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背骨を押すとピンポイントで痛い!考えられる6つの病気と原因を専門医が解説

背骨 押すと痛い ピンポイント
公開日: 2023.12.18 更新日: 2026.06.30

「背骨を押すと1カ所だけ痛い」「押すとピンポイントで響く」といった症状に気づき、「なにかの病気ではないか」と不安になっていませんか。その痛みの裏には、脊椎過敏症や胸椎椎間板ヘルニアなど、さまざまな原因が隠れている場合があります。

本記事では、背骨を押すとピンポイントで痛いときに考えられる6つの病気や、痛む部位ごとの原因の目安、対処法など、医師の視点で解説します。痛みが気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。

背骨の痛み・脊椎疾患(胸椎椎間板ヘルニアなど)に対しては、再生医療も治療選択肢の一つです。背骨の痛みや脊椎疾患のお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。

背骨を押すとピンポイントで痛い主な原因

背骨を押すと痛い原因はさまざまですが、姿勢の悪さや筋肉、骨の問題であることがほとんどです。

例えば、主婦(主夫)や事務労働をする方であれば、背中が丸まったような悪い姿勢(猫背)が主な原因として考えられるほか、加齢に伴う椎間板の老化なども挙げられます。

また、胸椎は肋骨とつながっています。背中の真ん中あたり、肋骨に近い背骨を押すと、胸椎の後ろにある突起部分(棘突起:きょくとっき)に圧力がかかり、痛みの原因となりやすいです。

とくに胸椎のあたりに痛みがある場合は、神経や筋肉、骨に関わる病気の可能性があります。

【部位別】背骨を押すと痛いときに考えられる原因の目安

押すと痛む場所によって、考えられる原因の傾向は異なります。あくまで目安ですが、次の早見表を参考にしてみてください。

押すと痛む場所 考えられる主な原因 注意したいサイン
真ん中(胸椎周辺) ・脊椎過敏症
・胸椎椎間板ヘルニア
・肋間神経痛
・強直性脊椎炎
・脚のしびれ・筋力低下
・肋骨に沿った鋭い痛み
・安静時・夜間の痛み
下の方(腰椎との移行部など) ・胸椎の圧迫骨折
・がんの骨転移
・体を動かしたときの強い痛み
・両脚のしびれ・麻痺
・体重減少
出っ張り(棘突起) ・脊椎過敏症
・姿勢のくずれ
・軽い打撲
軽く押す・叩くだけで響く痛み(骨の異常の可能性)

なお、いずれの場合も、痛みが長引いたり強くなったりするときは、整形外科への受診がすすめられます。次の見出しから、考えられる病気を詳しく見ていきましょう。

背骨を押すと痛いときに考えられる6つの病気

背骨(胸椎)を押すと痛いときに考えられる6つの病気は以下のとおりです。

各疾患の症状などをできるだけ簡単に説明します。痛みがどの症状に当てはまるのか、チェックしながら読み進めていきましょう。

①脊椎過敏症(せきついかびんしょう)

背骨を押すと圧痛が生じる病態として、脊椎過敏症があります。この病気の症状としては、背部や棘突起のあたりの痛みや押した際の痛み(圧痛)が出ます。

脊椎過敏症では、背部の痛み以外には目立った症状はなく、予後も比較的良好です。この脊椎過敏症は、20歳代の女性、とくに事務労働者や主婦に多く、背中が丸まったような悪い姿勢などの原因があるのではないかと考えられています。

なお、数カ月から数年の間で自然に治っていくケースも多いです。

②胸椎椎間板ヘルニア(きょうついついかんばんヘルニア)

胸椎椎間板ヘルニアは、胸椎の椎間板(骨と骨の間のクッション)が変性・突出し、脊髄や神経を圧迫する病気です。

背中の痛みのほか、体幹から下半身の感覚の低下や筋力低下がみられることがあります。また、明らかな外傷がないまま起こる場合が多く、首や腰のヘルニアに比べて頻度は少ないとされています。

さらに、歩行障害などの神経症状が現れた場合は、手術が必要になることもあります。

背骨を押した痛みに加えて、脚のしびれや力の入りにくさがあるときは、早めに整形外科を受診しましょう。

なお、胸椎椎間板ヘルニアの原因や予防・治療法などの詳細は、以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。

③肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)

肋間神経痛は、肋骨に沿って走る肋間神経の領域に痛みが出る状態です。背中から胸にかけて、肋骨に沿った鋭い痛みが現れるのが特徴です

原因はさまざまですが、椎間板の中にある髄核(ずいかく)が外側に突出し、脊髄から枝分かれする神経根を圧迫することで起こる場合があります。

なお、心臓の病気と間違われることもありますが、体の動きや姿勢で痛みが変わる場合は、肋間神経痛が疑われます。

肋間神経痛のセルフチェック方法や胸椎椎間板ヘルニアとの違いは、以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。

④強直性脊椎炎(きょうちょくせいせきついえん)

強直性脊椎炎は、仙腸関節(骨盤と背骨のつなぎ目)や、腰・背中・首の靱帯付着部に炎症が起こる病気です。(文献1

多くは腰やお尻の痛みから始まり、徐々に背中全体や首へ広がります。進行すると体を曲げ伸ばししにくくなり、前かがみの姿勢になりやすくなります。また、体のだるさや体重減少、微熱などの全身症状を伴うこともあります。

45歳より前に発症することが多く、安静時に痛みが強まり、体を動かすと和らぐのが特徴的です。

⑤胸椎骨折(きょうついこっせつ)

胸椎骨折は、骨粗鬆症やがんの骨への転移などによって、背骨が圧迫骨折を起こした状態です。(文献2)押したときの痛みや、体を動かしたときの痛みが生じます。

また、骨折の程度によっては脊髄が傷つくこともあり、胸椎と腰椎の移行部で骨折すると、両脚の麻痺につながる場合もあります。

なお、骨粗鬆症による軽い圧迫骨折では、コルセットなどで固定しながら経過をみる保存療法が行われることがあります。ただし、回復までの期間は骨折の程度や年齢、骨粗鬆症の状態によって異なるため、医師の指示に従いましょう。

⑥がんの骨転移(脊椎腫瘍)

背骨を押すと痛いからといって、すぐにがんを疑う必要はありません。ただし、まれにがんが背骨に転移し、痛みの原因になるケースがあります。(文献3

とくに、押したときだけでなく、安静にしていても続く痛みや夜間の痛み、原因のはっきりしない体重減少などを伴う場合は注意が必要です。

気になる症状があるときは、早めに整形外科を受診しましょう。なお、がんの既往がある方は、自己判断せず主治医に相談することがすすめられます。

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背骨を押すと痛いときの対処法

背骨(胸椎)を押して痛いときの対処法として以下の3つが挙げられます。

それぞれ詳しく解説します。

医療機関を受診する

背骨の胸のあたりにある「胸椎」を押して痛い場合にはさまざまな原因があります。脊椎過敏症のように、胸椎を押したときの痛み以外に症状がほとんどなく、治療をしなくても自然に改善していくこともあります。

一方で、胸椎椎間板ヘルニアなどは、下半身の筋力低下や感覚低下といった神経症状がみられます。こうした場合、手術が必要となるケースもあるため、早めに整形外科などの専門医療機関を受診しましょう。

なお、ヘルニアと疑われる症状に悩む方で「手術だけはなんとか避けたい」とお考えの方は、再生医療を選択肢の一つとして検討してみてください

再生医療は、人がもともと備えている修復力に着目した治療法です。患者さまご自身の細胞や血液成分を使用するため、拒絶反応が起こりにくいとされています。

ヘルニアに対する再生医療の実際の症例については、以下の記事をご覧ください。

正しい姿勢を意識する

正しい姿勢は背骨にかかる負担を減らせます。とくに猫背は背骨に負担がかかるので、背筋を適切に伸ばした状態をキープするようにしましょう。

日常の中でとくに猫背になりやすい場面として、以下の3つが挙げられます。

  • スマホを操作するとき
  • デスクワークをするとき
  • 食事をするとき

デスクワークなどで長時間同じ姿勢が続くときは、こまめに立ち上がって体を動かし、背すじを伸ばすことを意識しましょう。

自己流のマッサージ・ストレッチを避ける

痛みの原因がわからないまま、強く揉んだり無理に伸ばしたりするのは避けましょう

原因が骨折や椎間板ヘルニア、感染症、腫瘍などの場合、強い力を加えると骨の変形や神経の圧迫が進み、症状が急に悪化する危険があるためです。

とくに炎症があるときは、マッサージの刺激で痛みが強くなることもあります。医師の診断が終わるまでは、安静を基本にしましょう。

背骨を押すとピンポイントで痛いときは早めに受診しよう

背骨を押すとピンポイントで痛い場合、脊椎過敏症のように経過を見て良いものから、胸椎椎間板ヘルニアやがんの骨転移のように早めの対応が必要なものまで、さまざまな原因が考えられます。

とくに、押したときだけでなく、安静時・夜間にも続く痛みやしびれ、発熱、体重減少などを伴う場合は、早めに整形外科を受診しましょう。また、原因がわからないうちは、自己流のマッサージやストレッチは控え、安静を心がけることが大切です。

背骨の痛み・脊椎疾患(胸椎椎間板ヘルニアなど)に対しては、再生医療も治療選択肢の一つです。背骨の痛みや脊椎疾患のお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。

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背骨を押すとピンポイントで痛い症状に関するよくある質問

背骨が痛いときにストレッチをしてもいい?

痛みの原因がはっきりしないうちは、自己流のストレッチは控えましょう。原因によっては、ストレッチがかえって症状を悪化させる場合があるためです。

まずは医療機関で原因を確認し、状態に合った方法を知った上で取り組むと安心です。

なお、背中のヘルニアの禁忌事項や痛みの軽減・予防を目的としたストレッチの詳しい方法は、以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。

背骨の出っ張りを押すと痛いのは大丈夫?

背骨の出っ張り(棘突起)は体の表面に近く、構造上、強く押せば誰でも痛みを感じやすい部位です。そのため、強く押したときの痛みだけで、過度に心配する必要はありません。

ただし、軽く押すだけ・軽く叩くだけで響くような痛みがある場合は、骨折など骨の異常が隠れている可能性もあります。気になるときは、整形外科を受診しましょう。

背骨を押すと痛いのは放置しても大丈夫?

数日で痛みが軽くなる場合は、様子を見ることも選択肢の一つです。一方で、以下のような症状があるときは、医療機関への受診を検討してください

  • 強い痛みやしびれを感じる
  • 発熱や体のだるさを伴う
  • 尿や便の出方に異常を感じる

これらは、早めの対応が必要なサインの場合があります。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診しましょう。

参考文献

(文献1)
強直性脊椎炎(指定難病271)|難病情報センター

(文献2)
「脊椎椎体骨折」|公益社団法人 日本整形外科学会

(文献3)
「転移性脊椎腫瘍」|公益社団法人 日本整形外科学会