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手根管症候群|手のしびれ放置はNG!手術と仕事復帰までの期間

手根管症候群|手のしびれ放置はNG!手術と仕事復帰までの期間

手根管症候群

「手のしびれがあるけど原因が何か知りたい」

「手のしびれは放っておいても大丈夫なの?」

このような疑問を持つ方はいませんか?手のしびれはもしかすると手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)が原因かもしれません。

この記事では、手根管症候群について紹介し、手術や必要な費用と仕事復帰までの流れを解説します。

手がしびれて気になる方は、ぜひ参考にしましょう。

手根管症候群とは?原因や症状、治療について

手根管症候群とは手首を通る神経(正中神経)が圧迫されたり、しめつけられたりして、神経の障害を引き起こす状態を言います。

正中神経は手首の骨や屈筋支帯(くっきんしたい)と呼ばれる靭帯でできたトンネルを通ります。

このトンネルを手根管と呼び、手根管の圧が高まることが症状を引き起こす原因になるため、手根管症候群と呼ばれます。

手根管症候群の原因

特発性と呼ばれ原因不明である場合が多いです。

以下のようなものが原因の1つと考えられています。

  • ・閉経
  • ・妊娠や出産
  • ・アルコールの多飲
  • ・腎臓病による透析
  • ・糖尿病
  • ・骨折や変形
  • ・腫瘤(こぶ)
  • ・腱鞘炎(手の使い過ぎ)
  • など

中高年の女性、手を酷使する職業やスポーツをする人に症状がでやすいとされています。

手根管症候群の症状

症状の出始めは、人差し指や親指の手のひら側にしびれやピリピリ感、痛みがあり、進行すると中指や薬指まで症状が広がります。

手根管症候群は手首を手のひら側に曲げると手根管にかかる圧が増えて上記の症状が悪化します。症状は夜中や明け方に強いのも特徴で、しびれや痛みが強まると手をふることで症状が和らぎます。

重症になると親指の付け根がやせてしまい、オッケーサインをしようとしても、うまく丸が作れなくなります。

しびれがあっても、すぐに元に戻り再発しないものは、足がしびれたときのように一時的に血行が悪くなっただけで心配ないです。

しかし、上記のようなしびれや痛みは放置すると症状が悪化して、重症化してしまいます。放置をせずに症状が気になる場合は、すぐにお近くの整形外科を受診しましょう。

再生医療とは

手根管症候群の治療法

発症してすぐのため症状が軽かったり、妊娠していたりする場合は、手術をしない保存療法をします。

保存療法では手首を少しそらして固定する装具を使ったり、日常生活で手首に負担のかからない工夫をしたりします。

また、ステロイドを注射したり、痛み止めや神経の働きをよくするビタミンB12を服用したりして痛みやしびれの軽減を図る場合もあります。

保存療法で症状が改善しない場合や痛みが強い場合に選択されるのが手術療法です。

手術については次の見出しで詳しく解説します。

手根管症候群の手術内容や費用

手根管症候群の手術は以前に比べ短時間で、負担が軽くなっています。

そこで手術の具体的な内容や手術に必要な費用の目安を紹介します。

手根管症候群の手術とは

手術療法は、手根管開放術と母指対立再建術の二種があります。

手根管症候群の手術は手根管開放術と呼ばれ、屈筋支帯を切開して、神経の圧迫を取り除くのが目的です。

以前は手のひらから手首にかけて大きく皮膚を切っていましたが、今は内視鏡と呼ばれる小型のカメラ付きの管を挿入して手術をするため、短時間かつ小さな傷ですみます。

また、親指の筋肉がやせて力が入りにくくなっている場合は、親指の筋肉を別の部分から移行して再建する母指対立再建術が適応です。

さらに、腫瘤を取り除く必要がある場合は、皮膚を切開して腫瘤を取り除きます。

手術にかかる費用の目安

手術にかかる費用は、開放術の場合、概ね 12,000円から 30,000円です。

内視鏡を使用する場合は、使用しない場合に比べてやや金額があがります。

また、母指対立再建術を同時に実施する場合は、さらに費用が高くなります。

手根管症候群の手術から仕事復帰までの期間

内視鏡下で行う手根管開放術では、手術時間は 30 分もかからず、日帰りで終わる場合も少なくありません。そのため、長期間の入院で体が衰えることもなく、早期の社会復帰ができます。

母指対立再建術の場合は 1 〜 2 週間の入院をして、手術後には 1 週間程度の固定が必要です。

内視鏡手術後は翌日以降から痛みのない範囲であれば安静にする必要はなく、通常の生活が可能です。

ただし、神経が圧迫されて損傷したために起こるしびれがある場合、手術をしてもしびれが回復するのは半年程度かかる場合もあります。

 1 週間ほどは傷口を水に濡らさないようにする必要があるため、水仕事が必要な仕事は行わないようにしましょう。

力仕事やタオルを絞ったりするのは手術部に負担がかかるため、術後 1 カ月程度を目安に控えるようにしましょう。

母指対立再建術の場合は、手術後に約 1 カ月の固定をする必要があるため、仕事復帰もそれ以降になります。

これらの期間は手術した病院や手術後の状態によって、ずれがありますので、医師に詳しく確認しましょう。

手根管症候群のしびれは放置せずに早めの受診が重要

手根管症候群でしびれや痛みがある場合、適切な治療をしなければ症状が進行します。単なるしびれだからといって放置するのは危険です。

毎朝起床時にしびれる、しびれが続いて治らないなどの場合は、できるだけ早く整形外科を受診しましょう。

最近では短い時間で済む手術も増えています。

進行すると手術費も入院期間も増えてしまいますので、状態の進行を防ぐことが大切です。

この記事を参考にして、手根管症候群の悪化を防ぎましょう。

 

No.105

監修:医師 坂本貞範

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