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【医師監修】男性乳がんとは?初期症状や原因・治療法を解説
「男性でも乳がんになることはあるの?」
「胸にしこりがあるけれど、男性乳がんかもしれない…」
こうした疑問や不安を抱く方は多いでしょう。
乳がんは女性に多い病気というイメージがありますが、男性にも発症する可能性があります。
しかし、男性乳がんは比較的まれな病気であることから認知度が低く、発見が遅れてしまうケースも少なくありません。
男性乳がんは早期発見・早期治療が重要とされているため、初期症状や受診の目安を知っておくことが大切です。
この記事では、男性乳がんの初期症状や原因、ステージ、検査方法、治療法について詳しく解説します。
また、治療後にみられる症状や後遺症への対応、セルフチェックのポイントについても紹介しているので、胸や乳首周辺の状態を確認する際の参考にしてみてください。
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目次
男性乳がんとは
男性乳がんは、男性の乳腺組織に発生するがんです。
男性にも乳腺は存在するため、女性と同様に乳がんを発症する可能性があります。
ここでは、男性乳がんの特徴や発症率、女性乳がんとの違いについて解説します。
男性でも乳がんは発症する
男性の身体にも女性と同じように乳頭や乳輪があり、その奥にはごくわずかながら乳管や小葉といった乳腺組織が存在しています。(文献1)
この乳腺組織を構成している細胞が何らかの原因で異常に増殖し、悪性腫瘍となったものが「男性乳がん」です。
男性の乳腺は女性ほど発達していないものの、基本的な構造は大きく変わらないため、男性であっても乳がんを発症する可能性があります。
「乳がんは女性の病気だから自分には関係ない」と思い込まず、正しい知識を身につけておくことが大切です。
男性乳がんの発症率
男性乳がんの発症率は、乳がん全体の約0.6%を占めており、日本国内では男性約10万人に1人が発症するとされています。(文献3)
しかし、海外の研究では過去40年間で男性乳がんの発症率が約40%増加したという報告もあり、近年は増加傾向が見られるため油断はできません。
一般的には60代後半の高齢層に多く発症する傾向がありますが、どの世代であっても決して「他人事」とは言い切れない病気です。(文献6)
また、男性乳がんは世間の認知度が低いことから初期症状が見過ごされやすく、発見が遅れるケースも少なくありません。
胸や乳首周辺に異変を感じた場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
女性乳がんとの違い
女性乳がんは40代から50代に多くみられる一方で、男性乳がんは60代後半以降に発症するケースが多い傾向があります。(文献3)
また、男性乳がんと女性乳がんでは乳房の構造にも違いがあります。
男性は女性に比べて脂肪組織や乳腺が少ないため、腫瘍が小さい段階でも周囲の皮膚や胸壁、脇の下のリンパ節へ広がりやすいとされています。
男性乳がんは女性乳がんと共通点が多い一方で、発症年齢や乳房の構造に違いがあることを理解しておきましょう。
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男性乳がんの初期症状
男性乳がんは、女性と同様に初期段階では痛みを伴わないケースが多いため、異変に気付かず見過ごされやすいという特徴があります。
しかし、胸や乳首の周辺には早い段階から変化が現れるため、セルフチェックによって異変に気付ける可能性があります。
ここでは、男性乳がんでみられる主な初期症状やセルフチェックのポイントについて解説します。
胸や乳首周辺のしこり
男性乳がんの初期症状として最も多くみられるのが、胸や乳首の周辺にできる硬い「しこり」です。
男性は乳房の脂肪が少ないため、乳頭のすぐ裏側にしこりができると、皮膚の上からでもはっきりと指で触れることができます。
しこりは初期段階では痛みがほとんどないため、多くの場合「大したことはないだろう」と見過ごされがちですが、指で押しても動かない場合は注意が必要です。
しこりの原因を見た目だけで判断することは難しいため、異変に気付いた際は医療機関へ相談しましょう。
乳頭からの分泌物や出血
胸のしこりと並んで気をつけておきたい症状が、乳頭からの異常な分泌物です。
下着に血液が混じったようなシミが付着したり、乳頭を軽くつまんだ際に透明や茶褐色の液体がにじみ出てきたりする場合があります。
男性の身体の構造上、乳頭から液体が分泌されることは比較的珍しいため、こうした変化が見られる場合は、何らかの異変が隠れている可能性があります。
分泌物や出血があるからといって、必ずしも「がん」であるとは限りませんが、早期発見につなげるためにも、異変に気付いた際は早めの受診を検討しましょう。
乳頭の陥没や皮膚の変化
男性乳がんでは、しこりや分泌物だけでなく、乳頭や皮膚の見た目に変化が現れることもあります。
それまで普通の形をしていた乳頭が内側にきゅっと陥没したり、乳首の向きが左右で変わったりします。
これは、発生したがん細胞が乳房の内部にある周囲の組織を引っ張りながら増殖するために起こる現象です。
また、乳房の皮膚が赤く腫れ上がる、カサカサとした湿疹のようにただれる、皮膚が引っ張られて小さなくぼみ(ひきつれ)ができるなどの症状がみられるケースもあります。
日頃から乳首や皮膚の状態を確認し、小さな変化も見逃さないようにしましょう。
脇のリンパ節の腫れ
男性乳がんが進行すると、脇の下にあるリンパ節が腫れることがあります。
リンパ節は体内を流れるリンパ液の通り道であり、がん細胞が広がる際に最初に到達しやすい部位の一つです。
この段階になると、脇の下にコリコリとした硬いしこりを感じたり、腕を動かしたときに圧迫感や腫れを覚えたりするようになります。
リンパ節の腫れは、がんが周囲へ広がっている可能性を示す目安となるため、胸や乳首周辺の異変とあわせて現れた場合は、早めに医療機関を受診して詳しい検査を受けましょう。
男性乳がんを早期発見するためのセルフチェック
男性は女性よりも胸の脂肪が少ないため、定期的なセルフチェックで早期に異変を発見できる可能性があります。
月に1回、入浴時や着替えのタイミングなどに、以下のポイントを意識して確認する習慣をつけましょう。
- 胸や乳首の周辺に硬いしこりがある
- 乳頭から分泌物や出血がみられる
- 乳頭が陥没している、または向きが変わっている
- 乳房の皮膚にひきつれやくぼみがある
- 乳房の皮膚が赤くなっている・ただれている
- 脇の下にしこりや腫れがある
セルフチェックは病気を見つけるためだけのものではなく、「いつも通り」の安心を確かめるためのものでもあります。
気負わずに続けられる手軽な健康管理として、お風呂上がりなどのリラックスタイムにぜひ取り入れてみてください。
胸のしこりがあっても男性乳がんとは限らない
男性の胸にできるしこりには、がん以外にも多くの原因が存在します。
代表的なものとしては、一時的なホルモンバランスの乱れで胸が膨らむ「女性化乳房症」や脂肪腫・嚢胞、周囲の組織が炎症を起こしている乳腺炎などが挙げられます。
これらは良性のケースが多く、適切な治療によって改善が期待できます。
ただし、見た目や触った感触だけでしこりの原因を見分けることは困難です。
良性のしこりと思っていたものが男性乳がんだったケースもあるため、自己判断で放置せず、医療機関で検査を受けましょう。
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男性乳がんの原因
男性乳がんの発症には、さまざまな原因や体内環境の変化が関与していると言われています。
代表的な原因やきっかけとなる要素は、主に以下の5つです。
ここでは、それぞれの原因について詳しく解説します。
加齢による影響
男性乳がんは、女性乳がんよりも高い年齢で発症する傾向があり、60代後半に多くみられます。(文献3)
加齢そのものが直接の原因ではありませんが、年齢を重ねることで発症リスクが高まると考えられています。
一方で、若い世代であっても男性乳がんを発症する可能性はあるため、年齢だけで判断することはできません。
乳房に違和感がある場合は、早めにセルフチェックや検査を行うようにしましょう。
ホルモンバランスの変化
男性の体内でも、女性ホルモンの一種であるエストロゲンは少量ながら分泌されています。
通常は男性ホルモンとのバランスが保たれていますが、何らかの要因によって女性ホルモンの働きが強くなると、乳腺が刺激されやすくなります。
具体的には、以下のような要因がきっかけで女性ホルモンが増える傾向があります。
- 肝機能障害
- 肥満
- ホルモン分泌に関わる病気
ホルモンバランスの乱れが長期間続くと、乳腺細胞が増殖し、がんを発症するリスクが高まります。
胸部にしこりや腫れなどの異変を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。
遺伝的要因
家族の病歴や生まれ持った遺伝的な体質も、男性乳がんの発症に深く関係している場合があります。
とくに、BRCA1遺伝子やBRCA2遺伝子に変異があると、「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」と呼ばれる体質となり、乳がんの発症リスクが高まります。
このHBOCの体質を持つ男性では、およそ12人に1人が生涯のうちに乳がんを発症する可能性があるとされており、一般的な男性よりも高いリスクを抱えています。(文献4)
家族に乳がんや卵巣がんの治療歴がある方、またはHBOCの診断を受けている方は、こまめにセルフチェックや定期健診を受けましょう。
肥満
日常の生活習慣、とくに過度な肥満は、男性乳がんのリスクを高める重要な要因の一つとされています。
脂肪組織は、男性ホルモンを女性ホルモンへと変化させる働きがあるため、体脂肪が増えると体内の女性ホルモン量も増加しやすくなるのが特徴です。
そのため、脂肪が過剰に蓄積すると体内の女性ホルモン濃度が高くなり、乳腺が継続的に刺激される状態になります。
また、肥満は糖尿病や高血圧、脂質異常症などさまざまな健康リスクとも関係しています。
男性乳がんに限らず健康維持のためにも、適正体重を意識した生活習慣を心がけましょう。
肝疾患などの基礎疾患
肝疾患などの基礎疾患は、男性乳がんの発症に関わるホルモンバランスの乱れを引き起こす場合があります。
肝臓にはホルモンの分解や代謝を行う働きがありますが、肝硬変や慢性肝炎などによって機能が低下すると、体内の女性ホルモンの影響が強まり、乳腺が刺激されやすくなる場合があります。
また、精巣の病気やホルモン分泌に関わる疾患なども、男性乳がんのリスク要因の一つです。
胸の異変だけでなく、持病の治療や定期的な検査を継続しながら健康状態を管理していきましょう。
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男性乳がんのステージ
男性乳がんのステージ分類は、基本的に女性の乳がんと同様の基準(TNM分類)に基づいて決定されます。
がんが乳腺の内部にとどまっている「ステージ0」の非浸潤がんから、周囲の皮膚や胸壁にまで深く及んでいる状態、あるいは遠隔臓器へ転移している「ステージⅣ」まで、以下表のように細かく分けられます。
【男性乳がんのステージ分類】
| ステージ | 定義・特徴 | 生存率・再発リスク |
|---|---|---|
| 0期 | 非浸潤がん (発生部位にとどまり、広がりや転移がない状態) |
生存率は非常に高く、再発リスクも低い |
| Ⅰ期 | がんの大きさ2cm以下+リンパ節転移なし | 早期発見の段階であり、良好な経過が期待できる |
| ⅡA期 | ① がん2cm以下+腋窩リンパ節に転移あり (固定されておらず動く) ② がん2〜5cm+リンパ節転移なし |
治療による改善が期待できるが、再発リスクはやや高まる |
| ⅡB期 | ① がん2〜5cm+腋窩リンパ節に転移あり(固定されておらず動く) ② がん5cm以上+リンパ節転移なし |
ⅡA期より再発リスクが高く、継続的な経過観察が必要となる |
| ⅢA期 | ① がん5cm以下+腋窩リンパ節に転移あり(固定または癒着) ② がん5cm以下+腋窩リンパ節転移なし+内胸リンパ節に転移あり ③ がん5cm以上+腋窩リンパ節または内胸リンパ節のいずれかに転移あり |
生存率は低下し始め、再発リスクも高くなる |
| ⅢB期 | ・がんが胸壁に固定されている ・皮膚に食い込む・皮膚から突出している ・炎症性乳がん (乳房が腫れ・発赤など炎症症状あり) |
再発リスクが高く、複数の治療を組み合わせることが多い |
| ⅢC期 | ・腋窩リンパ節と内胸リンパ節の両方に転移あり ・鎖骨上または下のリンパ節に転移あり |
生存率はさらに低下し、再発リスクも高い |
| Ⅳ期 | がんが骨・肝臓・肺・脳など他臓器に転移している(遠隔転移あり) |
治療は進行抑制や症状緩和が中心となり、最も再発・進行リスクが高い |
※生存率や再発リスクは年齢や健康状態、治療内容などによって異なります。
一般的に早期であるステージⅠやⅡの段階で発見できれば、生存率は高くなり、治療後の再発リスクも低く抑えられます。
しかし、男性は胸の組織が薄いため周囲へ広がりやすく、発見が遅れてステージⅢやⅣに進行した段階で見つかるケースもあるため、早期診断が治療後の経過を大きく左右します。
男性乳がんの検査方法
胸にしこりなどの異常が見つかった場合、それが「がん」であるかどうかを正確に診断するために、複数の検査を組み合わせて行います。
ここでは、男性乳がんの診断に用いられる主な検査方法とそれぞれの役割について解説します。
問診・視触診
男性乳がんが疑われる場合、まずは問診と視触診が行われます。
問診では、しこりに気付いた時期や痛みの有無、家族に乳がんの既往歴があるかなどが細かく確認されます。
視触診では、医師が胸や乳首周辺の状態を観察し、しこりの大きさや硬さ、皮膚の変化、リンパ節の腫れなどを調べるのが一般的です。
問診や視触診だけで男性乳がんを確定診断することはできませんが、その後の検査方針を決めるための重要な診察となります。
マンモグラフィ検査
マンモグラフィ検査は、乳房専用のX線撮影装置を用いて乳腺の状態を確認する画像検査です。
この検査では、触診だけでは確認しにくい小さな腫瘍や、乳がんの初期症状として現れることがある微細な石灰化(カルシウムの沈着)を確認できるため、男性乳がんの早期発見に役立ちます。
超音波検査(エコー)と組み合わせると、しこりの位置や性状をより詳しく調べられます。
超音波検査(エコー)
超音波検査(エコー)は、超音波を使って乳房内部の状態を画像として映し出す検査です。
乳房の表面にゼリーを塗り、プローブと呼ばれる専用の機器を当てながら観察するため、放射線による被ばくの心配はありません。
この検査では、しこりの大きさや形状、内部の状態などを確認でき、良性か悪性かを判断するための重要な情報が得られます。
マンモグラフィ検査と併用することで、より正確な診断につながります。
病理検査(生検)
マンモグラフィ検査や超音波検査(エコー)で男性乳がんが疑われた場合、診断を確定するために病理検査(生検)が行われます。
病理検査では、しこりの一部を採取し、顕微鏡で細胞や組織の状態を詳しく調べます。
また、がん細胞の種類や性質も確認できるため、その後の治療方針を決める重要な判断材料にもなります。
画像検査だけでは良性か悪性かの判断が難しいため、病理検査は男性乳がんの確定診断に欠かせない検査です。
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男性乳がんの治療法
男性乳がんと診断された場合、がんの進行度(ステージ)や全身の健康状態、がん細胞の性質に合わせて治療計画が立てられます。
基本的には女性の乳がんと同様に、手術を中心としながら、必要に応じて複数の治療法を組み合わせながら進めていきます。
ここでは、男性乳がんに対して行われる主な治療法について解説します。
手術療法
手術療法は、男性乳がんにおける基本的な治療法の一つです。
男性は女性に比べて乳房が小さく乳腺組織も少ないため、がんが発生した乳腺全体を切除する「乳房切除術」が一般的に選択されます。
また、がんが脇のリンパ節へ広がっている可能性がある場合は、リンパ節の一部を採取して転移の有無を調べる検査や切除を行う場合もあります。
手術方法はがんの進行度や広がりによって異なるため、身体の状態や病状に合わせて治療方針が検討されます。
薬物療法
薬物療法は、手術前に腫瘍を小さくしたり、手術後の再発リスクを下げる目的で行われる治療法です。
男性乳がんの多くは、女性ホルモン(エストロゲン)の影響を受けて増殖する「ホルモン受容体陽性乳がん」です。
そのため、女性ホルモンの働きを抑える抗エストロゲン薬を用いたホルモン療法(内分泌療法)が治療の中心となります。
また、がんの進行度や性質によっては、抗がん剤治療を組み合わせる場合もあります。
放射線治療
放射線治療は、高エネルギーの放射線を照射してがん細胞を死滅させたり、増殖を抑えたりする局所治療です。
主に手術を終えた後、肉眼では見えないレベルで残っている可能性のある微小ながん細胞を根絶し、胸壁や脇の下での局所再発を防ぐ目的で行われます。
また、がんが骨や脳などの他の臓器に転移してしまった場合に、その部位の痛みを和らげたり進行を抑える緩和目的で使用されるケースもあります。
再発予防だけでなく、転移による症状の緩和にも活用されるため、病状に応じた治療に幅広く用いられています。
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男性乳がん治療後の症状や後遺症への対応
男性乳がんの治療後は、手術や薬物療法、放射線治療の影響によって、身体にさまざまな症状や後遺症が現れる場合があります。
主な後遺症としては、以下のような症状が挙げられます。
- 傷口周辺の皮膚の突っ張りや慢性的な痛み
- 腕が上がりにくくなる運動障害や、腕が腫れる「リンパ浮腫」
- ほてりや発汗、イライラなどの更年期に似た症状
症状の程度には個人差がありますが、痛みやしびれ、リンパ浮腫、倦怠感などによって日常生活に支障を感じる方も少なくありません。
こうした後遺症への対応としては、術後早期からの適切なリハビリテーションの実施や、リンパ浮腫を防ぐためのスキンケア・弾性スリーブの着用、医療機関での対症療法が基本となります。
近年では、こうした治療後の症状や後遺症の改善、生活の質(QOL)の向上を目指した取り組みも行われています。
当院では、がん治療後の後遺症に対する再生医療にも取り組んでいます。
治療後の症状にお悩みの方は、実際の治療事例を掲載した症例ページもあわせてご覧ください。
男性乳がんは早期発見・早期治療が重要
男性の乳がんは発症数が少なく認知度も高くないため、異変に気付いた段階ですぐに行動する「早期発見・早期治療」が大切です。
初期段階でがんを発見し、速やかに治療を始めることには、主に以下のようなメリットが挙げられます。
- がんの進行や他の臓器への転移を防ぎやすくなる
- 手術の範囲を最小限に抑え、体への負担や痛みを減らせる
- 身体の状態に応じた治療法を選択しやすくなる
男性は女性よりも乳房の組織が薄い分、周囲にがんが広がりやすいリスクがありますが、初期の段階で発見し、手術や薬物療法、放射線治療などの適切な治療を行えば、予後を良好に保ち再発防止に繋がります。
定期的なセルフチェックを習慣にし、異変を感じた際は放置せずに専門の医療機関を受診しましょう。
当院では、人体にもともと存在する幹細胞を用いた乳がん手術後の後遺症に対する再生医療を行っています。
再生医療について詳しく知りたい方は、メール相談やオンラインカウンセリングにて当院へお気軽にお問い合わせください。
男性乳がんに関するよくある質問
男性の乳がんの死亡率は?
男性乳がんは発症率が低いものの、診断後の死亡率は女性よりも高い傾向です。
海外の研究では、2004年〜2014年に乳がんと診断された人を対象とした調査で、女性の死亡率は17.4%、男性は27.2%だったとの報告もあります。(文献5)
ただし、男性乳がんは早期発見・早期治療によって予後の改善が期待できます。
胸や乳首周辺に異変を感じた際は、自己判断せず早めに医療機関へ相談しましょう。
男性の乳がんは何科を受診しますか?
男性乳がんが疑われる場合は、乳腺外科を受診しましょう。
乳腺外科では、問診や視触診に加え、マンモグラフィ検査や超音波検査(エコー)などを行い、しこりや乳頭の異常が男性乳がんによるものかを確認します。
乳腺外科の受診に抵抗がある場合は、事前に男性の診察に対応しているかを確認しておくと安心です。
もし身近に乳腺外科がない場合は、外科やかかりつけ医へ相談し、適切な診療科を紹介してもらいましょう。
男性の10代で乳がんになる可能性はありますか?
男性乳がんは主に60代以降の中高年で多く見られ、10代での発症は極めて稀です。(文献2)
若年層では乳腺組織が未成熟なため、がん細胞が発生しやすい環境が整いにくいとされています。
発症頻度は低いものの、しこりや分泌物などの症状がみられる場合は、念のため医療機関へ相談しましょう。
男性乳がんは痛みがありますか?
男性乳がんは、初期段階では痛みを伴わないことが多く、しこりや乳頭の変化だけが現れる場合があります。
そのため、「痛くないから大丈夫だろう」と自己判断してしまい、発見が遅れるケースも少なくありません。
一方で、がんが進行して周囲の組織へ広がった場合には、痛みや違和感を伴うこともあります。
痛みの有無だけで判断せず、しこりや異常を感じた際は速やかに医療機関を受診しましょう。
男性乳がんは予防できますか?
男性乳がんを完全に予防する方法は、現在のところ確立されていません。
しかし、肥満やホルモンバランスの乱れは発症リスクに関わるとされているため、適正体重の維持や適度な運動、バランスの良い食事を心がけることが大切です。
また、過度な飲酒を控え、生活習慣病や肝疾患などの基礎疾患を適切に管理することも、健康維持につながります。
日頃からセルフチェックを行い、胸や乳首周辺の異変に早めに気付けるようにしておきましょう。
参考文献
(文献1)
38年間に経験した男性乳癌6例の検討|信州医誌
(文献2)
性差医療(1)乳腺外科領域|東女医大誌
(文献3)
乳房(がん種別統計情報)|国立がん研究センターがん情報サービス
(文献4)
「Q36 男性の乳がん対策について教えてください。」遺伝性 乳がん卵巣がんを知ろう!|日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構(JOHBOC)
(文献5)
Epidemiology of male breast cancer|The Breast
(文献6)
Comparative Net Survival Analysis of Men and Women With Breast Cancer in Japan: A Population-Based Study|Cancer Sci




















