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【医師監修】糖尿病とは|症状や原因・予防法までを詳しく解説

糖尿病
公開日: 2026.02.15

健康診断や検査などで血糖値が高めといわれ、「もしかして糖尿病?」と不安を感じていませんか?

糖尿病は初期段階で症状がほとんどあらわれず、出始めたころには進行しているケースも珍しくありません。

放置すると糖尿病が悪化して合併症を引き起こすリスクが高まるため、早めに正しい知識を持ち、生活の工夫や医療機関での受診をする必要があります。

この記事では、糖尿病の基礎知識から、検査方法、進行に伴う症状、予防や治療の方法まで詳しく解説します。

「生活習慣を見直して予防したい」と思っている方は、ぜひ参考にしてください。

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糖尿病とは

糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)の濃度が慢性的に高くなる病気です。

適切な予防や治療をおこなうために、糖尿病がどういう病気なのか、どのようなタイプがあるのかを理解しておきましょう。

糖尿病の定義

糖尿病とは、インスリンの分泌が不足したり、インスリンの働きが低下したりすることによって血糖値の調整ができなくなり、高血糖の状態が長い期間続く病気です。文献1

インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、血糖を細胞に取り込んでエネルギーとして利用し、血糖値を下げる役割を持ちます。

この機能がうまく働かないと、血液中のブドウ糖が処理されずに残ってしまい、血管や神経にダメージを与える高血糖状態が続くことになります。

1型糖尿病と2型糖尿病の違い

糖尿病は「1型糖尿病」と「2型糖尿病」に大別されます。

どちらも高血糖状態が続く点は共通していますが、以下のように原因や発症の仕方などが異なります。(文献2) (文献3

項目

1型糖尿病

2型糖尿病

主な原因

自己免疫による膵臓の破壊

生活習慣・遺伝

特徴

インスリンがほとんど分泌されない

インスリンの働きが悪くなる/分泌が減る

発症年齢

子ども~若年層にも多い

中高年に多いが子ども・若年層にも増えている

肥満との関係性

なし

肥満/肥満の既往が多い

患者数(令和5年調査時点)

12万2,000人

363万9,000人

とくに日本人に多いのは、生活習慣の影響が大きい「2型糖尿病」です。

一方、1型糖尿病は生活習慣とは無関係に発症し、インスリン治療が必須であることが特徴です。

渡久地 政尚
渡久地 政尚
1型糖尿病はインスリン投与(自己注射)がほぼ必須となる病態ですが、2型糖尿病は生活習慣の見直しや、さまざまな内服薬でコントロールしていくことが可能な病態です。
インスリン投与が必要な状態に進行させないためにも、継続的に治療を続けていくことが大切です。

2つの糖尿病の違いを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

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糖尿病の症状

糖尿病の初期段階では、ほとんどの場合で症状を自覚できないため、気づかないうちに進行してしまうことがあります。

しかし、病気が進むにつれて、特徴的なサインがあらわれ始めます。

糖尿病の初期に見られる症状と、進行した際にあらわれる合併症の兆候について解説します。

糖尿病の初期症状

糖尿病の初期症状として、一般的に以下のような症状があらわれるといわれています。(文献1

  • 口渇(のどの渇き)
  • 多飲(水分をたくさん飲む)
  • 多尿(尿の量・回数が増える)
  • 体重減少

しかし、初期段階では自覚症状がほとんどないため、「知らないうちに進行していた」「健康診断で高血糖を指摘された」と後に気づく方が多い病気です。

そのため、健康診断や検査による定期的な血糖値のチェックが重要となります。

渡久地 政尚
渡久地 政尚
糖尿病の初期症状にはさまざまなものがありますが、「体の疲れ」として見過ごされてしまう方が多いです。
実際、ほとんどの患者さんが健康診断で指摘されたり、他の病気で受診した際に追加の検査で発覚するケースが多くを占めます。症状はゆっくりと、しかし確実に進行していきますので、早期の発見と治療開始が重要です。

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糖尿病が進行するとあらわれる症状

糖尿病が進行すると、血液中の糖分によって血管や神経が傷つき、以下のような症状があらわれ始めます。(文献4

  • 手足のしびれ、痛み
  • 立ちくらみ、冷や汗
  • 目のかすみ、視力低下
  • 足のむくみ

これらの症状は糖尿病の三大合併症である「神経障害」「網膜症」「腎症」の症状です。

糖尿病の治療は、この合併症を引き起こさないための血糖値のコントロールが目標とされています。(文献1

ほかにもばね指や皮膚の乾燥、爪の変形など、一見糖尿病とは気づきにくい形で症状があらわれる場合もあります。(文献5

渡久地 政尚
渡久地 政尚
三大合併症は、糖尿病と診断された時点ですでに進行しているケースも少なくありません。
手足のしびれや視力の変化、むくみなど、それぞれの症状が出始めた場合はもちろんですが、肥満や運動不足など気になる生活習慣がある方は、症状がなくても早めに受診することをおすすめします。

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糖尿病の主な原因

糖尿病の発症には、遺伝的要因と環境的要因が複合的に関与しています。

とくに2型糖尿病では、以下のような要因が関係するとされています。(文献2

  • 食べすぎ
  • 運動不足
  • 肥満
  • ストレス
  • 加齢
  • 遺伝

これらの要因は、複数が組み合わさって糖尿病の発症につながる点が特徴です。

加齢や遺伝的要因は変えられませんが、生活習慣に関連する要因は改善可能であるため、予防や治療において重要なポイントとなります。

糖尿病の検査と診断基準

糖尿病の診断は、血液検査による数値にもとづいておこなわれます。

日本糖尿病学会が定める診断基準では、以下の4つの検査項目のいずれかが基準値を超えることで「糖尿病型」と判定されます。(文献1

検査項目

診断指標

空腹時血糖値
(10時間以上の絶食後に測定)

126mg/dL以上

随時血糖値
(食事の時間に関係なく測定)

200mg/dL以上

75g経口ブドウ糖負荷試験
(ブドウ糖を飲んだあとの血糖値の変化)

2時間値が200mg/dL以上

HbA1c
(過去1〜2カ月の平均血糖値を反映)

6.5%以上

1回の検査で上記のいずれかに該当しただけでは、糖尿病とは確定されません。

別日に再検査をおこない、2回以上で数値が基準を超えた場合に糖尿病と診断されます。

ただし、糖尿病の明らかな症状(口の渇きや体重減少)や糖尿病性網膜症の症状がみられていたら、血糖値に関する指標が1回該当しただけで糖尿病と診断されるのが一般的です。(文献1

また、診断に使われる75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)は、空腹時血糖値と組み合わせて「正常型」「境界型」「糖尿病型」を判定するのにも活用される指標です。(文献1

これらの型は、合併症の将来的な発症リスクを判断する上で重要となるため、糖尿病の疑いがある方や血糖値が高めの方にはOGTTの実施が推奨されています。(文献1

糖尿病の予防方法

糖尿病の予防には、生活習慣の改善が欠かせません。

とくに食事管理と定期的な運動は、糖尿病の発症リスクを減らせる重要な対策です。

具体的な予防方法について詳しく解説します。

食事管理

糖尿病予防の食事管理では、血糖値の急激な上昇を避け、膵臓への負担を軽減することがポイントです。

たとえば、以下のような対策があげられます。(文献2

  • 腹八分目を意識する
  • さまざまな食材をバランスよく摂る
  • 脂の多い食事は控えめにする
  • 食物繊維を多く含む食品を積極的に摂る
  • 食事は朝・昼・晩の決まった時間に食べる
  • ゆっくりよく噛んで食べる
  • 甘いお菓子やジュース、間食はできるだけ控える

完璧を目指すのではなく、無理のない範囲での継続が予防につながります。

一度にすべてを変えようとせず、まずは取り組みやすいものから始めて、徐々に習慣化させていきましょう。

渡久地 政尚
渡久地 政尚
厳しいかもしれませんが、甘い飲み物はできるだけ控えていただきたいです。また、食事量を毎回一定にすること、そして野菜から先に食べることを習慣にしてください。
一度にすべてを変えようとすると負担が大きいので、少しずつ改善していき、長く続けることが重要です。

定期的な運動

定期的な運動は、筋肉への糖の取り込みを増やし、血糖値を下げる効果が期待できます。文献6

以下の運動を参考に、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせておこないましょう。(文献2

運動の種類

運動の例

有酸素運動

・歩行

・ジョギング

・水泳

筋力トレーニング

・腹筋

・腕立て伏せ

・スクワット

・ダンベルを使用したトレーニング

「楽~ややきつい」と感じる程度の有酸素運動(ジョギングや水泳など)を週に150分以上おこなうことが推奨されています。週3回以上取り組めるとよいでしょう。(文献1

運動時間の確保が難しい方は、生活の中で1日8,000歩程度歩くことを目標にするのも良い方法です。(文献1

また、筋力トレーニングは、週に2~3回、ごく軽いもしくは10~15回程度繰り返せる程度の負荷から始めます。(文献1

肥満気味で膝への負担が心配な方には、有酸素運動と筋力トレーニング両方の効果が期待でき、関節への負担が少ない水中歩行もおすすめの運動です。(文献2

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糖尿病の治療方法

糖尿病の治療は、血糖値のコントロールを目的として段階的におこなわれます。

治療法は症状の進行度や生活習慣によって異なりますが、以下のような手法が一般的です。

  • 食事療法:栄養バランスに配慮した食事管理を継続する
  • 運動療法:ウォーキングや筋トレなどの習慣的な運動で、血糖値を安定させる
  • 薬物療法:生活習慣の改善だけで血糖コントロールが難しい場合、内服薬やインスリン注射を検討する

当院リペアセルクリニックでは、糖尿病に対する再生医療を行っております。詳しくは以下の症例記事をご覧ください。

また、近年では再生医療という新しい治療の選択肢もあります。ご興味のある方は、当院リペアセルクリニックのLINE相談をご活用ください。

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糖尿病の兆しが見られる際は早めに医療機関を受診しよう

糖尿病は、自覚症状が出にくいまま進行しやすい病気です。

ただし、明らかな症状がなくても、健康診断や日常の体調変化をきっかけに気づく方も少なくありません。

糖尿病の兆しを放置してしまうと、合併症を引き起こす可能性も高くなります。

血糖値が高いと指摘された、気になる症状があるなどの場合は、「まだ大丈夫」と放置せず、できるだけ早めに医療機関を受診しましょう。

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渡久地 政尚
渡久地 政尚
仕事や家庭が忙しい方ほど「まだ大丈夫」と受診を先延ばしにしがちです。しかし、糖尿病の三大合併症は重症化すると日常生活に大きな影響を及ぼし、時には命に関わることもあります。
忙しい方こそ、一度病院を受診していただくことが、結果的に健康で長く生活を続けることにつながります。

糖尿病に関するよくある質問

糖尿病は治療すれば治るのでしょうか?

糖尿病は完治が難しい病気とされています。

しかし、生活習慣の改善や薬物療法によって血糖値を適切にコントロールすることで合併症のリスクを下げつつ、健康的な生活を送ることは十分に可能です。

詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

糖尿病で自覚症状があらわれていたら手遅れなのでしょうか?

「口が乾く」「尿がたくさん出る」「疲れやすい」などの症状が出ている場合、すでに血糖値が高い状態が続いている可能性があります。

ただし、症状があるからといって手遅れとは限りません。

早期に治療を始めれば、合併症の予防や改善も期待できます。

気になる症状がある場合は、早めの受診を検討しましょう。

糖尿病の初期症状で爪の変化はどのようなものがありますか?

糖尿病の方には、以下のような爪の変化が見られることがあります。(文献7)(文献9

  • 爪が黄色くなる
  • 爪が持ちあがり変形する
  • 爪が皮膚に食い込む など

特に足の爪は変化に気づきにくい場所です。変形した爪が皮膚を傷つけると、傷口から細菌が入り化膿する可能性もあります。

血糖値が高めの方は爪の調子にも注意を払い、気になる点があれば医師へ相談しましょう。

参考文献

文献1

糖尿病診療ガイドライン2024|日本糖尿病学会

文献2

糖尿病治療ガイド2018-2019|日本糖尿病学会

文献3

令和5年患者調査|政府統計の総合窓口

文献4

糖尿病の合併症|日本臨床内科医会

文献5

Skin Manifestations of Diabetes Mellitus|NCBI Bookshelf

文献6

糖尿病予防および管理のための栄養と運動ー限られた状況下でできることー|日本糖尿病協会

文献7

Toenail Changes in Patients with Diabetes Mellitus with and Without Onychomycosis|PubMed

文献9

Risk Factors and Frequency of Ingrown Nails in Adult Diabetic Patients|PubMed