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「足のしびれや自律神経の乱れを感じる」 「足にピリピリ感があり、日常生活に影響をきたしている」 最近、原因不明の足のしびれやピリピリ感はありませんか。日常生活や仕事にも影響が出始めると不安になりますよね。 とくに忙しい毎日を送っていると、足のしびれや自律神経の乱れがストレスによるものではないかと気になることでしょう。 それらの原因不明の症状は、末梢神経障害によるものかもしれません。 本記事では、末梢神経障害の症状とともに以下の内容について解説します。 末梢神経障害を放置すると筋肉の萎縮や痛みの慢性化につながりますので、症状と原因を正しく理解し、早めに医療機関を受診しましょう。 また、つらい末梢神経障害の治療には、再生医療も選択肢の一つです。 \末梢神経障害に対する再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の改善を促す治療法です。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=Kx0lm_YjfUhh1P4e 【こんな方は再生医療をご検討ください】 長年、手足のしびれや痛みに悩まされている 既存の治療では改善が見られない 具体的な治療法については、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 末梢神経障害とは 区分 主な症状 感覚神経の障害 しびれ・冷感・灼熱感、感覚の低下、ピリピリ・チクチクする異常感覚 運動神経の障害 筋力低下、筋萎縮、歩行困難、運動機能の低下 自律神経の障害 発汗異常、立ちくらみ・めまい、便秘・下痢、排尿障害、動悸 症状の特徴 手足の先から始まる、左右対称に出る、徐々に進行する (文献1) 末梢神経障害とは、脳や脊髄から枝分かれした神経が傷つき、感覚や運動、自律神経の働きに異常が起きる状態のことを指します。 主に糖尿病やビタミン欠乏、ストレス、生活習慣の乱れなどが原因で引き起こされます。症状を放置すると徐々に進行し、重症化する恐れがあるため、早めに医療機関を受診しましょう。 以下の内容では、末梢神経障害に対してタリージェは効果があるのかを解説しております。 末梢神経障害の症状 末梢神経障害の症状は多岐に渡ります。主な症状は以下の4つです。 症状の種類 概要 足のしびれ・冷感・灼熱感 足先にしびれや冷たさ、焼けつくような感覚が現れる 筋力低下 力が入りにくくなり、歩行時につまずきやすくなる 感覚の異常 触れた感覚が鈍くなる、逆に過敏になる 自律神経に異常をきたす 発汗や血圧、消化・排尿などの機能に影響が出ることがある 少しでも違和感を覚えた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 足のしびれ・冷感・灼熱感 症状 内容の概要 足のしびれ 神経の障害で足の感覚が鈍くなり、しびれが起こる 足の冷感 自律神経の障害により血流が悪化し、冷たく感じる 足の灼熱感 足が焼けるように熱く感じられる 感覚神経がダメージを受けると現れる代表的な症状です。足先や足裏にジンジン、ピリピリといったしびれを感じたり、正座の後のような感覚が続いたりします。 また、実際の温度とは関係なく、足が冷たく感じたり熱く感じたりする症状が現れることもあります。 症状の持続性には個人差がありますが、少しでも違和感を覚えた場合は、医療機関を受診しましょう。 筋力低下 症状 内容の概要 筋肉の萎縮 神経の損傷によって筋肉が細くなり、見た目にも痩せてくることがある 歩行困難 足の筋力が低下し、ふらつきや転倒が起きやすくなる 日常生活動作の困難 手の筋力が弱まり、物をつかむ・ボタンを留めるなど細かな作業がしにくくなる (文献2)(文献3) 運動神経がダメージを受けると、筋肉を動かす指令がうまく伝わらなくなり、筋力が低下します。筋力が低下すると足の場合、スリッパが脱げやすくなったり、つま先が上がらずにつまずきやすくなります。 手の筋力であれば、物を落としやすくなり、私生活に支障をきたすでしょう。進行すると、歩行が不安になったり、物を持つことが困難になったりする可能性があります。 感覚の異常 症状 概要 しびれ(感覚鈍麻) 触れた感覚が鈍くなり、とくに手足の先に出やすい 違和感 焼ける・刺す・電気が走るような違和感など、多様なタイプの症状が現れる 異常感覚(錯感覚) 触れていないのに触れたように感じる 感覚過敏 軽い刺激でも強い不快感を覚える 温度感覚の異常 冷たさ・熱さに対する感覚が鈍くなる、または過敏になる 振動感覚の異常 携帯のバイブレーションなど、小さな振動を感じにくくなる 位置感覚の異常 ふらつきや物にぶつかりやすくなることも (文献4) しびれや冷感・灼熱感以外にも、さまざまな感覚の異常が現れます。 触った感じが鈍くなる感覚鈍麻が起こると、やけどや怪我をしても気づきにくくなることがあります。逆に軽い刺激に対して過敏になるアロディニアと呼ばれる状態になることもあり、症状はさまざまです。 感覚の異常は、QOL(生活の質)を低下させる原因になるだけでなく、症状によっては後遺症が出る可能性があります。 自律神経に異常をきたす 自律神経は、血圧、体温、発汗、消化、排泄など、自分の意思とは関係なく体の機能を調整する神経のことを指します。 具体的な症状としては、起立性低血圧や発汗異常、消化器症状、排尿障害など、全体にさまざまな不調が現れるため、重症化する前に早期発見が必要です。 また、自律神経とストレスの因果関係に関して、現時点で明確なエビデンスがありません。 研究段階ではあるものの、ストレスが末梢神経障害を引き起こす原因であるといわれているため、生活習慣に気をつける必要があります。 末梢神経障害の原因 末梢神経障害の原因は、主に以下のような糖尿病や過度なアルコール摂取・喫煙など生活習慣から来るものや遺伝的なものといわれています。 ストレス性によるもの 糖尿病(糖尿病性神経障害) 過度なアルコール摂取・喫煙 ビタミンB12欠乏症 自己免疫疾患・遺伝性疾患・感染症 これから紹介する内容が当てはまる方は、末梢神経障害を発症させないためにも生活習慣の見直しが必要です。 ストレス性によるもの 要因 概要 自律神経の乱れ ストレスにより交感神経が過剰に働き、血管収縮や筋緊張が起こり、神経への血流が悪化する 炎症反応の促進 ストレスが炎症性物質の分泌を促進し、慢性的な炎症が神経を傷つける可能性がある 違和感の感受性亢進 脳の違和感を汲み取る領域が影響を受け、症状を感じやすくなる 生活習慣の乱れ ストレスが睡眠・食事・運動に影響し、神経への負担や回復力低下を招くことがある 過度な精神的ストレスが、直接的に末梢神経障害を引き起こすエビデンスはありません。 しかし、ストレスは血行不良や免疫機能の低下、睡眠不足などを招き、間接的に神経の健康に影響を与える可能性が指摘されています。 他に明らかな原因がなく、精神的な負荷を感じる時期に症状が悪化するような場合は、ストレスの関与が疑われるでしょう。 精神的な負荷が引き金になり、末梢神経障害を引き起こしている可能性を感じた場合は、ストレス環境から距離を取り、休息を取りましょう。 糖尿病(糖尿病性神経障害) 障害の種類 概要 感覚障害 足先のしびれ、ピリピリするような違和感など 運動障害 足に力が入らない、筋力の低下など 自律神経障害 立ちくらみ、便秘、発汗異常など (文献4) 糖尿病で長期間、血糖値が高い状態が続くと、細い血管がダメージを受けて血流の悪化や、糖代謝の異常によって神経細胞そのものが変性する神経障害が引き起こされます。 足先のしびれや感覚鈍麻から始まることが多く、進行すると筋力低下や自律神経症状も現れ、日常生活に大きな支障をきたします。 糖尿病を患っている方は、とくに足先のしびれや感覚鈍麻の症状に注意が必要です。 過度なアルコール摂取・喫煙 要因 概要 アルコールの毒性 神経細胞に直接ダメージを与え、長期摂取で変性や破壊を引き起こす ビタミンB群の欠乏 吸収阻害により神経の維持に必要な栄養素が不足し、障害リスクが高まる 肝機能障害 栄養代謝が妨げられ、神経細胞に必要な成分の供給が不足する 血管収縮・血流低下 ニコチンが血管を収縮させ、神経への酸素・栄養供給が不足し機能が低下する 酸化ストレス増加 神経細胞が酸化ダメージを受けやすくなり、障害のリスクが上がる 長期間にわたる過度なアルコール摂取は、神経毒性やアルコール代謝に伴う栄養障害により、末梢神経障害を引き起こします。 また、喫煙もニコチンによる血管収縮作用や血行不良を引き起こし、神経への酸素や栄養の供給を妨げるため、末梢神経障害のリスクがあります。 普段からお酒を飲む習慣がある、タバコを普段から吸う方は、末梢神経障害の症状に注意が必要です。 ビタミンB12欠乏症 原因 概要 摂取不足 動物性食品を控えた食事や偏った食生活により、ビタミンB12が不足する 吸収不良 胃や小腸の疾患により、ビタミンB12の吸収がうまくいかなくなる 薬剤の影響 一部の薬(メトホルミン、PPIなど)がビタミンB12の吸収を妨げることがある (文献4) ビタミンB12は、神経細胞の髄鞘を維持したり、神経伝達物質の合成を助けたりする役割があります。 偏った食生活でビタミンBの不足や、胃の切除手術後、特定の胃腸疾患などによってビタミンB12の吸収が妨げられると、欠乏症となり末梢神経障害を引き起こす恐れがあります。 普段から偏った食事や胃腸に疾患を持つ方は、ビタミンB12が不足しないよう工夫しましょう。 自己免疫疾患・遺伝性疾患・感染症 分類 代表疾患 特徴・メカニズム 自己免疫性 ギラン・バレー症候群 感染後に免疫が神経を攻撃すると、急に手足が動かしにくくなることがある CIDP(慢性型) 髄鞘を慢性的に攻撃し、筋力低下やしびれがゆっくり進行する 遺伝性 CMT(シャルコー・マリー・トゥース病) 遺伝子の異常で筋力や感覚に障害が出る、手足の変形を伴うこともある 感染症 帯状疱疹 ウイルスが神経にダメージを与えることで、神経痛が起こる その他(HIV、ライム病など) 神経を直接傷つけたり、免疫を介して障害を起こすことがある (文献5)(文献6)(文献7) 自己免疫疾患である、ギラン・バレー症候群やCIDPは、免疫が誤って末梢神経を攻撃し、障害を引き起こします。 遺伝子異常による家族性ニューロパチーや帯状疱疹後神経障害、ライム病、HIV感染などの感染症も原因となることがあります。 自己免疫疾患が疑われる場合は、専門の医療機関での検査が必要です。 末梢神経障害の治療法 治療法 概要 薬物療法 神経の過敏性を抑える薬(抗てんかん薬、抗うつ薬など)や、違和感の軽減を目的とした薬を使用 栄養療法 ビタミンB群や必要な栄養素を補い、神経の修復や維持をサポート 手術療法 神経の圧迫が原因の場合、圧迫部位を除去・緩和するための手術が行われる 再生医療 幹細胞や再生因子を用いて、傷ついた神経の修復や機能回復をめざす治療法 末梢神経障害の改善には、複数の治療法を組み合わせた適切な治療が必要です。以下で詳しく解説します。 薬物療法 分類 主な薬剤 概要 糖尿病性神経障害 血糖コントロール薬(メトホルミンなど) 血糖値を管理し、神経への負担を軽減 メコバラミン(ビタミンB12製剤) 神経の修復や維持に必要なビタミンB12を補う 自己免疫性神経障害 免疫グロブリン製剤、ステロイド薬 自己免疫による神経の炎症を抑える 免疫抑制薬(アザチオプリンなど) 免疫の過剰な働きを抑制し、神経への攻撃を防ぐ ビタミン欠乏性神経障害 ビタミンB1、B12、葉酸など 不足しているビタミンを補い、神経の機能回復を促す 症状に対する治療薬 プレガバリン、ガバペンチン、デュロキセチン 神経の興奮を抑え、しびれや神経障害性疼痛を緩和 抗けいれん薬(カルバマゼピンなど) 神経の過剰な信号を抑え、不快感を軽減 (文献8) 症状緩和を目的とし、しびれや不快な感覚を抑える薬が用いられます。 末梢神経障害の症状によって処方される薬剤が異なり、服用は医師の指示に従いながら服用し、自己判断で量を増減させたり中止したりしてはいけません。 薬剤の服用でも改善が見込めない場合や副作用が出た場合は、医師に相談しましょう。 栄養療法 栄養素 主な役割 多く含まれる食品例 ビタミンB群 神経の修復・機能維持 豚肉、レバー、魚、卵、緑黄色野菜 タンパク質 神経や筋肉の材料となる 肉、魚、大豆製品、卵 食物繊維 血糖コントロールや便通の改善 野菜、果物、海藻、きのこ類 抗酸化物質 神経の酸化ストレスを軽減・保護 緑黄色野菜、果物、ナッツ類 ビタミンB12 神経の構造維持・修復に関与 レバー、貝類、魚、乳製品 シスチン・テアニン 疼痛の緩和に関与するとされるアミノ酸 肉類、魚介類、玉ねぎ、緑茶(※食品によって含有量に差) (文献9) 末梢神経障害では、ビタミンB群(B1、B6、B12など)の補給が大切です。医師や管理栄養士の指導のもと、個々の状態に合わせた栄養管理を行います。 栄養療法を行う場合は、医師の指導に従い、偏った栄養補充は行わないようにしましょう。 手術療法 項目 概要 目的 神経の圧迫除去、損傷した神経の修復 代表的手術 神経剥離術、神経縫合・移植術、脊椎手術、胸郭出口症候群手術 メリット 薬やリハビリで改善しない症状の改善、根本原因の除去が可能 デメリット 手術リスクあり(感染・出血など)、術後リハビリが必要な場合もある、手術が適応外の場合もある 手術の適応例 圧迫や損傷が明確、重度の麻痺、薬剤療法などで症状が改善しない場合 症状が改善しない場合、その圧迫を取り除くための手術が選択肢に入ります。手術療法では、神経圧迫の除去や、神経の修復などが行われます。 手術が適応となるケースは限定的であり、術後もリハビリや後遺症が出る可能性もあるため、患者と医師の慎重な判断が必要です。 再生医療 損傷した神経細胞や組織の修復・再生を目指す再生医療は、末梢神経障害に対して、有効な治療法です。 再生医療では、骨髄や脂肪から採取した幹細胞を損傷した神経組織に移植し、症状の改善を目指します。 https://youtu.be/iHqwMDfKID8?si=c4QCczJw6WEp9lbf 薬剤療法で起こりうる副作用や、手術を必要としないのが魅力です。 実際に、当院では40年来の糖尿病患者である方が、内科主治医から糖尿病性末梢神経障害と診断されており、10年以上続く両足のしびれ・既存の治療では改善が見られない状態になっていました。 【治療後の変化】 両足のしびれが大幅に軽減 日常生活の質の向上 健康増進への積極的な姿勢の芽生え 「運動療法と食事療法をさらに頑張っていきたい」という前向きな発言 当院(リペアセルクリニック)では、患者様一人ひとりの症状や体調に合わせた治療を行っております。 「長年しびれが改善しない」「薬を増やしたくない」「足の感覚が鈍くなって不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。 再生医療については、以下の記事で解説しております。 末梢神経障害を再発しないための注意点 注意点 概要 血糖のコントロール 高血糖を防ぐことで、神経へのダメージを抑える ビタミンB群と栄養バランス 神経の修復・維持に必要な栄養素を不足なく摂取する アルコール・喫煙を控える 神経への直接的ダメージや血流悪化を防ぐ 適度な運動 血流促進・筋力維持により神経の機能を保つ ストレス管理・良質な睡眠 自律神経のバランスを整え、神経への負担を軽減する 末梢神経障害の治療後や、症状を悪化させないためには、原因への対処を継続するとともに、神経に負担をかけない生活習慣を心がけることが重要です。 末梢神経障害が再発しないための注意点を解説します。 血糖のコントロールを徹底する 方法 内容の概要 食事療法 バランスよく規則正しく食べる、食物繊維・低GI食品を積極的に摂取する 運動療法 有酸素運動(例:ウォーキング、水泳)を無理なく継続する 薬物療法 医師の指示で血糖降下薬を服用 定期検査 血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を定期的に測定 糖尿病性神経障害の予防・進行抑制において重要なのは、血糖値を良好な範囲に維持することです。 医師の指示に従い、食事療法、運動療法、必要であれば薬物療法を継続し、定期的に血糖値をチェックしましょう。 継続的な血糖コントロールは、末梢神経障害の再発予防だけでなく、糖尿病との合併症などへの予防にもつながります。 ビタミンB群の摂取と栄養バランスを整える ビタミン 主な働き 不足時のリスク B1(チアミン) 糖質をエネルギーに変換、神経細胞のエネルギー源を供給 神経の炎症など B6(ピリドキシン) 神経伝達物質の合成、神経の興奮を抑制 しびれの発生など B12(コバラミン) 神経細胞の修復・再生をサポート 神経の変性・破壊、重度な神経障害のリスク ビタミンB群(とくにB1、B6、B12)は神経の機能維持に重要な役割を果たします。これらのビタミンを多く含む食品(豚肉、レバー、魚介類、豆類、緑黄色野菜など)を意識的に摂取しましょう。 特定の栄養素に偏った食事ではなく、全体的な栄養バランスが取れた食事を心がけることが大切です。 アルコール摂取と喫煙を控える アルコールは神経に直接的なダメージを与える可能性があります。喫煙は血行を悪化させ神経への栄養供給を妨げます。神経の健康を維持するためには、できる限りアルコール摂取を控え(節酒)、禁煙が大切です。 末梢神経障害の予防と症状改善のためにも、神経細胞を傷つける過度のアルコール摂取や、血管を収縮させるタバコは控えましょう。 適度な運動を日常に取り入れる 運動による効果 概要 血行促進 神経に酸素と栄養を届け、機能低下を防ぐ 筋力維持 筋力低下を防ぎ、神経への負担を軽減 血糖コントロール 血糖値を安定させ、神経へのダメージを軽減 ストレス軽減・自律神経調整 ストレスを和らげ、自律神経のバランスを整える 神経再生の促進 神経成長因子(NGF)の産生を促し、神経の修復や再生を助ける ウォーキングや軽いジョギング、ストレッチなどの適度な運動は、血行を促進し、神経への酸素や栄養の供給を改善する効果が期待できます。 運動を行う場合は、怪我に注意し、無理のない範囲で行うことが大切です。運動の内容は、医師の指示に従うようにしましょう。 ストレス管理や睡眠の質を高める 項目 主な方法 ストレス管理 リラックス時間の確保(入浴・音楽など)、適度な運動、専門家への相談 睡眠の質向上 規則正しい生活リズム、寝る前のスマホ・カフェイン・アルコールを避ける 過度なストレスや睡眠不足は、自律神経の乱れを招き、血行や免疫力を低下させ、神経症状を悪化させる原因になります。 趣味や入浴、瞑想など、自分に合った方法でリラックスし、ストレスをため込まないことが大切です。 規則正しい生活と十分な睡眠で、神経の修復を促しましょう。 末梢神経障害の症状がある方は早めに医療機関を受診しよう 足のしびれや感覚の異常、力の入りにくさなど、末梢神経障害を疑う症状がある場合は、自己判断せずに早めに医療機関を受診しましょう。 末梢神経障害は放置すると症状が進行し、悪化する恐れがあります。 少しでも末梢神経障害の疑いのある方は当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。 当院では、患者さま自身の細胞や血液を活用し、自然治癒力を高める再生医療による治療を行っています。 損傷した神経の修復を促すことで、しびれ・痛み・脱力感などの改善を目指す治療法で、従来の対症療法とは異なるアプローチが期待できます。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=jPlCZu6NTz1tAksh 末梢神経障害が疑われる症状でお困りの方は、一人で悩まず、ぜひ当院の無料カウンセリングをご利用ください。 参考記事 (文献1) 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「末梢神経障害」 https://www.pmda.go.jp/files/000145962.pdf(最終アクセス:2025年4月9日) (文献2) Michael C. Levin, et al.(2023)Weakness.MSD MANUAL Professional Version https://www.msdmanuals.com/professional/neurologic-disorders/symptoms-of-neurologic-disorders/weakness (Accessed: 2024-04-09) (文献3) Michael Rubin, et al. (2022).Peripheral Neuropathy.MSD MANUAL Professional Version https://www.msdmanuals.com/professional/neurologic-disorders/peripheral-nervous-system-and-motor-unit-disorders/peripheral-neuropathy (Accessed: 2024-04-09) (文献4) Larry E. Johnson, et al. (2024). Vitamin B12 Deficiency.MSD MANUAL Consumer Version https://www.msdmanuals.com/home/disorders-of-nutrition/vitamins/vitamin-b12-deficiency (Accessed: 2024-04-09) (文献5) Michael Rubin, et al. (2024). Guillain-Barré Syndrome (GBS).MSD MANUAL Consumer Version https://www.msdmanuals.com/home/brain-spinal-cord-and-nerve-disorders/peripheral-nerve-and-related-disorders/guillain-barr%C3%A9-syndrome-gbs(Accessed: 2024-04-09) (文献6) Michael Rubin,et al. (2022). Charcot-Marie-Tooth Disease.MSD MANUAL Consumer Version https://www.msdmanuals.com/home/brain-spinal-cord-and-nerve-disorders/peripheral-nerve-and-related-disorders/charcot-marie-tooth-disease(Accessed: 2024-04-09) (文献7) Kenneth M. Kaye, et al. (2023). Shingles.MSD MANUAL Consumer Version https://www.msdmanuals.com/home/infections/herpesvirus-infections/shingles(Accessed: 2024-04-09) (文献8) ガン科学療法を受ける患者さんへ末梢神経障害『東邦大学医療センター薬学部』, pp.1-2, 2020年 https://www.sakura.med.toho-u.ac.jp/sinryoka/yakuzai/ue7s91000000a3px-att/massyousinnkeisyougai.pdf(最終アクセス:2025年4月9日) (文献9) 木田 耕太「神経疾患における栄養療法,その基礎知識」, pp.1-5, 2020年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnt/39/1/39_8/_pdf(最終アクセス:2025年4月9日)
2025.04.30 -
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「神経障害性疼痛の薬はどのようなものがある?」 「神経痛に有効な市販薬はある?」 つらい神経障害性疼痛の症状をコントロールするための薬について、上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 本記事では、神経障害性疼痛の治療で用いられる薬の種類、効果、役割について詳しく解説します。 しかし、神経障害性疼痛の原因となっている損傷した神経は薬の服用では根治できません。 従来の治療では、薬物療法で症状軽減が見込めない場合、手術療法による治療が一般的でしたが、近年の治療では先端医療である再生医療が注目されています。 再生医療は、従来の治療でも難しかった損傷した神経に直接アプローチして、神経障害性疼痛の改善を目指します。 \リペアセルクリニック坂本理事長のコメント/ 手術では、椎間板や黄色靱帯を切り取る、骨を削ることによって、脊髄神経の通り道を広げます。 しかし、神経にアプローチする治療はいまだに幹細胞(再生医療)のみとなります。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、従来の治療では難しかった損傷した神経の改善が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 神経損傷による神経障害性疼痛を早く治したい 薬に頼らず、神経障害性疼痛を根本的に治治したい 現在の治療では効果を実感できない 根本的に治療したいが手術はしたくない 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは神経障害性疼痛の治療について無料相談! 神経障害性疼痛とは 項目 内容 症状(違和感の特徴) 焼けるような感覚、刺すような感覚、電気が走るような感覚、触れただけで激しい感覚(アロディニア)など 原因 脊髄損傷や脳卒中などの中枢神経の障害、糖尿病や帯状疱疹による末梢神経の損傷、手術や外傷による神経損傷など 種類 脳や脊髄などの中枢神経の障害、末梢神経の障害など (文献1) 神経障害性疼痛は、神経系の損傷や機能異常によって生じる慢性的な違和感を指します。神経障害性疼痛の原因はさまざまで糖尿病、帯状疱疹、椎間板ヘルニア、多発性硬化症などが挙げられます。 症状も多岐に渡り、灼熱感、刺すような違和感、しびれ、知覚過敏などが現れるため、市販の薬では効果が薄く、治療には専門的な薬の処方が必要です。 神経障害性疼痛の症状は多岐に渡る上に、脳卒中などの重大な病気のサインである可能性も高いため、少しでも違和感を覚えたら、早めに医療機関を受診しましょう。 神経障害性疼痛は市販の薬や漢方薬では治らない 神経障害性疼痛は、神経系の損傷や機能異常が原因であるため、市販の鎮痛薬や漢方薬では根本的な治療になりません。 市販の鎮痛薬(NSAIDsなど)は神経障害性疼痛に対して一時的な症状緩和に役立つ場合もありますが、効果が限定的なので神経系の損傷には直接作用しません。 厚生労働省の慢性疼痛治療ガイドラインでは、慢性疼痛には薬物療法だけでなく、心理的アプローチやリハビリテーションなどの治療法を組み合わせることの重要性が述べられています。(文献2) 治療薬に頼らず神経障害性疼痛を治すには、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の改善を促す治療法です。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 薬に頼らず「根本的に治療したい」方は無料相談! 以下の記事では痛み止めについて紹介しています。市販の鎮痛薬の効果は一時的なものであることを念頭に入れた上でお読みいただければ幸いです。 神経障害性疼痛の治療で使用される薬剤一覧 神経障害性疼痛の治療で使用される主な薬剤は以下の5つです。 以下はすべて医療機関で処方される薬剤です。薬剤は医師の指示に従い、服用するようにしましょう。 プレガバリン(リリカ) デュロキセチン(サインバルタ) 三環系抗うつ薬(アミトリプチリンなど) カルバマゼピン(テグレトール) トラマドール(トラマール、トラムセット) 各薬剤の特徴・効果・副作用について解説します。 プレガバリン(リリカ) 項目 内容 薬剤の特徴 神経の過剰な興奮を抑制 効果 持続する神経痛の軽減、睡眠の質の改善 副作用 眠気、めまい、ふらつき、体重増加など 服用時の注意点 医師の指示に従って適切に服用し、自己判断による中止や用量変更は行わない (文献2)(文献3) プレガバリンは、神経の興奮を抑え、違和感を緩和する薬剤です。神経障害性疼痛の症状に有効な薬剤として使用されます。(文献4) 主に糖尿病性神経障害や帯状疱疹後神経痛の治療に使用されます。 副作用としては眠気やめまい、ふらつきが起こる可能性があるため、医師の指示に従い適切に服用しましょう。 デュロキセチン(サインバルタ) 項目 内容 薬剤の特徴 セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)に分類される抗うつ薬。神経障害性疼痛にも有効。 効果 違和感の伝達を抑制する下行性疼痛抑制系を活性化、神経の過敏状態を緩和、慢性的な違和感を軽減 副作用 吐き気、口の渇き、眠気、めまい、便秘、食欲低下など。服用初期に副作用が現れやすいため注意が必要 服用時の注意点 抗うつ薬としての作用もあるため、急な中止は避ける。医師の指示に従って、用量を段階的に調整する (文献5) デュロキセチンは、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)と呼ばれる抗うつ薬の一種であり、脳内および脊髄におけるセロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害します。気分の調整だけでなく、神経障害性疼痛の違和感に対しても有効です。 服用初期に副作用(吐き気や口の渇き、眠気など)が現れる可能性があるため、医師の指示に従い用量を段階的に調整しながら服用しましょう。 三環系抗うつ薬(アミトリプチリンなど) 項目 内容 薬剤の特徴 セロトニンおよびノルアドレナリンの再取り込みを阻害する、神経障害性疼痛の緩和にも使用される 効果 下行性疼痛抑制系を活性化し、違和感の伝達を抑制 副作用 眠気、口渇、便秘、排尿困難、起立性低血圧、体重増加など 服用時の注意点 眠気などの副作用が出やすいため、少量から使用し、医師の指導のもとで用量調整を行うこと 三環系抗うつ薬は、神経障害性疼痛の治療に使用されている薬剤です。主にうつ病の治療薬として用いられますが、神経障害性疼痛の緩和にも効果があります。 三環系抗うつ薬は神経伝達物質の働きを調整し、神経障害性疼痛の症状を和らげます。 眠気などの副作用がでやすいため、医師の指導のもと少量から使用し、自己判断での用量調整は行わないようにしましょう。 カルバマゼピン(テグレトール) 項目 内容 薬剤の特徴 主に三叉神経痛などの発作性神経痛に効果あり 効果 発作性の激しい神経痛(とくに三叉神経痛)の抑制、異常な神経の興奮の沈静化による違和感を軽減 副作用 眠気、めまい、ふらつき、吐き気、肝機能障害、低ナトリウム血症、皮疹など 服用時の注意点 服用時の注意点 効果と副作用のバランスに注意。とくに高用量時や併用薬がある場合は、医師の指導のもと慎重な管理が求められる (文献3)(文献6)(文献7) カルバマゼピンは、抗てんかん薬の一種ですが、三叉神経痛などの神経障害性疼痛にも使用されます。 カルバマゼピンは、神経細胞のナトリウムチャネル(細胞膜に存在する膜タンパク質)を遮断し、神経の過剰な興奮を抑制します。 三叉神経痛のような発作性の激しい違和感に効果を発揮するのは、ナトリウムチャネル遮断作用が、異常な神経の興奮を鎮めるためです。(文献6) カルバマゼピンの服用には、医師の指導のもと慎重な管理が求められます。 トラマドール(トラマール、トラムセット) 項目 内容 薬剤の特徴 オピオイド系鎮痛薬の一種であり、中枢神経に作用し、比較的弱いながらも多機能な鎮痛効果を発揮する 効果 μオピオイド受容体への結合による鎮痛作用、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害による違和感の抑制 副作用 吐き気、便秘、眠気、めまい、発汗、依存性のリスクなど。高用量や長期使用では注意が必要 服用時の注意点 オピオイドとしての特性を持つため、依存や副作用への十分な注意が必要 (文献3)(文献6) トラマドール(トラマール、トラムセット)は、オピオイド系の鎮痛薬です。トラマドールは神経障害性疼痛の治療に用いられることがあります。 神経障害性疼痛の症状は、神経の損傷や機能異常によって生じる違和感が特徴です。 トラマドールは、オピオイド受容体への作用とセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害作用の2つの異なるメカニズムを介して神経障害性疼痛の不快感を緩和する効果が期待できます。 吐き気や依存性のリスクがあるため、医師の診断のもと服薬するのが基本です。 神経障害性疼痛薬を処方する際の注意点 神経障害性疼痛薬の処方には、いくつかの注意点があります。 神経障害性疼痛薬には副作用があるため、これから紹介する注意点を守りながら服用しましょう。 診察時に症状について正確に伝える 服薬管理と副作用を理解しておく 身体に異常が出た場合は薬の使用を中止する 神経障害性疼痛薬だけに頼らない 神経障害性疼痛薬の処方で注意すべき点を解説します。 診察時に症状について正確に伝える 伝えるべき情報 医師が得られる情報 治療への影響 違和感の種類 違和感の特徴を把握し、原因となる神経の損傷部位を特定 より適切な診断と、原因に応じた治療計画の策定 違和感の部位 違和感の原因となる神経の損傷部位を特定 原因に応じた適切な薬剤の選択 違和感の程度 治療効果の評価、投与量の調整 治療効果の最大化、副作用の最小化 症状の頻度 治療計画の策定、投与量の調整 患者の生活リズムに合わせた治療計画の策定 症状の変化 治療効果の評価、投与量の調整、生活指導 より効果的な治療の継続、症状の改善 違和感に伴う症状 症状の原因となる神経の損傷部位や程度を特定 原因に応じた適切な治療計画の策定 飲んでいる薬、アレルギー、既往歴 薬剤の選択、副作用のリスク評価 薬剤の選択、副作用のリスク評価 治療への希望や不安 患者の意向を考慮した治療計画の策定、精神的なサポート 患者が納得できる治療の提供 神経障害性疼痛の症状を正確に伝えることで、適切な治療を受けやすくなります。 医師は患者の情報をもとに、原因となる神経の損傷部位を特定し、症状にあった薬剤を処方するため、少しでも気になったことは隠さずに伝えましょう。 また薬剤の服用後は、副作用の有無や変化を伝えることで、より効果的な改善が望みやすくなります。適切な治療を受けるためにも、症状を詳しく伝えることを意識しましょう。 服薬管理と副作用を理解しておく 気を付けるべき項目 内容 服薬管理の徹底 薬は医師の指示どおりに正しく服用、飲み忘れ防止の工夫、服薬の記録をつけておく 副作用への対応 副作用(眠気、めまい、ふらつきなど)を事前に確認、体調の変化があればすぐ医師に相談、副作用を記録しておく 医師との情報共有 症状の変化や副作用を正確に伝える、生活習慣も治療に影響するため共有しておく 治療への姿勢 治療目標を医師と共有し前向きに取り組む、セルフケア(ストレッチ、リラックスなど)も積極的に実践 (文献8) 神経障害性疼痛薬の服用は服薬管理と副作用の理解を深めることが大切です。薬は医師の指示通りに正しく服用し、飲み忘れを防ぐ工夫や服薬の記録をつけましょう。 神経障害性疼痛薬は副作用が出る可能性もあるので、体調の変化に注意し、少しでも気になる症状があればすぐに医師へ相談しましょう。 症状の変化や生活習慣についても医師と共有し、治療目標に向けて前向きに取り組むことで、症状の改善につながります。 身体に異常が出た場合は薬の使用を中止する 気を付けるべき項目 内容 重大な副作用の回避 異常に気づいたらすぐに服用を中止し、医療機関を受診する 副作用に対しての心得 異変があった場合は使用を中止し、医師へ相談する 適切な治療の継続 副作用が出た場合でも、医師に相談し、薬の種類や量の調整を行えば、適切な治療を継続できる可能性がある (文献9) 神経障害性疼痛の薬を使用した際に、発疹やめまい、息苦しさなど身体に異常を感じた場合はすぐに服用を中止し、医師に相談しましょう。 まれに重い副作用が出ることがあり、早い段階で異変に気づくことで、重症化を防げます。 自己判断で薬を飲み続けることは危険ではあるものの、逆に勝手に中止するのも症状の悪化につながる可能性があります。 異常があれば中止と相談を徹底し、適切な治療を続けることが大切です。 神経障害性疼痛薬だけに頼らない 神経障害性疼痛は、神経の損傷や機能異常による複雑な違和感であり、薬だけでは根本的な解決に至らない場合があります。 神経障害性疼痛薬は症状を緩和する役割がある一方、副作用のリスクや効果には個人差があります。(文献2)(文献10) 心理療法、神経ブロック療法、再生医療など、他の治療法と組み合わせることで、症状の緩和だけでなく、機能回復や生活の質の向上も期待できるでしょう。 再生医療は、従来の治療でも難しかった損傷した神経に直接アプローチして、神経障害性疼痛の改善を目指します。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは神経障害性疼痛の治療について無料相談! 神経障害性疼痛薬以外の治療法 治療法 内容 期待できる効果 注意点 神経ブロック療法 違和感の原因となる神経に局所麻酔薬などを注射し、一時的に症状を和らげる 症状の緩和など 効果が一時的な場合もある 理学療法 専門家の指導のもとでストレッチや運動を行い、身体の機能を改善させる 筋力・柔軟性の回復、こわばりの軽減など 無理に動かすと症状が悪化する可能性があるため、医師の指導に従う 手術療法 圧迫されている神経の開放や、異常な神経の伝達を遮断するための手術です 症状の原因を根本から取り除ける可能性がある 手術後の回復などの兼ね合いから、慎重な判断が必要 再生医療 自分の細胞や成長因子を使って、傷ついた神経の回復を促す 神経の回復が望める 現段階では、取り扱っている医療機関が限られているため、事前に相談する必要がある 神経障害性疼痛は薬物療法だけでの完治が困難なため、他の治療法も組み合わせることが重要です。 薬物療法以外の治療法として有効なのは以下の4つです。 神経ブロック療法 理学療法 手術療法 再生治療 治療法について解説します。 神経ブロック療法 神経ブロック療法の種類 注入部位 適応疾患 硬膜外ブロック 脊髄を覆う硬膜の外側 腰痛、坐骨神経痛、帯状疱疹後神経痛など 神経根ブロック 脊髄から枝分かれした神経根の近く 椎間板ヘルニアによる神経根痛など 末梢神経ブロック 末梢神経 手足の神経痛など 星状神経節ブロック 首の付け根にある星状神経節 顔面痛、肩こり、頭痛など トリガーポイント注射 筋肉のコリや違和感があるトリガーポイント 筋筋膜性疼痛症候群など (文献11) 神経ブロック療法は、違和感を伝える神経に麻酔薬などを注射し、伝達を遮断することで症状を和らげる治療法です。硬膜外ブロックやトリガーポイント注射など、症状や部位によってさまざまな治療法があります。 神経ブロック療法の注意点として、効果は一時的な場合が多く、神経損傷、出血、感染などの合併症や、注射部位の痛み、腫れ、発赤、血圧低下、吐き気などの副作用が起こる可能性もあります。 神経ブロック療法は、根本的な治療ではなく、症状の緩和を目的とした対症療法です。そのため、原因疾患に対する治療も並行して行う必要があります。 治療内容と注意点をしっかり理解した上で、医師とよく相談して受けましょう。 理学療法 治療法 内容 効果 注意点 運動療法 ストレッチ、運動 柔軟性向上、血行促進 違和感があった際は、中止する 物理療法 温熱、寒冷、電気刺激 違和感の緩和、炎症抑制 温度や刺激に注意 徒手療法 マッサージ、関節調整 筋肉の緊張緩和 専門技術が必要 感覚再教育 感覚刺激訓練 違和感の改善 根気強く継続 心理療法 認知行動療法、瞑想 違和感の捉え方を改善 専門家が必要 (文献11) 理学療法では、運動やマッサージ、精神のケアを取り入れながら、症状の緩和を目指します。 理学療法では多様な方法で治療を行うため、患者の状態や環境に合わせて適切な方法を選ぶ必要があります。 患者の状態に合わせつつ、個別に組み合わせることで、より高い効果が期待できる治療法です。注意点として、自己判断で行わずに医師の指示に従いながら実践しましょう。 手術療法 手術法 内容 適応疾患 脊髄刺激療法(SCS) 脊髄を電気刺激し、違和感の伝達を抑制 慢性腰痛、CRPS、帯状疱疹後神経痛など 脊髄後根進入部破壊術(DREZ手術) 脊髄後角の神経細胞を破壊し、違和感の伝達を遮断 三叉神経痛、腕神経叢引き抜き損傷後疼痛など 定位脳手術 違和感の伝達に関わる脳の特定部位を刺激または破壊 中枢性疼痛、三叉神経痛など 末梢神経刺激療法(PNS) 末梢神経に電気刺激を与える 特定の末梢神経が原因の神経障害性疼痛 神経剥離術 神経周囲の癒着を剥離し、神経の圧迫を解除 外傷後の神経絞扼障害など (文献11) 手術療法は、薬物療法や神経ブロック療法などで効果が不十分な場合に検討されます。脊髄や末梢神経、脳を電気で刺激するなどの方法があります。 ただし、手術には出血や感染、神経損傷といったリスクが伴う上に、術後新たな違和感が出てくる可能性があるでしょう。 手術の結果には個人差があります。(文献11) 手術療法を実践する場合は、医師と十分に相談し、リスクと効果を理解した上で慎重に判断しましょう。 再生治療 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した神経の改善が期待できる治療法です。 従来の治療では、長期間の薬の服用や手術によって神経の圧迫を取り除くのが一般的でした。 しかし、近年の治療は再生医療の研究が進み、手術せずに損傷した神経の根本的な治療につながる可能性が期待できます。 自己細胞を用いるため、拒絶反応やアレルギー反応などの副作用の出るリスクが少ない点が魅力です。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは神経障害性疼痛の治療について無料相談! 神経障害性疼痛薬で改善しない症状は医療機関へ 神経障害性疼痛にはさまざまな症状があります。神経障害性疼痛の症状の中には、脳卒中などの中枢神経の障害や糖尿病が起因しているものもあります。 そのため、神経障害性疼痛薬で症状が改善しない場合は、重症化する前に医療機関を受診するのが大切です。 少しの違和感でも医療機関を受診したことで、重大な病気を発見できる可能性があります。 治療薬に頼らず神経障害性疼痛を治すには、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の改善を促す治療法です。 \リペアセルクリニック坂本理事長のコメント/ 手術では、椎間板や黄色靱帯を切り取る、骨を削ることによって、脊髄神経の通り道を広げます。 しかし、神経にアプローチする治療はいまだに幹細胞(再生医療)のみとなります。 従来の治療では難しかった損傷した神経にアプローチできるため、つらい神経症状の改善・軽減が期待できます。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の具体的な治療法や適応症例について無料カウンセリングを行っているため、お気軽にご相談ください。 まずは神経障害性疼痛の治療について無料相談! 神経障害性疼痛薬についてよくある質問 薬はいつまで飲み続ける必要がありますか? 神経障害性疼痛の症状や進行具合によって異なりますが、3ヶ月程度が目安とされています。 しかし、治療が長期化する症例もあり、薬の服用を1年以上続けなければいけないケースもゼロではありません。 とはいえ、医師は症状に対して治療計画を立てるため、自己判断で薬の量を増やしたり減らしたり途中で服用をやめるのは厳禁です。(文献12) 薬をいつまで飲み続ける必要があるのか不安を抱えている方は、医師に相談しましょう。 「薬の効果をあまり実感できていない」「根本的な治療で早く治したい」という方は、損傷した神経の根本的な改善が期待できる再生医療をご検討ください。 >再生医療の治療法を紹介している章を見る 薬の服用中に日常生活で注意すべきことはありますか? 日常生活に関しては、医師の指示に従いましょう。服用管理の徹底や副作用への注意を怠らないことが大切です。 また、治療は薬だけに頼るのではなく、バランスの良い食事や十分な睡眠なども取り入れるようにしましょう。 神経障害性疼痛の薬が効かない場合はどうすれば良いですか 医師に相談し、指示に従いましょう。 薬剤の変更や別の治療法を提案される可能性があるので、処方期間に感じた疑問や悩みを正直に伝えましょう。 参考文献 (文献1) James C. Watson, et al.(2022).Neuropathic Pain.MSD MANUAL consumer Version https://www.msdmanuals.com/home/brain-spinal-cord-and-nerve-disorders/pain/neuropathic-pain (Accessed: 2025-04-07) (文献2) 慢性疼痛治療ガイドライン作成ワーキンググループ「慢性疼痛治療ガイドライン」2018年 https://www.mhlw.go.jp/content/000350363.pdf(最終アクセス:2025年4月7日) (文献3) 「Ⅳ.神経障害性疼痛を呈する疾患」『日本ペインクリニック』,pp.1-34 https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide08_12.pdf(最終アクセス:2025年4月7日) (文献4) 「疼痛治療剤(神経障害性疼痛・線維筋痛症)処方箋医薬品注)プレガバリン口腔内崩壊錠」『日本ケミファ株式会社』,pp.1-9, 2024年 https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00068934.pdf(最終アクセス:2025年4月7日) (文献5) Jaberpreet S. Dhaliwal, et al. (2023)Duloxetine, PubMed https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31747213/(最終アクセス:2025年4月7日) (文献6) 「神経障害性疼痛に対する薬剤」『MSD マニュアルプロフェッショナル版』 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/multimedia/table/%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E6%80%A7%E7%96%BC%E7%97%9B%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E8%96%AC%E5%89%A4(最終アクセス:2025年4月7日) (文献7) 「日本ペインクリニック学会誌 三叉神経痛におけるカルバマゼピン療法の現状」J-STAGE, 2019年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspc/26/1/26_17-0032/_html/-char/ja(最終アクセス:2025年4月7日) (文献8) 「神経障害性ガイドライン」, pp.11-39, https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide02_08.pdf(最終アクセス:2025年4月7日) (文献9) 厚生労働省「がんの痛みの治療における医療用麻薬の自己管理マニュアル~ 医療従事者の役割~」 https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001245822.pdf(最終アクセス:2025年4月7日) (文献10) 「Ⅱ.神経障害性疼痛の診断と治療」『日本ペインクリニック』,pp.1-13 https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide08_10.pdf(最終アクセス:2025年4月7日) (文献11) 「Ⅳ‒B 神経障害性疼痛」『p138-159 治療指針6版 第04章A-B.indd』, pp.1-17, https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shishin/6-11.pdf(最終アクセス:2025年4月7日) (文献12) 坪谷綾子.「その痛み止め,いつまで続けるか?」pp.1-4, 2023年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/chiikiigaku/37/8/37_45/_pdf/-char/en(最終アクセス:2025年4月7日)
2025.04.30 -
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「太ももに激痛が走り、歩くのもつらい」「太ももに違和感がある」というお悩みを抱えていませんか。 これらの症状は、太ももの筋肉に負荷がかかり、肉離れを引き起こしている可能性があり、適切な応急処置と治療が必要です。 本記事では、太ももの肉離れを早く治すための治療法や対処法について詳しく解説します。 肉離れは症状を正しく理解し、適切な治療を受ければ、改善を目指せる外傷です。ぜひ、本記事を肉離れの症状軽減にお役立てください。 また、「肉離れを少しでも早く治したい」という方は、ぜひ再生医療による治療をご検討ください。 \肉離れの早期改善を目指す「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肉離れによる痛みを早く治したい 再発リスクをできるだけ抑えたい 痛み止めや湿布が効かない、あるいはすぐに痛みがぶり返す >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、肉離れに対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 まずは肉離れの治療について無料相談! 太ももの肉離れの症状 太ももにいつもと違う違和感があれば、肉離れの可能性があります。肉離れは、早期発見で症状悪化を防げるため、肉離れかどうかの迅速な判断が求められます。 肉離れの代表的な症状は、以下のとおりです。 激しい違和感に襲われる 患部の腫れ・内出血 筋肉が痙攣する 患部が熱をもつ それぞれ、詳しく解説しますので、早期発見に役立ててください。 激しい違和感に襲われる 肉離れは、筋肉が切れたり裂けたりして、炎症や内出血が起こる外傷です。 また、断裂の多くは部分的に起こりますが、まれに筋肉が完全に断裂してしまうケースもあります。 とくに、太ももからブチッと音が聞こえ、違和感で立ち上がれない場合は、肉離れの可能性が高いです。 激しい違和感に襲われ、立てない状態の場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 患部の腫れ・内出血 肉離れは、患部の腫れや内出血を引き起こします。 筋肉が急激な力で引き伸ばされたり、断裂したりすると、その部分の毛細血管が損傷するため、内出血が起こります。 腫れの程度は、損傷の大きさや出血量によりますが、重度の場合だと広範囲にわたって腫れ上がり、内出血の症状も顕著です。 ブチッという異音を耳にし、上記の症状が現れた際は、安静・冷却をして炎症の進行を防ぎましょう。 なお、炎症や腫れに対し応急処置を行ったら、すぐに医療機関を受診しましょう。 筋肉が痙攣する 太ももの肉離れが発症すると、筋肉の痙攣が起こることがあります。筋肉が痙攣する主な理由やメカニズムは、以下のとおりです。 原因 メカニズム 損傷部位の保護反応 損傷した筋肉を保護するため、周囲の筋肉が反射的に収縮する 神経系の影響 筋肉の損傷が周囲の神経を刺激し、異常な信号が送られる 電解質バランスの乱れ 激しい運動や発汗により、筋肉の興奮性が高まる (文献1) 筋肉の痙攣が頻繁に起こる場合は、運動を中止し、医療機関を受診しましょう。 患部が熱をもつ 肉離れによって炎症が起こると、患部の血流が増加し、局所的に熱感を伴うことがあります。 また、損傷した筋繊維や血管から出血が生じ、血液が組織内に滞留することで、腫れや熱感がみられる場合もあります。 症状が強い場合には、自力での歩行が難しくなることがあるため、医療機関の受診が必要です。 太ももの肉離れの原因 太ももの肉離れの主な原因は、運動によって引き起こされるものです。しかし、肉離れを受傷する際のシチュエーションは多岐にわたります。 ここでは、太ももの肉離れが起こりやすくなる主な原因として、以下の5つを解説します。 急激な動作による筋肉への過度な負荷 筋肉の疲労 ウォーミングアップ不足 筋肉の柔軟性不足 筋力低下 肉離れの主な原因を把握し、予防に役立ててください。 急激な動作による筋肉への過度な負荷 急な走り込みや、急ブレーキは太ももの肉離れを誘発します。 筋肉疲労や十分な準備運動ができていない状態で、急激な動作を繰り返すと、筋肉が急な衝撃に適応できません。結果的に、太ももの筋肉が衝撃に耐えられず、肉離れを受傷します。 太ももの肉離れに直接つながる動作は、以下を参考にしてください。 原因となる動作 筋肉への負荷 具体例 急なダッシュやストップ 筋肉が急激に伸び縮みし、耐えきれずに損傷する ・スポーツでの全力疾走 ・急ブレーキ ジャンプや踏み込み動作 筋肉が強く縮んだり、急激に引き伸ばされたりする ・バスケットボールのジャンプ ・サッカーの着地 方向転換(急な切り返し) 片足に強い力がかかり、筋肉が急激に引き伸ばされる ・テニスの方向転換 ・サッカーのドリブル スポーツを行う以上、ある程度の負荷は避けられません。十分な準備運動やウォーミングアップを行い、筋肉への負担を軽減しましょう。 筋肉の疲労 筋肉に疲労が蓄積した状態では、柔軟性が低下し、筋肉組織の損傷を起こしやすくなります。 エネルギー不足や疲労物質の蓄積、血流の低下が筋肉の活動を低下させ、肉離れを引き起こします。 具体的なメカニズムは、以下のとおりです。 疲労の種類 筋肉の状態 肉離れのリスク エネルギー不足 筋肉を動かすエネルギーが足りない 力が入らず、無理に動かすと筋肉が損傷しやすい 疲労物質の蓄積 筋肉に疲労物質がたまり、動きが鈍くなる 筋肉が硬くなり、急な動作に対応できない 血流の低下 筋肉への酸素や栄養が不足する 筋肉の修復力が低下し、柔軟性も失われる (文献2) 筋肉疲労を起こさないためには、適度な休息や運動前後のストレッチ・マッサージ、水分補給・栄養摂取を怠らないことが大切です。(文献2) ウォーミングアップ不足 ウォーミングアップが不十分な状態での運動は、「筋肉の収縮」や「脳と筋肉の連携」が乱れてしまい、肉離れを引き起こすリスクが高まります。 ウォーミングアップが不足した状態 体に起こる変化 肉離れのリスク 筋肉が硬く、伸びにくい 急な動きに対応できない 筋肉が損傷しやすい 筋肉への酸素や栄養が不足する 血流が不十分になる 筋肉が硬くなり、傷つきやすい 脳と筋肉の連携が乱れる 動作がスムーズに行えない 必要以上に筋肉へ負荷がかかり、損傷しやすい (文献2) ウォーミングアップは筋肉を温め、血流を促進する効果があります。運動前に軽いジョギングや屈伸運動を行い、身体を温めて筋肉の柔軟性を高めると、肉離れを起こすリスクを減らせます。 筋肉の柔軟性不足 筋肉の柔軟性が不足すると、急な動きや衝撃に太ももが耐えきれず、肉離れを引き起こします。(文献3) また、筋肉の柔軟性不足は主に、準備運動不足や加齢、筋肉疲労の蓄積によって引き起こされます。 柔軟性不足を解消するために、日頃からストレッチや適度な運動を行い、運動後はマッサージや温浴で筋肉をケアする習慣を取り入れましょう。 筋力低下 筋力低下は、太もも周囲を支える力が失われている状態であり、柔軟性も低い状態です。 筋力が低下すると、運動時の負荷や、不意に足がもつれてしまった際に、肉離れを引き起こす可能性があります。 日頃から適度な筋力トレーニングを実施し、筋力低下を防ぎながら肉離れの予防をしましょう。 肉離れの重症度|病院に行くべき目安 肉離れは、MRI検査などの画像診断に基づいて、損傷の程度により3段階に分類されます。(文献1) 重症度によって治療期間や復帰までの期間が大きく異なるため、正確な診断を受けることが重要です。 重症度 損傷の状態 具体例 Ⅰ型(軽症) ・筋繊維の微細な損傷 ・腱や筋膜には損傷なし ・筋肉内に出血あり 階段の昇り降りで違和感がある程度 Ⅱ型(中等症) ・筋繊維の損傷 ・筋膜や腱(筋腱移行部)の一部損傷 ・完全断裂や付着部裂離はなし ・皮下出血を伴うことが多い ・普段の歩行が困難になり、足を引きずった状態になる Ⅲ型(重症) ・筋腱の完全断裂 ・または付着部からの裂離 ・広範囲の内出血 ・安静時でも強い痛みがある ・歩行などの日常動作が困難 (文献1) なお、病院へ行くかどうかの目安は、以下の項目を目安にしてください。 患部に強い痛みがあり、歩行や日常動作に支障がある 患部が腫れている、または内出血で青黒く変色している 受傷時に「ブチッ」という断裂音を感じた 数日経っても痛みや違和感が改善しない 過去に肉離れを経験しており、同じ部位に痛みがある また、軽症といわれるⅠ型でも、自己判断で放置すると回復が遅れる可能性があります。念のため、医療機関と受診してください。 太ももの肉離れを早く治すには?正しい応急処置と治療法 太ももの肉離れを早く治すためには、受傷直後の適切な応急処置と、その後の段階的な治療・リハビリテーションが重要です。 具体的には、以下の対処法が有効とされています。 RICE処置(受傷直後) リハビリテーション 再生医療 それぞれ、詳しく解説します。 RICE処置|発症直後の対処法 肉離れの受傷直後は、「RICE処置」と呼ばれる応急処置を行います。(文献4) RICE処置は、骨折や捻挫、打撲、肉離れなどの外傷を受けたときの基本的な応急処置方法です。早期に適切な処置を行うことで、内出血や腫れ、痛みを抑え、回復を助ける働きがあります。 RICE処置の具体的な方法は以下のとおりです。 項目 内容 理由 具体例 Rest(安静) 太ももを動かさないようにし、安静に保つ 損傷した筋肉の回復を促し、悪化を防ぐ 横になって足を高く上げる、松葉杖を使う Icing(冷却) 患部を氷や冷却パックで15~20分冷やし、数時間おきに繰り返す 炎症と腫れを抑え、症状を軽減する 冷凍した保冷剤や氷嚢をタオルで包み、患部に当てる Compression(圧迫) 弾性包帯などで患部を圧迫し、腫れを防ぐ 内出血と腫れを抑制する 太もも全体を覆うように弾性包帯を巻く(締めすぎに注意) Elevation(挙上) 患部を心臓より高い位置に保ち、腫れを軽減する 重力により腫れや内出血を抑制する クッションや椅子を使って太ももを高く上げる なお、RICE処置はあくまで応急処置のため、対応後は早急に医療機関を受診しましょう。 以下の記事では、肉離れの応急処置について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。 リハビリテーション 応急処置の後は、医師の指導のもと、重症度に応じたリハビリテーションプログラムを段階的に進めていきます。 リハビリテーションの主な目的や内容は以下のとおりです。 目的 内容 期間 筋肉の修復促進 ストレッチ、軽い運動 回復期(受傷後1週間~数週間) 筋力低下の防止・回復 段階的な筋力トレーニング 回復期、スポーツ復帰期 再発予防 正しい体の使い方、運動方法の習得 スポーツ復帰期 なお、リハビリは無理せず、違和感があれば医師に相談しましょう。 再生医療(PRP療法) https://youtu.be/CPxLOR8D6X0?si=NTe7gsiYQxfShd_o PRP療法は、自身の血液から抽出したPRP(多血小板血漿)を用いる治療法です。 PRPに含まれる成長因子などの成分には、組織の修復を促す働きがあり、肉離れの治療選択肢の一つとなります。 PRP療法はご自身の血液を使用するため、アレルギー反応や感染症のリスクが比較的低く、血液採取から治療まで当日中に行えるのもメリットです。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肉離れによる痛みを早く治したい 再発リスクをできるだけ抑えたい 痛み止めや湿布が効かない、あるいはすぐに痛みがぶり返す >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、肉離れに対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 まずは肉離れの治療について無料相談! 太ももの肉離れに効果的な日常のケア 肉離れの回復を促し、再発を予防するためには、日常的なケアが重要です。医師の判断を仰ぎながら、以下のケアを試してみてください。 太もも前側・裏側のストレッチ 太ももへのテーピング それぞれ詳しく解説します。 太もも前側・裏側のストレッチ 太もも前側(大腿四頭筋)の筋肉は、ジャンプ動作や急激なキック動作で肉離れしやすい部位です。 太もも前側には、以下のストレッチが有効です。 横向きに寝そべり、下側の膝を曲げて前方に置く 上側の足首を持ち、かかとをお尻に近づける そのまま足を後方へ引き、太ももの前側の筋肉を約10秒間伸ばす 反対側の足も同様に行う 太もも裏側(ハムストリング)の筋肉は、急なダッシュやストップ動作が多い競技で肉離れが発生しやすい部位です。 太もも裏側には、以下のストレッチが有効です。 仰向けに寝る 片側の膝関節と股関節を曲げる 太ももの裏を両手で支え、胸に引き寄せる 股関節の角度を保ったまま、膝関節をゆっくり伸ばす 太ももの裏が伸びていると感じる位置で、約6〜8秒間保つ 反対側の足も同様に行う 肉離れに効果的なストレッチ方法は、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。 太ももへのテーピング テーピングやサポーターは、回復期の日常生活やスポーツ復帰期において、患部の保護と再発予防に役立ちます。 具体的なテーピング方法は、以下の順序を参考にしてください。 椅子に座り、太ももが安定する姿勢を取る 膝の少し上から付け根に向かって、太ももを一周するようにテープを巻いていく(このとき、テープは半分重ねながら巻いていく) 太ももの付け根付近まで巻いたらテープを切り、端を押さえて固定する なお、テーピングは症状の改善を保証するものではありません。痛みが続くようであれば、医療機関を受診しましょう。 太ももの肉離れを疑う際は医療機関を受診しよう 太ももの肉離れは、急な運動や筋肉への過度な負荷によって起こりやすく、痛みや腫れ、内出血など、さまざまな症状を伴う外傷です。 軽度の場合でも、自己判断で放置すると回復が遅れたり、再発につながったりする可能性があります。 受傷直後には安静や冷却などの応急処置を実施し、早急に医療機関を受診しましょう。 なお、近年は肉離れの治療において、早期改善を目指せる「再生医療」のPRP治療が注目されています。 肉離れでお悩みの方は、治療の選択肢としてご検討ください。 \肉離れの早期改善を目指す「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肉離れによる痛みを早く治したい 再発リスクをできるだけ抑えたい 痛み止めや湿布が効かない、あるいはすぐに痛みがぶり返す >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、肉離れに対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 まずは肉離れの治療について無料相談! 太ももの肉離れに関するよくある質問(FAQ) 太ももの肉離れは温めるのと冷やすのどちらが正解? 受傷直後の急性期(受傷後48〜72時間程度)は、アイシング(冷却)が正解です。患部を冷やすと炎症や内出血を抑えられ、腫れの拡大を防ぎます。 一方、数日経って炎症が引いた慢性期には、温熱療法が有効です。温めることで血流が促進され、損傷した組織の修復が促されます。 急性期に温めると炎症が悪化するため、時期を間違えないよう注意してください。 歩けるけど痛い場合は病院に行くべき? 少しでも違和感があれば、医療機関への受診をおすすめします。 「歩ける=軽傷」とは限りません。歩行が可能でも、実際には筋腱移行部に損傷が及んでいる場合があります。 太ももの痛みが続く場合は、肉離れかどうかを正しく判断するためにも、早めに医療機関への受診を検討しましょう。 湿布だけで肉離れは治る? 湿布だけで肉離れを根本的に治すことは難しいです。湿布は消炎鎮痛を目的としており、痛みや炎症を一時的に和らげる働きはありますが、断裂した筋繊維をつなげる働きはありません。 肉離れの治療には、適切な安静や圧迫固定、段階的なリハビリテーションなどが必要です。 湿布はあくまで補助的な手段として捉え、専門医の診断と指導のもとで治療を進めましょう。 参考文献 (文献1) 肉離れの診断と治療|第26回 日本臨床スポーツ医学会 学術集会 (文献2) 運動後の筋疲労回復処置がストレスマーカーに及ぼす影響|理学療法―臨床・研究・教育 (文献3) 5.肉離れ|スポーツ損傷シリーズ (文献4) スポーツ外傷の応急処置(RICE処置)|一般社団法人 日本スポーツ整形外科学会
2025.03.31 -
- その他、整形外科疾患
仙腸関節炎の原因を知りたい 仙腸関節炎のずれと症状の関係性について知りたい 腰や、下半身の違和感で毎日のデスクワークが辛いと感じていませんか。その症状は仙腸関節炎と呼ばれる関節の疾患かもしれません。 仙腸関節炎に馴染みがない方も多いことでしょう。仙腸関節炎は、腰と骨盤をつなぐ仙腸関節に炎症が生じる疾患です。 放置すると慢性的な違和感が続き、後遺症となる可能性があります。 仙腸関節炎の原因 仙腸関節炎の主な症状 【自宅でできる】仙腸関節炎の改善策 仙腸関節炎の治療法 仙腸関節炎の原因に関するよくある質問 記事の最後には、仙腸関節炎に関する質問にお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください。 仙腸関節炎の原因 原因 詳細 長時間の座り仕事 デスクワークなどで長時間座り続けると、仙腸関節周辺の筋肉が硬くなり、関節への負担が増る。 重量物を持ち上げる 重い物を持ち上げる動作は、仙腸関節に大きな負荷をかけ、炎症を引き起こすことがある 体重の増加 体重が増加すると、仙腸関節への負担が増え、炎症のリスクが高くなる。とくに、腹部の脂肪は腰椎を前弯させ、仙腸関節への負担を増加させる 無理な姿勢 腰を捻る、足を大きく前後に開く、中腰などの無理な姿勢は、仙腸関節に過度の負担をかけ、炎症を引き起こす 足を組んで座る習慣 足を組むと骨盤が歪み、仙腸関節への負担が増る 筋力の低下 仙腸関節周辺の筋肉が弱いと、関節を十分に支えられず、負担が増加する 仙腸関節炎は、長時間の座り仕事や、重量物を持ち上げるなどの作業で発症します。 仙腸関節炎の原因について、詳細に解説します。 関節炎の基本的な仕組みや原因、症状については、以下の記事が参考になります。 長時間の座り仕事 原因 仙腸関節への影響 症状への影響 血行不良と筋肉の硬直 仙腸関節周囲の筋肉・靭帯の血流阻害、組織硬化 炎症の誘発など 姿勢の悪化と関節への負担 骨盤歪曲、仙腸関節への過剰負荷 関節の不安定化、炎症の誘発 運動不足による筋力低下 体幹・骨盤周囲筋力低下、関節支持性低下 関節の不安定化、炎症の誘発 長時間の座り仕事は、仙腸関節へ負担をかける原因になります。長時間の座り仕事が習慣化している場合は、適度に椅子から立ち上がり、ストレッチを入れることで、仙腸関節炎の発症リスクを減らせます。 重量物を持ち上げる 要因 仙腸関節への影響 症状への影響 不適切な持ち上げ方 腰部・骨盤周囲への過剰な負荷、仙腸関節への過剰なストレス 炎症の誘発、関節の不安定化 背中を丸めた姿勢 仙腸関節への過剰なストレスが集中する 炎症の誘発、関節への違和感を誘発させる (文献1)(文献2) 重量物を不適切な持ち方で持ち上げたり、背中を丸めた姿勢で持ち上げたりすると、腰部・骨盤周囲に過剰な負荷がかかり、仙腸関節炎を誘発させます。 力仕事などで重量物を持ち上げる場合は、膝を曲げて腰を落とし、背筋を伸ばした状態で持ち上げるなど、仙腸関節にストレスを与えないのが大切です。 体重の増加 要因 仙腸関節への影響 症状への影響 体重の増加 関節への負荷増大、骨盤への負担増大 炎症の誘発、関節の不安定化など 腹部への脂肪蓄積 腰椎前弯増強(ようついぜんわんぞうきょう)、仙腸関節への負担増大 腰部の違和感の増加、姿勢悪化 仙腸関節は、上半身の体重を下半身で支えるための重要な関節です。体重が増加すると、仙腸関節にかかる負荷が大きくなり、筋肉は重さに耐えきれません。 仙腸関節は、わずかな動きで衝撃を吸収するクッションのような役割も担っていますが、負荷がかかると、その機能が低下し、仙腸関節炎を引き起こします。 仙腸関節炎を発症させないためには、体重管理や仙腸関節炎の予防や改善が大切です。 腰を捻る・足を大きく前後に開く・中腰などの無理な姿勢 姿勢 仙腸関節への影響 症状への影響 腰を捻る 関節への回転方向の過剰負荷 靭帯・筋肉への負担増大、炎症の誘発 足を大きく前後に開く 骨盤の前後への過剰伸長 骨盤の前後への過剰伸長 中腰 上半身の体重集中、関節への過剰負荷 炎症の誘発、腰部へのストレス 腰を捻る・足を大きく前後に開く・中腰などの無理な姿勢は、仙腸関節に過剰な負荷がかかります。この負荷が継続すると、仙腸関節に炎症を引き起こします。 座り・立ち仕事では、不安定な体勢は控え、正しい姿勢で仕事をしましょう。また作業の合間にストレッチや休憩を入れ、筋肉をほぐすのも効果的です。 足を組んで座る習慣 要因 仙腸関節への影響 症状への影響 骨盤の歪み 仙腸関節への負荷、関節の不安定化 炎症の誘発など 筋肉のアンバランス 骨盤の支持力低下、関節への負担増大 炎症リスクの増大 関節への圧力 片側股関節への過剰圧力、仙腸関節への負担 炎症の誘発など 足を組んで座る習慣は、仙腸関節炎のリスクを高める要因です。足を組むと、骨盤が左右どちらかに傾き、歪みが生じます。 歪みが慢性的に続くと、仙腸関節にかかる負荷が不均等になり、間接周囲の靭帯や筋肉に負荷がかかり、炎症を引き起こす原因になります。 仙腸関節炎を誘発させないために、足を組んで座る習慣はやめるようにしましょう。 筋力の低下 項目 説明 仙腸関節への影響 仙腸関節の安定性 仙腸関節は上半身と下半身をつなぎ、体重の支持や衝撃の吸収に関与する 周囲の筋肉が安定性を保つために重要 体幹筋機能の低下 体幹筋(コアマッスル)の機能低下は、腰痛のリスクを高める 仙腸関節への負荷が増加し、炎症や不快感の原因となる 仙腸関節障害患者の筋活動パターン 大臀筋の出力遅延、ハムストリングスの早期活動が見られる 筋力バランスが崩れ、関節への負荷が増加する 筋力の低下は、仙腸関節炎を引き起こします。筋力低下は、関節への負担を増やし、腰痛などの不調を引き起こす原因になります。 仙腸関節炎の予防には、適度な運動による筋力維持が大切です。定期的な運動で筋力を維持しましょう。 仙腸関節炎の主な症状 症状 詳細 片側の腰や臀部に違和感がある 腰の奥や臀部の片側に、ズキズキとした違和感や、重だるいような感覚がある 長時間座っていると負担を感じる デスクワークなどで長時間座っていると、腰や臀部に違和感やこわばりが強くなる 長時間立っていると辛い 長時間立っていると、腰や臀部の違和感が増し、立っているのが辛くなる 歩くのが辛い 歩く度に腰や臀部に違和感がある、歩幅が狭くなったり、歩くスピードが遅くなったりする 仰向けに寝れない 仰向けに寝ると、腰や臀部に違和感があり、横向きやうつ伏せでしか眠れなくなる (文献3) 仙腸関節炎の主な症状は、腰部や臀部に違和感を覚え、長時間の同じ姿勢が辛くなるなどが挙げられます。 仙腸関節炎で引き起こる症状について、解説します。 片側の腰や臀部に違和感がある 症状 原因 仙腸関節の不安定化 周囲の筋肉のサポート不足や、骨盤の歪みなど 仙腸関節への負担増加 衝撃吸収力の低下や、姿勢の悪化 筋力低下や仙腸関節のバランスが不安定になると、安定性が損なわれ、骨盤の歪みや炎症の原因になります。 腰や臀部の違和感防止のためにも、日頃から正しい姿勢を意識し、足を組む座り方などは控えましょう。 長時間座っていると負担を感じる 負担の要因 詳細 持続的な圧力 体重の集中、不良姿勢による骨盤歪み 筋肉の硬直と血行不良 同一姿勢による筋硬直、酸素・栄養供給阻害 骨盤の不安定化 周囲筋の弱体化、関節負担増加 長時間座位は、仙腸関節に持続的な圧力をかけ、周囲筋の硬直と血行不良を招きます。とくに長時間の同じ姿勢は、仙腸関節炎を引き起こす原因になります。 デスクワークが習慣の場合は、数分に一回は立ち上がるなど、体重が一点にかからない工夫が大切です。 長時間立っていると辛い 負担の要因 詳細 持続的な負荷 体重集中、関節圧迫による摩擦増加 筋肉の疲労と緊張 周囲筋の緊張、血行不良による炎症物質蓄積 関節の不安定性 可動域制限、衝撃吸収機能低下 長時間同じ姿勢での立位は、体重を仙腸関節に集中させ、持続的な負荷をかけます。仙腸関節に負荷がかかることで、関節の摩擦が増加し、炎症を引き起こしやすくなります。 長時間の立ち仕事の場合は、定期的にストレッチや座れるタイミングで数分座るなど、仙腸関節を休ませましょう。 歩くのが辛い 不快感の要因 詳細 体重移動時の負担 片足に体重移動で関節にズレ、炎症部位を刺激 歩行パターンの変化 関節の違和感回避で歩幅が狭まり、他の部位に負担増 階段・坂道での負担増 平地より関節への負荷が増大し、不快感が増強 仙腸関節炎は、歩行時の体重移動で関節にズレが生じます。ズレが炎症部位が刺激し、違和感を引き起こします。(文献4) 関節の違和感をかばって歩き方を変えると、他の場所に負担がかかり、悪化する可能性があります。歩くのが辛いと感じた場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。 仰向けに寝れない 仰向けに寝れない原因 詳細 体圧の集中と姿勢の歪み 体重が特定の部位に集中、骨盤や背骨の歪み 筋肉の過緊張 日中の姿勢不良、ストレスによる筋肉の硬直 睡眠環境の不適合 寝具の硬さや温度、騒音や光 仙腸関節炎を発症すると、体重が特定の部位に集中し、骨盤や背骨の歪みに歪みが生じます。また、筋肉の過緊張や睡眠環境が重なると、さらに仰向けに寝れず、安眠の妨げになります。 睡眠の妨げは、仙腸関節炎を悪化させるため、睡眠環境は日頃から整えましょう。 【自宅でできる】仙腸関節炎の改善策 改善策 詳細 姿勢の改善 正しい姿勢の保持、骨盤の安定性向上 ストレッチとエクササイズ 筋肉の柔軟性向上、筋力強化 体重管理 適切な体重維持、関節への負担軽減 仙腸関節炎の改善は、日常生活の中で、継続的に取り組むことが大切です。これから紹介する内容は医師の指導のもと行い、無理のない範囲で行いましょう。 以下の記事では、仙腸関節炎の治し方を詳しく解説しています。 姿勢の改善 改善ステップ 詳細 1. 仙腸関節炎への負担軽減 正しい姿勢と動作で負荷を分散し、骨盤を安定させ、炎症と違和感を抑制 2. 筋肉のバランス調整 筋肉を緩め、骨盤を強化し、関節を安定させる 3. 日常生活動作の改善 動作時の負担を減らし、正しい動作を習慣化 姿勢の改善は、日々の継続が大切です。骨盤を正しい位置に保ち、長時間同じ姿勢を避けることで、関節への負荷を抑制します。 日常生活では、立ち座りや歩行時の姿勢、重い物の持ち方など、動作時の負担を減らす工夫をしましょう。 ストレッチとエクササイズ 改善ポイント 詳細 筋肉の柔軟性向上と強化 ストレッチ:筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を広げる エクササイズ:関節を支える筋肉を強化し、安定性を高める 骨盤の歪み改善と姿勢の矯正 特定のストレッチやエクササイズで骨盤の歪みを矯正し、正しい姿勢を維持するための筋肉を強化する 血行促進と違和感の緩和 筋肉の血行を促進し、疲労物質の排出を促すことで、炎症を抑制し違和感を緩和 仙腸関節炎の改善には、ストレッチとエクササイズが効果的です。ストレッチは筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を広げます。エクササイズは関節を支える筋肉を強化し、安定性を向上させます。 自己流のストレッチとエクササイズは、無理な負荷や、間違った骨盤矯正の恐れがあります。ストレッチとエクササイズを実践する際は、医師の指示に従いましょう。 体重管理 改善ポイント 詳細 仙腸関節への負担軽減 体重増加による負荷を軽減し、骨盤の安定性を保つ 筋肉や関節への好影響 筋肉への負担を軽減し、関節の軟骨の磨耗を抑制する 全身への好影響 全身の炎症反応を抑制し、運動機能を向上させる 仙腸関節炎の改善には、継続的な体重管理が大切です。体重が増加すると、仙腸関節への負荷が増大し、炎症や違和感を悪化させる可能性があります。 適切な体重管理は、仙腸関節へ負荷を軽減し、骨盤の安定性を保ちます。体重管理は、過度なダイエットではなく、医師の指示に従った管理方法で行いましょう。 仙腸関節炎の治療法 治療法 詳細 薬物療法 鎮痛剤や湿布などを用いて、違和感を緩和する 神経ブロック(麻酔) 仙腸関節周辺に局所麻酔薬を注射し、違和感を遮断する 理学療法 専門家によるストレッチや運動療法で、関節の動きを改善し、違和感を軽減する 再生医療 PRP療法や幹細胞療法などを用いて、損傷した組織の修復を促す 仙腸関節炎の治療は、状態や症状によって治療法が異なります。各治療法は、医師の診察のもと行われます。 仙腸関節炎の治療法について、紹介します。 薬物療法 治療法 詳細 炎症と違和感の抑制 NSAIDsや鎮痛薬で炎症を抑え、違和感を緩和し、日常生活を改善 症状の緩和と機能回復 違和感を和らげ、運動療法やリハビリを促進し、日常生活の質を向上 薬物療法の種類 各種薬剤で炎症や違和感を抑制、筋肉を弛緩させ、強力な抗炎症作用で速やかに違和感を緩和 仙腸関節炎の薬物療法は、炎症と違和感を抑制し、症状の緩和を促します。NSAIDsや鎮痛薬は、炎症を引き起こす物質の生成を抑える効果があり、日常生活の改善に役立ちます。 NSAIDs、鎮痛薬、筋弛緩薬、ステロイド注射などの多様な種類が特徴です。薬物療法は、仙腸関節炎の状態や、薬剤の適正を考慮して行われます。 神経ブロック(麻酔) 治療ポイント 詳細 期待できる効果 違和感の悪循環を遮断 違和感の伝達経路を遮断し、筋肉の緊張を緩和 違和感の軽減、関節の動き改善 炎症の抑制 局所麻酔薬やステロイドで炎症を抑制 違和感の根本原因にアプローチし、症状を改善 診断と治療の併用 違和感の原因を特定し、同時に治療も行う 違和感の発生源を診断し、機能回復を促進 神経ブロック療法は違和感を遮断し、炎症の抑制を促します。局所麻酔薬やステロイドなどの抗炎症薬を併用し、根本的な原因の改善を目指します。 ブロック注射後は激しい運動は控え、入浴は避けましょう。 以下の記事ではブロック注射について詳しく解説しています。 理学療法 治療ポイント 詳細 期待できる効果 仙腸関節の機能改善 手技や運動療法で関節の可動域と安定性を向上 関節の柔軟性向上、負担軽減、違和感の緩和 違和感の緩和 マッサージやストレッチで筋肉の緊張を緩和させる 血行促進、動作時の違和感を軽減 再発予防 正しい姿勢や日常生活動作の指導で、関節への負担を軽減 負担を軽減、再発リスクの低減、日常生活での違和感の軽減 (文献5) 仙腸関節炎の理学療法は、関節の機能改善、違和感の緩和、再発予防を目的に行われます。 理学療法では、仙腸関節に負担のかからない動作を医師が指導し、日常生活で違和感の発症や再発の予防を目指します。 再生医療 治療ポイント 詳細 期待できる効果 組織の修復促進 PRP療法や幹細胞療法により、損傷した組織の修復を促進 関節や靭帯の修復、違和感の根本を改善 軽減と機能回復 成長因子や細胞の働きにより、炎症を抑制し、違和感を軽減 長期的な違和感の緩和、関節機能の回復、運動能力の向上 他の治療法との併用 理学療法や薬物療法と組み合わせて、相乗効果が期待できる 総合的な症状改善、再発予防 仙腸関節炎に対する再生医療は、損傷した組織の修復を促進し、違和感の根本的な改善を目指します。再生医療は、患者様自身の細胞を用いた治療法のため、副作用や感染症のリスクが低いのが利点です。 以下の記事では当院の再生医療について、詳しく解説しています。 仙腸関節炎の原因を理解し症状の悪化を防ごう 仙腸関節炎の原因は、長時間の座り仕事や体重の増加など、仙腸関節に対する負荷が挙げられます。仙腸関節炎の症状を改善するには、姿勢や負荷のかからないストレッチ・エクササイズを継続的に行いましょう。 改善しない仙腸関節炎には、再生医療も選択肢です。再生医療であれば、仙腸関節炎の原因を根本から取り除き、症状の改善が望める可能性があります。 リペアセルクリニックでは、再生医療以外にも、患者様に適した仙腸関節炎の治療法を提案します。 改善が見込めない仙腸関節炎でお悩みの方は、お気軽に「メール相談」や「オンラインカウンセリング」にお問い合わせください。 仙腸関節炎の原因に関するよくある質問 仙腸関節炎のずれと症状の関係性はありますか? 仙腸関節のずれと症状の関連性については、医学的に証明されていません。仙腸関節のずれは、画像検査で明確に確認するのは困難です。 症状の原因は、関節周囲の組織の炎症や神経の過敏化とされています。 仙腸関節炎はどのような人に多いですか? 仙腸関節炎は、長時間の同じ姿勢や、無理な体勢を日常的に行う人に多いです。 仙腸関節に負荷のかかる姿勢で負荷が積み重なり、炎症を引き起こします。無理な姿勢や体重の増加が気になる方は、ライフスタイルの改善を行いましょう。 スポーツや運動で仙腸関節炎になりますか? スポーツや運動で仙腸関節に負荷がかかると発症のリスクが高まります。 発症を予防するには、運動前に十分な準備運動とストレッチを日頃から取り入れ、筋肉や関節の柔軟性を保つようにしましょう。 仙腸関節炎は遺伝しますか? 仙腸関節炎を含む脊椎関節炎と呼ばれる疾患群は、HLA-B27遺伝子と関連がある可能性があります。しかし必ず発症するわけではありません。(文献6)(文献7) 遺伝以外の生活習慣や環境要因にも注意し、適切な予防を行いましょう。 仙腸関節炎は加齢が原因で起こることはありますか? 仙腸関節炎の主な原因は、姿勢の偏り、外傷、体重増加です。加齢も要因となります。しかし、仙腸関節炎の症状が現れた場合は、加齢と判断せず、医療機関を受診しましょう。 参考文献 (文献1) 腰痛予防指針「重量物取扱いなどによる腰痛を予防しましょう」 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000099336_3.pdf(最終アクセス:2025年3月18日) (文献2) 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所「腰部負担からみた我が国の重量物持ち上げガイドラインについて」労働安全衛生総合研究所, https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2024/187-column-1.html(最終アクセス:2025年3月18日) (文献3) 黒澤 大輔, 村上 栄一.「仙腸関節痛の発生・慢性化のメカニズム」『J-STAGE』2021年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspineres/12/6/12_2021-0604/_article/-char/ja(最終アクセス:2025年3月18日) (文献4) 松本守雄ほか.「腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021(改訂第3版)」pp.1-103, 2021年 https://minds.jcqhc.or.jp/common/wp-content/plugins/pdfjs-viewer-shortcode/pdfjs/web/viewer.php?file=https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/c00645.pdf&dButton=false&pButton=false&oButton=false&sButton=true#zoom=auto&pagemode=none&_wpnonce=3b871a512b(最終アクセス:2025年3月18日) (文献5) 羽田 清貴.「仙腸関節痛を有する症例に対する理学療法の一考察」『J-STAGE』2007年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyushuptot/2007/0/2007_0_161/_article/-char/ja/(最終アクセス:2025年3月18日) (文献6) 一般社団法人 日本リウマチ学会「脊椎関節炎(SpA)」一般社団法人 日本リウマチ学会,2022年5月22日 https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/sekitsuikansetsuen/(最終アクセス:2025年3月20日) (文献7) Copyright(C) 公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター「強直性脊椎炎(指定難病271)」難病情報センター」難病情報センター,2024年11月 https://www.nanbyou.or.jp/entry/4847(最終アクセス:2025年3月20日)
2025.03.31 -
- その他、整形外科疾患
乾癬性関節炎が治った実例を知りたい 乾癬性関節炎と診断されたが、休むべきかを知りたい 乾癬性関節炎と診断され、不安を感じていませんか?皮膚の腫れや関節炎の違和感に悩み、治る見込みがあるのか・仕事を続けるべきかなど、さまざまな疑問を持つ方も多いでしょう。 結論、乾癬性関節炎は適切な治療と対策で症状が改善する見込みがあります。 乾癬性関節炎の治った事例について 乾癬性関節炎が治らないと言われる理由 乾癬性関節炎の活動性を抑える治療法 乾癬性関節炎を治したい方からよくある質問 本記事では、乾癬性関節炎の完治について言及したのち、対策案やよくある質問について解説します。 乾癬性関節炎が治った事例はないが緩和させることはできる 2025年現在、乾癬性関節炎が治った事例はありません。しかし、乾癬性関節炎の症状を緩和させることはできます。 乾癬性関節炎が改善したキャスリーンさんのインタビューでは、症状を治すのではなく、コントロールが大事であると答えています。乾癬性関節炎は治すのではなく、症状と向き合う姿勢が大切です。 乾癬性関節炎の治療は、症状の進行を抑え、日常生活や社会復帰を目指すことが目的です。適切な治療と生活習慣の改善により、多くの人が症状をコントロールしながら生活しています。(文献1)(文献2) 以下の記事では、乾癬性関節炎の症状を改善するために症状別で何科を受診するべきかを紹介しています。 乾癬性関節炎が治らないと言われる理由 乾癬性関節炎は現在の医学では治らない病気と言われています。治らない主な理由としては、乾癬性関節炎は自己免疫疾患であり、根本的に免疫異常を修正する治療法がありません。 乾癬性関節炎は自己免疫疾患のため 慢性疾患であり、寛解と再発を繰り返すため 関節のダメージは元に戻らないため 免疫抑制剤や生物学的製剤は完治させるわけではない 症状の程度が異なる 乾癬性関節炎が治らないと言われる理由について解説します。 乾癬性関節炎は自己免疫疾患のため 乾癬性関節炎は自己免疫疾患に分類されます。 免疫は本来、ウイルスや細菌などから身体を守る役割を担っていますが、何かしらの要因で誤って自分自身の組織を攻撃してしまうようになり、炎症や組織破壊を引き起こします。このような免疫異常を完全に元に戻す治療法は現時点では確立されていません。 乾癬性関節炎を治すことはできませんが、早期発見であれば適切な治療で症状の緩和や進行の抑制は可能です。 慢性疾患であり、寛解と再発を繰り返すため 乾癬性関節炎は、慢性疾患のため寛解と再発を繰り返します。免疫系の異常でおきた炎症は持続しやすく、傷ついた組織が腫れなどを引き起こすためです。 再発しないためには、ストレスや感染症、食生活の乱れなどに注意し、過度な負担は与えないことが大切です。 ある程度コントロール可能な病気ではあるものの、いつ再発してもおかしくないことを認識しておきましょう。(文献3) 関節のダメージは元に戻らないため 乾癬性関節炎の炎症が長期間続くと、関節や腱の損傷が進行し、変形が起こる可能性があります。関節へのダメージを元通りにする治療法はありません。 公益財団法人結核予防会 複十字病院 膠原病リウマチセンターの資料によると、早期の乾癬性関節炎の患者で2年後くらいの間に関節障害が増加し、発症から期間が長くなればなるほど、関節破壊が進行すると記載されてます。(文献4) 関節へのダメージを元通りに修復させるのは難しいですが、治療を行うことで日常生活への支障を減らすことはできます。 免疫抑制剤や生物学的製剤は完治させるわけではない 薬の種類 作用 特徴 NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬) 炎症を抑える 炎症をある程度抑えることはできるものの、症状の進行を止める効果はない DMARDs(抗リウマチ薬) 関節の破壊を抑える 関節の変形を防ぐが、免疫の異常を根本から止められない 生物学的製剤・JAK阻害薬 免疫の異常な働きを抑える 炎症を強力に抑えるが、病気を根本的に治すわけではない (文献2) 現在の治療薬では、ある程度症状のコントロールはできても、根本の解決はできません。治療薬は、免疫の異常な反応の抑制や、関節の炎症や腫れを軽減などを目的としています。 治療薬は症状の緩和、関節破壊の進行抑制、生活の向上のために服用するものです。また、治療薬を服用する際は自己判断で量を調整したり、中断したりしてはいけません。 医師の指示に従い、服用しましょう。 症状の程度が異なる 症状の程度 関節の症状 その他の症状 日常生活への影響 軽度 関節の腫れや違和感がわずか、こわばりが比較的軽い 皮膚の炎症が部分的で、発疹の範囲が狭い 日常生活にほとんど影響がない 重度 複数の関節に激しい炎症や、変形が進行してる 爪の変形や剥離などがある 日常生活に支障をきたす、または困難になる (文献2) 乾癬性関節炎の症状には、個人差があります。そのため、適切な治療法も改善スピードも人それぞれです。 軽度であれば、適切な治療で日常生活に支障がない状態を維持できます。しかし重度の場合、関節破壊が進み、日常生活がままならない状態になる可能性があります。 また、乾癬性関節炎の発見が遅れるほど関節破壊が進行し、症状が重症化します。(文献2) そのため、医師と相談しながら、自分に合った治療法を見つけることが大切です。 乾癬性関節炎の活動性を抑える治療法 治療法 作用 特徴 適用される症状 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) 炎症と違和感を軽減 症状の緩和を目的とし、症状の進行を抑える効果はない 軽度 生物学的製剤(免疫抑制剤) 免疫の過剰な働きを抑え、炎症をコントロールする 関節破壊の進行を抑制する効果が期待できる 中度〜重度 抗リウマチ薬(DMARDs) 関節の炎症を抑え、進行を遅らせる 関節破壊の進行を抑制し、長期的な効果が期待できる 中度〜重度 ステロイド剤(短期間の使用) 強い炎症を一時的に抑えるが、長期使用は副作用のリスクがある 炎症が急激に悪化した際に短期間使用し、医師の指示に従うことが大前提 症状が急に悪化したとき 生活習慣の改善(食事・運動) 栄養バランスの取れた食事や適度な運動が、症状の悪化を防ぐのに役立つ 肥満は関節への負担を増加させるため、体重管理も重要 すべての症状 (文献2) 乾癬性関節炎は、皮膚症状と関節症状(違和感や腫れ、こわばり)の両方に対応し、症状を最小限に抑えることが目標です。 以下の治療法はすべて医師と相談した上で行うことが大前提です。 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) 乾癬性関節炎の初期治療では、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が用いられます。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は関節の違和感や炎症を抑えますが、症状の進行を抑えるものではありません。 非ステロイド性抗炎症薬を3~6カ月間使用しても改善が見られない場合は、他の治療法を検討する必要があります。 生物学的製剤(免疫抑制剤) 生物学的製剤は、特定の炎症性物質(TNF-α、IL-17、IL-23など)の働きを阻害し、炎症を抑制します。生物学的製剤を使用するのは、既存の治療法での改善が難しい場合や、関節破壊のリスクが高いときです。(文献3) 関節症状の改善や関節破壊の進行抑制に効果があるとされているものの、使用は症状や患者の状態によって異なります。アレルギー反応などが見られた場合は、使用を中止し、医師へ相談しましょう。 抗リウマチ薬(DMARDs) 抗リウマチ薬(DMARDs)は、免疫システムの異常な働きを調整し、炎症を抑えることで、関節の腫れや違和感を軽減します。使用タイミングは中度〜重度のときに使用を検討します。 抗リウマチ薬(DMARDs)の中でも、とくにメトトレキサートは、乾癬性関節炎の治療で使用される代表的な治療薬です。 炎症や関節の違和感を抑えるのに役立つ反面、副作用として、吐き気、食欲不振、肝機能障害、骨髄抑制などが現れる可能性もあり、使用する際は定期的な血液検査や診察を受ける必要があります。 ステロイド剤(短期間の使用) ステップ 治療内容 薬剤例 期間 備考 1.初期治療 違和感・炎症の緩和 NSAIDs、ステロイド関節注射 症状に応じて 必要に応じてステロイド注射を併用 2.DMARDs(非ステロイド性抗炎症薬)導入 NSAIDsの効果不十分な場合 メトトレキサート、サラゾスルファピリジンなど 3~6カ月 メトトレキサートが第一選択、副作用で使用不可の場合は代替薬 3.DMARDs(非ステロイド性抗炎症薬)強化/生物学的製剤・JAK阻害薬導入 DMARDsの効果不十分な場合 追加のDMARDs、TNF阻害薬、JAK阻害薬など 3~6カ月 重症度や関節外症状に応じて生物学的製剤・JAK阻害薬を検討 4.生物学的製剤・JAK阻害薬変更 効果不十分な場合 他の生物学的製剤 症状に応じて 薬剤の切り替えを検討 (文献2) ステロイド初期治療では症状に応じて使用されますが、改善が見込めない場合にステップを進めていきます。 ステロイド剤は即効性がある一方、長期使用で骨粗しょう症や糖尿病、感染症のリスクが高まるため、医師の指示に従い最小限の量での服用が大切です。 以下の記事では、ステロイド剤の効果について詳しく解説しています。 生活習慣の改善(食事・運動) 項目 内容 積極的に摂るべき食品 オメガ3脂肪酸(青魚、亜麻仁油、チアシード)抗酸化ビタミン(柑橘類、ピーマン、ナッツ、アボカド)食物繊維(野菜、海藻、全粒穀物) 控えるべき食品 糖分・加工食品(清涼飲料水、お菓子、白米・白パン)トランス脂肪酸(ファストフード、スナック菓子)過剰なアルコール・カフェイン おすすめの運動 ウォーキング(20~30分)水中運動(関節の負担軽減)ヨガ・ストレッチ(可動域維持) 避けたほうが良い運動 高負荷筋トレーニング(スクワット・デッドリフト)過度なランニング (文献5)(文献6) 乾癬性関節炎は、生活習慣の改善で完治するものではありませんが、見直すことで症状の悪化をある程度防げます。 食事に関しては、極端に偏らないようにし、体重管理を怠らないようにしましょう。また運動も適度に行うことで、ストレスの軽減や血行促進に役立ちます。 食事も運動も直接的な改善にはならないものの、肥満やメタボリックシンドロームの併発が多いため、日頃の暴飲暴食や運動不足には注意しましょう。(文献6) 以下では糖尿病やメタボリックシンドロームを予防する食事について詳しく紹介しています。 乾癬性関節炎は早めの受診で活動性を抑えよう 乾癬性関節炎は早めの受診で活動性を抑えることが大切です。根本的な治療法は現在の時点では見つかっていないものの、症状のコントロールやある程度の改善は望めます。 乾癬性関節炎の症状にお悩みの方は、無理をせずに当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。再生医療を活用し、乾癬性関節炎の回復を促します。 治らない乾癬性関節炎に対しての不安や悩みは「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にお問い合わせください。 乾癬性関節炎を治したい方からよくある質問 乾癬性関節炎は難病指定されていますか? 2025年現在、乾癬性関節炎は難病指定されていません。乾癬性関節炎は難病指定の条件である患者数が少ないことに該当しないため、指定されていない可能性があります。(文献7) しかし、今後も研究が進むにつれて、将来的に指定難病に認定される可能性はあるでしょう。 乾癬性関節炎における仕事を休むべき基準はありますか? 症状が軽度で、職場環境が整っていれば、働き続けることは可能です。リモートワークや負担軽減策を活用できる環境であれば、利用を検討しましょう。 症状が重度の場合は、休職を検討する必要があります。休職する際は以下の手当てが支給される可能性があります。 傷病手当金 障害者年金 高額療養費制度 その他の支援制度 制度を利用するためには、それぞれ条件を満たす必要があります。申請方法や必要書類は、制度によって異なりますので、事前に以下の窓口で確認しましょう。 全国健康保険協会 日本年金機構 お住まいの地域の自治体の窓口 医療機関の相談窓口 参考文献 (文献1) 一般社団法人 日本リウマチ学会「乾癬性関節炎(PsA)」一般社団法人 日本リウマチ学会 ホームページ, 2022年5月22日 https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/kansenseikansetsuen/(最終アクセス:2025年3月13日) (文献2) 日本リウマチ学会「乾癬性関節炎(PsA)」 https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/kansenseikansetsuen/(最終アクセス:2025年3月14日) (文献3) Kinanah Yaseen, &Cleveland Clinic(2024)Psoriatic Arthritis,MSD MANUAL professional Version https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/06-%E7%AD%8B%E9%AA%A8%E6%A0%BC%E7%B3%BB%E7%96%BE%E6%82%A3%E3%81%A8%E7%B5%90%E5%90%88%E7%B5%84%E7%B9%94%E7%96%BE%E6%82%A3/%E9%96%A2%E7%AF%80%E7%96%BE%E6%82%A3/%E4%B9%BE%E7%99%AC%E6%80%A7%E9%96%A2%E7%AF%80%E7%82%8E(Accessed:2025-03-13) (文献4) 谷口 敦夫「乾癬性関節炎をよりよく理解いただくために」『アヴィ合同会社』 pp.1-12, 2023年 https://a-connect.abbvie.co.jp/health_care_workers_agreement.html?returnUrl=%2f-%2fmedia%2fassets%2fpdf%2fproducts%2fhumira%2fpatients_support%2fJP-HUMD-190144.pdf(最終アクセス:2025年3月13日) (文献5) 朝比奈昭彦ほか.「日本皮膚科学会ガイドライン」『乾癬性関節炎診療ガイドライン 2019』 pp.1-59, 2019年 https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/PsAgl2019.pdf(最終アクセス:2025年3月13日) (文献6) 株式会社ケアネット「乾癬患者に推奨される食事への介入とは」CareNet,2018年7月11日 https://www.carenet.com/news/general/carenet/46344(最終アクセス:2025年3月13日) (文献7) 厚生労働省「指定難病」2025年 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000084783.html(最終アクセス:2025年3月13日)
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関節がこわばり動かしにくい 肘や頭皮に赤みが出ている その症状は、乾癬性関節炎の初期症状かもしれません。関節炎の違和感や皮膚に出る赤みを放置しておくと重症化する可能性があります。 乾癬性関節炎を早期発見するには、初期症状と対策をしっかり行うことが大切です。 乾癬性関節炎の初期症状 乾癬性関節炎の初期症状を見抜くチェックリスト 乾癬性関節炎を重症化させないための対策 乾癬性関節炎における初期症状を理解したのち、適切な治療で乾癬性関節炎の進行を防ぎましょう。 乾癬性関節炎の初期症状 症状 詳細 爪の症状 点状のへこみ、変形、剥がれ 関節の腫れ・違和感 手足の指、肘、膝、足首など、左右非対称に腫れや違和感 皮膚の赤み・かゆみ 肘、膝、頭皮、腰、臀部などに赤い発疹、かゆみ 腰・背中の違和感 腰痛、背中のこわばり、起床時に症状が強く、日中は軽減 全身の症状 倦怠感、疲労感、発熱 (文献1) 乾癬性関節炎の初期症状には、通常では現れない違和感や腫れなどが発症します。初期症状は人によって現れ方が異なります。 気になる症状があれば、自己判断はせず、医療機関を受診しましょう。 爪に点状のへこみや変形が現れる 症状 詳細 点状のへこみ(点状陥凹) 爪の表面に小さな凹みが多数現れる 爪の変形 爪が分厚くなる、剥がれる、ボロボロになる 爪の色調変化 爪の色が黄色や茶色に変色する 爪の剥離 爪の先端が剥がれて浮き上がる 爪の肥厚 爪が厚く盛り上がる 乾癬性関節炎は皮膚の病気である乾癬と関節炎が合併して起こります。爪に起こる症状の特徴としては、点状のへこみや変形が現れます。 爪に症状が現れる原因は、免疫系の異常です。免疫系が体内組織を攻撃することで、爪の炎症や違和感が現れます。爪に表内記載の症状が現れた際は、早めに医療機関を受診しましょう。 手足の指の関節に腫れが起こる 乾癬性関節炎の種類 詳細 付着部炎(ふちゃくぶえん) 靭帯や腱が骨に付着する部分に炎症が生じ、違和感や腫れを伴う 指趾炎(ししえん) 手足の指全体が腫れ、ソーセージのような見た目になる 末梢関節炎(まっしょうかんせつえん) 関節リウマチと似た症状があるが、左右非対称に現れることが特徴 体軸関節炎(たいじくかんせつえん) 骨盤の関節や脊椎に炎症が生じ、背中・首・腰にこわばりや違和感が出る 乾癬性関節炎の初期症状として、手足の指の関節に腫れや違和感が出る場合があります。関節リウマチと似た症状が現れます。しかし、乾癬性関節炎は左右非対称に症状が出るのが特徴です。 乾癬性関節炎の中にも発症の種類があるため、症状が気になる方は、医療機関を受診しましょう。 肘や頭皮などに赤みが出る 乾癬性関節炎の初期症状として、肘や頭皮などに赤みが出ることがあります。赤みの出方に個人差はあるものの、症状としては、かゆみや赤い発疹などです。 赤みは関節炎より先に出ることもあれば、後から出ることもあります。 乾癬性関節炎は皮膚症状だけでなく、関節の腫れや違和感、爪の変形などが見られるため、複合的に現れた際は、注意が必要です。 腰や背中に違和感を覚える 腰や背中の違和感も、乾癬性関節炎のサインです。脊椎関節炎とも呼ばれており、背骨や仙腸関節(せいちょうかんせつ)に炎症が起こります。 また、背中・腰・首に違和感やこわばりが現れるのが特徴です。皮膚に赤みが出るなどの症状と比較すると、乾癬性関節炎であることに気づきにくく、腰痛と勘違いされやすいです。 症状は見逃しやすいだけでなく、進行すると強直して固まるので上を向く、前かがみになるなどの動作が困難になります。 気づきにくい症状のため、普段腰痛持ちの人や、日頃から腰に負担のかかる作業や仕事に従事している方は注意しましょう。 全身の倦怠感や疲労感 特徴 説明 持続的な疲労感 ほぼ一日中、疲れを感じることがある 発熱や悪寒 発熱や悪寒などの全身症状を伴うことがある 関節の違和感や腫れ 関節の炎症が進むと、違和感や腫れが生じ、倦怠感を伴う 乾癬性関節炎の症状として、全身の倦怠感や疲労感を伴うことがあります。関節の違和感や炎症、皮膚がボロボロになるなどの症状とともに身体の気だるさを感じた場合、乾癬性関節炎の疑いがあります。 生活に支障が出る場合は、無理をせずに医療機関を受診し、生活習慣の見直しやストレスを感じにくい環境に身を置くのが大事です。 乾癬性関節炎を初期から見抜こう!症状チェックリスト チェック項目 概要 関節に違和感を感じる 関節の動きにくさや違和感がある 3カ月間の間に週2回以上関節痛の薬を服用した 頻繁に違和感を抑制するための薬を使用している 腰の違和感で睡眠中に目が醒める 腰の不快感で睡眠が妨げられる 朝起きてから30分以上手指にこわばりがある 朝の手指のこわばりが長時間続く 手首や手指に違和感を感じる 日常の動作で手首や手指に違和感がある 足先や足首に違和感を感じる 足の関節に違和感を覚える ひじやおしりに違和感を感じる ひじやおしりの関節に不快感がある 手首や手指が腫れている 手首や手指の腫れが目立つ 手指が3日以上腫れや違和感を感じる 3日以上手指に腫れや違和感が続いている アキレス腱が腫れている アキレス腱が腫れて違和感もある状態 1日中疲れを感じている 常に倦怠感や疲労感が抜けない 乾癬性関節炎には、初期症状があります。これから紹介するチェックリストの内容が3つ以上当てはまった方は、乾癬性関節炎の疑いがあるため、医療機関の受診が必要です。 1.関節に違和感を感じる 症状 概要 軽いこわばりや違和感 朝起きたときや長時間同じ姿勢の後に、関節のこわばりや違和感がある 関節の動かしにくい 以前はスムーズに動かせた関節が、少し動かしにくく感じる 関節の腫れぼったさ 見た目には腫れがなくても、関節が腫れぼったく感じる 関節の熱感 関節が熱っぽく感じることがある 乾癬性関節炎の初期段階では、関節に違和感が出ることがあります。日常生活で関節の動かしにくさや、見た目は腫れていないのに腫れぼったさを感じる場合は、乾癬性関節炎の疑いがあります。 日常生活で多少不便に感じているものの、大きな支障がない場合はとくに要注意です。症状が進行すると関節の破壊や変形につながる恐れがあります。(文献2) 2.3カ月間の間に週2回以上関節痛の薬を服用した 3カ月間に週2回以上、関節痛の薬を服用しているにもかかわらず症状が改善に向かわないのは、単なる関節痛ではなく、乾癬性関節炎の可能性が高いです。(文献2) 薬を飲んでいるのに改善が望めない場合は、一度医療機関の受診をおすすめします。 3.腰の違和感で睡眠中に目が醒める 乾癬性関節炎は、関節だけでなく、脊椎や仙腸関節に炎症を起こすケースもあります。腰の違和感は腰痛や別の症状と勘違いされることも多く、初期症状としては気づきにくいです。 とくに腰に日常的に違和感を感じている方は、乾癬性関節炎に気づかず、睡眠中に目が覚めたとしても、日常的なことで済ませてしまいがちです。 腰に違和感があり睡眠の妨げになると、健康上でのリスクも懸念されるため、早めに医療機関を受診する必要があります。 4.朝起きてから30分以上手指にこわばりがある 朝の手指のこわばりは、関節に炎症が起きているサインです。関節に違和感や炎症が起きると手指がこわばり、症状によっては30分以上持続するケースもあります。 また、朝の手指のこわばりがストレスになり、症状を悪化させる可能性が懸念されます。朝起きてから30分以上、手指にこわばりが起こる場合は、一度医療機関で医師に相談しましょう。 5.手首や手指に違和感を感じる 症状 詳細 関節の腫れと違和感 指の第一関節(DIP関節)や指全体が腫れる、左右非対称に起こりやすい こわばり 朝起きたときに手首や手指がこわばるが、日中に身体を動かすと症状が軽くなる ソーセージ指 指全体がソーセージのように腫れ上がる 爪の変化 爪の凹み、変色、剥がれなどが起こる 手首や手指に普段見ない爪の変化や、ソーセージ指の症状が現れた場合、乾癬性関節炎を疑う必要があります。 症状が大きく進行している可能性があるため、医療機関への受診が必要です。 6.足先や足首に違和感を感じる 症状 詳細 関節の腫れと違和感 足の指、足首の関節が腫れて、違和感がある 足底の違和感 かかとや足の裏に違和感がある(足底筋膜炎、アキレス腱付着部炎を併発しやすい) 指の腫れ(ソーセージ指) 足の指全体がソーセージのように腫れ、違和感や熱感を伴う 関節のこわばり とくに朝に強く、日中動くと軽減する 乾癬性関節炎は、手指だけでなく、足先や足首の関節にも炎症が起こります。とくに足の指、足首、かかとなどの小さな関節に症状が出やすく、こわばりやソーセージのような腫れが現れます。 手首や手指同様に、症状が大きく進行している可能性があるので、医療機関への受診が必要です。 7.ひじやおしりに違和感を感じる 部位 症状 詳細 ひじ 違和感、腫れ、こわばりなど 外部からの刺激を受けやすく、乾癬の皮膚症状が現れやすい部位であり、関節炎も発症しやすい おしり 違和感、こわばり、坐骨神経痛のような症状 ひじと同様に、乾癬の皮膚症状が現れやすい部位であり、おしりの付け根部分(仙腸関節)は、炎症が起こりやすい ひじやおしりは、乾癬の皮膚症状と関節炎の両方が現れやすい部位です。ひじやおしりも該当箇所による違和感や炎症だけでなく、坐骨神経痛のような症状が出る場合もあります。 とくにおしりはケアがしにくい箇所なので、症状が出た場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 8.手首や手指が腫れている 症状 詳細 左右非対称性 関節リウマチとは異なり、左右対称ではなく、どちらか一方の手足に症状が現れることが多い 指趾炎(ソーセージ指) 指全体がソーセージのように腫れ上がり、違和感や熱感を伴う 末梢関節炎 手足の指先の小さな関節(末梢関節)に炎症が起こりやすく、腫れや違和感を起こす 爪の変化 爪の変形(凹み、変色、剥がれなど) 手首や手指が腫れる症状は、関節リウマチと似ています。しかし左右対称ではなく、どちらか一方の手足に症状が現れる部分が異なります。 また、爪の変形や指全体が腫れ上がるソーセージ指も、乾癬性関節炎のサインです。手首や手指に普段感じることのない、腫れや炎症が起きた場合は、自己判断はせずに医療機関を受診しましょう。 9.手指が3日以上腫れや違和感を感じる 手指の腫れや違和感が3日以上続く場合、乾癬性関節炎の可能性が高いです。3日以上腫れや炎症が引かない場合に放置しておくと、症状が悪化につながります。 放置や自己判断は、症状を進行させるだけでなく、後遺症になる可能性があるため、早めの治療が大切です。 10.アキレス腱が腫れている 乾癬性関節炎は、関節だけでなく腱や靭帯の付着部にも発症します。アキレス腱が腫れると、踵に違和感が生じ、重症だと歩行が困難になるケースもあります。 アキレス腱の腫れに加えて、関節のこわばりや指の腫れなど他の症状がある場合、乾癬性関節炎の疑いがあり、放置すると歩行が難しくなり、日常生活に支障をきたします。 症状が重くなる前に医師へ相談し、適切な治療を受けましょう。 11.1日中疲れを感じている 項目 詳細 原因 自己免疫疾患による慢性的な炎症や、精神的なストレス 症状 休息や睡眠で回復しない疲労感、日常生活困難なほどの倦怠感 日常生活への影響 仕事、家事、趣味への支障や睡眠の質低下、疲労感悪化 症状の特徴 単なる疲れとは異なる 乾癬性関節炎は、免疫系に異常が起こり、関節や皮膚だけでなく全身に悪影響を及ぼします。 乾癬性関節炎を発症すると、炎症性サイトカインと呼ばれる物質が過剰に産生され、疲労感や倦怠感を引き起こしやすくなります。 疲労感や倦怠感だけでは、乾癬性関節炎だと判断するのが難しいです。そのため、疲労感と合わせて関節や皮膚に症状が出ていないか確認しましょう。 乾癬性関節炎を重症化させないための対策 乾癬性関節炎は適切な対策を行うことで、活動性を抑えられます。 早めの受診を心がける 生活習慣の見直し ストレス管理を行う 感染予防に努める 乾癬性関節炎への対策を解説します。 早めの受診を心がける 乾癬性関節炎は、早期診断と適切な治療の開始により、関節破壊の進行を抑制できます。 2025年現在、乾癬性関節炎を完治する治療法はありません。しかし、症状の進行を遅らせつつ、重症化を避けることはできます。(文献2)(文献3) 皮膚の炎症や爪の変形などが症状として現れた際は、早めの受診が大切です。 以下の記事では、乾癬性関節炎は何科を受診するべきかを症状別で解説しています。 生活習慣の見直し 栄養素 効果 食材例 オメガ3脂肪酸 炎症抑制 青魚(サバ、イワシ、マグロなど)亜麻仁油、えごま油 抗酸化物質 関節ダメージ軽減 緑黄色野菜、果物、ナッツ類 ビタミンD 免疫機能調整、骨の健康維持 魚介類、卵、キノコ類 カルシウム 骨の健康維持 乳製品、小魚、緑黄色野菜 食物繊維 腸内環境調整、免疫機能調整 野菜、果物、海藻、きのこ (文献4)(文献5) 生活習慣の見直しは、乾癬性関節炎の症状の抑制に役立ちます。抗炎症作用のある食品(青魚、野菜、果物など)を中心とした食生活を始め、適度な運動や十分な睡眠と休息を行いましょう。 また、禁煙と過度な飲酒は、乾癬性関節炎のリスクを高める可能性があります。 生活習慣の改善はあくまでも、補助的なものなので、医師の指示に従い適切な治療を受けましょう。 以下では症状を予防する食事について詳しく紹介しています。 ストレス管理を行う ストレスや生活習慣などの環境要因で、乾癬性関節炎を悪化させる可能性があります。 ストレスは炎症性サイトカインと呼ばれる物質の分泌を促し、関節や皮膚の炎症を悪化させます。そのため、ストレスの少ない環境で治療を行うのが大切です。 精神的なもの以外にも暴飲暴食など、無意識に身体に与えるストレスにも注意が必要です。ストレスを抱え込まない、十分な睡眠やリラックスできる環境を行いましょう。 感染予防に努める 対策項目 詳細 手洗い・うがい 外出後、食事前、トイレ後などは徹底して行う マスクの着用 飛沫感染のリスクを軽減 予防接種 医師と相談の上、適切な予防接種を受ける 規則正しい生活 十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動など 早期受診 発熱、咳、喉の違和感などは、早めの受診を心がける 乾癬性関節炎は、免疫系の異常によって引き起こされる自己免疫疾患の1つです。免疫機能が過剰に活性化している影響で、感染症に対する抵抗力が低下している可能性があります。(文献2) 感染症を防止するには、手洗いやうがいを徹底し、規則正しい生活を送ることが大切です。 また、乾癬性関節炎の治療では免疫抑制薬が使用されることが多く、感染症にかかりやすくなるリスクがあるため、医師の指示に従った感染症対策が重要になります。 乾癬性関節炎に限らず、発熱、咳、喉の違和感が生じた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 乾癬性関節炎は初期症状の段階で受診しよう 乾癬性関節炎は初期症状の段階で、医療機関を受診するのが大切です。乾癬性関節炎を完治する治療法は確立されていませんが、症状の活動性を抑制し、進行を抑えることはできます。 乾癬性関節炎の初期症状だと感じた方は当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。 再生医療を活用し、乾癬性関節炎の進行を抑え、回復を促します。乾癬性関節炎ではないかとお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にお問い合わせください。 参考文献 (文献1) 高山かおるほか.「手湿疹診療ガイドライン」『日本皮膚科学会ガイドライン』pp.1-20,2008年 https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/Hand_eczema_GL.pdf(最終アクセス:2025年3月14日) (文献2) 日本リウマチ学会「乾癬性関節炎(PsA)」 https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/kansenseikansetsuen/#:~:text=%E4%B9%BE%E7%99%AC%E6%80%A7%E9%96%A2%E7%AF%80%E7%82%8E%EF%BC%88PsA%EF%BC%89%E3%81%A8,%E6%AF%94%E3%81%AF%E3%81%BB%E3%81%BC%E5%90%8C%E3%81%98%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82(最終アクセス:2025年3月14日) (文献3) 厚生労働科学研究費補助金「乾癬性関節炎の不可逆的関節破壊進行阻止のための早期発 見と治療を目指した診療ガイドライン策定に関する研究 」2019年 https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/download_pdf/2018/201811014B.pdf(最終アクセス:2025年3月14日) (文献4) S Upala,&A Sanguankeo(2015).Effect of lifestyle weight loss intervention on disease severity in patients with psoriasis: a systematic review and meta-analysis.PudMed https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25920774/ (Accessed: 2025-03-14) (文献5) Céline Phan, MD,et al.(2018)Association Between Mediterranean Anti-inflammatory Dietary Profile and Severity of PsoriasisResults From the NutriNet-Santé Cohort,JAMA,Network 10.1001/jamadermatol.2018.2127(Accessed: 2025-03-14)
2025.03.31 -
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「肉離れで歩けるけど痛いときは病院に行くべき?」 「軽い肉離れは放置しても大丈夫?」 肉離れを受傷し、痛みはあるけど歩ける場合、上記のようなお悩みや疑問をお持ちになる方も多いでしょう。 歩ける程度の軽度な肉離れであっても放置することで、歩行困難なほど痛みが強くなったり、再発リスクが高まる可能性があるため注意が必要です。 従来の治療では3〜4週間ほど患部を安静にする必要があるため、どうしても筋肉量が低下してしまいます。 しかし、近年の治療では、肉離れの治療期間を短縮できる可能性がある再生医療による治療が注目されています。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、入院や手術をせずに肉離れの治療期間を短縮できる可能性がある再生医療に関する情報を限定配信中です。 「安静期間を短くしたい」「肉離れを早く治したい」という方は、再生医療がどのような治療を行うのかこの機会にぜひ知っておきましょう。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 【基礎知識】肉離れとは 肉離れは、筋肉が部分的または完全に損傷する怪我であり、急激な動きや過度の負荷によって発生します。スポーツ活動中に多く見られますが、日常生活の中でも突然の動作や無理な姿勢によって起こることがあります。 とくに太ももの裏側(ハムストリングス)やふくらはぎ(下腿三頭筋)に発生しやすく、急な痛みや腫れ、内出血などを伴います。症状の程度は軽度の筋繊維の損傷から完全断裂までさまざまです。 適切な初期対応としては、RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)が基本です。重症度によっては医療機関での診察が必要で、完全な回復には適切なリハビリテーションと十分な休養期間が欠かせません。再発予防のためには、ウォームアップやストレッチを習慣づけることが重要です。(文献1) 歩けるけど痛い肉離れの状態 歩行時に痛みを感じるものの歩ける状態は、軽度の肉離れの可能性が高いといえます。しかし、この段階で無理をすると症状が悪化する恐れがあるため、細心の注意が必要です。 肉離れは以下のように分類されます。 重症度 状態 軽度(1度) 筋肉のわずかな損傷 中度(2度) 筋肉、筋膜の一部断裂状態。皮下出血や患部のへこみが見られる場合がある 重度(3度) 筋繊維や筋膜の断裂。患部のへこみが明確に確認できる (文献2) 軽度であっても適切な処置を怠ると、より重症化する可能性があります。痛みを感じた場合は早めに安静にし、冷却などの応急処置を行いましょう。 自己判断で放置せず、専門医による適切な診断と治療を受けることが、完全回復への近道となります。痛みが持続する場合は、迷わず医療機関の受診をおすすめします。 ▼肉離れの痛みに関するご相談はこちらから >>0120-706-313(受付時間:9:00〜18:00) 肉離れで歩けるけど痛いときの対処法 肉離れを起こした際は、RICE処置が効果的な応急処置としておすすめです。 Rest(安静):無理に歩かず、患部を休ませる Iceing(冷却):アイシングを行い、炎症を抑制する Compression(圧迫):テーピングやサポーターで患部を固定する Elevation(挙上):足を心臓より高い位置に保ち、腫れを防ぐ 少し痛いけど歩けるから大丈夫といった考えは危険です。症状が軽いうちに適切な対応をしないと、再発リスクが高まります。痛みがあるにもかかわらず無理に活動を続けると、治癒が遅れる可能性があります。 軽度の肉離れであっても、初期の適切な対応が肝心です。痛みを感じたら早めに処置を行い、必要に応じて医療機関の受診が重要です。完全に回復するまで段階的に活動を再開するよう心がけましょう。 肉離れを早く治すポイント 肉離れは損傷の程度によって治療が異なりますが、回復を促進する重要なポイントがいくつかあります。効果的な回復を目指すためには、以下の3つの側面からのケアが不可欠です。 ストレッチやリハビリ 食事 再生医療(PRP療法) 損傷の程度や回復段階に合わせて適切に組み合わせると、早期回復を目指せます。 ストレッチやリハビリ 軽度から中度の肉離れでは、適切なタイミングで軽いストレッチを行うことで回復を促す効果があります。筋肉の柔軟性を維持し、血行促進や筋繊維の再生を促し、治癒を早めるのです。 しかし、ストレッチやリハビリテーションの開始時期や運動強度を、自己判断しないことです。不適切なタイミングや強度でのストレッチは、損傷した筋組織にさらなる負担をかけ、治癒を遅らせたり症状を悪化させたりする恐れがあります。 医師や理学療法士などの専門家に相談し、個々の状態に合わせた適切なリハビリテーションのプランを立ててもらうことが必須です。肉離れの回復のためには、専門家の指示に従いましょう。 食事 肉離れの予防および治療過程では、適切な栄養摂取が筋組織の修復と強化に重要な役割を果たします。タンパク質の十分な摂取は、損傷した筋繊維の再生と強化に不可欠です。良質なタンパク質源として鶏肉、魚、卵、乳製品、豆類などを積極的に食事に取り入れましょう。 ビタミン類も肉離れの回復をサポートします。ビタミンはコラーゲン生成を促進し、筋機能の維持を助けます。カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラルは筋肉の修復に必要不可欠です。(文献3)(文献4) 栄養素をバランスよく摂取すれば、肉離れからの回復が促されるだけでなく、再発リスクも低減できます。ただし、サプリメントに頼る前に、まずはさまざまな食品から自然な形での栄養摂取が基本です。 再生医療(PRP療法) PRP(多血小板血漿)療法は、患者自身の血液から抽出した血小板を高濃度に濃縮し、損傷部位に直接注入する再生医療の一種です。血小板には組織修復を促す物質が豊富に含まれており、患部に直接注射するため治療に効果が期待できます。 肉離れに対するPRP療法は、筋線維や筋膜の修復を加速させるでしょう。従来の保存療法で回復が遅い症例や、中度から重度の損傷に対して有効性が報告されています。PRP注入により、損傷部位の炎症を抑制しながら組織再生を促進し、修復と機能回復を目指します。 リペアセルクリニックでは、あなたの症状に合わせた治療プランをご提案します。再生医療による治療も行っておりますので、メール相談やオンラインカウンセリングをご利用の上、お気軽にお問い合わせください。 肉離れと間違えやすいケガ一覧 肉離れの症状は、ほかの部位のケガと似ている場合があり、適切な治療のためには正確な診断が重要です。注意すべき紛らわしいケガには以下の3つがあります。 筋肉痛 靭帯損傷 アキレス腱断裂 それぞれ発症の状況や治療法が異なるため、症状が似ていても医師による正確な診断が必要です。 筋肉痛 筋肉痛と肉離れは、しばしば混同されやすいものの、発症時期や症状に明確な違いがあります。 筋肉痛は、一般的に運動後の12〜48時間経過してから徐々に痛みが現れる「遅発性筋痛」の特徴を持ちます。これは筋繊維の微小損傷による炎症反応が原因で、外観上の変化はほとんど見られません。通常は数日間で自然に回復します。 肉離れは受傷と同時に即座に痛みを感じるのが特徴です。これは筋線維や筋膜が急激に損傷するために起こります。さらに特徴的なのは、皮下出血による紫色や青色の変色、また筋繊維の断裂により筋肉にくぼみが現れる場合があることです。 発症時期と外観の違いは、自己判断の場合のチェックポイントになります。即時に強い痛みを感じ、外観に変化がある場合は肉離れの可能性が高く、早急な医療的対応が必要です。 靭帯損傷 靭帯損傷は、関節を安定させる重要な結合組織が過度に伸びたり、部分的あるいは完全に断裂したりするために生じる外傷です。主な症状として、受傷直後からの強い痛みと、速やかに現れる腫れが特徴的です。 痛みは非常に強烈であるため、患者は損傷部位周辺の関節や筋肉をほとんど動かせないことがあります。このような可動域の著しい制限は、靭帯損傷の重要な特徴の1つです。(文献5) 損傷の程度によっては、関節の不安定性やきしみ音を伴うこともあり、足首や膝などの荷重関節では、体重をかけることが困難になることも少なくありません。 靭帯損傷が疑われる場合は、自己判断での運動再開を避け、医療機関での診断と治療を受けることが重要です。 アキレス腱断裂 アキレス腱断裂は、下腿三頭筋と踵骨(かかとの骨)を連結する人体最大の腱であるアキレス腱が切れる深刻な外傷です。受傷時には、非常に特徴的な症状が現れます。 多くの人は断裂瞬間に「バチッ」「パチン」といった音を聞く場合もあり、後ろからかかとを強く蹴られたような感覚を経験します。続いて足首からふくらはぎにかけての激痛が走ります。 動作の特徴として、通常の歩行は可能であっても、つま先立ちができなくなることが挙げられます。アキレス腱はつま先を下に向ける動きに必要であるためです。(文献5) このような症状がある場合は、早急に整形外科を受診しましょう。適切な治療が遅れると、回復に要する時間が長くなる可能性があります。 肉離れで歩けるけど痛いときに病院にいくべき判断ポイント 肉離れにおいて、歩けるから大丈夫といった自己判断は非常に危険です。たとえ歩行可能な軽度の肉離れであっても、医療機関での受診をおすすめします。理由は、適切な治療が回復に大きく影響するためです。 軽度と思われる症状であっても、専門家の目で評価されない限り、その損傷の状態を正確に判断するのは難しいためです。自己判断で経過観察を選択すると、治療の適切なタイミングを逃がし、症状が悪化する可能性があります。 以下のような場合は受診を考えましょう。 痛みが24時間以上続く 患部に腫れや内出血がある 通常の動作で痛みが増す 過去に肉離れを経験している 初期段階での適切な診断と処置は、回復期間の短縮や再発リスクの低減、筋肉の機能維持につながります。最終的には、専門家の判断に従いましょう。(文献6) 歩けるけど痛い肉離れでも病院を受診しよう 肉離れの疑いがある場合は、症状の程度にかかわらず、迅速な医療機関の受診をおすすめします。歩けるから大丈夫といった判断は、肉離れの治療において誤った判断となります。痛みを感じながら歩行可能な状態であっても、決して自己判断で経過観察をしてはなりません。 医師による適切な診断は損傷の正確な状態を把握し、患者本人に合った治療計画を立てる上で不可欠です。早期の適切な処置は、回復期間の短縮だけでなく、再発防止や今後の筋肉状態の維持にも関わります。 肉離れと思われる症状を感じたら、様子を見ようと考えるのではなく、早めの受診を心がけましょう。一見軽度に思える症状でも、医師が診察すると予想以上の損傷が見つかる場合もあります。 自分の身体を大切にし正しい判断を仰ぐことが、スポーツ復帰への最短ルートです。 肉離れでお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」無料相談にてお気軽にお問い合わせください。 ▼肉離れの痛みに関するご相談はこちらから >>0120-706-313(受付時間:9:00〜18:00) 参考文献 文献1 医療法人社団 信愛会 瀬戸整形外科クリニック「肉離れの応急処置、および、治療&予防方法」瀬戸整形外科クリニックホームページ https://setoseikei.com/2024/10/21/first-aid-for-separation-of-the-flesh/(最終アクセス:2025年3月16日) 文献2 MSD「捻挫およびその他の軟部組織損傷の概要」MSDマニュアルプロフェッショナル版,2023年7月 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/22-%E5%A4%96%E5%82%B7%E3%81%A8%E4%B8%AD%E6%AF%92/%E6%8D%BB%E6%8C%AB%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%81%AE%E8%BB%9F%E9%83%A8%E7%B5%84%E7%B9%94%E6%90%8D%E5%82%B7/%E6%8D%BB%E6%8C%AB%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%81%AE%E8%BB%9F%E9%83%A8%E7%B5%84%E7%B9%94%E6%90%8D%E5%82%B7%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81?query=%E7%AD%8B%E6%8C%AB%E5%82%B7(最終アクセス:2025年3月16日) 文献3 城西大学「アスリート・運動をする人が摂るべき栄養素やサプリメントについて解説」JOSAI★LAB,2024年12月27日 https://www.josai.ac.jp/josai_lab/692/(最終アクセス:2025年3月16日) 文献4 TENTIAL「肉離れからいち早く回復するための食事とは?必要な栄養素を解説」TENTIALホームページ,2021年2月23日 https://tential.jp/journals/others/flesh_away/010(最終アクセス:2025年3月16日) 文献5 あらおと整形クリニック「靭帯損傷・腱断裂・肉離れ」あらおと整形クリニックホームページ http://www.araoto.net/wound/ligament.html(最終アクセス:2025年3月16日) 文献6 森整形外科リハビリクリニック「肉離れ」森整形外科リハビリクリニックホームページ https://www.moriseikei.or.jp/weaned-off-meat/(最終アクセス:2025年3月16日)
2025.03.31 -
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太ももが少し痛いんだけど、肉離れかな 昨日サッカーした時に足が痛くなったけど、軽い肉離れになったかも 肉離れは、筋肉の一部または全体の組織の断裂をいいます。激しくスポーツする人や、久しぶりに体を動かした人などが受傷する場合が多いです。 本記事では、軽度の肉離れの症状や原因、治療法などを詳しく解説します。治療期間や早く治す方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 軽度な肉離れとは 軽度の肉離れは筋肉の一部が損傷している状態です。症状は比較的軽く、多くの場合は適切な休息と処置で回復します。肉離れの瞬間、「プチっ」といった音が聞こえることがありますが、これは筋肉が断裂する音です。 肉離れは筋肉の断裂状態によって重症度が変わります。 重症度 特徴 軽症 筋肉の細かな損傷 中等症 筋肉の部分的な断裂 重症 筋肉の完全な断裂 (文献1) 以下の筋肉で肉離れが多くみられます。それぞれの部位ごとの重症度を説明します。 重症度 大腿四頭筋 ハムストリングス 腓腹筋 軽症 うつ伏せで膝を90度以上曲げられる 仰向けで膝をまっすぐ伸ばし脚を70度位まで上げられる アキレス腱を伸ばすと若干の痛みがある 中等度 うつ伏せで膝を45度~90度曲げられる 仰向けに寝て膝をまっすぐ伸ばし脚を30度~70度位まで上げられる アキレス腱を伸ばすと強い痛みがあり、膝を曲げた状態で行うと痛みが弱くなる。つま先立ちができる 重症 うつ伏せで膝を45度位まで曲げられる 仰向けに寝て膝をまっすぐ伸ばし脚を30度位まで上げられる 膝を曲げた状態でもアキレス腱を軽く伸ばしただけで強い痛みがある。つま先立ちができない (文献2) 軽度と思っていても重症だった場合もあるため、適切な診断と治療のためには専門医に診察してもらいましょう。 肉離れの原因 ここからは、以下のような肉離れの原因を紹介します。 急な動作 筋肉疲労 準備運動不足 水分不足 急な動作 肉離れは、急激な筋肉への負荷が原因で発生する筋肉の損傷です。急なダッシュやジャンプなどの瞬発的な動作時に、筋肉がその急激な負荷に対応できなくなった際に起こります。 急な動作で筋肉に過度のストレスがかかることにより、筋肉の一部が切れたり裂けたりします。筋肉が本来の伸縮性の限界を超えて強制的に引き伸ばされると、耐性を超えてしまい損傷が生じるのです。 肉離れはとくにスポーツ活動中に多く見られ、ウォーミングアップ不足は危険要因となります。急な動作をしようとせず、適切な準備運動やトレーニングをしましょう。 筋肉疲労 筋肉の疲労は肉離れのリスク因子です。疲労状態の筋肉は正常な収縮・弛緩パターンを維持できず、急激な負荷に対して適切に反応できなくなります。能力が低下した状態で瞬発的な動きを行うと、筋肉が損傷するリスクが高まるでしょう。 十分な休息なく運動を継続すると、肉離れの危険性が増します。運動後にはストレッチやクーリングを行い、筋肉の疲労回復を促します。 十分な休息と回復時間の確保が重要なため、トレーニングスケジュールに回復日を組み込み、筋肉の過労を避ける対策をしましょう。 準備運動不足 適切なウォーミングアップとストレッチは、肉離れの予防において大切な役割を果たします。準備運動を怠ると、筋肉は十分な血流を得られず硬い状態のまま活動しなければなりません。 硬いままの筋肉は柔軟性が低下し、急激な動きや強い負荷に対して適応しにくくなります。通常なら対応できるはずの力にも耐えられなくなり、筋肉の断裂リスクが高まるでしょう。 効果的な準備運動は体温の上昇と、筋肉の伸縮を促します。適切なストレッチをすると筋肉を柔らかい状態に保てるため、安全に運動できるようになるでしょう。軽い有酸素運動の後、それぞれの筋肉に対する動的ストレッチを行うと、肉離れのリスクを大幅に減少できます。 水分不足 体内の水分不足は肉離れの発生リスクを高める原因となりますが、水分摂取は肉離れ予防において見過ごされがちです。 筋組織は約75%が水分で構成されており、適切な水分レベルは筋肉の正常な機能と柔軟性の維持に必要不可欠です。脱水状態になると筋肉内の水分が減少し、筋力低下や疲労感、けいれんなどを引き起こします。(文献3) 強度の高い運動や暑い環境での活動時には、発汗により水分不足が急速に進むため注意が必要です。運動前、運動中、運動後の水分補給は、筋肉の機能を適切に保ち、肉離れのリスクを軽減するための基本的な対策です。 軽度な肉離れの症状 軽度な肉離れは、受傷の瞬間に特徴的な「プチッ」といった音が聞こえることがあり、これは筋肉が部分的に断裂する音です。 軽度な肉離れの症状は以下のとおりです。 損傷部位は痛むが動くことはできる 損傷部位を押すと痛む 関節を動かしたときに強く痛む 皮膚上からもわかるへこみ 内出血 軽度な肉離れからの回復は、適切な処置と休息により、通常1〜2週間程度で日常生活に支障をきたさないレベルまで回復します。筋組織の完全な修復と機能回復にはより期間が必要な場合もあり、スポーツ活動への完全復帰には慎重に経過観察しなければなりません。 早期の無理な活動再開は、再発リスクを高めるため注意しましょう。 軽度な肉離れを早く治す治療法 軽度な肉離れは、対処方法によって回復が早くなる場合があります。ここからは、以下のような軽度な肉離れを早く治す治療法を解説します。 RICE処置 リハビリ PRP療法 RICE処置 軽度の肉離れを早く治すにはRICE処置が効果的です。これはRest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字を取った言葉です。それぞれの処置の方法は、以下のようになります。 治療法 具体的方法 安静 (Rest) 損傷部位の使用を最小限に抑える 冷却 (Icing) 20分間の氷湿布を繰り返す 圧迫 (Compression) 弾性包帯やテーピングで適度に圧迫 挙上 (Elevation) 損傷部位を心臓より高い位置に上げる (文献2) 初期対応を適切に行うと、肉離れからの回復期間が短縮でき機能回復につながります。ただし、症状が重い場合や改善が見られない場合は、医師の診察を受けましょう。 リハビリ 軽度の肉離れでは、RICE処置による急性期の対応後、リハビリが回復において極めて重要になります。受傷後3〜5日経過して痛みや腫れが落ち着いてきていれば、リハビリの開始に適した時期といえます。(文献4) リハビリでは、修復しつつある筋肉に対して適切な刺激を与え、組織の再生や機能を回復させることが目標です。リハビリは患者さん一人ひとりの症状に合わせて段階的に進められます。最初は軽度の痛みを感じない範囲での静的ストレッチから始め、徐々にダッシュやジャンプなど強度を増していきます。 専門家の指導の下でリハビリを行えば、無理なく効果的な回復が期待できるでしょう。 PRP療法 PRP(多血小板血漿)療法は、肉離れの先進的な治療です。PRP療法では、患者自身の血液から高濃度の血小板を含む血漿を分離し、損傷した筋組織に直接注入します。血小板には多くの成長因子が含まれており、筋組織の再生と修復を促進します。 PRP療法は、従来の保存療法に反応が乏しい慢性的な肉離れや、競技復帰を早める必要がある選手に考慮されるケースが多いです。 リペアセルクリニックでは、あなたの症状に合わせた治療プランをご提案します。再生医療による治療も行っておりますので、メール相談やオンラインカウンセリングをご利用の上、お気軽にお問い合わせください。 軽度な肉離れの治療期間 軽度の肉離れは筋肉の細かな損傷であり、完全な断裂ではありません。適切な処置と休息により、1〜2週間程度で回復します。 軽度な肉離れは、急激な動きや過度の負荷により筋肉が耐えられる限界を超えてしまい、筋肉の一部が断裂した状態です。部分的な損傷に留まるため、機能が完全に失われている状態ではありません。 症状としては損傷部位に限定した痛みや、圧迫時の痛みが特徴的です。軽度の内出血や腫れを伴うこともありますが、自力歩行や基本動作は可能な状態です。 症状の消失後も再発防止のため、段階的なリハビリテーションを通じて筋力と柔軟性を徐々に回復させる必要があります。十分に回復期間を確保して、将来にわたり安心してスポーツのできる筋肉を保っていきましょう。 軽度な肉離れを正しく理解し適切な対処と予防を心がけよう 軽度な肉離れは筋肉の細かな損傷で、急激な動きや過度の負荷により発生します。受傷時には「プチッ」といった音が聞こえる場合があり、局所的な痛みや圧痛、軽度の内出血やへこみが特徴です。基本的な動作や歩行は可能ですが、関節を動かすと痛みが増強します。 対処法としては、RICE処置が最も効果的です。急性期の症状が落ち着いた後は、適切なリハビリを通じて、段階的に筋力と柔軟性を回復させましょう。通常1〜2週間で日常生活に支障のないレベルまで回復しますが、完全な治癒にはより長い時間を要します。 予防には、十分なウォーミングアップや適切な水分補給、筋肉疲労時の休息が効果的です。過去に肉離れを経験した部位は再発しやすいため、筋力トレーニングと柔軟性を向上しましょう。 肉離れでお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」のメール相談やオンラインカウンセリングにてお気軽にお問い合わせください。 軽度な肉離れに関するよくある質問 肉離れが軽度の場合はお風呂に入っても問題ありませんか? 軽度の肉離れでも入浴時の注意が必要です。肉離れ直後は筋肉に炎症が生じており、血行を促進する入浴は避けるべきとされています。入浴によって炎症が悪化する可能性があるため、受傷後2~3日はシャワーのみがおすすめです。 この期間は患部を温めず、安静にして炎症の悪化防止が回復への第一歩です。医師の指示に従い、適切な処置と休息を取れば、肉離れからの回復を早められます。 軽度な肉離れでもテーピングした方が良いですか? 軽度の肉離れに対してもテーピングは効果的です。テーピングは予防や応急処置としてだけでなく、患部保護と再発リスク軽減にもなります。 軽度の肉離れでは、テーピングが筋肉の動きをサポートするため、炎症の広がりを防止できます。適切にテーピングして痛みを和らげながら回復を促進し、日常生活への早期復帰につなげましょう。 肉離れが軽度の場合自然に治癒しますか? 軽度の肉離れは筋肉の細かい損傷が特徴で、自然治癒が可能です。完治までは1〜2週間程度が必要です。受傷直後は安静にし、RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)を適切に行い回復を促します。 しかし、自己判断で軽度と思っていても実際には中度な損傷の可能性もあるため、自然治癒を期待する場合でも医療機関の受診がおすすめです。医師による適切な診断とアドバイスが、回復への近道となるでしょう。 参考文献 文献1 伊藤超短波株式会社「肉離れとはどんな症状?原因や対処法も合わせて解説」伊藤超短波株式会社ホームページ https://www.wellness.itolator.co.jp/column/003.html(最終アクセス:2025年3月18日) 文献2 三笠製薬株式会社「3.スポーツ外傷の応急処置(RICE処置)」三笠製薬株式会社発行資料 https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s03.pdf(最終アクセス:2025年3月18日) 文献3 あまん整体院・接骨院「水分と筋肉の関係について」あまん整体院・接骨院ホームページ https://www.amanseitaiin.com/post/%E6%B0%B4%E5%88%86%E3%81%A8%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6(最終アクセス:2025年3月18日) 文献4 社会医療法人 松田整形外科記念病院「理学療法科(リハビリテーション)」松田整形外科記念病院ホームページ https://matsuda-oh.com/rehabili/lowerlimbs_4124(最終アクセス:2025年3月18日)
2025.03.31 -
- その他、整形外科疾患
「スポーツ中に太ももが痛んで動けなくなった」「肉離れかもしれないけど、ストレッチをしてもよいのか」と不安を感じていませんか。 結論からお伝えすると、肉離れ受傷直後はストレッチをしてはいけません。筋肉が断裂している状態でストレッチを行うと、損傷を悪化させ、回復期間を大幅に延ばしてしまう恐れがあります。 本記事では、受傷直後にストレッチが不適切な理由や、経過別のストレッチ方法、部位別の予防ストレッチなどを紹介します。 肉離れを正しく理解し、適切なタイミングでリハビリを進めれば、安心してスポーツ復帰を目指せます。焦らず、段階的な回復を心がけましょう。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 肉離れについて気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 肉離れ受傷直後のストレッチはNG!まずはRICE処置で応急対応 肉離れ受傷直後は、筋肉が断裂している状態です。この時期に無理にストレッチを行うと、以下のようなリスクがあります。 損傷部位がさらに広がる 内出血や炎症が悪化する 二次的な損傷につながり、回復期間が長引く 受傷直後は、ストレッチだけでなく、マッサージや患部を温める行為も避けるべきです。場合によっては、症状を悪化させ、治療期間を数週間〜数カ月延ばしてしまう可能性があります。(文献1) 肉離れの部位や重症度を問わず、受傷後48時間以内はRICE処置が基本的な応急対応です。 RICEとは、以下4つの処置の頭文字を取ったものです。 RICE 目的・手順 Rest(安静) ・患部の腫れや血管・神経の損傷を防ぐのが目的 ・固定具やテーピングで患部を固定し、不要な動きを制限する Ice(冷却) ・患部の腫れや細胞の損傷を抑えるのが目的 ・アイスバックや氷のうで患部を15〜20分冷やす(凍傷予防のため、直接肌に当てず、タオル等で包む) ・痛みがあれば繰り返し実施 Compression(圧迫) ・患部の内出血や腫れを防ぐのが目的 ・テーピングパッドやスポンジを腫れが予想される部位に当て、テーピングなどで軽く圧迫して固定する Elevation(挙上) ・腫れの抑制および軽減が目的 ・台などを用いて患部を心臓よりも高い位置に保つ (文献2) RICE処置を適切に行った後は、速やかに医療機関を受診し、重症度の診断を受けてください。 以下の記事では、肉離れ受傷時の応急処置を解説しています。ぜひ、参考にしてください。 肉離れ後のストレッチ方法【経過別】 受傷後48時間はストレッチ厳禁です。この期間を過ぎてから、段階的に以下のリハビリを進めていきます。 亜急性期|3日〜1週間は痛みの確認から 回復期|2週間以降は本格的なストレッチ ただし、ここで解説する経過はあくまで一例です。重症度によってストレッチを含めたリハビリの開始時期と内容は異なります。 なお、受傷割合の多いハムストリングスの肉離れを例に解説しています。 亜急性期|3日〜1週間は痛みの確認から 受傷して3日〜1週間は、基本的に安静を保ちながら患部の状態を観察します。ストレッチによる痛みが伴わなければ、リハビリを開始する目安となります。(文献3) なお、肉離れ受傷による患部の固定は、最小限の期間にとどめることが推奨されています。長期間の固定は筋力低下や関節の硬さを招き、かえって回復を遅らせる原因となるためです。 損傷部位にもよりますが、2週間以内にはストレッチを開始するのが望ましいとされています。(文献4) 回復期|2週間以降は本格的なストレッチ 2週目以降は、以下のように「経過に応じた本格的なストレッチ」を始めます。 経過 ストレッチ内容 詳細 2週目頃 静的ストレッチ(スタティックストレッチング) 反動や弾みをつけずにゆっくりと筋肉を伸ばすストレッチ 筋肉への負担が少なく、柔軟性の回復に効果的 3週目頃 動的ストレッチ(ダイナミックストレッチング) 体を動かしながら筋肉をほぐすストレッチ 関節の可動域を広げ、スポーツ動作への適応を促す (文献3) ストレッチを含めたリハビリの開始時期と内容は、肉離れの重症度によって大きく異なります。必ず医師やリハビリスタッフの指示を守りながら進めてください。 自己判断で無理に進めると、再発のリスクが高まります。 肉離れを予防するストレッチ方法【部位別に紹介】 肉離れが発生する原因として、柔軟性の低下が挙げられます。(文献5) ここでは、筋肉の柔軟性を高める部位別のストレッチを解説します。 ハムストリングスのストレッチ 大腿四頭筋のストレッチ 内転筋群のストレッチ 下腿三頭筋のストレッチ なお、共通するストレッチのポイントは、息を止めないで深呼吸をしながら行うことです。 ハムストリングスのストレッチ ハムストリングス(太ももの裏側)は、短距離走やサッカー、テニスなど、急なダッシュやストップ動作が多い競技で肉離れが発生しやすい部位です。 ハムストリングスのストレッチの一例は以下の通りです。 仰向けになる 片方の膝関節と股関節を曲げる 胸に引き寄せてももの裏を両手で保持する 曲げた股関節の角度は保ちながら膝関節を延ばす ももの裏が伸びているのを感じる角度で6〜8秒保つ 反対の足も同様に行う 左右それぞれ1セット3〜5回を目安にしてください。 大腿四頭筋のストレッチ 大腿四頭筋(太ももの表側)は、サッカーやバスケットボールなど、ジャンプ動作や急激なキック動作が多い競技で肉離れが発生しやすい部位です。 大腿四頭筋ストレッチの一例は以下の通りです。 横向きに寝そべり下側の膝関節を曲げて前に持ってくる 上側の足首を持って、かかとをお尻に近づける そのまま足を後ろに引き、太ももの前の筋肉を10秒間伸ばす 反対の足も同様に行う 1セット10回を目安にしてください。 体が反りすぎないように注意しましょう。 内転筋群のストレッチ 内転筋群(太ももの内側)は、サッカーやラグビーなど横方向の動きが多い競技で肉離れが発生しやすい部位です。 内転筋群のストレッチの一例は以下の通りです。 座った状態で両足の裏を合わせる 両手で足先を持ち、かかとを体に引き寄せる 背筋を伸ばしたまま、上体をゆっくり前に倒す 太ももの内側が伸びているのを感じる位置で20〜30秒保つ 膝を無理に床に押し付けず、気持ちよく伸びる範囲で行いましょう。 下腿三頭筋のストレッチ 下腿三頭筋(ふくらはぎ)ストレッチは、腓腹筋(ひふくきん:ふくらはぎの表層の筋肉)とヒラメ筋(深層の筋肉)の2つの筋肉それぞれ行うことがポイントです。(文献6) ストレッチの方法は以下の通りです。 部位 手順 腓腹筋のストレッチ ・壁に手をつき、膝を伸ばした状態で片足を後ろに一歩引く ・体重を前にかけてふくらはぎの表面の筋肉を伸ばす ヒラメ筋のストレッチ ・壁に手をつき、膝を曲げた状態で片足を後ろに一歩引く ・体重を前にかけてふくらはぎの内側の筋肉を伸ばす 1回20〜30秒ほど伸ばし、両足とも行いましょう。 肉離れを早く治したい方へ「再生医療」という治療法 肉離れの保存療法では、松葉杖での生活が3〜4週間必要となり、その間は筋肉のトレーニングができません。とくにアスリートの方にとって、筋肉量の低下は大きな課題となります。 そこで肉離れの新たな治療の選択肢の一つとして「再生医療」があります。 再生医療は、自己の幹細胞や血液の働きを活用する治療法です。代表的なものに幹細胞治療やPRP療法があります。肉離れに対しては、主にPRP療法が用いられます。 PRP療法では、まず患者様の血液を採取し、遠心分離機にかけて成長因子を多く含むPRP(多血小板血漿)を抽出します。その後、エコー(超音波画像)で患部を確認しながら、抽出したPRPを肉離れを起こした部位に注入する治療法です。 再生医療について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。 まとめ|肉離れは焦らず正しいタイミングでストレッチをしよう 肉離れ受傷直後はストレッチをしてはいけません。無理なストレッチは損傷部位を悪化させて、回復を遅らせる恐れがあります。 受傷直後はRICEを実施し、医療機関を受診してください。受診後は必要に応じてMRI検査などを行い、重症度の診断を受けます。その後は、医師やリハビリスタッフの指示に従い、経過に応じたストレッチを進めていきましょう。 なお、近年肉離れの治療において、再生医療のPRP療法が活用されています。焦らず正しいタイミングでリハビリを進めれば、スポーツ復帰を目指せます。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報の提供や簡易オンライン診断を行っております。肉離れによる痛みでお悩みの方は、ぜひご登録ください。 肉離れのストレッチに関するよくある質問 ストレッチをすると痛いけど、どこまでが許容範囲? ストレッチ中の痛みの許容範囲は、以下を目安に判断してください。 痛みの種類 OK(許容範囲内) NG(中止すべき) 張り感・伸び感 ・筋肉が伸びている心地よい張り感 ・じんわりとした温かさを感じる程度の伸び ・鋭い痛みやズキッとした痛み ・刺すような痛み 痛みの強さ 気持ち良さを感じる程度 前回より強い鈍い痛み(炎症が再燃している可能性があるため、すぐに中止) 静的ストレッチを中心に行い、反動や無理な力を避けるのが基本です。動的ストレッチや反動をつけたストレッチは、筋肉の再断裂リスクを高めるため、回復期の適切なタイミングまで控えましょう。 なお、痛みの感じ方には個人差があるため、少しでも不安がある場合は医師やリハビリスタッフに相談してください。 肉離れを早く治すストレッチはある? 肉離れを早く治すためのストレッチはありません。 以下のように経過に応じたストレッチを行い、運動機能を回復させていくことが大切です。 経過 ストレッチ内容 受傷から1週目〜 安静 2週目〜 静的ストレッチ 3週目〜 動的ストレッチ (文献3) 受傷状態によって、ストレッチ内容や開始タイミングは異なります。医師と相談しながらリハビリを進めていきましょう。 オーバーストレッチで肉離れになることはある? オーバーストレッチとは、必要以上に筋肉を伸ばしてしまうことです。肉離れに限らず、過度なストレッチはケガにつながる恐れがあります。 ストレッチは気持ちが良い程度が効果的です。苦痛を感じるほどのストレッチは行わないでください。また、基本的にストレッチは体が温まっている状態のときに行います。体が冷えている際のストレッチは、細心の注意を払ってください。 参考文献 (文献1) スポーツでケガをしたら?|日本臨床整形外科学会 (文献2) 3.スポーツ外傷の応急処置(RICE処置)|日本整形外科スポーツ医学会広報委員会 (文献3) ハムストリング肉離れからのスポーツ復帰時の身体機能―損傷型による比較―|日本臨床スポーツ医学会 (文献4) No.Ⅴ 肉離れに関する最新の指針|日本体育協会 (文献5) 肉離れって何??|医療法人社団めぐみ会 (文献6) TVコンディショニングレター|テニスユニバース
2025.03.31 -
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
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「魔女の一撃」― ぎっくり腰。 くしゃみや咳といった日常の何気ない動作で、突然、動けないぐらいの腰痛を経験したことはありますか? ぎっくり腰、正式名称「急性腰痛症」は、誰もが経験する可能性のある身近な腰のトラブルです。 1999年の調査では、約40万人が急性腰痛症を経験したというデータも存在します。 どうしてぎっくり腰になるのか? その答えは、腰への大きな負担、姿勢の悪さ、筋力不足、急な動作、そして加齢による体の変化など、多岐にわたります。 この記事では、ぎっくり腰の原因から治療、そして予防法まで医師の監修により詳しくご紹介します。 ぎっくり腰の不安を解消し、快適な日常生活を送るためのヒントが満載です。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 ぎっくり腰について気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 【基礎知識】ぎっくり腰とは ぎっくり腰は、「急性腰痛症」とも呼ばれ、誰にでも起こる可能性のある身近な腰のトラブルです。医学的に急性腰痛とは、発症から4週間未満の腰痛と定義されており、ぎっくり腰はその代表的なタイプに位置づけられます。(文献1) くしゃみや咳といった何気ない動作や重い荷物を持ち上げた瞬間、前かがみになったときなど、日常生活のふとしたきっかけで、突然強い腰の痛みに襲われるのが特徴です。 急激に発症するため、ぎっくり腰は「魔女の一撃」と表現されることもあります。まるで魔法をかけられたかのように突然痛みが生じることから、この名がつけられています。 ぎっくり腰は、腰の筋肉や靭帯、関節などの組織に急激な負荷がかかり発症すると考えられています。その一方で、画像検査などでは明確な損傷部位が特定できないことも少なくありません。 本記事では、ぎっくり腰の原因をより深く掘り下げて解説することで、どうしてぎっくり腰が起きるのかを理解し、効果的な対処法や予防策を身につけるためのお手伝いをいたします。 ぎっくり腰と他の腰痛の違い ぎっくり腰と他の腰痛との最も大きな違いは、症状の現れ方と痛みの出方にあります。 ぎっくり腰は、特定の動作をきっかけに突然発症し、動くのが困難になるほどの強い腰痛が特徴です。 一方で、他の腰痛では急な痛みではなく、徐々に痛みが強くなっていく場合が多く見られます。 また、ぎっくり腰は比較的短期間で痛みが軽減することが多い一方、他の腰痛では痛みが長引いたり、再発を繰り返したりするケースもあります。 ぎっくり腰だと思っていたら実は別の病気が隠れているケースもあり、他の腰痛の原因として挙げられるものは以下の通りです。(文献1) 重篤な基礎疾患(悪性腫瘍、感染、骨折など) 下肢の神経症状を併発する疾患 脊柱構成体の退行性病変(椎間板変性、椎間関節変性など) そのため、次のような症状が見られる場合は、医療機関を受診してください。 腰の痛みに加えて下肢にしびれや力が入りにくい症状がある 尿・排便の異常がみられる 発熱や全身のだるさを伴う 転倒や事故などの強い外傷後に痛みが出た 安静にしていても痛みが改善しない、または悪化している ぎっくり腰になる3つの要因 ぎっくり腰にはいくつかの要因があります。 厚生労働省の「腰痛予防対策」では、腰痛の発生要因として、動作要因・環境要因・個人的要因の3つに分類しています。(文献2) ぎっくり腰も、これらの要因が複合的に重なることで発症しやすくなります。 以下サイトでは、ぎっくり腰の症状チェックについて解説しておりますので、併せてお読みください。 動作要因 動作要因とは、腰に急激または過度な負荷や負担がかかる体の動かし方を指します。 ぎっくり腰の代表的なきっかけは、 重い荷物を持ち上げた瞬間 中腰や前かがみの姿勢から体をひねったとき 急に立ち上がる、振り返るといった突発的な動作 デスクワークや車の運転などで長時間同じ姿勢が続く など、日常の何気ない動作です。 長時間同じ姿勢でいると、腰回りの筋肉は緊張し続け、血行が悪くなります。その結果、筋肉や靭帯の柔軟性が低下し、ちょっとした動きでも痛みが出やすくなります。 そのため、 重い物を扱う仕事をしている人 中腰での作業が多い人 急いで動くことが多い人 デスクワーク中心で座りっぱなしの人や1時間以上続けて同じ姿勢で作業することが多い人 は、動作要因によるぎっくり腰のリスクが高いといえます。 環境要因 環境要因とは、寒い場所・暗い場所での作業や、作業空間が不良な状態などにより、腰に負担をかけている状態を指します。 代表的な例として、 狭い作業場所で体を動かしにくい 車の運転などで長時間全身が振動にさらされる 寒い環境で体が冷えやすい といった状況があげられます。 工場や倉庫などで、限られたスペースの中で作業を行う人 配送業や営業職で、車移動が多く長時間座り続ける人 冷房の効いた室内や冬場の寒さにさらされやすい人 は、腰への負担が蓄積しやすく、ぎっくり腰の発症リスクが高まりやすい傾向があります。 個人的要因 個人的要因とは、体の状態や年齢、性別など本人に由来する要因です。 まず挙げられるのが、筋力不足です。腹筋や背筋など体幹の筋肉が弱いと、腰を支える力が不足します。運動不足の人ほど腰痛を招きやすくなるため、日常的な運動習慣が重要です。 また、猫背や反り腰といった姿勢の悪さも腰への負担を増大させます。長時間のスマホ操作やパソコン作業で、無意識に悪い姿勢が習慣化している人は注意が必要です。 さらに、 体重増加(肥満)による腰への負担 ストレスによる自律神経の乱れ 冷え性による筋肉のこわばり 加齢による筋力や骨(骨粗鬆症など)の変化 も、ぎっくり腰の発症リスクを高めます。 このため、 運動不足の人 体重が増えてきた人 ストレスをため込みやすい人 冷えやすい体質の人 年齢とともに体力が低下している人 は、個人的要因からぎっくり腰になりやすいと考えられます。 ぎっくり腰の初期症状 ぎっくり腰の初期症状で最も特徴的なのは、突然現れる激しい腰痛です。 この痛みは、くしゃみや咳、重いものを持ち上げた瞬間など、何気ない動作がきっかけで起こることが多く見られます。 痛みの出方は個人差があり、激痛で動けなくなる人もいれば、ズキズキとした痛みが続く人もいます。発症直後は、腰を動かそうとすると痛みが増すため、無理に動かさず、まずは安静を保ちましょう。 ぎっくり腰が慢性化する原因 ぎっくり腰の症状は、適切な処置を行わないと慢性化する恐れがあります。 初期の痛みが出た段階で、無理に動いたり、間違ったケアを行ったりすると、炎症が長引き、痛みがさらに強まる可能性があります。 慢性腰痛に移行すると、日常生活に大きな支障をきたし、痛みへの不安やストレスなど精神的な負担も増大させてしまう可能性があります。また、神経が圧迫されると、臀部~下肢にかけてしびれや痛みが現れる場合もあります。 重篤な例では、排尿や排便のコントロールがうまくいかなくなる膀胱直腸障害が現れます。 腰痛は世界中の主要な障害原因で、大きな社会問題となっています。 ぎっくり腰の禁止行動 ぎっくり腰になった直後は、症状を悪化させないために避けるべき行動があります。 まず、患部を揉んだり、無理にストレッチを行ったりするのは避けましょう。炎症が起きているときに刺激を加えると、かえって痛みが強くなる可能性があります。 また、温めるのも逆効果です。発症直後は、炎症を抑えるためにクーリングが必要です。熱いお風呂に長時間浸かるのは避け、シャワーで済ませるようにしましょう。 その一方で、安静にしすぎるのも良くありません。痛みが落ち着いてきたら、無理のない範囲で体を動かすようにしましょう。ウォーキングや軽いストレッチなどがおすすめです。 くわえて、痛みを確かめるために腰を何度も動かしたり、押したりする行為は避けるべきです。 ぎっくり腰の応急処置 ぎっくり腰になった直後は、突然の強い痛みによりパニックになってしまうかもしれませんが、落ち着いて適切な応急処置を行うことが重要です。 ぎっくり腰の応急処置として有効なのが、RICE処置です。 RICEとは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字で、RICE処置はスポーツによる怪我の応急処置として広く知られています。 【ぎっくり腰に対するRICE処置の考え方】 項目 内容 ポイント Rest(安静) 楽な姿勢で安静にする 横になるのが良いが、難しい場合は椅子に座っても良い Ice(冷却) 患部を冷やす 炎症と痛みを抑えるため氷水を入れた袋や保冷剤を用いる 凍傷を避けるためにタオルを挟み、冷やし過ぎに注意 Compression(圧迫) テーピングなどで圧迫して腫れを抑える ぎっくり腰では行わない Elevation(挙上) 患部を心臓より高くする 腰痛には該当しない RICE処置を行っても強い痛みが続く場合や、しびれや麻痺などの神経症状が現れた場合は、かかりつけ医に相談しましょう。 ぎっくり腰の前兆と対処法について、併せてお読みください。 ぎっくり腰の治療方法 ぎっくり腰の治療は、症状の強さや経過などを考慮して選択されます。多くの場合、手術を行わない保存的治療が第一選択です。 医師は、症状や状態を確認し、最適な治療法を選択します。 重度の神経症状や腫瘍、骨折が疑われる場合には、初期段階での画像診断を行うべきです。 なお、アメリカ理学療法士協会では、急性腰痛の管理には、患者の状態に応じた運動療法が重要であるとしています。(文献3) また、稀ではあるものの保存的治療で改善しない場合は、手術が必要となるケースもあります。 保存療法 保存療法とは、手術以外の方法で症状の改善を目指す治療法です。ぎっくり腰の治療の中心となり、多くの方は保存療法のみで回復します。 薬物療法 腰痛診療ガイドラインでは、薬物療法は疼痛の軽減や機能改善に有用とされています。(文献1) とくにNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、急性腰痛に対して強く推奨されています。そのほか、推奨度は高くありませんが、症状に応じて以下の薬剤が用いられることもあります。 筋弛緩薬 アセトアミノフェン 弱オピオイド ワクシニアウイルス摂取家兎炎症皮膚抽出液 物理療法・装具療法 物理療法や装具療法は、弱く推奨されています。 牽引療法 超音波療法 経皮的電気神経刺激(TENS) 腰椎サポート(コルセット) 痛みの軽減や動作の補助として役立つ場合がありますが、過度に頼りすぎないことが重要です。 運動療法 急性腰痛に対する運動療法そのもののエビデンスは明確ではない一方で、安静よりも可能な範囲で活動性を維持する方が有用とされています。日常生活動作を少しずつ再開することが回復につながります。 手術 ぎっくり腰は、多くの場合保存療法で十分な効果が得られます。そのため、手術が必要となるケースは稀です。 保存的治療を行っても症状が改善せず、 強い神経症状が続く 日常生活に大きな支障が出ている といった場合に、手術が検討されることがあります。 再生医療 保存療法で十分な改善が得られず、かつ手術をできるだけ避けたい場合の選択肢として、再生医療が検討されることがあります。再生医療は、脂肪由来の幹細胞を用いて、損傷した組織の修復や炎症の抑制を目指す治療法です。 慢性化した腰痛や再発を繰り返すケースでは、専門医に相談の上で新たな治療の選択肢となる可能性があります。 ぎっくり腰の予防方法 ぎっくり腰は、一度発症すると再発しやすい腰痛です。そのため、過去にぎっくり腰を経験した方は、予防を心掛けることが大切です。日頃の姿勢や運動習慣、体調管理により、ぎっくり腰のリスクを減らせます。 なお、コルセットやインソールは、痛みがあるときの補助として用いられることはありますが、予防の基本は生活習慣の改善とされています。 また、厚生労働省の公式サイトでは、職場や日常における腰痛リスクを確認できる「腰痛予防チェック」も紹介されていますのでご参照ください。(文献2) 正しい姿勢 ぎっくり腰の予防に正しい姿勢を保つことは不可欠です。 猫背や反り腰といった悪い姿勢は、腰に負担をかけてしまいます。 日頃から正しい姿勢を意識し、立っているときも座っているときも、背筋を伸ばし、お腹に力を入れるようにしましょう。 デスクワークが多い方は、長時間同じ姿勢を続けないことが大切です。1時間に1回程度は立ち上がり、軽く体を動かすなど、こまめに休憩を心掛けてください。 適度な運動 適度な運動は筋肉を強化し、ぎっくり腰の予防につながります。ウォーキングや水泳など、腰への負担が少ない運動を習慣的に行いましょう。 厚生労働省は、1日60分以上のウォーキングを推奨しています。(文献4) また、腹筋や背筋といった、体幹の筋肉を鍛えることも重要です。体幹トレーニングは、特別な器具を使わずに自宅で行えるのが特徴です。 一方で、腰痛予防に運動療法は有用とされているものの、すべての運動が適しているわけではないとされています。専門医が状態を評価した上で、適切にプログラムされた運動であることが重要です。(文献1) なお、急な動作は腰に負担をかけます。勢いよく物を持ち上げたり、急に体をひねったりする動作は避け、日常生活でも動作はゆっくり行うよう心掛けましょう。 また、精神的なストレスは自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高めるため、ぎっくり腰を引き起こしたり再発しやすくしたりします。運動や入浴、十分な睡眠など、自分に合った方法でストレスを解消することは、心身の健康維持だけでなく、腰痛予防にも重要です。 体重管理 体重増加は腰への負担を増大させます。バランスの良い食事と適度な運動を心掛け、適切な体重を維持することも重要です。肥満気味の人は、BMI(体格指数)を指標として自身の適正体重を確認し、体重管理を意識しましょう。 冷え防止 体が冷えると筋肉がこわばり、血行が悪化しやすくなるため、ぎっくり腰のリスクが高まります。とくに冬場は、体を冷やさないよう、温かい服装を心掛け、必要に応じてカイロや温熱シートなどを活用しましょう。 また、朝の寝起きは体が温まっていないため、腰の筋肉が固まりがちです。急に動くとぎっくり腰を起こしやすくなります。起床後はゆっくり体を動かし、腰を慣らしてから行動すると良いでしょう。 ぎっくり腰のメカニズムを理解し痛みに悩まない生活を送ろう ぎっくり腰はふとしたきっかけで突然起こる激しい腰痛で、その原因は腰にかかる負担の積み重ねです。 日常生活で悪い姿勢や運動不足、体重増加、冷え、ストレスなどが重なると、腰回りの筋肉や靭帯が硬くなり、柔軟性が低下します。その状態で、くしゃみや中腰での動作といった刺激が加わると、筋肉や関節に炎症が起こり、ぎっくり腰を発症すると考えられています。 ぎっくり腰を経験すると、必要以上に動かなくなったり、自己判断で誤った対処をしたりするケースも見られますが、こうした対応はかえって回復を遅らせ、慢性腰痛へ移行する原因になるため注意が必要です。 ぎっくり腰のメカニズムを正しく理解し、発症時の適切な対処と、日頃から姿勢・運動・生活習慣を意識した生活が、再発予防と痛みに悩まない生活につながります。 不安が強い場合や症状が改善しない場合は、早めに専門医へ相談することも大切です。保存療法で十分な改善が見られず、手術を避けたい場合に、再生医療という選択肢があります。 再生医療について、さらに詳しく知りたい方は、メール相談やオンラインカウンセリングも承っておりますのでご利用ください。 ぎっくり腰に関するよくある質問 ぎっくり腰で「歩けるけど痛い」場合は仕事を休むべきですか? 歩ける状態であっても、強い痛みがある場合は、無理は禁物です。とくに、重い物を持つ、長時間同じ姿勢を続ける、前かがみや中腰になることが多い仕事の場合は、症状を悪化させる可能性があります。 発症直後はできるだけ安静を保ち、必要に応じて仕事を休む、もしくは業務内容を調整するのが良いでしょう。 一方で、痛みが落ち着いてきた場合は、無理のない範囲で体を動かすのが回復を促すとされています。 痛みの程度や仕事内容によって対応は異なるため、「歩けるから大丈夫」と自己判断せず、医師や専門家に相談することをおすすめします。 ぎっくり腰はどれくらいで治りますか? ぎっくり腰は、適切な対処を行えば、多くの場合1週間から2週間程度で痛みが軽減するとされています。(文献5)軽症であれば数日で日常生活に支障がなくなるケースもあります。 ただし、無理をして動いたり、誤った対処をしたりすると痛みが長引き、慢性腰痛へ移行するケースがあります。 また、痛みが長期間続く場合や、しびれ・力が入りにくいなどの神経症状を伴う場合は、他の疾患が隠れている可能性もあるため、医療機関を受診しましょう。 回復期間には個人差があります。ぎっくり腰を発症したら、悪化させない行動の意識が重要です。 参考文献 (文献1) 腰痛診療ガイドライン2019 改訂第2版|南江堂 (文献2) 腰痛予防対策|厚生労働省 (文献3) Interventions for the Management of Acute and Chronic Low Back Pain: Revision 2021|Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy (文献4) アクティブガイド2023|厚生労働省 (文献5) Acute low back pain: clinical course and prognostic factors|Disability and Rehabilitation
2025.02.03 -
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強い痛みがあるとき、少しでも早く楽になれる薬を知りたいと思うのは自然なことです。しかし、痛み止めは強ければ強いほど良いわけではなく、痛みの種類や原因によって適した薬は異なります。 この記事では、医療現場で使われる痛み止めを強さや用途ごとに整理しつつ、効果だけでなく注意点や限界も踏まえて解説します。 また、膝や股関節の痛みが慢性的に続いている場合には、痛み止め以外の治療選択肢として再生医療が検討されることもあります。痛みや治療について気になる点がある方は、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご活用ください。 【注意】痛み止めの強さランキングを見る前に知るべきリスク 痛み止めは、強ければ強いほど良いわけではありません。痛みの原因や性質、続いている期間によって適した薬は異なり、強すぎる薬は副作用のリスクを高めることもあります。 本記事で紹介する痛み止めの強さは、医師が痛みの程度や原因に応じて使い分ける際の目安です。効き目の感じ方には個人差があり、必ずしも強い薬ほどよく効くわけではありません。医療現場では痛み止めの強さよりも、症状に合っているかを重視し、原因への治療と並行して必要な範囲で痛み止めが選ばれます。 たとえば、以下のように使い分けられています。 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):腫れや炎症を伴う痛み(捻挫・関節炎・術後など) 神経障害性疼痛治療薬:神経のトラブルが原因の痛み(椎間板ヘルニア・帯状疱疹など) オピオイド系鎮痛薬:がんや大きな手術後などの強い痛み また、痛み止めはあくまで痛みを和らげるための対症療法であり、原因そのものを治す薬ではありません。そのため、症状が長引く、薬を飲まないと日常生活が成り立たないといった場合には、症状に応じた適切な治療を受けましょう。 痛み止めの強さランキング!痛みの程度別に使われる薬を紹介 順位 痛みの種類 主な痛み止めの名前 用いられる症状 1位 強い痛み モルヒネ・フェンタニル がんや大きな手術後など トラマドール・トラムセット 中等度〜強い慢性痛や術後痛など 2位 中等度の痛み ロキソニン・イブプロフェン 捻挫や関節炎、術後の痛みなど セレコックス 慢性的な関節痛やリウマチなど 3位 軽度の痛み アセトアミノフェン 発熱や軽い頭痛、関節痛など なお、すべての痛みが強さで判断されるわけではありません。 帯状疱疹や椎間板ヘルニア、糖尿病など神経の損傷や異常によって生じる痛みはリリカやタリージェなどの神経障害性疼痛治療薬が用いられます。 大切なのは、今の痛みに合った薬を選ぶことです。痛みの程度ごとに実際に使われる薬をみていきましょう。 強い痛みに使われる痛み止め 強い痛みに使われる代表的な痛み止めは、以下のとおりです。 痛み止めの種類 症状 使用するケース オピオイド系鎮痛薬(モルヒネ、フェンタニルなど) がん性疼痛、手術後など 一般的な痛み止めでは効果が不十分な強い痛み オピオイド作用を一部持つ鎮痛薬(トラマドールやトラムセット) 変形性膝関節症や腰痛など 中等度〜強い痛み オピオイド系鎮痛薬は脳や脊髄に作用し、痛みとして感じる信号を弱めることで、一般的な痛み止めでは効果が不十分な場合にも強い鎮痛効果を発揮します。 なお、オピオイド系鎮痛薬の中には医療用麻薬に分類される薬もありますが、すべてが麻薬ではありません。(文献1)痛みの強さや背景に応じて、医師が慎重に使い分けを行います。 オピオイド作用をもつ痛み止めは、吐き気や便秘などの副作用や依存性への配慮が必要なため、必ず医師の判断と管理のもとで使用されます。 中等度の痛みに使われる痛み止め 中等度の痛みに対して、整形外科や内科などで多く処方されるのがNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)です。 主な痛み止めの種類は、以下のとおりです。 痛み止めの種類 症状 使用するケース NSAIDs(ロキソニン、ボルタレン、イブプロフェンなど) 捻挫・関節炎・腰痛・歯痛・術後の痛みなど 炎症を伴う痛みや発熱 COX-2選択的NSAIDs(セレコックス) 関節リウマチや変形性膝関節症など 炎症を伴う痛みによって長期使用が想定される NSAIDsは、痛みや炎症の原因となる物質(プロスタグランジン)の産生を抑えることで効果を発揮します。 胃痛や胃もたれ、腎臓への負担が出ることがあるため、高齢者や持病のある方では注意が必要です。一方、セレコックスは消化管への負担が比較的抑えられているとされるため、慢性的な症状に対して長期間使われることが多い薬です。 また、NSAIDsの一部は市販薬としても購入できますが、同じ成分でも市販薬と医療用では用量や設計が異なる場合があります。どの薬が適しているか迷う場合は、自己判断せず薬剤師や医師に相談しましょう。 軽度の痛みに使われる痛み止め 軽度の痛みや発熱に対してよく使われるのはアセトアミノフェンです。 医療機関では解熱鎮痛薬として処方されるほか、薬局でも購入できる成分で、頭痛・発熱・軽い関節痛・生理痛などに用いられます。 また、比較的安全性が高く、小さなお子様や高齢者、妊娠中・授乳中の方に処方されることもあります。ただし、妊娠中の使用は必要最小限の用量・期間にとどめることが推奨されており、妊娠週数や体調、併用薬によっては注意が必要です。そのため、自己判断せず医師や薬剤師に確認した上で使用しましょう。 さらに、用量を超えた服用や長期間の使用、飲酒との併用は肝臓に負担がかかるおそれがあります。市販薬であっても、用法・用量を守り、効果が不十分な場合や痛みが続くときは医療機関を受診してください。 神経障害性疼痛に使われる痛み止め 神経障害性疼痛とは、神経が傷ついたり、うまく働かなくなったりして起こる痛みを指します。代表的な原因は、糖尿病や帯状疱疹、椎間板ヘルニア、脳卒中後の痛みなどです。 神経障害性疼痛は、一般的な痛み止め(NSAIDsやアセトアミノフェンなど)では効果が十分に得られないケースが多いとされています。(文献2) そのため、神経障害性疼痛では以下のような神経の興奮に作用する薬が医療機関で処方されます。 プレガバリン(リリカ) デュロキセチン(サインバルタ) ※三叉神経痛に対してはカルバマゼピン(テグレトール)が使われることもあります。 神経障害性疼痛のなかには、脳卒中の発症と同時、または発症後数週間〜数か月以内に現れるものがあると報告されています。(文献3)一般的な痛み止めでは効果が乏しいことがあるため、強さだけで薬を選ぶのではなく医療機関で原因を確認しましょう。 神経障害性疼痛の薬については以下の記事で解説しているので参考にしてください。 痛み止めを服用する際の注意点 痛み止めを服用する際の注意点は、以下のとおりです。 副作用:成分や種類によって胃腸障害、肝機能障害、腎機能障害、アレルギー反応などが報告されている 飲み合わせ:痛み止めは、他の薬との併用によって効果や副作用に影響を及ぼすことがある 依存性・耐性:とくにオピオイド系鎮痛薬では、薬をやめにくくなったり、効きが弱くなって量が増えてしまったりする場合がある 痛み止めのリスクを避けるには、医師や薬剤師の指示どおりに用法・用量を守って服用することが重要です。また、服用中に体調の変化や気になる症状が現れた場合は、自己判断せず早めに相談しましょう。 なお、痛み止めはあくまで症状を一時的に和らげるものであり、痛みの原因そのものを治療する薬ではありません。痛みを繰り返さないためには、原因に応じた治療やリハビリなどの根本的なアプローチが不可欠です。 痛み止めが効かないときは医療機関を受診しましょう 以下のような症状がみられる際は、医療機関の受診をおすすめします。 痛み止めを飲んでも効果が感じられない 痛みが1週間以上続く 日常生活や仕事に支障が出ている 痛みを何度も繰り返している 痛み止めが効かない場合、炎症以外の原因や神経のトラブルが関与している可能性があります。整形外科やペインクリニックなどの医療機関で診察を受けましょう。 慢性的な痛みには再生医療もご検討ください 慢性的な痛みに対して、整形外科では痛み止めの内服、リハビリテーション、注射などの手術を伴わない保存療法や、症状や状態に応じて手術が検討されるのが一般的です。 こうした治療で改善が見られない場合や、手術以外の選択肢を探している方には、再生医療も選択肢の一つとなります。 再生医療は、自身の体から採取した幹細胞や血液成分が持つ働きを活用する治療法です。 以下のような疾患・症状で検討されるケースがあります。 変形性膝関節症 変形性股関節症 腱板損傷 脳卒中後の後遺症やしびれ 慢性的な痛みが続いている場合は、現在の治療内容を整理した上で、再生医療を含めた治療の選択肢について医師と相談してみることも一つの方法です。 当院で行った変形性膝関節症に対する再生医療の症例を、以下で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 【関連記事】 変形性膝関節症の初期症状は?原因や治療法、進行を遅らせるポイントも解説 まとめ|痛み止めの強さに悩んだときに大切な視点 痛み止めの強さランキングは、薬の使われ方を理解するための一つの目安にすぎません。痛みの原因や続いている期間、日常生活への影響などによって、適した薬や治療方針は大きく異なります。 また、痛み止めは症状を和らげる役割を担う一方で、痛みの原因そのものに直接働きかける治療ではありません。痛み止めが効かない場合は、保存療法や手術、再生医療など複数の治療選択肢について、医師と相談・検討することも大切です。 痛み止めのランキングに関するよくある質問 市販の痛み止め薬と病院の痛み止め薬の違いは? 市販の痛み止め薬と病院で処方される痛み止めは、入手方法だけでなく、成分や含量、使われ方に違いがあります。 項目 市販の痛み止め 病院で処方される痛み止め 入手方法 医師の処方を受けずに購入できる 医療機関で処方され、調剤薬局で受け取る 成分や含量 安全性を考慮して有効成分の量が抑えられていることが多い 症状や体質に応じて成分・用量・服用方法が調整される 使われ方 軽度で一時的な痛みへの対処 痛みの原因や強さ、既往歴、併用薬などを考慮して処方される また、市販薬と処方薬で同じような効果が表示されていても、成分や含有量、効き方が異なる場合があります。そのため、医師から処方された痛み止めは市販薬で代用できません。 痛みが強い場合や、市販の痛み止めを使っても改善がみられないときは、早めに医療機関を受診しましょう。 セレコックスとカロナールの違いは? セレコックスとカロナールはいずれも痛み止め薬ですが、分類や作用の仕方、使われる場面に違いがあります。 項目 セレコックス カロナール 分類 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) アセトアミノフェン製剤 作用 炎症を伴う痛みを抑える 痛みや発熱をやわらかく抑える 特徴 NSAIDsの中では消化管への負担が比較的少なく、慢性的な症状に用いられることがある 比較的副作用が少なく、小児や妊娠中の方にも処方されることがある 使われる場面 関節リウマチや変形性膝関節症など 発熱や頭痛、生理痛など それぞれ向いている人・向いていない人があり、どちらが強いかだけで選べるものではありません。服用にあたっては、必ず医師や薬剤師の指示に従いましょう。 ロキソニンとボルタレンの違いは? ロキソニンとボルタレンはいずれも非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類される痛み止めですが、成分や効き方、使われる場面に違いがあります。 項目 ロキソニン ボルタレン 成分の系統 プロピオン酸系NSAIDs フェニル酢酸系NSAIDs 特徴 比較的即効性があり、急な痛みに使われることが多い 鎮痛・抗炎症作用が強めとされ、整形外科領域で使われることが多い どちらも「強さ」だけで優劣を判断できる薬ではなく、痛みの種類や程度、体の状態に応じて使い分けられます。 非ステロイド性抗炎症薬は副作用のリスクもあるため、服用にあたっては必ず医師や薬剤師の指示に従いましょう。 参考文献 (文献1) オピオイド|日本ペインクリニック学会 (文献2) 神経障害性疼痛薬物療法に関するガイドライン|一般社団法人日本ペインクリニック学会 (文献3) 中枢性脳卒中後神経障害性疼痛における有病率と管理上の課題|PubMed
2025.02.01 -
- その他、整形外科疾患
患者さまの多くは、骨粗しょう症であることを自覚できるような症状はほぼありません。 そのため、効果をあまり実感できずに長期間薬を使用しなければいけないことや、いつまで続けなければいけないのか不安になる方も多いでしょう。 本記事では、骨粗しょう症の基本的な治療法や、薬をやめるとどうなるのかについて詳しく紹介します。 骨粗しょう症の薬をやめたいと感じている方は、ぜひ参考にしてください。 また、骨粗しょう症の薬をやめたい方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、骨組織の再生・修復を促す医療技術です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 骨粗しょう症の薬をすぐにでもやめたい 薬以外の治療法があれば検討したい 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 骨粗しょう症の薬をやめたい方は、まずは無料相談! 骨粗しょう症の薬を飲まない治療法は3種類 骨粗しょう症とは、骨の強さ(骨強度)が低下して骨折のリスクが高まる病気です。 高齢者に多い疾患ですが、若い人でも過度のダイエットや妊娠出産などを契機に骨粗しょう症になることがあります。 骨強度は骨の量と質の2つの要素が重要です。概ね70%が骨の量(骨密度)、30%が骨の質(文献1)で決まると言われています。 治療の基本は薬物治療で、骨の吸収を抑制したり形成を促進したりする薬が用いられます。しかし、効果が目に見えるものではないため、いつまで薬に頼った治療を進めなければいけないのか不安になる人もいるでしょう。 骨粗しょう症は生活習慣の見直しなど、薬を飲まずにできる治療法もあります。 おもに「食事療法」「運動療法」「理学療法」の3種類です。それぞれの治療法について詳しく解説します。 食事療法 骨の治療に最も大切な栄養素はカルシウム、ビタミンD、ビタミンKです。カルシウムは骨のミネラルを構成する最大の栄養素ですし、ビタミンはカルシウムの吸収に重要な役割を果たします。 骨粗しょう症の治療には、1日650~800mgのカルシウム摂取が推奨されます。 摂取すればするほど骨が強くなるわけではなく、摂取量がある一定以上になると増加しなくなります。骨粗しょう症といわれると、「カルシウムをしっかりとる」と考えがちですが、他の栄養素もバランスよくとらなければいけないことに気をつけてください。 カルシウム、ビタミンD、ビタミンKが豊富に含まれている食材は以下の通りです。 カルシウム 魚介類(シシャモ、イワシ、干しエビなど) 大豆製品(納豆、豆腐など) 乳製品 野菜類(チンゲン菜、小松菜など) 海藻類 など ビタミンD きくらげ 干しきのこや干しシイタケなど あんこうの肝 など ビタミンK 納豆(1パック(50g)に約250㎍) ほうれん草、ブロッコリー、小松菜などの緑黄色野菜 わかめ、海苔などの海藻類 など 一方で、飲酒やコーヒーの摂りすぎには注意しましょう。 適度な飲酒は食欲を増進し、骨密度の低下には抑制的に働きます。ただし、大量に飲酒してしまうと肝機能障害から栄養状態の悪化をきたして骨密度の低下につながります。さらに大量の飲酒により転倒のリスクも高まるため注意が必要です。 コーヒーに含まれるカフェインは尿中のカルシウム排泄を促します。1日に3杯以上コーヒーを飲む人ではそうでない方よりも骨密度が低くなるという報告もあります。2杯程度までは問題ないと言われているので、コーヒーも適量を心がけましょう。 運動療法 身体運動を活発にされている方は骨粗しょう症による骨折が少ないと言われています。運動は骨に刺激を与え、骨形成を促進します。 ウォーキングやジョギングなど体力に合わせて骨に負荷をかける運動を行いましょう。転倒予防のため、筋肉トレーニングやバランストレーニングも上手に取り入れてください。 運動を行うには、自身の体力レベルに合わせた無理のない運動を選択することが重要です。 理学療法 理学療法とは、運動機能の維持を目的とした物理的な治療を指します。 骨粗しょう症に対して実施される主な治療法は、温熱療法や光線療法、電気療法、電磁場療法などです。 温熱療法や光線療法、電気療法などについては、現時点で十分なエビデンスが確立されておらず、補助的な役割として位置づけられています。 どの治療法が適しているかは個人差があるため、専門医や理学療法士に相談することをおすすめします。 生活習慣の改善も骨粗しょう症の回復に効果的 日光浴や禁煙も骨粗しょう症予防に効果的です。 ビタミンDは食事からの摂取に加えて、紫外線を浴びることで皮膚でも合成されます。 1日15分程度の適度な日光浴は骨にとっては重要です。日焼けしすぎない程度に、太陽の光を浴びましょう。 また、喫煙は骨粗しょう症のリスクを高める要因の一つとして挙げられます。タバコを吸うことで、骨質の悪化・カルシウム吸収の低下・性ホルモンの抑制・体重の減少などをきたし、骨粗しょう症につながります。タバコを吸っている人は男女どちらも同じ年齢の非喫煙者よりも骨折のリスクが高くなることがわかっているのです。骨を守るためにも、禁煙をしましょう。 骨粗しょう症の薬をやめるとどうなる? 骨粗しょう症の薬を中断してしまうと薬によって促されていた骨形成が行われず、再び骨密度が低下してしまいます。 その結果、骨折などのリスクも高まってしまうのです。(文献2) また、骨粗しょう症によって発生リスクが上がる「大腿骨近位部骨折」は、生活機能の低下だけでなく、死亡率を上げる骨折であると数々の研究から明らかにされています。(文献3) 風邪のように薬を飲めば完治するという病気ではないため、効果が見えにくい点や長期的に薬を飲み続ける生活がつらいという理由で薬を中止したいと考える方も多いでしょう。 上記のように骨粗しょう症の薬をやめたい方は、先端医療である再生医療による治療をご検討ください。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて人間の持つ自然治癒力を向上させることで、骨組織の再生・修復を促す医療技術です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 骨粗しょう症の薬をすぐにでもやめたい 薬以外の治療法があれば検討したい 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 骨粗しょう症の薬をやめたい方は、まずは無料相談! 骨粗しょう症の薬は骨密度をあげる効果が証明されている 骨粗しょう症の治療薬には様々な種類があります。 大きく分けて、 ①骨を作る骨芽細胞を活性化する薬(骨形成促進薬) ②骨を壊す破骨細胞の働きを抑える薬(骨吸収抑制薬) ③その他 の3つに分類されます。 骨粗しょう症は長期的な治療を必要とします。治療がいつまでも終わらなくて不安、良くなっているのかわからない、という人もいるでしょう。 「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015年版」によれば、飲む薬によって効果の違いはあれど2〜4年で骨量が増えていることが報告されています。 例えば、①骨形成促進薬に代表されるテリパラチドは、連日投与することで腰椎正面の骨が21ヵ月で平均8.6%増加、大腿骨近位部は平均3.5~3.7%変化していました。②骨吸収抑制薬に分類されるデノスマブという薬は、腰椎正面の骨が3年で平均9.2%変化しています。(文献1) 長期的な治療を進めていくことで、確実に回復に近づいていることがわかります。 先行きが不安な人は、まずは2~3年様子を見てみてはいかがでしょうか。 骨粗しょう症の治療をしたくないと思っている人へ 「骨粗しょう症治療をしたくない」「今すぐ薬をやめたい」と思っている方こそ、上手に医療機関を味方につけてください。 現在通院中・治療中の方へ 骨粗しょう症の薬をやめたいと感じた際は、運動療法や食事療法を用いた生活習慣の改善に努めましょう。 しかし、なんらかの病気や治療に伴う骨粗しょう症は、生活習慣を改善しても根本的な原因の解決にならないため、基本的には治療の継続が望ましいです。 また、治療薬をやめてしまうことで急激に骨密度が低下し、骨折を繰り返してしまうケースがあります。 決してご自身の判断で治療をやめず、主治医とコミュニケーションを取りながら治療目標を確認しましょう。 それでも、骨粗しょう症の薬をやめたいという方には、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、骨組織の再生・修復を促す医療技術です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 骨粗しょう症に対する薬をすぐにでもやめたい 現在受けている治療で期待した効果が得られていない 具体的な治療法については、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 骨粗しょう症の薬をやめたい方は、まずは無料相談! 現在通院をしていない方へ 通院をしていない方であっても定期的に骨密度の検査を受けてください。 現在は様々な機会で骨密度を測定することができます。 自治体の検診 人間ドックのオプション 少しの違和感を見逃さず、骨粗しょう症の症状を感じたらすぐに病院にかかるようにしましょう。 早いうちに骨密度が下がってきていることに気づけば、生活習慣の改善だけで骨折を予防できる可能性が高まります。 まとめ|骨粗しょう症の薬をやめたいときは医師に相談しましょう 骨粗しょう症の薬をやめたいと感じた際は、運動療法や食事療法を用いた生活習慣の改善に努めましょう。 骨粗しょう症の予防策としては、薬以外にも次の対応があります。 カルシウム、ビタミンD、ビタミンKを重点的に全体でバランスよく栄養をとる アルコールとコーヒーは飲みすぎない 無理のない範囲でしっかり体を動かす 適度に日光を浴びる 禁煙をする 骨粗しょう症の薬をやめたいと思っている方も多いでしょう。しかし、長期的な目で見れば治療薬は効果があることが報告されています。 つらいと思ったらまずは主治医に相談し、自分の意思でやめることはないよう気を付けましょう。 例えば、椎体骨圧迫骨折を起こしてしまうと、背中が丸まってしまったり、長引く痛みに苦しんだり、ひどい場合は脊髄損傷を起こしてしまうこともあります。大腿骨頸部骨折を起こしてしまうと、手術が必要になりますし、リハビリが進まないと寝たきりになってしまいます。一度骨折を起こしてしまうと、立て続けに骨折を起こしてしまうこと少なくありません。 その時に後悔しないように、基本的な食事・運動などの生活習慣の見直しをしっかり行ってください。そして、定期的な骨密度チェックを欠かさないようにしましょう。 参考文献 (文献1)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版 p.2 http://www.josteo.com/ja/guideline/doc/15_1.pdf (文献2)奈良県医師会 骨粗しょう症治療をコツコツ続けましょう(最終アクセス:2025年3月25日) https://nara.med.or.jp/for_residents/2881/ (文献3)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版 p.2 http://www.josteo.com/ja/guideline/doc/15_1.pdf
2024.09.20







