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アキレス腱断裂後に歩けるまでどれくらいかかる?全治期間や治療法を現役医師が解説

アキレス腱断裂
公開日: 2023.05.18 更新日: 2025.02.12

アキレス腱断裂はスポーツに多い怪我で、歩行に大きな支障をきたします。

スポーツはもちろん、仕事や買い物といった日常生活でも歩けないと不便に感じる場面も多いはず。そのため、アキレス腱断裂をした後どのくらいで歩けるようになるのか気になる人も多いのではないでしょうか。

アキレス腱断裂後歩けるまでの期間は、ギプスで固定・安静にする保存療法の場合で約3か月後、手術でアキレス腱を縫合する場合で約2か月後です。

本記事では、アキレス腱断裂後いつ歩けるようになるかなどを治療法ごとに詳しく解説します。アキレス腱断裂で歩けず日常生活にお困りの方はぜひ最後までチェックしてください。

アキレス腱断裂後歩けるまでの期間は最短2カ月

アキレス腱断裂後、歩けるようになるまでは治療法によって異なり、手術の場合で約2か月後、安静・固定する保存療法の場合で約3カ月後です。

一般的に手術の方がアキレス腱を縫合するため強く再建でき、アキレス腱の成熟を早められます。そのため、足首の固定期間も比較的短く済み、装具を使って歩行可能です。

実際にどれくらいの違いがあるのか、詳しくみてみましょう。

装具での歩行はギプスが外れた後すぐに可能

アキレス腱断裂直後には足首をギプスで一定期間固定します。

ギプスを外してからは、アキレス腱に負担がかからないよう踵(かかと)を高くしたまま固定できる装具を使用することで、歩行が可能になります。

なおギプスの固定期間は保存療法と手術療法で異なり、目安としては以下のとおりです。

治療法 ギプスの固定期間
手術療法 1〜2週間
保存療法 2〜4週間

手術を行う場合、保存療法よりもアキレス腱を強固に再建できるため、保存療法よりも1〜2週間程度短い固定期間で済む傾向があります。

装具を外しての歩行は治療方法で1カ月差が出る

装具を外し、通常どおり歩けるまでの期間は以下のとおりです。

治療法 通常どおり歩けるまでの目安
手術療法 損傷後2カ月後
保存療法 損傷後3カ月後

手術療法と保存療法では、装具なしで歩けるようになるまで1カ月ほどの差があります。

アキレス腱断裂後の回復スピードを重視したい人は、手術を受けることも検討しておきましょう。

アキレス腱断裂の全治は手術の方が短い

結論からいえば、保存療法よりも手術療法の方が全治期間を短縮できます。アキレス腱の自然治癒を待つ保存療法に対し、手術は断裂したアキレス腱を縫合するので早くくっつき、強固になるためです。

なお、これはあくまで全治期間が手術の方が短いというだけで、再断裂のリスクは治療法に差はないといわれています。保存療法と手術療法のメリット・デメリットは以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

アキレス腱断裂で手術をした場合の全治期間の目安

アキレス腱断裂後手術療法を選択した際に歩行できるまでの全治期間目安は、2カ月程度といわれています。全治期間の過程は以下の表をご参照ください。

断裂・手術〜ギプス固定期間 1〜2週間
松葉杖の使用期間 1~2週間(ギプス固定をしている間に使用)
装具の使用期間 ギプスが取れてから6〜8週間
通常歩行できるようになるまで 手術後2カ月程度

手術後1〜2週間程度はアキレス腱に負荷をかけないために、足首をギプス固定しながら松葉杖で歩行します。2週間程度でギプスが外れるため、アキレス腱専用装具を利用しながらの歩行が可能です。ほとんどのケースでアキレス腱装具の使用と同時に松葉杖は中止します。

その後リハビリをしていけば2カ月程度で通常歩行可能です。なお、手術後のリハビリについての詳細は以下の記事で詳細に解説しています。ぜひこちらもご覧ください。

アキレス腱断裂後保存療法での全治期間の目安

アキレス腱断裂後保存療法を選択した場合、通常歩行までの目安はおよそ3カ月です。全治期間の過程は以下の表に記載していますのでご参照ください。

断裂〜ギプス固定期間 2〜4週間
松葉杖の使用期間 1~2週間(ギプス固定をしている間に使用)
装具の使用期間 ギプスが取れてから約4週間
通常歩行できるようになるまで 断裂後後3カ月程度

保存療法は、手術と比べて歩けるまで1カ月程度長い期間を要します。これはギプスによる固定でアキレス腱の自然な癒合を待つ必要があるためです。

保存療法は、手術療法よりも歩行までの時間がかかるのがデメリットですが、入院の必要がないなどのメリットもあります。そのため、自分に合った治療法を検討することが大切です。

なお、当院リペアセルクリニックでは保存療法の選択肢として、再生医療も選択可能です。手術をせずより強固にアキレス腱を治癒する方法として着目されている治療で、以下の記事で詳しく解説しています。

もし少しでも興味があるという方は、メール相談もしくはオンラインカウンセリングが可能なのでお気軽にお問い合わせください。

\まずは当院にお問い合わせください/

アキレス腱断裂の全治は「およそ6カ月」

アキレス腱断裂後、日常生活に完全に復帰するまでの全治期間目安は6カ月といわれています。これはあくまで目安であり、個人差があるものです。最も重要なのは再断裂しないことであり、全治期間が過ぎたからといって無理してはいけません。

本章ではアキレス腱断裂後に車の運転・スポーツ・仕事の復帰までどのくらいの期間が必要か解説します。個人差はありますが、大まかな目安としてチェックしておきましょう。

当院「リペアセルクリニック」では、アキレス腱断裂の治療法として再生医療を提供しています。
アキレス腱断裂の痛みや再断裂を懸念されている方は、お気軽に「メール相談」「オンラインカウンセリング」にてお問い合わせください。

また、再断裂の予防については以下の記事で解説していますので、アキレス腱断裂した人はぜひチェックしましょう。

車の運転|アキレス腱断裂した足が左ならすぐに運転可能

アキレス腱断裂した足が左なら、全治後すぐに車の運転をしても問題ありません。運転は右足をメインにおこなうため、左足にギプスや装具がついていても運転に支障はないでしょう。

しかし、右足のアキレス腱を断裂した場合は、装具が外れるまで運転を控えてください。右足にギプスや装具をつけた状態の運転は違法ではありませんが、とっさの動きができないため危険です。

もし交通事故を起こしてしまった場合には怪我による過失を指摘される可能性もあるので、ギプスや装具を終了して日常生活について問題なく過ごすことができるようになってから運転を開始することが良いでしょう。

最終的には自己責任になってしまうので、運転時期については医師とも十分相談してください。

スポーツ|手術は3カ月、保存療法は6カ月

スポーツ復帰については、手術を受けた場合は3カ月、保存療法を受けた場合は6カ月以上の期間を要するとされています。そのため最短でスポーツ復帰をしたい方は手術療法がおすすめです。

また早く確実に治すためには、どちらの治療法でも医師や理学療法士の指導を守ってください。徐々に負荷を増やしていくトレーニングを行い、無理をしないように注意することが大切です。

スポーツ復帰までの期間

  • 手術療法:3カ月程度
  • 保存療法:6カ月以上

仕事の復帰|仕事内容によってはすぐに復帰可能

仕事復帰までの期間は業務内容によって異なります。

事務作業であれば座った状態で行えるので松葉杖、装具で歩行できている段階で可能ですが、走ったり、重いものを運んだりする重労働では、スポーツ復帰できるまで筋力が回復した時期からの復帰がおすすめです。

まとめ|アキレス腱断裂後は手術の方が1カ月早く歩ける!迷ったら受診しよう

アキレス腱断裂後、歩けるまでの期間は治療法によって差があり、手術療法の場合で最短2カ月、保存療法の場合で最短3カ月ほどです。

「早く歩けるようになりたい」「スポーツに早く復帰したい」といった方は、手術を受けることも検討してみましょう。

なお当院リペアセルクリニックでは、ただ治癒を待つだけの保存療法でなく、再生医療でアキレス腱の再生を促す治療にも取り組んでいます。

「手術はしたくないけど早くアキレス腱断裂を治したい」と考えている方におすすめの治療法なので、お気軽にメール相談もしくはオンラインカウンセリングでお問い合わせください。

この記事がアキレス腱断裂でお困りの方に少しでも貢献できれば光栄です。

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アキレス腱断裂についてよくあるQ&A

Q, アキレス腱断裂後の痛み、腫れはいつまで続きますか?

A, 術後の痛みや腫れが完全になくなるまでは個人差があります。

手術を受けてから抜糸をするまでは1〜2週間程度ですが、その後も傷、腱を治す過程で炎症が起こっているので1カ月から2カ月程度かかることもあるでしょう。

Q, アキレス腱断裂後の装具の歩き方や調整方法はどうすればいい?

A, アキレス腱断裂用装具は踵に着脱できるヒールが付いており、段階を追って徐々にアキレス腱を伸ばすことができるようになっています。

治療開始直後はアキレス腱への負担を減らすために踵が高い状態で歩く必要があるので、つま先立ちの形で歩行が必要です。もしこの状態で上手に歩けない方は松葉杖を使用すると良いでしょう。

治療が進むと徐々にアキレス腱に負担をかけてもよくなるため、踵を少しずつ低くしていき、最終的に装具を終了します。装具の調整は医師と相談しながら行うようにし、ご自分で調整しないようにすることが必要です。

Q, アキレス腱断裂後、お酒の解禁はいつからですか?

A, アルコールを摂取すると血流が増加するので、出血や腫れが悪化してしまう要因となります。そのため怪我をしてから腫れが落ち着くまでの数週間、手術を受けた方では抜糸をして傷がしっかり治るまでは摂取しないようにしましょう。

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