アキレス腱断裂の手術の流れと注意点|入院期間や費用について
目次
アキレス腱断裂の手術の流れと注意点|入院期間や費用を解説
アキレス腱が断裂してしまった場合、手術を行うか、手術を行わない保存療法を行うかを選ぶ必要があります。
その際、もちろん「手術療法(保存療法)のメリット・デメリット」「このような場合には手術が推奨される」などの話をされることは多くあります。
しかし、「手術ってどのくらいお金かかるの?」「手術ってどういうことするの?」という不安も自然であり、なかなか医師に聞きにくい場合もあると思います。
そこで、この記事では、アキレス腱断裂手術の流れや、注意点、入院期間と費用を解説しましょう。
アキレス腱断裂の手術治療の選択肢
アキレス腱断裂と診断された際には、治療法を提示され、自身で決定する必要があります。手術と保存療法はそれぞれにメリット、デメリットがあるので、納得できないままどちらかを選ぶことはやめましょう。
手術と保存療法については以下の記事で解説していますので、参考にしてください。
▶アキレス腱断裂の治療、手術と保存療法どちらがよい?失敗しない選択肢! |
それでは、手術を選択した場合の治療の流れを解説していきます。
手術決定〜入院
手術することが決まれば、具体的な日取りを決めていきます。仕事や学校など、考慮したい事情がある場合は必ず伝えましょう。
入院オリエンテーションで入院中の生活、注意点などの説明がありますので、わからないことがある場合は積極的に聞いてよいです。術前検査や、全身麻酔の場合は麻酔科の診察もありますので、治療中の病気などがあれば必ず申告しましょう。
入院・手術
手術より前の日に入院する場合と、手術当日に入院する場合があります。合併症や治療中の病気がある場合には、前もって入院することが多いです。
入院・手術が近づいてきたら飲酒は避けたほうがよいでしょう。食べるものなどに制限はありませんが、「手術前〇時間は絶食」などの指示は必ず守ってください。
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手術が終わった後は、合併症に気をつけながら経過観察をされます。
早期にリハビリテーションを行うこともあります。「手術後の痛みや腫れはいつまで続くのだろう」と不安になる方もおられると思いますが、手術による痛みや腫れなどの急性変化は 3日ほどで改善することが多いと言われています。
入院期間は病院により様々ですが、4〜10日前後を設定しているところが多いです。経皮的縫合術という侵襲の少ない手術方法では日帰りの手術も可能です。手術の説明を受ける際に、術式や期間もまとめて聞くとよいでしょう。
退院後のリハビリテーション
入院した直後から日常生活、スポーツの復帰まで継続したリハビリテーションが必要になります。
それぞれの動作、運動を開始するタイミングは施設により異なりますが、最短でのスポーツ復帰は4~5ヶ月に設定している施設が多いです。せっかく受けた手術を無駄にしないためにも、していいこと・してはいけないことを確認し、しっかりと守りましょう。
大まかな流れ
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手術・入院にかかる費用
どのような術式、麻酔法にするかで差があります。
3日間の入院で10万円ほど、7日間の入院で20〜30万円ほどは最低かかると見ておいた方がよいでしょう。食事代や個室を利用する場合は差額ベッド代がかかります。
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収入により高額療養費制度を利用することができます。しかし、一旦は負担分を窓口で支払う必要があるので注意が必要です。
ギプス固定後の治療用装具はオーダーメイドで作成するので、こちらも8万円前後かかります。保険適応になりますが、一旦全額を支払う必要があります(支払先は装具屋さんです)。
そこから手続きを行うことで差額が還付され、実質負担は医療費の負担割合と同等になります。
アキレス腱断裂の手術についてよくある質問
アキレス腱断裂の手術についてよくご質問いただく内容を以下に記載しました。
Q:アキレス腱断裂手術の麻酔はどのようなものですか?
A:全身麻酔もしくは腰椎麻酔で行われることが多いです。経皮的縫合術では侵襲が少ないために局所麻酔で行うこともあります。全身麻酔や腰椎麻酔の場合には、麻酔科医による麻酔が行われることが多いです。
Q:手術の前に喫煙はしても良いですか?
A:喫煙をしていると、酸素の取り込みが少なくなります。特に全身麻酔を行う際には、痰の増加、肺炎や無気肺(肺の一部に空気が入らない状態)のリスクになります。
傷の治りも遅くなる可能性があるので、手術が決まった際にはその日から禁煙しましょう。
まとめ・アキレス腱断裂に対する手術の流れ、費用について解説
この記事ではアキレス腱断裂に対する手術の流れ、費用などについて解説しました。
手術を選択した場合は、入院前の準備や手術後の経過について医師と相談しましょう。また、手術後のリハビリテーションも重要であり、スポーツ復帰までの目安や注意点を把握しておくことが必要です。
また、手術・入院にかかる費用は様々であり、事前に確認し、必要な手続きを行うことが大切です。
手術療法にはメリットもありますが、合併症や費用などのデメリットもあります。手術を受ける場合はしっかり納得して、不安のないようにする必要があります。
少しでも気になることがあれば、必ず事前に医師に確認しましょう。
この記事がご参考になれば幸いです。
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