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目の奥が痛いのは脳梗塞の前兆?目の病気との見分け方や対処法を解説【医師監修】
目の奥の痛みを感じてインターネットで検索すると「脳梗塞の前兆で目の奥が痛むことがある」という情報を見かけることもあるかもしれません。
一般的な眼精疲労の症状なのか、重大な病気の前兆なのか見分けがつかず、不安になる人もいるでしょう。
結論からいえば、ごく稀に脳梗塞をはじめとする脳の病気の初期症状として目の奥の痛みが出る場合があります。
ただし、ほとんどの場合は目の病気が原因です。目を休めて痛みが緩和される場合は、眼精疲労やドライアイなどの目の病気の可能性が高いと考えられるでしょう。
本記事では、脳梗塞からくる目の症状や、目の病気との見分け方について解説します。
本記事を参考に、目の奥の痛みの原因から適切な対処をとれるようになりましょう。
当院「リペアセルクリニック」では、人体にもともとある「幹細胞」を利用した再生医療により、脳梗塞の治療が可能です。
メールやオンラインでの無料カウンセリングも実施しているので、気になる方はぜひ当院までご連絡ください。
目次
「我慢できないほど目の奥が痛い」ときは脳梗塞の疑いもある
目の奥が痛む原因の多くは目の病気からくるものですが、我慢できないほどの痛みの場合は脳梗塞の疑いも否定できません。
本章では、一過性脳虚血発作(TIA)と脳梗塞の初期症状としてあらわれる目の症状について解説します。
目の奥の痛みは脳梗塞の「一過性脳虚血発作(TIA)」の可能性
目の奥の痛みが脳梗塞の初期症状としてあらわれる場合、一過性脳虚血発作(TIA)の可能性があります。
一過性脳虚血発作(TIA)とは、脳の血流が一時的に止まる状態です。一定時間脳梗塞のような手足のしびれやろれつが回らないなどの症状が続いたあと、多くは24時間以内に回復することが特徴です。(文献1)
TIAは「脳梗塞の前兆」とも言われており、症状が回復しても早期に脳梗塞に移行するリスクが高いといわれています。
目の奥の痛みとともに手足のしびれや見えにくさも同時にある場合、一時的なものであっても脳神経外科や眼科での検査をおすすめします。
脳梗塞の原因と種類を詳しく知りたい方は、以下のコラムも参考にしてください。
脳梗塞が疑われる目の症状
脳梗塞が疑われる目の症状は、目の奥の痛みだけではありません。以下のような目の症状も、脳梗塞の初期症状としてあらわれる可能性があります。
症状 | 特徴 |
---|---|
複視 | 物が二重に見える |
視野欠損症 | 視界の一部が見えなくなる状態。 飛蚊症と間違われやすい |
眼瞼下垂 | 瞼が垂れ下がってくる |
視力障害 | 視界が白くぼやける |
脳梗塞の前兆を詳しく知りたい方は、以下のコラムも参考にしてください。
脳梗塞と眼の病気の見分け方は「しびれ・麻痺があるか」
目の奥の痛みが脳梗塞によるものか、目の病気によるものかを判断するには「しびれや麻痺などの症状の有無」の確認が大切です。
脳梗塞の初期症状として、麻痺やろれつが回らないなどが脳梗塞の初期症状としてあげられます。一方で症状が軽度かつ痛みが目のみである場合は、眼精疲労やドライアイなど眼科の病気である可能性が高いです。
麻痺や言語障害がある場合は早急に救急車を呼び、軽い目の痛みのみの場合は眼科を受診しましょう。
目の奥が痛いのは「眼の病気」が多い!
目の奥が痛む原因は、脳梗塞より目の病気による場合が多いです。 代表的な目の病気として以下3つがあげられます。
- 眼精疲労
- ドライアイ
- 視神経炎
特徴を詳しく知り、症状がつらい場合は眼科の受診も検討しましょう。
1:眼精疲労
眼精疲労は、目を酷使することで痛みやかすみなどを感じる症状です。眼精疲労でも目の奥が痛くなる可能性があります。
主に長時間のパソコンやスマートフォンの長時間使用が原因であるとされています。コンピュータを使用する50%以上が眼精疲労になる報告もあり、近年増えている病気です。(文献2)
眼精疲労かもしれないと感じた方は、こまめに画面から目を離して休めるようにしましょう。
2:ドライアイ
ドライアイは涙の分泌不足や涙の質が原因で、目の表面が乾き痛みや不快感を伴う病気です。
原因はさまざまですが、以下がドライアイになる一因としてあげられます。
- 部屋の湿度が低い
- エアコンやストーブの使用
- パソコンやスマートフォンの長時間使用
とくにパソコンやスマートフォンの使用によりまばたきの回数が減り、ドライアイになるリスクがあります。
ドライアイが疑われる場合は、意識的にまばたきの回数を増やす、加湿するなど対策を行って目の乾燥を防ぎましょう。
セルフケアにて症状が改善しない場合は、眼科を受診してみてください。
3:視神経炎
視神経炎は、目の神経の炎症により目の奥に痛みや視覚の異常があらわれる病気です。
自己免疫疾患の症状のひとつとしてあらわれる場合が多く、目を動かしたときに強い痛みを感じる場合もあります。(文献2)
視神経炎はセルフケアでは治りにくく、病院での治療が必要です。視神経炎が疑われる場合は、早期に眼科で検査を受けるようにしましょう。
目の奥が痛いときに効果的な対処法3選
目の奥が痛いときに効果的な対処法として、以下の3つがあります。
- 目を閉じて休める
- 目を温める
- 症状に合った目薬を使用する
「麻痺」や「言語障害」など、脳梗塞の症状がない目の奥の痛みの場合は、本章で紹介する方法を試してみてください。
1:目を閉じて休める
目の使いすぎによる眼精疲労やドライアイが原因である場合は、目を閉じて休めると、痛みの軽減が期待できるでしょう。
仕事などでどうしても画面を長時間見なければならない方は、1時間ごとに数分間目を閉じてこまめに休めると効果的です。
とくに長時間パソコンを使うデスクワーカーや普段スマホを使用する方は、意識してこまめに目を閉じて休めましょう。
目を閉じて休めても改善が見られない場合は、眼科の受診を検討してください。
2:目を温める
眼精疲労やドライアイが原因で目の痛みが表れている場合は、以下のような方法で目を温めてみてください。
- 蒸しタオルを目元にのせる
- ホットアイマスクを使用する
- 入浴時に温かいシャワーを目元に優しく当てる
目を温めると血行が促進され、目の筋肉が緩むため目の痛みの緩和が期待できるためおすすめです。
ただし、目が充血している場合は炎症が起こっている可能性があります。温めると悪化するリスクがあるため、充血時は冷やして様子を見ましょう。
3:症状に合った目薬を使用する
目の奥の痛みの原因がわかっている場合は、症状に合った目薬を使用してみても良いかもしれません。
たとえば、眼精疲労が原因であれば疲れ目に効果のある成分が含まれた目薬を、ドライアイの場合は潤い成分が含まれた目薬が効果的です。市販の目薬もあるため、ドラッグストアで探してみてください。
ただし、症状に適した目薬がわからなかったり、市販の目薬を数日使用しても改善されなかったりする場合は、眼科を受診するようにしてください。
まとめ|目の奥が痛い症状から脳梗塞を早期発見しましょう
目の奥の痛みが激しい、手足の麻痺やろれつが回らないなどいつもと違う症状があると脳梗塞の疑いがあります。目の奥の痛み以外の症状に目を向けて、脳梗塞の疑いがある場合は早めに受診するようにしましょう。
当院「リペアセルクリニック」では、人体にもともとある「幹細胞」を利用した再生医療により、脳梗塞の後遺症や再発予防に効果が期待できる治療を行っています。
メールやオンラインでの無料カウンセリングも実施しているので、気になる方はぜひ当院までご連絡ください。
目の奥が痛い症状についてよくある質問
頭痛でも目の奥が痛くなりますか?
以下の頭痛により目の奥が痛くなる可能性があります。
- 片頭痛
- 緊張型頭痛
- 群発頭痛
上記は、目の周囲の神経に異常をきたして頭や目の痛みが生じている可能性があります。頭痛と目の奥の痛みが頻繁に続く場合は一度頭痛専門外来に相談してみると良いでしょう。
頭が痛いときの対処法について詳しく知りたい方は、以下のコラムを参考にしてください。
目の奥が痛い症状が出る危険な病気はありますか?
脳梗塞以外にも、以下のような重篤な病気の前兆として目の奥が痛い症状があらわれる可能性があります。
- くも膜下出血
- 脳出血
- 急性閉塞性緑内障
- 脳腫瘍 など
脳梗塞と同様、上記の病気は目の奥の痛みに加えて視力低下や意識障害などの症状を伴う場合が多いです。
激しい目の奥の痛みが続いたり、他の症状も伴う場合は医療機関で検査を受けるようにしましょう。
当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による脳梗塞の治療を行っています。詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
参考文献一覧 文献1 |