある場合は段差の少ない動線づくりや、よく使う物を取りやすい位置にまとめる工夫も有効です。 介護保険や身体障害者手帳などの制度を利用できる場合もあります。利用条件は年齢や障害の程度によって異なるため、医療機関の相談員や市区町村の窓口に確認してください。 通院とリハビリ 退院後もリハビリを継続することが、機能の維持・改善につながります。生活期のリハビリには主に以下の3種類があります。 外来リハビリ:通院しながら理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などによるリハビリを受ける 訪問リハビリ:自宅にリハビリ専門職が訪問して行う・外出が難しい場合に適している 通所リハビリ(デイケア):施設に通いながらリハビリと生活支援を受ける リハビリを中断すると、筋力や体力が落ち、できていた動作が難しくなる場合があります。主治医や担当のリハビリ専門職と相談しながら、無理のない範囲で継続することが大切です。自宅での自主トレーニングも、日常的な機能維持に役立ちます。 退院後のリハビリの進め方や再発予防のために気をつけたい生活習慣については、以下の記事をご覧ください。 脳出血後の仕事復帰 脳出血後も、後遺症の状態や仕事内容によっては職場復帰を目指せる場合があります。 ただし、発症前と同じ働き方にすぐ戻るのは難しいことがあります。身体機能や認知機能の回復状況を踏まえながら、主治医やリハビリスタッフ、会社と相談して復職のタイミングと勤務内容を調整していきましょう。(文献3) 仕事復帰の目安と判断基準 復帰の時期は、主治医の判断をもとに決めます。 後遺症の有無だけでなく、以下のような点も復帰の可否に関わります。 通勤手段と移動の負担 業務内容(身体作業・デスクワーク・対人対応など) 疲労感・集中力・注意力の状態 服薬の継続状況と副作用の有無 脳出血後は、外見上は回復しているように見えても、疲れやすさや注意力の低下が続く場合があります。とくに高次脳機能障害が残っている場合は、職場での業務遂行に影響が出やすいため、復帰前に職場との十分な情報共有が必要です。 段階的な復職と職場への相談 脳出血後の復職では、障害の程度や体調に合わせて無理のない働き方を選ぶことが重要です。 いきなりフルタイムに戻るのではなく、短時間勤務や業務量を絞った形から始める段階的な復職が基本的な進め方です。在宅勤務や配置転換、時短勤務など、後遺症の状態に合わせた働き方を検討できる場合もあります。 復帰後に疲れやすさや集中力の低下が出た場合は無理に続けず、早めに主治医や産業医に相談することが大切です。 ハローワークや地域障害者職業センターでは、病気や障害がある方の職場復帰・就労に関する相談を受けられることがあります。 利用できる制度は状態によって異なるため、必要に応じて医療機関やハローワーク、地域障害者職業センターに確認してください。 脳出血の再発を防ぐためにできること 脳出血後は後遺症への対応だけでなく、再発を防ぐための生活管理も欠かせません。 脳出血の主な原因の一つは高血圧です。血圧が高い状態が続くと、脳の細い血管に負担がかかり、再び出血を起こすリスクにつながります。 退院後は、主治医の指示に沿って服薬を続け、血圧や生活習慣を管理していくことが大切です。 血圧管理と生活習慣の見直し 脳出血の再発予防では、血圧管理が中心になります。 降圧薬を処方されている場合は、自己判断で中止せず、医師の指示通りに服用を続けましょう。血圧を記録しておくと、診察時に血圧の変化を相談しやすくなります。 生活習慣では、減塩、禁煙、節酒、適度な運動などを心がけることが大切です。(文献4)食塩摂取量は、医師や管理栄養士から個別の指示がある場合はその内容を優先します。運動は、麻痺や体力に合わせ、主治医やリハビリスタッフと相談しながら無理のない範囲で行いましょう。 睡眠不足や強いストレスも血圧に影響することがあります。 退院後は、無理な仕事復帰や過度な活動を避け、休息をとりながら生活リズムを整えることも再発予防につながります。 家族ができるサポート 脳出血の再発予防と、万が一の際の迅速な対応には、家族のサポートも役立ちます。 日常的にできるサポートとして、服薬の確認、血圧記録の補助、通院への付き添い、食事内容の見直し、転倒しやすい場所の確認などが挙げられます。 また、片側の手足に力が入らない、顔の片側がゆがむ、ろれつが回らないといった症状が突然出た場合は、脳卒中の再発や急変の可能性があります。家族だけで様子を見ず、すぐに救急要請してください。 脳出血の後遺症なしの確率を把握して再発予防につなげよう 脳出血後に症状なしで退院できる割合は約5.0%にとどまります。自宅退院できる割合は約26.1%ですが、その中には軽度の後遺症が残っている方も含まれます。数値だけで今後を決めるものではありませんが、後遺症が残る可能性を踏まえて、退院後の準備を早めに進めることが大切です。 退院後は、リハビリの継続、生活環境の整備、血圧管理、服薬の継続が回復と再発予防の基本です。必要に応じて支援制度を活用し、仕事復帰を目指す場合は主治医や職場と相談しながら段階的に進めましょう。 なお、後遺症が残った場合、治療について相談する選択肢の一つとして再生医療があります。当院「リペアセルクリニック」では、脂肪由来の幹細胞を用いた治療を行っています。入院・手術を必要とせず、日帰りでの施術が可能です。 脳卒中(左脳出血)の後遺症として右半身の麻痺や痛みと歩行困難が続いていた方に、幹細胞を点滴投与したところ右手の握力向上と歩行能力が改善したケースがあります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 脳出血の後遺症について気になる症状がある方は、ぜひ公式LINEにご登録ください。 脳出血の後遺症なしの確率についてよくある質問 脳出血の完治率はどのくらいですか? 脳出血の完治率を数値で示すことは困難です。 後遺症の程度は、出血部位や出血量、発症時の意識レベル、年齢、合併症の有無など複数の要因で変わります。後遺症なしに近い指標として、退院時mRS 0の割合があります。日本脳卒中データバンクの報告書では、脳出血後に退院時mRS 0、つまり症状なしと判定された割合は5.0%でした。(文献1) ただし、退院時に症状がある場合でも、日常生活をほぼ自立して送れる状態まで回復する方もいます。数値だけで今後の生活を判断せず、主治医やリハビリスタッフに現在の状態を確認しましょう。 脳出血の再発率については、以下の記事もご参照ください。 脳出血の後遺症は治りますか? 脳出血の後遺症がどこまで回復するかは、症状の種類や程度によって異なります。 軽い麻痺や感覚障害であれば、リハビリを通して生活動作の改善を目指せる場合があります。重度の麻痺や高次脳機能障害が残る場合は、長期的なリハビリや生活支援が必要になることもあります。 6カ月以降も機能の改善を目指せる方がいる一方で、後遺症が残った場合は主治医やリハビリ専門職と相談しながら、現在の状態に合った目標を立てていきましょう。 脳出血と脳梗塞ではどちらが後遺症が残りやすいですか? 脳出血と脳梗塞のどちらが重い後遺症を残しやすいかは、一概にはいえません。 脳出血は、血腫が脳の組織を圧迫するため、急性期である発症直後に重症化しやすい傾向があります。 一方、脳梗塞は梗塞の範囲や部位によって症状の幅が広く、広範囲に及ぶ場合は重篤な後遺症が残ることもあります。 後遺症の種類・程度はどちらも出血・梗塞の部位と範囲、発症時の重症度によって変わるため、疾患の種類だけで比較することは難しい状況です。 脳出血後に性格が変わることはありますか? 脳出血後に高次脳機能障害が生じた場合、感情のコントロールが難しくなることがあります。 怒りっぽくなる、意欲が低下する、こだわりが強くなる、感情が不安定になるなどの変化がみられる場合があります。 本人が自覚しにくく、家族が変化に気づくケースも少なくありません。 こうした症状が続く場合は、主治医やリハビリスタッフに相談してください。必要に応じて、高次脳機能障害支援センターなどの支援機関への相談も検討できます。(文献5) 参考文献 (文献1) 脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握」報告書 2022 年|日本脳卒中データバンク (文献2) 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 (文献3) 事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン|厚生労働省 (文献4) みんなで知ろう!からだのこと 第3回 脳卒中ってなぁに?|厚生労働省 (文献5) 高次脳機能障害を理解する|国立障害者リハビリテーションセンター
2023.04.05 -
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「ストレスが脳出血の原因になるって本当?」と不安に感じていませんか? 過度なストレスが続くと、高血圧や血管へのダメージが引き金となり脳出血のリスクが高まります。 しかし、適切なストレス管理で脳出血のリスクを大幅に減らせるのも事実です。 本記事では、ストレスと脳出血の関係性をわかりやすく解説し、血圧管理や食生活の改善といった具体的な対策をお伝えします。 今すぐできる予防法で、健康な毎日を手に入れたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。 また、当院「リペアセルクリニック」では手術や入院を必要としない「再生医療」を提供しています。 脳出血や脳卒中の後遺症でお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 脳出血とストレスの関係性とは? 脳出血は脳卒中の一種で、脳内の血管が破れて出血する病気です。 出血によって脳内に血液が溢れ、血腫(血のかたまり)を形成し、周囲の脳神経を圧迫することでさまざまな症状が現れます。 本章では、脳出血を引き起こす原因にストレスがどのような関係があるのか、以下3つのリスクに分けて解説します。 睡眠不足による動脈硬化リスク 暴飲暴食による高血圧リスク 喫煙による動脈硬化リスク それぞれ詳しく紹介するので参考にしてください。 また、「【医師監修】脳出血とは|症状・種類・原因を詳しく解説」記事で脳出血について詳しく解説しています。より詳しく知りたい方はご覧ください。 睡眠不足による動脈硬化リスク 睡眠不足により血圧が上昇すると、動脈硬化が進みやすくなり、脳出血のリスクが高くなります。睡眠中は血圧が自然に下がり、身体がリラックスできる大切な時間です。 しかし、睡眠不足が続くと血管への負担が大きくなり、脳出血のリスクが上昇します。 脳出血のリスクを未然に防ぐためにも1日6〜8時間の質の良い睡眠を確保するように心がけましょう。 暴飲暴食による高血圧リスク 暴飲暴食が習慣化すると、高血圧を引き起こしやすくなり、脳出血のリスクが高まります。 とくに塩分や糖分のとりすぎは血圧の上昇を招き、脳出血のリスクを高める原因になります。 ファストフードやスナック菓子、アルコールなど、血管の負担が増えやすいものは過剰な摂取を避けましょう。 減塩食や栄養バランスの取れた食事を意識し、血圧を安定させて健康な生活を維持することが大切です。 喫煙による動脈硬化リスク 喫煙は、動脈硬化を悪化させ、脳出血のリスクを著しく高めます。 タバコに含まれる有害物質は、血管を収縮させ血圧を上昇させるためです。 さらに、喫煙によって血管の内壁が損傷すると、動脈硬化が進行する原因にもなります。 血管が硬くなると弾力性を失い、破れやすくなるため脳出血のリスクも高まります。 喫煙習慣がある方は早めに禁煙に取り組み、健康な血管を取り戻しましょう。 また、脳出血の原因と症状については以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。 脳出血の種類 脳出血にはいくつかの種類があり、以下のように原因や特徴が異なります。 脳出血の種類 特徴 高血圧性脳出血 高血圧による血管の破裂が原因 血管腫 異常な血管の塊が破れて出血する 動静脈奇形 動脈と静脈の異常なつながりが破裂する 硬膜動静脈瘻 硬膜の血管異常で血流が増え、破れやすくなる 脳腫瘍(悪性) 腫瘍が血管を圧迫し、出血を引き起こす 脳アミロイド血管症 高齢者に多く、血管がもろくなり出血しやすい 以下では、代表的な脳出血の種類である高血圧性脳出血や血管腫、動静脈奇形などについて、それぞれ詳しく解説します。 高血圧性脳出血 高血圧性脳出血は、高血圧が長期間続くことで血管に強い圧がかかり、破れて出血する病気です。 高血圧性脳出血は、とくに高齢者や慢性的に血圧が高い方に多く見られます。日頃から定期的に血圧を測定し、適切な治療や生活習慣の見直しを心がけましょう。(文献1) 血管腫 血管腫は血管の異常なかたまりが脳内にできる病気で、出血を引き起こす場合があります。 血管腫は生まれつき存在する場合が多く、通常は無症状です。しかし血管が破れやすい状態のため、強い衝撃や血圧の上昇で出血することがあります。 血管腫による脳出血はまれですが、万が一出血した場合は緊急の対応が必要です。 定期的に健康診断を受け、血管腫を早期発見できるようにしましょう。 動静脈奇形 動静脈奇形は、動脈と静脈が異常につながり、正常な血流が保たれない状態を指します。 この異常が進行すると、血管が膨らんで破裂し、脳出血の原因となります。 動静脈奇形は先天性の疾患であり、無症状のまま気づかないケースも少なくありません。 しかし出血を起こすと強い頭痛や神経症状が現れます。 早期発見が重要なため、MRIやCT検査での定期的なチェックを受けることをおすすめします。 硬膜動静脈瘻(こうまくどうじょうみゃくろう) 硬膜動静脈瘻は、脳を包む硬膜に異常な血管のつながりができる疾患です。 血流が異常に増加し、血管に強い圧力がかかることで破裂しやすくなります。 症状としては、耳鳴りや頭痛が代表的ですが、破裂すると脳出血を引き起こす危険性があります。 主に外傷や血管の老化が原因とされており、早期発見が重要です。 症状が気になる場合は、速やかに病院を受診し、専門的な検査を受けてみましょう。 脳腫瘍(悪性) 悪性の脳腫瘍は、血管を圧迫したり腫瘍内の血管が破れることで出血するケースもあります。 とくに悪性の場合は血管の構造が弱く不安定なため、出血のリスクが高いのが特徴です。 脳腫瘍による出血は急激に症状が現れ、命に関わることも少なくありません。頭痛やしびれなど気になる症状があれば、すぐに医療機関を受診しましょう。 脳アミロイド血管症 脳アミロイド血管症は、脳の血管にアミロイドという異常なタンパク質が沈着し、血管をもろくする病気です。 とくに高齢者に多く、軽微な刺激でも血管が破れ脳出血を引き起こすことがあります。繰り返し出血するリスクも高いのが特徴です。 脳アミロイド血管症は、現時点で根本的な治療法は確立されていません。 血圧管理や定期的な検査を受け、予防に努めましょう。 また、脳出血や脳梗塞の原因や症状について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。 【自分でできる】脳出血の予防法5選 脳出血は、高血圧や血管の異常(動静脈奇形・硬膜動静脈瘻など)によって発症します。 とくに高血圧は、ストレスや生活習慣病が原因で引き起こされるケースが多いため、血圧の管理が脳出血のリスクを減らす重要なポイントです。 本章では、脳出血を予防する5つの方法を紹介いたします。 血圧管理で脳出血を予防 食生活の改善で血圧を下げる 適度な運動で血圧をコントロール 禁煙で脳出血リスクを減らす 節酒で脳出血のリスクを下げる 上記のポイントを意識しつつ、日頃から血管の健康を意識した生活を心がけましょう。 血圧管理で脳出血を予防 脳出血の原因の多くは高血圧であるため、日頃から自分自身の血圧を把握し適切な数値に保つことが重要です。 家庭用血圧計を使って毎日血圧を測定し、記録をつける習慣をつけましょう。 もし高い数値が続く場合は、医師に相談するようにしてください。 食生活の改善で血圧を下げる 食生活の見直しは、脳出血の予防に欠かせません。 塩分を控え、カリウムを多く含む野菜や果物を積極的に摂ることで、血圧をコントロールできます。 たとえば、減塩食品や和食中心のバランスの良い食事が効果的です。 また、加工食品や外食の頻度を減らすこともおすすめです。 健康的な食生活を心がけて、血管への負担と脳出血のリスクを下げましょう。(文献2) 適度な運動で血圧をコントロール 適度な運動は、血圧を下げる効果が期待できます。 ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動を、毎日30分程度行うのがおすすめです。 運動習慣がない方は、まずは10分程度の散歩から始めてみましょう。 無理のない範囲で運動を継続するのが大切です。 また、高血圧の予防と改善については以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。 禁煙で脳出血リスクを減らす 喫煙は動脈硬化を促進し、脳出血のリスクを高めます。 タバコに含まれる有害物質は、血管を収縮させるため血圧が上昇してしまいます。 また、禁煙は脳出血の予防だけでなく、健康全般にとっても非常に重要です。 なかなか辞められない方は、禁煙外来なども活用して禁煙を成功させましょう。 節酒で脳出血のリスクを下げる 適度な飲酒は問題ありませんが、過度な飲酒は脳出血の原因になります。アルコールは血圧を上昇させるため、飲みすぎには注意してください。 男性では1日に日本酒2合程度以上、女性では日本酒1合程度以上の飲酒で、リスクが高くなることを示す研究があります。(文献3) よって、男性は1日2合以内、女性は1合以内の適量を守ることが理想です。 飲みすぎを防ぐために、ノンアルコール飲料を活用するのも良い方法です。節酒を意識することで、脳出血のリスクを減らして健康的な生活を送りましょう。 脳出血にならないための予防法については、以下の記事でも紹介していますので、参考にしていただけると幸いです。 脳出血の前兆かも?注意したい3つの症状 脳出血は突然発症するケースが多いですが、前兆となる症状が現れる場合もあります。 注意したい3つの症状は以下のとおりです。 頭痛やめまい 言葉のもつれ 手足のしびれ 早期に気づくことで、重症化を防ぐ可能性が高まります。 ここでは、脳出血の前兆として注意すべき症状をそれぞれ解説いたします。 また、脳出血の気になる前兆や初期症状をセルフチェックしたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。 頭痛やめまい 強い頭痛や突然のめまいは脳出血の前兆かもしれません。 普段経験しないような激しい頭痛や、姿勢を変えただけで感じるめまいは要注意です。 放置すると症状が悪化し、意識障害や吐き気を伴うこともあります。 そのため、頭痛やめまいが続く場合は、すぐに医療機関を受診し適切な検査を受けましょう。 言葉のもつれ 突然、話し方がぎこちなくなる場合も脳出血のサインです。 話している途中で「言葉が出にくい・会話がスムーズに進まない」といった症状が現れることがあります。 脳内の出血によって、言語を司る部分に影響を与えた可能性が考えられますが、症状が進行すると重度の言語障害を引き起こす恐れもあります。 異変を感じたら、周囲の人に助けを求めるなどして、早急に病院での診察を受けましょう。 手足のしびれ 手足のしびれや感覚の鈍さも、脳出血の前兆のひとつです。 一時的に起こる場合もありますが、左右どちらかに偏るしびれは、とくに注意が必要です。 脳内の出血が神経に影響を及ぼしている可能性があるため、そのまま放置すると麻痺や運動障害に進行する危険性があります。 突然、手足のしびれ症状が見られた場合は、ただちに医療機関を訪れましょう。 脳出血の生じやすい部位と症状 脳出血は脳の特定の部位で起こることが多く、それぞれ特徴的な症状があります。 部位 主な症状 被殻出血 片側の手足の麻痺、感覚障害、言葉が出にくい 視床出血 意識障害、感覚異常、視覚障害 小脳出血 激しいめまい、ふらつき、歩行困難 橋(脳幹)出血 意識障害、呼吸困難、四肢の麻痺 皮質下出血 片側の運動麻痺、感覚障害、言語障害 本章では、上記の表にまとめた各部位の特徴と症状を解説します。 被殻出血 被殻出血(ひかくしゅっけつ)は、高血圧で起こることが多い脳出血です。 この部位で出血すると片側の手足の麻痺や感覚異常、言葉が出にくい症状が現れます。 被殻は運動機能を司る部分であり、とくに運動麻痺が顕著に現れるため早期発見が後遺症を防ぐポイントです。 視床出血 視床(ししょう)で出血が起こると、意識障害や片側の感覚異常が見られます。 この部位は感覚を統合する役割を担っているため、出血が感覚神経に大きな影響を与えます。 さらに、視野が欠ける場合もあるため、視覚の変化にも注意しましょう。 視床出血については以下の記事でも詳しく解説しています。 特徴的な症状があるため、気になる方はぜひ参考にしてください。 小脳出血 小脳出血は、平衡感覚や運動の調整が影響を受けるタイプです。 激しいめまいやふらつき、歩行困難などが特徴です。 また、出血が重症化すると呼吸困難に至るケースもあるため、めまいが強い場合は早急に治療を受けましょう。 橋(脳幹)出血 橋での出血は、生命維持に関わる重要な神経を含むため重篤な症状です。 意識障害、呼吸困難、四肢の麻痺が急激に現れることがあります。 橋は脳幹の一部であり、この部位での出血は迅速な対応が求められます。 橋出血(脳幹出血)の原因や予防策については、以下の記事でも詳しく解説しています。 皮質下出血 皮質下出血では、片側の運動麻痺や感覚異常が起こるケースが多いです。 これは大脳皮質の直下での出血が原因であり、運動や感覚に大きな影響を及ぼします。 また、場合によっては言語障害が現れることもあるので注意が必要です。 脳出血の治療方法についてはこちらの記事も参考にご覧ください。 まとめ|ストレスを溜めずに脳出血の予防法を実践しよう! ストレスが脳出血のリスクを高めることは避けられません。 しかし、日常の習慣を見直し適切な予防策によってリスクは大幅に減らせます。 血圧管理や生活習慣の改善を意識し、健康的な生活を目指しましょう。 安定した日々を過ごせるよう、ぜひ今回紹介した予防法を活用してみてください。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中や頚椎ヘルニアによる症状にお悩みの方へ、手術や入院の必要がない「再生医療」を提供しています。 まずはお気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。 脳出血とストレスに関するよくある質問 脳内出血の前兆や初期症状はどんなものですか? 脳内出血の前兆には「強い頭痛・めまい・手足のしびれ・言葉のもつれ」などがあります。 これらは血管の圧迫で神経が正常に働かなくなることで起こります。 とくに突然の症状や普段と違う感覚が現れた場合は要注意ですので、不安を感じたらすぐに医療機関を受診しましょう。 脳出血の前兆や初期症状については、以下の記事も参考にご覧ください。 ストレスで脳血管が切れる原因は何ですか? ストレスを感じると交感神経が活発になり、血管が収縮して血圧が上昇するため負担がかかりやすくなります。 また、ストレスは睡眠不足や暴飲暴食、喫煙などの悪習慣を招きやすく、結果的に脳出血を引き起こすリスクが高まると言えるでしょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では脳卒中やヘルニアの後遺症に対し、手術を伴わない「再生医療」をご提案しています。 後遺症に関して不安がある方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 参考文献一覧 文献1 医学出版_高血圧性 脳出血 の治療 文献2 公益社団法人 日本栄養士会_高血圧と、上手に付き合っていきましょう。 文献3 鳥取県・とりネット_第3章 健康づくり文化創造プラン(第四次)で定める健康づくりの目標
2023.03.27 -
- 脳卒中
- 頭部
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手足の麻痺や呂律の障害といった脳出血による後遺症は日常生活に大きな影響を与えます。後遺症への不安から「これからの生活はどうなるのか」と心配される方も少なくありません。 後遺症の程度は、脳のどの部分で出血が起きたか、また症状がどれだけ重いかで変わってきます。後遺症の完全回復は容易ではありません。しかし、早期からのリハビリで症状が改善する可能性があります。 本記事では、脳出血の後遺症の種類や回復へのリハビリについて詳しく解説します。後遺症の改善を目指す方はぜひ参考にしてみてください。 脳内出血で後遺症が出る原因や程度 脳出血を発症すれば、頭痛や吐き気、手足の麻痺といった後遺症が出る可能性があります。 そもそも、脳出血とは脳に張り巡らされている血管の一部が破れて出血を起こす病気です。漏れ出た血液が脳の細胞を圧迫し、さまざまな後遺症を引き起こします。 脳は部位によって機能がわかれているため、出血した部位に応じて後遺症の種類も異なります。 たとえば、脳の各部位の出血では、以下のような後遺症が特徴的です。 前頭葉(脳の前部分)で発症した場合:意欲の低下が起こりやすくなる 側頭葉(脳の側面部分)で発症した場合:言語障害や記憶障害になりやすくなる 後遺症の程度は、出血量が症状に大きく影響します。出血量が多ければ多いほど、脳が圧迫される範囲が広がるためです。 脳出血による後遺症は、早期からのリハビリで機能が改善する可能性があります。リハビリの方法や期間については後述しているので、このまま読み進めてみてください。 またリハビリ以外の有効な治療法に「再生医療」があります。再生医療は人間の自然治癒力を活用した最新の医療技術で、身体機能(後遺症)の回復や脳卒中における再発予防の効果が期待できます。 脳内出血における後遺症6種類 脳出血による主な後遺症は以下のような種類があります。 ・運動麻痺 ・感覚障害 ・言語障害 ・目の障害 ・嚥下障害 ・高次脳機能障害 具体的にどのような症状が現れるのか、順番に見ていきましょう。 なお、後遺症の治療には人間の自然治癒力を活用した「再生医療」が効果的です。再生医療により身体の機能(後遺症)が回復した症例は数多く報告されています。具体的な症例が知りたい方は再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 運動麻痺 運動麻痺は、脳出血後に多く見られる後遺症です。体の片側(左右どちらか一方)の手足に力が入らなくなったり、思うように動かせなくなったりします。 麻痺の出る場所は、脳のどの部分で出血が起きたかによって変わります。 感覚麻痺 感覚障害には2つの異なる症状があります。1つは触覚や痛みを感じにくくなる鈍麻で、もう1つは刺激に敏感になり、しびれを感じやすくなる過敏です。 感覚麻痺も脳出血後に多く見られる後遺症で、体の片側だけに症状が現れやすい特徴をもっています。 言語障害 脳出血後の言語障害は2種類にわかれます。 「失語症」は言葉が出にくくなり、読み書きも困難になる症状です。一方「構音障害」は口や舌の動きが悪くなり、発音がはっきりしなくなる症状です。 目の障害 脳出血後の目の障害では、目の見える範囲が狭くなったり、物が二重に映ったりします。 左右どちらかの視野だけが見えにくくなる「半盲」も起こりうる症状です。視野の問題は長期的な経過をたどり、改善に時間がかかる場合があります。 嚥下障害 嚥下障害では、のどの筋肉の動きが悪くなり、食事や水分が飲み込みにくくなる場合があります。食べ物が間違って気管に入ると「誤嚥性肺炎」(食べ物が肺に入ることで起こる肺炎)を引き起こす危険があります。 高齢者は誤嚥性肺炎で重症化しやすいため、食事の際はとくに慎重な対応が必要です。 高次脳機能障害 高次脳機能障害は、脳の細胞がダメージを受けて起こる症状の総称です。 たとえば、症状の1つである「記憶障害」は、過去の出来事を覚えていられなくなる状態です。また、注意力が散漫になって作業に集中できなくなる「注意障害」も見られます。 「感情障害」も引き起こし、感情の起伏が激しくなったり、何事にもやる気が出なったりする症状が現れるケースもあります。 脳内出血の後遺症を軽減を目指すリハビリとは 脳出血の後遺症は、適切なリハビリで軽減できる可能性があります。日常生活への復帰を目指し、発症直後からリハビリを始めていくのが大切です。 初期段階では、廃用症候群の予防を目的としたリハビリがよくおこなわれます。廃用症候群とは、病気の治療のために安静にしすぎた結果、筋力が衰え身体機能が低下してしまう状態です。 廃用症候群になってしまうと、身体機能の低下だけでなく、骨粗鬆症や心臓・肺機能の低下なども起こります。そのため、病状が安定したら、手足の運動や体位の変更といった軽めのリハビリをしていくと良いでしょう。 発症から2〜6か月の回復期では、日常生活への復帰に向けた本格的なリハビリをおこないます。医師、看護師、理学療法士など、多くの専門家のサポートのもとで段階的に機能回復を目指します。 脳出血の後遺症でリハビリ以外に効果が期待できる治療方法 脳出血の後遺症でリハビリ以外に効果が期待できる治療方法の1つに「再生医療」があります。 再生医療とは、修復力のある幹細胞の働きを利用して、弱ったり、傷ついたりした神経細胞を修復する新しい治療法です。 再生医療では、麻痺や痺れといった脳溢血の後遺症の回復を早めたり、脳卒中の再発を予防したりする効果が期待されています。 以下の記事では、再生医療による脳出血の治療効果を具体的に 解説しています。動画や実際の症例を 交えながら説明しているので、 再生医療の治療に関心がある方は参考にしてみてください。 再生医療で脳溢血の治療を進めたい方は、弊社『リペアセルクリニック』にご相談ください。再生医療の症例数10,000例以上の経験を活かし、患者さま一人ひとりに合った治療プランをご提案いたします。 まとめ|脳内出血における後遺症の種類とリハビリの効果を把握して治療に役立てよう 脳出血を発症すると運動麻痺や感覚障害といった後遺症が出る可能性があります。 早期にリハビリを始めれば症状を軽減できたり、回復を早めたりできる場合もあるので、専門家と相談しながら適切なリハビリを進めていきましょう。 近年では、脳出血における後遺症の治療法として「再生医療」が注目されています。 再生医療は人間の自然治癒力を活用した最先端の医療技術です。幹細胞の修復力を利用して、脳細胞の機能回復を促進します。 「再生医療に興味があるけど具体的なイメージがつかめなくて不安…」という方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 脳出血の後遺症に関するよくある質問 最後に脳出血の後遺症に関するよくある質問と回答をまとめます。 脳出血による後遺症のリハビリはどこで受けられますか? 医師の指示があれば、以下の場所でリハビリが受けられます。 ・自宅での訪問リハビリ ・病院や診療所での通院リハビリ ・デイケアセンターでの通所リハビリ 医療保険では、発症から最大150日間(脳の高次機能障害がある場合は180日間)のリハビリが利用できます。保険期間終了後は、民間施設での自費リハビリも選択肢の1つです。 費用や内容は施設ごとにさまざまなプランが用意されており、状態や目的に合わせて選べます。 脳出血で後遺症なしの確率はどれくらいですか? 脳出血で後遺症なしの確率を示す公的なデータは見つかりませんでした。 しかし、厚生労働省が実施した脳卒中患者(18-65歳)の予後調査によると、1,584例中、後遺症がまったく残らなかったのは344例でした。 つまり、脳卒中を発症した患者の約2割が後遺症なく回復し、約8割の患者には脳卒中によるなんらかの影響が残る結果となったのです。 以下の記事では、脳出血で後遺症が残らない確率について詳しく解説しています。脳卒中に関する調査結果を複数紹介しているので、理解を深めたい方はぜひあわせてご覧ください。 脳出血の後遺症は治るケースもありますか? 脳出血の後遺症は完全に治すのは難しいといわれています。しかし、適切なリハビリや治療をおこなえば、症状を最小限に抑えたり、残っている機能を回復させたりすることが可能です。 脳出血の有効な治療法の1つに「再生医療」があります。 これまで一度死んだ脳細胞は戻らないとされてきました。しかし、再生医療は脳細胞を復活させ、脳出血を含む脳卒中の後遺症を改善できることがわかってきたのです。 詳しい治療法や効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。
2023.03.15 -
- 脳卒中
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脳溢血を発症すると、運動麻痺や感覚障害などの後遺症が出る可能性があります。しかし、リハビリや適切な治療を継続的におこなえば、機能の回復や症状の改善が期待できます。 リハビリをおこなう際は、焦りは禁物です。負担のかかる無理な運動をすると、症状の悪化や再出血のリスクが高まります。医師や専門スタッフの指導のもとで自分の症状や回復段階に合ったリハビリを進めていきましょう。 本記事では、脳溢血による後遺症の種類や回復過程について解説します。リハビリ以外の療法や治療法も紹介しているので、後遺症の改善を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。 脳溢血(のういっけつ)で後遺症が出るリスク 脳溢血は発症後に治療しても後遺症が出るケースが少なくありません。脳の細胞がダメージを受けて、体の麻痺や感覚の障害などが残る可能性もあります。 そもそも脳溢血とは、脳の血管が破れて血液が流出してしまう病気です。現在は脳出血と呼ばれることが多くなりました。 脳溢血の後遺症によっては、治療後も日常生活に影響が出る場合があるので、症状だけでなく後遺症の理解も深めておきましょう。 脳溢血の有効な治療法の1つに「再生医療」があります。 これまで一度死んだ脳細胞は戻らないとされてきました。しかし、再生医療は脳細胞を復活させ、脳溢血を含む脳卒中の後遺症を改善できることがわかってきたのです。 詳しい治療法や効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 脳溢血で残りうる後遺症の種類7選 脳溢血で残りうる7種類の後遺症を解説します。 後遺症 症状 運動麻痺 ・運動麻痺は脳溢血の代表的な後遺症 ・手足に力が入らなくなったり、動かしづらくなったりする ・左右どちらかの半身にのみ症状が出るのが特徴 感覚障害 ・感覚障害も脳溢血の代表的な後遺症 ・触った感覚や痛みの感じ方が鈍くなったり、逆に過敏になってしびれを感じたりする ・この障害も体の片側に起こる場合がほとんど 言語障害 言語障害は主に以下の2種類 ・失語症:言葉が出にくくなったり、読み書きが難しくなったりする ・構音障害:口や舌がうまく動かせず、言葉をはっきり話せない 視野障害 ・目の見える範囲が狭くなったり、物が二重に見えたりする ・また片方の目の視野が見えにくくなる「半盲」の症状が出る場合もある ・視野障害は長期間改善しない場合もある 嚥下障害 ・のどの筋肉の動きが悪くなり、食事や水分を飲み込みにくくなる ・食べ物が誤って気管に入ると「誤嚥性肺炎」を引き起こすリスクがある ・誤嚥性肺炎は高齢者の死亡原因となる場合も多いため、高齢者はとくに注意が必要 高次脳機能障害 高次脳機能障害とは、脳の細胞がダメージを受けて脳機能が低下した状態。下記のように複数の症状が現れる。 ・記憶障害:数分前の出来事を忘れる ・注意障害:注意散漫でひとつの作業に集中できない ・遂行機能障害:自分で計画を立てて実行するのが難しい ・半側空間無視:外界の半分を認識できなくなる 感情障害 ・常にイライラしたり、感情の起伏が激しくなったりする ・意欲が沸かず、うつ病のような症状が見られる 脳溢血による後遺症は運動機能から精神面まで多岐にわたります。症状に応じた適切な治療法を選択し、確実な回復を目指していく姿勢が大切です。 脳溢血による後遺症の軽減が期待できるリハビリの進め方 早期からのリハビリ開始で、脳溢血による後遺症は大きく改善する可能性があります。発症からの時期に応じて、3段階のリハビリプログラムを進めていきます。 ・急性期 ・回復期 ・維持期 リハビリの内容を順番に見ていきましょう。 急性期 脳溢血の発症から約2週間は「急性期」と呼ばれ、命を守る治療が最優先となります。体の状態が不安定なため、急な運動は血圧上昇や再出血を招く危険があるため焦ってのリハビリは禁物です。 しかし、ずっとベッドで安静にしていると「廃用症候群」(寝たきりによって筋肉の衰えや関節の硬化が起こる症状)を引き起こす恐れがあります。廃用症候群になると、床ずれや感染症のリスクも高まります。 そのため、急性期のメインとなるリハビリは、手足のストレッチや体位の交換といったベットの上でできる軽い運動です。 回復期 急性期を乗り越えて、体の状態が安定し、本格的にリハビリが始まる時期を「回復期」と呼びます。この時期には、日常生活に戻ることを意識しながらリハビリを進めていきます。 【主なリハビリ内容】 ・ベッドサイドでの運動 ・杖や歩行器を使った歩行練習 ・言葉や飲み込みの機能回復練習 ・記憶力や注意力などの脳機能向上訓練 ・食事、トイレ、入浴などの生活動作訓練 医師や専門スタッフの指導のもと、段階的に運動量を増やしながら機能回復を目指します。 維持期 回復期のリハビリで日常動作ができるようになり、自宅での生活が始まる時期を「維持期」と呼びます。 病院で回復した体の機能を保つため、定期的に外来リハビリに通ったり、日常生活で体を動かしたりする習慣が大切です。 脳溢血の後遺症に有効な4つの治療方法 麻痺の治療については近年研究が進んでおり、リハビリ以外にもさまざまな方法があります。ここでは、リハビリ以外の有効な治療法を4つ紹介します。 ・CI療法(Constraint-induced movement therapy) ・促通反復療法 ・電気刺激療法・磁気刺激療法 ・再生医療 治療方法を選択する際の参考にしてみてください。 CI療法(Constraint-induced movement therapy) CI療法は、麻痺した手が少しでも動かせる人を対象におこなう機能回復トレーニングです。 麻痺していない手を動かせないように固定し、麻痺した手を日常生活で多く使うよう促すことで麻痺した手の機能回復を目指します。 1回あたり6時間以上の訓練が必要になるため負担は大きいですが、実際に手の動きが良くなったという報告もあります。 促通反復療法 促通反復療法は、同じ運動を繰り返しおこない、脳の損傷した神経回路を修復・強化するリハビリ方法です。手足の麻痺が改善したという報告が多く寄せられています。 電気刺激療法・磁気刺激療法 麻痺した手足の筋肉に弱い電流を流したり、頭部に磁気を与えたりすることで、衰えた筋肉の働きを活性化します。主に歩行機能の回復が期待できる療法です。 促通反復療法と一緒におこなうと、より高い効果が期待できます。 再生医療 再生医療とは、修復力のある幹細胞の働きを利用して、弱ったり、傷ついたりした神経細胞を修復する新しい治療法です。 再生医療では、麻痺や痺れといった脳溢血の後遺症の回復を早めたり、脳卒中の再発を予防したりする効果が期待されています。 再生医療で脳溢血の治療を進めたい方は、弊社『リペアセルクリニック』にご相談ください。再生医療の症例数10,000例以上の経験を活かし、患者さま一人ひとりに合った治療プランをご提案いたします。 まとめ|脳溢血の後遺症に有効はリハビリと治療法を知って症状の軽減を目指そう 脳溢血は運動麻痺や感覚障害といった後遺症が出る可能性のある病気です。 安静による筋力低下を防ぎ、後遺症からの機能回復を図るためにはリハビリが欠かせません。回復過程に合わせた無理のないリハビリを進めて、着実な改善を目指しましょう。 近年では、脳溢血における後遺症の治療法として「再生医療」が注目されています。 再生医療は人間の自然治癒力を活用した最先端の医療技術です。幹細胞の修復力を利用して、脳細胞の機能回復を促進します。 「再生医療に興味があるけど具体的なイメージがつかめなくて不安…」という方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 脳溢血の後遺症に関するよくある質問 最後に脳溢血の後遺症に関するよくある質問と回答をまとめます。 脳梗塞と脳溢血(脳出血)における後遺症の違いはなんですか? 脳梗塞は、脳の血管が詰まることで脳細胞が死滅し、正常な機能が失われる病気です。一方、脳出血は血管が破裂して出血する病気です。 両者とも脳で起こる病気のため、後遺症の種類は似ています。 【脳梗塞と脳溢血の両方に見られる後遺症の例】 ・手足の麻痺 ・感覚の障害 ・記憶力や注意力の低下 発症する部分や重症度によって、後遺症の種類や症状の程度が異なります。 以下の記事では、脳梗塞の後遺症や治療方法について解説しています。脳梗塞の理解を深めたい方はぜひ合わせてご覧ください。 脳溢血(脳出血)で後遺症なしの確率はどれくらいですか? 脳溢血で後遺症なしの確率を証明する公的なデータは見つかりませんでした。 しかし、厚生労働省が実施した脳卒中患者(18-65歳)の予後調査によると、1,584例中、後遺症がまったく残らなかったのは344例でした。 つまり、脳出血を発症した患者の約2割が完全回復し、約8割の患者には脳卒中による何らかの影響が残る結果となりました。 以下の記事では、脳出血で後遺症なしになる確率について解説しているので詳細が気になる方はぜひあわせてご覧ください。
2023.03.03 -
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脳出血は、1年以内に約12.8%、10年以内に約51.3%が再発するリスクがあり、再発すると前回よりも重い症状になる可能性があります。 本記事では、脳出血の再発率だけでなく、再発時にみられる前兆や予防方法について詳しく解説しています。 しかし脳出血の再発予防には、血圧管理や生活習慣の改善、薬物療法などが基本となりますが、すでにダメージを受けた脳や血管そのものを回復させることは難しいのが現状です。 \再発予防につながる再生医療とは/ そこで近年注目されているのが、再生医療という新たなアプローチです。 再生医療とは、患者さまご自身の細胞の力を活用し、機能低下した脳細胞や神経にアプローチすることで機能回復や再発リスクの軽減を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 脳出血の再発に強い不安を感じている 現在の治療やリハビリで思うような改善が見られない 後遺症が残り、日常生活に不安がある 再発を防ぎながら、少しでも機能回復を目指したい >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 再生医療では、脳出血によって損傷した脳細胞にアプローチし、症状改善や再発防止につながる可能性があります。 実際に当院(リペアセルクリニック)で治療を受けられた方の症例は、以下の動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/vilhl50M-aQ?si=7BDGRe7m7skQ5JZu 「脳出血の再発を予防したい」「再発の不安や後遺症に悩みたくない」という方は、再生医療を専門とする当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。 脳出血の再発を防ぐためにも、まずは無料相談! 脳出血の再発率は高い 脳出血は一度発症すると再発リスクが高い病気です。 とくに50代以降では再発率が上昇し、健康管理や生活習慣の見直しが欠かせません。 本章では、脳出血の再発率について、データをもとに解説します。 また、「【医師監修】脳出血とは|症状・種類・原因を詳しく解説」の記事では脳出血について詳しく紹介しています。参考にご確認ください。 1年以内で約12.8%、10年以内では約51.3% 脳出血の再発率は1年以内で約12.8%、10年以内では約51.3%とされています。(文献1) とくに血圧の管理が不十分な方や生活習慣が整っていない場合に、再発リスクが高まる傾向があります。 そのため、再発を防ぐためには血圧を安定させることが最も重要です。 日々の血圧測定を習慣にし、医師の指導を受けながら塩分を控えた食事や適度な運動を取り入れると効果的です。 適切な健康管理を行い、安心できる生活を目指しましょう。 50代以降から再発率も高め 脳出血の再発率は50代以降から顕著に高まります。(文献2) 年齢を重ねると血管の弾力性が低下し、血圧のコントロールが難しくなるためです。 また、運動不足や不健康な食生活が続くと、さらにリスクが高まります。 この年代では、定期的な健康診断を受け、自分の健康状態をしっかり把握していくのが重要です。 さらに、ストレスをため込まない生活を心がけるのも再発予防につながります。 健康的な生活習慣を維持していけば、脳出血の再発を防ぎ安心した日常を送れるでしょう。 【要チェック】脳出血の再発時に見られる前兆 脳出血が再発したらどんな症状が出るのか不安に感じる方も多いはずです。 再発時に現れる前兆は、以下のように複数あります。 前兆の種類 具体的な症状 対処法 激しい頭痛 突然、今までに経験したことのないような激しい頭痛が起こる すぐに救急車を呼ぶ 手足のしびれや麻痺 手足にしびれや麻痺が生じ、力が入らなくなる すぐに安静にし、症状が進行する前に医療機関へ連絡する。 ろれつが回らない 言葉がうまく話せなくなる、話す速度が極端に遅くなる 無理に話そうとせず、周囲の人に異変を伝え、速やかに救急車を呼ぶ。 めまい 突然、激しいめまいに襲われ立ち上がるのが困難になる 転倒を防ぐため、座るか横になり、周囲に助けを求める。 意識障害 意識がもうろうとし、反応が鈍くなる 速やかに救急車を呼び、安静を保つ。 視野障害 視野が狭くなる、物が二重に見える 車の運転や移動を避け、医療機関で検査を受ける。 早期に察知し、迅速な対応をとることによって命を守る可能性も高められます。 また、以下の記事では脳出血の前兆を症状で判別するチェックリストを紹介しています。 不安に感じる方はぜひご覧ください。 脳出血の再発防止につながる3つの行動 脳出血は再発率の高い病気ですが、適切な予防対策によって再発リスクを減らすことができます。 血圧を毎日管理する 定期的な検査を受ける 医師の指示に従って薬を服用する 本章では、脳出血の再発防止に効果的な3つの行動を紹介します。 血圧を毎日管理する 高血圧は、脳出血の再発リスクを高める要因の1つです。 毎日血圧を測定し、適切な血圧管理を行うのは再発予防に非常に重要です。 家庭用血圧計を使用して、朝と晩に血圧を測り記録をつけましょう。 目標とする血圧値は、一般的に130/80mmHg未満(家庭血圧125/75未満)です。(文献3) もし、血圧が高い場合は医師に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。 再発を防ぐための血圧の管理方法については、こちらの記事でも詳しく解説しております。 定期的な検査を受ける 脳出血の再発を防ぐためには、定期的な検査も重要です。 検査によって、脳の状態や血管の状態を把握できるためです。 また、潜在的なリスク要因を早期に発見し、適切な対策にもつながります。 具体的には「血液検査・尿検査・脳ドック」などがありますので、医師の指示に従い適切な頻度で検査を受けましょう。 医師の指示に従って薬を服用する 医師から薬が処方される薬は、血圧を下げたり、血液をサラサラにしたりする効果があり、再発のリスクを抑制するのに役立ちます。 脳出血の再発を防ぐためにも、処方された薬は医師の指示に従ってきちんと服用することが重要です。 自己判断で服用を中止したり、量を変更したりするのは避けましょう。 また、薬の効果や副作用について気になる点があれば、医師に相談してください。 脳出血の再発を防ぐ生活習慣で見直すべきポイント 脳出血の再発を防ぐには、日々の生活習慣の見直しも大切です。 ここでは、食事、運動、睡眠など、具体的な以下のポイントに分けて紹介します。 塩分を控えたバランスの取れた食事 適度な運動を習慣化する 十分な睡眠時間を確保する 禁煙する 過度な飲酒は避ける ストレスをため込まない できることから少しずつ改善し、健康的な生活を送りましょう。 塩分を控えたバランスの取れた食事 塩分の摂りすぎは高血圧の原因となり、脳出血の再発リスクを高めます。 とくにインスタント食品や加工食品は、塩分が多いので注意が必要です。 また、野菜や果物を積極的に摂取し、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。 さらに、カリウムを多く含む食品は、体内の塩分を排出する効果があるのでおすすめです。 適度な運動を習慣化する 適度な運動は、血圧を下げてストレスを解消する効果も期待できます。 脳出血の再発予防にも効果的ですので、ウォーキングや軽いジョギングなど無理のない運動を習慣化しましょう。 運動が苦手な方は、家の中でできるストレッチやヨガもおすすめです。 毎日少しでも体を動かす心がけが大切です。 血圧を下げるための食事や、運動でコントロールする方法については以下の記事を参考にしてください。 十分な睡眠時間を確保する 睡眠不足は、血圧を上昇させストレスを増加させる原因となります。 夜更かしを避け、毎日同じ時間に就寝する習慣をつけると良いでしょう。 また、寝る前のスマートフォンや飲酒を控えると質の良い睡眠が得られます。 寝室の環境を整え、リラックスできる空間作りも大切です。 禁煙する 喫煙は、血管を収縮させ血圧を上昇させるため、脳出血の再発リスクを高めます。 一方、禁煙すれば脳出血だけでなく、さまざまな病気のリスクを減らす効果も期待できます。 禁煙は難しいと感じる方もいるかもしれませんが、禁煙外来などを利用して、専門家のサポートを受けるのもおすすめです。 過度な飲酒は避ける アルコールの過剰摂取は血圧を不安定にするため、脳出血の再発リスクを高めます。 適量の飲酒は許容される場合もありますが、控えることが望ましいでしょう。 飲酒は適量を守り、飲みすぎないように注意してください。 ストレスをため込まない ストレスは、血圧を上昇させて脳出血の再発リスクを高める要因となります。 そのため、ストレスをため込まないよう、自分なりの解消法を見つけてみましょう。 趣味やリフレッシュできる活動を楽しんだり、友人や家族と過ごしたりするほか、十分な睡眠も効果的です。 また、悩みや不安を抱えている方は、一人で抱え込まず信頼できる人に相談したり、専門家のサポートを受けるのも有効です。 こちらの記事では、高血圧とストレスの関係性について紹介しています。 詳細が気になる方はぜひご覧ください。 まとめ|脳出血は再発しやすい病気なので予防対策を取っておこう! 脳出血は再発率の高い病気ですが、生活習慣の改善や定期的な検査など、予防対策によって再発リスクを減らせます。 ご自身やご家族のために、今日からできることを実践し、健康的な毎日を送るようにしましょう。 また、脳出血の前兆や再発時の症状を把握しておくのも重要です。 万が一、再発の疑いがある場合は、すぐに医療機関を受診してください。 また、当院「リペアセルクリニック」では、脳出血の患者さまに対して再生医療をご提案しています。 再生医療は、手足の麻痺やしびれ、言語機能・嚥下機能の低下などの後遺症改善を目指すとともに、傷ついた血管や神経へのアプローチを通じて、再発予防も見据えた治療法として期待されています。 実際に治療を受けられた患者様の症例は以下で紹介していますので、ぜひご覧ください。 https://youtu.be/wUkfKfU7Jsc?si=joWpKjjyFRbMoAyh いきなり新しい治療を試すのは不安という方に対しても、当院リペアセルクリニックでは無料のカウンセリングを実施しており、治療内容について丁寧にご説明いたします。 再生医療による治療を検討したい方は、ぜひ当院までご相談ください。 脳出血の再発を防ぐためにも、まずは無料相談! 脳出血の再発に関するよくある質問 脳出血が再発したらどうなる? 脳出血が再発すると、初回よりも重い症状が出る可能性があります。 麻痺や言語障害などの後遺症が重くなる場合や、意識障害や呼吸障害といった命に関わるような状態になる可能性も高いです。 再発を防ぐためには、適切な治療とリハビリの継続だけでなく、血圧管理や生活習慣の改善など日々の予防対策が重要になります。 また、近年では従来の治療以外にも、脳出血によって損傷した脳細胞にアプローチし、症状改善や再発防止につながる再生医療が注目されています。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 脳出血の再発に不安を抱えている 現在受けている治療やリハビリで期待した効果が得られていない 患者本人が治療やリハビリに積極的になれない 再生医療では、脳出血によって損傷した脳細胞にアプローチし、症状改善や再発防止につながる可能性があります。 詳しい治療法については、再生医療を専門とする当院「リペアセルクリニック」にお問い合わせください。 脳出血は同じ場所で再発するのですか? 脳出血は、同じ場所で再発するケースもありますが、別の血管で出血が起きるケースも少なくありません。 同じ場所での再発は、血管のダメージが完全に回復しないまま血圧が上がると起こりやすいです。 一方、別の場所での出血は、動脈硬化や高血圧による血管の弱化が原因とされています。 いずれの場合も、血圧管理や定期検査によって再発リスクを軽減できるため、日々のケアが重要です。 また、当院「リペアセルクリニック」では手術や入院を必要としない「再生医療」を提供しています。 脳出血の再発や後遺症が気になる方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 参考文献 文献1 J Hata,Y Tanizaki, et al.Ten year recurrence after first ever stroke in a Japanese community: the Hisayama study.J Neurol Neurosurg Psychiatry.2005 Mar;76(3)p368-372. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15716529/ 文献2 栃木県公式ホームページ「脳卒中発症登録集計結果 - 栃木県」 https://www.pref.tochigi.lg.jp/e04/welfare/kenkoudukuri/kenkoudukuri/documents/nou26.pdf 文献3 Novartis「高血圧治療」 https://www.novartis.com/jp-ja/sites/novartis_jp/files/naruhodo-nattoku_202208.pdf
2023.02.20 -
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視床出血は脳出血の一種で、脳の深部にある「視床」という重要な部位に出血が起こる疾患です。 高血圧などが原因で発症し、身体の片側の麻痺や感覚障害など、後遺症が出ることも少なくありません。 そんな視床出血後の回復には、適切なリハビリが欠かせません。 この記事では、視床出血の後遺症の特徴と、リハビリを通じた回復までの過程、さらに看護のポイントについて医師が詳しく解説します。 ぜひ参考にしてください。 そもそも視床とは? そもそも視床とは、脳の中心部に位置し、感覚情報を大脳皮質に伝達する重要な役割を担っている脳の一部です。 視床は視覚や聴覚、触覚など、さまざまな感覚情報を統合し、体の各部分から送られてくる情報を適切に処理する、など私たちの行動や認識に関与しています。 また、視床は運動機能にも関わりがあり、感覚と運動を調整する重要な役割があります。 本記事のテーマである「視床出血」とは、脳の一部である「視床」に出血が起こった状態を指します。 視床出血は、脳出血全体の2〜3割程度を占めるとされており、その多くが高血圧を原因としています。 次の章からは、そんな脳出血の中でも頻度が高い視床出血における後遺症や、それに対するリハビリ・看護に関して解説します。 視床出血の症状と後遺症 視床は、主に感覚をつかさどっています。 そのため視床出血が起こると、痺れなどの感覚障害を認めます。 また、視床の周囲には運動神経が走っているため、出血が拡大すると運動麻痺が生じます。 さらに出血が拡大するとその分脳の神経細胞が圧迫されるため、圧迫された部位に応じた症状が現れます。 視床は脳の深い場所に位置するため、原則手術は行わず、出血の拡大防止のために血圧を下げるなどの内科的な治療を主に行うことになります。 そのため視床出血は、症状が消失せず後遺症となってしまうことが多くあります。 視床出血で多く見られる後遺症は、視床痛と呼ばれる手足の強い痛みや痺れ、感覚障害を伴った半身麻痺です。 視床痛はジンジン・ピリピリというような痛み(痺れ)を認め、鎮痛薬は効果がないことがほとんどです。 また、麻痺も感覚障害を伴わない麻痺と比べて、手先の感覚や、立ったり歩いたりするときの位置感覚がわかりづらくなります。 そのため日常生活に支障をきたしてしまうことが多いです。 右視床出血と左視床出血の違いは? 脳は左右にわかれた大脳半球から構成されており、各半球は身体の反対側を制御しています。 視床出血は主に高血圧などの原因で生じ、出血の部位によって異なる症状が現れます。 右側の視床で出血が起こると左半身に麻痺が生じ、左側の視床での出血は右半身に麻痺を引き起こします。 さらに、視床出血は視床痛や視床性の運動障害といった二次的な症状をもたらすこともあり、患者の生活に大きな影響を与えることがあります。 参考:J-STAGE|視床出血における左右半球の違いは歩行に影響を与えるのか? 視床出血後遺症のリハビリ 半身麻痺が残り体の運動機能が低下した場合、運動機能障害に対するリハビリとして理学療法と作業療法を行います。 それぞれ解説していきます。 理学療法 理学療法は平行棒や歩行器を使用した歩行の練習や姿勢を保持する練習、体力・筋力の維持や向上など日常生活を送る上で必要な動作の練習を行います。 前述したように視床出血の半身麻痺は感覚障害を伴っていることが多いです。 そのため歩行の練習では免荷式(めんかしき)トレッドミルという機械を用います。 免荷式トレッドミル・・・体を上から吊るし、ハーネスで体を支えることで、足にかかる体重を調整できるためバランス感覚を鍛えます。これによって体重のかかり方を意識した歩行の練習を行えます。 作業療法 作業療法は、お箸の使い方など、日常生活を送るために必要な作業の訓練を行います。 麻痺側の手を積極的に使うことで、作業の質の向上をはかるCI療法がガイドラインなどでも推奨されています。 1日6時間以上麻痺した手を使用することで、手の機能が改善した報告もあります。 また、このCI療法を行うことで指先などの動きだけでなく、高次機能も回復した報告もされています。 視床出血で嚥下機能が低下した場合、言語聴覚士による嚥下の訓練を行います。 口周りや顔の筋肉の運動やゼリーなどを用いた飲み込む練習を行うことで、発症前のように口から食事が取れるようにリハビリを行います。 脳出血後のリハビリは毎日、長期間継続が重要です。 途中で中断してしまうと一度は回復した身体機能が再度低下してしまう可能性もあります。 長い道のりにはなりますが、回復を信じて、モチベーションを保ちつつリハビリを継続しましょう。 視床出血の看護 視床出血を含む脳出血の看護は、急性期と慢性期で大きく異なります。 急性期は再出血や血腫の増大、脳浮腫などが起こる可能性があり、そうなった際は早期発見と早期治療が回復の大きな鍵となります。 そのため、急性期の看護では全身状態をしっかり観察することが重要です。 以下のことに注意を向けて観察しながら看護しましょう。 意識や瞳孔の確認 血圧コントロール 褥瘡(じょくそう)予防の適切なポジショニング 一人ひとりの後遺症に沿った看護 それぞれ解説します。 意識や瞳孔の確認 視床出血の患者さんの中には自発運動ができない方や発語がない方も多くいらっしゃいます。 そのため、こまめにバイタルサインをはかり、意識や瞳孔の変化などに注意しましょう。 血圧コントロール 脳出血にとって血圧コントロールは再出血予防のために最も重要です。 決められた範囲内で血圧が維持できているかどうかを、きちんと確認しましょう。 褥瘡(じょくそう)予防の適切なポジショニング 再出血などを予防するために、急性期は安静を保たなければなりません。 ベッド上での安静保持は、関節の拘縮や褥瘡のリスクとなります。 褥瘡の好発部位の皮膚観察や、こまめな体位変換、拘縮予防するための適切なポジショニングを意識しましょう。 一人ひとりの後遺症に沿った看護 急性期を過ぎて回復期や慢性期に入った患者さんには、再発防止のための内科的治療と、後遺症へのリハビリが中心となります。 各患者さんの後遺症に応じた看護を行いましょう。 また、褥瘡を予防するための皮膚観察や関節拘縮を防ぐための体位調整に加え、栄養状態、運動機能、精神状態にも注意が必要です。 嚥下機能が低下した場合、誤嚥性肺炎のリスクがあるため、食事時の姿勢と口腔ケアを徹底しましょう。 また、感覚麻痺や視床痛が残る患者さんには心のケアも重要です。 感覚が鈍くなっていることを意識し、体に触れる際には声をかけるなどの気遣いを忘れないようにしましょう。 まとめ・視床出血における後遺症は、一人ひとりの後遺症に沿った看護とリハビリが大切 視床出血のリハビリと看護に関して紹介しました。 患者さんが1日でも早く、発症前のような生活に戻れるように看護ケアやリハビリを行いましょう。 また、脳梗塞による障害で精神的な苦痛を感じてしまう方も多くいらっしゃいます。 そういった精神的苦痛にも寄り添ったケアを行ってください。 この記事がご参考になれば幸いです。 >脳卒中の再生医療について詳しく確認する方はこちら<
2023.01.30 -
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脳溢血(のういっけつ)という言葉を聞いて、どのような病気なのか、脳出血や脳梗塞とどう違うのか、気になる方も多いでしょう。 脳溢血は現在「脳出血」と呼ばれることが多く、脳卒中の一種です。突然、脳の血管が破れて出血し、片側の手足の麻痺、ろれつが回らない、激しい頭痛、意識障害などの症状を引き起こします。 主な原因は高血圧で、予防や再発防止には血圧管理と生活習慣の見直しが大切です。 本記事では、脳溢血が起こる原因や脳梗塞・くも膜下出血との違い、主な症状、後遺症、治療方法、予防法を解説します。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。脳溢血の後遺症や再発について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 脳溢血とは 脳溢血(のういっけつ)とは、脳の血管が破れて脳内に出血する病気です。現在は「脳出血」と呼ばれるのが一般的で、脳卒中の一種に含まれます。脳卒中は、脳の血管が破れたり詰まったりして、脳の働きに障害が出る病気の総称です。脳卒中には、血管が詰まる「脳梗塞」、血管が破れて脳の中に出血する「脳出血」、脳を覆う膜の内側に出血する「くも膜下出血」があります。(文献1) 病名 疾患が起きる原因 脳卒中 脳の血管が破れたり、詰まったりすることで発症する脳の病気。「脳溢血(脳出血)」「脳梗塞」「くも膜下出血」の総称。 脳溢血(脳出血) 脳の血管が破れ、脳の中に出血する 脳梗塞 脳の血管が詰まり、血液が届かなくなる くも膜下出血 脳を覆う膜の内側に出血する 脳溢血では、出血した血液が血腫と呼ばれるかたまりになり、周囲の脳を圧迫します。脳の神経細胞が障害されるため、手足の麻痺、感覚障害、言葉の出にくさ、意識障害などの症状が現れます。 脳溢血と脳梗塞の大きな違いは、「血管が破れるか、詰まるか」です。脳溢血は血管が破れて出血する病気で、脳梗塞は血管が詰まり、脳に血液が届かなくなる病気です。どちらも突然発症し、対応が遅れると後遺症が出るリスクがあります。 脳卒中と脳梗塞の違いについては、以下の記事もご参照ください。 脳溢血の主な原因 脳溢血の主な原因は、高血圧です。血圧が高い状態が続くと、脳の細い血管に強い負担がかかり、脆くなった血管が破れることで発症します。 生活習慣も発症リスクに大きく関わるため、日頃から血圧の管理と生活習慣の見直しが大切です。 高血圧と動脈硬化 高血圧が続くと、血管の壁に強い圧力がかかり続けます。その結果、血管壁が傷つき、動脈硬化が進みます。 動脈硬化とは、血管が硬くなり、しなやかさを失った状態です。血管が硬くもろくなると、血圧の変動に耐えにくくなります。その結果、脳の細い血管が破れ、脳出血を起こしやすくなります。 高血圧は、気づかないうちに血管へのダメージを蓄積させるため、定期的な血圧測定が脳溢血の予防につながります。 生活習慣によるリスク 食塩のとりすぎ、喫煙、過度な飲酒、運動不足、肥満なども脳溢血のリスクを高めます。これらは、高血圧や動脈硬化を悪化させる要因です。 塩分の多い食事は血圧上昇につながります。喫煙は血管の内側を傷つけて動脈硬化を進め、過度な飲酒は血圧を上げて血管への負担を増やす要因です。 また、運動不足が続くと、体重増加や血流の悪化につながります。肥満は高血圧や糖尿病、脂質異常症などを招きやすく、血管に負担をかけるため注意が必要です。 ストレスも交感神経を刺激して血圧を上げるため、過剰なストレスをためない生活を意識しましょう。 脳溢血を防ぐには、血圧管理だけでなく、血管への負担を減らす生活習慣の見直しが必要です。 脳溢血で見られる主な症状 脳溢血は、前触れなく突然発症する病気です。明確な前兆がないまま症状が出ることも多く、以下のような症状が急に現れたときは脳卒中を疑う必要があります。(文献2) 顔の片側がゆがむ 片側の腕や足に力が入らない ろれつが回らない、言葉が出ない 突然の激しい頭痛 激しいめまい、意識障害がある これらの症状は、出血部位によって異なります。 脳卒中が疑われるときは、FASTと呼ばれる確認方法が参考になります。Face(顔)、Arm(腕)、Speech(言葉)のいずれかに突然の異常が出たら、Time(時間)を意識し、すぐに救急車を呼んでください。 確認項目 判断のポイント F:顔(Face) 顔の片側が下がる、笑顔が左右非対称になる A:腕(Arm) 両腕を上げると片方だけ下がる、片腕に力が入らない S:言葉(Speech) ろれつが回らない、言葉が出ない、言葉を理解しにくい T:時間(Time) 上記のいずれかが突然出たら、すぐに救急車を呼ぶ 脳溢血は時間との戦いです。症状が出てから治療開始までの時間が、その後の状態に影響します。症状が一時的に軽くなっても自己判断で様子を見ず、救急対応を優先してください。 脳卒中の症状や前兆について詳しくは、以下の記事もあわせてご覧ください。 【出血部位別】脳溢血における症状の特徴 脳溢血の症状は、出血が起こった場所によって異なります。(文献3)主な出血部位と、それぞれの特徴を見ていきましょう。 被殻出血 被殻出血は、高血圧性脳出血で多く見られる出血部位です。片側の手足の麻痺や顔の動かしにくさが主な症状です。 出血が広がると、感覚障害や意識障害を伴います。症状の強さは、出血量や周囲の脳への影響によって異なります。 視床出血 視床は、感覚に関わる情報を中継する部位です。視床出血では、片側の手足のしびれ、感覚の鈍さ、痛みなどが現れます。 出血が広がると、運動麻痺や意識障害を伴います。発症後に、腕や脚などに強い痛みが続く「視床痛」が出ることもあります。 橋出血(脳幹出血) 橋出血は、脳幹の一部である橋に出血が起こる病気です。橋には、意識、呼吸、手足の運動に関わる神経が集まっています。 そのため、橋出血では意識障害、呼吸の異常、両側の手足の麻痺、目の動きの異常などが現れます。呼吸機能に影響が出るため、少量の出血でも重篤になりやすい部位です。 小脳出血 小脳は体の平衡感覚を担う部位です。小脳出血では、強いめまいや吐き気、歩行障害が主な症状として現れます。 小脳は大脳の後ろに位置しているため、出血が起こった際に頭の後ろに強い頭痛が出るのも特徴です。 大脳皮質下出血 大脳皮質下出血は、大脳の表面に近い部分で起こる出血です。大脳は部位ごとに働きが異なるため、出血した部位によって、片側の麻痺や感覚障害、言語障害、視野の異常など、症状の出方が変わります。人格の変化が出ることもあります。 脳溢血で起こりやすい後遺症 脳溢血で後遺症が出るかどうかは、出血した部位、出血量、治療開始までの時間によって異なります。症状が軽く済む人もいれば、麻痺や言葉の障害などが長く続く人もいます。 代表的な後遺症は、運動麻痺・感覚障害・言語障害・高次脳機能障害です。(文献4) 脳溢血の後遺症や治療については、以下の記事もあわせてご覧ください。 運動麻痺・感覚障害 脳溢血後に多く見られる後遺症が、運動麻痺と感覚障害です。 運動麻痺は、手足や顔の筋肉を思うように動かせなくなる後遺症です。脳溢血では、体の左右どちらかに麻痺が出る片麻痺が見られます。麻痺が強いと、歩行や立ち上がり、寝返り、着替えなどの日常動作に支障が出ます。 感覚障害では、手足のしびれ、感覚の鈍さ、痛み、温度の感じにくさなどが現れます。 飲み込みにくさが出る嚥下障害も、脳溢血後に注意したい症状です。食事や水分摂取に影響し、誤嚥につながるリスクがあります。 言語障害・高次脳機能障害 言語障害には、失語症と構音障害があります。 失語症は、言葉を理解する、話す、読む、書くといった働きに影響が出る状態です。構音障害では、口や舌の動きが悪くなり、発音がはっきりしにくくなります。 高次脳機能障害は、記憶障害・注意障害・判断力の低下・感情コントロールの困難さなど、知的機能全般に影響が出る状態です。外見からわかりにくいため、本人が自覚しにくいことも多く、周囲のサポートと理解が回復を支える上で重要です。 脳溢血の治療方法 脳溢血の治療方針は、出血した部位、出血量、意識レベル、全身状態をもとに決まります。まずCTやMRIなどの画像検査で出血の状態を確認し、内科的治療または外科的治療を選択します。(文献3) 内科的治療 内科的治療では、血圧を下げる治療や脳のむくみへの対応を行います。出血の拡大を防ぎ、脳への圧迫を抑えることが目的です。 意識状態、呼吸、体温、血糖などの全身管理も行われます。出血量が少なく、手術の対象にならないと判断されたときは、薬による治療と経過観察を中心に進めます。 外科的治療 出血量が多く脳への圧迫が強い場合は、手術による血腫除去が検討されます。主な手術には、開頭血腫除去術と内視鏡的血腫除去術があります。 開頭血腫除去術:全身麻酔で開頭し、血腫を直接取り除く方法。主に救命を目的とします 内視鏡的血腫除去術:小さく開頭して内視鏡を挿入し、血腫を除去する方法。体への負担が比較的少ない低侵襲な手術法として近年広く行われています 手術の適応は、出血部位や血腫の大きさ、意識状態、年齢、全身状態などをもとに、医師が総合的に判断します。 治療後のリハビリ 急性期の治療が落ち着いたら、後遺症に応じたリハビリを始めます。 運動麻痺がある方は、手足の動きや歩行の練習が中心です。言語障害がある方には、発声や言葉の理解、会話の練習などが行われます。 リハビリは、急性期、回復期、生活期で目的が変わります。 急性期は病態の安定と基本動作の維持、回復期は日常生活動作の回復、生活期は回復した機能の維持と社会復帰が主な目標です。(文献4) 後遺症に再生医療という選択肢 脳溢血の後遺症に対しては、再生医療という選択肢があります。 リペアセルクリニックでは、脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療を提供しています。幹細胞には、さまざまな細胞に変化する「分化能」という性質があります。 標準治療やリハビリを続けても、片麻痺、しびれ、歩行の悩みが残っている方は、治療の選択肢として医師に相談してください。治療内容や適応は、診察で状態を確認した上で判断されます。 脳溢血・脳卒中の再生医療について詳しくは、以下をご覧ください。 脳溢血の予防と再発防止のためにできること 脳溢血の予防と再発防止では、血圧管理が中心です。高血圧は脳出血の大きな危険因子であり、血圧が高い状態が続くと脳の細い血管に負担がかかります。 血管への負担を減らすには、生活習慣の見直しと定期的な受診が必要です。 血圧管理 血圧が高い状態が続くと、脳の細い血管に強い負担がかかります。血管壁がもろくなり、脳出血を起こしやすくなります。 家庭で血圧を測る習慣をつけると、普段の血圧の変化に気づきやすくなります。降圧薬を処方されている方は、症状が落ち着いていても医師の指示に沿って服用を続けてください。 生活習慣の見直し 食塩のとりすぎ、喫煙、過度な飲酒、運動不足、肥満は、高血圧や動脈硬化につながります。脳溢血を防ぐには、血管への負担を増やす生活を見直す必要があります。 塩分を控え、野菜やたんぱく質をバランスよくとることが大切です。喫煙している方は禁煙し、飲酒量が多い方は量を減らしてください。 体調や持病に合わせて無理のない範囲で体を動かすことも、血圧や体重の管理に役立ちます。 定期的な受診 定期的に医療機関を受診して血圧・血液検査・画像検査などで状態を確認することが大切です。 高血圧や生活習慣病は、自覚症状が乏しいまま進みます。症状がないからといって受診をやめると、血圧や血糖、脂質の管理が不十分になり、脳溢血のリスクが高まります。 受診では、血圧や血液検査の結果、薬の効き方、生活習慣の状況を確認します。処方薬の継続と定期受診を組み合わせ、再発防止につなげましょう。 脳出血の再発予防については、以下の記事もあわせてご覧ください。 脳溢血の後遺症や長期的な悩みは医師に相談しよう 脳溢血の後遺症は、出血した部位や出血量によって異なります。運動麻痺、しびれ、言語障害、高次脳機能障害などが続くと、日常生活に長期的な影響が出ます。 また、治療後のリハビリを続けても、歩きにくさや手足の動かしにくさが残る方もいます。症状が長引くときは、現在の状態に合った治療やリハビリの方針を医師に確認してください。 脳溢血の後遺症に対しては、再生医療という選択肢があります。脳出血後の後遺症に対して再生医療を検討された方の症例も紹介しています。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しています。脳溢血・脳卒中の後遺症について長期的に悩んでいる方、再発予防について相談したい方は、公式LINEからご登録の上、お気軽にご相談ください。 脳溢血に関するよくある質問 脳溢血と脳出血は同じですか? 脳溢血は、現在では「脳出血」と呼ばれることが多い疾患です。 どちらも、脳の血管が破れて脳内に出血する状態を指します。医療機関や公的情報では「脳出血」と表記されるのが一般的です。(文献1) 脳溢血とくも膜下出血の違いは何ですか? 脳溢血とくも膜下出血は、どちらも脳卒中に含まれる出血性の病気ですが、出血する場所が異なります。 脳溢血は、脳の内部にある血管が破れて脳内に出血する病気です。一方、くも膜下出血は、脳を覆う膜の内側にある「くも膜下腔」に出血する病気を指します。くも膜下出血では、脳動脈瘤の破裂が原因となることが多く、突然の激しい頭痛が代表的な症状です。 脳溢血の前兆はありますか? 脳溢血は、はっきりした前兆がないまま突然発症します。 顔の片側がゆがむ、片側の腕や足に力が入らない、ろれつが回らない、言葉が出ない、激しい頭痛やめまいがあるときは、脳卒中を疑います。症状が急に出た場合は、様子を見ず救急車を呼んでください。(文献2) 脳溢血と脳梗塞はどちらが重いですか? 脳溢血と脳梗塞のどちらが重いかは、一概には判断できません。 重症度は、出血や梗塞が起きた部位、範囲、治療開始までの時間、年齢や持病などによって変わります。どちらも命に関わる病気であり、突然の麻痺や言葉の異常、意識障害があるときは早急な対応が必要です。 脳溢血の後遺症は治りますか? 後遺症の経過は、出血した部位や出血量、治療開始までの時間、リハビリの内容によって異なります。 麻痺、しびれ、言語障害、高次脳機能障害などが続く方もいます。後遺症が長引くときは、リハビリの内容や治療の選択肢について医師に相談してください。 脳溢血は再発しますか? 脳溢血は再発するリスクがあります。とくに高血圧が続くと、脳の血管に負担がかかり、再発につながります。 再発防止には、血圧管理、減塩、禁煙、節酒、体重管理、定期的な受診が大切です。降圧薬を処方されている方は、自己判断で中断せず、医師の指示に沿って治療を続けてください。 参考文献 (文献1) 脳血管障害・脳卒中|e-ヘルスネット (文献2) みんなで知ろう! からだのこと|厚生労働省 (文献3) 脳出血について|横浜新都市脳神経外科病院 (文献4) 脳出血になってしまったら|回復期リハビリテーション.net
2023.01.25 -
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視床出血とは、脳の奥にある「視床」という部位で起こる脳出血で、脳内出血のなかでも比較的多くみられる疾患です。 発症すると、手足の麻痺やしびれ、感覚障害、歩行障害などの後遺症が残る場合があり、日常生活に大きな影響を及ぼすことも少なくありません。 本記事では、視床出血の症状や原因、治療法について詳しく解説します。 また視床出血の後遺症に対しては、再生医療が新たな選択肢となることがあります。 \視床出血の後遺症に対する再生医療という選択肢/ 再生医療とは、患者さまご自身の細胞が持つ修復力を活用し、損傷した組織の修復環境を整えることを目指す治療法です。 実際に当院(リペアセルクリニック)では、右視床下部出血を発症してから3年が経過した70代男性が幹細胞治療を受けられた結果、左上肢・下肢の筋力がMMT4からMMT5(正常レベル)まで回復し、歩行や立ち上がり動作の安定が確認された症例があります。 また、長年悩まれていたしびれの軽減もみられました。 実際の症例は以下の動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/FnSQ6Bw2Pvc?si=t8HprUWJdGs00ojP 「薬を飲み続けるしかない」「リハビリを続けているが変化を感じにくい」といったお悩みをお持ちの方は、まずは当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 後遺症改善を目指すなら、まずは無料相談! 視床出血の主な症状は「感覚障害や麻痺」 視床は、脳の奥に位置する器官です。主に、痛覚、視覚、聴覚、味覚など、嗅覚以外のあらゆる感覚情報や運動機能の調節情報を大脳に伝達する「中継所」の役割を果たします。(文献1) そのため、出血によって機能が失われると脳内の神経伝達がうまくできなくなり、さまざまな症状が起こります。 視床出血の代表的な症状は、以下のとおりです。 意識障害:意識を失ったり刺激に対して反応しなくなったりする 眼球障害:両眼が内下方を向き、鼻先を見つめるようになる 感覚障害:痺れやピリピリしたような感覚が出る 運動障害:手足が思い通りに動かしにくくなる 失語:言葉が出てこなくなり会話がしにくくなる 視床痛:出血した脳と反対側の手や足に強い痛みが出る 出血の範囲や程度によっては、複数の症状が同時にあらわれるケースも珍しくありません。 また、視床出血には、ほかの脳出血と比べて以下の特徴があります。(文献2) 約25%のケースが片側の顔面や手のひらの痺れが起こる「感覚障害」から始まる 眼球障害が起こりやすい 感覚障害から始まった視床出血の症状は、その後「焼き付くような」「剣山を押し付けられたような」などと表現される痛みへ移行します。 さらに、脳組織のむくみや髄液という水分の循環が悪くなって起こる「水頭症」なども起こると、症状や予後の悪化につながります。 脳出血や脳梗塞において、麻痺が出るのは「機能が失われた脳の反対側」です。 そのため、右視床出血の場合は左側の麻痺症状、左視床出血の場合は右側に麻痺症状が出るケースが多くみられます。 なお、視床痛は発症後数カ月~数年後にあらわれるケースもあります。 視床出血については、以下の記事でも詳しく説明しています。 また、当院リペアセルクリニックでは、脳梗塞や脳出血といった「脳卒中」の治療法の1つとして再生医療を提供しています。「メール」や「オンラインカウンセリング」によるご相談も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。 視床出血の原因やメカニズムは?高血圧による動脈硬化 視床出血の主な原因は、「高血圧による動脈硬化」です。 高血圧が動脈硬化を起こし、視床出血にいたるメカニズムは以下のとおりです。 高血圧により血管の内側が傷つき動脈硬化が起こる 動脈硬化によって血管がもろくなる 高血圧によって血管に高い圧力がかかる 血管がやぶれて出血する 多くの場合、出血の原因となるのは「穿通枝(せんつうし)」と呼ばれる非常に細い血管です。 視床出血を含む「脳出血」の前兆は、以下の記事で詳しく説明しています。 視床出血の診断は「頭部CT検査」にておこなう 視床出血の診断は、ほかの脳出血と同様に「頭部CT検査」によっておこなわれます。 CTでは出血部位が白く写るため、視床の部分が白く写れば「視床出血」となるのです。 また、白く写った範囲の広さや場所から「出血の程度」「視床からの出血が脳室まで達しているか」などの重症度を判断し、治療方法や予後を検討します。 なお、MRIでも出血の判定は可能ですが、検査に20〜30分ほど時間がかかるケースもあるため、速やかな診断が必要な脳出血にはあまり適しません。そのため、機械によっては3分程度で検査が終了するCT検査が一般的に用いられます。 視床出血の治療法は2つ 基本的に、視床出血では出血量が多くても血腫(出血による血の塊)を除去する手術はおこないません。 血腫を除去する手術をおこなわない理由は、以下のとおりです。 視床は脳の奥深くにあるため、手術が難しいから 重要な神経が多く集まるため、手術によって脳がさらなるダメージを受ける可能性が高いから ただし、以下のような場合は手術をおこなうケースがあります。 出血の範囲が非常に大きく、合併症を最小限に食い止めるための手術が必要 水頭症による命のリスクがある 本章では、視床出血の基本的な治療である「薬物療法」と、水頭症におこなわれる手術「シャント術」について解説します。 なお、視床出血を含む「脳出血」の入院日数や費用は、以下の記事で解説しています。 薬物療法|血圧コントロール 薬剤による血圧コントロールは、視床出血の重要な治療法です。 視床出血は高血圧が原因となるケースが多く、とくに発症時(急性期)には収縮期血圧が200 mmHg以上となる人も珍しくありません。発症から 6 時間以内は再出血が起こりやすいため、急性期の治療では出血範囲の拡大や再出血の予防を目的に、血圧を安定させる降圧剤の点滴や内服などが使われます。 血圧は収縮期血圧140mmHgを目安に下げるのが一般的ですが、急激に血圧を下げると急性腎障害が増加したという報告もあります。そのため、状況を見ながらの適切な血圧コントロールが大切です。(文献3) また、慢性期にも生じる可能性がある視床痛は、一般的な鎮痛剤の効かない人が多く、有効な治療法は確立されていません。塩酸マプロチリン、アミトリプチリンなどの抗うつ薬、カルバマゼピンなどの抗けいれん薬を処方して様子を見ますが、効果がない場合はガンマ線を用いた定位放射線手術をするケースもあります。(文献4) 手術療法|シャント術 シャント術とは、脳内に溜まる髄液(硬膜と脳・脊髄の間を満たす液体)を体内の他の場所へ流す通り道を作る手術で、水頭症の治療法です。 髄液は誰にでも存在し、通常は脳内の狭い道を通って血管に吸収されています。しかし、視床出血が起こると通常のように吸収されず、溜まった髄液は脳内を圧迫し始めます。そのため、髄液を流す手術が必要になるのです。 シャント手術の主な経路は、以下のとおりです。 脳室から腹部(脳室―腹腔シャント) 脳室から心臓(脳室―心房シャント) 腰から腹部(腰椎―腹腔シャント) 現在は、脳室―腹腔シャントが最も多くおこなわれています。 当院リペアセルクリニックでは、脳梗塞や脳出血を含む「脳卒中」の治療法として、再生医療を行っています。視床出血の治療法について新たな選択肢を知りたい方は、ぜひお気軽にメールにてお問い合わせいただければ幸いです。 視床出血の予後は出血量と範囲で決まる 一般的に、 出血が多くて広範囲なほど視床出血の予後は不良です。 また、出血範囲が生命を維持するために重要な「中脳」にまでが広がると、生命の危機につながる可能性が高いともいわれています。 視床出血の死亡率は一般的に 14〜52 %とされていますが、実際は基礎疾患やもともとの健康状態などに大きく左右されます。 水頭症の発症や再出血、さらなる出血範囲の拡大などがあると、予後がさらに悪化するケースも珍しくありません。そのため、厳格な血圧コントロールや、少しでも後遺症を軽減する早期からのリハビリが重要です。 まとめ|視床出血の症状があらわれたらすぐに受診を 視床出血は、脳の深部にある「視床」で出血が起こる病気です。 視床は感覚情報の伝達を担う重要な部位であるため、発症すると手足の麻痺やしびれ、感覚障害、運動障害などの後遺症が残る場合があります。 顔や手足のしびれ、身体の動かしにくさ、感覚の異常などの症状がみられた場合は、できるだけ早く医療機関を受診することが大切です。 また、急性期治療やリハビリによって回復が期待できる一方で、一定期間が経過すると症状の改善が停滞し、後遺症が残ってしまうケースも少なくありません。 そのような場合には、既存の治療やリハビリに加え、再生医療という選択肢があります。 再生医療は損傷した脳神経や血管の修復環境を整えることで、後遺症の改善や身体機能の回復を目指す治療法です。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=_i3mFIdVk-JF3WBH 「リハビリを続けているものの回復が頭打ちになっている」「手足のしびれや麻痺がなかなか改善しない」とお悩みの方は、一人で抱え込まず、まずは当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 後遺症改善を目指すなら、まずは無料相談! 視床出血の症状に関するよくある質問 視床出血ではどのようなリハビリをおこないますか? 視床出血でおこなう主なリハビリは、以下のとおりです。 作業療法:麻痺した腕、指先などの使い方や食べ物・飲み物を飲み込む動作を訓練する 理学療法:姿勢を保つ、歩くなどの日常動作を訓練する 視床出血をはじめとする脳出血のリハビリは、毎日の継続が大切です。失われた機能の回復に時間がかかるケースもありますが、根気よくリハビリを続けましょう。 視床出血後のリハビリについては、以下の記事で詳しく説明しています。 右視床出血ではどのような症状が出ますか? 右視床出血によって脳の右側の機能が失われると、身体の左側に麻痺や感覚障害が起こります。 麻痺や感覚障害が起こると身体をうまく動かせなかったり、手足のしびれや痛みが出たりします。 参考文献: 文献1 嘉戸直樹,視床の機能とその臨床応用,関西理学, 6:47ー49,2006 文献2 秋田県立脳血管研究所神経外科 伊藤善太郎 安井信之,視床出血, 第6回日本脳卒中学会総会講演抄録,3:126-129 文献3 脳卒中治療ガイドライン2021[改訂2025]日本脳卒中学会 文献4 Muhammad U. Jahngir; Adnan I. Qureshi.,Dejerine-Roussy Syndrome,StatPearls
2023.01.18







