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脳梗塞の前兆を逃さない!初期症状のチェックリストはこちらです!

脳梗塞の前兆を逃さないために!初期症状をチェックリストはこちらです!

脳梗塞は脳の血管が細くなり、血液が固まった血栓と言われるもので脳の血管が詰まり、血液の流れが止まってしまうことで起きる怖い病気です。

大きな脳梗塞だと呂律が回らなくなったり、体の片側に力が入らなくなったりする運動障害や、言葉が分からなくなる失語症などの症状が前兆として起こることがあります。

そういった重篤な症状になると、ほとんどの場合で早急に医療機関を受診することとなりますが、中には症状が軽かったりして、その症状も自然に治ったりすることがあるため、それが「前兆だとも気が付かないケース」があります。

そこで本記事では、そのような前兆を見逃さないために以下に脳梗塞を判定するためのチェックリストを設けました。一つでもチェック☑が当てはまるようであれば、今すぐ医療機関を受診し、ご相談されることをお勧めします。

今回は、脳梗塞の起き方から、それぞれの症状、軽い脳梗塞とも言われる一過性脳虚血発作、脳梗塞の前兆と治療について詳しく解説していきます。ぜひ参考にされてください。

脳梗塞の前兆をチェックするためのリスト

脳梗塞のメカニズムは?

まずは脳梗塞の起き方についてです。脳梗塞は大きく分けて次の3つに分類されます。

①動脈硬化によるアテローム血栓性脳梗塞

アテローム血栓性脳梗塞は高血圧、高脂血症、糖尿病という所謂生活習慣病に伴い、血管壁にコレステロールが溜まる「動脈硬化」という病態が主な原因です。

予防のためには、食事や運動に気を付けることや薬物治療を通して「動脈硬化の進行」を抑えることが最も重要です。

②心臓から流れてきた大きな血栓による心原性脳塞栓症

心原性脳塞栓症は心房細動といった不整脈などの心疾患が原因で心臓内に血栓が生成され、それが血流に乗って脳血管に運ばれることで引き起こされます。

予防には心疾患の早期発見・治療が重要となります。

③高血圧により穿通枝という比較的細い血管が詰まるラクナ梗塞

ラクナ梗塞は「高血圧」が主因とされ、予防のためには血圧の管理が重要となってきます。

脳卒中の治療

 

このように脳梗塞は生活習慣を主として様々な原因で引き起こされるため、リスク因子の発見や対処といった予防が重要となってきます。

脳梗塞の前兆を知るために

脳梗塞の主な前兆、症状としては下記のようなものが突然現れることが特徴的です。複数の症状が現れたり、1つだけであったりもします。

以下は、万一に備えていただくために「脳梗塞の前兆を症状で判別いただくためのチェックリスト」です。一つであっても当てはまるものがあれば要注意です。

【重要】脳梗塞の前兆を逃さないための症状チェック
※ 一つでも当てはまるようなら、すぐに病院にご相談ください

  • 運動障害

  • ☐ 片半身が動かしにくくなる
  • ☐ 片側の顔に力が入らない
  • ☐ 箸や鉛筆が持てない
  • ☐ 片足を引きずってしまう
  • ☐ 呂律が回らない

 

  • 言語障害

  • ☐ 言葉が出てこない
  • ☐ 言葉の意味がわからない
  • ☐ 相手に話が伝わらない

 

  • 感覚障害

  • ☐ 片半身が痺れる
  • ☐ 触られてもわからない

 

  • 視覚障害

  • ☐ものが二重に見える
  • ☐ 視野が狭くなる
  • ☐ 目の前が真っ暗になる

 

  • 平衡感覚障害

  • ☐ 体が傾く
  • ☐ まっすぐ歩けない

前兆があっても大丈夫と自己判断することは危険です

上記のような症状が急に現れると驚かれ、多くの方は医療機関を受診されると思います。

しかし、中にはすぐに良くなってしまうことがあります。

その場合、「気のせいか」「まあいいか」と自己判断で治った、大事ないと意図的に良い方に考えて医療機関を受診されない方が一定数いらっしゃいます。

実際、2週間も症状が続いたにも関わらず、その後ようやく医療機関を受診した方もおられました。

実際、厚生労働省の研究班の調査では症状が続いていれば8割の方が医療機関を受診すると答えたのに対して、症状が自然に改善した場合は、治った、大丈夫だろうと、5割程度しか受診しないと答えています。

大丈夫だろう…は極めて危険です!

症状が一時的であって、その後治まった場合でも、再度同様の症状を起こし、今度は一生涯の症状となることがあるからです。

一過性の脳梗塞症状のことを一過性脳虚血発作と言い、脳梗塞の前兆と考えられております。

前兆は体からのサインです!上記のチェックリストに、一つでもチェック☑があるようなら、早急に医療機関で相談してください。

軽い脳梗塞?一過性脳虚血発作とは

一過性脳虚血発作は文字通り、一時的に脳梗塞のような症状が出現し、時間経過とともに(多くは30分程度)自然に改善するような病態です。分かりやすく地震に例えると余震であり、本震の前兆、前触れとして真剣に向き合うべき事柄なのです。

つまり、数日以内に「本格的な脳梗塞を起こす可能性」があるため、「脳梗塞の前兆」とも言われております。症状が良くなったからもう良い、疲れが出たからだろうと考えていると、足元を掬われる可能性があります。

実際、一過性脳虚血発作患者の約15%が90日以内に脳梗塞をきたすとされ、一過性脳虚血発作患者には脳梗塞の予防が重要です。

特に脳梗塞に至りかねない、リスクが高いとされる項目は以下の通りです。ご自身や、身の回りの方が該当するなら、更なる注意が必要です。

  • 脳梗塞のリスクが高くなる条件

  • ・年齢(60歳以上)
  • ・血圧(140/90mmHg以上)
  • ・臨床症状(片麻痺、言語障害)
  • ・症状の持続時間(10分以上)
  • ・糖尿病

リスクが高い方は入院したり、お薬を開始したりすることがあります。

その時に用いるのがアスピリンやクロピドグレルといった血液を固まりにくくするお薬です。

そういったお薬を用いたり、高血圧・高脂血症・糖尿病といった疾患へ生活習慣の介入や薬物治療を行ったりすることで再度の一過性脳虚血発作や脳梗塞を予防していくこととなります。

前兆を感じたら、どこに相談したら良いのか?

上記のような前兆が現れたり、症状に心当たりがあった場合、脳神経内科・脳血管内科・脳外科など、脳を専門としている病院にご相談ください。診療科名は病院によって異なることもあるため、詳しくは病院のホームページや、電話などでお問い合わせをすると良いでしょう。

特に発症したばかりの脳梗塞を疑う場合の治療は一刻を争うことが多く、ためらわず救急車を呼ぶ必要があります。

  • 症状を感じたら、自覚したら!脳専門病院にご相談ください
  • ・脳神経内科
  • ・脳血管内科
  • ・脳外科

まとめ・脳梗塞の前兆を逃さないために!初期症状をチェックリストはこちらです!

いかがでしたでしょうか。

脳梗塞の前兆からそれぞれの症状、軽い脳梗塞とも言われる一過性脳虚血発作、脳梗塞の治療についてご紹介させていただきました。

前兆となる症状が現れた自己で判断されることなく、専門院をご受診ください。

高血圧・高脂血症・糖尿病といったリスクのある方は特に、チェックリストに当てはまるような症状、それ以外にも違和感をお感じになられたら医療機関に至急ご相談されることをおすすめします。

以上、ご参考になれば幸いです。

 

No.S092

監修:医師 加藤 秀一

 

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