トピックスtopics
  • HOME
  • トピックス
  • 手根管症候群の手術後はすぐ日常生活に戻れる?術後を解説

手根管症候群の手術後はすぐ日常生活に戻れる?術後を解説

公開日: 2022.12.28
更新日: 2024.11.06

手根管症候群とは、手首から指先にかけて走る正中神経が、手根管(しゅこんかん)という手首にある小さな管で圧迫されることにより、手のひらや指(親指から中指にかけての部分)にしびれや痛みが生じる疾患です。

手根管症候群は、薬物療法(消炎鎮痛剤の服用や湿布の使用)や保存療法(手首の運動制限や炎症を抑えるためのステロイド注射)などを試みても改善が見られない場合に、手術が検討されます。

本記事では、手根管症候群の手術後の生活について解説します。手根管症候群の手術を控えていて、術後の見通しを立てたい方はぜひ参考にしてみてください。

\クリック\タップで電話できます/

電話をかける

手根管症候群の手術後で日常生活に戻れるタイミング

手根管症候群の代表的な手術は、「手根管開放術」「母指対立再建術」の2種類があります。回復期間がそれぞれ異なるため、日常生活に戻れるタイミングを把握しておきましょう。

手根管開放術の場合

根管開放術は、手のひらを切開し神経圧迫のもとになっている靭帯を切って、圧迫を解放する手術です。

切開する範囲が比較的小さく、局部麻酔で実施できるため、日帰り手術が可能です。

術後は傷の保護と安静のため、約1週間ほど手術部位をギブスで固定します。ギブスが外れ、傷口の治癒や痛みの軽減が確認できれば日常生活に戻れます。

母指対立再建術の場合

母指対立再建術は、手首や指にある腱や筋肉を採取して、親指の付け根に移植する手術です。

手根管症候群の影響で親指を動かす筋肉が痩せてしまい、物を掴むのが難しい状態になったときに検討される手術です。

母指対立再建術の場合は、全身麻酔を必要とし、1〜2週間ほど入院します。手術後は、1カ月ほど手術部位を固定します。そのため、手を自由に動かして日常動作ができるようになるには最低でも1カ月程度かかると覚えておくと良いでしょう。

腱や筋肉の損傷に効果的な治療法の1つに「再生医療」があります。

人間の自然治癒力を活用した治療なので、身体への負担を最小限にできます。詳しい治療方法や効果が気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。

手根管症候群の手術後に生活で気をつけるべき3つのこと

手根管症候群の手術後に生活で気をつけるべきことを解説します。

  • 抜糸するまでは安静にして過ごす
  • 傷口に水がかからないようにする
  • 症状が落ち着くまでは手を使う仕事や家事は控える

これらの点に注意して生活を送り、着実に回復させていきましょう。

1.抜糸するまでは安静にして過ごす

手根管症候群の手術は、切開した部分を医療用の糸で最後に縫います。傷口を縫合して、切開した部分が元通りに閉じるのをサポートしているのです。そのため、抜糸までの期間は安静に過ごすことが求められます。

抜糸前は、傷口が完全にふさがっておらず、糸で傷口を保護している状態です。

この状態で、無理に手を動かしたり、重い物をもったりすると傷口が広がって再び縫合処置が必要になる場合もあります。

スムーズな回復のためにも、抜糸して完全に傷口がふさがるまでは安静に過ごしましょう。

2.傷口に水がかからないようにする

手術後の傷口は、皮膚が再生してふさがる過程にあります。この過程は水分の影響を受けやすいため、水がかかると傷口の修復が遅れる可能性があります。

傷口がふさがるまでは、食器洗いや洗濯といった水を使う家事は極力控えましょう。

3.症状が落ち着くまでは手を使う仕事や家事は控える

手術後、無理に手を動かすと、回復が遅れたり、傷口が開いたりする可能性があります。そのため、症状が落ち着くまでは、以下のような手を使う仕事や家事は控えるようにしましょう。

・包丁を握る
・重い物をもつ
・タオルを絞る
・パソコンを打つ

手根管開放術の場合は、手首の固定は約1週間、母指対立再建術の場合は、約1カ月なので、手首が固定されている最中はとくに安静が必要です。

ただし、固定期間や傷口の回復ペースには個人差があります。医師と相談しながら、日常生活を開始する適切な時期を決めていくのが望ましいでしょう。

以下の記事では、手根管症候群が疑われるときにやってはいけない動作や注意点を解説しています。詳細が気になる方は、参考にしてみてください。

まとめ|手根管症候群の手術後は安静に過ごして早く日常生活に戻ろう

手根管症候群の手術は、手首や親指の付け根などを切開するため、傷が残ります。そのため術後は傷の治癒のため、安静に過ごす必要があります。

回復期間は、傷口が開いたり、手首に負担をかけたりするような動作や家事は控えましょう。適切な安静期間の確保が、術後の回復を早め、日常生活の早期復帰を可能にします。

腱や筋肉の損傷が起きたときは「再生医療」の治療法が効果的です。本来なら手術しなければいけない状態でも、再生医療で治療できる可能性があります。

詳しい治療方法や効果が気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。

手根管症候群の手術後で生活に関するよくある質問

最後に手根管症候群の手術後の生活に関するよくある質問と回答をまとめます。

手根管症候群の手術後に仕事復帰できるのはいつですか?

仕事復帰の時期は、手術の種類と個人の回復状態によって異なります。手根管開放術の場合は1週間程度の固定期間のあと、母指対立再建術の場合は1カ月程度の固定期間を経てからの復帰となります。

ただし、仕事復帰の時期は、手術の種類と個人の回復状態によって異なります。また、仕事の内容によっても復帰時期は変わってくるので、担当医と相談しながら適切な時期を決めていくのが良いでしょう。

腱や筋肉の損傷に効果的な治療法の1つに「再生医療」があります。身体にメスを入れない治療法で、今注目を浴びています。

どんな怪我や病気が再生医療の対象なのかを知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。

手根管症候群の手術後にリハビリはおこないますか?

手根管症候群の手術後にはリハビリをおこなうのが推奨されます。作業療法士の指導のもと適切なリハビリをおこなえば、症状の回復を効果的に促進できます。

手根管症候群の術後におこなわれる代表的なリハビリは、以下のとおりです。

リハビリの種類

目的

可動域訓練

手首と指の動きの改善

ストレッチ

手首や手指の柔軟性や血液循環の向上

マッサージ

手の筋や腱を伸ばして関節拘縮の予防

リハビリに積極的に取り組めば、機能回復が進んでより早く日常生活に戻れるでしょう。

以下の記事では、手根管症候群の方が自分でできるストレッチやマッサージを紹介しています。セルフケアの方法が知りたい方は、あわせてご覧ください。

手根管症候群の手術後は痛みがいつまで続きますか?

手根管症候群の手術後の痛みが消えるまでには、3〜6カ月ほどかかります。手術の種類や個人差によっても痛みの感じ方は異なるので、目安として覚えておきましょう。

痛みは、時間とともに軽減していきます。痛みが長くなる場合や強い痛みが続く場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。

手根管症候群の手術後の安静期間はどれくらいですか?

安静期間は手術の種類によって異なります。

手根管開放術の場合は約1週間、母指対立再建術の場合は約1カ月の固定期間が必要です。

この期間は傷の治癒のため、極力安静を保ちましょう。無理に手首や手を動かすと回復が遅れる可能性があります。

カテゴリ

人気記事ランキング

イメージ画像トップ