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仙腸関節炎の原因|ずれと症状の関係性を解説【医師監修】

仙腸関節炎 原因
公開日: 2025.03.31

仙腸関節炎の原因を知りたい

仙腸関節炎のずれと症状の関係性について知りたい

腰や、下半身の違和感で毎日のデスクワークが辛いと感じていませんか。その症状は仙腸関節炎と呼ばれる関節の疾患かもしれません。

仙腸関節炎に馴染みがない方も多いことでしょう。仙腸関節炎は、腰と骨盤をつなぐ仙腸関節に炎症が生じる疾患です。

放置すると慢性的な違和感が続き、後遺症となる可能性があります。

  • 仙腸関節炎の原因
  • 仙腸関節炎の主な症状
  • 【自宅でできる】仙腸関節炎の改善策
  • 仙腸関節炎の治療法
  • 仙腸関節炎の原因に関するよくある質問

記事の最後には、仙腸関節炎に関する質問にお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

仙腸関節炎の原因

原因 詳細
長時間の座り仕事 デスクワークなどで長時間座り続けると、仙腸関節周辺の筋肉が硬くなり、関節への負担が増る。
重量物を持ち上げる 重い物を持ち上げる動作は、仙腸関節に大きな負荷をかけ、炎症を引き起こすことがある
体重の増加 体重が増加すると、仙腸関節への負担が増え、炎症のリスクが高くなる。とくに、腹部の脂肪は腰椎を前弯させ、仙腸関節への負担を増加させる
無理な姿勢 腰を捻る、足を大きく前後に開く、中腰などの無理な姿勢は、仙腸関節に過度の負担をかけ、炎症を引き起こす
足を組んで座る習慣 足を組むと骨盤が歪み、仙腸関節への負担が増る
筋力の低下 仙腸関節周辺の筋肉が弱いと、関節を十分に支えられず、負担が増加する

仙腸関節炎は、長時間の座り仕事や、重量物を持ち上げるなどの作業で発症します。

仙腸関節炎の原因について、詳細に解説します。

長時間の座り仕事

原因 仙腸関節への影響 症状への影響
血行不良と筋肉の硬直 仙腸関節周囲の筋肉・靭帯の血流阻害、組織硬化 炎症の誘発など
姿勢の悪化と関節への負担 骨盤歪曲、仙腸関節への過剰負荷 関節の不安定化、炎症の誘発
運動不足による筋力低下 体幹・骨盤周囲筋力低下、関節支持性低下 関節の不安定化、炎症の誘発

長時間の座り仕事は、仙腸関節へ負担をかける原因になります。長時間の座り仕事が習慣化している場合は、適度に椅子から立ち上がり、ストレッチを入れることで、仙腸関節炎の発症リスクを減らせます。

重量物を持ち上げる

要因 仙腸関節への影響 症状への影響
不適切な持ち上げ方 腰部・骨盤周囲への過剰な負荷、仙腸関節への過剰なストレス 炎症の誘発、関節の不安定化
背中を丸めた姿勢 仙腸関節への過剰なストレスが集中する 炎症の誘発、関節への違和感を誘発させる

文献1)(文献2

重量物を不適切な持ち方で持ち上げたり、背中を丸めた姿勢で持ち上げたりすると、腰部・骨盤周囲に過剰な負荷がかかり、仙腸関節炎を誘発させます。

力仕事などで重量物を持ち上げる場合は、膝を曲げて腰を落とし、背筋を伸ばした状態で持ち上げるなど、仙腸関節にストレスを与えないのが大切です。

体重の増加

要因 仙腸関節への影響 症状への影響
体重の増加 関節への負荷増大、骨盤への負担増大 炎症の誘発、関節の不安定化など
腹部への脂肪蓄積 腰椎前弯増強(ようついぜんわんぞうきょう)、仙腸関節への負担増大 腰部の違和感の増加、姿勢悪化

仙腸関節は、上半身の体重を下半身で支えるための重要な関節です。体重が増加すると、仙腸関節にかかる負荷が大きくなり、筋肉は重さに耐えきれません。

仙腸関節は、わずかな動きで衝撃を吸収するクッションのような役割も担っていますが、負荷がかかると、その機能が低下し、仙腸関節炎を引き起こします。

仙腸関節炎を発症させないためには、体重管理や仙腸関節炎の予防や改善が大切です。

腰を捻る・足を大きく前後に開く・中腰などの無理な姿勢

姿勢 仙腸関節への影響 症状への影響
腰を捻る 関節への回転方向の過剰負荷 靭帯・筋肉への負担増大、炎症の誘発
足を大きく前後に開く 骨盤の前後への過剰伸長 骨盤の前後への過剰伸長
中腰 上半身の体重集中、関節への過剰負荷 炎症の誘発、腰部へのストレス

腰を捻る・足を大きく前後に開く・中腰などの無理な姿勢は、仙腸関節に過剰な負荷がかかります。この負荷が継続すると、仙腸関節に炎症を引き起こします。

座り・立ち仕事では、不安定な体勢は控え、正しい姿勢で仕事をしましょう。また作業の合間にストレッチや休憩を入れ、筋肉をほぐすのも効果的です。

足を組んで座る習慣

要因 仙腸関節への影響 症状への影響
骨盤の歪み 仙腸関節への負荷、関節の不安定化 炎症の誘発など
筋肉のアンバランス 骨盤の支持力低下、関節への負担増大 炎症リスクの増大
関節への圧力 片側股関節への過剰圧力、仙腸関節への負担 炎症の誘発など

足を組んで座る習慣は、仙腸関節炎のリスクを高める要因です。足を組むと、骨盤が左右どちらかに傾き、歪みが生じます。

歪みが慢性的に続くと、仙腸関節にかかる負荷が不均等になり、間接周囲の靭帯や筋肉に負荷がかかり、炎症を引き起こす原因になります。

仙腸関節炎を誘発させないために、足を組んで座る習慣はやめるようにしましょう。

筋力の低下

項目 説明 仙腸関節への影響
仙腸関節の安定性 仙腸関節は上半身と下半身をつなぎ、体重の支持や衝撃の吸収に関与する 周囲の筋肉が安定性を保つために重要
体幹筋機能の低下 体幹筋(コアマッスル)の機能低下は、腰痛のリスクを高める 仙腸関節への負荷が増加し、炎症や不快感の原因となる
仙腸関節障害患者の筋活動パターン 大臀筋の出力遅延、ハムストリングスの早期活動が見られる 筋力バランスが崩れ、関節への負荷が増加する

筋力の低下は、仙腸関節炎を引き起こします。筋力低下は、関節への負担を増やし、腰痛などの不調を引き起こす原因になります。

仙腸関節炎の予防には、適度な運動による筋力維持が大切です。定期的な運動で筋力を維持しましょう。

仙腸関節炎の主な症状

症状 詳細
片側の腰や臀部に違和感がある 腰の奥や臀部の片側に、ズキズキとした違和感や、重だるいような感覚がある
長時間座っていると負担を感じる デスクワークなどで長時間座っていると、腰や臀部に違和感やこわばりが強くなる
長時間立っていると辛い 長時間立っていると、腰や臀部の違和感が増し、立っているのが辛くなる
歩くのが辛い 歩く度に腰や臀部に違和感がある、歩幅が狭くなったり、歩くスピードが遅くなったりする
仰向けに寝れない 仰向けに寝ると、腰や臀部に違和感があり、横向きやうつ伏せでしか眠れなくなる

文献3

仙腸関節炎の主な症状は、腰部や臀部に違和感を覚え、長時間の同じ姿勢が辛くなるなどが挙げられます。

仙腸関節炎で引き起こる症状について、解説します。

片側の腰や臀部に違和感がある

症状 原因
仙腸関節の不安定化 周囲の筋肉のサポート不足や、骨盤の歪みなど
仙腸関節への負担増加 衝撃吸収力の低下や、姿勢の悪化

筋力低下や仙腸関節のバランスが不安定になると、安定性が損なわれ、骨盤の歪みや炎症の原因になります。

腰や臀部の違和感防止のためにも、日頃から正しい姿勢を意識し、足を組む座り方などは控えましょう。

長時間座っていると負担を感じる

負担の要因 詳細
持続的な圧力 体重の集中、不良姿勢による骨盤歪み
筋肉の硬直と血行不良 同一姿勢による筋硬直、酸素・栄養供給阻害
骨盤の不安定化 周囲筋の弱体化、関節負担増加

長時間座位は、仙腸関節に持続的な圧力をかけ、周囲筋の硬直と血行不良を招きます。とくに長時間の同じ姿勢は、仙腸関節炎を引き起こす原因になります。

デスクワークが習慣の場合は、数分に一回は立ち上がるなど、体重が一点にかからない工夫が大切です。

長時間立っていると辛い

負担の要因 詳細
持続的な負荷 体重集中、関節圧迫による摩擦増加
筋肉の疲労と緊張 周囲筋の緊張、血行不良による炎症物質蓄積
関節の不安定性 可動域制限、衝撃吸収機能低下

長時間同じ姿勢での立位は、体重を仙腸関節に集中させ、持続的な負荷をかけます。仙腸関節に負荷がかかることで、関節の摩擦が増加し、炎症を引き起こしやすくなります。

長時間の立ち仕事の場合は、定期的にストレッチや座れるタイミングで数分座るなど、仙腸関節を休ませましょう。

歩くのが辛い

不快感の要因 詳細
体重移動時の負担 片足に体重移動で関節にズレ、炎症部位を刺激
歩行パターンの変化 関節の違和感回避で歩幅が狭まり、他の部位に負担増
階段・坂道での負担増 平地より関節への負荷が増大し、不快感が増強

仙腸関節炎は、歩行時の体重移動で関節にズレが生じます。ズレが炎症部位が刺激し、違和感を引き起こします。文献4

関節の違和感をかばって歩き方を変えると、他の場所に負担がかかり、悪化する可能性があります。歩くのが辛いと感じた場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

仰向けに寝れない

仰向けに寝れない原因 詳細
体圧の集中と姿勢の歪み 体重が特定の部位に集中、骨盤や背骨の歪み
筋肉の過緊張 日中の姿勢不良、ストレスによる筋肉の硬直
睡眠環境の不適合 寝具の硬さや温度、騒音や光

仙腸関節炎を発症すると、体重が特定の部位に集中し、骨盤や背骨の歪みに歪みが生じます。また、筋肉の過緊張や睡眠環境が重なると、さらに仰向けに寝れず、安眠の妨げになります。

睡眠の妨げは、仙腸関節炎を悪化させるため、睡眠環境は日頃から整えましょう。

【自宅でできる】仙腸関節炎の改善策

改善策 詳細
姿勢の改善 正しい姿勢の保持、骨盤の安定性向上
ストレッチとエクササイズ 筋肉の柔軟性向上、筋力強化
体重管理 適切な体重維持、関節への負担軽減

仙腸関節炎の改善は、日常生活の中で、継続的に取り組むことが大切です。これから紹介する内容は医師の指導のもと行い、無理のない範囲で行いましょう。

以下の記事では、仙腸関節炎の治し方を詳しく解説しています。

姿勢の改善

改善ステップ 詳細
1. 仙腸関節炎への負担軽減 正しい姿勢と動作で負荷を分散し、骨盤を安定させ、炎症と違和感を抑制
2. 筋肉のバランス調整 筋肉を緩め、骨盤を強化し、関節を安定させる
3. 日常生活動作の改善

動作時の負担を減らし、正しい動作を習慣化

姿勢の改善は、日々の継続が大切です。骨盤を正しい位置に保ち、長時間同じ姿勢を避けることで、関節への負荷を抑制します。

日常生活では、立ち座りや歩行時の姿勢、重い物の持ち方など、動作時の負担を減らす工夫をしましょう。

ストレッチとエクササイズ

改善ポイント 詳細
筋肉の柔軟性向上と強化 ストレッチ:筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を広げる エクササイズ:関節を支える筋肉を強化し、安定性を高める
骨盤の歪み改善と姿勢の矯正 特定のストレッチやエクササイズで骨盤の歪みを矯正し、正しい姿勢を維持するための筋肉を強化する
血行促進と違和感の緩和 筋肉の血行を促進し、疲労物質の排出を促すことで、炎症を抑制し違和感を緩和

仙腸関節炎の改善には、ストレッチとエクササイズが効果的です。ストレッチは筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を広げます。エクササイズは関節を支える筋肉を強化し、安定性を向上させます。

自己流のストレッチとエクササイズは、無理な負荷や、間違った骨盤矯正の恐れがあります。ストレッチとエクササイズを実践する際は、医師の指示に従いましょう。

体重管理

改善ポイント 詳細
仙腸関節への負担軽減 体重増加による負荷を軽減し、骨盤の安定性を保つ
筋肉や関節への好影響 筋肉への負担を軽減し、関節の軟骨の磨耗を抑制する
全身への好影響 全身の炎症反応を抑制し、運動機能を向上させる

仙腸関節炎の改善には、継続的な体重管理が大切です。体重が増加すると、仙腸関節への負荷が増大し、炎症や違和感を悪化させる可能性があります。

適切な体重管理は、仙腸関節へ負荷を軽減し、骨盤の安定性を保ちます。体重管理は、過度なダイエットではなく、医師の指示に従った管理方法で行いましょう。

仙腸関節炎の治療法

治療法 詳細
薬物療法 鎮痛剤や湿布などを用いて、違和感を緩和する
神経ブロック(麻酔) 仙腸関節周辺に局所麻酔薬を注射し、違和感を遮断する
理学療法 専門家によるストレッチや運動療法で、関節の動きを改善し、違和感を軽減する
再生医療 PRP療法や幹細胞療法などを用いて、損傷した組織の修復を促す

仙腸関節炎の治療は、状態や症状によって治療法が異なります。各治療法は、医師の診察のもと行われます。

仙腸関節炎の治療法について、紹介します。

薬物療法

治療法 詳細
炎症と違和感の抑制 NSAIDsや鎮痛薬で炎症を抑え、違和感を緩和し、日常生活を改善
症状の緩和と機能回復 違和感を和らげ、運動療法やリハビリを促進し、日常生活の質を向上
薬物療法の種類 各種薬剤で炎症や違和感を抑制、筋肉を弛緩させ、強力な抗炎症作用で速やかに違和感を緩和

仙腸関節炎の薬物療法は、炎症と違和感を抑制し、症状の緩和を促します。NSAIDsや鎮痛薬は、炎症を引き起こす物質の生成を抑える効果があり、日常生活の改善に役立ちます。

NSAIDs、鎮痛薬、筋弛緩薬、ステロイド注射などの多様な種類が特徴です。薬物療法は、仙腸関節炎の状態や、薬剤の適正を考慮して行われます。

神経ブロック(麻酔)

治療ポイント 詳細 期待できる効果
違和感の悪循環を遮断 違和感の伝達経路を遮断し、筋肉の緊張を緩和 違和感の軽減、関節の動き改善
炎症の抑制 局所麻酔薬やステロイドで炎症を抑制 違和感の根本原因にアプローチし、症状を改善
診断と治療の併用 違和感の原因を特定し、同時に治療も行う 違和感の発生源を診断し、機能回復を促進

神経ブロック療法は違和感を遮断し、炎症の抑制を促します。局所麻酔薬やステロイドなどの抗炎症薬を併用し、根本的な原因の改善を目指します。

ブロック注射後は激しい運動は控え、入浴は避けましょう。

以下の記事ではブロック注射について詳しく解説しています。

手術しなくても治療できる時代です。

股関節の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

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理学療法

治療ポイント 詳細 期待できる効果
仙腸関節の機能改善 手技や運動療法で関節の可動域と安定性を向上 関節の柔軟性向上、負担軽減、違和感の緩和
違和感の緩和 マッサージやストレッチで筋肉の緊張を緩和させる 血行促進、動作時の違和感を軽減
再発予防 正しい姿勢や日常生活動作の指導で、関節への負担を軽減 負担を軽減、再発リスクの低減、日常生活での違和感の軽減

文献5

仙腸関節炎の理学療法は、関節の機能改善、違和感の緩和、再発予防を目的に行われます。

理学療法では、仙腸関節に負担のかからない動作を医師が指導し、日常生活で違和感の発症や再発の予防を目指します。

再生医療

治療ポイント 詳細 期待できる効果
組織の修復促進 PRP療法や幹細胞療法により、損傷した組織の修復を促進 関節や靭帯の修復、違和感の根本を改善
軽減と機能回復 成長因子や細胞の働きにより、炎症を抑制し、違和感を軽減 長期的な違和感の緩和、関節機能の回復、運動能力の向上
他の治療法との併用 理学療法や薬物療法と組み合わせて、相乗効果が期待できる

総合的な症状改善、再発予防

仙腸関節炎に対する再生医療は、損傷した組織の修復を促進し、違和感の根本的な改善を目指します。再生医療は、患者様自身の細胞を用いた治療法のため、副作用や感染症のリスクが低いのが利点です。

以下の記事では当院の再生医療について、詳しく解説しています。

仙腸関節炎の原因を理解し症状の悪化を防ごう

仙腸関節炎の原因は、長時間の座り仕事や体重の増加など、仙腸関節に対する負荷が挙げられます。仙腸関節炎の症状を改善するには、姿勢や負荷のかからないストレッチ・エクササイズを継続的に行いましょう。

改善しない仙腸関節炎には、再生医療も選択肢です。再生医療であれば、仙腸関節炎の原因を根本から取り除き、症状の改善が望める可能性があります。

リペアセルクリニックでは、再生医療以外にも、患者様に適した仙腸関節炎の治療法を提案します。

改善が見込めない仙腸関節炎でお悩みの方は、お気軽に「メール相談」や「オンラインカウンセリング」にお問い合わせください。

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仙腸関節炎の原因に関するよくある質問

仙腸関節炎のずれと症状の関係性はありますか?

仙腸関節のずれと症状の関連性については、医学的に証明されていません。仙腸関節のずれは、画像検査で明確に確認するのは困難です。

症状の原因は、関節周囲の組織の炎症や神経の過敏化とされています。

仙腸関節炎はどのような人に多いですか?

仙腸関節炎は、長時間の同じ姿勢や、無理な体勢を日常的に行う人に多いです。

仙腸関節に負荷のかかる姿勢で負荷が積み重なり、炎症を引き起こします。無理な姿勢や体重の増加が気になる方は、ライフスタイルの改善を行いましょう。

スポーツや運動で仙腸関節炎になりますか?

スポーツや運動で仙腸関節に負荷がかかると発症のリスクが高まります。

発症を予防するには、運動前に十分な準備運動とストレッチを日頃から取り入れ、筋肉や関節の柔軟性を保つようにしましょう。

仙腸関節炎は遺伝しますか?

仙腸関節炎を含む脊椎関節炎と呼ばれる疾患群は、HLA-B27遺伝子と関連がある可能性があります。しかし必ず発症するわけではありません。(文献6)(文献7

遺伝以外の生活習慣や環境要因にも注意し、適切な予防を行いましょう。

仙腸関節炎は加齢が原因で起こることはありますか?

仙腸関節炎の主な原因は、姿勢の偏り、外傷、体重増加です。加齢も要因となります。しかし、仙腸関節炎の症状が現れた場合は、加齢と判断せず、医療機関を受診しましょう。

参考文献

(文献1)

腰痛予防指針「重量物取扱いなどによる腰痛を予防しましょう」

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000099336_3.pdf(最終アクセス:2025年3月18日)

(文献2)

独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所「腰部負担からみた我が国の重量物持ち上げガイドラインについて」労働安全衛生総合研究所,

https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2024/187-column-1.html(最終アクセス:2025年3月18日)

(文献3)

黒澤 大輔, 村上 栄一.「仙腸関節痛の発生・慢性化のメカニズム」『J-STAGE』2021年

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspineres/12/6/12_2021-0604/_article/-char/ja(最終アクセス:2025年3月18日)

(文献4)

松本守雄ほか.「腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021(改訂第3版)」pp.1-103, 2021年

https://minds.jcqhc.or.jp/common/wp-content/plugins/pdfjs-viewer-shortcode/pdfjs/web/viewer.php?file=https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/c00645.pdf&dButton=false&pButton=false&oButton=false&sButton=true#zoom=auto&pagemode=none&_wpnonce=3b871a512b(最終アクセス:2025年3月18日)

(文献5)

羽田 清貴.「仙腸関節痛を有する症例に対する理学療法の一考察」『J-STAGE』2007年

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyushuptot/2007/0/2007_0_161/_article/-char/ja/(最終アクセス:2025年3月18日)

(文献6)

一般社団法人 日本リウマチ学会「脊椎関節炎(SpA)」一般社団法人 日本リウマチ学会,2022年5月22日 https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/sekitsuikansetsuen/(最終アクセス:2025年3月20日)

(文献7)

Copyright(C) 公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター「強直性脊椎炎(指定難病271)」難病情報センター」難病情報センター,2024年11月

https://www.nanbyou.or.jp/entry/4847(最終アクセス:2025年3月20日)

監修者

坂本 貞範(医療法人美喜有会 理事長)

坂本 貞範 (医療法人美喜有会 理事長)

Sadanori Sakamoto

再生医療抗加齢学会 理事

再生医療の可能性に確信をもって治療をおこなう。

「できなくなったことを、再びできるように」を信条に
患者の笑顔を守り続ける。

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