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「ふくらはぎや太もも、足先まで広がるジンジンとした痛みやしびれがあり、歩くのもつらい…」 坐骨神経痛に悩む方は、日常動作すら負担に感じる場面が少なくありません。 こうした痛みの緩和が目的の治療法がブロック注射です。 しかし、「一度はブロック注射を試してみたいけれど、痛みや副作用が心配…」「どのくらいの期間・費用がかかるの?」といった不安を抱えている方も多いでしょう。 本記事では、「坐骨神経痛とはどのような症状なのか」から「ブロック注射の仕組み・効果・リスク・費用」までを解説しています。 ペインクリニックで行える治療や、注射だけに頼らないセルフケア・予防法についても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 また、ブロック注射で限界を感じている方、または手術には踏み切れず迷っている方は、再生医療をご検討ください。 \坐骨神経痛に対する再生医療とは/ 再生医療は、ブロック注射のように痛みを一時的に抑えることを目的とした治療とは異なります。 患者さまご自身の血液や細胞が持つ自然治癒力を活かし、痛みの根本原因である損傷した神経の修復を後押しする治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 ブロック注射を続けても、痛みがすぐ戻ってしまう 手術は可能な限り避けたい 足の強いしびれ・痛みが長引いている 坐骨神経痛を放置すると、神経の回復が遅れたり、症状が徐々に悪化したりするリスクがあります。 https://youtube.com/shorts/wUeGJ4ZL7VI?si=4WnMpmj0ItOdq3YM 坐骨神経痛による痛みにお悩みの方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングでご相談ください。 坐骨神経痛とは 坐骨神経痛とは、腰からお尻、太もも、ふくらはぎ、足先にかけて伸びている坐骨神経が、なんらかの原因で圧迫・刺激を受けることで起こる症状の総称です。(文献1) 多くの場合、腰やお尻だけでなく、脚の後ろ側全体に痛みやしびれが広がり、日常生活に支障をきたすほど強い症状を感じる方もいます。 坐骨神経痛の症状・原因 坐骨神経痛の主な症状 痛みやしびれが足先まで伝わる 腰やお尻、太ももからふくらはぎ、足にかけてジンジンとした痛みやしびれが広がります。痛みの感じる範囲は個人差がありますが、特定の部位にのみ症状が出る場合や、腰から足にかけて全体的に症状が出る場合もあります。 腰から片脚だけに症状が出る 腰から片脚だけに症状が出るのも特徴の一つ。また、症状のイメージとしては軽い痛みから電気ショックのような激痛が走ることもあります。 動作や姿勢によって痛みが増す 長時間の座位、前かがみの姿勢、重い物を持ち上げる動作などで痛みが強くなるのも特徴。 坐骨神経痛の主な原因 椎間板ヘルニア 椎間板が飛び出し、神経が圧迫されて坐骨神経痛が生じる代表的な原因の一つ。比較的若い世代でも発症しやすい傾向があります。 脊柱管狭窄症 (せきちゅうかんきょうさくしょう) 加齢や骨の変形によって背骨の神経が通るスペース(脊柱管)が狭くなり、神経を圧迫されて発症します。50代以降に多い原因です。(文献2) 下半身の筋肉の衰え お尻を中心とした足腰の筋肉の衰えが坐骨神経に負担をかけ、坐骨神経痛の原因になってしまいます。 坐骨神経痛の原因や症状について詳しくは、以下の記事もご覧ください。 ブロック注射による坐骨神経痛治療 以下では、ブロック注射による坐骨神経痛治療の特徴を紹介しています。 ブロック注射とは ブロック注射の費用・リスク ブロック注射(神経ブロック注射)は、坐骨神経痛をはじめとする「神経由来の痛み」に対して大きな効果が期待できる治療法です。 神経やその周辺組織に局所麻酔薬やステロイド薬を注入して、痛みの伝達を遮断し炎症を抑える働きがあります。 注射と聞くと「痛そう」「怖い」などマイナスなイメージを持たれる方もいますが、坐骨神経痛で強い痛みを抱えている方から日常生活を取り戻すための一つの選択肢として注目を集めています。 坐骨神経痛に効く?ブロック注射とは ブロック注射は坐骨神経痛で悩まれている方のみを対象にした治療法ではなく、実はさまざまな種類があります。(文献3) ブロック注射の主な種類 硬膜外ブロック注射 背骨の中の硬膜外腔と呼ばれるスペースに薬液を注入。神経の近くへ薬を届けることで、痛みを和らげるだけでなく腫れや炎症の抑制が期待できます。坐骨神経痛以外にも、腰痛全般の治療に広く用いられる方法です。 神経ブロック注射 特定の神経根(背骨の間から出る神経の根元部分)に対して、直接アプローチする注射です。痛みの原因となっている神経が明確な場合に選択されることが多く、ピンポイントで症状改善が期待できる点が特徴。 星状神経節ブロック注射 「星状神経節(せいじょうしんけいせつ)」は頸部(首)のあたりにある交感神経の集まりです。主に上半身の血流改善や痛覚の緩和を目的として行われ、坐骨神経痛の痛みの軽減が期待できます。 トリガーポイント注射 トリガーポイントとは、筋肉が過度に緊張し硬くなった“しこり”のような部分を指します。このトリガーポイントを局所麻酔薬などで直接注射して緩め、筋肉のこわばりを解消して痛みを和らげます。 ブロック注射のメリットとして、まず即効性が挙げられます。 ブロック注射は痛みの原因となる神経付近へ直接薬液を届けられるため、個人差はあるものの、注射から数時間以内に痛みが軽減されることは大きなメリットでしょう。 また、血流改善や炎症を抑える効果もあり、ブロック注射のメリットはさまざまです。 ブロック注射の効果や持続時間については以下の記事にてまとめておりますので、気になる方はこちらもご覧ください。 また、ブロック注射の注意点は、効果には個人差があること、一度の注射で劇的に改善しない場合もある点です。 そもそも原因疾患を根本的に治す治療法ではないため、リハビリや再発防止の取り組みも行なっていきましょう。ブロック注射を検討している方は、医師との十分な相談のうえでどの種類の注射が適切か、どの程度の効果が見込めるかを確認すると良いでしょう。 ブロック注射の費用・リスク ブロック注射は多くの場合、健康保険の適用範囲内で受けられます。 ただし、注入する薬剤の種類や検査内容によって費用が変動する場合もあるため、医療機関での事前確認が重要です。 費用目安 (3割負担の場合) レントゲンやMRIを行うと、検査費用が追加されます。診察するクリニックによって料金は異なりますが、一般的には5,000円前後になることが多くなります。 副作用 ブロック注射の副作用として、めまい、内出血、感染症が起きる可能性があります。(文献4)(文献5) 基本的には大きな副作用が少なく、安全性が高い(文献6)とされていますが、注射の苦手な方や特定の持病がある方は遠慮なく医師に相談してください。 ペインクリニックでできるブロック注射治療 ペインクリニックとは、「痛みの専門外来」とも呼ばれる診療科で、神経ブロック注射や再生医療、リハビリテーションなど、さまざまな方法を組み合わせながら慢性痛や神経痛の症状を緩和・改善を目的としています。 整形外科や内科などとは異なり、痛みそのものを総合的に診断・治療する点が大きな特徴です。 坐骨神経痛の改善においても、ペインクリニックはブロック注射だけでなく痛みを引き起こしている背景要因(姿勢の不良や生活習慣など)を含めて判断し、多角的なアプローチでサポート。 とくに、痛みが強くリハビリが難しい状態の方や、別の医療機関で十分な効果を実感できなかった方からは、 「ペインクリニックで神経ブロックを受けて症状が落ち着いた」「再生医療と併用して長期的な改善が見込めた」といった声も少なくありません。 ブロック注射と再生医療併用のメリット ブロック注射は神経の痛みを和らげるのが主目的ですが、当クリニックが推進する再生医療(PRP治療、幹細胞治療など)は、損傷した組織の修復・再生を促し、痛みの原因そのものへアプローチする可能性を秘めており、両方を併用して「今ある痛みを抑える」と同時に「将来的な再発リスクを低減する」といった二重の効果が期待できると考えられています。(文献7) リハビリや運動療法への移行がスムーズ 痛みが続いている状態では、リハビリや適切な運動を行うのが難しく、症状がこじれてしまうケースもあります。 ブロック注射で一定の痛みが緩和された状態で再生医療を受けると、患部への負担が軽減され、リハビリを前向きに行いやすくなるメリットがあります。 坐骨神経痛の複合的な原因にも対応可能 坐骨神経痛は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの明確な疾患だけでなく、骨盤や筋肉の歪み・炎症などさまざまな要因が絡み合うことも珍しくありません。 再生医療を取り入れることで、神経だけでなく周辺組織の修復をサポートし、より幅広い症状緩和が見込めます。 ブロック注射の流れと通院の目安 実際にブロック注射を受ける場合、ペインクリニックや整形外科など、医療機関によって多少の違いはあるものの、一般的には以下のような流れで進められます。 初診、カウンセリング まずは問診や必要な検査(レントゲン、MRIなど)で坐骨神経痛の原因を特定します。注射が適切かどうか、どの種類のブロック注射を施術するかを医師と相談しながら決定します。 ブロック注射の実施 透視装置(X線)や超音波ガイドなどを使いながら、目的とする神経の近くに針を進め、局所麻酔薬やステロイド薬を注入します。施術時間は部位や病状にもよりますが、短い場合は10〜15分程度で終わるでしょう。 施術後の安静と経過観察 注射後は、ベッドで数十分ほど安静にしてから症状を確認します。血圧の変動やめまいなどの副作用が起きないか、痛みがどの程度軽減したかを確かめるため、看護師や医師が状態を見守ります。 通院の目安 ブロック注射は1度で効果を実感する方もいますが、必要に応じて数回にわたり実施します。週1回ペースで2〜3回行うケースもあれば、症状や効果の持続性によって間隔を調整する場合もあり、個人差があります。施術後に痛みが大幅に改善した方は、再発予防のためにリハビリや生活習慣の見直しを続けることが重要です。 ブロック注射を受けた方の感想 ブロック注射に対する感想は個人差がありますが、以下のような声がよく聞かれます。なお、あくまで一例であり、すべての方に同様の結果が得られるわけではありません。 ブロック注射自体は比較的安全性の高い治療法とされていますが、施術後すぐに無理をすると痛みが再燃してしまいます。 医師やスタッフの指示を守り、回復ペースに合わせて日常生活をコントロールしていくことが、より良い経過を得るためのポイントです。 ブロック注射だけじゃない!坐骨神経痛セルフケアと予防法 坐骨神経痛の治療法の一つとして、ブロック注射をご紹介致しました。 しかし、坐骨神経痛の辛い痛みを味わうともう再発したくないと考える方もいらっしゃると思います。 そこで、坐骨神経痛の予防法と、ご自身でできるセルフケアについてご紹介します。 坐骨神経痛対策!家庭でできるセルフケア 坐骨神経痛の痛みを和らげるためには、お尻や太もも、腰まわりの筋肉を柔らかく保つことが大切です。 痛みが強くないときに無理のない範囲でストレッチを行いましょう。 坐骨神経痛のストレッチについては、こちらの記事で詳しく解説しておりますので、気になる方は是非チェックしてみてください。 生活習慣の見直しと坐骨神経痛の再発予防 1. 適度な運動習慣を取り入れる 痛みが落ち着いているときにハイキングや水中ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れると、下半身の血行が良くなり筋力を維持しやすくなります。(文献8) 筋肉が硬くなるのを防ぎ、坐骨神経周辺の負担を減らすことが期待できますので、最初は短い時間から始め、無理のない範囲で運動量を増やしていくと続けやすいでしょう。 2. 入浴習慣の強化 シャワーで済ませず、湯船にゆっくり浸かる習慣を持つと、筋肉の疲労回復や血行促進に役立ちます。 38〜40℃のぬるめのお湯に10〜15分浸かるだけでも、腰やお尻の筋肉がリラックスし、睡眠の質向上にもつながります。 3. 栄養バランスと体重管理 体重の増加は、腰や下半身への負担を増やす要因になるため、バランスの取れた食事や適正体重の維持が重要です。 タンパク質やビタミン、ミネラルなどを意識的に摂取しましょう。食生活の改善は痛みの予防だけでなく、全身の健康維持にも有効です。 ブロック注射で改善しない坐骨神経痛は当院へご相談ください ブロック注射は、坐骨神経痛の強い痛みを一時的に和らげる手段として有効です。 しかし原因が複合的であったり、症状が重度化していたりする場合には、注射のみの治療では十分な改善が得られないこともあります。 そのような痛みを改善するには、再生医療も選択肢の一つです。 当院(リペアセルクリニック)では、痛みの根本改善を目指すための幹細胞治療やPRP治療など、再生医療を活用した治療も行っています。 https://youtu.be/zYow3yFsNgw ブロック注射で痛みをコントロールしながら、損傷した組織の修復や炎症の鎮静をサポートして長期的な機能回復と再発予防につなげることが期待できます。 「何度もブロック注射を受けたけれど、良くなったり悪くなったりを繰り返している」「痛みが軽減しても、しばらくすると再発してしまう」 そんなお悩みを抱えている方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 参考文献 (文献1) 日本ペインクリニック学会「治療指針6版第4章」一般社団法人日本ペインクリニック学会HP,https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shishin/6-19.pdf#:~:text=%E7%AD%8B%E3%83%BB%E7%AD%8B%E8%86%9C%E6%80%A7%E7%96%BC%E7%97%9B%EF%BC%8C%E9%96%89%E5%A1%9E%E6%80%A7%E5%8B%95%E8%84%88%E7%A1%AC%E5%8C%96%E7%97%87%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%81%AE%E8%A1%80%E8%A1%8C%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%8C%E6%8C%99%E3%81%92%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B1%E2%80%923,%E3%81%AE%E5%9C%A7%E8%BF%AB%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%EF%BC%89%EF%BC%8C%E5%89%8D%E8%B6%B3%E6%A0%B9%E7%AE%A1%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4%EF%BC%88%E4%B8%8A%E4%B8%8B%E4%BC%B8%E7%AD%8B%E6%94%AF%E5%B8%AF%E9%83%A8%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%B7%B1%E8%85%93%E9%AA%A8%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%81%AE%E5%9C%A7%E8%BF%AB%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%EF%BC%89%EF%BC%8C%E3%83%A2%E3%83%BC%20%E3%83%88%E3%83%B3%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4%EF%BC%88%E7%AC%AC%203%EF%BD%9E4%20%E8%B6%BE%E9%96%93%E9%83%A8%E3%81%AE%E6%B7%B1%E6%A8%AA%E4%B8%AD%E8%B6%B3%E9%9D%B1%E5%B8%AF%E9%83%A8%E3%81%A7%E3%81%AE%E5%9B%BA%E6%9C%89%E5%BA%95%E5%81%B4%E6%8C%87%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%81%AE%E5%9C%A7%E8%BF%AB%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%EF%BC%89%E3%81%AA%E3%81%A9%20%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%8C%EF%BC%8C%E3%81%93%E3%82%8C%E3%82%89%E3%82%92%E5%9D%90%E9%AA%A8%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%97%9B%E3%81%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%8B%E5%90%A6%E3%81%8B%E3%81%AF%E8%AD%B0%E8%AB%96%E3%81%AE%E4%BD%99%E5%9C%B0%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%EF%BC%8E%E8%84%8A%E9%AB%84%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E3%81%9D%E3%81%AE,(最終アクセス2025年2月20日) (文献2) Fairag, M., Kurdi, R., Alkathiry, A., Alghamdi, N., Alshehri, R., Alturkistany, F. O., Almutairi, A., Mansory, M., Alhamed, M., Alzahrani, A., & Alhazmi, A. (2022). Risk Factors, Prevention, and Primary and Secondary Management of Sciatica: An Updated Overview. Cureus, 14(11), e31405.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9743914/#:~:text=systematic%20review%20involving%20eight%20articles,factors%20would%20be%20effective%20against(Accessed: 2025-02-20) (文献3) 日本ペインクリニック学会「治療指針4版第1章ペインクリニックにおける神経ブロック」一般社団法人日本ペインクリニック学会HP,https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide01_07.pdf,(最終アクセス2025年2月20日) (文献4) 伊藤博志,高山瑩,岩間徹,木下朋雄「腰痛と下肢痛に対する神経ブロック療法とトリガーポイント注射の効果」『日本腰痛会誌』7巻(1号),発行年(2001年) https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/7/1/7_1_110/_pdf/-char/ja(最終アクセス:2025年2月20日) (文献5) Machado, E. S., Soares, F. P., de Abreu, E. V., de Souza, T. A. C., Meves, R., Grohs, H., Ambach, M. A., Navani, A., de Castro, R. B., Pozza, D. H., & Caldas, J. M. P. (2023). Systematic Review of Platelet-Rich Plasma for Low Back Pain. Biomedicines, 11(9), 2404.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10525951/#:~:text=showed%20a%2072.7,needed%20to%20confirm%20these%20findings (Accessed: 2025-02-20) (文献6) 日本ペインクリニック学会「25.頸部経椎間孔ブロック・頸部神経根ブロックの合併症」一般社団法人日本ペインクリニック学会HP, https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide05_34.pdf,(最終アクセス:2025年2月20日) (文献7) Oliveira, C. P., Maher, C. G., Ferreira, M. L., Hancock, M. J., Oliveira, V. C., McLachlan, A. J., Koes, B. W., Ferreira, P. H., Cohen, S. P., & Pinto, R. Z. (2020). Epidural corticosteroid injections in the management of sciatica: A systematic review and meta-analysis. Cochrane Database of Systematic Reviews, 2020(4), CD012382.https://www.cochrane.org/CD013577/BACK_corticosteroid-injections-treatment-sciatica#:~:text=attributed%20to%20the%20study%20treatment%29,inflammatory (Accessed: 2025-02-20) (文献8) 著者名不明.「CLINIC magazine」『2011 年8月号「病医院経営便利書式集」掲載 http://www.climaga.co.jp/pdf/format_67.pdf,(最終アクセス:2025年2月20日)
2025.02.28 -
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 脊椎
首周辺の痛みやしびれが「頚椎ヘルニアなのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。 第5頚椎と第6頚椎は首に負担がかかりやすい部位のため、頚椎ヘルニアを引き起こしやすく、以下のような症状が見られます。 また、頚椎ヘルニアでやってはいけないことや日常生活の過ごし方についても解説しているので、ぜひ症状緩和にお役立てください。 頚椎ヘルニアのお悩みを今すぐ解消したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の改善が期待できます。 \リペアセルクリニック坂本理事長のコメント/ 手術では、椎間板や黄色靱帯を切り取る、骨を削ることによって、脊髄神経の通り道を広げます。 しかし、神経にアプローチする治療はいまだに幹細胞(再生医療)のみとなります。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 頚椎ヘルニアによる痛みやしびれを早く治したい 痛みだけでなく、しびれや脱力感がある 手術しないと治らないと言われた 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 頚椎ヘルニアの治療について無料相談! 頚椎ヘルニアで5番6番が損傷したときの主な症状3つ 頚椎ヘルニアで5番6番が損傷したときの主な症状は、以下の3つです。 しびれ 首の痛み 脱力感 「頚椎ヘルニアかもしれない」とお悩みの方は、本章を参考に症状を確認してみましょう。 首の痛み 寝違えたような首の痛みが突然あらわれるのも、頚椎ヘルニアでよくみられる症状です。(文献1) 心当たりがなく、突然首の痛みを感じた場合は「単なる寝違え」と自己判断しないことが大切です。 また、頚椎5番6番が圧迫されると、首の痛みに加えて肩や腕・指先までしびれる場合があります。 不自然な痛みや他の症状も気になれば、専門医への受診を検討しましょう。 しびれ 首の神経は、肩を通り肘から指先までつながっています。そのため、頚椎ヘルニアにより5番6番の神経の根元が圧迫されると、肘から指先にかけてしびれや痛みを感じることがよくあります。(文献1) また、首の傾きや長時間のデスクワークなどはしびれが強くなる一因です。これらの動作で悪化する場合は、無理のない範囲で姿勢を変えてみましょう。 脱力感 頚椎の神経根が圧迫されると、腕や指先のしびれや痛みに加え、脱力感を感じることがあります。(文献2)筋肉をつかさどる神経の働きが鈍くなることで筋力が低下し、手や腕に力が入りにくくなります。 脱力感の具体例は、以下のとおりです。 手に持ったものを落としやすい 細かい作業がしにくい 腕を上げ続けられない 初期の段階では一時的な違和感であっても、悪化すると日常生活に支障をきたす恐れがあります。脱力感があれば早めの対策をとりましょう。 本章では、代表的な頚椎ヘルニアの症状を3つ解説しました。症状のレベルに関しては、以下の記事にて詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。 頚椎ヘルニアに5番6番が多い理由 頚椎の5番6番がヘルニアになりやすい理由は、首を動かす際により負担がかかりやすい部位であるためです。 頚椎は7つの骨で構成されており、骨の間には1~7番と番号がついているクッションの役割を果たす椎間板があります。 とくに5番6番は首をさまざまな方向へ動かす際に負担がかかりやすく、椎間板の変性が比較的多いとされています。(文献3) そのため、5番6番に頚椎ヘルニアが多く見られると推測できるでしょう。 5番6番の頚椎ヘルニアでやってはいけないこと 5番6番の頚椎ヘルニアでやってはいけないことは、主に以下の5つです。 上記のような行動は頚椎ヘルニアの変性を進行させ、痛みやしびれを悪化させる可能性があります。 しかし、安静にしているだけでは完治する病気ではないため、やってはいけないことを守りつつ、適切な治療を受けることが大切です。 悪化した頚椎ヘルニアを治療するには、手術によって神経の圧迫を取り除くのが一般的でしたが、近年では再生医療が注目されています。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて、手術せずに損傷した神経の改善が期待できます。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 頚椎ヘルニアによる痛みやしびれを早く治したい 痛みだけでなく、しびれや脱力感がある 手術しないと治らないと言われた 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 頚椎ヘルニアの治療について無料相談! また、頚椎椎間板ヘルニアのときにやってはいけないことについては、以下の記事にてより詳しく解説しています。 併せて参考にしてください。 【5番6番】頚椎ヘルニアの症状におすすめの運動 頚椎ヘルニアの症状におすすめの運動は、以下の2つです。 首・胸のストレッチ 体幹を鍛える筋トレ 首の痛みや指先のしびれで悩んでいる方は、無理のない範囲で取り入れてみてください。 首・胸のストレッチ 頚椎ヘルニアの方におすすめしたい首や胸のストレッチは、以下のとおりです。 肩を強くすくめて5秒キープし、肩をすとんと落として5秒キープ 片手で逆側の頭を抑え、手の重みで首の筋肉を伸ばす 片手を壁につけ、逆側に体をひねって大胸筋を鍛える これらのストレッチは、猫背やストレートネックなどの悪い姿勢を改善し、頚椎にかかる負荷を減らす効果があります。どれもスキマ時間で行えるためぜひ試してみてください。 頚椎ヘルニアにおすすめのストレッチは、以下の記事にて詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。 体幹を鍛える筋トレ 頚椎ヘルニアにおすすめの体幹を鍛える筋トレは、3つあります。 トレーニング 具体的な方法 プランク 腕立て伏せの姿勢で床に肘をつき、体を一直線に30秒~1分間キープ ブリッジ 床にあおむけの状態になり膝を立て、腰とお尻を浮かせて数秒間キープ ドローイン 仰向けで膝を立て、腹式呼吸をしながらお腹をへこませて数秒間キープ 頚椎ヘルニアを改善するためには、体幹(体の胴体)を鍛えて腰の負担を減らすことも大切です。姿勢が整うことで背骨全体が安定し、結果的に頚椎への負担を減らせます。普段から姿勢が悪いと感じている方は、ぜひ紹介した筋トレを日々の習慣に取り入れてみてください。 頚椎ヘルニアの改善に役立つ日常生活のポイント 頚椎ヘルニアを改善する日常生活のポイントは以下2つです。 自分に合った枕やマットレスを使用する スマホの使用時間や姿勢に注意する 本章を参考に、日常生活を見直してみてください。 自分に合った枕やマットレスを使用する 睡眠時の姿勢は、頚椎ヘルニアの症状に大きく影響します。自分の体と合っていない寝具は、頚椎ヘルニアを悪化させる原因になるため注意が必要です。 たとえば枕の高さが合っていないと首に負担がかかり、柔らかすぎるマットレスは腰の姿勢を崩し、症状を悪化させます。 そのため、以下のように正しい寝具を選ぶことが大切です。 枕:首のカーブや高さが合っているもの マットレス:適度な硬さで、立っているときと同じ姿勢を保てるもの 自分に合った寝具を選び、睡眠時の姿勢を改善しましょう。 スマホの使用時間や姿勢に注意する スマホを長時間使用すると、無意識のうちにうつむき姿勢になり、本来は自然な首のカーブが「ストレートネック」になります。この姿勢が続くと、スマホを見ていない間もストレートネックが続き、頚椎ヘルニアを悪化させる原因につながります。 スマホを使用する際には、以下の点を意識しましょう。 1時間に1回は画面から目を離し、休憩をはさむ 背筋を伸ばし、画面を目の高さに合わせる 寝ながらスマホを使わない 普段の生活を振り返り、スマホを使う際の姿勢を見直しましょう。 まとめ|5番6番の頚椎ヘルニアは私生活の過ごし方が症状改善のカギ! 5番6番の頚椎ヘルニアでは、日常の姿勢や習慣が大きく影響し、症状悪化につながることもあるため、普段から正しい姿勢を心がけてください。 本記事で紹介した運動やスマホの使用方法を見直して、頚椎ヘルニアをセルフケアで症状緩和できるように意識しましょう。 また、長引く痛みやしびれには手術によって、神経の圧迫を取り除く治療が一般的です。 しかし、近年では「手術したくない」という方の選択肢として、損傷した神経に直接アプローチできる再生医療がが注目されています。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の再生・修復を促す医療技術です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 頚椎ヘルニアによる痛みやしびれを早く治したい 痛みだけでなく、しびれや脱力感がある 手術しないと治らないと言われた 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 頚椎ヘルニアの治療について無料相談! 5番6番の頚椎ヘルニアについてよくある質問 頚椎ヘルニアは手術しなければいけませんか? 5番6番の頚椎ヘルニアが発症しても、最初から手術を取り入れるケースは稀です。多くの場合では、最初に保存療法を行います。 保存療法で改善が見られない場合や症状が悪化して日常生活に支障をきたす場合に手術療法が検討されます。(文献1) また、従来の治療では、手術療法によって神経の圧迫を取り除く方法が一般的でしたが、手術せずに神経の根本的な改善を目指せる再生医療が注目されています。 頚椎ヘルニアによる痛みしびれに関するお悩みを今すぐ解消したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の再生・修復を促す医療技術です。 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは頚椎ヘルニアの治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 頚椎ヘルニアは自然治癒しますか? 個人差はありますが、頚椎ヘルニアは数カ月ほどで自然治癒するといわれています。(文献1) 安静にすると改善されるケースが多く見られるものの、無理に動かしたり間違ったケアを行ったりすると、悪化するリスクがあります。 症状が強いと感じる場合は、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。 参考文献 (文献1) MSDマニュアル「頸椎椎間板ヘルニア」MSDマニュアルプロフェッショナル版, 2022年10月 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/06-%E7%AD%8B%E9%AA%A8%E6%A0%BC%E7%B3%BB%E7%96%BE%E6%82%A3%E3%81%A8%E7%B5%90%E5%90%88%E7%B5%84%E7%B9%94%E7%96%BE%E6%82%A3/%E9%A0%B8%E9%83%A8%E7%97%9B%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E8%83%8C%E9%83%A8%E7%97%9B/%E9%A0%B8%E6%A4%8E%E6%A4%8E%E9%96%93%E6%9D%BF%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%A2#%E7%97%87%E7%8A%B6%E3%81%A8%E5%BE%B4%E5%80%99_v6570019_jahttps://www.jstage.jst.go.jp/article/jspineres/11/6/11_2020-0504/_pdf(最終アクセス:2025年2月25日) (文献2) Department of Physical Medicine and Rehabilitation, Harvard Medical School, Boston, MA., & New England Baptist Hospital, Boston, MA. (2017年). Comparison of Symptoms From C6 and C7 Radiculopathy. CERVICAL SPINE, 42(20), pp.1545-1551.https://journals.lww.com/spinejournal/abstract/2017/10150/comparison_of_symptoms_from_c6_and_c7.9.aspx#:~:text=%E8%85%95%E3%81%AE%E7%97%9B%E3%81%BF%E3%81%A8%E6%84%9F%E8%A6%9A%E7%97%87%E7%8A%B6%E3%81%AF%E5%BA%83%E7%AF%84%E5%9B%B2%E3%81%AB%E5%8F%8A%E3%81%B3%E3%80%81C6%20%E3%81%BE%E3%81%9F%E3%81%AF%20C7%20%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E6%A0%B9%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E3%81%A7%E3%81%AF%E6%98%8E%E7%A2%BA%E3%81%AA%E9%81%95%E3%81%84%E3%81%AF%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82%E6%82%A3%E8%80%85%E3%81%AE%2041%20%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%8C%E5%A4%9A%E5%B0%91%E3%81%AE%E7%AD%8B%E5%8A%9B%E4%BD%8E%E4%B8%8B%E3%82%92%E5%A0%B1%E5%91%8A%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F(最終アクセス:2025年2月25日) (文献3) 大瀧 遥, 大谷 晃司ほか.「MRI による頚椎椎間板変性の評価―腰椎と頚椎の分類法の比較―」『Journal of Spine Research』11巻(6号), p890-p896, 2020年,https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspineres/11/6/11_2020-0504/_article/-char/ja/(最終アクセス:2025年2月25日)
2025.02.28 -
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 脊椎
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 胸椎椎間板ヘルニア
「腰痛やしびれで受診したら、椎間板ヘルニアと言われて今後が不安」 「若い女性でも椎間板ヘルニアになることはあるの?」 このような悩みや疑問をお持ちではありませんか。 椎間板ヘルニアとは、背骨の骨と骨の間にある「椎間板」という組織が変形して飛び出し、神経や脊髄を圧迫する病気です。比較的男性に多いと言われていますが、若い女性がかかるケースもあります。 当記事では、若い女性が椎間板ヘルニアになる原因や、治療法、やってはいけないことなどを詳しく解説します。記事を最後まで読めば、今後に必要な注意点がわかり、ヘルニアの治療をよりスムーズに進められるようになるでしょう。 若い女性に多い椎間板ヘルニアの原因【10代20代】 椎間板ヘルニアは、背骨にある椎間板への負担によって起こるケースが多く見られます。 若い女性によく見られる椎間板ヘルニアの原因は、以下のとおりです。 激しいスポーツによる首や腰への負荷 姿勢の悪さ たばこを吸う習慣 腰に負荷がかかる仕事 本章の内容をもとに、自分に当てはまるものがないかチェックしておきましょう。 なお、椎間板ヘルニアについては、以下の記事で詳しく紹介しています。 【関連記事】 胸椎椎間板ヘルニアとは?原因や症状を専門医が解説 頚椎椎間板ヘルニア!原因と症状 腰椎椎間板ヘルニアの症状レベルと種類を医師が解説!手術するべき? 激しいスポーツによる首や腰への負荷 激しいスポーツにより首や腰への負荷が続くと、椎間板ヘルニアを引き起こすケースがあります。(文献1) 女性の場合、格闘技や柔道、ラグビーなどの激しく身体をぶつけ合うスポーツを楽しむ方は比較的少ないでしょう。しかし、以下のようなスポーツは、若い女性における椎間板ヘルニアの原因となる可能性が考えられます。 スキー ゴルフ 器械体操 スノーボード 陸上競技(投てき) しかし、スポーツと椎間板ヘルニアの関連性は、明らかになっていない部分もあります。(文献2) 何が原因なのかははっきりしないケースもあるため、スポーツにおいても無理をしすぎず、違和感があれば早めに受診するようにしましょう。 スポーツと椎間板ヘルニアの関係については、以下の記事でも紹介しています。 姿勢の悪さ 以下のような日々の姿勢の悪さが積み重なり、椎間板ヘルニアにつながるケースもあります。 猫背 反り腰 長時間の前傾姿勢(スマートフォンやパソコンの操作時) また、座りっぱなしや立ちっぱなしなど、ずっと同じ姿勢でいることも椎間板ヘルニアの原因となります。 仕事上やむを得ない場合は、こまめに姿勢を変えて負担をやわらげると良いでしょう。 たばこを吸う習慣 喫煙は、全身の血流を悪化させたり椎間板を変性させたりするため、椎間板ヘルニアの原因となりえます。(文献3) 腰椎椎間板ヘルニアとたばこのリスクについて、いくつかの研究報告を紹介します。(文献2) 喫煙量が多いほどリスクが高い 過去に喫煙していた人よりも、現在も喫煙を続けている人の方がリスクが高い また、たばこは椎間板ヘルニアに限らず、高血圧や糖尿病、がんなどのリスク因子でもあります。(文献4) 将来の健康リスクを減らすためにも、たばこは早めにやめることをおすすめします。 腰に負荷がかかる仕事 「仕事で重いものを持ちあげる」「毎日のカバンが非常に重い」などの原因が、椎間板ヘルニアの発症につながるケースもあります。 若い女性が椎間板ヘルニアになりやすい仕事の例は、以下のとおりです。(文献5) 仕事 理由 引越し・物流業 重いものを持つ機会が多いため 医療職・介護職 人を持ち上げる、無理な姿勢を取るなどの機会が多いため タクシーやトラックの運転手 座りっぱなしになる機会が多いため 身体の負担をやわらげる器具の研究は進められているものの、仕事による負担を完全になくすことは難しいのが現状です。しかし、以下の工夫を取り入れれば、腰への負担を軽減しやすくなります。(文献6) 疲れをためない 作業しやすい衣服や靴を選ぶ 同じ姿勢が続かないようにする 必要に応じて腰部保護ベルトを使用する 若い女性の椎間板ヘルニアの治療法 椎間板ヘルニアは、数カ月で自然に改善するケースもあります。そのため、手術せずに回復するケースも珍しくありません。 代表的な治療法を、以下の表にまとめました。 治療方針 治療法 保存的治療 痛みをやわらげながら、症状が軽減するのを待つ 薬物治療 注射 リハビリ 手術療法 手術でヘルニア自体や椎間板の飛び出た部分を切除する 手術 再生医療 傷ついた脊髄を再生させて、痛みやしびれを改善する 幹細胞治療 本章では、若い女性によくおこなわれる椎間板ヘルニアの治療法について順番に説明していきます。 薬物治療 薬物治療とは、痛みや炎症を抑え、ヘルニアが自然に小さくなるのを待つ方法です。良く使われる薬は、以下のとおりです。 消炎鎮痛薬(NSAIDs)や神経障害性疼痛治療薬 消炎鎮痛薬の湿布や塗り薬 薬は1種類でなく、組み合わせて使用するケースもあります。 ブロック注射 飲み薬で十分な効果が得られない場合、麻酔薬やステロイドで神経の痛みや炎症をやわらげる「神経ブロック治療」と呼ばれる注射をおこなうケースがあります。 ブロック注射も、飲み薬と同様にヘルニア自体を小さくするものではなく、痛みをやわらげて自然な回復を待つ治療法です。 ブロック注射については、以下の記事で詳しく解説しています。 リハビリ 椎間板ヘルニアでは、痛みや痺れをやわらげる「リハビリ」をおこなうケースもあります。 よくおこなわれるリハビリは、以下のとおりです。 運動療法:筋肉をやわらげるストレッチやトレーニング 物理療法:電気療法・温熱療法・冷却療法・牽引療法など 生活指導:負担のかからない生活を送るための指導 リハビリは、薬物療法と一緒におこなうケースもあります。 椎間板ヘルニアのリハビリについては、以下の記事で詳しく紹介しています。 【関連記事】 頚椎ヘルニアに効くストレッチ5選!予防ポイントも解説【医師監修】 頸椎椎間板ヘルニアのリハビリ方法|目的や期間・注意点を徹底解説 胸椎椎間板ヘルニアの保存療法!リハビリの種類や具体的な内容を解説 手術 飲み薬や注射、リハビリなどの保存療法で良くならない場合は、手術を検討します。また、足に力が入らない、排尿・排便障害があるなどの場合は早急な手術が必要になるケースもあります。 椎間板ヘルニアの代表的な手術は、以下のとおりです。 手術名 特徴 MED(内視鏡下ヘルニア摘出術) 一般的に広くおこなわれている手術 「内視鏡」というカメラ付きの器具を使用して、ヘルニアを取り除く PELD(経皮的内視鏡下 腰椎椎間板切除術) MEDよりも筒の細い内視鏡を使用する手術 ヘルニアが小さい、椎体の変形が少ない場合に適用可能 局所麻酔での手術も可能 日帰りで済むこともあり、身体への負担が少ない PLDD(経皮的レーザー椎間板減圧術) レーザーで椎間板の内部を焼き、圧力を下げて神経の圧迫を軽減する手術 メスを使わない手術方法 健康保険の適用外 それぞれの手術については、以下の記事で詳しく説明しています。 【関連記事】 椎間板ヘルニアの内視鏡手術|PELD(PED)とMEDの違いとは ヘルニア治療:PELD手術のリスクと副作用 胸椎椎間板ヘルニア|入院期間や費用について 再生治療 椎間板ヘルニアによって神経が圧迫・損傷された場合、再生医療(幹細胞治療)も選択肢のひとつです。 飛び出たヘルニアによって神経が傷付くと、強い炎症を起こしたり、痛みや痺れが起こったりします。再生医療(幹細胞治療)とは、損傷した組織の修復をうながす「幹細胞」を使い、神経の回復を試みる治療法です。 手術をしても痛みやしびれが治まらない方は、検討してみてはいかがでしょうか。 当院「リペアセルクリニック」では、椎間板ヘルニアによる脊髄損傷に対して、再生医療(幹細胞治療)を提供しています。治療にご興味のある方は、「メール相談」または「オンラインカウンセリング」まで、気軽にご相談ください。 椎間板ヘルニアの再生医療については、以下の記事で詳しく説明しています。 若い女性の椎間板ヘルニアでやってはいけないこと 若い女性の椎間板ヘルニアでやってはいけないことは、以下のとおりです。 重いものを持つなど、腰・背中に大きな負担を掛ける 腰・背中に負担のかかる姿勢で長時間過ごす 無理な運動や激しいスポーツをする たばこを吸う 若い女性は、日常生活のなかで気付かないうちに椎間板に負担を掛けているケースがあります。 医師の指導に従い、生活習慣を見直すことが回復につながるでしょう。 椎間板ヘルニアの治療中や治療後にやってはいけないことは、以下の記事でも紹介しています。 【関連記事】 腰椎椎間板ヘルニアの治療中にやってはいけないことは?避けたい習慣も医師が解説 頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと5つ【首の負担を減らす】 まとめ|若い女性の椎間板ヘルニアは早めに受診しよう 椎間板ヘルニアは比較的男性に多い病気ですが、若い女性がかかるケースもあります。「若いから大丈夫」「仕事が忙しい」などと違和感を放置すると、症状の悪化につながり、大きな後遺症が出るケースも考えられます。 違和感に気付いたら、早めに整形外科を受診して悪化を防ぎましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、椎間板ヘルニアによる神経損傷に対して再生医療(幹細胞治療)をおこなっています。傷ついた神経が修復できれば、痛みやしびれの軽減が期待できます。 手術をしても良くならない、後遺症が出て困っているなどの方は、「メール相談」または「オンラインカウンセリング」まで、気軽にご相談ください。 若い女性の椎間板ヘルニアによくある質問 若い女性で椎間板ヘルニアになるのは珍しいですか? 椎間板ヘルニアは、男性に多く見られる病気ですが、若い女性でも日常生活や仕事の関係で発症するケースもあります。 一度治っても、負担のかかる生活習慣を続けると再発する可能性もあります。一度椎間板ヘルニアになったら生活の見直しをおこない、負担の少ない生活を心がけましょう。 椎間板ヘルニアになると一生治らないのですか? 椎間板ヘルニアは、症状が軽ければ自然に軽減して治るケースもあります。 しかし、症状が重くなって神経を傷めると、しびれや痛み、排尿障害などが長く続く可能性も考えられます。 症状が続いている方や、歩けないほどの強い痛みやしびれなどがある方はすぐに受診しましょう。 椎間板ヘルニアを早く治す方法はありますか? 椎間板ヘルニアは、数カ月で自然に吸収されるケースもありますが、早く治すための方法は症状・原因によって異なります。 医師の指示した服薬やリハビリ、生活上の注意を守ることが、早い回復の近道といえるでしょう。 参考文献 (文献1) 日本ペインクリニック学会「ペインクリニック治療指針改訂第6版」 https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shishin/6-17.pdf(最終アクセス:2025年2月21日) (文献2) 日本整形外科学会診療ガイドライン委員会,腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン策定委員会「腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021改訂第3版」 https://minds.jcqhc.or.jp/common/wp-content/plugins/pdfjs-viewer-shortcode/pdfjs/web/viewer.php?file=https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/c00645.pdf&dButton=false&pButton=false&oButton=false&sButton=true#zoom=auto&pagemode=none&_wpnonce=3b871a512b(最終アクセス2025年2月21日) (文献3) くまもと禁煙推進フォーラム「腰と骨のために「禁煙を!」https://square.umin.ac.jp/nosmoke/material/TS_bone.pdf(最終アクセス:2025年2月21日) (文献4) 厚生労働省「喫煙と糖尿病」e-ヘルスネット,2024年03月18日 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-03-004.html(最終アクセス:2025年2月21日) (文献5) Chan,Feng-Kai.Physicians as well as nonphysician health care professionals in Taiwan have higher risk for lumbar herniated intervertebral disc than general population. Medicine vol. 97,1 (2018). https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29505537/(最終アクセス:2025年2月21日) (文献6) 中央労働災害防止協会,介護事業・運送事業における腰痛予防テキスト作成委員会「介護業務で働く人のための腰痛予防のポイントとエクササイズ」平成22年10月 https://jsite.mhlw.go.jp/kumamoto-roudoukyoku/content/contents/001179217.pdf(最終アクセス:2025年2月21日)
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病院で4番5番の椎間板ヘルニアといわれ、具体的な症状が知りたい方も多いのではないでしょうか。 4番5番(L4-L5)の椎間板ヘルニアは、お尻や太もも、ふくらはぎの痛みやしびれを感じることが多い疾患です。 進行すると歩行困難や排尿トラブルを引き起こし、日常生活に支障をきたす可能性があるため、早めの対策が重要です。 本記事では、椎間板ヘルニア4番5番の症状・原因・治療法について、医師の視点から詳しく解説します。適切な対策を取るために、ぜひ最後までご覧ください。 椎間板ヘルニア4番5番の主な症状4選 腰の痛みや足のしびれが続く場合、椎間板ヘルニアの可能性があります。 とくに4番5番(L4-L5)では、さまざまな要因によりヘルニアが発生しやすい傾向にあります。 4番5番のヘルニアで挙げられる、代表的な症状は以下のとおりです。 臀部の痛み・下肢の痛み・しびれなどの知覚障害 筋力低下に伴う歩行障害 排尿困難・排便困難 すねの外側に痛みが走る 本章では、これらの症状について詳しく解説し、悪化を防ぐためのポイントも紹介します。 臀部の痛み・下肢の痛み・しびれなどの知覚障害 4番5番の椎間板ヘルニアでは、お尻から太もも、ふくらはぎにかけて痛みやしびれが生じることが多いです。(文献1) これは、ヘルニアによる神経の圧迫が原因です。 痛みは座っているときや長時間歩いたときに強くなる傾向があり、立ち上がる際や階段を降りるときに違和感を覚えるケースもみられます。 また、しびれが続くと、足の感覚が鈍くなることもあります。 症状を軽減するには、医師の指導のもと適切なストレッチを行い、姿勢の改善や休憩を取り入れるなど、専門的な対策が重要です。 筋力低下に伴う歩行障害 4番5番の椎間板ヘルニアが進行すると、足の筋力が低下し、歩行が困難になる場合があります。(文献2) これは、神経の圧迫が続くことで筋肉に十分な指令が伝わらなくなるためです。 主な症状として、歩行時につまずきやすくなる、足が思うように上がらないといった変化が見られます。 進行すると、日常生活に支障をきたす可能性があるため注意が必要です。 早めにリハビリや適切な運動を取り入れることで、筋力低下の予防対策にもつながります。 そのため、症状が悪化する前に、専門医に相談し、適切な治療を受けましょう。 排尿困難・排便困難 4番5番の椎間板ヘルニアが重症化すると、膀胱や直腸をコントロールする神経に影響を及ぼし、排尿や排便がうまくできなくなるケースがあります。(文献1) 具体的には、尿意があっても排尿できない、逆に頻尿になるといった症状です。 また、便秘や便意があるのに排便できないといったトラブルも起こるケースがあります。 これらの症状が見られる場合、緊急性が高いため、速やかに医師の診察を受ける必要があります。 進行すると神経の損傷が回復しにくくなるため、早期の診断と適切な治療が重要です。 少しでも異変を感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう。 すねの外側に痛みが走る 4番5番の椎間板ヘルニアでは、すねの外側や足の甲に鋭い痛みが走ることがあります。(文献2) これは、神経の圧迫が特定の領域に影響を与えるためです。 すねの痛みは、歩行時や長時間立っているときに強くなる傾向があります。 また、感覚が鈍くなったり、触れた際に違和感を感じる場合もあります。 症状が悪化しないよう、医師の指導を受けながら適切なケアを行いましょう。 椎間板ヘルニア4番5番の原因 椎間板ヘルニアは、とくに4番5番(L4-L5)で発生しやすい傾向があります。その理由は以下の3つです。 腰の動きが大きく負担が集中するから 加齢の影響により椎間板が劣化しやすいから 神経を圧迫しやすいから 本章を参考に、4番5番の椎間板ヘルニアが起こる原因について理解しておきましょう。 腰の動きが大きく負担が集中するから 4番5番は、腰の中でもとくに動きが大きい部分です。体を前に曲げたり、ひねったりするときに大きな負担がかかります。 さらに、この部位には上半身の重みが集中するため、椎間板にかかる圧力も強くなります。 長時間の座り姿勢や重いものを持ち上げる動作も、腰への負担をさらに増やす要因です。(文献2) 無理な動作を避け、日常生活の中でも腰を守る意識を持つようにしましょう。 加齢の影響により椎間板が劣化しやすいから 椎間板は、加齢とともに水分が減少し、弾力を失っていきます。(文献2)その結果、クッションの役割が低下し、ヘルニアが発生しやすくなります。 とくに4番5番は負担が大きく、他の部位よりも早く劣化しやすい傾向にあるのが特徴です。 加齢による影響を最小限に抑えるには、適度な運動やストレッチが重要です。 また、食事や生活習慣の見直しも劣化を遅らせるポイントになります。骨や軟骨の健康を維持するために、カルシウムやビタミンDを意識した食生活を心がけましょう。 神経を圧迫しやすいから 4番5番の椎間板ヘルニアは、神経を圧迫しやすいのが特徴です。 神経が圧迫されると、腰痛だけでなく、足のしびれや筋力低下などの症状が現れます。 とくに、圧迫が長期間続くと症状が慢性化し、回復に時間がかかる場合があります。少しでも異変を感じたら、早めに専門医の診察を受けることが大切です。 また、神経の負担を軽減するために、適切な姿勢を保ち、腰に過度な負担をかけないよう心がけましょう。 椎間板ヘルニア4番5番の症状を改善する治療法 椎間板ヘルニア4番5番(L4-L5)の症状は、適切な治療を行うことで改善が期待できます。 主な治療法には、薬やストレッチを用いる保存療法、内視鏡手術や固定術などの手術療法、近年注目されている再生医療があります。 治療法 概要 期待される効果 保存療法 薬物療法やストレッチを中心に痛みを軽減 痛みの緩和、炎症の抑制 手術療法 内視鏡手術や固定術により圧迫を除去 神経の圧迫を解消し、症状を根本改善 再生医療 幹細胞やPRP療法で椎間板の回復を促進 自然治癒力を高め、負担を軽減 症状の程度や生活習慣に合わせて、適切な治療法を選びましょう。 保存療法(薬物療法・ストレッチ) 軽度の椎間板ヘルニアは、保存療法によって症状が緩和されるケースが多くあります。(文献3) 痛みが強い場合は消炎鎮痛薬や神経ブロック注射が用いられます。 また、腰への負担を減らすストレッチやリハビリも効果的です。体幹を強化する運動や適度なストレッチは、継続することで再発予防にもつながります。 痛みが軽減しない場合や症状が悪化する場合は、医師と相談しながら適切な治療を検討しましょう。 手術療法(内視鏡手術・固定術) 保存療法で改善しない場合や、日常生活に支障をきたす場合は、手術も選択肢に入れます。(文献4) 代表的な手術は、内視鏡手術と固定術の2つです。 内視鏡手術は、皮膚を大きく切開せずにヘルニアを取り除く方法で、術後の回復が早く、体への負担が少ないのが特徴です。 一方、固定術は不安定になった椎骨を固定し、神経の圧迫を解消する方法です。重度のヘルニアや再発リスクが高い場合に行われる場合が多くあります。 専門医と十分に相談し、どのような手術を受けるべきか検討しましょう。 椎間板ヘルニアの内視鏡手術の1つである「PELD(PED)」について、以下の記事でも解説しています。手術を検討している方は参考にしてください。 【関連記事】 腰椎椎間板ヘルニアのPELD(PED)内視鏡下手術とは 椎間板ヘルニアのPELD(PED)手術のメリット・デメリット 再生医療 近年、椎間板ヘルニアの治療法として、自己の細胞を活用し、傷ついた椎間板の修復を促す「再生医療」が注目されています。 代表的な方法として、幹細胞治療やPRP療法(多血小板血漿療法)があります。手術と比較すると体への負担が少なく、椎間板の機能回復が期待できます。 ただし、再生医療は新しい技術のため、すべての医療機関で受けられるわけではありません。治療を希望する場合は、実績のある医療機関を選び、医師と十分に相談しましょう。 ヘルニアの再生医療については以下の記事もご覧ください。 まとめ|4番5番の椎間板ヘルニアの症状を理解して適切な対策をしよう 椎間板ヘルニア4番5番(L4-L5)の症状は、腰や足の痛み、しびれ、筋力低下など多岐にわたります。 悪化すると日常生活に影響を及ぼすため、早めの対策が重要です。 治療法には、保存療法・手術療法・再生医療などがあり、症状に応じた選択が求められます。また、日々の姿勢改善や適度な運動を取り入れると再発予防につながります。 4番5番の椎間板ヘルニアについて正しい知識を持ち、腰の健康を守りましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による治療も行っております。お気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。 椎間板ヘルニア4番5番の症状に関するよくある質問 腰椎の4番5番でヘルニアが起こる原因は何ですか? 椎間板ヘルニアは、腰の動きが大きく負担が集中するため、4番5番で発生しやすい傾向があります。 また、加齢による椎間板の劣化や神経の圧迫も関係しています。 さらに、姿勢の悪化や長時間の座り姿勢もリスクを高める要因です。 椎間板ヘルニア4番5番の症状に効果的なストレッチはありますか? 適度なストレッチは、腰への負担を軽減し、症状の悪化を防ぐのに有効です。 とくに、太もも裏の筋肉を伸ばすハムストリングスストレッチや、体幹を鍛えるプランクがおすすめです。 ただし、痛みが強い場合は無理をせず、医師と相談しながら行いましょう。 椎間板ヘルニアのストレッチは以下の記事でも解説しているので、あわせてチェックしておきましょう。 リペアセルクリニックは「再生医療」に特化した再生医療専門クリニックです。 椎間板ヘルニアの手術や、術後のお悩みがある方は、お気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。 参考文献 (文献1) Mindsガイドラインライブラリ_腰のしくみと腰椎椎間板ヘルニアに 関する基本的な話 https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/p00029_chapter1.pdf (最終アクセス:2024年2月22日) (文献2) おおつか整形外科_腰椎椎間板ヘルニア https://otsuka-seikei.com/blog/wp-content/uploads/2024/09/3c57fe49b99a17519e8b8f8c4297e7e4.pdf(最終アクセス:2024年2月22日) (文献3) 一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会_腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン改訂第3版 https://minds.jcqhc.or.jp/common/wp-content/plugins/pdfjs-viewer-shortcode/pdfjs/web/viewer.php?file=https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/c00645.pdf&dButton=false&pButton=false&oButton=false&sButton=true#zoom=auto&pagemode=none&_wpnonce=3b871a512b(最終アクセス:2024年2月22日) (文献4) 稲沢市民病院_腰椎椎間板ヘルニア https://www.inazawa-hospital.jp/media/4-youtuiherunia.pdf(最終アクセス:2024年2月22日)
2025.02.28 -
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「椎間板ヘルニアは自然に治るの?」「どれくらいの期間かかる?」 このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。 多くの人が悩む椎間板ヘルニアですが、実は約3カ月で自然治癒するケースも少なくありません。 ただし、自然治癒に期待できないケースや重い神経症状がある場合には、放置が悪化につながることもあるため注意が必要です。 本記事では、自然治癒までの期間や治癒を早める方法を解説します。 腰の痛みを抱える日々から一歩抜け出すために、本記事をぜひお役立てください。 \つらい痛みに再生医療という新しい選択肢/ 「手術は避けたい」「他の治療法がないと言われた」「後遺症が残ってしまった」という方には、再生医療という新しい選択肢もご検討ください。 「脊髄腔内ダイレクト注射療法」は、従来の点滴では届きにくかった損傷部位へ幹細胞を直接届ける治療法で、手術後のしびれや再発などに対しても高い回復効果が期待されています。 >>ヘルニアに対する再生医療の症例についてはこちら 「自分に適した治療法を知りたい」「再生医療の効果や費用が気になる」という方は、無料カウンセリングにてご相談ください。 幹細胞治療の実際の効果や回復事例については、以下の動画でも詳しくご紹介していますので、ぜひご自身の症状と照らし合わせてご覧ください。 https://youtu.be/5JqLxbYwLJ4 椎間板ヘルニアが自然治癒するまでの期間は「約3カ月」 椎間板ヘルニアは、軽度であれば手術をせずに自然治癒するケースが多く、一般的に症状が落ち着くまでの期間は約3カ月とされています。(文献1) ただし、痛みの程度や生活習慣によって回復のスピードには個人差があります。 60%以上が自然に回復する 自然治癒後も再発の可能性がある ここでは、自然治癒の可能性や再発のリスクについて詳しく解説します。 60%以上が自然に回復する 椎間板ヘルニアは、必ずしも手術が必要な疾患ではありません。 研究によると、約60%以上の人が自然に回復するとされています。(文献2) これは、飛び出した椎間板が体内で吸収され、炎症が治まることで神経の圧迫が軽減されるためです。 時間の経過とともに痛みが和らぎ、日常生活に支障がなくなるケースも多く見られます。 ただし、すべてが自然治癒するわけではないため、症状が継続する場合は医療機関を受診しましょう。 胸椎椎間板ヘルニアの症状レベルをセルフチェックする方法は、以下の記事も参考にしてください。 自然治癒後も再発の可能性がある 椎間板ヘルニアが自然に治ったとしても、再発のリスクは残ります。 これは、一度ダメージを受けた椎間板が完全に元の状態に戻るわけではなく、再びヘルニアが発生しやすい状態になっているためです。 再発の主な原因としては、姿勢の悪さ・運動不足・腰への過度な負担が挙げられます。 とくに、デスクワークが多い人や重い荷物を持つ機会が多い人は注意が必要です。 椎間板ヘルニアの自然治癒が難しい2つのケース 椎間板ヘルニアは多くの場合、自然治癒に期待できます。 しかし、すべての椎間板ヘルニアが自然治癒するわけではありません。以下のようなケースでは自然治癒が難しく、適切な治療が求められることがあります。 長期的に症状が続き慢性化している場合 急激な進行で麻痺や排尿・直腸障害がある場合 本章では、自然治癒が難しい2つのケースについて詳しく解説します。 長期的に症状が続き慢性化している場合 椎間板ヘルニアの症状が長期間続く場合、自然治癒が難しい場合があります。 とくに、3カ月以上経っても痛みやしびれが改善しない場合は、慢性化しているかもしれません。 椎間板ヘルニアが慢性化すると、神経の圧迫が長期化し、回復が遅れるリスクが高まります。 長期間症状が続く場合は、整形外科で診察を受けることが重要です。 急激な進行で麻痺や排尿・直腸障害がある場合 椎間板ヘルニアの症状が急激に悪化し、麻痺や排尿・直腸障害が現れた場合は、自然治癒を待つのは危険です。 神経が強く圧迫されている状態であり、放置すると後遺症が出るリスクがあるためです。 また、排尿や排便が困難になる場合は「馬尾(ばび)症候群」(神経の束が障害を受けることで起こる症状)の可能性があり、緊急手術が必要になるケースもあります。(文献1) このような症状が現れたら、一刻も早く医療機関を受診しましょう。 椎間板ヘルニアで自然治癒を早めるセルフケア4選 椎間板ヘルニアの自然治癒には時間がかかりますが、正しいセルフケアを取り入れることで、回復を促せる可能性があります。 主なセルフケアは以下の4つです。 ストレッチ 負担の少ない運動 コルセットの着用 生活習慣の改善 ストレッチ ストレッチで筋肉をほぐし、血流を促進することで、神経の圧迫を和らげられます。 腰や太もも周りの筋肉を伸ばすストレッチは、自然治癒を促すだけでなく、痛みを軽減する効果も期待できるでしょう。 また、仰向けに寝て片膝を胸に引き寄せるストレッチや、ゆっくりと前屈するストレッチも椎間板ヘルニアに効果的です。 胸椎椎間板ヘルニアに効果的なストレッチのやり方は、以下の記事でも解説していますので参考にしてください。 負担の少ない運動 適度な運動は筋力を維持し、症状の悪化を防ぐのに役立ちます。 とくに、水中ウォーキングやヨガなどの負担が少ない運動が効果的です。 また、運動によって腹筋や背筋を鍛えられれば、腰の負担を軽減でき、ヘルニアの再発防止にもつながるでしょう。 急な動きや重い負荷をかける運動は逆効果になる可能性があるため、無理のない範囲で行うことが重要です。 コルセットの着用 コルセットの着用で腰が安定し、椎間板ヘルニアの自然治癒を促せる可能性があります。 また、ヘルニアの痛みが強いときにコルセットを使えば、姿勢をサポートしてくれるため、楽に過ごせるでしょう。 コルセットの圧迫により腰の動きが制限され、ヘルニア部分への負荷を抑えられるのもメリットです。 生活習慣の改善 椎間板ヘルニアの自然治癒を早めるには、生活習慣の見直しも欠かせません。 日常生活の姿勢に注意し、腰に大きな負担をかけないようにしましょう。長時間のデスクワークや猫背の姿勢は、椎間板ヘルニアの症状を悪化させるため注意が必要です。(文献3) また、喫煙は椎間板ヘルニアの症状を悪化させることがわかっています。(文献1) 椅子に座る際は、背筋を伸ばし、腰をサポートするクッションを活用すると負担を軽減できます。 椎間板ヘルニアに対する治療法 椎間板ヘルニアの治療は、保存療法と手術療法に分けられ、症状の程度や生活への影響に応じて選択されます。 保存療法 薬物療法:鎮痛薬・消炎薬の内服や、神経ブロック注射で痛みや炎症を抑える 装具療法:コルセットを用いて腰の安静を保ち、負担を軽減 リハビリテーション(運動療法):ストレッチや筋力トレーニング、姿勢指導を通じて再発予防と改善を図る 手術療法 以下のような場合には手術が検討されます。 強い痛みが長期間続く場合 麻痺などの神経障害が進行している場合 保存療法を行っても日常生活に支障がある場合 椎間板ヘルニアの治療は、まず保存療法を基本とし、必要に応じて手術療法を検討するという流れが一般的です。 自分に合った治療法を選ぶためには、医師と相談しながら症状や生活状況に応じた方法を組み合わせることが大切です。 まとめ|椎間板ヘルニアは自然治癒までの期間を理解して受診を検討しよう 椎間板ヘルニアは、多くの場合、約3カ月で自然治癒するとされています。 回復のスピードには個人差があるため、ストレッチや軽い運動、コルセットの着用、生活習慣の改善など適切なセルフケアによって症状の軽減が期待できます。 ただし、症状が長引いたり、麻痺や排尿障害などの異常が現れたりした場合は、早めに医療機関を受診してください。 自然治癒を目指しながら、適切な対処法を実践し、健康的な生活を取り戻しましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による治療も行っております。 脊髄腔内ダイレクト注射療法は幹細胞を直接脊髄腔に注入し、損傷部位にダイレクトに届けることで、神経の再生や修復が効率的に行われ効果が期待できます。 特徴 詳細 直接投与 幹細胞を脊髄腔内にダイレクトに注射し、神経損傷部位に届きやすくする 高い再生効果 神経修復の効率が高く、痛みの軽減や機能回復が期待される 国内で稀な治療法 脊髄腔内への幹細胞注入は国内でもほとんど実施されていない治療法 短時間で効果的 短時間の注射処置で、効果的な再生促進が期待できる 痛みやしびれ、運動障害が長期間続き、従来の治療法で十分な改善が見られない方は、ぜひ当院までご相談ください。 無料相談やオンラインカウンセリングもご利用いただけます。 椎間板ヘルニアの自然治癒に関するよくある質問 椎間板ヘルニアの自然治癒に関するよくある質問と回答は以下の通りです。 椎間板ヘルニアでやってはいけないことは何ですか? 椎間板ヘルニアで休職期間は平均どのくらい必要ですか? 椎間板ヘルニアでやってはいけないことは何ですか? 椎間板ヘルニアの回復を妨げる行動として、無理な動作や長時間同じ姿勢を続けることが挙げられます。 とくに、腰に負担のかかる動作には注意が必要です。 たとえば、重い荷物を持ち上げる、急な動きをする、長時間座り続けるといった行動は、症状を悪化させる可能性があります。 また、激しい運動や無理なストレッチも、神経を圧迫し痛みを悪化させる原因となるため避けるべきです。 腰椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことは以下の記事でも解説しています。気になる方は、あわせてチェックしておきましょう。 椎間板ヘルニアで休職期間は平均どのくらい必要ですか? 休職期間は、症状の程度や仕事の内容によって異なります。 保存療法で仕事にも影響がでない場合は、数日から数週間で復帰できる可能性もあるでしょう。 ただし、重度の場合や手術が必要になった際には入院期間やリハビリも含めると、平均で3〜6週間ほどと考えられます。 椎間板ヘルニアで手術したあとの休職期間については以下の記事で解説しているのでチェックしてみてください。 リペアセルクリニックは「再生医療」に特化した再生医療専門クリニックです。 椎間板ヘルニアの手術や、術後のお悩みがある方は、お気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。 参考文献 (文献1) 一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会_腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン改訂第3 版 https://minds.jcqhc.or.jp/common/wp-content/plugins/pdfjs-viewer-shortcode/pdfjs/web/viewer.php?file=https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/c00645.pdf&dButton=false&pButton=false&oButton=false&sButton=true#zoom=auto&pagemode=none&_wpnonce=3b871a512b(最終アクセス:2025年6月5日) (文献2) Shiga Y. The Essence of Clinical Practice Guidelines for Lumbar Disc Herniation, 2021: 1. Epidemiology and Natural Course. Spine Surg Relat Res. 2022;6(4):319–321. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9381076/(最終アクセス日:2025年6月5日) (文献3) 時津直子ほか.「腰椎椎間板ヘルニア患者における姿勢と疼痛について」『第43回日本理学療法学術大会 抄録集』2008年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2007/0/2007_0_C0989/_article/-char/ja/(最終アクセス:2024年2月23日)
2025.02.28 -
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椎間板ヘルニアと診断され、座ると腰がズキズキする 椎間板ヘルニアで座れなくて辛い 椎間板が外に突出し、神経を圧迫すると腰や脚に不快感を引き起こすのが椎間板ヘルニアの特徴です。 不快感や違和感をずっと腰に抱え、座ることもままならない状態は不安でいっぱいかもしれません。しかし椎間板ヘルニアは座り方を工夫すれば、長時間は難しくとも、ある程度座ったときの違和感や不快感を軽減できます。 椎間板ヘルニアと診断され、お悩みの方に向けて本記事では、椎間板ヘルニアの座り方を解説します。 また往来の治療では改善がみられない方は再生医療も検討しましょう。 \椎間板ヘルニアに対する再生医療とは/ https://youtu.be/gUb_qD4tt-I?si=mrvhsNU5UlH-FVeg 再生医療とは、患者さまの血液や細胞に含まれる働きを活かし、痛みの原因となる組織の回復をサポートする治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 ヘルニアによる痛みやしびれを早く治したい 根本的に治療したいが、手術はできるだけ避けたい 痛み止めや湿布が効かない、あるいはすぐに痛みがぶり返す 椎間板ヘルニアは適切な治療を行わずに放置すると、痛みやしびれが長期化したり、日常動作に影響が出たりする可能性があります。 当院(リペアセルクリニック)では、現在の症状やご希望を伺ったうえで丁寧にご案内しています。 椎間板ヘルニアの痛みやしびれにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。 椎間板ヘルニアにおける座位が辛いと感じる理由 椎間板ヘルニアとは、椎間板の一部が変形して外に飛び出してしまい、飛び出した部分が坐骨神経に当たり、腰や手足の痺れ、違和感などの症状を引き起こします。 椎間板ヘルニアのときに座ると辛いと感じる理由には、以下が挙げられます。 座る姿勢は腰椎にかかる圧力が立位よりも高くなる 椎間板が圧縮され、突出した部分が坐骨神経を刺激しやすくなる 長時間の座位により神経への負担が持続し、症状が悪化しやすい 腰痛の中でも椎間板ヘルニアは最も重症度が高いといわれており、放置や無理な負荷をかけてしまうと神経麻痺などの重篤な障害を引き起こす可能性があります。 痛み止めやリハビリで一時的に症状が和らぐことはあっても、神経を圧迫している原因そのものが改善されない限り、再発や慢性化のリスクが残ります。 一方で、「できることなら手術は避けたい」という方は、再生医療も検討しましょう。 再生医療は、手術を行わずに自身の細胞の力を活かし、痛みやしびれの根本的な原因にアプローチする治療法です。 「この痛みは改善できるのか」「手術以外に方法はあるのか」という方は。まずは一度お電話にて、現在の症状をお聞かせください。 椎間板ヘルニアの負担を和らげる床の座り方 間板ヘルニアの負担を和らげるには床の座り方が重要です。 以下のポイントを意識し、座ることで腰にかかる負荷を軽減できます。 座り方のポイント 内容 背筋をまっすぐに保つ 背中をまっすぐに保つことで、腰椎にかかる圧力を減らし、症状の悪化を防げます。 クッションを使う 腰部にクッションを使うことで、背骨の自然なカーブを支え、圧力を分散させて負担を軽減します。 長時間同じ姿勢で座らない 長時間座り続けると圧力が増加するため、定期的に姿勢を変えることで、腰の負担を軽減できます。 重心が偏らないようにあぐらをかく あぐらをかくことで、骨盤が安定し、腰椎への負担が分散されます。姿勢を均等に保ちやすくなります。 自宅でも簡単にできる方法なので、ぜひ実践いただけますと幸いです。 1.背筋をまっすぐに保つ 椎間板ヘルニアの負担を和らげるには背筋をまっすぐに保つことが大切です。 猫背や前かがみの姿勢は腰椎に負担をかけます。負担をかけないためにもまっすぐな姿勢を保つことで、坐骨神経への刺激を軽減し、症状の悪化を防げます。 背筋をまっすぐに保つためには、まず骨盤を正しい位置に保つことが大切です。床に座ったときに、骨盤が後ろに倒れていないか、前に傾きすぎていないかを確認しましょう。 背筋をまっすぐに保つと、腰の筋肉が無理なく使われるため、筋肉の疲労も軽減されます。(文献1)正しい姿勢を保つことで、腰椎への負担が軽減され、ヘルニアの症状を和らげられます。 2.クッションを使う クッションを使うことで、座面の圧力を分散させ、腰椎にかかる負担を軽減できます。腰の部分にクッションを当てることで、背骨のS字カーブを自然に保てます。 応急処置程度であれば、家庭用のクッションで問題ありません。 後述で解説しますが、クッションを使用したからといって長時間座るのは禁物です。クッションを使用する場合でも、30分に1回程度は立ち上がり、負担のかからない程度に動くようにしましょう。 3.長時間同じ姿勢で座らない 長時間同じ姿勢で座り続けることで、腰にかかる圧力が高くなります。腰にかかる圧力が強くなると坐骨神経を刺激してしまい、症状が悪化する可能性があります。 症状を悪化させないためにも、同じ姿勢はできるだけ避け、30分に1回程度は立ち上がり、無理のない範囲でストレッチなどを行いましょう。 ストレッチや軽く動くことで、腰部の血行が促進され、筋肉の緊張を緩和できます。 4.重心が偏らないようにあぐらをかく 普段無意識に重心が片方に傾く人は要注意です。重心が一方に傾くことで、腰や脚などにかかる圧力が強くなり、坐骨神経への負担が高くなります。その対策として、あぐらをかく座り方は有効です。 あぐらをかく姿勢は重心が左右均等に分散され、腰椎への負担が軽減されます。あぐらをかく際は片足だけを上げるような座り方は禁物です。 片足だけをあげることで重心が傾くため、骨盤の歪みを引き起こす可能性があります。あぐらをかくことで、腰への圧力を減らし、長時間座っても疲れにくくなるメリットがあります。 椎間板ヘルニアの負担を和らげる椅子の座り方 椎間板ヘルニアの負担を和らげるには、以下のように椅子の座り方も重要です。 座り方のポイント 内容 背骨のS字カーブが維持できる椅子を選ぶ 背もたれが腰部をしっかり支え、骨盤が自然に前傾する椅子を選ぶと、腰の圧力が軽減され、ヘルニアの症状が和らぎます。 足の裏全体を床につける 足の裏を床につけ、膝が直角になるように調整し、骨盤が安定。腰椎にかかる負担が分散されます。 背筋をピンと伸ばす 背筋を伸ばし、自然な姿勢を保つことで腰椎に過度な圧力がかかるのを防ぎ、ヘルニアの症状が悪化しにくくなります。 長時間椅子に座り続けない 1〜2時間ごとに立ち上がり、軽いストレッチや歩行で、腰の筋肉が緊張しすぎず、ヘルニアの症状が悪化しにくくなります。 椅子に座る際は足がふらつくものを選ぶのではなく、足の裏全体が床につくものや、背骨のS字カーブが維持できる椅子を選ぶのが大切です。 以下でポイントを詳しく解説します。 1.背骨のS字カーブが維持できる椅子を選ぶ 椎間板ヘルニアを和らげるためには、背骨の自然なS字カーブを保つ椅子を選びましょう。背骨が正しい位置でサポートされることは、腰にかかる負担を減らすために役立ちます。 背もたれが腰部をしっかり支え、骨盤が自然に前傾するような椅子を選ぶことで、腰部の圧力が軽減され、ヘルニアの症状を抑えられます。 椅子の背もたれの高さや角度を調整できるものを選ぶと、さらに効果的に腰をサポートでき、おすすめです。 2.足の裏全体を床につける 足が宙でふらつくと骨盤が不安定になり、腰椎に不均等な圧力がかかりやすくなります。 椅子に座る際は足の裏全体が床につくものを選びましょう。高さを調整できるものがおすすめです。理想の高さとしては、太ももとふくらはぎの角度が90度くらいになるようにするのがポイント。 足が床からういてしまう場合は足台を使い、足が底につくようにすると良いでしょう。 3.背筋をピンと伸ばす 背もたれにもたれかかりすぎず、背筋をまっすぐに伸ばすことで、腰の圧力が軽減され、ヘルニアの症状が和らげます。 床の座り方同様に姿勢が猫背であったり、前のめりだったりすると腰椎に過度な圧力がかかり、坐骨神経を圧迫する可能性があります。 椅子に座った際はまっすぐな姿勢を意識し、腰に負荷をかけないよう意識しましょう。 4.長時間椅子に座り続けない 床に座るとき同様に長時間椅子に座り続けることはせず、30分に1回は立ち上がり、軽くストレッチをしたり、負荷のかからない程度に動くようにしましょう。 長時間椅子に座り続けることで、坐骨神経を圧迫する可能性があります。デスクワークだと、時間を忘れ長時間椅子に座ってしまうこともあるでしょう。 時間を忘れそうなときはタイマーをつけたり、立ち上がる時間を決めたりすれば、長時間座りっぱなしの状態を防げます。 椎間板ヘルニアのNGな座り方 NGな座り方 起こりうる影響 猫背や前かがみの姿勢 背骨のS字カーブが崩れ、腰椎に負担が集中し、椎間板が後方へ突出しやすくなる。 足を組んで座る 骨盤が左右どちらかに傾き、腰椎のバランスが崩れて片側に負担が集中。筋肉の緊張が偏り、ヘルニアの悪化リスクが高くなる。 長時間同じ姿勢で座る 腰椎の圧力が持続的に増加し、血流が悪化。筋肉の緊張が強まり、腰への負担が増す。 椎間板ヘルニアの症状を悪化させないためには、正しい座り方が大切です。 癖になっている人は意識して座るようにするだけで、腰にかかる負担を軽減できます。 以下でNGな座り方を詳しく解説します。 1.猫背や前かがみの姿勢 猫背や前かがみの姿勢は、腰椎に余計な負担をかけます。長時間猫背や前かがみの姿勢を維持すれば、椎間板への圧力が増し、ヘルニアの症状が悪化につながります。 とくに前かがみの姿勢を続けると、椎間板の後方(背中側)へ圧力がかかり、内部の髄核(ゼリー状の部分)が外へ押し出されやすくなります。 また、猫背姿勢は肩こりや首こり、頭痛などを招く恐れがあるため、注意が必要です。普段猫背や前かがみで座るのが癖になっている人は、背筋をまっすぐに保つように意識しましょう。 2.足を組んで座る 足を組んで座ることで、骨盤が歪み、背骨のS字カーブが崩れ、腰に負担がかかります。 足を組むと骨盤が左右どちらかに傾き、腰椎のバランスが崩れて片側に負担が集中します。片側に負担がかかることで、筋肉の緊張が片方に集中し、椎間板ヘルニア悪化のリスクが高くなるでしょう。 椎間板ヘルニアを悪化させないためにも足を組まず、背もたれを活用しつつ、背骨のS字カーブを保つことや、こまめに姿勢を正すことが大切です。 また、足を普段組むことが癖になっている人は両足を地面につけることを意識し、習慣化するのがおすすめです。 3.長時間同じ姿勢で座る 同じ姿勢で長時間座り続けると、腰にかかる負担が増え、椎間板ヘルニアの症状が悪化する可能性があります。症状の悪化を防ぐためには、定期的に立ち上がったり、姿勢を変えたりするのが大切です。 軽く立ち上がることで腰周りの筋肉がほぐれ、血流がスムーズになります。その結果、腰への圧力が分散され、長時間座ることで生じるこわばりや疲労を防ぎやすくなります。 長時間座るのが常態化している人はタイマーをセットするなど、椅子から離れる時間を決めておくと良いでしょう。 椎間板ヘルニアの症状を改善する方法 方法 内容 保存療法 初期治療として一般的。薬物療法や理学療法で症状を和らげる。 手術療法 保存療法で改善しない場合や重症時に実施。摘出手術や内視鏡手術で神経の圧迫を解消する。術後のリハビリが重要。 姿勢の改善・適度な運動 正しい姿勢を維持し、腰椎を支える筋肉を鍛えることで症状の悪化を防ぐ。 座り方以外にも、椎間板ヘルニアの症状を改善する方法があります。 初期症状としては保存療法が一般的であり、改善しない場合に手術療法が用いられます。 以下で椎間板ヘルニアの症状を改善する方法を詳しく解説します。 1.保存療法 治療法 内容 薬物療法 症状に応じて鎮痛剤、抗炎症薬、神経の働きを助ける薬を処方。症状の軽減や神経修復を促進する。 理学療法 理学療法士の指導でストレッチ・運動・マッサージを実施。血行を促進し、症状を和らげる。 安静 症状が重い場合は安静が必要。炎症が治まるが、長期間の安静は筋力低下につながるため注意。 椎間板ヘルニアの初期治療として、保存療法から始めるのが一般的です。保存療法は手術を行わずに症状を和らげることが目的です。 保存療法には主に薬物療法・理学療法・安静の3つがあります。保存療法を6週間〜3カ月ほど続け、症状が改善すれば、手術は行いません。 しかし、期間内に改善が見込めない場合や、悪化した場合は手術療法を検討する必要があります。 椎間板ヘルニアの保存療法・手術療法については以下の記事でわかりやすく解説しております。 2.手術療法 手術法 特徴 メリット デメリット 従来の手術法 背中側から切開し、椎弓や椎間板を除去。 根本的な治療が見込める。 皮膚・筋肉・骨に負担が大きく、入院期間が長い(2〜3週間) PELD 7mmの細い筒を使い、内視鏡でヘルニアを摘出。 低侵襲、局所麻酔や日帰り手術、回復が早い。 適応できる症例が限られる(大きなヘルニア・脊柱管狭窄症には不向き) MED 内視鏡を使用し、やや大きめの器具で摘出。 複数の椎間に対応しやすく、実施病院が多い。 筋肉や骨への負担がPELDより大きい。 保存療法で改善が見られない場合や症状が重篤な場合、手術療法が検討されます。手術療法の内容は、摘出手術や内視鏡手術で神経の圧迫を解消するものです。 手術療法には従来の背中側から切開し、椎弓や椎間板を除去する手法の他にPELD(経皮的内視鏡下 腰椎椎間板切除術)とMED(内視鏡下ヘルニア摘出術)と呼ばれるものがあります。 それぞれメリットデメリットが存在するため、手術療法を実施する際は医師に相談するのがおすすめです。手術後は日常生活を不自由なく送るために、リハビリを行います。 以下の記事では椎間板ヘルニアの手術療法について詳しく解説しています。 3.姿勢の改善や適度な運動 椎間板ヘルニアの症状を予防するためには、姿勢の改善と適度な運動が不可欠です。とくに適度な運動は身体の柔軟性や筋力の強化、持久力の増強、有酸素運動能力の向上などが期待できます。(文献2) 実践しやすい運動例としては、以下の3つが挙げられます。 体幹トレーニング(プランクやドローインなど) ストレッチ(太ももや腰回りの筋肉をほぐす) ウォーキング(無理のない範囲で継続する) どれも無理のない範囲で行える運動で、ヘルニアの予防・症状の軽減につながります。(文献2)(文献3) 座ると辛い椎間板ヘルニアは当院にご相談ください 座ると辛い椎間板ヘルニアですが、座り方を意識するだけで腰にかかる負担を軽減できます。 椎間板ヘルニアは座り方を意識するのも大切ですが、症状改善に向けて保存療法や適度な運動を取り入れることも忘れてはいけません。 もし、椎間板ヘルニアで悩みを抱えているのであれば、当院「リペアセルクリニック」にお気軽にご相談ください。 当院「リペアセルクリニック」では、手術を必要としない再生医療を提案しております。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 手術を避けたい 手術をしたが後遺症がある 症状が再発し 実際に当院の治療を受けた方の症例は、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/5JqLxbYwLJ4?si=iY3Vi1zHDARVlbe4 手術によって神経の圧迫が解除されても、しびれや痛みが残るケースや、筋力の十分な回復が見込めない場合があります。 また、まれではあるものの、術前にはみられなかった症状が術後に新たに出現する可能性も否定できません。 こうしたリスクを避けるためにも、ぜひ再生医療を検討しましょう。 椎間板ヘルニアで毎日が不安な方は、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。 参考文献 (文献1) 公益財団法人中国労働衛生協会「NHKテキスト きょうの健康10月号.2021、WHO身体活動・座位行動ガイドライン」2023年 https://churou-wp.sub.jp/wordpress2/wp-content/uploads/2023/11/62df06838dfbcc1fceb62b758b9eb0e0.pdf?utm_source=chatgpt.com(最終アクセス:2025年2月24日) (文献2) 日本整形外科学会診療ガイドライン委員会「腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021改訂第3版」2021年 https://minds.jcqhc.or.jp/common/wp-content/plugins/pdfjs-viewer-shortcode/pdfjs/web/viewer.php?file=https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/c00645.pdf&dButton=false&pButton=false&oButton=false&sButton=true#zoom=auto&pagemode=none&_wpnonce=3b871a512b (最終アクセス:2025年2月24日) (文献3) 厚生労働省「腰痛予防のための運動指導」 https://www.mhlw.go.jp/content/000656471.pdf(最終アクセス:2025年2月24日)
2025.02.28 -
- 脊椎
- 腰椎椎間板ヘルニア
腰に違和感を感じる 腰の違和感のせいで生活に支障をきたしている 腰の違和感はぎっくり腰の前兆であると同時に、椎間板ヘルニアの可能性もあります。ぎっくり腰と椎間板ヘルニアは放置しておくと症状が悪化する恐れがあり、対処方法が異なるのです。 また、ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの症状は酷似している点も多く、見分け方が難しい側面もあわせもっています。 そこで本記事では、以下について解説します。 ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの違い ぎっくり腰と椎間板ヘルニアが併発する可能性 ぎっくり腰になったときの対処法 ヘルニアになったときの対処法 ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの違いを知ることで適切に対処できます。ぜひ最後までご覧いただき、ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの違いを理解しましょう。 ぎっくり腰とヘルニアの違いとは? 項目 ぎっくり腰(急性腰痛症) 椎間板ヘルニア 発症の仕方 急な動作、重い物を持つ、前かがみの姿勢、朝起きたときなど 椎間板の変性、加齢、長期間の負担、急激な負荷や外傷 主な症状 急に訪れる腰痛(ある瞬間に発生) 徐々に悪化する場合と急激に悪化する場合がある 神経症状 基本的に神経症状はない あり(脚のしびれ・感覚異常・筋力低下など) 診断方法 問診・身体診察が基本 神経学的所見+MRI・CT・X線など画像検査(文献3) 治療方法 安静・鎮痛薬・物理療法・ストレッチなど 保存療法(薬・理学療法)、改善しない場合は手術を検討する必要あり ぎっくり腰とヘルニアの症状には上記のような違いがあります。どちらも発症の仕方や症状が似ている部分はありますが、一般的にヘルニアの方が重い症状です。 ぎっくり腰とヘルニアの症状について詳しく解説していきます。 ぎっくり腰の症状 前提としてぎっくり腰の原因は特定できませんが、以下3つの要因で症状が引き起こされます。 筋肉疲労の蓄積 急な動作や重い荷物を持つなど 骨格の歪み ぎっくり腰の症状としては、腰にズキッとした違和感を感じ、動くのが難しい状態のことを指します。(文献2) 病院での診断方法は主に問診・身体診察が基本です。治療方法としては安静・鎮痛薬・物理療法・ストレッチなどが挙げられます。 以下記事ではぎっくり腰の症状を詳しく解説しております。ぎっくり腰は自己判断や放置にリスクが伴いますので、早めの受診がおすすめです。 ヘルニアの症状 ヘルニアの症状には種類があります。その中でも代表的なのは椎間板ヘルニアです。 主な症状は手足のしびれや筋力の低下などの違和感や腰痛のようなズキッとした感覚に襲われます。 ぎっくり腰は問診・身体診察が基本なのに対し、代表的な椎間板ヘルニアは神経学的所見+MRI・CT・X線など画像検査が必要です。(文献1)保存療法(薬・理学療法)で改善しない場合は手術も視野に入れる必要があります。 以下記事ではヘルニアの症状について詳しく解説しております。ヘルニアに対しての自己判断はリスクが高いため、早期発見が大切です。 ぎっくり腰とヘルニアは併発する可能性がある 起因 併発の仕組み 症状の特徴 ヘルニア 椎間板ヘルニアによる神経圧迫や腰部の負担増加が原因でぎっくり腰を発症する可能性あり。 長時間座っていると違和感が増すことが多い。 ぎっくり腰 ぎっくり腰で急激な腰の負担がかかり、椎間板が損傷してヘルニアを引き起こすことがある。 ぎっくり腰の違和感が長引き、脚にしびれや違和感が出ることがある。 ぎっくり腰とヘルニアは互いに影響し、併発する可能性があります。併発するケースを解説するので、参考にしていただけますと幸いです。 ヘルニアが原因でぎっくり腰を発症する場合 ヘルニアが原因でぎっくり腰を発症するケースは主に椎間板ヘルニアによる神経圧迫や腰部の負担増加です。椎間板ヘルニアの症状があると、腰の筋肉が緊張しやすくなったり、腰のストレスがかかりやすくなります。 そのため、急な動作や前かがみになった際にぎっくり腰を発症しやすくなります。椎間板ヘルニアの方は急な動作や重い荷物を持つなど、腰にストレスのかかる動作には注意が必要です。 ぎっくり腰が原因で椎間板ヘルニアを発症する場合 ぎっくり腰で腰にかかる負荷が大きくなると、椎間板(背骨のクッション部分)にも強い圧力がかかり、椎間板の内部を傷つけることになります。 椎間板の内部に負荷がかかることで、髄核(ゼリー状の組織)が飛び出してしまい、椎間板ヘルニアの発症につながります。 ぎっくり腰が長引く・違和感を感じる際は椎間板ヘルニアを併発する前に早めの受診が大切です。 ぎっくり腰になったときの対処法 ぎっくり腰になったときの対処法は以下の5つです。 楽な姿勢で安静にする 市販の鎮痛剤や鎮静成分を含む湿布を使用する 負担のかからない程度に適度に動く 15分程度の患部の冷却 医療機関の受診 ぎっくり腰になったときは重いものを持ち上げたり、姿勢を急に変えたりする行動は控えましょう。 以下で対処法を詳しく紹介します。 また、ぎっくり腰の原因や治療については以下の記事で詳しく解説しています。ぎっくり腰にお悩みの方はぜひ参考にしていただけますと幸いです。 1.楽な姿勢で安静にする ぎっくり腰になったときは無理な姿勢は取らず、腰に負担のかからない楽な姿勢をとることが大切です。 ぎっくり腰になった人の大半は仰向けで脚を伸ばして寝るのが難しい状態といえます。 発症直後、腰に違和感を感じるときは腰に負担がかからない楽な姿勢をとるようにする、膝の下にクッションを入れ、腰と膝を軽く曲げて寝る、膝を軽く曲げて横向きに寝るなどが有効です。 大半の場合、症状は1週間ほどで和らぎますが、改善が見られない場合は当院の受診をおすすめします。 2.市販の鎮痛剤や鎮静成分を含む湿布を使用する 応急処置として、湿布やロキソニンなどの市販薬の使用が効果的です。 湿布を選ぶ際は鎮静成分が含まれている、ロキソプロフェン・ジクロフェナク・インドメタシンなどの成分が含まれているものを選びましょう。(文献3) 湿布の中には鎮静成分が含まれていないもの(例:保湿成分メインの湿布や局所刺激成分のみの湿布など)もあるので、不安な方は薬局に相談するのがおすすめです。 また、湿布で肌荒れやかゆみを感じる場合はすぐに使用を中断する様にしましょう。 3.負担のかからない程度に適度に動く ぎっくり腰になったときは負担のかからない程度に適度に動くことも大切です。腰痛を気にするあまり動かないでいると、筋力低下や慢性化のリスクがあります。 どうしても動けないときに無理する必要はないものの、簡単な家事や近くのものを取りに行く程度であれば、回復を促進してくれます。症状が軽減した段階で適度に動くことは、筋肉の硬直を防ぐために重要です。 無理のない範囲で少しずつ、身体を動かすようにしましょう。 4.15分程度の患部の冷却 方法 内容 目安時間 冷却(初期対応) 氷嚢や冷却パックをタオル越しに使用する 15〜20分おき、1時間おきに繰り返す 症状が引いたら 入浴や蒸しタオル、カイロで血行促進 症状の軽減後に行う ぎっくり腰で炎症を起こした患部の冷却は応急処置としても有効な手段です。楽な姿勢で身体への負担を減らし、症状始めの48時間ほどは患部を冷やすと炎症を抑えられます。 氷嚢や冷却パックをタオル越しに15〜20分冷やします。この流れを1時間おきに繰り返しましょう。症状が引いてきた段階で入浴や蒸しタオル、カイロを使って血行を促進し、筋肉の強張りを和らげられます。 ただし症状が引いてきた段階で血行がよくなるという理由で入浴や蒸しタオルで温めすぎるのは逆効果です。温めすぎると引いた炎症が再発する可能性があるので、注意が必要です。 5.医療機関の受診 治療法 内容 薬物療法 消炎鎮痛剤(NSAIDs)や筋弛緩剤を使用し、炎症を抑える 理学療法 ストレッチやリハビリを行い、筋力を強化して負担を軽減する(文献4) 神経ブロック療法 症状を感じる神経に局所麻酔薬やステロイドを注射し、一時的に症状を抑える 椎間板内酵素注入療法 椎間板に酵素(コンドリアーゼ)を注入し、飛び出た髄核を縮小させる 手術療法 突出した椎間板を取り除く手術を実施する(内視鏡手術や除圧術など) ぎっくり腰が改善しない場合は、医療機関の受診をおすすめします。自己判断での対処はリスクを伴います。 なかなか改善しない、治るのか不安と感じているなら、医師に相談すれば不安が解消できるかもしれません。 少しでも気になることがあれば、医師に相談し、ぎっくり腰の改善に前向きな気持ちになれます。前向きな気持ちは治療にとっても大切です。 早くから治療を始めた方が効果を得やすいため、気になる場合は気軽にご相談ください。ご質問やご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けております。 ヘルニアになったときの対処法 治療法 内容 薬物療法 消炎鎮痛剤(NSAIDs)や筋弛緩剤を使用し、炎症を抑える 理学療法 ストレッチやリハビリを行い、筋力を強化して負担を軽減する 神経ブロック療法 症状を感じる神経に局所麻酔薬やステロイドを注射し、一時的に症状を抑える 椎間板内酵素注入療法 椎間板に酵素(コンドリアーゼ)を注入し、飛び出た髄核を縮小させる 手術療法 突出した椎間板を取り除く手術を実施する(内視鏡手術や除圧術など) ヘルニアになったときの対処法は以下の5つ。 薬物療法 理学療法 神経ブロック療法 椎間板内酵素注入療法 手術療法 これから紹介する対処法は、必ず医師の診断を受けた上で行いましょう。 1.薬物療法 薬物療法とは消炎鎮痛剤(NSAIDs)や筋弛緩剤を使用し、炎症を抑える療法です。 腰椎椎間板ヘルニアにより生じる腰下肢痛に対する薬物療法として、世界各国で鎮痛薬、筋弛緩薬、抗うつ薬などによる治療が一般的に行われています。(文献4) しかし、薬物の効果が現在の医学研究において信頼性の高い証拠(エビデンス)がまだ見つかっていません。 薬物療法は根本的な治療ではなく、あくまで対症療法として有効です。薬物療法は根本的な解決ではなく、症状を一時的に和らげるものであることは覚えておきましょう。 2.理学療法 理学療法とはストレッチやリハビリを行い、筋力を強化して負担を軽減する療法です。腰椎椎間板ヘルニアの治療では、運動療法(筋力トレーニング・ストレッチ・持久力強化)が効果的とされています。 ただし、この療法は発症を防ぐ1次予防としての効果は十分に証明されていません。 一方で、再発を防ぐ2次・3次予防として期待を寄せられており、運動を続けることでVAS値の軽減、休業期間の短縮、再発率の低下が期待されています。 コルセットについては、ヘルニア発症自体を防ぐ効果(1次予防)は証明されていません。しかし回復の手助けや、再発防止に役立つとされています。 また、認知行動療法(不安やストレスを軽減する心理療法)はヘルニアの再発防止に効果があると期待されています。 3.神経ブロック療法 神経ブロック療法の種類 特徴 硬膜外ブロック療法 脊髄を包む膜(硬膜)の外側にある空間に局所麻酔薬を注入する。炎症を抑える効果もある 神経根ブロック療法 X線画像を見ながら、圧迫されている神経に局所麻酔薬と抗炎症薬を直接注入する ブロック療法(椎間板造影) X線画像を用いて障害された椎間板を特定し、そこに局所麻酔薬と抗炎症薬を注入する 神経ブロック療法とは症状の原因になっている神経の部位やその周りに細い特殊な神経ブロック針で局所麻酔などを注入する療法です。 神経ブロック療法は一時的な療法や診断には有効ではあるものの、根本的な治療として有効であるエビデンスが存在しないため、リハビリや生活習慣の改善と併用が推奨されています。(文献4) 4.椎間板内酵素注入療法 コンドリアーゼと呼ばれる酵素を椎間板内に注入し、髄核を化学的に溶解して神経の圧迫を軽減する療法です。 椎間板内酵素注入療法の所要時間はおおむね30〜60分で、3時間の安静後にゆっくり歩行を開始します。手術の時間は30〜60分程度で、入院は1日程度で短期間なのもメリットです。 注意点としては、アナフィラキシー(かゆみ、蕁麻疹などの皮膚症状、腹痛、吐き気などの消化器症状、視野が狭くなるなどの視覚症状)を引き起こさないために、コンドリアーゼの投与は生涯に1度のみ投与が許可されています。 神経や血管、消化管に近い部位を針で刺すため、損傷のリスクがあります。国内第Ⅱ/Ⅲ相試験及び第Ⅲ相試験(薬剤発売前の臨床試験)では、一時的な腰痛や下肢痛の悪化が約30%報告されています。 しかし、2019年の時点では椎間板内酵素注入療法で死亡した事例は報告されていません。椎間板内酵素注入療法を受ける際は、必ず医師と相談し、過去にコンドリアーゼの投与歴がないことを確認した上で進めましょう。 5.手術療法 椎間板ヘルニアの治癒は原則、薬物療法、理学療法、神経ブロック療法などの保存療法が中心で行われます。しかし3か月間の保存療法で改善されない場合や3カ月も待機できない場合には手術が推奨されています。 手術ではLOVE法と呼ばれる一部骨を削った後に脊髄をよけてヘルニアを切除する手術を行い、手術後1〜2日で歩行練習やリハビリを開始します。 薬物療法、理学療法、神経ブロック療法でも症状が改善しない場合は、医師に相談し、手術を検討するのも1つの方法です。 腰に違和感を感じる方は早めの受診がおすすめ 腰に違和感を感じる方はぎっくり腰・間板ヘルニアに限らず早めの受診をおすすめします。ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの症状には似た部分も多いものの、対処法が異なります。 ぎっくり腰が原因で間板ヘルニアを併発することもあれば、ヘルニアが原因で併発することもあるので、少しでも不安に感じた方は早めに当院に相談ください。 当院「リペアセルクリニック」では、ぎっくり腰・椎間板ヘルニアをはじめとする症状に対して再生医療(幹細胞治療)を提供しています。 再生医療(幹細胞治療)は損傷した椎間板や神経組織の再生を目指し、症状の軽減や機能の回復を期待できます。 腰に関するちょっとした悩みでも当院「リペアセルクリニック」にご相談いただけますと幸いです。ご質問やご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 参考文献 (文献1) 日本整形外科学会「腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン(改訂第 3 版)」2021年 https://minds.jcqhc.or.jp/common/wp-content/plugins/pdfjs-viewer-shortcode/pdfjs/web/viewer.php?file=https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/c00645.pdf&dButton=false&pButton=false&oButton=false&sButton=true#zoom=auto&pagemode=none&_wpnonce=3b871a512b(最終アクセス:2025年2月21日) (文献2) 公益社団法人日本整形外科学会「症状・病気をしらべる https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/acute_low_back.html(最終アクセス:2025年2月21日) (文献3) 厚生労働省 「鎮痛・鎮痒・収れん・消炎薬(パップ剤を含む)製品群No. 57」 https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/01/s0117-9d36.html¥(最終アクセス:2025年2月21日) (文献4) 伊藤俊一 「エビデンスに基づく理学療法 ―理学療法診療ガイドラインを読み解く―」 連載第9 回 腰椎椎間板ヘルニア 理学療法診療ガイドライン」『理学療法学 第 42 巻第 6 号』pp.1-6,2015年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/42/6/42_42-6kikaku_ito_toshikazu/_pdf?utm_source=chatgpt.com(最終アクセス:2025年2月21日)
2025.02.28 -
- 脳卒中
- 頭部
- 脊椎
- 手根管症候群
- 手部
手のしびれは一時的なものと思われがちですが、実は重大な病気の前兆の可能性もあります。 とくに、片側だけのしびれや、痛み、脱力感を伴う場合は注意が必要です。 本記事では、手がしびれる原因となる病気の特徴やセルフチェックの方法、医師が推奨する治療・予防法について詳しく解説します。 理解を深めて日常の違和感に気付けるようになって、早めの対処につなげましょう。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、手のしびれの治療にも用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しているので、ぜひご登録ください。 手がしびれる病気の前兆とセルフチェック方法 手のしびれは、誰しも一度は経験する身近な症状ですが、実は重大な病気のサインである可能性も潜んでいます。 手がしびれる病気の前兆に気づいて早期治療するためにも、ご自身のしびれをよく観察し、セルフチェックしましょう。 以下では、チェックする場所や範囲、時間帯などさまざまな面からセルフチェックする方法を解説します。 しびれの場所 手のしびれを感じたとき、まず確認すべきなのは「しびれが出ている部位」です。 たとえば、親指・人差し指・中指にしびれが出ている場合、手首の中を通る神経が圧迫されて起こる「手根管症候群」が疑われます。 手根管症候群は、手首のトンネル(手根管)がなんらかの原因で狭くなり、その中を通る正中神経が圧迫されることで、しびれや痛みを生じる病気です。 Point! 薬指の内側(中指側)と外側(小指側)を、指でなぞってみてください。もし中指側だけがしびれているなら、高い確率で手根管症候群が疑われます。 両手の母指球筋を比べ、平らになって筋肉が痩せているなら、進行した手根管症候群になります。 しびれが弱くても母指球筋が小さくなっていたら、今以上に悪くならないように手術した方が良いでしょう。 進行すると、服のボタンが付けにくくなったり、お箸が持ちにくくなったりするなど、手術しても後遺症として残ってしまうケースもあります。 一方、小指や薬指にしびれがある場合は、「肘部管(ちゅうぶかん)症候群」の可能性も考えられます。 肘部管症候群は、肘の神経の通り道が狭くなって起こるしびれです。たとえば、椅子などに肘の内側をぶつけると指までしびれる場合がありますが、肘部管症候群の原因である尺骨神経によるものです。 また、手の甲側がしびれる場合は、「橈骨(とうこつ)神経麻痺」の疑いもあります。 橈骨神経麻痺は、腕の外側から手の甲にかけて走る神経が圧迫されることで起こるのが特徴です。 たとえば、腕枕をして寝てしまった後に手がしびれるのは、橈骨神経圧迫による一時的な麻痺による可能性を否定できません。 ひどい場合は手のひらがだらんと垂れて動かなくなる場合もありますが、2〜3カ月ほどリハビリを行って様子を見れば、改善するケースもあります。 しびれの範囲 しびれが出ている範囲も、原因を見極める上で重要な手がかりです。 たとえば、しびれが手全体に広がっている場合は、首や肩まわりの神経が圧迫される「頚椎症」や「胸郭出口(きょうかくでぐち)症候群」が疑われます。 首の骨の変形や筋肉による圧迫が原因で、手先まで神経の信号がうまく伝わらなくなる状態です。 一方で、手根管症候群は手首より先(手のひらや指)に限ってしびれ、肘や腕まで広がるケースはほとんどありません。 また、片側の手だけが急にしびれた場合は、脳の血管が詰まったり破れたりする「脳卒中」の可能性もあります。 脳卒中を発症すると手足の麻痺、ろれつの回らなさ、意識障害などが一緒に現れる場合があり、早急な対応が必要です。 ただし、頚椎症でも片方だけにしびれが出るケースはあります。 症状の出方は人によって異なるため、気になる変化があれば早めに医療機関で診察を受けましょう。 しびれの時間帯 しびれの原因を考えるときは、「いつ強く出るか」という時間帯にも注目です。 一日中続くのか、特定の時間だけなのか、ある姿勢をとったときだけなのかなどの情報は、診断の重要な手がかりになります。 たとえば、手根管症候群は夜間から明け方にかけてしびれや痛みが強くなり、目が覚めたときに親指〜中指あたりがビリビリする、手を振ると少し楽になるといった特徴があります。 「いつ・どのくらい続くしびれなのか」をメモしておくと、医療機関で原因を絞り込む際に役立つでしょう。 動作との関連性(特定の姿勢、動作で悪化など) 手のしびれを感じたときは、以下のように「どんな姿勢や動作で症状が変化するか」もあわせてチェックしてみましょう。 姿勢・動作 考えられる原因 パソコン作業やスマホ操作の後にしびれが強くなる 手根管症候群 首を後ろに反らすとしびれが悪化する 頚椎症 腕を頭の上に上げるとしびれが軽くなる 胸郭出口症候群 日常生活の中で、しびれが「いつ強くなるのか」「どうすれば楽になるのか」を意識すると、医師への相談時にも的確な情報を伝えやすくなります。 随伴症状(痛み、感覚異常、脱力など) 手のしびれに加えて、他の症状が同時に現れることがあります。 以下のような「随伴症状」は、原因を特定する上で重要な手がかりです。 しびれ以外の症状 考えられる原因や疾患 鋭い痛みがある 神経腫瘍 脱力感・感覚の鈍さを伴う 神経の損傷や圧迫が深刻な可能性 手のむくみや冷感がある 血流障害や神経圧迫による症状 たとえば、指の神経にできる「叢状シュワン腫(良性腫瘍)」では、しびれと同時に鋭い痛みを感じるケースもあります。 また、筋力が低下したり、触った感覚が鈍くなったりする場合は、神経の損傷が進行しているサインかもしれません。 こうした症状がある場合は早めに医療機関を受診し、詳細な検査を受けることが大切です。 過去の病歴 手のしびれの原因を正確に判断するためには、「過去の病歴」も大きな手がかりになります。 以下のような既往歴がある場合は、しびれの背景に何らかの疾患が関係している可能性があります。 関連する病歴 しびれとの関係性 糖尿病 末梢神経障害を起こし、手足のしびれの原因になることがある 高血圧 血流障害により、神経に影響が及ぶ可能性がある 神経系の既往症 再発や別の神経疾患の可能性がある 健康診断の結果やこれまでにかかった病気・治療内容も含めて、医師にできるだけ詳しく伝えると、的確な診断と治療につながります。 危険信号(麻痺の進行、意識障害など) 手のしびれに加えて、以下のような症状が現れた場合は脳卒中の可能性が高いため、迅速な対応が求められます。 症状 考えられる状態 麻痺の進行 脳の損傷による運動障害の悪化 意識障害 脳全体への影響が進行している可能性 ろれつが回らない・言葉が出ない 言語中枢へのダメージが疑われる 激しい頭痛 出血性の脳卒中(くも膜下出血など)の可能性 片側の手足や顔のしびれ 脳の片側への血流障害のサイン このような症状が少しでも見られたら、ためらわずに救急車を呼ぶ、もしくは速やかに医療機関に連絡することが大切です。 時間が経つほど、後遺症のリスクが高まります。 手がしびれる「脳卒中」の特徴・前兆チェックリスト 脳梗塞・脳出血などの脳卒中では、「手のしびれ」が前兆として現れる場合があります。 とくに、片側だけのしびれや急に力が入りにくくなる症状には要注意です。 次のチェック項目に当てはまるものがある場合は、早急な受診が必要になる可能性があります。 チェック項目 該当 片側の手だけ、または片側の手足に突然しびれが出た □ 顔の片側のゆがみ(口角が下がるなど)に気づいた □ ろれつが回らない、言葉がうまく出てこない、言葉が聞き取りにくい □ 片方の目が見えにくい、物が二重に見えるなど急な見え方の異常がある □ 原因不明のふらつきや、真っ直ぐ歩けない感じが突然あらわれた □ これらの症状が、数分〜数十分でいったん治まったことがある(TIAの可能性) □ これらの症状は、一時的におさまっても「一過性脳虚血発作(TIA)」など、将来の脳梗塞につながる重要なサインの可能性があります。 顔・腕・言葉に異変を感じたら、「そのうち治るだろう」と様子を見ず、至急救急外来や脳神経外科・脳神経内科の受診を検討してください。 手がしびれる病気|主な原因と発症メカニズム 軽いしびれであっても、放っておくと後々治療しにくくなるケースがあります。神経は一度傷ついてしまうと、一生後遺症として残る恐れがあるのです。 ここでは、手がしびれる病気の主な原因と発症メカニズムについて解説します。 首近くの神経が圧迫されて手がしびれる「頚椎症」 手のしびれの原因として、首の骨(頚椎)の異常が関係しているケースがあります。 とくに多いのが「頚椎症」で、加齢とともに首の骨が変形したり、骨のとげ(骨棘)ができたりにより、神経が圧迫されて起こります。 たとえるなら、長年使い続けた家の柱や梁が少しずつ歪んだり、ひびが入ったりするようなものです。 長時間のパソコン作業やスマートフォン操作で猫背になっている人は、頚椎に負担がかかりやすくなっているので注意しましょう。 手と足がしびれる可能性がある「椎間板ヘルニア」 椎間板ヘルニアとは、背骨の間でクッションの役割をする「椎間板」が飛び出し、近くの神経を圧迫してしまう病気です。 まるで饅頭の中身が押し出されるように椎間板の一部が突出し、神経を強く刺激する場合があります。 若い人でも、重いものを急に持ち上げたときなどに発症することがあり、ぎっくり腰のように突然の激しい痛みやしびれに襲われるケースもあるため注意が必要です。 首のあたりで起こる「頚椎ヘルニア」では、手や足の両方にしびれが出る可能性があります。 一方、腰で起こる「腰椎ヘルニア」は手にしびれは出ず、主に足に症状が現れるのが特徴です。 手のしびれ・痛み・だるさを引き起こす「胸郭出口症候群」 胸郭出口症候群は、首から腕、指先へと伸びる神経や血管が通る「胸郭出口」と呼ばれる狭い通路が、何らかの原因により圧迫されて起こります。 圧迫により、手のしびれや痛み、腕のだるさ、冷感などの症状を引き起こすのが特徴です。 胸郭出口は鎖骨と肋骨の間に位置するため、なで肩の人や重い荷物をよく持つ人だとスペースが狭まりやすく、症状が出やすくなります。 整形外科の外来では比較的まれなケースとされており、診断までに時間がかかる場合も少なくありません。 診断された場合は、まずリハビリや筋力トレーニングによる治療が基本です。 指にしびれや痛みが生じる「手根管症候群」 手首にある「手根管」というトンネル状の部分で正中神経が圧迫されると、「手根管症候群」が起こります。 正中神経は、親指・人差し指・中指・薬指の半分に感覚を伝えているため、圧迫されると指先のしびれや痛み、腫れぼったさなどの症状が現れるのです。 とくに、妊娠中や更年期の女性に多く見られ、ホルモンバランスの変化で手根管周辺が腫れやすくなるのが一因とされています。 また、手をよく使う作業や趣味がある方にも発症しやすい傾向があります。 両手がしびれることもある「末梢神経障害」 末梢神経は、脳や脊髄から体の各部へ信号を送る神経のネットワークです。 障害が起きると手足のしびれや痛み、感覚の異常が現れます。 糖尿病やビタミン不足などが主な原因で、とくに両手や両足にしびれが出やすいのが特徴です。 手のしびれが片側だけに現れたら要注意「脳卒中」 手のしびれでもっとも注意したいのが、脳卒中です。 脳の血管が詰まったり、破れたりすることで脳の機能が障害を受けます。 手のしびれだけでなく、片側の手足の麻痺、ろれつが回らない、意識がもうろうとするなど、重い症状が突然現れるケースも少なくありません。 とくに、しびれが片側だけに出ている場合や他の神経症状を伴う際は、早急に医療機関を受診する必要があります。 進行すると手全体がしびれる「糖尿病」 糖尿病が長期間続くと合併症として「糖尿病性神経障害」が起こり、手足のしびれや痛みが出る場合があります。 高血糖状態が続くと末梢神経の細胞内にソルビトールなどの物質が溜まり、神経が傷つくのが主な原因です。また、血流障害なども原因になります。 初期には足や手の指先の軽いしびれや違和感から始まり、進行すると手足全体へ広がり、感覚低下や触覚の低下、痛みを伴うケースもあります。 手のしびれが続く場合、「歳のせい」や「疲れ」と決めつけず、糖尿病の有無や血糖コントロールの状況も含めて医師に相談しましょう。 手がしびれる病気の治し方と予防法 手がしびれる病気にはさまざまな原因が潜んでおり、放置すると深刻な事態を招くため注意が必要です。 ここでは、手のしびれの主な治療法と、日常生活での予防ケアについて解説します。 薬物療法 手のしびれに対しては、原因や症状の程度に応じて以下のような薬が用いられます。 神経の炎症や痛みを抑える薬:炎症性のしびれ。重症の場合は、ステロイド薬も使用 血行を改善する薬:血流不足が原因のしびれ ビタミン剤(とくにビタミンB群):神経の働きを助ける作用 糖尿病に伴うしびれ:血糖コントロールを改善するための薬 ただし、しびれは薬だけで完全に治すのが難しい症状でもあります。また、治療の効果には個人差があるため、焦らず根気強く取り組むことが大切です。 理学療法・作業療法 薬物療法だけでなく、理学療法や作業療法も手のしびれに対する治療で重要な役割を担っています。 <理学療法(フィジカルセラピー)> ストレッチやマッサージ、温熱療法などで筋肉や関節の柔軟性を高めて血行を促進することで、しびれの軽減を目指します。 胸郭出口症候群では、両腕の重みを支える筋肉の強化が有効です。 <作業療法(オキュペーショナルセラピー)> 日常生活の中で支障が出ないように、動作の練習や自助具の活用を通じて生活の質をサポートします。 たとえば、手根管症候群では手首に負担をかけない使い方の練習や、専用の装具による安静保持の指導が行われます。 装具療法 手首・指を固定するサポーターや頚椎を支えるコルセットなどの装具は、患部を安静に保つことで神経への負担を軽減し、しびれの緩和に役立ちます。 とくに、手根管症候群や腱鞘炎など、手首の使い過ぎが原因となるケースで有効です。 たとえば、就寝中に手首をサポーターで固定すると、夜間のしびれを軽くできる場合があります。 ただし、装具にはさまざまな種類があるため、医師や理学療法士の指導のもと、自分に合ったものを選んで正しく使うことが重要です。 手術療法 手のしびれは、薬物療法・理学療法・装具療法などの保存療法で改善が期待できますが、神経の圧迫が強い場合や保存療法で効果がみられない場合には、手術が検討されます。 たとえば、手根管症候群で母指球筋がやせる、細かい動作が難しくなる(巧緻障害:こうちしょうがい)といった症状が出た場合、圧迫している靭帯を切開して神経を解放する手術が必要です。 また、頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアが原因の場合には、首の骨に対する手術が行われるケースもあります。 一般的に、筋力低下や排尿・排便障害が出ている場合は手術の対象となるほか、しびれが我慢できないほど強い場合も手術が選択肢になります。 再生医療 手のしびれには、再生医療という選択肢もあります。 再生医療とは、本来の機能を失った組織や細胞に対して、自分自身の幹細胞や血液を用いる治療法です。 当院「リペアセルクリニック」では、幹細胞がさまざまな種類の細胞に変化する「分化能」という能力を活かし、患者様自身から採取した幹細胞を培養・増殖させて用いる再生医療の「幹細胞治療」を実施しています。 入院や手術を必要とせず、日帰りでの施術が可能です。 以下の記事では、15年以上にわたって四肢のしびれや筋力低下に悩まされていた70代女性の症例をご紹介しているので、参考までにご覧ください。 日常生活での注意点と予防法 手のしびれを防ぐには、日常の習慣を見直すことも大切です。 長時間同じ姿勢を続けたり、手首や指に負担をかける作業を繰り返したりは避けてください。 パソコンやスマートフォンの使用中はこまめに休憩を取り、ストレッチをするようにしましょう。 デスクワークでは、椅子や机の高さを調整して正しい姿勢を保つと、首や肩への負担軽減につながります。 また、バランスの取れた食事・適度な運動・十分な睡眠も大切です。 なお、しびれを感じたら「そのうち治る」と自己判断せず、早めに医療機関を受診してください。重症化の予防と改善のためには、早期治療が重要です。 まとめ|手がしびれる病気の前兆をチェックしよう 手のしびれには、神経の圧迫や血流障害、代謝異常などさまざまな原因が隠れています。 放置すると後遺症が残る病気もあるため、しびれが続いている、もしくは悪化している場合は注意が必要です。 セルフチェックで症状の変化に気づき、理学療法や薬物療法など適切な治療を受けることで、改善も期待できます。 今回の内容を参考に、手のしびれから疑われる病気の前兆をチェックし、早めに医療機関を受診しましょう。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、手のしびれに対する治療選択肢の一つ、再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。ぜひ一度ご利用ください。
2025.02.15 -
- 脊椎
- 脊柱管狭窄症
- 脊椎、その他疾患
坐骨神経痛は、腰から足にかけて痛みやしびれを引き起こす厄介な症状です。 長時間のデスクワークや運動不足、猫背などの悪い姿勢が原因になりやすく、日常生活に大きな支障をきたすケースもあります。 「手術や薬には頼りたくない」という方におすすめなのが、毎日手軽にできるストレッチです。 硬くなった筋肉をやさしく伸ばすと神経への圧迫を緩和し、症状の軽減が期待できるので、やり方を覚えておきましょう。 本記事では、坐骨神経痛の原因や症状を解説しながら、医師が推奨する自宅でできるストレッチを厳選して紹介します。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、坐骨神経痛の治療の選択肢となっている再生医療の情報の提供と簡易オンライン診断を実施していますので、ぜひご登録ください。 坐骨神経痛にはストレッチが必要|なりやすい人の特徴 坐骨神経痛になりやすい人の特徴としては、長時間のデスクワーク、猫背などの悪い姿勢、運動不足が挙げられます。 とくに、長時間同じ姿勢で座り続けるオフィスワークは腰に大きな負担をかけ、神経の圧迫を招きやすいため注意が必要です。 猫背のような前かがみの姿勢も腰部に余計なストレスを与えるため、坐骨神経痛のリスクを高めます。 また、運動不足により筋力が低下すると腰を支える力が弱まり、症状が出やすくなるケースも少なくありません。 さらに、冷えや肥満も悪化要因です。体が冷えて血流が悪くなると、筋肉がこわばって神経への圧迫が強まり、症状が悪化する可能性があります。 坐骨神経痛に即効性が期待できるストレッチ3選|効果的な方法と注意点 坐骨神経痛のつらい痛みを何とかしたい、でも手術や薬には頼りたくない、そんな風に考えている方もいるかもしれません。 そんな方におすすめなのが、ストレッチです。 ストレッチは、坐骨神経痛による痛みやしびれを和らげる有効な対処法のひとつであり、正しい方法で行えば硬くなった筋肉をゆるめ、神経への圧迫を軽減する効果が期待できます。 自宅で手軽にできる簡単なストレッチをご紹介するので、無理のない範囲で実践してみてください。 ハムストリングスのストレッチ ハムストリングスとは、太ももの裏側にある大きな筋肉群です。 硬くなると骨盤が後ろに傾きやすくなり、坐骨神経が引っ張られる場合があります。 その結果、腰や足に痛みやしびれといった坐骨神経痛の症状を引き起こす原因になるのです。 ハムストリングスの柔軟性を保つことは、骨盤の正しい位置を維持し、体幹の安定にもつながります。 体幹がしっかりすると腰への負担が軽減され、坐骨神経痛の予防にも効果が期待できるので、しっかりストレッチを実践していきましょう。 では、やり方をご紹介します。 ハムストリングスのストレッチ①|椅子に座りながら行う方法 1.椅子に浅く腰掛け、片方の足を前に伸ばします。 2.つま先を天井に向け、かかとを床につけたまま、上半身を前に倒していきます。 3.太ももの裏側に伸びを感じるところで、30秒間キープします。息を止めないように、ゆっくりと呼吸を続けましょう。 4.反対側の足も同様に行います。 ハムストリングスのストレッチ②|床に仰向けに寝ながら行う方法 1.仰向けになり、片方の足を天井に向けて伸ばします。 2.伸ばした足の膝を軽く曲げ、タオルやベルトなどを足の裏にかけます。 3.タオルやベルトを両手で持ち、息を吐きながら、足をゆっくりと自分の方に引き寄せます。 4.太ももの裏側に伸びを感じるところで、30秒間キープします。この時も、深い呼吸を心がけましょう。 5.反対側の足も同様に行います。 梨状筋のストレッチ 梨状筋(りじょうきん)とは、お尻の奥に位置する深層の筋肉です。 硬くなると、すぐ近くを通っている坐骨神経を圧迫し、痛みやしびれを引き起こす場合があります。 梨状筋による神経の圧迫が原因で生じる坐骨神経痛は「梨状筋症候群」と呼ばれており、早期の対処が重要です。 以下でやり方を解説します。 梨状筋のストレッチ①|床に座りながら行う方法 1.床に座り、両足を伸ばします。 2.ストレッチしたい側の足を反対側の太ももの上にのせます。 3.上半身を前に倒し、お尻の奥に伸びを感じるところで30秒間キープします。 4.反対側の足も同様に行います。 梨状筋のストレッチ②|椅子に座りながら行う方法 1.椅子に座り、ストレッチしたい側の足を反対側の太ももの上にのせます。 2.上半身をゆっくりと前に倒し、30秒間キープします。 3.反対側の足も同様に行います。 梨状筋のストレッチ③|うつ伏せで行う方法 1.うつ伏せの姿勢になります。 2.両手は顔の前で軽く重ね、上体を安定させます。 3.片膝を曲げて、外側に開きながら、足の裏を天井に向けるようにしましょう。 4.お尻の奥がじんわりと伸びているのを感じながら、そのまま30秒ほどキープします。 5.ゆっくり脚を戻し、反対側も同様に行います。 お尻のストレッチ お尻の筋肉は、大殿筋・中殿筋・小殿筋など複数の筋肉で構成されています。 これらの筋肉は、歩行や走行、階段の昇降といった日常動作を支える重要な役割を担っているため、ストレッチでしっかり伸ばしていきましょう。 お尻の筋肉が硬くなると骨盤のバランスが崩れやすくなり、姿勢の乱れにもつながります。 結果として坐骨神経が圧迫され、痛みやしびれを伴う坐骨神経痛を引き起こすことがあるため注意が必要です。 では、やり方を見ていきましょう。 お尻のストレッチ|寝ながら行う方法① 1.仰向けになり、両膝を立てます。 2.片方の足を反対側の太ももの上にのせます。 3.反対側の手で太ももを持ち、胸に引き寄せます。 4.お尻に伸びを感じるところで、30秒間キープします。 5.反対側の足も同様に行います。 お尻のストレッチ|寝ながら行う方法② 1.仰向けになり、両膝を立てます。 2.片方の足首を反対側の膝の上に乗せます。 3.両手で反対側の太ももを抱え、胸の方に引き寄せます。 4.お尻に伸びを感じるところで、30秒間キープします。 5.反対側の足も同様に行います。 ストレッチは、無理をせず痛みを感じない範囲で行うことが基本です。 ストレッチ中に痛みやしびれが強くなるようであれば、すぐに中止してください。 効果を高めるためには、毎日の継続が大切です。 1回あたり5~10分程度を目安に、1日に数回行いましょう。 とくに、お風呂上がりなど体が温まっているタイミングでストレッチすると、筋肉が伸びやすくなり、安全かつ効率的に行えます。 なお、ストレッチは坐骨神経痛の緩和に役立ちますが、症状の根本的な改善にはつながらない場合もあります。 症状がなかなか改善しない、また悪化する場合は早めに医療機関を受診し、専門医の診察を受けましょう。 坐骨神経痛を和らげる高齢者向けストレッチ 坐骨神経痛は、加齢とともに筋力や柔軟性が低下することで起こりやすくなります。 とくに高齢になると、日常のちょっとした動作で痛みやしびれが悪化しやすいため、体に大きな負担をかけないケアがおすすめです。 ここでは、高齢の方でも無理なく続けられる3つのストレッチをご紹介します。 手足をぶらぶらさせる 手足をぶらぶらさせるストレッチは、立ったままでも座ったままでも簡単にできます。 体がこわばっているときや、運動の前後に行うと効果的です。 足を肩幅に開いて立ち、両手足を軽くぶらぶらと揺らしましょう。 力を入れず、全身を脱力させるようにするのがポイントです。 無理に大きく動かす必要はなく、自分が心地良く感じる範囲で行ってください。 ゴロゴロと寝返りをうつ 仰向けになって左右にゆっくり寝返りを打つだけでも、腰回りや骨盤の緊張が和らぎます。 膝を軽く曲げ、両足を揃えたまま左右に倒してみましょう。 体幹の安定を助ける筋肉を自然に使う動きであり、腰への負担を軽減し、坐骨神経痛の予防にもつながります。 布団の上など、柔らかすぎない場所で行うのがおすすめです。 寝ながら膝を抱える 寝ながら膝を抱えるストレッチは、腰からお尻にかけての筋肉を優しく伸ばし、神経への圧迫を和らげるのに効果的です。 息を止めず、ゆったりと呼吸しながら行うことで、リラックス効果も得られます。 仰向けに寝た状態で片膝を胸の方向に引き寄せ、両手で抱えましょう。 この姿勢を20~30秒キープし、反対側も同様に行います。両膝を同時に抱えても問題ありません。 いずれのストレッチも、痛みのない範囲で無理せず行うことが大切です。 継続すれば徐々に体の柔軟性が高まり、坐骨神経痛の症状緩和に役立つので、毎日の習慣として取り入れてみましょう。 坐骨神経痛の緩和に役立つグッズ 坐骨神経痛の症状を和らげるにはストレッチや体の使い方に加え、グッズの活用も有効です。 ここでは、日常生活に取り入れやすく、体への負担を減らす工夫ができるグッズをご紹介します。 クッション 長時間の座位は、立っているときよりも腰に大きな負担がかかるといわれています。 椅子に直接座ると坐骨神経への圧迫が強まるため、クッションを活用して腰の負担を軽減しましょう。 座面に厚みのあるクッションや、坐骨部分にくぼみがあるタイプなどを使うと体圧を分散しやすく、神経への刺激を和らげる効果が期待できます。 とくに、在宅勤務やテレビ鑑賞などで長時間座る方におすすめのグッズです。 腰痛ベルト 腰痛ベルトとは、腰回りの筋肉や骨盤を安定させ、坐骨神経への負担を軽減するサポートグッズです。 適度な圧迫で姿勢を保ちやすくなり、動作時の痛みを和らげる手助けにもなります。 ただし、常時装着すると筋力の低下につながる恐れもあるため、使用する時間や場面は医師や理学療法士に相談しましょう。 痛みが強いときや、長時間歩く必要がある場面で活用してみてください。 ボール お尻の奥にある梨状筋が硬くなると、坐骨神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こす場合があります。 梨状筋をほぐす目的で利用できるのが、テニスボールや柔らかめのマッサージボールです。 仰向けに寝てお尻の下にボールを置き、梨状筋に圧をかけながら軽く動かすようにすると、筋肉がほぐれて神経の圧迫を和らげることにつながります。 1回30秒程度を左右交互に行うのが目安です。 坐骨神経痛でやってはいけないストレッチ 坐骨神経痛の症状があるときは、無理なストレッチが逆効果になることがあります。 とくに、以下のような行為には注意が必要です。 痛みを我慢して無理に伸ばす 腰を大きく反らす・ねじる 長時間ストレッチする 症状が悪化しているときに過度な負荷をかける ストレッチのやり方や強度のかけ方を間違えると神経をさらに圧迫し、かえって痛みやしびれを強めてしまう可能性があります。 ストレッチは、気持ち良いと感じる範囲で、ゆったりと呼吸しながら行うのが基本です。 痛みや不安がある場合は、医師や理学療法士に相談しましょう。 坐骨神経痛でやってはいけないことやストレッチについては、以下の記事でも詳しく解説しています。 坐骨神経痛の主な原因 坐骨神経痛は、坐骨神経がなんらかの原因で圧迫・刺激されることによって生じる症状です。 ここでは、坐骨神経痛の主な原因となる代表的な疾患を見ていきましょう。 椎間板ヘルニア 椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板が変性し、その一部が飛び出して神経を圧迫することで起こります。 腰椎の椎間板に発生するケースが多く、坐骨神経の通り道に突出部が触れることで、激しい痛みやしびれを引き起こすのが特徴です。 20〜40代の比較的若い世代にも多く見られ、重いものを持ち上げたときや急な動作によって発症する場合があります。 症状は主に片側に出現しやすく、腰からお尻、太もも、ふくらはぎまで放散します。 椎間板ヘルニアについては、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。 脊柱管狭窄症 脊柱管狭窄症は、脊柱管という神経の通り道が加齢などにより狭くなり、神経が圧迫されることで発症します。 50代以降の中高年に多くみられ、長距離の歩行後に足がしびれたり痛んだりする「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が典型的な症状です。 安静にすると症状が和らぐ傾向があるため、初期段階では見逃されることもあります。 進行するとしびれや脱力が強くなり、日常生活に大きな支障をきたす恐れもあるため注意が必要です。 脊柱管狭窄症の症状や原因については、以下の記事もご覧ください。 梨状筋症候群 梨状筋症候群は、お尻にある梨状筋という筋肉が硬くなり、すぐ近くを通る坐骨神経を圧迫することで起こる疾患です。 長時間の座位姿勢や運動不足、股関節の硬さなどが要因となりやすく、女性に多い傾向があります。 痛みやしびれは、お尻から太ももにかけて放散する場合が多く、坐骨神経痛とよく似た症状である点も特徴です。 梨状筋のストレッチやマッサージ、運動療法によって症状が改善するケースもあります。 梨状筋症候群に関しては、以下の記事でも解説しているので参考にしてみてください。 腰椎分離すべり症 腰椎分離すべり症は腰椎の骨の一部が分離し、前方にずれることで脊柱管や神経根が圧迫され、坐骨神経痛の症状を引き起こす疾患です。 加齢による骨の変形や、若年期のスポーツでのオーバーユースが原因となる場合があります。 分離・すべりが進行すると、神経の圧迫が強まり、慢性的な腰痛に加え、下肢の痛みやしびれが出現することもあるため要注意です。 保存療法で改善が見込めない場合は、手術を検討するケースもあります。 坐骨神経痛の症状|痛みやしびれ、放置するとどうなる? 坐骨神経痛の症状は人によって異なり、以下のような症状が現れます。 電気が走るような鋭い痛み ジンジンするようなしびれ 足の感覚が鈍くなる これらの症状は、坐骨神経が走行する範囲に沿って現れるため、お尻から太もも、ふくらはぎ、すね、さらには足の甲や足裏にまで広がる場合があります。 また、長時間同じ姿勢を続けたり、くしゃみや咳で腹部に力が入ったりする動作をきっかけに、症状が悪化する場合も少なくありません。 症状が進行すると、歩行や立位が困難になることもあり、日常生活に大きな支障をきたす恐れがあります。 さらに、坐骨神経痛を放置すると痛みが慢性化し、しびれが残ったり、足に力が入りにくくなるなど、神経の機能低下が進むケースもあります。 とくに、「腰部脊柱管狭窄症」が原因の場合は適切な治療を受けないと、排尿障害などの深刻な合併症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。 筋力低下や排尿困難、便秘などの症状が出始めた場合は、命に関わる恐れもあります。 気になる症状があれば早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。 坐骨神経痛の治療法「再生医療」について 坐骨神経痛の治療には、「再生医療」という選択肢もあります。 再生医療では、患者様自身の脂肪由来幹細胞やPRP(多血小板血漿)を用いることで、身体への負担を抑えた治療が可能です。 とくに、筋力の低下やしびれなどが残る術後の後遺症や、日常生活に支障をきたす痛みに悩む方に適応されます。 治療は注射や点滴で行うため、入院や手術を伴わないのが特徴です。 腰椎椎間板ヘルニアと変形性膝関節症による坐骨神経痛と膝の痛みが改善した症例については、以下の記事をご覧ください。 まとめ|ストレッチで坐骨神経痛を和らげよう 坐骨神経痛は、筋肉のこわばりや姿勢の乱れなど、生活習慣によって悪化するケースが少なくありません。 無理のないストレッチを日々の習慣に取り入れて神経への負担を軽減し、痛みやしびれの改善につなげていきましょう。 ただし、痛みが強くなるような無理な動きは禁物です。症状が長引く、もしくは悪化した場合は、早めに医療機関を受診することも大切です。 手術後の後遺症でしびれに悩んでいる方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。再生医療を含め、患者様一人ひとりに合わせた治療方針をご提案いたします。
2025.02.15 -
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ある日突然、手足のしびれや筋力低下を感じたことはありませんか?もしかしたら、それはギラン・バレー症候群の初期症状かもしれません。 聞き慣れない病名かもしれませんが、年間10万人あたり1〜2人が発症する病気で、2021年のLancet誌では世界で最も一般的な急性弛緩性麻痺の原因と報告されています。 免疫システムが誤って自分の神経を攻撃してしまうこの病気、実は風邪や下痢といった感染症がきっかけで発症することも。 重症化すると呼吸困難に至るケースもありますが、迅速な診断と治療の開始により、後遺症のリスクを減らすことが可能です。 この記事では、ギラン・バレー症候群の症状、原因や治療法、その後の経過について、わかりやすく説明します。正しく理解し、もしもの時に備えましょう。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 ギラン・バレー症候群の後遺症にお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 ギラン・バレー症候群(GBS)とは?発症するメカニズムを解説 引用:日本神経学会「ギラン・バレー症候群」 ギラン・バレー症候群とは、免疫システムが誤って自分自身の末梢神経を標的にしてしまう自己免疫疾患です。本来は細菌やウイルスと戦うはずの免疫が暴走し、神経のはたらきを損なうことが特徴とされています。 神経への攻撃が続くことで電気信号の伝達が乱れ、手足のしびれや筋力低下を引き起こします。さらに、炎症物質が長く神経周囲にとどまると髄鞘(神経線維を覆っている膜)の損傷が進み、信号伝達の効率が一層低下します。 免疫異常と神経損傷が並行して起こるメカニズムにより、症状が急速に拡大する点がこの疾患の特徴です。 ギラン・バレー症候群の原因 ギラン・バレー症候群の明確な原因は、現段階ではまだ解明されていません。現時点で、もっとも関係が深いとされているのが、感染症の後に起こる免疫反応の異常です。 風邪や胃腸炎などの感染をきっかけに、免疫機能が誤って自分の末梢神経を攻撃対象としてしまい、その結果しびれや筋力低下を引き起こすことが明らかになっています。 この免疫の誤認は、病原体と神経細胞の一部が似ているために起こると考えられており、研究によって関連性が徐々に明らかになりつつあります。しかし、どの感染症が強く影響するのか、誰が発症しやすいのかといった詳細は、まだ特定されていません。 ギラン・バレー症候群の種類 ギラン・バレー症候群には、主に3つのタイプがあります。 タイプ 詳細 脱髄が優勢である 神経線維を覆うミエリン鞘が障害され、神経伝達が阻害される。代表例は急性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(AIDP)で、最も一般的。 軸索が侵される 神経線維自体が損傷されることで情報伝達が低下。急性運動軸索神経障害(AMAN)が代表例 フィッシャー症候群 眼球運動障害や運動失調、腱反射の消失が特徴で、手足の筋力低下は目立たない。 ギラン・バレー症候群は神経のどの部分が障害されるかによって症状や経過が異なるため、診断や治療方針を決める際にはタイプの特定が重要です。 ギラン・バレー症候群の主な症状 ギラン・バレー症候群の初期には他の疾患と共通する症状が多く見られ、診断の判断が難しいケースもあります。 風邪のような軽い症状だと安易に考えて放置すると、後遺症が残る可能性もあるため、早期発見・早期治療が非常に重要です。ここからは、ギラン・バレー症候群の主な症状を解説します。 初期症状 ギラン・バレー症候群では、発症初期に体の異変を感じることが多く、以下の症状が現れます。 手足のしびれ 筋力の低下 疲労感 これらの症状は数日以内に進行することがあり、手足の動きや日常生活に影響を及ぼす場合があります。症状が現れたら早めに医療機関での受診を検討しましょう。 手足のしびれ ギラン・バレー症候群では、発症初期に両側の手足の指先や足首にしびれ、あるいはチクチクとした異常感覚が生じることがあります。左右対称に症状が出る点が特徴です。 患者様の中には「最初は足が少しジンジンするだけだったのに、数日で両足全体にしびれが広がり、歩行が困難になった」と訴える方もいます。 筋力の低下 初期段階で筋力が弱まり、しびれと併発して手足の細かい動作が困難になります。具体的には、以下のような症状が現れます。 ボタンをかける、箸を持つといった、指先を使う動作が困難になる ペットボトルの蓋を開けられない 文字を書くのが困難になる 歩行がふらつく 階段の上り下りが難しくなる これらは筋力の低下による初期症状の特徴で、日常生活に影響を及ぼす場合があります。 疲労感 疲れやすさや体のだるさも、ギラン・バレー症候群の初期症状としてよく見られます。患者様の中には「少し歩いただけで体が重く感じる」「朝起きても疲れがとれない」と訴える方もいます。 これらの疲労感は風邪や過労と誤認されやすいものの、実際には症状が急速に進行する場合があるため注意が必要です。 とくに手足のしびれや筋力低下を伴う場合は、症状が進む前に医療機関での診断を受けることが回復の鍵となります。 進行期の症状 ギラン・バレー症候群が進行すると、症状はより顕著になります。とくに以下の症状が現れます。 手足の麻痺 歩行困難 呼吸困難 各症状は急速に悪化することがあるため、進行のスピードが速い場合はギラン・バレー症候群の可能性を疑い、早めに医療機関を受診することが大切です。 手足の麻痺 発症から数日~数週間が経過すると、筋力低下が一層強まり、手足に麻痺が生じます。 患者様の中には、指先や足先の細かい動きが困難になり、日常動作が制限されるケースも少なくありません。 衣服の着脱や食事、洗面、トイレなど、一人では行いにくくなる場合もあります。症状は左右対称に出ることが多く、進行の速さが特徴です。 歩行困難 足の筋力低下が進むと歩行が困難になります。初めは軽いしびれ程度でも、数日で杖や補助具が必要になる場合もあります。 症状が進行すると歩行だけでなく、日常生活の動作全般に支障が出ることがあり、移動や立位の安定性が著しく低下するでしょう。 呼吸困難 呼吸困難は、呼吸に必要な筋肉や嚥下に関わる筋肉の麻痺により起こります。 症状が進むと自力での呼吸や食事が困難になり、人工呼吸器や経管栄養が必要となるケースもあります。呼吸困難は全身症状の中でもとくに重篤で、生命の危険に直結する症状です。 ギラン・バレー症候群の診断方法 ギラン・バレー症候群の診断方法は主に、以下の2つです。 神経伝導検査 髄液検査 神経伝導検査 神経伝導検査は、ギラン・バレー症候群を診断する上で有用な検査です。神経に微弱な電気刺激を与え、その伝わる速度や反応を詳細に測定します。 神経線維を覆うミエリン鞘が損傷していたり、神経線維自体に障害があったりする場合、伝導速度の低下や反応の減弱が確認できます。 神経伝導検査は、症状の原因や病型を客観的に判断でき、治療方針の検討にも役立つ検査です。 髄液検査 髄液検査では、腰椎穿刺によって採取した髄液を分析し、ギラン・バレー症候群に特徴的な所見である「蛋白細胞解離」を確認します。 これは、髄液中のタンパク質が増加している一方で細胞数は正常という状態を指し、神経の炎症が進行していることを示唆します。 初期段階の診断補助として非常に有用で、症状の程度や病型の判断にも役立つ検査です。 ギラン・バレー症候群と類似する疾患との鑑別に注意! ギラン・バレー症候群は、他の神経疾患と症状が似ていて、鑑別が難しいケースがあります。とくに四肢の筋力低下やしびれ、感覚異常が共通して現れる疾患では、診断に慎重さが求められます。 症状の持続時間や左右対称性、感覚異常の有無、自律神経症状の有無などの総合的な判断が重要です。 鑑別が難しい主な疾患は以下です。 疾患名 特徴 重症筋無力症 日内変動する筋力低下、眼瞼下垂や複視などの眼症状が特徴 ボツリヌス症 眼球運動障害、嚥下障害、構音障害が目立ち、四肢の筋力低下は対称性に起こりにくい ポリオ 急性期に四肢麻痺が現れることがある ダニ麻痺症 末梢神経麻痺を引き起こす場合がある ウエストナイルウイルス感染症 神経系への影響で筋力低下やしびれが見られる場合がある 医師はこれらの特徴を確認し、各疾患の特有の症状や経過を把握した上で、正しい診断と適切な治療方針を決定します。(文献1) ギラン・バレー症候群の治療法 ギラン・バレー症候群の治療では、症状の改善と回復を目指し、以下の薬物療法や交換療法、運動療法などが組み合わされます。 免疫グロブリン療法 血漿交換 リハビリテーション 最新の治療法と研究 免疫グロブリン療法 免疫グロブリン療法は、ギラン・バレー症候群の症状改善に有効な治療法です。健康な人の血液から抽出した免疫グロブリンを点滴投与することで、誤って神経を攻撃する免疫反応を鎮めます。 治療は入院して行われることが多く、まれに頭痛や発熱、吐き気、血管痛などの副作用が現れる場合があります。 副作用は多くの場合短期間で治まりますが、体調に変化があれば早めに医師の診察を受けることが重要です。 血漿交換 血漿交換は、血液中の液体成分である血漿を専用の機器で取り出し、神経を攻撃する抗体を含む成分を除去してから、新しい血漿やアルブミン製剤で補充する治療法です。 この手法により、免疫の異常反応を抑え、神経へのダメージを軽減します。治療は入院で行われることが多く、副作用として血圧低下、アレルギー反応、出血や血栓、低カルシウム血症などがまれに起こる場合があります。 リハビリテーション ギラン・バレー症候群の回復には、リハビリテーションが欠かせません。症状の重い初期段階では、関節の拘縮を防ぎ、寝たきりを避けるために関節可動域訓練や体位変換を中心に行います。 症状が軽くなると、筋力強化や歩行訓練、日常生活動作訓練などが追加され、段階的に身体機能の回復を目指します。 専門職のスタッフと連携し、個々の体力や合併症に合わせた無理のないリハビリテーションが重要です。 最新の治療法と研究 ギラン・バレー症候群の治療は、現在も研究開発が進められています。 新しい治療薬の開発や既存療法の改良が行われており、補体阻害剤などの新薬の臨床試験も進行中です。これらの薬剤は神経へのダメージをより効果的に抑えることが期待されています。 加えて、国際共同研究も活発で、病態の解明や新たな治療法の確立に向けた取り組みが続けられています。 ギラン・バレー症候群の予後|後遺症や再発の可能性 ギラン・バレー症候群の回復は多くの場合順調で、発症から数カ月から1年程度で改善が期待できます。 しかし、患者様によっては筋力低下やしびれ、倦怠感などが後遺症として出るケースがあります。とくに重症例や高齢者では、後遺症が出る可能性が高まる傾向です。 また、再発はまれですが2~5%程度報告されており、再発時も初回と同様の治療が行われます。(文献2) 予後は、治療への反応や基礎疾患の有無など、個々の状況によって左右される点にも注意が必要です。 ギラン・バレー症候群の日常生活上の注意点 ギラン・バレー症候群を発症した場合、日常生活での安全対策が重要です。症状が落ち着くまでは無理をせず安静を心がけましょう。 日常生活では以下のような工夫が必要になります。 転倒防止のため、手すりや杖を活用する 入浴時には滑り止めマットやシャワーチェアを使用する トイレや衣服は安全性や着脱のしやすさを考慮する 食事は介助が必要な場合、家族の協力を得る また、精神的なサポートも重要です。不安や恐怖、焦りを感じやすいため、家族や医療従事者と積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。 ギラン・バレー症候群は早期発見・早期治療が大切 ギラン・バレー症候群は、手足のしびれや筋力低下などの症状から始まり、進行すると歩行困難や呼吸麻痺など日常生活に深刻な影響を及ぼす可能性がある疾患です。 治療には免疫グロブリン療法や血漿交換などがあり、適切な治療の早期開始により回復の可能性が高まります。 後遺症の軽減や再発防止の観点からも、症状を感じたら速やかに医療機関での診断を受けることが重要です。 さらに、治療後に残る筋力低下やしびれなどの後遺症については、当院「リペアセルクリニック」で再生医療を用いたサポートが可能な場合があります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供や簡易オンライン診断を行っております。気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 参考文献 (文献1) ギラン・バレー症候群,フィッシャー症候群診療ガイドライン2024|日本神経学会 (文献2) Guillain-Barré 症候群および Fisher 症候群の 再発に関する臨床分析 |日本神経学会
2025.02.10 -
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「お尻の奥が痛い」「足にしびれがある」といった症状が続くと、「いつ治るのだろう」と不安になる方も多いのではないでしょうか。 梨状筋症候群は、症状の程度によって回復までの期間に差があります。軽度であれば数週間で改善することもありますが、慢性化している場合は数カ月以上かかるケースもあります。 本記事では、梨状筋症候群が治るまでの期間の目安を症状の程度別に解説します。また、主な治療法や回復を妨げる行動についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 梨状筋症候群でお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 梨状筋症候群が治るまでの期間|症状の程度別に解説 梨状筋症候群が治るまでの期間は、症状の重さや治療への取り組み方によって大きく異なります。ここでは、症状の程度を以下3つに分け、回復期間の目安を解説します。 軽度の場合は2週間〜1カ月程度で改善する 中等度の場合は1〜3カ月の治療期間が必要 重度・慢性化している場合は3カ月以上かかることも ただし、上記の期間はあくまで目安です。同じ程度の症状でも、生活習慣や体の状態によって回復にかかる期間は異なります。 軽度の場合は2週間〜1カ月程度で改善する 痛みやしびれが軽く、日常生活に大きな支障がない場合は、2週間〜1カ月程度で症状が改善することが多いです。 また、軽度の症状であれば、ストレッチや生活習慣の見直しといったセルフケアで十分な効果が期待できます。 さらに、梨状筋症候群は「長時間の座位を避ける」「こまめに体を動かす」など、梨状筋への負担軽減を意識すると、回復が早まりやすくなります。 中等度の場合は1〜3カ月の治療期間が必要 痛みが続き、「座っていると辛い」「歩くと違和感がある」といった状態では、1〜3カ月程度の治療期間が必要になることがあります。 中等度の症状では、セルフケアに加えて、医療機関でのストレッチ指導や薬物療法などを組み合わせながら、経過を見ていくことが一般的です。(文献1) ただし、回復期間は日常生活での姿勢や体の使い方にも左右されます。治療と並行して、座り方や作業環境の見直しを行うと、回復を早められる可能性があります。 重度・慢性化している場合は3カ月以上かかることも 痛みやしびれが長期間続いている場合や、再発を繰り返している場合は、3カ月以上の治療期間が必要になることがあります。 慢性化した梨状筋症候群では、保存療法だけでは十分な改善が得られないケースもあります。症状が長引く場合は、医療機関で詳しい検査を受け、治療方針を見直すことが重要です。 また、梨状筋症候群は腰椎椎間板ヘルニアなど、他の疾患と症状が似ている場合があり、誤診される可能性も否定できません。症状が改善しない場合は、専門医への相談を検討しましょう。 梨状筋症候群の症状 梨状筋症候群とは、お尻の奥深くにある梨状筋が、坐骨神経を圧迫することで起こる症状です。 梨状筋症候群の主な症状は、以下のとおりです。 臀部から太もも、ふくらはぎにかけての痛み 股関節の動きに伴う痛み それぞれ詳しく解説します。 臀部から太もも、ふくらはぎにかけての痛み 梨状筋症候群では、お尻から太もも、ふくらはぎや足先まで痛み・しびれが広がることがあります。電気が走るようなピリピリとした感覚や、ジーンと響くような感覚、焼けるような痛みなど、症状の現れ方は人によってさまざまです。 このような症状は一般的に「坐骨神経痛」と呼ばれます。ちなみに、坐骨神経痛は病名ではなく、坐骨神経が圧迫・刺激されることで起こる痛みやしびれの総称です。梨状筋症候群は、坐骨神経痛を引き起こす原因の一つとなります。 なお、坐骨神経痛を引き起こす原因には、梨状筋症候群以外にも腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)などがあります。 以下の記事では、坐骨神経痛について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。 股関節の動きに伴う痛み 梨状筋症候群では、股関節を動かすと痛みが増すことがあります。 梨状筋は、股関節を外側に回す働きをする筋肉です。股関節を内側や外側に回したり、曲げ伸ばししたりする際に梨状筋が伸縮し、坐骨神経を刺激します。坐骨神経への刺激に伴い、痛みが生じてしまうのです。 とくに、股関節を外側に回す動きは梨状筋を強く収縮させるため、痛みを感じやすいです。 また、階段の上り下りや足を組む動作など、日常生活の動作でも痛みが生じる場合があります。 梨状筋症候群の主な治療法と治るまでの考え方 梨状筋症候群の治療法は、症状の程度によって異なります。軽度であればセルフケアで改善することもありますが、症状が強い場合は医療機関での治療が必要です。 「早く治したい」気持ちは当然ですが、無理に回復を急ぐと症状が悪化することもあります。自分の症状に合った治療法を選び、焦らず取り組むことが大切です。 ここでは、以下の治療法を解説します。 保存療法が基本 手術療法が検討されるケース 梨状筋症候群に対する再生医療 上記に併せて「治るまでの考え方」も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 保存療法が基本 梨状筋症候群の治療は、手術を行わない保存療法が基本です。梨状筋の緊張を和らげ、炎症の抑制を目的として、以下のような治療が行われます。 治療法 内容 ストレッチ 梨状筋を伸ばすことで神経への圧迫を軽減する 薬物療法 痛み止めや消炎鎮痛剤で痛みや炎症を抑える 温熱療法 温めることで血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる 注射療法 局所麻酔薬やステロイド薬を注射し、痛みと炎症を抑える (文献1) 多くの場合、保存療法を一定期間続けることで症状の改善が期待できます。症状の程度に応じて治療内容が調整されるため、医師と相談しながら進めていきましょう。 手術療法が検討されるケース 保存療法を数カ月間継続しても症状が改善しない場合や、他の疾患が疑われる場合は、手術療法が検討される場合があります。 ただし、梨状筋症候群で手術が必要となるケースは稀です。手術を検討する際は、医師による慎重な判断が前提となります。 梨状筋症候群に対する再生医療 「保存療法では十分な改善が得られないが、手術は避けたい」方には、再生医療という選択肢もあります。 再生医療とは、患者様ご自身の細胞や血液成分を用いる治療法です。主に幹細胞治療とPRP療法の2つがあります。 再生医療の種類 詳細 幹細胞治療 (かんさいぼうちりょう) 組織の修復に関わる働きを持つ「幹細胞」を患部に投与する治療方法 PRP療法 血液中の血小板に含まれる成長因子などが持つ、炎症を抑える働きや組織修復に関与する働きを利用した治療方法 いずれも手術や入院が不要で、体への負担が少ないことが特徴です。 当院「リペアセルクリニック」で行っている再生医療について詳しくは、以下のページをご覧ください。 自宅でできる梨状筋ストレッチ 梨状筋症候群の改善や予防には、自宅でのストレッチが効果的です。梨状筋を伸ばすことで、坐骨神経への圧迫を軽減し、症状の緩和が期待できます。 梨状筋ストレッチの手順は、以下のとおりです。 仰向けに寝て、両膝を立てる 右足を左足の膝の上に乗せる 左太ももの裏を両手で持ち、ゆっくりと胸に引き寄せる この姿勢を30秒間保持する 反対側も同様に行う なお、ストレッチは無理のない範囲で行いましょう。また、朝起きたときやお風呂上がりなど、体が温まっているタイミングが効果的です。 ただし、痛みが強い場合は無理にストレッチを行わず、医療機関を受診してください。 梨状筋症候群の回復を遅らせる3つのやってはいけない行動 梨状筋症候群は、日常生活での行動が回復に大きく影響します。以下のような行動は、症状を悪化させたり、回復を遅らせたりする可能性があるため注意が必要です。 長時間同じ姿勢で座り続ける 痛みを我慢してハードな運動を続ける 痛みが引いたからと予防策をやめる それぞれ詳しく解説します。 長時間同じ姿勢で座り続ける デスクワークや車の運転などで長時間同じ姿勢を続けていると、梨状筋が圧迫され、坐骨神経への刺激が強まります。 とくに、足を組んだり、片方に体重をかけたりする姿勢は、梨状筋への負担が大きくなるため注意が必要です。 長時間座る必要がある場合は、1時間に1回程度は立ち上がって歩いたり、軽いストレッチを行ったりしましょう。また、椅子に座る際は足を組まない意識も大切です。 痛みを我慢してハードな運動を続ける 痛みがあるにもかかわらず、無理に運動を続けると、炎症が進行して治療期間が延びる可能性があります。 とくに注意が必要な運動は、以下のとおりです。 長距離ランニング 重量挙げ 急な方向転換を伴うスポーツ(サッカー、テニスなど) 運動を再開する際は、段階的に強度を上げていくことが重要です。痛みが完全に治まるまでは激しい運動を避け、医師や理学療法士の許可を得てから復帰しましょう。 痛みが引いたからと予防策をやめる 梨状筋症候群は、治療によって一時的に症状が改善しても、生活習慣や筋緊張の影響により再発しやすい疾患とされています。 ある研究では、注射治療を受けた患者様の68%以上が痛みの再発を経験し、その多くが「治療後3カ月以内に起こった」と報告されています。(文献2) 痛みが消えても、筋肉の柔軟性が完全に回復したわけではありません。また、姿勢の癖や生活習慣は簡単には変わらないため、意識的な予防策の継続が重要です。 まとめ|梨状筋症候群は治るまでの期間を理解して適切に対処することが大切 本記事では、梨状筋症候群が治るまでの期間の目安と、治療法、回復を妨げる行動について解説しました。 梨状筋症候群が治るまでの期間は、軽度であれば2週間〜1カ月程度、中等度で1〜3カ月程度、重度・慢性化している場合は3カ月以上かかることもあります。早期に対処し、適切なセルフケアを続けることが、回復を早めるためのポイントです。 症状が長引く場合や、セルフケアで改善しない場合は、医療機関への受診を検討しましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報の提供や簡易オンライン診断を行っております。 梨状筋症候群でお悩みの方は、ぜひご登録ください。 梨状筋症候群の治るまでの期間に関するよくある質問 梨状筋症候群は完治する? 梨状筋症候群は、適切な治療と予防を続けることで完治が期待できる疾患です。多くの場合、保存療法で症状改善が期待できます。 ただし、痛みが消えただけでは完治とはいえません。筋肉の柔軟性が回復し、再発しにくい状態になるまでには時間がかかります。症状が消失した後も、最低3カ月程度は予防策の継続が推奨されます。 完治までの期間には個人差があります。少しでも違和感を覚えたら、早めに医療機関を受診しましょう。 梨状筋症候群が治らない場合はどうすればいい? 保存療法を続けても症状が改善しない場合は、まず治療法の見直しを検討しましょう。より専門的な医療機関(ペインクリニックや大学病院など)を受診したり、治療内容を変更したりすることが有効な場合もあります。 症状によっては手術療法が検討されるケースもありますが、手術以外の治療法を希望される場合は、再生医療という選択肢もあります。治療法の選択については、ご自身の症状や希望に合わせて、医師とよく相談することが大切です。 再生医療に関する詳しい情報は、以下のページでご確認いただけます。 参考文献 (文献1) Piriformis syndrome, diagnosis and treatment|PubMed (文献2) Recurrence of piriformis syndrome: One year follow up post ultrasound guided injection therapy
2025.02.09 -
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腰や首の痛み、痺れ、悩んでいませんか? それは、背骨のクッションである椎間板が潰れ、神経を圧迫する椎間板ヘルニアかもしれません。 ぎっくり腰のような激しい痛みから、長時間デスクワークによる慢性的な痛みまで、その症状は様々です。 実は、トップアスリートでも椎間板ヘルニアの有病率が高いという報告もあるほど、身近な疾患なのです。 この記事では、椎間板ヘルニアの代表的な症状5選と原因や保存療法・手術療法といった治療法まで、詳しく解説します。 もしかしたら、あなたの痛みや痺れの原因がわかるかもしれません。 https://youtu.be/4AOGsB-m63Y?si=OXYtRw-021UiEI73 椎間板ヘルニアの症状と原因5選 椎間板ヘルニアは、背骨同士のクッションとなる椎間板が、まるで潰れて神経を圧迫するような状態です。腰や首に発症し、多くの人が悩まされています。 この椎間板ヘルニアによって引き起こされる代表的な症状5つと、その原因について、詳しく説明していきます。 ①腰痛:急性期の特徴と慢性期の特徴 腰痛は、椎間板ヘルニアの最も代表的な症状です。 「ぎっくり腰」のように、突然激しい痛みが生じる場合(急性期)と、徐々に痛みが強くなっていく場合(慢性期)があります。 急性期:急性期は、重量物を持った時や、急に体をひねったときなどに起こりやすく、その場で動けなくなるほどの激痛を伴うこともあります。 私の患者さんでも、くしゃみをした瞬間、激痛で動けなくなり救急車で運ばれてきた方がいました。 慢性期:慢性期は、加齢に伴って椎間板がすり減ったり、長時間のデスクワークや悪い姿勢などによって、じわじわと症状が現れることが多いです。 まるで、長年使い続けたクッションが、少しずつへたっていくように、椎間板も徐々に変性していきます。 初期は軽い違和感程度ですが、放っておくと重症化し、日常生活に支障をきたすようになることもあります。 特徴 急性期 慢性期 痛みの始まり方 突然 徐々に 痛みの程度 激しい 軽い~中等度 期間 数日~数週間 数ヶ月~数年 原因 急な動作、重量物を持つ 加齢、長時間のデスクワーク、悪い姿勢など ②下肢の痛みやしびれ:坐骨神経痛との関係性 椎間板ヘルニアは、腰だけでなく、臀部や太ももの後ろから、ふくらはぎ、足先など、下肢にも痛みやしびれを引き起こすことがあります。 これは、飛び出した椎間板が、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」という神経を圧迫するためです。 坐骨神経痛の症状は、おしりから太ももにかけての痛み、ふくらはぎの外側や足の裏のしびれ、足首や足指の動きが悪くなるなどがあります。 これらの症状は、片側の足に現れることが多く、咳やくしゃみをすると痛みが強くなることがあります。 特に、トップアスリートでは、一般人口よりも椎間板ヘルニアの有病率が高いという報告もあります。 これは、脊柱への継続的な圧力と、微小外傷の蓄積が原因と考えられています。アスリートに限らず、普段から、腰の負担を軽減するため、姿勢や運動を心がけることが大切です。 再生医療の無料相談受付中! リペアセルクリニックは「再生医療」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 ③排尿・排便障害:重症例での症状 椎間板ヘルニアが重症化すると、まれに排尿や排便のコントロールが難しくなることがあります。 これは、「馬尾神経」と呼ばれる、膀胱や直腸の働きをコントロールする神経が圧迫されることで起こります。 尿が出にくい、残尿感がある、便が出にくい、便秘になるなどの症状が現れたら、すぐに医療機関を受診してください。 馬尾症候群は、緊急手術が必要な重篤な状態です。 早期発見、早期治療が予後を大きく左右するため、少しでも異変を感じたら、ためらわずに専門医に相談することが重要です。 ④遺伝的要因:家族歴との関連 椎間板ヘルニアは、遺伝的要因が直接的に関係しているという明確なエビデンスは、現在のところありません。 しかし、家族に椎間板ヘルニアになった人がいる場合、椎間板の構造や強度などが似ている可能性があり、将来的に発症するリスクが少し高くなる可能性も考えられます。 ⑤加齢や生活習慣:肥満や喫煙の影響 加齢:加齢は、椎間板ヘルニアの大きなリスク要因の一つです。年齢を重ねると、椎間板の水分が減少すると、もろくなってしまい、ヘルニアになりやすくなります。 これは、乾燥したスポンジがもろくなりやすいのと同じようなイメージです。 肥満:肥満もリスクを高める要因です。過剰な体重は、椎間板に大きな負担をかけるためです。 喫煙:喫煙は、椎間板への血流を悪くし、椎間板の変性を促進するため、間接的にヘルニアのリスクを高める可能性が指摘されています。 日頃から、バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙などを心がけることで、椎間板ヘルニアのリスクを軽減することができます。 特に、肥満の方は、適切な減量指導を受けることで、椎間板への負担を軽減し、症状の改善を期待できます。 椎間板ヘルニアの検査と治療法4選 椎間板ヘルニアの検査方法と治療法について、不安を少しでも和らげ、治療に前向きに取り組めるよう、わかりやすく解説します。 検査で何がわかるのか、どんな治療の選択肢があるのか、一緒に見ていきましょう。 画像診断:MRI、CT、レントゲンの役割と使い分け 椎間板ヘルニアの検査には、主にMRI、CT、レントゲンといった画像診断を用います。 それぞれの検査の特徴を、身近なもので例えて説明します。 MRI検査: MRI検査は、強力な磁石と電波を使って体の内部を、まるでゼリーの中身を見るように鮮明に画像化します。 飛び出した椎間板の状態や、神経がどれくらい圧迫されているかを正確に把握できます。特に、神経根症状を伴う腰椎椎間板ヘルニアの診断においては、MRIが不可欠です。 CT検査: CT検査は、X線を使って体の断面を撮影し、輪切りにした野菜のように内部構造を写し出します。 MRI検査ほど鮮明ではありませんが、骨の輪郭をとらえるのが特徴で、椎間板ヘルニアに伴う骨の異常や、ヘルニアの石灰化の有無などを確認するのに役立ちます。 レントゲン検査: レントゲン検査は、X線を使って骨を撮影する、健康診断などでもよく用いられる検査です。 椎間板ヘルニア自体はレントゲンに写りませんが、骨の変形や異常がないかを確認し、他の骨の病気を除外するために用います。 これらの検査を組み合わせて行うことで、より正確な診断が可能になります。 保存療法:薬物療法、理学療法、安静の重要性 椎間板ヘルニアの治療は、まず保存療法から始めます。保存療法は、手術をせずに痛みやしびれなどの症状を和らげることを目的とした治療法です。 薬物療法: 痛みや炎症を抑える薬、神経の働きを助ける薬、筋肉の緊張を緩和する薬などを、患者さんの症状に合わせて処方します。 鎮痛剤は、痛みを感じにくくする効果があり、炎症を抑える薬は、腫れや熱感を抑えることで痛みを軽減します。 神経の働きを助ける薬は、神経の修復を促進し、しびれなどの症状を改善する効果が期待できます。 理学療法: 専門の理学療法士による指導のもと、ストレッチや運動、マッサージなどを行います。 硬くなった筋肉を柔らかくすることで血行を促進し、痛みを軽減する効果があります。 安静: 痛みが強い時期には、安静にすることが重要です。安静にすることで、炎症が治まり、痛みが軽減されます。 しかし、長期間の安静は、筋力低下や体力低下につながるため、医師の指示に従って適切な安静期間と活動量を調整することが大切です。 北米脊椎協会(NASS)のガイドラインでも、適切な安静の重要性が強調されています。 これらの保存療法を6週間から3ヶ月ほど続け、それでも症状が改善しない場合や、症状が悪化する場合には、手術療法を検討します。 手術療法:適応と種類、術後のリハビリテーション 保存療法で効果が得られない場合や、重度の神経麻痺がある場合などには、手術療法を検討します。 手術の主な目的は、飛び出した椎間板を取り除き、神経の圧迫を解消することです。 手術の適応: 排尿・排便に障害が出たり、日常生活に支障が出るほどの神経麻痺がある場合は、緊急手術が必要になることもあります。 特に、馬尾症候群の場合は、24~48時間以内の緊急手術が必須です。それ以外の場合でも、保存療法を数ヶ月試しても症状が改善しない場合は、手術の適応となることがあります。 具体的な適応は、医師が患者さんの症状や検査結果などを総合的に判断します。 手術の種類: 椎間板ヘルニアの手術には、顕微鏡手術、内視鏡手術など、いくつかの種類があります。 顕微鏡手術は、顕微鏡を使って患部を拡大して行うため、より精密な手術が可能です。 内視鏡手術は、小さな傷で行えるため、体への負担が比較的少ないというメリットがあります。 どの手術法が適しているかは、ヘルニアの状態や患者さんの状態によって異なります。 胸椎椎間板ヘルニアのように、稀なケースでは、ヘルニアの位置や石灰化の有無によって、胸腔内切開術や後外側切開術などのアプローチを選択する必要もあります。 術後のリハビリテーション: 手術後は、早期からリハビリテーションを開始することが重要です。 リハビリテーションでは、筋力トレーニングやストレッチ、歩行訓練などを行い、日常生活への復帰を目指します。 手術は体に負担がかかるため、手術のメリットとデメリットをよく理解し、医師と十分に相談した上で、手術を受けるかどうかを判断することが大切です。 しかし、手術をしても、しびれや痛みが残ったり、『手術前よりも後遺症がひどくなった』という方も一定数おられます。 術後の後遺症の場合は、神経は一度損傷すると、戻らないことがあると、医師はよく言います。 そんな方に、リペアセルクリニックでの国内ではほとんど行われていない、脊髄腔内にダイレクトに幹細胞を投与する再生医療を行なっています。詳しくはこちらで説明しています。 再生医療の無料相談受付中! リペアセルクリニックは「再生医療」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 <実際に行った、患者様の声> https://youtu.be/zRaQYBJNrS8?si=dz3vaREdJJnD65HL https://youtu.be/3yN5q8_ATpc?si=YNTbuXIalfV4Z0Me 他の疾患との鑑別:坐骨神経痛、脊柱管狭窄症との違い 椎間板ヘルニアは、坐骨神経痛や脊柱管狭窄症といった他の疾患と症状が似ていることがあります。 坐骨神経痛: 坐骨神経痛は、腰からおしり、太ももの裏側、ふくらはぎにかけて伸びる坐骨神経が圧迫されることで起こる症状です。 椎間板ヘルニアが坐骨神経痛の原因となることもありますが、梨状筋症候群など、他の原因で坐骨神経痛が起こることもあります。 脊柱管狭窄症: 脊柱管狭窄症は、背骨の中を通る脊髄神経の通り道である脊柱管が狭くなることで、神経が圧迫されて起こる病気です。 加齢に伴う骨や靭帯の変化によって脊柱管が狭くなることが主な原因です。 椎間板ヘルニアと同様に、腰痛や足のしびれ、痛みなどの症状が現れますが、間歇性跛行(しばらく歩くと足が痛くなり、休むと痛みが治まる)といった特徴的な症状がみられることもあります。 これらの疾患は症状が似ているため、必ず、専門医による適切な診断を受けることが大切です。 ▼脊柱管狭窄症について、併せてお読みください。 参考文献 Yamaguchi JT and Hsu WK. "Intervertebral disc herniation in elite athletes." International orthopaedics 43, no. 4 (2019): 833-840. Danazumi MS, Nuhu JM, Ibrahim SU, et al. "Effects of spinal manipulation or mobilization as an adjunct to neurodynamic mobilization for lumbar disc herniation with radiculopathy: a randomized clinical trial." The Journal of manual & manipulative therapy 31, no. 6 (2023): 408-420. Kögl N, Petr O, Löscher W, et al. "Lumbar Disc Herniation—the Significance of Symptom Duration for the Indication for Surgery." Deutsches Arzteblatt international 121, no. 13 (2024): 440-448. Court C, Mansour E and Bouthors C. "Thoracic disc herniation: Surgical treatment." Orthopaedics & traumatology, surgery & research : OTSR 104, no. 1S (2018): S31-S40. "[Guideline for diagnosis, treatment and rehabilitation of lumbar disc herniation]." Zhonghua wai ke za zhi [Chinese journal of surgery] 60, no. 5 (2022): 401-408. van der Windt DA, Simons E, Riphagen II, et al. "Physical examination for lumbar radiculopathy due to disc herniation in patients with low-back pain." The Cochrane database of systematic reviews , no. 2 (2010): CD007431. Kreiner DS, Hwang SW, Easa JE, et al. "An evidence-based clinical guideline for the diagnosis and treatment of lumbar disc herniation with radiculopathy." The spine journal : official journal of the North American Spine Society 14, no. 1 (2014): 180-91. Zhang AS, Xu A, Ansari K, et al. "Lumbar Disc Herniation: Diagnosis and Management." The American journal of medicine 136, no. 7 (2023): 645-651.
2025.02.09







