脳幹出血後の後遺症|麻痺や障害に「最新の治療法」という選択肢!
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脳幹出血後の後遺症|麻痺や障害に「最新の治療法」という選択肢!
脳幹出血は、脳の中でも生命活動を司る部分に起こる出血です。脳幹出血が起こった後、生命が助かったとしても、麻痺などの後遺症が残ることもあります。
今回は、脳幹出血後の後遺症に対する最新治療法の一つである、手術なしの治療法「自己脂肪由来幹細胞治療」について解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
脳幹出血後の麻痺や障害の後遺症にはどのようなものがあるのか?
脳幹出血は、脳幹という脳の中でも呼吸活動を司ったり、血圧を保ったりといった、生命活動にとって根幹となる機能を持つ部位に生じる出血のことです。
脳幹出血に限らず、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の発症には高血圧が関係しています。
脳幹の一部である橋(きょう)という場所で出血が起こると、意識障害や全身の麻痺が起こり、出血が広がると呼吸困難となり、重篤な状態になることがあります。時に、出血量が多い場合には命が助からないという場合もあり得るのです。
また、脳幹出血が起こると、命が助かった時でも後遺症が残ることがあります。
例えば、両手足が動かなくなる四肢麻痺や、呂律が回らなくなる構音障害、食事や水の呑み込みが難しくなる嚥下障害などが挙げられます。
このような脳卒中(脳梗塞、脳出血)の後遺症の場合、リハビリテーションを行い、手や足、飲み込みの機能などの回復をはかっていくことになります。
従来のリハビリに加えて、最近では「自己脂肪由来幹細胞治療」という最新の治療法も登場しました。
脳幹出血後の後遺症に対する「自己脂肪由来・幹細胞治療」とは?
自己脂肪由来幹細胞治療とは、患者さんから採取した脂肪から分離した脂肪由来幹細胞を培養して必要な細胞数まで増殖させ、幹細胞が十分な数になるまで増えたら、患者さんに点滴をして投与する、という再生医療です。
この治療方法は、自己脂肪由来幹細胞が血管成長因子や炎症抑制物質を分泌する性質を利用しています。
再生医療の効果としては、以下の3つがあります。
1. 脳神経細胞の再生により身体機能が回復する
脳幹出血で壊れてしまった脳細胞を、自己脂肪由来幹細胞が修復・再生します。
それによって、麻痺などの後遺症の修復や、痛みや痺れといった症状を和らげる効果が期待できます。
2.脳神経細胞の再生によるリハビリ効果の向上
損傷した脳神経を再生および修復することで、身体機能の回復が期待できます。
そのため、再生医療と並行してリハビリを行うことで、リハビリ効果をより高められることも期待できます。発症後数年経っている場合でも、効果を見込める場合もあります。
3.脳血管の修復による再発予防
今後、脳幹出血を含む脳卒中の原因になる可能性のある傷ついた血管を、予防的に修復します。
それによって、脳血管障害を起こしやすい体質自体の改善につながり、再発を予防する効果もあるのです。
自己脂肪由来幹細胞治療のメリットとデメリット
では、ここからは自己脂肪由来幹細胞治療のメリットとデメリットについて説明していきます。
自己脂肪由来幹細胞治療のメリット
1. 拒絶反応を引き起こしにくい
自己脂肪由来幹細胞による再生医療の場合は、自分から採取した組織を培養し、投与するというものなので、拒絶反応が起こりにくいという利点があります。
2. 脳幹出血の後遺症の症状に対して根本的な効果が期待できる
自己脂肪由来幹細胞による再生医療では、自己脂肪由来幹細胞による血管の修復、新生効果により、根本的な症状の回復が期待できます。
通常の脳卒中の治療法としては、固まった血を溶かす作用を持つ薬を投与する方法や、手術により固まった血を取り除く方法があります。
しかし、これらの治療法は周囲の脳へのダメージを減らし、症状を安定させてより早くリハビリテーションを開始できるようにすることなどを目的として行われるものなので、根本的な症状の回復はあまり期待できません。
自己脂肪由来幹細胞治療のデメリット
2023年6月時点で、自己脂肪由来幹細胞治療は自費診療となっています。
そのため、高額な治療費が必要になる可能性があるというデメリットもあります。
また、効果には個人差があることにも留意が必要です。
自己脂肪由来幹細胞治療に対するよくある質問
Q1.自己脂肪由来幹細胞治療はどのような病気に対して効果が期待できるの?A1. 自己脂肪由来幹細胞治療は、現在脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)や糖尿病や肝臓疾患、そして肩・膝・股関節の変形性関節症、スポーツ障害、脊髄損傷などに対して行われています。 その他にも、歯周病や、四肢の重症虚血(きょけつ)などに対して臨床研究が行われています。 Q2.自己脂肪由来幹細胞治療はどこで受けられるの?A2. 2023年6月時点で、自己脂肪由来幹細胞治療は自由診療なので、行なっている病院は限られています。 リペアセルクリニックの再生医療は、自己脂肪由来の幹細胞治療を行なっております。独自の技術で細胞を培養しており、輸送時や保存時に幹細胞を冷凍保存しないことによる幹細胞の高い生存率が見込めます。 そして大量の幹細胞を投与できるため治療成績が良好であるという特徴もあります。 治療についてのご相談は、経験豊富な再生医療専門医による医師や、アドバイザーが無料で行なっています。その上で、内容についてご納得して頂いた上で治療を選択することができます。 ご予約は電話や、メール、WEBで可能ですので、治療について悩んでいる方はどうぞお気軽にご相談ください。 ▶リペアセルクリニック「再生医療のご相談、来院予約/治療の流れ」 |
まとめ・脳幹出血後の後遺症|麻痺や障害に「最新の治療法」という選択肢!
今回は脳幹出血の後遺症に対する「最新の治療法」として、自己脂肪由来幹細胞治療による再生医療をご紹介しました。
再生医療による治療を始めるのが早ければ早いほど、良い結果が期待できます。
脳幹出血の後遺症で、ご自身あるいはご家族などがリハビリを受けているような方で、再生医療の治療を受けるかどうか迷っている、あるいは効果について知りたいと考えているのであれば、ぜひ一度当院にご相談くださいね。
以上、脳幹出血後の後遺症である麻痺や障害に「最新の治療法」という選択肢について記しました。参考になれば幸いです。
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- 【参考文献】
- 右下丘に限局した脳幹出血に伴う聴覚障害の1例 p 177
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/audiology1968/49/5/49_5_755/_pdf
- 第1回再生医療の安全性確保と推進に関する専門委員会でご指摘いただいた事項について p3,4
- https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002l0m5-att/2r9852000002l0qx.pdf