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頚椎椎間板ヘルニアの具体的なリハビリの方法と注意点について!

頚椎椎間板ヘルニアの具体的なリハビリの方法と目的、注意点について!

頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニアとは、首の骨である頚椎と頚椎の間にある椎間板が飛び出して、神経を圧迫してさまざまな症状が現れる整形外科の疾患です。頚椎椎間板ヘルニアを発症した場合、一般的に治療法の1つとしてリハビリ(理学療法)を行います。

本記事では頚椎椎間板ヘルニアの概要やリハビリの目的、効果、注意点、具体的な方法などについて解説します。頚椎椎間板ヘルニアと診断を受けた方やリハビリ方法について知りたい方はぜひご参考にしてください。

頚椎椎間板ヘルニア リハビリ
At rehabilitation center. Male physiotherapist massaging neck of female patient

頚椎椎間板ヘルニアのリハビリとは

頚椎椎間板ヘルニアを発症すると首や肩、腕に痛みやしびれが現れます。病状が進むと、手術が必要となる場合もあります。

しかし、頚椎椎間板ヘルニアの治療においてリハビリ(運動療法)を適切に行えば病状や症状の進行や再発を防げるとともに、手術を行わなくても場合によっては治ることがあります。

頚椎椎間板ヘルニアのリハビリは、症状を改善し、日常生活を送るために必要な身体機能の回復を目指すための治療法です。そして椎間板は年を取るとともに老化して頚椎椎間板ヘルニアが再発するリスクが高まるため、適切なリハビリを行って予防することも重要です。

リハビリの頻度と期間は、症状と重症度によってことなりますが、通常は週に1~3回程度で、少なくとも4週間は必要です。

またリハビリで通院する際の1回あたりの費用は、レントゲン検査の有無やリハビリを行う時間によって様々ですが、保険診療を用いて1割負担の方で約600円~1000円程度、3割負担の方で約2000円~3000円程度かかります。

頚椎椎間板ヘルニアのリハビリ方法

リハビリでは、理学療法士が患者さまの状態や生活習慣に応じて、一人ひとりに合ったリハビリを行います。具体的なリハビリ方法として、運動療法や物理療法などがあります。

運動療法

頚椎椎間板ヘルニアが発症する原因として、首の筋力低下や筋肉が適切に動かないなどが考えられます。

運動療法では首をサポートする筋肉を強化します。首への負荷を減らし、首がスムーズに動くように可動域を広げます。例えば、頚椎と頚椎の間にある関節に直接ストレッチを行ったり、首を支える筋肉の筋力強化を行ったりします。

また、頚椎椎間板ヘルニアの症状を改善するためには、医療機関だけではなく自宅でのセルフケアも重要です。具体的には、頚椎に負荷をかけている姿勢や動作に対する改善のアドバイス、症状が強い時期には首をそらないようになど指導します。

物理療法

物理療法では痛みを改善させるために温熱療法、電気療法、冷却療法などを行います。例えば、ヘルニアによって神経根が圧迫されて症状が現れている場合、電気的刺激を用いて症状を改善させることがあります。

脊髄の損傷は手術しなくても治療できる時代です。

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頚椎椎間板ヘルニアに対してリハビリをする目的

頚椎椎間板ヘルニアに対してリハビリを行う目的は、悩んでいるつらい症状や頚部の機能を改善し、再発を防止することで患者さんが楽しく快適な生活を送ることです。

それぞれの目的や期待できる効果について詳しく説明します。

つらい症状を改善する

頚椎椎間板ヘルニアを発症すると首や肩、腕に痛みやしびれを感じるなどの症状から、日常生活がうまく送れない場合があります。リハビリは、痛みやしびれなどの症状を改善して快適な生活を送るサポートを行います。例えば、物理療法やマニュアルセラピーを行ったり、首を支える筋肉を強化することで頚椎や首の筋肉や神経にかかる負荷を減らし、症状の改善を目指します。

頚部の機能を改善する

頚椎椎間板ヘルニアでは、手足にうまく力が入らない、首がスムーズに動かないなどの症状が現れることがあります。頚椎椎間板ヘルニアによる体の機能制限を回復させることも、リハビリの目的の1つです。例えば、適切なストレッチングや筋力トレーニングを行うことで首の可動域が広がって首がスムーズに動くようになります。

姿勢を改善する

頚椎椎間板ヘルニアのリハビリでは、正しい姿勢を体に学習させ、定着させることで頚椎にかかる負荷を減らします。適切な姿勢を維持することは、症状が改善するだけでなく、ヘルニアの増悪を予防するという点でもとても重要です。

頚椎椎間板ヘルニアの再発を防ぐ

頚椎椎間板ヘルニアは、一度発症すると再発しやすい疾患です。頚椎椎間板ヘルニアが再発しないように、リハビリで悪い姿勢や生活習慣を改善し、首周りの筋力を強化します。

頚椎椎間板ヘルニアのリハビリを受ける場合の注意点

頚椎椎間板ヘルニアヘルニアのリハビリは、患者さまの状態によって個別にリハビリ内容を計画します。リハビリを受ける時には次のようなことに注意しましょう。

  • ・痛みやしびれが強い場合は無理に運動しない
  • ・リハビリで身につけた正しい姿勢を維持する
  • ・定期的にリハビリを受ける
  • ・理学療法士など専門家の指導を受ける

頚椎椎間板ヘルニアのリハビリを行う場合は、首に大きな負担がかかると症状が増悪することがあるため、症状が強い場合は無理に運動しないようにしましょう。また、リハビリ以外の日常生活も正しい姿勢で送ることが重要です。例えば、頭を前に突き出すと首に負荷がかかって症状が増悪することもあります。

症状を改善するためには、定期的にリハビリを受けるようにしましょう。一度リハビリを受けただけでは効果が現れにくいですが、何度も定期的に受けることでつらい症状が改善していく場合が多いです。

注意点として、自身のやり方で首の運動を行うのはおすすめできません。誤った方法で首を動かすことでかえって症状が増悪してしまう場合があるため、理学療法士や整形外科の医師などと相談した上でリハビリや首の運動を行いましょう。

ただし、専門的にリハビリを行っても痛みやしびれなどの症状が悪くなる場合もあります。症状の増悪や新しい症状に気づいた場合は速やかに医師や理学療法士に相談しましょう。

まとめ・頚椎椎間板ヘルニアの具体的なリハビリの方法と注意点について!

頚椎椎間板ヘルニアは、首の痛みやしびれなど日常生活を送るのに支障が出ることがありますが、適切なリハビリを行うことで症状の改善が期待できます。リハビリでは運動療法や物理療法を用いて治療します。

自身の方法ではなく整形外科の医師や理学療法士の指導のもと、適切なリハビリを定期的に受けるのがおすすめです。そしてヘルニアのつらい症状を改善するとともに頚部の機能を改善させ、正しい姿勢を維持して再発を防ぎましょう。

この記事がご参考になれば幸いです。

 

No.159

監修:医師 坂本貞範

 

▼頸椎椎間板ヘルニアの症状について以下もご覧ください
頚椎椎間板ヘルニアの辛い症状の種類と似た病気、検査と治療法

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