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椎間板ヘルニア手術のリスクとは?後遺症や再発の可能性を徹底解説

「椎間板ヘルニアの手術にはどんなリスクがある?」「手術の後遺症が不安……。」
椎間板ヘルニアの手術を勧められたものの、リスクが気になり決断できない人も多いのではないでしょうか。
手術には合併症や後遺症、再発のリスクが伴います。これらを正しく理解した上で、手術を受けるべきか判断することが大切です。
本記事では、椎間板ヘルニア手術のリスクとその対策を医師が詳しく解説します。リスクを理解した上で適切な治療方法を選択できるように、ぜひ最後までご覧ください。
また、当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による治療も行っております。
椎間板ヘルニアの症状でお悩みの方は、お気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。
目次
椎間板ヘルニア手術による合併症リスク
椎間板ヘルニアの手術は、症状を改善する有効な治療法ですが、合併症のリスクも伴います。椎間板ヘルニアの手術による主な合併症リスクには以下の4つが挙げられます。
- 出血や血腫形成
- 術後感染(化膿)や骨髄炎の可能性
- 硬膜損傷による髄液漏れ
- 血栓症や癒着
本章を参考に、椎間板ヘルニアの手術にはどのようなリスクがあるのか、理解を深めておきましょう。
出血や血腫形成
手術では出血が避けられませんが、過度な出血や血腫が形成されると、神経の圧迫による痛みの悪化や運動機能の低下を引き起こす場合があります。
内視鏡下椎間板摘出術(FELD)では、止血操作が困難な場合があり、顕微鏡下手術に切り替える可能性もあります。(文献1)
リスクを最小限に抑えるためには、手術中の止血処置が重要です。
また、抗凝固薬を服用している方は、手術前に医師へ相談しておきましょう。
術後感染(化膿)や骨髄炎の可能性
手術部位の感染が起こると、創部が化膿するだけでなく、重症化して骨髄炎を引き起こす場合があります。
術後の免疫力低下や傷口の管理不足が原因となる場合が多く、全内視鏡下手術(FELD)では、約0.5%の確率で細菌感染が発生すると報告されています。(文献1)
感染を防ぐためには、術後の傷口の清潔を保ち、医師の指示に従って抗生物質を適切に服用することが重要です。
硬膜損傷による髄液漏れ
椎間板ヘルニアの手術では、脊髄を包む硬膜が損傷し、髄液が漏れ出すリスクがあります。
とくに、内視鏡下手術(FELD)では、硬膜に穴が開く場合があり、術後3~30日後に髄液漏が発生する可能性もあるため、注意が必要です。(文献1)
髄液漏れが発生すると、術後に強い頭痛を伴い、場合によっては髄膜炎を引き起こすケースもあります。
そのため、硬膜損傷を防ぐためには、経験豊富な医師のもとで手術を受けるのが良いでしょう。
血栓症や癒着
術後に長時間動かずにいると、血流が滞り血栓が形成されるリスクが高まります。
たとえば、深部静脈血栓症(DVT)や肺塞栓症は重篤な合併症となる可能性があるため、注意が必要です。(文献2)
また、手術部位の組織が癒着すると、神経が圧迫され、術後の痛みが長引くケースもあります。(文献5)
そのため、術後のリハビリは、合併症を防ぐためにも非常に重要です。
医師の指示に従い、適切なタイミングで開始するのが良いでしょう。
椎間板ヘルニアの手術後に起こり得る後遺症リスク
手術後の経過が順調でも、しびれや痛みが一時的に残る場合があります。これは、神経が圧迫されている状態が続いていた場合、手術後もしばらく神経の回復に時間がかかるためです。
本章では、椎間板ヘルニアの手術後に起こり得る後遺症リスクとして、以下の2つを紹介します。
- 一時的なしびれ・痛みのリスク
- 神経の損傷による麻痺・筋力低下のリスク
それぞれ詳しくみていきましょう。
一時的なしびれ・痛みのリスク
椎間板ヘルニアの手術後には、しびれや痛みが一時的に悪化するケースがあります。
これは、術中に神経根や神経節が圧迫されるために起こる現象です。(文献1)
術後のしびれや痛みを軽減するには、リハビリやストレッチが有効です。
神経の回復には時間がかかるため、焦らず経過を見守る必要があります。
術後1〜2カ月で症状が軽減するケースが多く、長引く場合は医師と相談し、追加の治療を検討しましょう。
神経の損傷による麻痺・筋力低下のリスク
手術時の器具操作によって神経が傷つくと、運動麻痺や筋力低下が残る可能性があります。(文献1)
このリスクを減らすためには、経験豊富な医師を選ぶことが重要です。
また、術後のリハビリを積極的に行い、神経機能の回復を促すのも大切だといえます。
椎間板ヘルニアに関する手術後の後遺症や治療法については以下の記事でも詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
椎間板ヘルニア手術後の再発リスク
椎間板ヘルニアの手術は痛みを軽減する有効な手段ですが、再発の可能性があることも理解しておく必要があります。
ヘルニアの再発率は6〜10%前後といわれています。(文献1)
椎間板ヘルニアは、飛び出した椎間板の一部を取り除く手術ですが、完全に除去できるわけではありません。残った部分が再び突出することで、ヘルニアが再発するケースもあります。
また、過度な運動や姿勢の悪さ、椎間板の老化なども再発リスクを高める要因です。とくに、手術後すぐに無理な動作を行うと再発の可能性が高まります。
再発予防のためにも、適切なリハビリを行いつつ、普段の生活習慣の見直しを行いましょう。
椎間板ヘルニア手術の麻酔時のリスク
手術には麻酔が不可欠ですが、全身麻酔と局所麻酔のそれぞれにリスクが存在します。
麻酔の種類 |
リスク |
副作用 |
---|---|---|
全身麻酔 |
血圧低下、呼吸抑制、心肺機能への負担 |
術後の吐き気、めまい、のどの違和感 |
局所麻酔 |
神経損傷、麻酔が効かない場合の痛み |
注射部位の違和感、軽度のしびれ |
本章では、全身麻酔と局所麻酔のリスクや副作用について、さらに詳しく解説します。
全身麻酔のリスクと副作用
全身麻酔は、意識を完全に失わせるため、呼吸や血圧の管理が重要です。
麻酔の影響で血圧が低下し、心肺機能に負担をかける場合があり、術後には、吐き気やめまい、のどの違和感が生じるケースもあります。
また、これらの副作用は一時的なものですが、高齢者や持病を持つ人は注意が必要です。
手術前に医師と相談し、適切な麻酔方法を選ぶことでリスクを軽減できます。
局所麻酔によるリスクや副作用
局所麻酔は、手術部位のみに作用し、意識を保ったまま行う方法です。
全身麻酔に比べて体への負担は少ないですが、神経損傷や血圧変動が起こる可能性があります。
また、局所麻酔が十分に効かない場合、手術中に痛みを感じる場合もあるとされています。
そのため、麻酔が適切に作用しているかを医師が確認しながら進めるのが一般的です。
椎間板ヘルニア手術の後遺症には再生医療も検討しよう
手術による後遺症が出る場合、近年注目されている再生医療を検討するのも選択肢の一つです。
神経損傷や筋力低下が長引く場合には、幹細胞治療やPRP療法など、再生医療による治療が有効な可能性があります。
手術後の回復が思わしくない場合は、再生医療の専門医に相談してみるのも良いでしょう。
以下の記事では、術後のつらい後遺症、痺れや痛みについて、再生医療に期待できる有効性を紹介しています。
治療法の選択肢を広げたい方は、ぜひあわせてご覧ください。
【関連記事】
ヘルニア治療|PELD(PED)術後のつらい後遺症、痺れや痛みについて
まとめ|椎間板ヘルニアの手術はリスクを理解した上で医療機関を選ぼう!
椎間板ヘルニアの手術には、合併症や後遺症、再発、麻酔のリスクが伴います。
成功率が高いとはいえ、リスクを軽視すると術後のトラブルにつながる可能性があります。
そのため、手術を検討する際は、医師と十分に相談し、自身の症状に合わせた治療方法を選ぶことが重要です。
また、手術後のリハビリや生活習慣の見直しも、回復や再発予防のために欠かせません。
リスクを理解し、信頼できる医療機関を選択することで、安全かつ納得のいく治療が受けられるでしょう。
また、当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による治療も行っております。
椎間板ヘルニア手術の後遺症でお悩みの方は、お気軽に「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてご相談ください。
椎間板ヘルニア手術のリスクに関するQ&A
椎間板ヘルニアの手術で失敗する確率は?
手術効果や手術の有効性は70〜80%といわれています。(文献1)
そのため、「失敗」の定義にもよりますが、再発リスクを含めると20%程度はなんらかのトラブルを考慮する必要があるでしょう。
ただし、合併症の多くは一時的なものであったり、適切な処置で改善が見込めます。
ヘルニア手術はしたほうがいいですか?
手術はあくまで選択肢の一つです。
保存療法で改善が見込まれる場合は、無理に手術を受ける必要はありません。
また、手術を検討する際は、医師と相談し、他の治療法と比較した上で適切な選択をすることが重要です。
椎間板ヘルニアのPELD(PED)手術に関する詳細や、メリットについては以下の記事も参考にご覧ください。
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参考文献
香川労災病院「全内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出手術」
https://www.kagawah.johas.go.jp/wp-content/themes/kagawarousai/assets/doc/hospital/department/neurosurgery/department-neurosurgery_002.pdf(最終アクセス:2025年2月26日)
日本整形外科学会「術後肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症」
https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_033.pdf(最終アクセス:2025年2月26日)