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脳出血で後遺症なしの確率は?発症後の意識レベルによる予後や余命を解説

脳出血で後遺症なしの確率は?発症後の意識レベルによる予後や余命を解説
公開日: 2023.04.05 更新日: 2025.03.28

「これ以上リハビリを頑張っても、後遺症は変わらないのかもしれない」

「退院した後も同じ薬を続けているが、これで改善されていくのかが不安」

リハビリなど既存のアプローチを続けていても、思うような成果につながらず不安を抱えてはいないでしょうか。

そんな他の選択肢を探している方にお伝えしたいのが、脳出血予後に対する新たなアプローチである「再生医療」です。

脳出血 幹細胞治療

こちらは10年前の脳出血からリハビリを重ねて、新たに当院の再生医療を受けられた患者様よりいただいた記録です。

長く辛いリハビリで光が見えなかったとしても、まだ諦めるのは早いかもしれません。

本記事では脳出血後の予後や、諦めかけていた未来を変える再生医療について詳しく解説します。

また当院の公式LINEでは他にも様々な事例を紹介しておりますので、脳卒中の予後で不安に思っている方は以下からご確認ください。

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脳出血の予後を予測する上で知っておきたい2つのこと

脳出血の予後を決めるのは、以下の2つです。

2022年の脳卒中データバンクによると、脳出血の割合は脳卒中全体の18.0%と高くないものの、入院中に13.8%※が亡くなると報告されてます。

※参照:「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握(日本脳卒中データバンク)報告書 2022年」

脳梗塞と比較すると予後が悪く、後遺症に悩む人も少なくありません。

脳出血の予後について正しく理解し、治療の見通しを立てましょう。

また、脳出血の症状について「自分の場合はどうなんだろう?」「もっと詳しく知りたい」と思われた方は、ぜひ当院の公式LINEにご登録ください。

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脳出血の発症で死亡してしまう方に多いタイプ

脳出血で死亡してしまう方が多いタイプは以下の通りです。

  • 血腫の量が多い
  • 混合型の出血
  • 脳幹の出血
  • 急性閉塞性水頭症の合併

特に血腫量が多い場合や水頭症を合併している場合は手術が適応になることがあります。

2022年のデータでは急性期に手術した割合は12.6%と報告されており、

重症例と考えられるでしょう。

時間の経過とともに症状が進行するので、予後を悪化させないためには急性期の治療が重要です。

参照:「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握(日本脳卒中データバンク)報告書 2022年」

▼脳出血の中でも生存率の低い脳幹出血について知りたい人は以下の記事もご覧ください。

脳出血の予後は発症したときの意識レベルで変わる

脳出血の予後や死亡率は発症時の意識レベルに大きく影響を受けます。一般的に発症時に意識状態が悪いほど、後遺症も重くなり、死亡率が高くなるからです。

実際に2022年のデータでは、19.6%の方は脳出血を発症し、来院した時には昏睡状態(Japan Coma Scale 100以上)だったと示されています。

参照:「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握(日本脳卒中データバンク)報告書 2022年」

まずは脳出血を発症させないよう日々の血圧管理が必要ですが、発症したらすぐに受診することも予後をよくするためには重要です。

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脳出血の回復過程は3段階【適切なリハビリが必要】

脳出血を起こした後の回復過程には、以下の3段階があります。

2022年の脳卒中データバンクによると、脳出血後のリハビリとして86.4%の人が理学療法を、84.4%の人が作業療法を、74.3%の人が言語聴覚療法を受けています。

段階に応じた治療・リハビリが必要ですので、概要を確認しておきましょう。

参照:「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握(日本脳卒中データバンク)報告書 2022年」

▼脳出血の後遺症やリハビリについて詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。

急性期【発症~2週間】

脳出血の急性期は、発症からおよそ2週間までの非常に重要な期間です。

この時期の治療は患者さんの命を守り、脳へのダメージを最小限に抑えることを最優先とします。

急性期の主な治療

  • 呼吸と循環の管理
  • 脳圧のコントロール
  • 手術
  • 合併症の予防と治療

また急性期の手術後は、リハビリテーションを早期に開始することが重要です。

発症後48時間以内にリハビリを開始することで、機能回復が促進され、後遺症の軽減につながることが研究で示されています。

目的

関節が固くなること(拘縮)や、筋肉が痩せて細くなること(萎縮)、床ずれ(褥瘡)などを予防し、寝たきり状態になるのを防ぎます。

 内容

ベッドの上で体の向きを変えたり(体位変換)、関節を動かしたり(関節可動域訓練)、座る練習(座位訓練)など、患者さんの状態に合わせて無理のない範囲で行います。

急性期は患者さんの状態が急変する可能性もあるため、医師や看護師が24時間体制で厳重に管理します。

精神的なサポートも非常に大切なため、ご家族や身近な人の協力も欠かせません。

回復期【急性期後~6カ月】

回復期は、急性期の治療が終わり、症状が安定してきた時期(発症後2週間~6ヶ月程度)です。

この時期は、失われた機能の回復と、日常生活への復帰を目指し、集中的なリハビリテーションを行います。

回復期リハビリテーションの主な内容

  • 理学療法(PT):

    麻痺した手足の機能回復、筋力強化、バランス感覚の改善、歩行訓練などを行います。

    必要に応じて、装具(杖や短下肢装具など)を使用し、歩行や日常生活動作をサポートします。

  • 作業療法(OT):

    食事、着替え、トイレ、入浴など、日常生活に必要な動作の訓練を行います。

    麻痺した手の機能回復訓練や、細かい作業(巧緻動作)の練習も行います。

    記憶力や注意力、判断力などの認知機能(高次脳機能)に障害がある場合は、それらの機能回復のための訓練も行います。

  • 言語聴覚療法(ST):

    言葉が出にくい、言葉が理解できない(失語症)、ろれつが回らない(構音障害)などの言語障害がある場合、言語機能の回復訓練を行います。

    食べ物や飲み物を飲み込むことが難しい(嚥下障害)場合は、安全に食事をするための訓練を行います。

回復期は、リハビリテーション専門の病院や施設(回復期リハビリテーション病棟)に転院し、集中的なリハビリテーションを受けることが一般的です。

専門のスタッフがチームを組み、患者さん一人ひとりの状態や目標に合わせたリハビリテーションプログラムを作成し、実施します。

生活期【6カ月以降】

生活期は発症から6ヶ月以上が経過し、症状が安定してきた時期です。

この時期は残された機能を維持・向上させながら、自宅での生活や社会復帰を目指します。

生活期のリハビリテーション一覧

  • 外来リハビリテーション: 病院やクリニックに通院し、理学療法、作業療法、言語聴覚療法などを継続します。
  • 訪問リハビリテーション: 理学療法士や作業療法士などが自宅を訪問し、リハビリテーションを行います。自宅の環境に合わせたリハビリテーションができるのがメリットです。
  • 通所リハビリテーション(デイケア): リハビリテーション施設に通い、他の利用者と一緒にリハビリテーションを行います。
  • 自主トレーニング: 自宅でできる運動やストレッチなどを継続し、機能の維持・向上に努めます。

脳出血の再発を防ぐため、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病の管理が非常に重要です。

医師の指示に従い、服薬、食事療法、運動療法などを継続しましょう。

また、趣味や仕事、地域活動など積極的に社会参加することで、生活の質(QOL)を高めつつ社会参加も徐々に始めることも大切です。

必要に応じて介護保険サービス(訪問介護、通所介護など)も利用しましょう。

生活期は、患者さん自身が主体的にリハビリテーションや生活習慣の改善に取り組むことが大切です。

ご家族や周囲の人の理解とサポートも、患者さんの社会復帰を支える上で非常に重要となります。

脳出血を発症した際の余命や後遺症なしの確率【平均余命12年】

発表済みのデータによると、脳出血を発症した際の平均余命は約12年、重大な後遺症なく退院して自宅で過ごせる方は約26%です。

脳出血は脳の血管が破れて出血する病態なので、出血が脳の重大な機能を司る箇所に影響を与える可能性があります。回復できるかどうかは出血の程度や治療の速さにかかっており、発症時に早期に治療へ結びつけることが大切です。

脳出血の1年以内の再発率は25%、5年以内の再発率は50%との報告もあります。余命を延長し後遺症が残る確率を減らすなら、脳出血を起こさないよう、また起きた後も再発しないよう血圧コントロールを継続しましょう。

参照:「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握(日本脳卒中データバンク)報告書 2022年」

また、当院の公式LINEでは、リハビリに加えて、再生医療という新たな選択肢についても情報を提供しています

「リハビリだけでは不安…」「もっとできることはないの?」といった不安をお持ちの方は、再生医療ではどのような治療を行うのか、ぜひご確認ください。

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まとめ|脳出血を起こしたらすぐに病院へ受診を

脳出血の予後を良くするためには、発症してからできるだけ早く治療を始める必要があります。

脳出血が起きた箇所やタイプにもよりますが、発症から時間が経つほど症状は悪化し、意識レベルが低くなってしまいます。

意識レベルが低いほど後遺症の残る確率が上がるので、発症したらすぐに救急車を呼んで治療を受けるようにしましょう。

万が一、後遺症が残ってしまい痺れや麻痺でお困りの場合は、リペアセルクリニックへご相談ください。

▼脳出血の再生医療について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。

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脳出血を発症した場合についてよくある質問

Q.脳出血は治りますか。

A.完治することはありませんが、適切に治療をすれば残っている機能を回復させることができます。

特に問題になる後遺症は、軽度であればリハビリを通して回復が期待できます。

重度の場合は難しいケースもありますが、再生医療が役に立つ可能性がありますので、一度リペアセルクリニックへご相談ください。

Q.脳出血を発症したあとに後遺症なしの確率はどのくらいですか。

A.2022年の脳卒中データバンクによると、退院時に自宅に戻れた人は約26%です。
一方、リハビリ目的の施設へ退院した人が約68%なので、生活機能が低下して自宅で過ごせないほどの後遺症が残ってしまうケースが多いことが分かります。
参照:「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握(日本脳卒中データバンク)報告書 2022年

Q.脳出血の予防方法はありますか。

A.血圧をコントロールすることです。脳出血の原因は、高血圧性脳出血が約8割と最も多いです。

高血圧は基本的には無症状ですが、動脈硬化による脳梗塞や脳出血の原因になってしまいます。異常値を指摘されている方は、早めに医療機関を受診して治療を始めましょう。

▼脳出血の予防方法や原因について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。

Q.意識障害はよくなりますか。

A.出血した場所、出血の量によって異なりますが、適切な治療で改善するケースがあります。

意識障害を起こしている場合は、脳幹という神経が集まっている部位の出血や、出血の量が多く脳が浮腫を起こしている可能性があります。そのため、血圧を下げる、浮腫を和らげる、呼吸を補助するといった治療が必要です。

ただし損傷した神経自体を回復させる治療はまだないため、重度の意識障害では症状が残る可能性が高くなります。

脳出血を発症しないように、血圧管理を含めて日常的な生活習慣に気をつけることが重要です。

Q.脳出血はどこまで回復しますか。

A.脳出血による後遺症が回復するかどうかは、発症時の症状とその後リハビリにより大きく異なります。

発症した時に意識障害がある場合や高度の麻痺がある場合には、一般的に後遺症が残ってしまいます。また、発症後6ヶ月までは回復する見込みがあるので、集中してリハビリを行うことが勧められます。

ご自身の想定される回復の程度やリハビリが必要な期間については、担当の医師とよく相談するようにしましょう。

脳卒中の治療

 

▼脳出血の後遺症・リハビリについて詳しく知りたい人は以下もご覧ください。

監修者

圓尾 知之(医療法人美喜有会 脳神経外科 部長)

圓尾 知之 医師 (医療法人美喜有会 脳神経外科 部長)

Tomoyuki Maruo

日本脳神経外科学会 所属

脳神経外科の最先端治療と研究成果を活かし、脳卒中から1日でも早い回復と後遺症の軽減を目指し、患者様の日常生活の質を高められるよう全力を尽くしてまいります。

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